ロッテが今季8度目の3連勝を飾った。ロッテは1回にベニーの31号3ランで先制。その後もフランコの15号ソロなどで加点し、そのまま逃げ切った。先発渡辺俊は被安打5、1失点で、今季4度目の完投勝利。自身初の2ケタ勝利を収めた。ダイエーは、引き分けをはさみ今季6度目の3連敗で、試合の無かった2位西武とのゲーム差が1に縮まった。先発・斉藤は入団以来8月は11連勝中だったが、初めて8月に黒星がついた。なお、この試合でロッテ福浦が史上225人目となる通算1000本安打を記録した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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福岡ダイエー | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
千葉ロッテ | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | x | 5 |
20日のダイエー23回戦(千葉マリン)の6回、斉藤から中前安打を放って達成。プロ野球225人目。初安打は97年7月5日のオリックス14回戦(千葉マリン)で記録している。
11年目の福浦が2安打を放ち通算1000本安打を達成。1回に右前安打を放つ後、6回には中前安打して記録に到達。いずれもチャンスを広げる安打で「マリンで決めることができてよかった。1本でも多くチームに貢献できるヒットを打てるように頑張りたい」と喜んでいた。
渡辺俊が10勝目を挙げ初の2ケタ勝利をマークした。沈み込むフォームから低めに速球、変化球が決まる。まさにサブマリンの真骨頂だ。投球数の管理に気を使うバレンタイン采配の中で、今季4度目の完投勝利の意味は大きい。「残り(登板試合)は全部勝ちたい」と頼もしいセリフを吐いた。あくまで「10勝は通過点」と渡辺俊。それでも「1つの自信にはなる」と笑顔を見せた。
先発渡辺俊が初の2ケタとなる10勝目を完投で飾った。低めにボールを集める持ち味を発揮し、5安打1失点。「残り試合、投げる試合は全部勝つつもりだったので、10勝は意識しなかったが、自信にはなる」と振り返った。チームの3連勝も呼び込み、3位との1.5ゲーム差もキープ。ヒーローインタビューを「一緒にプレーオフに行きましょう」と力強く締めくくっていた。
ロッテ先発の渡辺俊が初の2ケタ勝利となる10勝目を挙げた。沈み込むフォームから低めに速球、変化球が決まり、5安打1失点で今季4度目の完投勝利。「残り(登板試合)は全部勝ちたい」の言葉が頼もしく響いた。あくまで「10勝は通過点」だが「1つの自信にはなる」と笑顔。バレンタイン監督もチームを3連勝に導いた好投を「素晴らしかった。試合を通じて、いいコントロールだったし、速球、カーブがよく決まっていた」と称えた。
渡辺俊が5安打1失点の完投で自身初の2ケタ勝利を飾った。新日鉄君津時代には日本代表としてシドニー五輪に出場。メダルを逃した悔しさがあり「(アテネも)行きたかったという思いはある」。自宅ではテレビで長嶋ジャパン代表に声援を送る毎日。メダルを胸に戻ってくる同僚のためにも、プレーオフ出場に全力を注ぐ。
沈み込むフォームから低めに速球、変化球が決まる。安定感あふれる投球を披露し渡辺俊は5安打1失点で今季4度目の完投勝利。初の2けた、10勝をマークした。今季の目標には「1つでも多く勝ち越すこと」を挙げていた。だからあくまで「10勝は通過点」。それでも「1つの自信にはなる」と、笑顔を見せた。
福浦和也内野手(28)は20日、ダイエー23回戦(千葉マリン)の6回無死一塁、斉藤投手から中前安打を放ち、通算1000本安打を達成した。プロ野球225人目。初安打は97年7月5日のオリックス14回戦(千葉マリン)で、フレーザー投手から。
近鉄と合併調印したオリックスが、来季使用球場の1つである大阪ドーム側に興行権買い取りを求めていた問題で、要求を拒否される方向になった。オリックスはこれまで大阪市の第3セクター「大阪シティドーム」に対し、近鉄が払っていた年間6億円の使用料撤廃を要求。さらに相当試合数の開催と引き換えにチケット販売などの興行権の買い取りを求めていた。拒否された場合、主催全試合をヤフーBBスタジアムで行うと主張してきた。買い取りが成立した場合、ドーム側は増収を目指せる半面、チーム成績、営業内容に収入が左右されるリスクを背負う。大阪シティドーム萩原景一総務部長は「相手があるので話せない」と話したが、関係者は「提示額は20億円。普通では考えられない額」。来季ダブル本拠地制をとるオリックスにとって主催試合の51%以上を行う専用球場は流動的だが、予定通りヤフーBBスタジアムとなる見込みだ。
オリックス谷、村松、近鉄中村、岩隈のアテネ五輪代表組が合併新球団で全員プロテクトされる奉公であることが20日、分かった。両球団所属選手のうち25人がプロテクトされる見込みで、両球団はすでに大まかなリストアップ作業を開始。4戦手とも高額年俸がプロテクトの支障になる可能性もあった。オリックス関係者は「谷と村松の看板選手は外せない」と断言。近鉄関係者も「岩隈をプロテクトしなければチームが成り立たないでしょう」と話、中村とともにリスト入りする見通しを語った。正式なリストづくりは9月8日のオーナー会議で合併が正式承認された以降となる。
パ・リーグの小池唯夫会長は20日、18日の3者会談で根来泰周コミッショナーから「9月8日にオーナー会議があるのだから話を詰めたい」との意向を伝えられたことを明らかにし、「9月8日を目指していることは間違いない」と一部に取り沙汰されているオーナー会議延期は否定。また、同会議に西武堤オーナーが「出てくると思う」と語った。
ロッテ瀬戸山代表はこの日、千葉市の球団事務所で会見し、23日の12球団代表者会議で「もう1つの合併」について、パ・リーグ側からセ側に詳しい説明が行われることを明言した。「僕は何も説明することないけど、西武の星野さん(代表)が話するんじゃないですか。堤オーナーの意を受けてるんですから」と語った。さらに「ライブドアが参入してもね。12球団2リーグのままじゃ、球界はもはや成り立たなくなってる訳ですから」と、重ねて1リーグ制へのこだわりを見せた。
労組・プロ野球選手会の松原事務局長が20日、23日に行われる日本プロ野球組織(NPB)との協議交渉委員会を特別委員会に格上げしたい意向を明らかにした。3回目となる同委員会には古田会長ほか近鉄礒部、オリックス三輪、中日立浪と井端の5選手が参加の予定。松原事務局長は「特別委員会への格上げ?当然、求めていきます。時間もありませんし、このままズルズルと引き延ばされたくありませんから」と話した。NPB側の出席者はセ、パ両リーグ理事長の阪神野崎社長、近鉄足高代表(小林社長代理)ほか複数の球団代表の予定で、特別委員会を構成するセ豊蔵、パ小池の両リーグ会長は出席しない。選手会側は交渉の中で緊急招集を求めていく意向だが、特別委員会への格上げは現実的には難しそうだ。
ロッテの瀬戸山隆三球団代表は20日、ライブドアが新球団を設立して新規参入を表明したことについて「2リーグ12球団では成り立っていないので、どうにかしようと考えているところ。(パを6球団に)戻すのは難しい」との見解を示した。ただ、1リーグ制移行へのカギとなる“もう1つの合併”については「何も答えられない」と言葉を濁すにとどまった。
労組・日本プロ野球選手会の古田敦也会長は23日に行う協議・交渉委員会で合併反対の署名総数を経営者側に伝える意向を明かした。これまで署名数は未公表だが「ファンの声を届けたい。ファン離れが進んでいるが、球界をよくするチャンス」と話した。また新球団設立を目指すライブドアについて「門前払いしたら大変なことになる。(新規)加盟料も公正取引委員会に認められる訳がない」と主張した。
連合(笹森清会長)は20日の中央執行委員会で、プロ野球の球団合併問題などで、労組・日本プロ野球選手会を支援することを決めた。選手会の署名活動に、構成労組や地方組織をあげて協力するほか、選手会を支援するためのデモ行進や集会の運営を支援する。古田会長が12日に連合本部で笹森会長と会談、支援を要請していた。
ダイエーは自力での経営立て直しを基本とした再建計画の修正案を20日、UFJなど主力3行に提出した。高木邦夫社長はこの日夜、千葉・佐倉市内の自宅前で取材に応じ、球団に関しても「今までと変わらない」とこれまでの主張通り、継続保有の方針を改めて強調した。
ロッテ・瀬戸山隆三球団代表は20日、ライブドアの新球団設立構想に“待った”をかけた。瀬戸山代表は千葉市内の球団事務所で「(パ・リーグの球団が)6に戻ってもだめだと思う」と話し、現状のセ・リーグ6球団、パ・リーグ6球団による2リーグ制の維持は経営上、難しいことを訴えた。
ライブドアは19日に近鉄の買収が不調に終わった場合、新球団を設立する方針を表明したが、瀬戸山代表は新規参入には否定的だ。「ライブドアのことは詳しく分からないが、真剣に考えなければならないことではある。だが、球界は既に成り立っていないというのが、パ・リーグで一致した見解」と説明。“元のサヤ”に収まることが、球界の改善にはつながらないことを強調した。
パ・リーグの経営側には、12球団2リーグでも近鉄・オリックスが合併せざるを得なかったという危機感がある。瀬戸山代表は23日、選手関係委員長として労使団交に当たる協議・交渉委員会に出席するが、選手会側に対し「(ライブドアが新加盟を申請しても)パ・リーグの10球団1リーグの方針は変わらない」という立場を貫くことになる。
近鉄の礒部公一選手会長が20日、連合大阪の伊東文生会長を訪ね、早急な球団合併と1リーグ制移行に反対する署名活動への支援を要請。連合大阪は同日午後の執行委員会で、活動への協力を決めた。連合大阪の藤井博事務局長は「関係する労働者にも大きく影響する問題。大阪でもしっかりと協力したい」と説明。署名は参加する労働組合の団体署名を中心に、オーナー会議が開かれる9月8日までに約5000団体を目標に集め、街頭での署名活動も行うという。この日、礒部会長は日本ハム戦(大阪ドーム)の試合前、「バファローズ・ブルーウェーブのチーム存続を訴える会」からも全国の球場で集めた約15万人分の署名を受け取った。労組・選手会を通じて近畿日本鉄道に提出される。
来季から近鉄との合併球団が専用球場とする大阪ドームとの興行権買い取り交渉が暗礁に乗り上げていることが20日、分かった。新球団の経営権を握るオリックスは、同球場を運営する「大阪シティドーム」に対し、年間50試合分のチケット販売権など興行権を20億円で買うように要請。だが、関係者によると、ドーム側は「入場券販売のノウハウがなく、値段的にも受け入れられない」と断る方針を固めた。小泉隆司球団社長は「商談中の話。内容についてコメントできない」と口を閉ざしたが、今後は近鉄と結んできた年間使用料などを選択肢に入れ、話し合う。
日本プロ野球組織(NPB)と労組・日本プロ野球選手会が話し合う協議・交渉委員会が23日、都内で開催されるが、選手会側は古田に加え、中日・立浪、井端、近鉄・礒部が出席することになった。23日は礒部が西武戦(西武ドーム)、中日は24日から始まる巨人戦(東京ドーム)のため東京へ移動することから、出席が可能になった。NPB側はロッテ・瀬戸山、近鉄・足高代表、阪神・野崎、オリックス・小泉球団社長、広島・鈴木球団副本部長らが出席する。
選手会は近鉄・オリックスの合併一時凍結を求め、ストライキ権を確立。一方、NPBは伊藤修・選手会担当顧問(中日参与)が「実行委は選手会を組合として認定してはいない」と発言するなど、対立が鮮明化している。この話し合いをもとに、午後に予定されている12球団代表者会議でも選手会問題を討議する。
球界再編のカギを握る西武・堤義明オーナーが9月8日に行われるオーナー会議に出席する意向であることが20日、分かった。関係者は「直前に急用が入ってしまうかもしれないが、基本的には出席の方向で考えている」と話し、7月7日に続く出席で、1リーグ移行に向けて大きな進展を見せる可能性が出てきた。
78年の球団創設以来、2度目の出席となった7月7日のオーナー会議後には、オリックス・近鉄に次ぐ「もう1つの合併が進行中」とパ・リーグを代表して発言し、球界に衝撃を与えた。しかし、それ以後、ロッテが水面下でダイエーに合併を打診したことが分かった以外は、交渉の進展などは表には出てきていない状態だ。
2リーグ制維持を訴えるセ・リーグ側は、16日の12球団代表者会議でも再三にわたって進展状況の説明を求めたが、十分な説明がなされないことに不快感を示した。1リーグ推進派として同様の歩調を取ってきた巨人・渡辺オーナーが辞任し、セ球団の攻勢が強まっているだけに、自らの口で説明責任を果たし、パの総意である1リーグ制移行へセ側を説得にあたる考えだ。球団では既に、来季からの1リーグ移行を想定し、あらゆる動きに対応できるよう準備を進めているという話もある。球界再編への“タイムリミット”と言われる9月8日。堤オーナーの発言に注目が集まりそうだ。
パ・リーグの小池唯夫会長は20日、球団合併、球界再編の議論は9月8日の臨時オーナー会議を最終期限とする見解を示した。「(オーナー会議で)あと1週間後に発表できるという見通しがついていれば別だが、そうでなければダラダラと延ばす訳にはいかない」と説明。近鉄、オリックスに続くもう1つの合併のタイムリミットを示した。18日に開かれた3者会談では根来コミッショナーから「(9月8日に)何とか詰めたい」との強い意向が両リーグ会長に伝えられている。16日の12球団代表者会議ではセ・リーグ球団から30日の実行委員会を最終期限とする意見が続出。それに対し、もう1つの合併を目指しているパ・リーグ内では水面下で行われている合併の交渉が難航していることもあり、最終期限を9月8日以降としたい意見も出ていた。
近鉄とオリックスの合併問題で近鉄礒部公一選手会長が20日、連合大阪の伊東文生会長を訪ね、早急な合併と1リーグ制移行に反対する署名活動への支援を要請した。連合大阪は同日午後の執行委員会で、活動への協力を決めた。
連合大阪によると、署名は参加する労働組合の団体署名を中心に、オーナー会議が開かれる9月上旬までに約5000団体を目標に集めるほか、街頭での署名活動なども行うという。連合大阪の藤井博事務局長は「合併や1リーグ制移行は、関係する労働者にも大きく影響する問題。大阪でもしっかりと協力したい」と話した。