わたしはかもめ2004年鴎の便り(9月)

便

9月26日

李の来季残留決定[報知]

李承Y内野手の来季残留が26日、確定的となった。瀬戸山球団代表は「(来季残留は)当然のこと。特に契約についての話はしない。バレンタイン監督も来季の戦力として考えている」と明言。昨オフに結んだ2年契約が変わらないことを強調した。

李は年俸2億円の2年契約を結び、韓国でシーズン56本塁打を放った打撃を期待されたが、環境の違いなどから100試合の出場で打率2割4分、14本塁打、50打点と不本意な成績に終わった。一部の韓国マスコミでは今季限りでの退団も報じられたが、来季はロッテでプレーすることになりそうだ。

また、ロッテは既に、打率3割1分5厘、35本塁打、100打点でチーム3冠となったベニーに2年契約で3億円以上を打診。条件次第では移籍やメジャー復帰も視野に入れているが、球団側は交渉を続ける意向だ。

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楽天社長、イルハン級大物獲得を表明[ニッカン]

イルハン級の大物獲得へ−。プロ野球への新規参入を申請したIT関連企業「楽天」の三木谷浩史社長が26日、新球団の顔となるスター選手獲得へ自ら陣頭指揮を執ることを明らかにした。都内で経済情報バラエティー「賢者の選択」(BS朝日、10月9日午後10時スタート)の収録に臨み「華のある選手が必要。自らも交渉?そういうことになるでしょう」と、直接出馬の意思を明らかにした。

金に糸目は付けない。三木谷社長は収録1時間後には機上の人となり、オーナーを務めるサッカーJ1神戸の試合を観戦。こちらはトルコ代表のイケメンFWイルハン獲得に約6億円を費やした。ケガのため僅か4試合の出場で解雇と高い買い物になっても「ヒザが悪くなかったら大変な選手になっていた」と、後悔した様子はなかった。神戸は観客動員で前年比30%アップ。少なからずイルハン効果が働いており、無駄な投資ではなかったとの自負がある。

当然、新球団でも看板選手の獲得に動くつもりだ。「神戸で言えば平瀬」と第2ステージ開幕前に鹿島から獲得した元日本代表FWの名を挙げ、スター性あふれる大物獲得を意気込んだ。「まだ他球団の選手。現段階で(具体名は)申し上げられない」と慎重だったものの、候補選手のリストアップを進めていることを示唆。FA、新外国人選手の積極補強に動くのは確実で、ハーバード大でMBAを取得した英語力も駆使しながら直接交渉にあたることになりそうだ。

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ライブドア、経営戦略にマイレージ構想[ニッカン]

ライブドアの堀江貴文社長はこの日、名古屋市内でラジオの公開生放送番組に出演し、新球団の経営戦略などについて構想を語った。航空会社のマイレージカードのような会員カードの導入などを提案。「今まで球場ではチケットを切るだけで、顧客の情報を集め、リピーターを優遇する仕組みはなかった。ビジネスの世界では当たり前のことが(野球界では)できていない。ITを活用して顧客の満足度を上げればリピーターを獲得できる」と持論を展開した。

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楽天、星野氏に監督就任を要請[スポニチ]

プロ野球への新規参入を目指している楽天が監督候補として、前阪神監督の星野仙一氏に白羽の矢を立て、20日に大阪市内で就任要請を行っていたことが26日、分かった。星野氏は即答を避けたもようだが、同日、Jリーグの神戸−磐田戦を観戦した同社の三木谷浩史社長は監督候補に就任要請の打診を行っていることを明らかにした。

三木谷社長が星野氏と会談したのは今月20日夜の大阪市内。星野氏の後援会「虎仙会」会長で、しかも、楽天野球団の経営諮問委員会に名を連ねる三井住友銀行の西川善文頭取が2人の橋渡し役を務めたと見られる。

関係者によると、その日に大阪入りした同社長は、大阪府の太田房江知事に大阪ドームを本拠としたい意向を伝えた直後、星野氏と接触したという。26日、神戸市内で自らが保有するJリーグ・神戸の磐田戦を観戦に訪れた際、三木谷社長は名前こそ明かさなかったものの、接触の事実は認めた。

三木谷社長
「打診は当然している。いきなり行って、やってくださいというのは非常識な話。ただ、我々が(参入できると)決まった訳じゃないので確約はしていない。でも、最終的な結論はここ1、2週間で出したい。」

三木谷社長が星野氏に白羽の矢を立てたのは監督としての手腕もさることながら、同氏が新球団に必要不可欠な要素を備えているからだ。星野氏は阪神監督就任1年目オフ(02年)にチームの大改革に着手。何と23人を解雇する、前例のない大リストラを断行した。球界での幅広い人脈も駆使し、短期間でチームをつくり上げた実行力は新球団にとって大きな魅力だ。

新球団の監督像について「基本的な条件としては監督経験があること。さらに、人間として尊敬できる人。それが1番重要なところ。人心掌握ができるということ。選手を引っ張ってくる役割もあるので、外国人では無理でしょう」と語ったのも、星野氏を念頭に置いた言葉と受け取れる。

三木谷社長の要請に星野氏は即答を避けた模様だ。が、今月22日に阪神・久万俊二郎オーナーから要請されたSD続投にも返事を保留しており、来年の去就については態度を明確にしていない。

今後も監督就任要請を続ける楽天の熱意に星野氏がどう応えるのか。一方にはライブドアの堀江貴文社長がテレビ局関係者に星野氏との対談を要望している、との情報もある。“燃える男”を巻き込んだ楽天とライブドアの新規参入バトルが熱い。

◇選手獲得に自ら出馬

楽天の三木谷社長は、選手獲得に自らが乗り出すことも明らかにした。「当然、華のある選手が欲しい」とした上で「本業があるので、難しいけど、何人かは自分自身で(動きたい)。環境が全てではない、夢を持ってやってくれないかという話はしないといけない」。Jリーグの神戸で今年の第2ステージから加入した平瀬(鹿島から完全移籍)は三木谷社長が直接口説き落としたという実績もある。「ある程度の金額は用意できる?それはもちろん」と大物選手の獲得に自信を示した。

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堀江社長、ドーム球場構想[スポニチ]

ライブドアの堀江貴文社長が26日、宮城・仙台市にドーム球場建設を検討していることを明かした。名古屋市内での知人との会食後「まだ先の話」としながら「(宮城球場)横の競技場を潰してそこに代替球場を建てる。さらにドーム球場にと話がなったりするんですよ」と語った。

宮城球場は50年に第7回国体用に建設。老朽化が進み、多い年は約40試合行われたプロ野球公式戦も、ここ2年間は、ともに各3試合に減少した。また、昨夏の高校野球宮城大会では、7度降雨中止となるなど悪天候も懸念材料。プロ野球への参入が認められれば現実味を帯びてくる。

新規参入へのライバル、楽天については「落としどころはなさそうだ。(三木谷社長は)会いたくないとおっしゃってるようだし。こちらは自信がなければ申請してません。勝算はありますよ」と強気だった。

◇ラジオで経営戦略

堀江社長は名古屋市内でラジオ公開放送番組に出演。立ち見を含む約300人が見守る中、新球団の経営戦略など構想を語った。「球場ではチケットを切るだけでリピーターを優遇する仕組みがない。ビジネス界では当たり前のことが(野球界では)できていない」と指摘し、航空会社のマイレージカードのような会員カード導入を提案。獲得ポイントに応じて球場のラウンジ使用などが可能になる優遇プランを披露した。

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代替試合なし、27日に実行委で決定[スポニチ]

12球団の代表者による実行委員会は27日、東京都内のホテルで開かれ、18、19日のストライキで中止されたセ、パ両リーグ計12試合の代替開催の有無が話し合われる。パ・リーグは代替試合を開催しない方向で意見が一致しているが、セ・リーグでは巨人戦2試合を流し5億円を超える減収となった中日が開催を強く希望していた。しかしこの日、中日・伊藤球団代表は「できないと思う。パ・リーグの日程的にも無理でしょう」と語 り軟化の姿勢を示した。12球団が足並みを揃えることが前提となることや、選手会側が否定的な見解を示していることなどから、代替試合実施見送りは決定的。パ・リーグは代替試合以外の公式戦を27日のオリックス−近鉄で終了することから、133試合でタイトル、記録が確定する。セ・リーグは中日のマジックは「3」となる。

また、実行委ではストを決行した選手会に対する損害賠償請求の問題が協議される。球界上層部を中心に「請求するべき」との声が高まっているが、ファンの反発を呼ぶ恐れもあり、慎重な判断が求められている。さらに、加盟申請したライブドア、楽天を審査する「審査小委員会」のメンバー選定、審査手順、小委員会の公開方法などを詰める作業も行われる。交流戦も重要議題で、セ・パの間で試合数の綱引きが行われることが予想されるが1カード「ホーム&アウエー」3試合ずつで落ち着きそうだ。

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代替開催の有無…実行委員会−開催なしの可能性高い[サンスポ]

プロ野球の12球団の球団代表クラスが出席する実行委員会は27日、都内のホテルで開かれる。最大の議題は18、19日のストライキで中止されたセ、パ両リーグ計12試合の代替開催の有無だが、開催を強く求めていた一部の球団が譲歩の姿勢を見せており、開催されないままシーズン終了の可能性が高い。

パは代替試合を開催しない方向で意見が一致。セの中にはストで減収を強いられた球団から不満の声が上がっていたが、12球団が足並みを揃えることが前提となることや、10月1日からプレーオフが始まるパ・リーグの日程、選手会側が否定的な見解を示していることなどから、代替試合の実施は見送られそうだ。

また、ストを決行した選手会に対する損害賠償請求の問題が協議されるほか、加盟申請したライブドア、楽天を審査する「審査小委員会」のメンバー選定、審査手順、小委員会の公開方法などを詰める作業も行われる見込み。

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会員カードの導入で顧客獲得−ライブドア・堀江社長[サンスポ]

ライブドアの堀江貴文社長は26日、名古屋市内でラジオの公開生放送番組に出演し、新規参入に向けた新球団の経営戦略などについて構想を語った。同社長は、航空会社のマイレージカードのような会員カードの導入を提案。獲得ポイントに応じて優遇を受けられるようにするアイデアも披露。「今まで球場ではチケットを切るだけで、顧客の情報を集め、リピーターを優遇する仕組みはなかった。ビジネスの世界では当たり前のことが(野球界では)できていない。ITを活用して顧客の満足度を上げれば、リピーターを獲得できる」と持論を展開した。

◇ヤクルト・八重樫打撃コーチは「何も聞いてないよ」

前日、ライブドアの堀江貴文社長から新規参入球団の監督候補の1人として名前の挙がったヤクルト・八重樫幸雄打撃コーチは「何も聞いてないよ。ただ宮城出身だから言っているだけだろ。俺には関係ない」と困惑した様子。昭和45年に仙台商を卒業、プロ入り後はヤクルト一筋で現在も若松監督の名参謀。「仙台はプロ野球のチームを4、5年前から誘致しようとしていた。野球好きが多いし、新球団はいいこと」と地元出身者として新規参入を歓迎した。

新球団に「華のある選手を」−楽天・三木谷社長[サンスポ]

新球団の歴史を一緒に作ろう−。三木谷社長が、球界で華々しく活躍を続けるスター選手に、新天地での共闘を呼びかける。

三木谷社長
「お客さんがたくさん入ると、盛りあがって強くなるのは分かっていること。そのために華のある選手が欲しいです。」

三木谷社長はこの日午前、都内のスタジオでテレビ収録に参加。新幹線で神戸に移動し、J1神戸の試合を観戦したあと、こんなラブコールを送った。

「本業があるんでそれ(入団交渉)ばっかりは無理だけど、キーになる選手には自分でいくつもり。(直接会って)夢を持ってやってくれないか、と話をします」。FA権を行使した選手らの獲得に、直接出馬する姿勢を打ち出した。

今オフFA権を行使する可能性がある選手は、日本ハム・岩本、西武・石井貴ら。“華のある選手”が市場に出回る可能性はある。三木谷社長は、トルコの貴公子・イルハンを神戸に入団させた実績を持つ。僅かでもチャンスがあると見れば、豊富な資金力に加えて熱意溢れる話術でくどき落とす。

「華のある選手ばかりなら、財政は破綻しますがね」と笑う三木谷社長だが、その目はギラついている。新球団の補強に早くも直接出馬を明言した39歳の青年社長。FA選手を効率よく獲得し、球界の新しい1ページを豪華布陣で飾るつもりだ。

◇三木谷社長、新球団の監督人選についても「1、2週間以内に」

選手獲得への直接出馬交渉を宣言した三木谷社長は、新球団の監督人選についても熱く語った。「監督経験があって、人間的に尊敬できる人が条件。選手を引っ張ってくる役割もあるので、外国人は考えていない」。現状でリストアップしている5人ほどの候補の中から「1、2週間以内に」打診することを明かした。

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仙台ドーム堀江構想とピタリ[報知]

◇世界初マンション一体型

プロ野球に新規参入を目指すIT企業のライブドアと楽天がともに本拠地候補とする仙台市が、世界でも類を見ないマンション付きドーム球場建設を計画していることが26日、分かった。総工費約300億円をかけ、5年後の完成を目指す。この日、ライブドアの堀江貴文社長がドーム球場建設プランを持っていることを明らかにした。楽天の三木谷浩史社長にも仙台のドーム構想は伝わっているだけに、“本拠地争奪戦”はさらにヒートアップしそうだ。

ラジオの公開番組で講演をするライブドアの堀江社長  楽天とライブドアが熾烈な“本拠地争奪戦”を展開している仙台市では、画期的なスタジアム構想が進行中だった。

ドーム建設などを視野に入れた「宮城野ボールパーク構想」が実現に向かって動いている。新スタジアムは、宮城球場の跡地に、5年後をメドに完成を目指しており、予算は約300億円。ドームの屋根はサッカーのJリーグで使用されている大分ビッグアイを参考とした開閉式天然芝が理想で、来月にも宮城県の浅野知事らに計画書が提出される予定だ。

同構想には、あっと驚く秘策が隠されていた。推進協議会の竹内健二専務理事は「コロシアム型のスタジアムを造るとすれば、たくさんの部屋を確保することができる。球場内にマンションを造るのも面白いですね。もちろん観戦料は無料。『球場に住む』なんて滅多にできないから、1部屋1億円ぐらいでも売れるのでは」という仰天プランを明かした。

限られた敷地を有効に使う「コロシアム型」だと、約100戸を確保することができるという。海外ではスタジアム内にホテルを併設しているものもあるが、共同住宅の併設は世界でも類がない。オープン戦の時期には韓国や台湾などのチームを招いて“アジアンリーグ”を開催する構想もある。

ただ、宮城球場の跡地にドームを建設することに関して、竹内氏は「建設期間中、チームが長期ロードに入ってしまうのが難点」と指摘。あくまで理想案として、公園近くで跡地利用が問題となっているJR貨物操車場にドームを造る案も考えているという。

建設費用の調達方法については、公共施設の建設などを民間の経営、技術的能力を活用して行う「PFI」と呼ばれる手法を想定。竹内氏は「運営会社が県などから税金を借りて、ドームの収益で返済していく方法も模索している」と話した。

このプランは既にライブドア、楽天両社の耳にも入っているという。この日、堀江社長がドーム建設プランを口にした。もし、どちらかが仙台を本拠地と認められ、推進協議会とも協力すれば、新スタジアム完成も一気に加速されそうだ。

◇新球場建設→ドームに改築案

ライブドアの堀江社長は、名古屋市内で地元ラジオ局の番組にゲスト出演後、取材に応じ、県営宮城球場の横に、ドーム球場を新設することを口にした。

堀江社長
「例えば(県営宮城球場の)横の競技場を潰して、そこに代替球場を建てて、さらにドーム球場っていう話になったりするんですよ。」

堀江プランでは、隣接する陸上競技場を取り壊し、そこに代替球場を建設。さらには将来的にドーム球場に改築するという。総工費は約300億円と言われるが、堀江社長は「やる気になったら今すぐにでもチャレンジする」と強気の姿勢を見せている。番組内では、新球団の経営戦略構想も口にした。航空会社のマイレージカードのような会員カードの導入を提案。獲得ポイントに応じて優遇を受けられるようにする。また、「今まで球場ではチケットを切るだけで、顧客の情報を集め、リピーターを優遇する仕組みはなかった。ITを活用して顧客の満足度を上げれば、リピーターを獲得できる」と持論を展開した。

27日には、日本プロ野球組織(NPB)に、新規参入球団の「審査小委員会」が発足。同社長は「同じようなITの会社が、同じ場所(仙台市)に加盟申請して、審査する方はどうするんだろう?」と牽制も忘れなかった。

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楽天監督3つの条件[報知]

◇日本人、経験者、スター

プロ野球への新規参入を目指すインターネット商店街大手、楽天の三木谷浩史社長が新監督候補として4、5人のリストアップを完了させ、近日中にも交渉に入る意向を示した。IT社長は、監督主導でチーム作りをする考えも披露。全国区のスターで、野球界に人脈が広い人物を自らが“出馬”してでもチームの顔として招聘するプランを明らかにした。

自身が運営するヴィッセル神戸の試合(対磐田戦)観戦終了後、会見に応じた三木谷社長は慎重に言葉を選んだ。「華のある人が必要。お客さんが入ることで(チームが)強くなる」と、まずは持論を展開。「監督経験があるのは基本的な条件。選手を(新チームに)引っ張ってくるという役割もあるし、日本人。監督を決めて、そのプランで(チーム作りを)やる。そして会社として“こういうチームを作って欲しい”とお願いすることになるでしょう」と、話した。

野球チームを持たない楽天の場合、新規参入が認められれば選手を集めることが必要。「キーになる選手は自分自身が会いたい」三木谷社長は大物選手獲得には“直接出馬”の意欲も見せたが多忙なスケジュールのため、獲得する全選手と会うのは不可能。そこで、新監督には選手を集める手腕も必要とされている。

この日の午前中に出演したテレビ番組では、巨人で昨年まで指揮を執っていた原辰徳氏や、アテネ五輪で長嶋監督の代わりにヘッドコーチとして指揮した中畑清氏の招聘について質問されると「ノーコメント」と明言を避けた。だが、完全否定することはなかった。監督の条件に挙げた「監督経験」「華がある」を考慮すると、星野仙一(阪神シニアディレクター)、田淵幸一、山田久志氏らの名前も浮上してくる。

「(球団運営を)まだできると決まった訳ではないので、条件付きのオファーになると思う。1、2週間の間に感触はつかんでおきたい」“IT企業の風雲児”が、迅速な行動力で新監督招聘に動き始めた。

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審査小委員会30日にも仙台へ[報知]

◇27日実行委員会

プロ野球の実行委員会が27日、都内のホテルで開催される。席上、新規参入を希望するライブドア、楽天の資格審査を担当する「審査小委員会」が発足するが、同委員会は早ければ30日にも宮城県を訪問、本拠地予定球場(県営宮城球場)の現地調査を行うことになりそうだ。実行委員会の伊藤修・選手会担当顧問(中日参与)は26日、「審査の第1条件は、まず本拠地のこと。すぐに対応すべき」と話し、小委員会のメンバーが決まり次第、早急に動くことを明言した。

伊藤顧問はこの日、テレビ朝日系の報道番組「サンデープロジェクト」に労組・日本プロ野球選手会の松原徹事務局長らと出演。その中でライブドア、楽天両社が本拠地に予定している宮城球場の改修の必要性を説いた。番組出演後も「球場の施設がプロ野球を開催する規格に合わぬようなら問題だろう。小委員会立ち上げ後、すぐに現地に行くことが必要ではないか」と補足した。29日に臨時オーナー会議の開催が決まっているため、メンバーは30日にも現地に入り、県関係者などからも意見聴取する予定だ。また、審査に透明性と公開性を持たせるため、報道陣随行での現地入りを予定している。

また、小委員会のメンバー構成は6人程度となることが有力だ。実行委の豊蔵議長(セ会長)が各球団代表の中から選定。27日の実行委員会で決定するが、ある球団首脳は「最大でも6人だろう。委員長は豊蔵議長がお務めになるべき。委員長を含めて6人、という形ではないか」と話した。小委員会は実行委の下部組織に位置づけられる。慣例ではセ・パから同数の人数が選ばれ、委員会を構成してきたが、今回は実務能力の高い少数精鋭が選抜され、審査に当たることになりそうだ。

◇堀江社長「勝てる」

この日の「サンデープロジェクト」には、ライブドアの堀江社長もVTR出演した。司会の田原総一朗氏の「仙台市民の9割は、先に仙台を本拠地と表明したライブドアを支持している」との発言を受け「ありがたいこと。我々が勝てる。(審査に)合格できると思っている」と答えた。また、仙台以外を本拠地とする考えは全くないことも明言。「(宮城の)浅野知事は義理堅い人だと信じている」と支援を訴えていた。

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代替試合の有無とセパ交流戦焦点[報知]

◇27日実行委員会

27日の実行委員会では18、19日のストで中止となった試合の代替試合を実施するかどうかの結論が出される。「パ・リーグはプレーオフも控えており、時間的に難しい。また、選手会は“代替試合を行わない方針”との意見が大勢。選手会の同意がなければ(試合は)行えぬのだから、どうなるか…いずれにしても、明日決着する」と伊藤顧問は話した。一部セ球団の開催要求も沈静化しており、代替試合なしでシーズン終了となりそうだ。

また、29日のオーナー会議の主要議題となっていたセ・パの交流戦についても話し合われる。これまでセ6、パ5球団で想定していたが、参入が認可された場合のセ、パ6球団ずつも想定しなければならない。「27日の段階で12球団制が決まっている訳ではないが、想定しないと間に合わない場合もある。案文だけでも詰めておくことになるのか…いずれにしても29日(のオーナー会議)には、まだ答申できないのではないか」ある球界首脳はこう話しており、交流戦の議論にも時間が割かれることになりそうだ。

◇ロッテも代替なし

ロッテ・瀬戸山隆三球団代表は26日、パ・リーグとしてはストで中止となった2試合の代替試合を開催しない方針を明かした。この日、千葉マリンでバレンタイン監督と会談。球界再編問題についての説明と、代替試合を開催しないことを伝えた。

ロッテは、133試合を終えて日本ハムと僅か0.5ゲーム差で4位。代替試合が開催されることになれば、逆転でプレーオフ進出の可能性も残されていた。バレンタイン監督は「できるなら135試合を戦いたい」と話していたが、約1時間にわたった話し合いで了承した。正式には27日の実行委員会で決まるが、瀬戸山代表は「暫定的にはなっているが(開催は)難しい。セ・リーグがどうかは分からないけれど、パ・リーグとしては時間的にできないということでまとまっている」と説明した。

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古田会長“落選”なら理由開示要求[報知]

◇新規参入審査

労組・日本プロ野球選手会の古田敦也会長は26日、新規参入を目指すライブドアと楽天が本拠地・仙台で競合していることについて、「片方が審査に通らなかった場合も、何が足りなかったのか示して欲しい」と求めた。

選手会は22、23日の協議・交渉委員会で日本プロ野球組織(NPB)から審査の過程をできる限り開示する条件を勝ち取ったが、今回はセ・パのチーム数の関係もあり、審査前からライブドアの不合格が囁かれている。古田会長は「僕達の前でやるといったんだから、しっかりやってくれるでしょう」とNPBを信頼する姿勢を見せたが、同会長の理想は、将来的なさらなる球団増。改革元年での安易な“落選”は見逃さないつもりだ。

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