ロッテのスカウト会議が埼玉・浦和市内のマリーンズ寮で行われた。久保康友(24=松下電器)手嶌智(22=新日本石油)両投手の自由枠獲得に最善を尽くすことを再確認。さらに即戦力外野手として亀井義行(中大4年)大松尚逸(東海大4年)を、将来性で木興拓哉投手(北海道栄高3年)と横田崇幸内野手(東北高3年)らをリストアップした。
選手会ストライキのため中止となっていた、18日、19日のオリックス戦(ヤフー)の代替試合が行われないことが決定、2004年シーズンのマリーンズは、133試合65勝65敗3分で勝率.500の4位が確定した。
パ・リーグ表彰選手 | ||||
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首位打者 | 松中信彦 | 福岡ダイエー | .358 | 初 |
本塁打王 | 松中信彦 | 福岡ダイエー | 44 | 初 |
セギノール | 北海道日本ハム | 44 | 初 | |
打点王 | 松中信彦 | 福岡ダイエー | 120 | 2 |
最多安打 | 松中信彦 | 福岡ダイエー | 171 | 初 |
川ア宗則 | 福岡ダイエー | 171 | 初 | |
最高出塁率 | 松中信彦 | 福岡ダイエー | .464 | 初 |
盗塁王 | 川ア宗則 | 福岡ダイエー | 42 | 初 |
最優秀防御率 | 松坂大輔 | 西武 | 2.92 | 2 |
最多勝利 | 岩隈久志 | 大阪近鉄 | 15 | 初 |
最優秀投手 | 岩隈久志 | 大阪近鉄 | .882 | 初 |
最多奪三振 | 新垣渚 | 福岡ダイエー | 177 | 初 |
最優秀救援 | 三瀬幸司 | 福岡ダイエー | 32SP | 初 |
横山道哉 | 北海道日本ハム | 32SP | 初 | |
最優秀中継ぎ投手 | 建山義紀 | 北海道日本ハム | 13H | 初 |
パ・リーグ観客動員数(※は新記録) | |||||
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球団名 | 試合 | 観客数 | 1試合平均 | 昨年 | 前年比(%) |
福岡ダイエー | 66 | 3,070,000 | 46,500 | 3,228,000 | −4.9 |
西武 | 68 | 1,649,000 | 24,300 | 1,664,000 | −0.9 |
北海道日本ハム | 65 | 1,616,000 | 24,900 | 1,319,000 | +22.5 |
千葉ロッテ | 67 | ※1,596,000 | 23,800 | 1,225,000 | +30.3 |
オリックス | 65 | 1,415,000 | 21,800 | 1,275,000 | +11.0 |
大阪近鉄 | 68 | 1,338,000 | 19,700 | 1,433,000 | −6.6 |
合計 | 399 | ※10,684,000 | 26,800 | 10,144,000 | +5.3 |
来季から初導入されるセ、パ交流試合は、各カード6試合ずつで行われることになった。プロ野球実行委員会が27日、都内のホテルで開かれ、交流試合はホーム3、ビジター3ずつとすることを内定。1ヶ月半ほどの「交流月間」を設けることが有力となった。また、ライブドアと楽天が名乗りを上げている新規参入球団を審査する審査小委員会は30日に始動し、11月2日のオーナー会議で参入の可否を決めることになった。ストで中止分の代替試合は実施しないことも決まった。
持ち上がっては実現に至らなかった交流試合の具体的方法が、ついに形となって表に出てきた。ストライキ回避後、初めて迎えた実行委員会は、約4時間半に及んだ。議長のセ・リーグ豊蔵一会長は会見で「来年度の交流戦につきましては、ホーム3試合、ビジター3試合としていく予定です。それ以降につきましては、近く組織される構造改革協議会などを通じて検討していきたい」と語った。
実施時期についても議論され始めた。各チームが6カードを行うため最低でも6週間が必要だが、5、6月に「交流試合月間」を設け集中的に行う案が浮上。横浜山中球団専務は「極力イベント性をもたせてファンに関心を持ってもらうということ」と説明した。シーズン後半はペナントレースに集中したいとの声も多かった。全体の試合数は「(今季と)大きく変わらない。今後、検討する」と豊蔵会長。パが来季、プレーオフを導入するか未定で、試合数については選手会の同意が必要なため保留となった。
交流試合は、8日のオーナー会議で方向づけられ、13日の実行委員会でも話し合われた。そのときはまだセ6、パ5を前提だったが、1カード3試合ずつのホーム&アウエーをベースに140試合で6試合ずつと12試合ずつの2パターンの案が出た。1試合でも多くを望むパと、なるべく少なくしたいセとで、この日も意見が交わされた。ただ、12試合ずつでは1チームあたり72試合(12×6カード)とシーズンの半分を超えてしまうこともあり、6試合ずつで落ち着いたようだ。小池パ会長は「パから、もう少し何とかならないかという声も出たが、この数で行ってみようということになった」。一方、中日伊藤代表は「(巨人戦が減り)観客動員では難しいかもしれませんね。放映権料が違いますし」と漏らした。巨人清武代表は「(6試合は)日程的にも妥当じゃないかな。オーナー会議に上げるために実行委員会として(パに)譲歩を求めた」と説明した。
92年にパから待望論が出てから12年。オリックス、近鉄の合併問題からパの「財政危機」が叫ばれ、交流試合はようやく実現する。再来年以降については選手会と今後設けられる「構造改革協議会」で議論される。再編問題で揺れた球界。まだまだ問題山積だが、交流試合が球界発展への第1歩となるのか注目される。
新規参入が認められてセ6、パ6球団となった場合、セは22回戦制だと110試合(22×5)+36試合(6×6)で計146試合と今季から6試合増えてしまう。20回戦だと100試合(20×5)+36試合で計136試合で4試合減。奇数で21回戦制なら105試合(21×5)+36で141試合。パ・リーグはプレーオフ導入によって流動的で、今季は135試合制(27×5)+プレーオフだった。
選手会のストで中止となった試合の代替試合は、行わないことが決まった。実行委員会の豊蔵議長(セ会長)は「代替試合は日程の関係で無理、実施できない」とニッチ得の都合を理由に挙げた。これに伴い、セ・リーグは138試合、パは133試合で公式戦は終了。順位、個人成績はその試合数で決定されるため、日本ハムのプレーオフ進出が決まった。
ライブドア、楽天の新規参入の審査が公開ヒアリングで行われる可能性が出てきた。この日の実行委員会では、ライブドア、楽天の新規参入審査を速やかに進めるために設置する「審査小委員会」のメンバーが固まった。実行委員会議長の豊蔵セ会長が委員長を務め、巨人、横浜、西武、ロッテの各球団代表で構成。在京球団だけの理事が集まったことに、豊蔵会長から「週に2、3回会合を行うことになるため」と、利便性を重視したとの一応の説明があった。また監査法人が入り、より透明性を追求するため公開で行われる方向だ。
審査小委員会は9月30日に正式発足し、2社が加盟申請した本拠地候補の仙台の現地視察などからスタートする。審査基準は今後の会合で煮詰めるが、親会社と子会社の経営状況の分析をはじめ「球場などハード面、監督、スタッフなど(ソフト面)大きく分けて2つからなる」(ダイエー佐藤球団代表)と様々な角度から調査する。申請はライブドア、楽天の順だったが、巨人清武球団代表は「同時に審査に着手しないと、後で(申請を)出した方が得になる。公正な審査には同じ条件が必要」と公平性を強調。10月下旬の実行委員会を経て、11月2日のオーナー会議で新規参入の可否が決定する運びだ。
選手会が18、19の両日決行したストに関し、球団として損害賠償を請求するか否かは「留保」となった。豊蔵会長は賠償請求の今後の可能性について「実行委員会で議論することもあり得るんですが、各球団で損害額を精査しなければいけませんし。その時の状況を考えながら判断したい」と説明した。
実行委員会では新規参入に伴う野球協約の一部改正も承認された。「新参加球団に対する加盟料」60億円と「既存球団の譲り受けまたは事実上の球団保有者変更に伴う参加料」30億円を撤廃。新規参入については「預かり保証金」として25億円、「協力金」として5億円にすることで合意した。預かり保証金は10年間預かった後に返却される。協力金は4億円を振興基金として確保し、1億円を事務的な諸経費など入会手数料とする。29日オーナー会議で承認を得て正式に決まる。
新規参入小委員会の設立を待たずに、早くも申請の1つが却下された。ライブドア、楽天とは別の申請が行われていたが、セ・リーグ豊蔵会長は「もう1社、別に申請があったが申請内容が十分ではないので、今日の実行委員会で却下しました」と説明。長谷川コミッショナー事務局長も「真剣に申請しているか疑問だった」と語り、申請が審査に値しないため、門前払いした格好だ。
仙台市を本拠地にプロ野球への新規参入を目指すIT関連企業「ライブドア」の運営会社「ライブドアベースボール」の中野正幾取締役は27日、監督候補を8人リストアップし、この日から就任の打診を始めたことを明かした。
同取締役によれば「若さがキーポイント」で、40代を中心に30代の候補もいるという。また「球界経験者ばかりではない」とアマ界の指導者が含まれている可能性も示唆した。
また堀江社長はこの日の実行委員会で、新規参入球団が審査を通れば11月17日の新人ドラフト会議に参加できることになったことについて「(参加が)認められたのはいいことじゃないですか」とコメントした。交流試合の実施についても評価し「できれば、サッカーみたいに、天皇杯のようなカップ戦をやって欲しいですね」と話した。
シダックス・野村克也GM兼監督が、ライブドアのアドバイザー役を買って出る可能性が出てきた。27日、都内で「球界発展のために私が知っていることは教えてあげたい。(堀江社長に)この分野ならこの人がいいとかアドバイスできるだろう」と話した。
実はライブドア堀江社長から会談の申し出が来ている。当初、先週中には会う予定だったが、同社長が楽天の仙台進出に伴う対応などに追われ延期。野村監督は「何を聞きたいか分からんが、お役に立てることなら何でもやります」とバックアップを約束した。
約50年にわたりプロ野球にかかわってきた野村監督の経験や人脈は、堀江社長にとってのどから手が出るほど欲しい情報に違いない。シダックスのプロ参入の可能性は現状では低く、球界発展を願う野村監督が、新規参入球団のために一肌脱ぐ可能性は高い。
オリックス、近鉄の合併球団が「トレード凍結」を解除する。これまでは合併球団のプロテクトから漏れた選手を他球団に救済ドラフトで引き取ってもらうことを想定し、他球団からはさらなる戦力補強に拒絶反応が出ていた。しかしこの日の実行委員会で、11月8日予定の分配ドラフトは合併、新規球団だけが参加することになった。オリックス小泉球団社長は「これまでは救済ということだったが、新規参入があれば、そうではなくなりますから」と説明。また、4巡目からの参加となっていた新人ドラフトの規制もなくなり、かねてリストアップしていたダルビッシュ有投手(東北)涌井秀章投手(横浜)らの争奪戦参戦が濃厚になった。
シーズンの全日程が終了したことを受けて、27日、10月のスケジュールを発表した。
プロ野球の実行委員会が27日、都内のホテルで開かれ、オリックス、近鉄の合併新球団と、楽天とライブドアが申請している新規参入球団のドラフト参加について合併、新規球団とも1巡目からの参加が決定。超目玉の東北・ダルビッシュ有投手(18)をめぐり合併、新規球団に日本ハムなどを加え、争奪戦が必至となった。また、新規参入球団を審査する小委員会が発足し、来季のセパ交流試合はホーム・ビジター3試合ずつ。スト中止分の代替試合は実施しないことも決まり、パ・リーグは今季全日程が終了して順位、タイトルが確定した。
新規参入球団に夢が膨らんできた。新人選手を獲得するドラフトに新規参入球団の参加が認められることになった。統合球団のドラフト参加とともに、近鉄・小林球団社長はこう説明した。
合併球団については、6日の実行委で他球団が選手救済する代わりに、新人ドラフトは4巡目からとする決定がなされた。しかし、23日の協議・交渉委で新規参入による12球団維持の実現性が強まったことで、この日の実行委で分配ドラフトは他球団が参加しない方針が決定した。そのため統合球団の制約も解除され、同時にこれまで未定となっていた新規参入球団の参加も決定。“12球団”が同条件下で選手獲得を目指すことになった。
既に仙台市を本拠地とする加盟申請を行った楽天、ライブドアは地域密着型の経営方針を掲げ、積極的に地元選手を雇用していきたい考えを示している。特に今秋のドラフトの目玉のダルビッシュについて、ライブドアの熊谷副社長は「当然獲りたいです」と宣言。楽天の三木谷社長も「ダルビッシュ獲得?いいですね。ぜひそういう機会があれば」と前向きな姿勢を示している。全国区の人気を誇る地元ルーキー獲得のメリットは計り知れない。さらに、オリックスが自由獲得枠での獲得を目指していた久保(松下電器)をロッテに奪われた。大阪府生まれのダルビッシュを統合球団も1巡目で指名するのは確実だ。
既に指名を表明している日本ハムに加え、自由獲得枠で那須野(日大)獲得に失敗した数球団が参戦する可能性もあるが、くしくも今回の決定が新規参入球団と統合球団のダルビッシュ争奪戦に発展することになりそうだ。
新規参入を目指す楽天の三木谷社長が、28日に“強行東北行脚”を実行する。午前9時に宮城県議会を表敬訪問し県議会議長、副議長、宮城県スポーツ連盟と懇談。午前11時から市議会議長らと会談した後、午後は岩手、福島と1日で3県を回る予定だ。審査小委員会が発足したことについては、同社広報が「コメントは差し控えさせていただきます」としたが、参入への足固めへ動き回る。
仙台市を本拠地にプロ野球への新規参入を目指すライブドアの運営会社「ライブドアベースボール」の中野正幾取締役が27日、8人にも及ぶ監督候補をリストアップし、就任の打診を始めたことを明かした。「年俸は5000万円から2億円。東北出身者もいるし、若さがキーワード。40代が大半で30代も50代もいる。今日から打診を始めました」と説明。候補者を一本化せず、手当たり次第にアタックをかけることになった。
候補者の中には、ライバル楽天が打診していることが明らかになった前阪神監督の星野仙一氏のほか、前巨人監督の原辰徳氏、東北出身で前中日監督の山田久志氏らの名前が挙がっている。さらに中野取締役は「(プロ)球界経験者ばかりではない」とアマ球界の指導者が含まれている可能性を示唆し、今後の動向から目が離せなくなった。
巨人の役員を務める日本テレビの氏家斉一郎会長が27日、東京・汐留の本社での定例会見でプロ野球の新規参入問題について「プロ野球の経営は依然として苦しい。噂の会社が(本業が)百何十億円の売り上げなのに(球団経営による)40億の赤字をかぶるなんて果たしてできるのか」と厳しく指摘した。
新規参入の審査に関しては「経営者として正当性を認められる会社であれば私はいいと思う」との私見を述べたが、新規参入を目指すライブドアと楽天の感想を求められると「たかがと言ったら怒られるけど、ITの革命児であるという程度の話しか知らない」と辛口。ライブドアの堀江社長が3年で黒字にすると表明したことにも「(新規参入に)手を挙げたことでイメージアップと同じ効果が出たが、常識的には難しいのでは」と否定的な見方を示した。また、球界再編問題についても「巨人の一極集中はよくない。各球団のオーナーが努力しないと」と他球団のオーナーに協力を求めていた。
プロ野球12球団の代表クラスによる実行委員会が27日、都内のホテルで開かれ、労組・日本プロ野球選手会によるストで中止となった12試合の代替開催はしないことなどを決めた。これにより、ダイエー・松中信彦内野手の史上7人目の3冠王が決定。日本ハムのシーズン3位によるプレーオフ進出も決まった。また、来季からの交流試合については「ホーム3試合・ビジター3試合」の1球団あたり6カード36試合を実施することを内定。だが、再来年以降に関しては新設の「構造改革協議会」で再検討されることになった。
13日の実行委で交流試合はホーム・ビジター各3試合と6試合の2つの選択肢に絞られたが、この日、正式に3試合に決定。29日のオーナー会議に諮られることになった。議論は白熱したが、少ない方でまとまった。
「パはまだもっと多くと言い、私どもはもっと少なくと言った。ファンの目を考えると、それなりの犠牲と協力をしていかないと。」阪神・野崎球団社長は両リーグが“妥協”に至った経緯を説明した。巨人以外のセ球団は、パとの交流試合が増えれば、その分、巨人戦が減る。逆にパ球団にとっては、1試合でも増やしたい。落としどころは、ストでの選手会への妥協と同じく、ファンの視線に配慮しての3試合だった。
巨人戦が3試合減れば、放映権料と入場料の両面で収入減に直結する。巨人戦放映権収入が1試合9000万円(その他は1500万円)といわれるだけに、広島・鈴木球団本部副部長は単純計算で2億2500万円もの減収に「ウチとしては大変なことだ」と危機感を隠さなかった。「今回はパが譲ったということ。パの完全救済のためには、そればかりではなく、今後さらに数について検討しなければいけない。」
一方で、巨人・清武球団代表はパに同情的な見方をした。再来年以降の試合数は、選手会と合意して設置することを決めた「構造改革協議会」で各方面の意見を集約した上で再検討されることになった。あくまで来季のみ暫定のホーム・ビジター3試合制だ。
パが望むホーム・ビジター各6試合なら、1球団あたりの交流試合は72試合となり、実質1リーグ制となる。この綱引きは来季以降も続くことになる。いずれにせよ、パ各球団の慢性的な赤字を解消するには、抜本改革が必要となる。
代替試合を行わないことが正式に決まり、プレーオフ進出の望みは断たれた。バレンタイン監督は「代替試合の開催を期待していましたが、それはかないませんでした。プレーオフに進出した3チームには、祝福するとともに幸運を祈っています」と終戦を宣言。同監督は28日、東京・西新宿のロッテ本社を訪問し、重光オーナー代行にシーズン終了を報告する予定。その席で球団は3年契約の2年目となる来季の続投を正式要請、同監督が快諾して続投が正式に決まる。
交流試合を5、6月に実施する案がセ・リーグから出された。横浜の山中球団専務は「極力イベント制を持たせたい。ファンに関心を持ってもらうことが狙い」と、約6週間で集中して行いたい考えを示した。広島の鈴木球団副本部長も「8、9月はペナントレースの盛り上がりもあるから、個人的には5、6月がいい」と話した。
プロ野球へ新規参入が有力視されているIT関連企業「楽天」の三木谷浩史社長は28日、本拠地構想を持つ仙台市入りすることが分かった。同社関係者によると、午前中に県議長らへ挨拶回り。午後には岩手県の増田知事、その後、福島県の佐藤知事と会談し、東北全体の支援を取りつける考え。
一方、同様に参入を目指す「ライブドア」の堀江貴文社長も30日に宮城を中心に東北各県を訪問する意向を固めた。ライブドアベースボール取締役の中野正幾氏によれば、新球団の監督として東北出身者を中心に8人をリストアップ、27日から順次、候補者に打診を始めたという。同氏は「候補者は若い。30代もいる。プロ球団にかかわっていない人もいます」と話した。
ライブドアが新球団の監督として東北出身者を中心に8人をリストアップ。27日から順次、候補者に打診を始めたことが分かった。ライブドアベースボール取締役の中野正幾氏が明らかにしたもので、「候補者は若い。40代が多く、なかには30代の方も。プロの球団にかかわっていない人もいますよ」と自信を見せた。一方、堀江社長はこの日、朝のテレビ出演以外は都内の本社内でIT業務をこなした。実行委でセ・パ交流戦の実施が内定したことについては、同社関係者を通じ、「いいこと。できればサッカーのカップ戦のようなものもやってほしい」と私見を述べた。
ライブドア支持85%、楽天支持2%−。仙台市を本拠地にプロ野球進出を目指すライブドアと楽天だが、宮城県のホームページで浅野史郎知事に対する「知事への手紙」に27日までに寄せられた意見ではライブドア支持派が圧倒する傾向が続いている。新規加盟申請はライブドアの堀江貴文社長が先行。楽天は三木谷浩史社長が地元メディアに精力的に出演し盛り返しを図っているが、地元の「ライブドア人気」に陰りは見えない。
同日午前11時までの集計では、ライブドア支持672通、楽天支持16通、その他95通の計783通の電子メールが寄せられた。仙台本拠地を楽天も表明した22日以降に寄せられたメールが9割以上で、24日の中間集計後も寄せられるメールの傾向は変わっていない。ある県幹部は「堀江社長の『朴訥』とした喋り方が東北人には受ける。三木谷社長は理知的だが冷たい感じがする」と分析している。
日本テレビの氏家斉一郎会長が27日、東京・汐留の本社で定例会見。楽天、ライブドアの新規参入球団候補に疑問を投げかけた。「(企業の)名前は知っていたけど“たかが”…」と言いかけて苦笑。「(本業が)百何十億円の売り上げなのに、(球団経営による)毎年40億円の赤字をかぶれるのか」と指摘した。さらに「“たかが”と言ったら怒られるけど、IT(情報技術)革命児という程度の認識しかなかった」。ライブドアの堀江社長が3年で単年度黒字にすると表明していることを挙げ、「できればいいけど、常識的には難しいのではないか。プロ野球の経営は依然として厳しいですよ」と否定的だった。
オリックス・中村勝広GMは27日、実行委員会で、統合球団のドラフト1巡目からの参加とトレードが容認されたことを受け、東北高・ダルビッシュ有投手(18)の獲得に乗り出す意向を示唆した。
ドラフトに関して、統合球団は当初、4巡目からの参加が決まっていたため、オリックスは自由枠での獲得を目指していた松下電器・久保康友投手(23)を断念、久保はこの間に、ロッテ入りが決定的になったした経緯があり「久保君に関してはもう遅いだろう」と中村GMは、自由枠の活用が難しい見通しを明らかにした。
ここで浮上してきたのが、東北高の右腕・ダルビッシュ。「高校生には、優秀な投手がいるから」と中村GMは、競合覚悟で、争奪戦に参戦の意向を示唆。今月30日にスカウト会議を行い、戦略と方針を再確認することになった。
オリックス・中村勝広ゼネラルマネジャー(GM)が東北高・ダルビッシュ有投手(18)のドラフト1巡目指名を示唆した。この日の実行委員会で今秋のドラフトで自由獲得枠、1巡目指名からの参加が認められたことを受け「高校生の中でも、非常にいい投手がいるから」と発言した。
今月8日のオーナー会議で、合併球団はドラフトで大幅な“譲歩”を突き付けられた。自由獲得枠に加え、ドラフト上位3巡目までの参加を事実上、禁止。だが、この日の実行委での結果に「非常にありがたい。(4巡目からの参加と)全く状況が違う。自由枠?この時期からでは難しい。方向転換も考えないと」と中村GMは明言した。
仙台をフランチャイズに新規参入申請を済ませている楽天、ライブドアの2社も、参入が認められれば“甲子園の主役”を見逃すはずがない。今後、激しい綱引きが繰り広げられることだけは間違いない。「スカウト達と確認してから」と中村GMは30日に開く緊急スカウト会議で最終的にダルビッシュを第1候補にピックアップする。
プロ野球12球団の球団代表クラスが出席する実行委員会が27日、東京都内のホテルで開かれ、労働組合・日本プロ野球選手会によるストライキで中止となった12試合の代替開催はしないことや、来季からセ、パ両リーグ交流試合の実施、新規参入企業の審査を行う「審査小委員会」の設置などを決めた。代替試合の不開催は各球団、各選手は様々な表情を見せた。
注目されていた代替試合の不開催は、実行委の冒頭で決定した。18、19日の選手会スト決行による再試合については、12球団が実施しない方向で話を進めていたものの、収入が見込まれていた巨人戦2試合を流した中日が、再試合の実施を要望して足並みが乱れていた。
しかし、パ・リーグは10月1日からプレーオフの第1ステージを予定していることから、28日からの3日間で再試合を行うことは「日程上無理」(実行委・豊蔵委員長)と判断して、正式に不開催を決定。セは138試合、パは133試合で打ち切りとなり、チーム順位、個人記録の扱いもこれに準じることになった。
また、中止分による選手会への損害賠償請求については、各球団の判断に委ねられることになった。「各球団がそれぞれ損害額を精査し、その状況を見て判断することになります」と豊蔵委員長は説明した。賠償請求の留保期間を3年間に定め、行使の場合にはこの間になる。
両リーグで意見が分かれていた交流試合の実施数については、セ・リーグの案が採用されることになった。
21日の実行委ではセがホーム、ビジター3試合ずつの6試合。パが同6試合ずつの12試合を希望していたが「最初のシーズンだから」(伊藤修・中日参与)ということで、かねてから交流戦の実施を求めていたパが譲歩する形で決着。「パは何年も前からお願いしていたこと。新しいカードを見てもらえれば、ファンも喜んでくれる」と西武・星野代表は話した。
実施時期については、オールスター戦前とするセの案が通る見通し。「イベント性を持たせてファンに関心を持ってもらうのが狙い。6週間くらいはかかりそうなので、集中してやることになるのでは」と横浜・山中専務は話しており、6月前後に集中して実施することになりそうだ。
シダックスの野村克也GM兼監督が27日、来季のプロ球界新規参入について、事実上の“断念宣言”を行った。ライブドア、楽天に続き参入への意欲を見せていたが、来季も社会人チームとして活動することが確実になった。
シダックス・野村監督は来季のプロ参入について否定的な見解を述べた プロ参入への情熱は、明らかにトーンダウンしていた。この日、神宮室内で練習を指導した野村監督は、新規参入についての取材に応じ「志太さん(勤会長)もしゃかりきになってやる気はないようだ。実現性は非常に低い」と話した。
8月25日、テレビ番組の収録で「プロに進出したい」と発言して以来、参入への意思を訴え続けた名将。だが、志太会長はあくまで経営者として慎重な姿勢を貫き、明快な返答を示すことはなかった。「将来的にプロでやるなら、今は絶好のチャンスなのにな…」激動する球界を目前に、居ても立ってもいられないもどかしさを素直に表した。
また、野村監督は新球団の監督候補として名前が挙がることについて「オレは絶対にないよ。星野とか原とか、ネット裏にいくらでもおるやろ」と否定的な見解を示した。来季、70歳を迎える知将は、3度目の挑戦となる都市対抗の制覇に向け、情熱を燃やすことになりそうだ。
30代?アマ出身?ライブドアがまたも仰天プランをぶちあげた。プロ野球の新規加盟を申請しているIT関連企業のライブドア(堀江貴文社長)が27日、監督候補を8人に絞り、打診を開始した。堀江社長は25日に仙台出身のヤクルト・八重樫幸雄打撃コーチを監督候補とするプランを明かしたばかりだが、正式リストにはプロ経験のないアマチュア監督や、30代の若手も含まれていることが分かった。
ライブドアベースボール・中野正幾取締役は「名前を出すと迷惑がかかるので」と具体名を挙げなかったが「若さ、フレッシュ、有名が基準で、40代が大半だが、30代、50代もいる。必ずしも東北出身者ではなく、プロにかかわった人とも限らない」と話した。
東北をキーワードにすると、30代の有名OBはおらず、引退説が出たことのある現役では宮城出身の横浜・佐々木主浩投手があてはまる。アマ監督では、今夏の甲子園代表監督で東北高を9月に勇退したばかりの若生正広氏が有名だ。
この日の実行委員会では新球団もドラフト会議の1巡目からの参加が認められる見通しとなり、東北高のダルビッシュ有投手(3年)の指名も可能で“東北高師弟”の1本釣りの夢も膨らむ。堀江社長は「ドラフト参加を認められたことはいいこと。交流戦や、できればサッカーのようなカップ戦もやって欲しい」と監督候補のみならず、果てしない空想を働かせている。
ライブドアの堀江貴文社長が27日朝、フジテレビ系の情報番組に生出演し、新球団の外国人選手を韓国リーグからも獲得する方針を明かした。堀江社長は「外国人はメジャーとか思われがちだが、韓国から連れてくる。アジアには安くていい選手がたくさんいる」と語った。
韓国球界からは昨年、横浜に加入したウッズがセ・リーグ本塁打王に輝いた。今年はロッテがアジアの本塁打王・李承Yを獲得し、話題になった。過去には96年のセ・リーグ最多勝投手・ガルベス(元巨人)や通算98セーブの宣銅烈(元中日)ら、韓国球界出身の選手が日本で活躍した実績もある。
堀江社長はチーム編成について「コストパフォーマンスが重要だ」と語る。ライバルの楽天・三木谷浩史社長がJ1・ヴィッセル神戸で、総額7億円でトルコ代表FWイルハンを獲得。新球団でも大金を投じてビッグネームを補強する構えを見せるなど、外国人選手補強に関しては、両者の考え方は正反対だ。
さらに番組内で堀江社長は、選手にメディア対応の教育を行うことも明言。「選手に話し方のトレーニングを行う。タレントと同じでそういう派手さも必要」と持論を展開した。補強費は抑え、メディア戦略は大胆に。ライブドア新球団の全容が徐々に見えてきた。
新規参入を目指す楽天が監督候補に阪神・星野仙一オーナー付シニアディレクター(SD)を挙げ、20日に就任要請を行っていたという一部の報道に対して、阪神は全面的に否定した。
球団側はこの日、星野SDへ電話連絡し、事実を確認したが、楽天・三木谷浩史社長との接触は完全否定。球団広報を通じて「初めて聞いた話でびっくりしている」とコメントした。
これを受け、久万俊二郎オーナーは、大阪・野田の電鉄本社で会見。「こういうこと(新規参入の監督)はやるべき。業界のためにはいい。能力もあるし、自分でもやらせてあげたい気もある。ウチの仕事をしてから向こうをやればいい」と昨年低迷続きのチームを18年ぶりの優勝に導いた手腕を高く評価。名前が挙がる人材であることは認めつつも「こっちもあの人がいないと困ります。やらしてくれ、と言えば“コラー”と言います」と笑いながら、他球団への流出阻止へ全力を注ぐことを明言した。
東京都内での実行委員会に出席した野崎勝義球団社長は「まだ正式な要請じゃないでしょう。タイガースにとって宝物みたいなもの。残って欲しい。あまり心配していない」と断言。シーズン終了後にも行われる定例報告で星野SDに今回の事実確認を行うとともに、正式に続投を要請する見込みだ。
楽天・三木谷浩史社長が28日に仙台行脚第2弾を行うことになった。25日にはライブドアの堀江社長の“待ち伏せ奇襲”などのハプニングもあり、挨拶回りが十分にできなかったため、宮城県議会や仙台市議会などを回る予定だ。27日には、一部報道で楽天が阪神・星野仙一オーナー付シニアディレクター(SD)に監督要請を打診していたと報じられたが、楽天広報部では「発表するものはありません」と否定も肯定もせず。社長から広報部に「粛々と進めているので対応は慎重に」との通達がなされたといい、水面下で様々な動きがあるのは事実のようだ。
日本プロ野球選手会・古田敦也会長は27日、フジテレビ系「スーパーニュース」に生出演し、来季からの新規参入の審査を受けるライブドアと楽天について、「やる気がある方々で、どちらかに決めれば野球界の損失」と両者ともに審査に合格させることを求めた。
2チームはどちらも本拠地を同じ仙台に置くと発表。来季セ・パのチーム数の関係からも、審査前からライブドアの不合格が囁かれている。ライブドアは審査で落とされた場合、足りなかった部分を補って再審査申請を行う考えを明かしているだけに、古田会長は「両方通せばいい?そうです」と話した。
また、自身の野球人生については「もうちょっと現役を続けさせてください」とあと18本に迫った2000本安打へ意欲。「(将来は)間違っても機構側には入りません」とジョークも飛ばしていた。
日本プロ野球選手会のスタッフが27日、オリックス・近鉄戦が行われたヤフーBBスタジアムを訪れ、両球団の選手に対し、最終的に合併を認めた事情説明を行った。同選手会の山崎祥之広報プロデューサーは「色々議論をしましたが、合併を止められなくて、すいませんと、選手の皆さんには話しました」と説明した。また、両球団の選手には前日(26日)から順次、進路希望調査書を配布。「これを球団側に渡すことはしません。選手がどういう考えをしてるのか、という独自調査です」と山崎プロデューサーは、オリックス側に移籍先を要求するものではないことを強調した。
オリックス、近鉄の合併による他球団への分配ドラフトが中止となる方向が27日の実行委員会で確認された。合併による選手配分について議論、新規参入を希望する球団が許可された場合、合併球団からどのように引き受けるかが話し合われた。
現在、オリックス、近鉄の選手は合わせて133人。まず合併球団が25人をプロテクト枠として確保。その後、新規参入球団が20人(10人ずつ2度)を指名、その後、合併球団が20人(10人ずつ2度)を、新規参入球団が再び20人(10人ずつ2度)を確保する。余った選手は合併球団が全て引き受ける。これにより、オリックス、近鉄の選手は合併球団か新規参入球団のどちらかに必ず所属することになった。
当初は他球団に選手を引き取ってもらう可能性があり、新人獲得のための自由獲得枠放棄や、トレードなどに制限を受けていた。しかし、今回の方式を取るとゼロとなるため、合併球団は自由枠使用が認められた。同時に新規参入球団も自由獲得枠使用が許可された。「他球団への選手の分配をなくすということです」と近鉄・小林社長は説明した。また、支配下枠は合併球団は当面80人。それ以外は参入球団を含め70人という考えで一致した。
また、実行委では新規参入の可否を審査する「審査小委員会」が正式に発足した。メンバーは実行委の豊蔵議長(セ会長)が委員長を務め、横浜・山中球団専務、巨人・清武、西武・星野、ロッテ・瀬戸山の各球団代表で構成される。
「今後、速やかな審査が必要なため、在京球団の皆さんにお願いした。週2度程度、小委員会を開催。精力的に審査し、11月2日のオーナー会議で最終的な可否を決定する」と豊蔵議長は説明した。
審査は申請を提出したライブドア、楽天の両者を同時に行い、その基準についてはこの日、日本プロ野球組織(NPB)が原案を提出した。その中には機構外の監査法人を導入することも含まれている。小委員会は今月30日に第1回目の会合を持ち、本拠地として予定している宮城・県営宮城球場の視察や公開でのヒアリングなど審査手続きを確認することになる。