わたしはかもめ2004年鴎の便り(8月)

便

8月31日

千葉ロッテ2−5西武(千葉マリン)

西武がロッテ戦の連敗を3で止め、千葉マリンの連敗も3でストップした。西武は2回、カブレラの4年連続となる20号ソロなどで2点を先制。4回に追いつかれるが、8回、大島の犠飛に佐藤友の適時打などで3点を奪い勝ち越しに成功した。豊田にセーブが付いて4年連続の2ケタセーブをマーク。ロッテは2点を追う4回、井上の適時三塁打などで同点に追いつくが、8回に薮田が3点を失い、再び5割に逆戻り。4位の日本ハムに0.5ゲーム差と迫られた。

123456789R
西武0200000305
千葉ロッテ0002000002
薮田
「7回は上手くピンチをしのげたのですが…。チームの流れを止めてしまって申し訳ないです…。」

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ロッテ、33年ぶり月間17勝ならず[ニッカン]

ロッテは先発小野の力投も報われず、33年ぶりの月間17勝はならなかった。「不用意な1球が悔やまれます」というカブレラの本塁打などで2回に2失点。だが、その後は粘り、6回2/3を7安打2失点、7三振と好投した。「小野はテリフィック(素晴らしい)だった。勝ちにつながる援護ができなかった」とバレンタイン監督。小野も「自分の投球はできたと思います」と次回登板へ気持ちを切り替えた。

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ロッテ5割逆戻り3位争い白熱[報知]

計算していたはずの白星を逃しても、余裕があった。バレンタイン監督は敗戦を見届けると、サバサバとした表情で監督室に引き揚げた。1日で5割に逆戻り。プレーオフを争う4位・日本ハムとのゲーム差は0.5に縮まった。先発復帰後、防御率2.21と安定している小野に対し、西武はプロ通算1勝の東が先発。小野は7回途中まで2失点と試合を作った。勝利が欲しい1戦だったが、打線が沈黙。5回以降はわずか1安打。8回に薮田が打ち込まれ敗れた。

8月は30年ぶりとなる月間16勝をマークして3位に浮上。瀬戸山代表は、プレーオフに進出した場合、千葉マリンでパブリックビューイングを行う構想を明かした。バレンタイン監督も「全て勝つことはできないからね」と余裕の表情で振り返った。だが、試合消化が日本ハムより4試合多いロッテの事実上の順位は“4位”。声高にプレーオフを叫ぶには、最低でもゲーム差「2」が必要なのだが…。

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小野が7回途中2失点力投も打線が見殺しに[サンスポ]

疲れの見える主砲ベニーを休養させたが、打線の迫力不足は明らか。5回以降はわずか1安打しか奪えず、7回途中まで2失点と力投の先発小野を見殺しにした。バレンタイン監督は「小野は素晴らしかったが、勝利につながる援護ができなかった」といいながら「全て勝てる訳ではない。明日また勝てばいい」と必死で前を向いた。

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プレーオフ想定マリンでPVも[スポニチ]

ロッテは競り合いに敗れて勝率5割に逆戻り。それでもバレンタイン監督は「全ての試合に勝てる訳ではない。明日立ち直ればいい」と前向きだった。依然プレーオフ圏内の3位。球団は逃げ切りを想定し、敵地で第1ステージを行う際に千葉マリンでのパブリックビューイングを計画中だ。日本ハムに0.5ゲーム差に迫られたが、瀬戸山球団代表は「ぜひ実現したい」と力説した。

小野
「調子は悪くなかった。試合をつくることに集中した。自分の投球はできました。」(6回2/3を7安打2失点)

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今まで冷たくしてゴメンね「ロッテ様千葉離れないで」

◇千葉県知事ら残留を訴える

千葉県の堂本暁子知事と千葉市の鶴岡啓一市長が31日、もう1つの合併に名が挙がっているロッテに頭を下げた。この日、県内の財界人を中心とした後援会「千葉ロッテマリーンズかもめ会」が発足。球団からバレンタイン監督、瀬戸山代表が参加し、千葉市内のホテルで総会が開かれた。席上で堂本知事が「『千葉ロッテ』とあるからには、千葉から離れないでください」と残留を切実に訴えた。球場を市が、土地を県が所有していたため、プロ野球球団が千葉マリンを使用するには敷地内での売店設置制限など不便が多かった。堂本知事は「あの熱狂的なファンの姿を見て、ちょっと安心しちゃってたのかも」と改善策を試みなかった過去を反省。鶴岡市長とともに、今後のバックアップも約束していた。

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もう1組合併、堤オーナー8日に具体名[ニッカン]

◇ロッテ、ダイエー有力

球界再編問題で1リーグ推進派の西武堤義明オーナーが8月31日、8日の臨時オーナー会議に出席し「もう1つの合併」の現状に言及する可能性が高くなった。堤オーナーはこの日、都内のホテルで開催された大相撲の横綱・朝青龍の結婚披露宴に出席。「野球界を盛んにするためには、色々と考えないとダメ。オーナー会議には出ます」と明言した。堤オーナーは26年ぶりに出席した7月7日のオーナー会議で「もう1つの合併」が進行していることを明かした。その後、停滞の感があっただけに、9月8日は再激動の1日になりそうだ。

横綱・朝青龍の結婚披露宴に出席した堤オーナーは報道陣を前に、球界再編問題について「朝青龍の結婚式ですから、そういう話は勘弁してください。お酒を飲んで、こういう話をするのはフェアじゃない」と言葉を濁したが、「野球界を盛んにするためには、色々と考えないとダメ。オーナー会議?出ます」と8日の臨時オーナー会議に出席する意向を明かした。

同じ朝青龍の披露宴にはロッテ重光オーナー代行も出席。パ・リーグ側が示す「もう1つの合併」について、「今週、来週には動きがあるんじゃないかな。8日のオーナー会議で発表?あると思います」と水面下で進展していることを強調した。パ関係者の話を総合すると、堤オーナーが席上、パ・リーグが水面下で進めている「もう1つの合併」の球団名を明かし、具体案を説明する可能性が高くなった。

堤オーナーは7月7日のオーナー会議に26年ぶりに出席。「もう1つの合併が進んでいます」と発言し、衝撃を与えた。そして、パが4球団になった場合には、セ・リーグのオーナー側へ1リーグ制の要望を出した。だがそれ以来、パの球団代表レベルからは具体的な説明がされず、セ側からは「時間切れ」の意見が出ていた。だが9月8日の臨時オーナー会議で堤オーナーが具体案を明らかにした上で、セ側へ1リーグ制移行の賛同を求めることになれば展開は大きく変わってくる。

現在、合併の有力候補はダイエーとロッテ。ダイエーは、本社の経営再建へ向けて主力銀行が産業再生機構の活用を迫っている。本社サイドは球団の継続保有を語っているが、仮に「国有化」した場合は厳しい状況で、銀行側には否定的な見解もあるため、展開は流動的になっている。

堤オーナーが出席を明言した以上、巨人渡辺前オーナーが指摘している通りに、何らかのアクションがあるのは確実。現時点では球界の流れは2リーグ制だが、堤オーナーの出席、発言で流れが変わるのか。9月8日の発言が注目される。

◇渡辺前オーナー「堤氏出るなら進展あるかも」

巨人渡辺恒雄前オーナーが31日、あらためて「2リーグ制」維持を強調した。都内のホテルで「もう1つの合併」について言及した。「進んでないんじゃないの。(ロッテ、ダイエーの組み合わせも)間に合わないかもしらんねえ」との見解を示した。既に「5対5の2リーグ」を各球団に打診済みで、この日も「6対5のままなら2リーグ。もう1ペア(合併が)あっても2リーグと言っているから」と、最近の主張を繰り返した。また西武堤オーナーが8日のオーナー会議に出席することを伝え聞くと「全然進展なしには出てこられないだろう。出てくるというのは何かしらの進展があるかもしらんね」と含みを持たせていた。

◇小池パ会長「話あるはず」

小池唯夫パ・リーグ会長は31日、最終決着といわれる8日のオーナー会議後に触れて「その結果いかんでしょう」と継続して審議する可能性を否定しなかった。もちろん「みなオーナー会議を目指して努力されている。堤オーナーからも、どういう結論か分からないが、何らかの話しがあるでしょう」と、もう1つの合併発表と併せて着地点にしたい意向には変わりはない。それだけに「ある程度のめどがないと」と期待感を口にしていた。

◇ダイエー本社社長、単独保有明言せず

福岡ダイエーホークスの親会社で経営再建中のダイエー本社の高木邦夫社長が31日、球団の取り扱いについて微妙な発言をした。この日夜、千葉県佐倉市内の自宅前で報道陣に対応した。ダイエー本社は現在、次期再建計画を主力取引銀行と協議中だが、高木社長は球団について「(議論の)テーマになっていない」とした上で、球団の継続保有が単独保有を意味するかとの問いに「継続保有と考えています」と答えた。これまでダイエー本社が打ち出してきた「継続保有=単独保有」のスタンスを明言せず、微妙に方針が変わってきた可能性がでてきた。

ダイエー本社、球団側とも、これまでは高木氏の「継続保有」との言葉の意味を「単独保有」という方向で貫いてきた。この日も土谷忠彦常務取締役FDH管掌が「継続保有とは単独保有という意味。合併もなければ、もちろん、球団売却もない。今後、ダイエーが(合併について)他球団と話し合うこともない」と話した。ただ、パ・リーグ球団として土谷氏は「2球団だけで水面下で話し合うことはないが、球団の決定権を持っている人がパ・リーグ全体で集まる話し合いなどがある場合は、そのテーブルにはつく」と話している。

球団株についてはダイエー本社が98%保有、中内正オーナーが2%を保有しており、実質的には「単独保有」の形態となっており、球界再編に絡んではダイエー球団の動向がカギを握るとの見方もある。この日、高木社長の発言で今後の球団の取り扱いが注目される。

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合併には無言

合併問題さなかのロッテ重光オーナー代行もこの日、横綱朝青龍の結婚披露宴に出席した。パ・リーグのもう1つの合併に関して「今週、来週には動きがあるんじゃないか。8日に発表?と思います」と話した。ただ囁かれるロッテとダイエーか、の質問には「ノーコメント」を貫いた。

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野崎社長訴える、2リーグ交流戦

阪神野崎勝義球団社長が実行委員会から一夜明けた31日、甲子園球場内の球団事務所で会見。あらためて1リーグ制移行へのタイムリミットは過ぎたとした上で、2リーグでの交流戦について言及。「大変な状況だし、交流戦をやっていかないといけないと思っている」と話した。同社長はこれまでにセ6、パ4での交流戦シミュレーションを示している。セ6、パ5でも「可能」と話していたが、この場合は奇数となるため組み合わせを入念に検討する必要がある。なかなか交流戦の議論にならない現状に、こちらもタイムリミットを強調した。

◇横浜「巨人頼みダメ」

横浜峰岸進球団社長31日、球界全体が巨人頼りの体質なってはいけないと提言した。同社長は巨人戦視聴率が低迷していることに「いくら五輪があったといっても、4%台では…。(放送権を)いらないと言われる可能性だってある」と辛辣。巨人戦放送権料を期待するパ・リーグに対し「それを頼りに1リーグと言っているとしたら、潰れてしまうのではないか」とけん制した。

◇ヤクルト「加盟料代わりに審査機関設置を」

ヤクルト多菊善和球団社長が31日、加盟料を撤廃する代わりに、審査機関を設けることを提案した。オリックスと近鉄の合併、進行中といわれるもう1つの合併でパ・リーグは球団減の方向にあるが「競争社会だし、体力があればいいんじゃないか」と、すぐに撤退を余儀なくされるような企業でなければ、審査を行い新規参入を認めてもいい考えを見せた。また、選手会がストを選択した場合、対抗手段として考えられるロックアウトについては「そういうことをしても追い込むだけ」と練習場所などをしっかり提供する意向を示した。

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新ペア“本命”は西武!堤オーナー自ら動く…球団売却も[サンスポ]

球界再編問題が急展開だ。合併のもう1つのペアリングは西武を中心に行われる可能性が高いことが8月31日、明らかになった。有力視されていたロッテ、ダイエーの合併が進展しない中、西武が横浜に合併を打診。横浜はこれを拒否したもようだが、西武が新たな合併に動き出しているのは確実だ。同日、西武・堤義明オーナーも9月8日の臨時オーナー会議への出席を明言するなど、タイムリミット寸前で電撃発表される公算が強まった。

遅々として進んでいないと思われていた球界再編問題。実はそうではなかった。パ・リーグ側から具体名の提示がなかったもう1組の合併で、西武が動いていた。もう1組の合併については前日の実行委で、西武の星野好男球団代表が「まだ具体名は出せない」と説明。これに対し、巨人を除くセ5球団から「期限切れ」と批判が続出していた。

ところがこの日午後、事態は急展開を見せた。舞台は東京都港区のホテルで行われた横綱朝青龍の結婚披露宴会場。その中で注目を集めたのが、ロッテ・重光オーナー代行と西武・堤義明オーナーの2人だった。

重光氏は帰り際、堤オーナーとの接触について「挨拶程度です」といいながら、もう1つのペアリングに関して、「今週か来週かに動きがある」と水面下で進展していることを示唆した。また『相手はダイエーか?』の質問には「ノーコメント」としつつ、『9月8日のオーナー会議で何らかの動きがあるのか?』との質問には「と思います」と肯定した。

一方の堤オーナーはオーナー会議への出欠を問われ「(出席)しますよ」と明言。26年ぶりに出席した前回7月7日のオーナー会議でもう1つの合併がパ・リーグで進んでいることを明らかにしており、最終期限とされるオーナー会議に出席することは、何らかの新しい動きが出るものとみていい。

その根底に新事実があった。球界関係者によると「3週間ほど前に西武の使者がTBSを訪れ、横浜の砂原オーナーにもう1つの合併に関する窮状を訴えた。その中で自らの球団売却の可能性を示唆する発言もあったようだ」。横浜はこの申し出を断ったようだが、合併へのリミットが刻々と近づく中、西武が新たな合併(売却)球団の1つに急浮上したことは間違いない。

それを裏付けるように巨人・渡辺恒雄前オーナーも同日夜、都内ホテルで「(ロッテとダイエーの合併話は)間に合わないかも知らんね」と説明。堤オーナーのオーナー会議の出席について「彼も進展がなければ出てこないだろう」と指摘した。

ロッテ、ダイエーに代わり、もう1組の合併の本命となった西武。符合するようにパ・リーグでは2日に緊急理事会を開催することが決まった。オーナー会議までに何かが起こりそうな雲行きだ。

◇巨人・渡辺前オーナー「組み合わせは違ってくる」

巨人の渡辺恒雄前オーナーは8月31日、都内のホテルで球界再編問題について「6対5のままでも、もうワンペア(合併が)あっても2リーグ。ただ(現在の2リーグとは)多少、組み合わせは違ってくるからな」と語った。

また、根来コミッショナーはこの日、都内のコミッショナー事務局で1リーグ制移行に反対する自民党議員で作る「5リーグ制を守り、プロ野球の発展を図る議員連盟」の小林興起衆院議員ら、メンバー4人と会談。その中で同コミッショナーが、「1リーグになったら辞める」と漏らしていたことも判明。これらの発言は西武を中心とした新たな動きとリンクするようにもとれる。

◇パ・リーグが2日に緊急理事会

パ・リーグが2日に緊急理事会を開くことが8月31日、明らかになった。オリックスの小泉隆司球団社長がYahoo!BBスタジアムで「明後日(2日)緊急理事会がある」と語った。近鉄の小林哲也球団社長も理事会開催を認めた。この緊急理事会では、6日に行われる臨時の実行委員会に向けて、西武を中心とした新たな動きなどについて報告があるものとみられ、その上でリーグとして意思統一を図ることになりそうだ。

◇ヤクルト・多菊球団社長がストを牽制

ヤクルトの多菊善和球団社長が8月31日、スト権行使をちらつかせる選手会を牽制した。9月6日の臨時実行委員会で、スト対策が協議される予定だが「ストをやっても実りがないでしょ。最終的には彼らが責任をとらなければいけないこと」と選手側に慎重な対応を求めた。また経営者側が行うロックアウトにも「ストをやるよう仕向けるだけ」との見解を示した。

◇阪神・野崎球団社長「もう時間切れ」

阪神・野崎勝義球団社長が8月31日、球団事務所で会見を行い、もう1つの合併の提示を先送りするパ・リーグ側に対し、「(来季の1リーグ制移行は)もう時間切れ」と突き放した。また、前日の実行委員会を受けて、営業担当者と来季チケット販売などを協議したが「(球界再編で)対戦カードの中身が変わってしまう。パにズルズル引っ張られては損失が出る」と大きな収入源となる年間予約席の販売が進まない現状に、怒りは収まらない様子だった。

◇掛布氏がオリ近・新球団監督候補浮上も「話のしようがない」

オリックスと近鉄が合併した新球団の監督候補として、名前が挙がっている阪神OBの掛布雅之氏が、自宅でサンケイスポーツの取材に応じた。球界再編の動きがいまだ不透明で、選手会も合併に強硬な姿勢を示している時期。就任の可能性について「初耳ですね。聞いたことがありません。球界の先行きが不透明なこのデリケートな時期だけに話のしようがないですよ」と話すにとどめた。

◇選手会が合併反対本を緊急出版

労組・日本プロ野球選手会が、古田敦也会長&選手会による合併反対本「決意!合併・1リーグ制NO宣言」(双葉社刊、A5判96ページ、税込み500円)を3日に緊急出版する。選手会852人の主張をベースに、古田会長の24ページにわたる激白、民主党の岡田代表やライブドアの堀江社長ら35人の応援メッセージなどで構成されている。

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もう1組の合併「9・8までに決まる」[スポニチ]

ロッテの重光昭夫オーナー代行は31日、8日のオーナー会議までにもう1組の合併が成立する見通しを示した。都内ホテルで行われた横綱・朝青龍の結婚披露宴に出席した同オーナー代行は「9月8日までに決まる?とは思います」と話し「色々今週、来週に動きがあるんじゃないですか」と今月初旬に再編の大きな動きがあることを示唆した。

また、この日の披露宴には西武の堤義明オーナーも出席。「ご挨拶しただけです」と重光オーナー代行は話したが、今後の球界問題についての意見交換も行われたもようだ。堤オーナーは合併の進行状況や1リーグ制について「(パーティーで)飲んだあとで話すと失言するから勘弁してください」と話したが、8日の臨時オーナー会議に「出席します」と7月7日のオーナー会議に引き続き出席することを明らかにした。

堤オーナーは26年ぶりに出席した前回のオーナー会議でオリックスと近鉄に次いで、もう1つの合併がパ・リーグで進んでいることを明らかにした。新たな合併案はその後の12球団代表者会議、実行委員会でも具体的な球団名が出ていないが、最終期限とされる臨時オーナー会議に堤オーナーが出席することで、何らかの新しい動きが出るものとみられる。

◇渡辺前オーナーも「何かあるな」

巨人・渡辺前オーナーは31日、球界再編の現状に言及。“もう1つの合併”として注目されるロッテとダイエーについて「まだだね。(8日のオーナー会議には)間に合わないかもしれんね」と述べた。だが、報道陣から西武・堤オーナーがオーナー会議に出席する意向を示したことを伝えられると「じゃあ、あるかもしれんな。何の進展もなしに彼は出て来られないだろ。出て来るということは何かあるかもしれんね」と堤オーナーがカギを握っていることを示唆した。

渡辺前オーナーは8月27日に再編構想について「交流試合を入れた新しい2リーグだ。5対5の2リーグ」と語り、巨人のパ移籍構想を遠回しに表現したが、この日も「もう1ペアがあっても2リーグだとこう言ってるんだから。ただ、多少組み合わせが変わってくる」とあらためてパ移籍をにおわせた。

◇選手会は6日に最終決定

日本プロ野球選手会が6日に招集している12球団選手会長会議で、近鉄・オリックスの合併阻止のためのスト権行使の最終決定を下すことになった。選手会の松原事務局長は「6日に方向性が出ると思う。各球団一致した場合にはそういう形(スト権行使)になる」と話した。

選手会が合併差し止めを求めた仮処分申請について、東京地裁が30日に申請は馴染まないとの判断を下した。古田会長も「いつ(合併が)承認されてもおかしくない」と選手会は苦しい状況に立たされている。その中で中日・井端選手会長が「優勝争いしているけどそうなったら仕方ない。12球団で足並みを揃えないと」と話すなど、各球団もスト権行使を支持するもようで、日本プロ野球史上初のストが決行される可能性は高まっている。

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根来コミッショナー、1リーグ制なら辞任する[スポニチ]

根来泰周コミッショナーは31日、球界再編で1リーグ制に移行した場合、辞任する意向を示した。東京・内幸町のコミッショナー事務局を訪問した自民党・小林興起衆院議員ら「2リーグ制を守り、プロ野球の発展を図る議員連盟」のメンバーとの会談で「自分は2リーグ制の下でコミッショナーをしており、1リーグになったら辞める」と語ったもの。同コミッショナーはこれまでも2リーグ制を前提とした野球協約によって選出されていることを理由に「1リーグになったら私はクビ」と話していた。

根来コミッショナーは、「1リーグ制はオーナー会議の正式な議題にもなっていない」との立場で、2リーグ制維持を前提とし再編議論をリードする姿勢を示してきた。26日にはパ・リーグが進めているもう1つの合併が成立し10球団となった場合にもあくまで2リーグ維持を目指し「私なりの提案をさせていただく」と5対5の2リーグ制を含めた再編案を各球団に示すことを明らかにしている。この日、提案の時期について「まだ分からん。議論が尽くされてから」と語った。“辞任発言”は2リーグ維持への強い決意の表れでもある。

◇2日に緊急理事会

パ・リーグが2日に緊急理事会を開くことになった。オリックス・小泉球団社長がヤフーBBスタジアムで「明後日(2日)緊急理事会がある」と語り、近鉄の小林球団社長も理事会開催を認めた。緊急理事会では選手会のスト権行使への対応策などを協議するほか、球団合併が承認されて誕生した新球団がドラフトに参加するのかなど、リーグとして意思統一を図るものとみられる。

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自民4議員がコミッショナー激励訪問[報知]

◇2リーグ制存続を訴える議員連盟

2リーグ制存続を訴える議員連盟を発足させた自民党の小林興起、竹本直一、熊代昭彦各衆院議員、秋元司参院議員が31日、東京・内幸町のコミッショナー事務局に根来泰周コミッショナーを訪問した。球界再編問題で国会議員がコミッショナーの元を訪れるのは、先月26日の民主党・仙谷由人衆院議員らに次いで2度目。小林議員は「激励と提言をした。各オーナーは自分の球団の事ばかりで、球界全体の事を考えていない。“コミッショナーがしっかりとして欲しい”と言った」とし、「話した感じでは、コミッショナーは2リーグのままで、と思っているのではないか」との感想を述べた。

また、小林議員らは放映権の一括管理などコミッショナーが財政面でも権限を持つことを訴え、機構の財源確保のため「オールスターゲームを5試合にするなどの工夫を考えるべき」との私案を伝えた。

一方、根来コミッショナーは「自分は2リーグ制を前提にした野球協約に基づいた存在。1リーグになったら辞めるのが筋ではないか」というこれまで通りの持論を展開。約50分の会談を終えた。

◇Mかもめ会総会で千葉市長明言「金銭的支援」

ロッテの後援会「千葉ロッテマリーンズかもめ会」の設立総会が31日、千葉市内のホテルで行われ、千葉県の堂本暁子知事らが千葉県のフランチャイズ存続を訴えた。ロッテからは瀬戸山隆三球団代表、バレンタイン監督が出席。千葉市の鶴岡啓一市長は、千葉市として、広告費など金銭的なバックアップをしていく方針を明らかにした。

同後援会は、球界再編に伴いロッテが本拠地を移転するのではという危惧から、千葉県の経済界が中心となって設立された。8月20日に濱本球団社長に対して、選手強化費の増額などの支援策を提示した鶴岡市長はこの日、「かもめ会」の有志に募って、千葉マリンの外野フェンスに広告を出す案を明かした。千葉市が管轄する千葉マリンには現在、球場の外野フェンスに広告は出ていないが、鶴岡市長は「広告収入が球団側に入るように努力する」と明言。ロッテ・重光武雄オーナーに対しても、書面でフランチャイズ存続を訴えた同市長は、金銭的にもロッテを支援し、合併、本拠地移転を防ぐ考えだ。

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堤オーナー「出席します」[報知]

◇8日臨時オーナー会議

パ・リーグのもう1つの合併のキーマンと目される西武・堤オーナーが、8日の臨時オーナー会議に出席することを初めて明言した。31日に東京都内のホテルで開かれた横綱・朝青龍の結婚披露宴に出席した堤オーナーは「1リーグ?そういう話は飲んだ後にやるのはフェアじゃないよ。8日のオーナー会議?出席します」と話した。

26年ぶりに出席した7月7日のオーナー会議で「もう1つの合併が進行中」と発言して以来、具体化できず、セ・リーグ側から批判が噴出していた。その結論を迫られる8日の臨時オーナー会議に再び出席するということは、何らかの発表を見越した自信の表れとみられる。この披露宴にはロッテ・重光昭夫オーナー代行も列席し、堤オーナーとも接触。同代行は「こういう席ですから、ご挨拶だけです」と密談を否定。もう1つの合併が8日までにまとまるかと問われると、「そう思いますけど」とだけ答えた。

◇2日パ緊急理事会

パ・リーグが2日に都内で緊急理事会を開くことが31日、明らかになった。来季からの10球団での1リーグ制移行に向けて、水面下で進められている「もう1組の合併」について最終段階の協議が行われる。

「もう1組の合併」は、リミットとなる8日のオーナー会議が迫っている。今回の緊急理事会を招集したパ・リーグの小池唯夫会長は「パ・リーグとして(もう1組の合併の)情報交換をし、9月8日の期限に向けて最後の努力をしようということだ」と説明。各球団から情報を集め、水面下での合併交渉が難航している原因を探り、実現への道を見い出したい考えだ。また、球団合併が承認されて誕生する新球団が、ドラフトに参加するかなどについてもリーグとして意思統一を図るものとみられる。

◇渡辺前オーナー「進展あるかも」

巨人・渡辺恒雄前オーナーは31日、都内のホテルで会食後、西武・堤オーナーのオーナー会議出席について「何か(合併に進展が)あるのかもしらんね。進展もなしに彼は出て来られんよ」と話した。2日のパ緊急理事会には「そこでは何も決まることはないよ」とバッサリ。「もう1ペア(の合併)がなければ(セ・パ)6対5のままで2リーグで現状維持。もう1ペアがあっても2リーグだと言ってるんだから、ボクは。ただし、多少組み合わせが違ってくるからな。その場合は」と10球団になった場合はリーグを再編し、5対5で運営する必要性を強調した。

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選手会高年俸選手のみ指名ストか[報知]

◇6日臨時幹部会で最終決断

選手会が6日に臨時幹部会を開催、7日にも想定するストライキの具体案を決定することになった。一方、ストに否定的な経営者が大半の中、ヤクルト・多菊善和球団社長は“容認”する意向を示した。労組・日本プロ野球選手会が6日に神戸市内で臨時幹部会を開き、日本球界初のスト決行へ最終決断を下す方針を固めた。30日に近鉄・中村紀洋内野手が「ストしかない」と発言したことを受けて、31日、選手会の松原徹事務局長は「既にスト権を確立している訳ですから。6日に各球団の選手会代表を集めて、まとめたい」と話し、早ければ7日からストに突入する。

ストの形式は高年俸選手を主体とした指名ストや、3試合ほど限定の時限ストなど、色んな方法が浮上しているが、同事務局長は「何が1番いいか話し合う。もちろん我々が1番望んでいることはスト回避です。それを(NPB側に)分かってもらいたい」と強調した。

選手会では、8月30日の実行委員会で、オリックス・近鉄の合併承認や、もう1つの合併など、1リーグ制に向けての具体的なことが議決される可能性を想定していた。しかし、何も決まらず、再度、実行委員会が6日に開催されることが決まったことは誤算のようで、実行委員会の結果を踏まえずに、同日の決断を迫られることになった。

また同事務局長は東京地裁に仮処分申請した4項目のうち「選手会が合併および労働条件について、団体交渉できることを認める」などの2項目を取り下げたことについて「却下なのか取り下げたのか、係争中でテクニカルなこと(作戦)なので公表できない」と語った。

◇「選手が責任を取ればいい」

ヤクルト・多菊球団社長は31日、選手会のストライキについて、「最終的に彼ら(選手)が責任を取ればいいんじゃないか」と“容認”する考えを示した。経営者サイドでは日本ハム・小嶋オーナー代行が「(ストライキするなら)損害賠償を検討しないといけない」と話すなど、強硬な意見もあるが、多菊社長は「球団の損害はあるが、ストは選手が決める問題。期間など彼らが責任を取れる範囲でやればいい」と理解を示した。球団の練習施設使用などを禁じるロックアウトについても「選手を追いつめるだけで実りはない」と否定。「それこそ野球界のパイが小さくなる」とストが泥仕合に発展し、球界に悪影響を及ぼすことを懸念した。

また、IT関連企業・ライブドアがプロ野球への新規参入を希望していることにも言及。「(球団が)1つ減ったら1つ補充することも考えないと。競争の世界だし、体力があれば受け入れればいい。機構に(新規参入の)審査機関を置くよう、(9月8日の)オーナー会議でも提案したい」と前向きに検討するよう訴えた。

◇NPB関係者「スト懐疑的」

選手会が7日にもスト決行という具体案を抱いていることについて、日本プロ野球組織(NPB)の関係者は31日、「本当に決行するのか、懐疑的に思っている」と話した。

現在、NPB側と選手会は近鉄、オリックスの合併を巡り、選手会が東京地裁に特別委員会の開催などを求めて仮処分を申請中。8月30日の実行委員会では両球団の合併承認を見送っている。「その仮処分の手続きが継続中で、何らかの判断が下されても、それを基に異議申し立てなどが予想される。そういう状況の中でストを決行するとは、常識的には考えられない」との見通しを示した。また、パ・リーグの小池唯夫会長は「各球団で(ストへの)対応策を練り、6日の実行委で話そうということになっている。慎重に対応していく、ということだ」と話した。

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ライブドアに追い風、ヤクルトが新規参入を容認[スポニチ]

ヤクルトの多菊善和球団社長は31日、新規参入の意向を表明しているライブドア社の受け入れを容認する発言を行った。現行の12球団2リーグ制維持を前提に

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加盟料60億円の撤廃
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新規参入企業の審査機関として第三者機関を設置する

という私案を示した。その背景には、パ・リーグでもう1組の合併が成立した場合の巨人パ移籍がある。球団トップがライブドア社の参入を公の場で認めたのは今回のヤクルトが初めてのこと。9・8オーナー会議を目前にして、新たな動きが混迷の度を深める可能性もある。

多菊社長はもう1つの合併について「来年からというのは厳しいし、もう1年継続して議論することになるんじゃないか」と見通しを述べた上で、こう続けた。

多菊社長
「ライブドアのように新しくやりたいというところがあれば、受け入れるべきではないか。ちゃんと何年もできるなら、競争の世界だし、受け入れればいい。1つ球団が減れば、1つ補充するという考えをしなければいけない。」

多菊社長は「私見」と前置きはしたものの、球団幹部がライブドアの参入にゴーサインを発したのは初めてのこと。野球協約に定められた新規参入料の加盟料60億円についても「公正取引委員会が入るという話も出てきているし、常識的になくす時にきている」とし、協約を改正した上で、参入に際して補償金規定を設ける私案を披露。さらに新規参入企業のチェック機関として「コミッショナーも話している通り、第3者機関をつくればいい」と語った。

ライブドア社が近鉄買収が実現しない場合には、新球団設立の意向を表明したのが8月19日。以降、具体的に同社の新規参入について発言した球界首脳はいなかった。多菊社長がこの日、突然のラ社の参入を容認する姿勢に転じた背景には、1リーグ制移行に難色を示す巨人以外のセ5球団の思惑が絡んでいる。近鉄、オリックスに続いて、もう1つの合併が成立した場合に巨人がパに移籍する可能性があるからだ。「セパ5球団ずつの2リーグ制」という巨人・渡辺前オーナーが描く球界再編のシナリオは球界上層部で周知のこと。多菊社長は「渡辺さんの持論は1つの考えだけど、現実的な話じゃない」としたが、巨人パ移籍となれば、放映権料も含め営業面で大打撃につながるだけに、絶対に阻止しなければならない事情がある。

このため、ライブドア社から申し入れがあったヤクルト・堀オーナーとの会談について、多菊社長は「まだ日程は詰めていないが、会わない理由はないでしょう」と早ければ今月3日にも会う意向を示唆した。広島、阪神もライブドア社との会談に前向きな姿勢を示しており、今後、セ各球団の反応も含め、球界再編の動きがさらに混迷を極めることとなりそうだ。

◇ライブドアの新球団構想

本拠地は大阪府を希望。オリックス、近鉄の合併球団、阪神などの賛同を得られない場合は、他の地域・自治体から募る。球団名は近鉄に「バファローズ」の売却を依頼。大阪府が本拠地となった場合は大阪ドームを専用球場とし(大阪以外なら関係各所と調整)、オリックスと近鉄の合併による新チームのプロテクトを外れた選手を中心に雇用し、FA選手らも獲得する方針。監督、コーチは球団設立と同時に人選を進める。

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