わたしはかもめ2004年鴎の便り(8月)

便

8月24日

北海道日本ハム9−3千葉ロッテ(札幌ドーム)

日本ハムが14安打9得点で連敗を2で止め、再び3位に浮上した。日本ハムは1点を先制された1回、ロッテ先発・加藤の立ち上がりを攻めて、高橋信の21号3ランなど打者11人の猛攻で一挙6点をとり逆転に成功。その後も、SHINJOの2本の本塁打などで加点した。先発・正田は、6回途中まで6つの四球を与えたが2失点に抑えて自身4連勝を飾り、今季8勝目を挙げた。ロッテは、1回にベニーの適時打で先制したが、先発・加藤が1/3回を5安打6失点の乱調でチームの連勝は5でストップ。4位に逆戻りした。

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千葉ロッテ1010001003
北海道日本ハム60010101x9
加藤
「大事な試合でこんなピッチングをしてしまい、本当にチームに申し訳ないです…。」
井上投手コーチ
「死球があったが、あれだけヒットを続けて打たれるということは、ボールにキレ、勢いが無かったということ。(今後を考え直さないといけないかと聞かれて)もちろん。まだ何も決まっていないけれど考え直さないといけない。」

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五輪敗戦に絶句…

大一番での大敗にも「シーズン終了後の順位が全てを語る訳だから」と気丈に話したバレンタイン監督。しかし、アテネ五輪での日本代表の敗戦を知らされると「オー!」と絶句した。「清水直と小林雅が帰ってくるのは嬉しいけど、代表には頑張って欲しかったから、すごく残念」と自分のチームのことのように悔しがっていた。

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大型ビジョンが壊れた

札幌ドームで行われた日本ハム−ロッテ戦で、試合経過などを表示する大型ビジョン(スコアボード)が故障するトラブルが起こった。試合前に右中間席上部のメーンと、バックネット上部の計2つのビジョンでスコアと選手名、球速表示などができなくなってしまった。ドーム側は原因を「メーンサーバーのダウン」と発表。SBO表示だけは通常通り作動しており、2回裏から仮復旧させたスコア表示だけで対応した。

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ロッテ連勝5でストップ4位転落[報知]

わずか2日間でロッテがプレーオフ圏内から転落した。快進撃を支えてきた投手陣が崩れ、連勝は5でストップ。3位を争う日本ハムと直接対決で痛い星を落とした。

初回で決まった。1点リードをもらって今季2度目のマウンドに上がった先発・加藤が大乱調。日本ハム打線に粘られた揚げ句、痛打を食らった。オバンドーに同点打を許すと、高橋信には14球目を中越えに3ラン。その後も歯止めがきかず、0回1/3、6失点KOと大炎上。「大事な試合でこんな投球をしてしまい、本当に申し訳ない」と左腕はうなだれるしかなかった。

連勝中は防御率1.72と安定していた投手陣が捕まり、再び4位に転落。「シーズン終了時の順位が全てだから」バレンタイン監督は、いつものセリフで気持ちを切り替えていたが、シーズン終了まで残りわずか1ヶ月。プレーオフ出場を争う日本ハム戦の敗戦は、もう許されないところまで来ている。

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バレンタイン監督が先発・加藤のふがいなさにがっかり[サンスポ]

わずか1試合で3位を明け渡したが、日ごろから「シーズンが終わった時の順位が重要」とするバレンタイン監督は4位転落を気にする様子はなかった。しかし、試合内容は別。1死しか取れずに降板した先発の加藤については「(3ランを打った)相手の高橋信が素晴らしかった」というものの、不甲斐なさにがっかりしているようだった。

加藤
「こんな大事な試合で、こんなピッチングをして本当に申し訳ない。」(1/3回を6失点)

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加藤にガッカリ[スポニチ]

ロッテの連勝が5でストップし、わずか1試合で3位を明け渡した。しかし、日ごろから「シーズンが終わった時の順位が重要」と言い続けるバレンタイン監督には、4位転落を気にする様子はなかった。しかし、投打にいいところのなかった試合内容については別だ。1死しか取れずに降板した先発の加藤については「(3ランを打った)相手の高橋信が素晴らしかった」と話したが、不甲斐なさにがっかりしているようだった。

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ロッテ快勝!谷が初勝利(ファーム)[ニッカン]

谷浩弥投手が2番手で登板し、今季初勝利を挙げた。139キロの直球にスライダーを織り交ぜ、日本ハム打線を3回1安打無失点に抑えた。先発の黒木知宏投手は、3回7安打3失点と結果を残せなかった。3回には5安打を浴びせられ、3失点で降板した。144キロの直球にフォーク、カーブを織り交ぜ球を低めに集めたが、球威がなかった。

ロッテ打線は14安打と活発だった。中でも寺本四郎外野手は3安打を放ち、今季7度目の猛打賞を記録、打率も3割2分に上げた。規定打席不足で打撃15傑に入っていないが、「ケガに注意して出場し続け、成績を残したい」と笑顔を見せた。

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特別委拒否受け、選手会は法的手段

労組日本プロ野球選手会は24日、選手会が招集を求めていた特別委員会が開催を拒否されたことを受け、根来泰周コミッショナーに同委員会開催の発令を要求すると共に、法的手段でも争うことを表明した。

日本プロ野球組織(NPB)は、前日23日の実行委員会で、特別委員会に代わる「オリックス・近鉄の統合に関する委員会」の26日開催を提案した。これに対し、選手会があくまで特別委員会の開催を主張する回答書を提出した。回答書では統合委員会について「選手会側に議決権がない」として拒否したが、通常の事務折衝として話し合いには応じる姿勢を示した。この場で、経営者側に球団合併をせざるを得ない理由、根拠の明示などを求めている。根来コミッショナーはこの日、指令を発令する意思のないことを示している。

◇若松監督、機構側の要求ダメ

ヤクルト若松勉監督がこの日、機構側の選手会への要求に難色を示した。「オリックス・近鉄の統合に関する委員会」を26日午前中に開きたい意向が代表者会議で決まったが、その日、チームは広島で試合。古田は選手会長として会議の予定構成員に名を連ねていたが「(古田を会議には)出せない」ときっぱり言い切った。経営者達が、野球の試合をないがしろにするような決定をしたことに首を捻っていた。

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選手会が抗議の回答文書送付…コミッショナーは“無視”[サンスポ]

労組・日本プロ野球選手会は24日、12球団代表者会議で特別委員会の開催が拒否されたことを受け、日本野球組織(NPB)に抗議の回答文書を送付。根来泰周コミッショナーに特別委開催の指令の発令を要求するとともに、法的手段で争う姿勢を示した。

この要求に対して、根来コミッショナーは同日既に「(23日の)実行委員会の意見は選手契約に関することではないと解釈した」と話し、発令する意思がないことを明かしている。

23日の12球団代表者会議で、経営者側は特別委開催の代替案として議決権のない「オリックスと近鉄の統合に関する委員会」(26日)の開催を選手会に申し入れていた。

しかし、選手会は古田会長が「こんなばかな話はない」と語るなど、この統合委は特別委に代わる委員会にはあたらないと判断。あくまで通常の事務折衝の一部として話し合いに応じる姿勢を見せた。今後はこの事務折衝の場で、球団合併が選手契約に関する事項に該当することなどを訴えるなどとしている。また選手会は、今回正式に特別委の不開催が決定されたことで法的手段で争う構えを明らかにしている。機構側で選手会の交渉窓口に当たる伊藤修・選手会担当顧問(中日参与)は今回の回答文書について「根来コミッショナー、豊蔵実行委員会議長が協議のうえ、25日午後に返答したい。法的手段といっても、双方とも話し合いを続けたいと思っている」などと話している。

◇29日までに合併正式契約…オリックス・小泉球団社長

オリックスの小泉隆司球団社長は24日、東京・内幸町のコミッショナー事務局を訪ね、根来コミッショナーに近鉄との合併に向けた契約内容の詳細について報告した。会談後、小泉氏は記者団にコミッショナー側からは異論がなかったとし、既に合併仮調印をしている近鉄と、29日までに正式契約を結ぶと言明。「30日の実行委員会で合併が承認されるよう、野球協約に沿った申請書を出す」との見通しを語った。

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野村監督シダックスのパ参入計画披露[報知]

社会人野球・シダックスの野村克也GM兼監督が24日、都内でBS朝日の討論番組「田原総一朗の熱論90分スペシャル!」の番組収録に出演。竹中平蔵金融・経財相と球界再編問題について討論し、志太勤会長に向けチームのパ・リーグ参入を促す考えを明らかにした。

◇月給は20万円

野村監督は「プロに進出したい。今、志太会長の尻を叩いている」と注目発言。「ライブドアがダメでも、シダックスならOKじゃないか」とパの5球団化を見据えた上での参入を希望した。「チームは今のままプロに乗り込む。月給は20万円。(選手が)弱くなっても、カラオケ店の店長になれるから職業は保証される。志太さんは静岡出身だから、静岡の草薙球場を本拠地にやりましょうと言っている」と持論を展開。「交流戦で億万長者の巨人をやっつけたら、いかに愉快か。志太さんをけしかけて下さいよ」と竹中金融相に加勢を呼びかけた。

一方、竹中金融相も「プロ野球という産業がピンチを迎えている。いったん10球団に減らした上で、3年後に入札で2球団の参入を認めるのはどうか」と一ファンとして私案を披露。最後に野村監督から「コミッショナーになって、プロ野球を構造改革して欲しい」とエールを送られていた。

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選手会26日の統合委拒否[報知]

◇「統合委員会」開催に回答書

労組・日本プロ野球選手会は24日、日本プロ野球組織(NPB)に対して、NPB側が提案した「オリックス・近鉄の統合に関する委員会」(仮称)への出席について、回答書を提出。同委員会としてではなく、「通常の労使交渉における事務折衝として受ける」と通告した。前日23日、NPB側が特別委員会の開催を見送ったことについても「法的手段で争う」と明記、対決姿勢を改めて鮮明にした。

◇コミッショナーに特別委招集求める

選手会は今回の合併が「選手契約に関する問題にあたる」として、議決権があり、合併を拒否できる特別委員会の開催を求めていた。しかし、NPB側は23日、豊蔵一・実行委員会議長(セ・リーグ会長)の判断で特別委開催を拒否。代替案として「統合委員会」設置を決めていた。選手会は、この日の回答書で「招集申し入れはあくまで特別委員会。統合委員会は拒否」と明言。根来泰周コミッショナーに野球協約に基づき、豊蔵議長に特別委開催を招集する指令の発令を要求。同時に法廷闘争に入る意思を通告した。

NPB側の選手会担当顧問・伊藤修中日参与は、「法的手段の内容は分からないが、ここまでの流れで法廷闘争は想定されたこと。球界として誠に残念」と話した。法廷闘争に関してNPB側は、不誠実交渉による不当労働行為としての救済申し立てや、合併差し止めの仮処分申請などを想定。25日に選手会に対する回答を予定しているが、要求受け入れの可能性は低く、対決姿勢はさらに深まりそうだ。

野球協約第9条(指令、裁定および採決)
(1)指令 コミッショナーは、野球最高の利益を確保するために、この組織に属する団体あるいは個人に指令を発することができる。(後略)

◇選手会の回答要旨

(1)
26日開催の協議は事務折衝として受ける
(2)
あくまで特別委員会招集を求め、統合に関する委員会は拒否
(3)
協議による解決を目指しており、26日には合併不可避の根拠、選手契約の影響に関する対応策を資料根拠で説明せよ
(4)
特別委員会不開催を受け、法的手段により争う。コミッショナーにも指令発令を求める
(5)
事務折衝には両連盟会長や各球団代表の出席を要望する

◇選手会・古田会長「そんなばかな」

日本プロ野球選手会・古田敦也会長は24日、23日の12球団代表者会議で特別委員会の開催が却下されたことに、改めて怒りを表した。特別委員会に代わる「近鉄・オリックスの合併に関する委員会」の開催が提示されたが、「(経営者側が)“特別委員会もどき”とおっしゃってるんでしょ?そんなばかな話はない」と、あくまで代替の委員会は認めない考えを強調。また、一部で報道された高額年俸の有力選手だけが試合をボイコットする「指名ストライキ」については、「一言も言っていないし、考えたこともない」と否定していた。

◇根来コミッショナー「統合委員会」開催再度申し入れ

選手会側が特別委員会不開催に対する回答をNPBに提出したことに対して、根来泰周コミッショナーは24日、特別委を招集しない考えを改めて示した。選手会は、特別委を招集するよう野球協約第9条に基づく「指令」を発令するよう要望しているが、同コミッショナーは「紛争は起こっていない」と話し、招集はしない考えを強調していた。

また、「オリックス・近鉄の統合に関する委員会」を事務折衝とする回答を受けたことについて実行委員会の議長を務めるセ・リーグ・豊蔵一会長は「事務折衝のメンバーでやると返答することを決めました」と話し、要望のあったセ・パ両会長、各球団代表は出席せず、NPBから伊藤修・中日参与、長谷川事務局長、馬立法規部長、顧問弁護士2人を立てる方針で、選手会に「統合委員会」の開催を再度申し入れる。

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横浜・峰岸社長“オ近”ドラフト参加反対[報知]

横浜の峰岸進球団社長は24日、今秋のドラフト会議に、オリックスと近鉄の合併球団は参加すべきでないとの考えを示した。峰岸社長は「合併自体が既に補強。それにドラフトまでというのは虫が良すぎる」と強い口調で話した。合併による選手救済の問題で、各球団ともドラフト戦略の大幅な見直しを余儀なくされている。当初は10人の指名を予定していた横浜も、「救済選手が4人、それもどのポジションの選手が取れるかも分からないのでは、ドラフト戦略も立てられない」(峰岸社長)という状況。

さらに、オリックスが自由獲得枠で狙っている日大の左腕・那須野と、松下電器の本格派右腕・久保の2人は、横浜も自由枠での獲得を目指しているだけに“いいとこ取り”は許せない、という側面もあるようだ。23日に行われた12球団代表者会議では、合併球団にドラフトの不参加を促す意見がセ側から噴出。オリックス・近鉄が反論し、30日の実行委員会で継続審議となっているが、峰岸社長は「他の球団がいいと言っても、うちは最後まで『NO』です」と“オリ・近”のドラフト辞退を強硬に主張していく考えだ。

◇オリックスが機構と合併の詳細確認

オリックス・小泉隆司球団社長が24日、東京・内幸町のコミッショナー事務局を訪れ、根来泰周コミッショナーらに近鉄との正式合併に向け、合併形態、専用球場、資本金などの詳細を説明をした。既に合併の基本合意書の調印を終えている両球団だが、前日(23日)には正式契約に向けての実務レベルの協議を行った。「手続き上、間違いがないか説明しました。機構側からの質問はなく、後は粛々と進めます。30日の実行員会までに正式契約し、実行委で(合併を)正式申請します」と小泉球団社長は話した。両球団は一両日中にも正式契約を交わし、新球団発足に向けての新たなスタートを切る。

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