わたしはかもめ2004年鴎の便り(9月)

便

9月1日

千葉ロッテ0−2西武(千葉マリン)

西武・松坂が、自身最多で球団記録となる16の三振を奪い、今季5度目、自身13度目となる4安打完封勝利で9勝目をマークした。チームは連勝で、3年連続となるロッテ戦の勝ち越しを決めた。ロッテは松坂に散発4安打に抑えられ今季7度目となる完封負けで、連敗、8月25日以来の借金1となった。

123456789R
西武0000110002
千葉ロッテ0000000000
井上
「見ての通りです…。」
「みんながヒットが打てなかったんだから良かったんじゃないの。悪かったら今のうちなら打ってるでしょう。」
西岡
「打てなかったんだから何も言えないけれど、特に意識はなかったです。普通のピッチャーと同じですよ。」
フランコ
「チェンジアップが素晴らしく良かったね。」
福浦
「ヒットもタイミングは合っていなかったからね。ラッキーもあった。2安打といってもやられた感じ。」
バレンタイン監督
「松坂がとても良かった。それほどチャンスが作れなかったし、チャンスがあっても得点に結びつかなかった。うちのピッチングスタッフはいいピッチングをしたんだが。松坂は間違いなく、日本で最高のピッチャーの1人だ。」

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ボビーも白旗…また借金生活[報知]

圧倒された。怒涛の勢いでプレーオフ圏内にたどり着いたロッテ・ナインも、松坂には歯が立たなかった。「間違いなく日本野球で最高の投手の1人だ」と、バレンタイン監督は“無条件降伏”。4ヶ月ぶりの貯金から、わずか5試合で借金生活に逆戻りした。

主砲のベニーが、31日の試合で右ふくらはぎを痛めてスタメンから外れたことも誤算。4番に座り、1安打に終わったフランコは「彼(松坂)はとても良かった。特にチェンジアップがね」と緩急を使い分けた右腕に白旗。4タコの李承Yも「すごい」と絶句した。

日本ハムも敗れ、0.5差でかろうじて3位は死守。「(5回1/3を2失点の)小宮山もするべきことはしたし、ウチの投手陣もいい仕事をした」と指揮官。2点ビハインドでも、9回に守護神・小林雅を投入し、諦めは見せなかった。残り46試合。負けられない戦いは続く。

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バレンタイン監督完敗を認める「松坂は間違いなく日本で最高の投手の1人」[サンスポ]

再び借金生活に突入。散発4安打16三振と松坂に抑えられ、バレンタイン監督も「松坂は間違いなく日本で最高の投手の1人」と完敗を認めるしかなかった。9回2死一塁から、先発を外れていたベニーを代打に送ったが二ゴロ。「十分に走れない状態だけど、1度なら、と思ったんだが…」と天をあおいだ。

小宮山
「欲をいえばもう少し投げたかった。(出来は)いつも通り、こんなもんでしょう。」(5回1/3を2失点)

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4試合ぶり借金

打線が松坂に16三振を喫しての完封負け。5回1/3を2失点と、まずまずの投球をした小宮山を援護できなかった。4位日本ハムも敗れたため、0.5ゲーム差で3位はキープしたが、4試合ぶりに借金生活に逆戻りした。バレンタイン監督は「コミ(小宮山)も自分の投球をしてくれたが、松坂が良くてチャンスも少なかった。彼は間違いなく日本でベストの投手の1人だよ」とお手上げ状態だった。

「すごい…。」(4打数無安打2三振)
井上
「見ての通り。」(4打数無安打1三振)
フランコ
「とても良かったと思う。とくにチェンジアップがね。」(3打数1安打1四球1三振)
西岡
「松坂さんだから(意識する)というのはなかったんですが…。」(3打数無安打2三振)
「(松坂は)良かったよ。悪かったらみんな打ってるでしょう。」(3打数無安打1四球2三振)

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スカウト会議

ロッテはスカウト会議を都内で開きドラフト指名リストを100人に絞った。すでに自由枠での獲得希望を表明している久保(松下電器)手嶌(新日本石油)両投手に加え、大松(東海大=外野手)藤田(近大=内野手)江川(宇治山田商=投手)涌井(横浜高=投手)ら有力選手の調査続行を確認。

◇設立

元ロッテ内野手の渡辺秀昭氏らが総合スポーツマネジメント会社「R・A・M」(東京都港区)を設立した。ロッテ小宮山、黒木、ヤクルト岩村らプロアマ15人が契約。

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ボビーも脱帽「松坂は日本最高の投手」[ニッカン]

ロッテは松坂の前に散発4安打、16三振と完璧に抑えられ、再び借金生活に突入。バレンタイン監督も「松坂は間違いなく日本で最高の投手の1人」とほめるしかなかった。9回2死一塁から、先発を外れていたベニーを代打に送ったが二ゴロ。「十分に走れない状態だけど、1度なら、と思ったんだが…」。とっておきの切り札も通じず、あとは天を仰ぐしかなかった。

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浅間4回途中でKO(ファーム)[ニッカン]

ロッテ期待の2年目左腕、浅間敬太投手が今季21試合目の先発登板したが、4回途中でKOされた。3回2/3で11安打6失点。最速は144キロだったが球のキレが悪く、8月25日の巨人戦で完投勝利した内容からはほど遠かった。8−8で迎えた9回1死満塁で喜多がサヨナラ安打を放ちチームは勝利したが、浅間は「何も言うことはありません。見ての通りです。コントロール不足です」と歓喜の輪の中で1人反省の言葉ばかりだった。

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ロッテが松下電器・久保らの獲得方針確認[ニッカン]

ロッテは1日、都内でスカウト会議を開き、今秋のドラフト会議の自由獲得枠で、松下電器の久保康友、新日本石油の手嶌智の両右腕投手の獲得を目指す方針を確認した。他の上位候補として近大の藤田一也内野手、三重・宇治山田商高の江川智晃投手、中大の亀井義行外野手らをリストアップした。

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選手会6日にスト最終決断

労組プロ野球選手会の古田敦也会長は1日、ストライキ権の行使などについて、6日に予定されている12球団の選手会長による会議で最終決断を下す考えを示した。古田会長は「選手会としての方針を決めることになる。最終決断になるでしょう」と語った。同日には実行委員会も予定されており、8日の臨時オーナー会議では西武の堤オーナーが出席し、もう1つの合併について言及する可能性が出ている。また、東京地裁の仮処分の行方など、選手会側は考え得る状況の変化を想定しながら意見交換を行うことになる。

もう1つの合併について、古田会長は「悲しい現実だね。あまりにめまぐるしくて受け止められない」という。選手会の松原事務局長も「そんなことになったら選手契約にしてもさらに負担がかかることは間違いない。実行委員会やオーナー会議で否決されるんじゃないですか」と、回避されることを期待していた。

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「ダイエー再建」大詰め

福岡ダイエーホークスの親会社であるダイエー本社の経営再建問題が、早ければ2日にも大詰めの段階を向かえそうだ。ダイエー本社の高木邦夫社長が1日、主力取引銀行との次期再建計画をめぐる協議について「今度はそれぞれの(主力)銀行の役員と会い、話をすることにあんるだろう」と明言。近日中にも高木社長が主力3行幹部と“個別交渉”に臨む考えを示した。主力行側は産業再生機構の活用を迫っているが、ダイエー側は拒否。この日も高木社長は「私的整理ガイドラインに沿って進めたい」と自主再建を目指す姿勢を貫いた。

ただ、ダイエー再建問題の“着地点”が、球界再に影響を与えるのは必至。ダイエー本社は球団を継続保有する方針を変えていないが、仮に同機構入りとなれば球団保有は難しい。今月6日に臨時実行委員会、8日にはオーナー会議が予定されており、ヤマ場に突入するダイエー再建問題の動向に注目が集まる。

◇「単独保有」を王監督に伝える

ダイエー本社の土谷忠彦常務取締役FDH管掌が1日、福岡ドームを訪れ、球団幹部と王監督にダイエー本社として今後も球団を単独保有する意思を改めて伝えた。前日、ダイエー本社の高木社長が球団の単独保有を明言せず、球団の保有について微妙な言い回しをしていたが、土谷常務は「(高木)社長の話は単独(保有)と考えてもらって結構です。(単独保有の姿勢は)何も変わっていない。8日の会議でも合併も売却もありません」と強調した。

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もう1つの合併、即承認しません

阪神久万俊二郎オーナーが1日、西武堤オーナーが8日のオーナー会議の出席を表明、新たな合併球団に言及する可能性が出てきたことに、自身のスタンスを説明した。「オーナーがオーナー会議に出るのは当然。何度も申し上げている通り、色んなことを決めるには、来年1年絶対に必要」と語り、即承認、1リーグ移行への流れを否定した。また阪神野崎勝義球団社長は社会人野球のシダックスがパ・リーグ参入に興味を示したことに「削減より増える方がいい。ストの問題も一気に解決するし、参入は大歓迎」と話した。

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「もう1つの合併」時間切れ

ヤクルト多菊善和球団社長が1日、もう1つの合併に関しては時間切れという見解を示した。8日のオーナー会議で西武の堤オーナーが具体名を挙げる可能性が高くなったが「面目の問題なんじゃないか。名前が挙がるくらいでは難しいだろう」と話した。営業権譲渡の合併には法的には反対できないが、もう1つの合併で生じる余剰選手を獲得して救済する余裕はないという。「事後処理の点で無理なんじゃないか。何を急いでいるんだろう。1年かけてじっくり話し合わないと、選手もファンも納得しない」と話した。

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小池パ会長、2リーグでも

パ・リーグ小池唯夫会長は1日、来季について、必ずしも1リーグにこだわらない姿勢を示した。根来コミッショナーが「たとえ10チームになっても1リーグありきではない。選択肢は色々ある」と発言、巨人渡辺前オーナーも「6対5のままなら2リーグ。もう1ペアあっても2リーグ」としていることを受けたもの。小池会長は「色んなやり方がある。(コミッショナーが)交流戦も念頭に置いて、運営についていくつかの案をお持ちのようですから、対応を考える」。2日のパ臨時理事会では、オーナー会議に向けた情報交換、選手会のストや、オリックスと近鉄の新人ドラフト参加など、懸案事項を協議する意向だ。

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「1」一貫に異変

不退転の決意に異変?これまで一貫して「10球団1リーグ」を提唱してきたロッテ瀬戸山隆三代表が1日、千葉・幕張の球団事務所で「10球団になってから、みんなで1番いい方法を考えればいいんじゃないですか」と、1リーグだけに拘らず、議論を尽くして来季の形式を決定すべきだという考えを示した。もう1つの合併については「自分達ではどうしようもない」と話しながら、31日の西武星野代表と会談していた。

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小池会長、パとして2リーグ維持容認[スポニチ]

パ・リーグの小池唯夫会長は1日、近鉄、オリックスに続く新たな合併が成立した場合の球界再編について、パ・リーグとして2リーグ制維持を容認する考えを示した。これまでパの球団は1リーグ制移行を主張していたが、根来泰周コミッショナーが、10球団となった場合でも2リーグ維持を前提に「5対5」の再編案を提示することを明らかにしたことで方針転換。来季からの1リーグ制移行の可能性は低くなった。

2日のパ緊急理事会を前に東京・銀座の連盟事務所で報道陣に応対した小池会長は「コミッショナーは(パが)4球団になった場合でも2リーグを想定して提案をしたいと話している。パだけで1リーグ、1リーグと言う訳にはいかない。コミッショナーの線に沿って話をするのは当然です」と語った。

近鉄、オリックスの合併が表面化して以来、パ・リーグ球団は5球団でのリーグ運営では経営が成り立たないとの立場で、1リーグ制を実現するための「もう1つの合併」を模索してきた。現状では新たな合併は不透明。仮に合併が成立したとしても、ファンの1リーグ制移行に対する反発は強く、強引な球界再編に踏み切れる環境にはない。8月30日の実行委員会の席上、根来コミッショナーから10球団になった場合でも「5対5」の2リーグ制を含めた再編案を用意していることが伝えられた。「交流試合も念頭において、いくつかの案が提示されるでしょう」と小池会長。パ・リーグとしても1リーグ制を強引に進めるよりもコミッショナー案に同調する方が得策との判断が働いてもおかしくない。

もちろん、パ・リーグなりの計算はある。8月27日には巨人・渡辺前オーナーが「交流試合を入れた新しい2リーグ。5対5の2リーグ」と巨人のパ移籍を前提とした再編プランを明らかにしている。巨人がパ移籍ならパにとっても文句はない。仮に移籍がなくとも相当数の交流試合が導入され、多額の放映権料が見込める巨人戦を確保できれば、1リーグ制にこだわる理由もなくなる。「パ各球団もコミッショナーの意向は分かっている」と小池会長。もう1つの合併が成立しても1リーグ制移行への流れは消滅することとなりそうだ。

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ダイエーは「合併、売却しない」[スポニチ]

ダイエー本社の土谷忠彦常務取締役=球団担当=は1日、福岡ドームで会見し「合併、売却することは考えていない」と球団を単独で継続保有する方針に変わりのないことをあらためて強調。ダイエー本社の産業再生機構の活用問題が焦点となっているが「ダイエーは再生機構を前提としていないし、考えていない」と断言した。日本ハム戦を終えた王監督も「今まで通り変わらないという、(ダイエー本社の)高木(邦夫)社長からのことづけをもらいました」と話した。

また土谷常務は巨人・渡辺前オーナーがロッテとダイエーの合併について進展していないと述べたことに関して「他球団からの接触はない」と合併の動きを否定。「5球団でやらざるを得ないのならば、それはそれで考えないといけない」とセ6、パ5球団による2リーグに対応する姿勢を示した。2日に高木邦夫社長とUFJ銀行など主力3行の担当役員が会談を行う予定。

◇西武・星野代表、条件つき承認

不退転の決意で1リーグ制移行を訴えていた西武・星野球団代表が軌道を修正した。報道陣から小池会長の発言を伝え聞くと「経営的にある程度ペイできて、かつ魅力あるカードをファンに提供できるのであれば」と発言。交流戦の実施を含めた制度の見直しという条件つきで2リーグ制を認める方針を示した。

◇神戸市、オリックス残留をあらためて要請

オリックスが本拠を置く神戸市の矢田立郎市長は1日までに、球団の神戸残留をあらためて要請する書簡をオリックスの宮内義彦オーナーに送った。矢田市長は書簡で「本拠地の大阪移転やブルーウェーブの名称が消えるとの報道を聞いて驚いている」と心境を述べた上で「市民球団として定着しており、震災の年にはリーグ優勝で勇気づけてくれた」などと神戸残留を求め、8日のオーナー会議までの面会を希望した。

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急展開を予感…2リーグ容認発言−パ・小池会長[サンスポ]

1リーグか、2リーグか−。小池会長は都内の連盟事務局で、来季のリーグ運営に関するパの方針について説明した。パ各球団はこれまで、2リーグ制では経営が成り立たないとし、1リーグ制移行で一致。しかし小池会長は、根来コミッショナーが10球団になった場合、2リーグ制維持を前提に私案を検討していることを挙げ「交流試合を念頭に置いた(2リーグ)運営の案をコミッショナーがいくつもお持ちのようです。10球団でどういうやり方があるか、話し合えばいい」との考えを示した。8月30日の実行委では、根来氏から12球団幹部に2リーグ制の私案を提示する準備があることが通達されたという。

小池会長はその上で「(パは)1リーグ、1リーグと拒否するのではなく、コミッショナーの意見を聞いて協議しないといかんわな」と、1リーグ制移行に固執しないよう訴えた。10球団2リーグについては、巨人の渡辺恒雄前オーナーも、交流戦を含めた5球団ずつの新2リーグ案を提唱している。根来コミッショナーもこの日、改めて「6と4球団になったら選択肢があるので(各球団に)提案したい。球団にもそれ以外の案を出してもらい、話し合うべき」と力説した。

球界関係者によると、10球団2リーグ案には『セ、パの名称をなくし、東西の地区割にもとらわれず、新しくシャッフルする』というものも含まれているもよう。パ側はもとより、セ側も今後、この流れに同調するかどうか、注目が集まる。それだけに気になるのが、10球団になるための大前提、オリックスと近鉄に続くもう1つの合併の組み合わせ。小池会長は「名前が出るのは8日のオーナー会議だろう」との見通しを語った。ペアリングについてはロッテとダイエーに代わり、西武を中心に行われる可能性が高いことが判明したばかり。小池会長は「激動の時代だから、何が起きてもおかしくない」と、急展開を予感させる発言で締めた。

◇2日、都内で緊急理事会−パ・リーグ

パ・リーグは2日午後、都内で緊急理事会を開く。8日のオーナー会議に向けて、合併のもう1つのペアリングについて情報交換したり、労組選手会のストライキ決行時の対策を練るという。またオリックスと近鉄の合併による新球団のドラフト会議参加についても協議し、意思統一を図るものとみられる。

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10球団「5対5」2リーグも協議[報知]

◇パ緊急理事会

パ・リーグは2日、東京・銀座の連盟会議室で緊急理事会を開催する。オリックス、近鉄に続くもう1つの合併について、その進捗状況などが説明される模様。小池唯夫会長は1日、「パだけで“1リーグ”とは言えない」と話し、10球団になった場合、1リーグ制移行を統一意見としてきたが、柔軟な姿勢を見せ始めた。

パは10球団になった場合、あくまでも1リーグにこだわっていたが「根来コミッショナーが10球団での2リーグ制など、色々な案をお持ちのようで、どういう提言をなさるのか。十分に話し合いたい」と2リーグ制の維持に理解を示し始めた。また、新たな合併のタイムリミットとされる今月8日のオーナー会議に向けて、事態が大きく進展する可能性も出てきた。小池会長は緊急理事会の開催について「オーナー会議に向けて、リーグとして情報公開を含めて話し合おう、ということ」と話し、各球団の情報公開の内容次第では、具体的な球団名が出ることを示唆した。

しかし、一向に姿が見えない新たな合併に対して、セ・リーグの球団からは反発の声が強まっている。中日、阪神、広島などは「既に時間切れ」とも話しているが、同会長は「7月7日にオーナー会議で(西武の)堤オーナーから新たな合併の話があり、(巨人の)渡辺(前)オーナーが9月8日まで、ということになったのだから、8日の前に(合併の話し合いを)打ち切る訳にはいかない」と反発した。

◇根来氏首ひねる

根来コミッショナーは8日のオーナー会議に西武・堤オーナーが出席に意向を示したことについて「まだ、こちらには言ってきてないんじゃないか。そういう申し出があったとも聞いていない。出てきて、どうするのかな。(新たな合併は)本当にどうなんだろうな」と、見えてこないもう1つの合併に首をひねった。

◇公取委加盟料で機構聴取も

公正取引委員会の上杉秋則事務総長は1日、定例会記者会見で、プロ野球に企業が新規参入する際に必要な加盟料(60億円)について「金額や分配方法など、機構が分かりやすく説明する必要がある」と話した。

上杉総長は公取委が加盟料などの問題について、独占禁止法に抵触するか、など独自の検討をしていることを明かした上で「具体的な相談があれば、独禁法上の考えを示す。個別の問題について調査することになれば、機構側から聴取することもある」との考えを示した。公取委の委員長を務めていた根来泰周コミッショナーは「その件については聞いていない」と話したが、以前から「野球協約には規定されているが、過去に徴収した例もない。空文だ。球団を持ちたいとすれば、新リーグということもあるから、参入阻害には当たらないのでは」との見解を示している。

◇古田会長6日決断、ストへ準備

日本プロ野球選手会・古田敦也会長は1日、6日に開かれる選手会の臨時幹部会で、ストライキ行使の最終的な意思確認を行うとともに、同日の臨時実行委員会の結果を踏まえたシミュレーションを行う考えを明かした。

8月30日の実行委員会でオリックス・近鉄の合併が承認されず先送りされたが、同会長は「6日がストの最終決断」と強調。「色々な状況を想定して話し合う?そうですね。シーズン中で何度も会えませんから」と予想されるケースごとに分けて、対応策を協議することを示唆した。また、西武・堤オーナーが8日にもう1つの合併を発表しようとしていることについては「(合併は)企業が僅かな時間で決めることではない。新規参入についても1年かけて論議すればいい」と話した。

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