わたしはかもめ2004年鴎の便り(9月)

便

9月28日

ロッテが韓国155キロ右腕獲りへ

ボビー・バレンタイン監督が28日、韓国155キロ右腕の朴明桓投手(パク・ミョンファン、27=斗山)の直接視察に乗り出した。同監督はこの日午前、新宿・ロッテ本社で重光オーナー代行に今季の成績を報告。その足で成田空港に向かい、夜には高石特別補佐、統計アナリストのプポ氏を伴って、空路ソウル入りした。

バレンタイン監督は来月2日に戻るまで、韓国でスカウト活動を行う予定。成田では「3人ほど見たい選手がいます」と話すにとどまったが、朴について聞かれると、頷きながらウインク。視察することを暗に認めた。

朴は最速155キロの直球と、140キロの高速スライダーが武器。今季は既に12勝(3敗)を挙げ、奪三振、防御率でトップに立つ。バレンタイン監督は同時に、巨人が狙う林昌勇投手(イム・チャンヨン、28=三星)、ダイエーがリストアップしているクリフ・ブルンバ外野手(30=現代)の試合も観戦する模様。

韓国球界関係者は「下り坂の林より、朴の方が、これから選手としてのピークを迎える」と分析。ベニー、フランコ、李承Yが残留予定のチーム事情を考えると、新外国人には打者のブルンバより、朴を優先する可能性もある。

関係者によると、朴は「お金は関係ない。最初は2軍でもいいから日本でプレーしたい」と話しているという。ただ朴は今オフFAにはならないため、ロッテが獲得する場合には移籍金は必要。重光オーナー代行は「良い選手がいれば、李に続いて韓国から選手を獲得したい」と話しているが、獲得は両球団の金銭面の話し合い次第だ。

朴明桓(パク・ミョンファン)
1977年6月7日生まれ。チュンアム高−OB−斗山。最速155キロの直球を武器に、スライダー、シンカー、チェンジアップを投げ分ける。02年釜山アジア大会では、韓国「ドリームチーム」の一員として金メダルに貢献した。187センチ、94キロ。右投げ右打ち。
斗山・朴の年度別成績
年度所属S投球回防御率
96OB287120185.11878913986793.84
97268120154.2875712674683.96
9831141101878112818175673.22
99斗山711116.1012120994.96
00610011.237019113.09
013885777.263137741374.29
023014100185.21268716978713.44
03195100100.2134637665585.19
04261230158.2452716250442.50

04年は26日現在

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黒木右ひじ手術

黒木知宏投手が近日中に右ひじの手術を行うことが28日、分かった。この日、バレンタイン監督が明かした。黒木は右肩痛を克服し、6月2日のダイエー戦で3年ぶりの白星を挙げたが、その後、右手の痺れを訴え、8月中旬の登板を最後に戦列を離れていた。執刀医の都合がつき次第、痺れの原因となっていたひじの遊離軟骨除去手術を受けるという。ただ「簡単なオペなので、来年の投球には問題ないよ」と同監督。今季最終戦終了後にも「期待しているからトレーニングを続けてくれ」と励ましており、来季への期待は大きい。

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李が秋季キャンプ参加

李が今秋のキャンプに、外国人として唯一参加することになった。この日、瀬戸山代表が「本人も積極的に参加したいということですから」と、来月中旬から千葉マリンで行われるキャンプへの参加を決めた。ロッテはベニー、フランコ、セラフィニとは再契約を前提に話し合う予定だが、秋季キャンプに参加するのは李だけ。今季、打率2割4分、14本塁打、50打点に終わった。韓国の大砲に、日本野球へのさらなる適応を求める。

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来季パならプレーオフ続行

来季、パ・リーグが6球団になった場合、プレーオフを継続することが28日、決まった。東京・銀座の連盟事務所で理事会を開き、合意した。小池会長は「終盤の盛り上がりで観客からも注目された。これもプレーオフ効果。各代表とも来季もやりたいという意見が大勢だった」と説明した。今季の1試合平均の入場者数は2万6800人で、昨年より同2600人増となった背景もある。

セ・リーグとの交流試合は前日27日の実行委員会で、6試合ずつとなることが決まった。プレーオフと合わせて「日程的にタイトになる。そのあたりを実務的に詰めないといけない」と小池会長は語った。交流試合期間中の予備日の問題もあり、開幕日の前倒しなどが今後の検討課題だ。

今後、セとの話し合いなどで全体の試合数を決めていくが、今季の135試合から大きくは変わらない。交流戦は1チーム36試合(6×6)なので、ペナントレース100試合(20回戦×5)と合わせて136試合制+プレーオフ、が基本線となる。プレーオフの中身についてダイエーから変更を求める声もあがり、今後議論していく。来季5球団の場合にはプレーオフは行わない方向だ。

◇PO改正訴える

ダイエー佐藤球団代表が理事会でプレーオフの条件改正を訴えた。レグラーシーズン1位チームに無条件でアドバンテージを与える案や、1位球団に10ゲーム差以上はなされたチームのプレーオフ出場を認めないことを提案した。「今のままではシーズン1位の意味がどこにあるのかが分からない」と現行システムに疑問を投げかけていた。

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楽天“みちのく名乗り旅”

プロ野球への新規加盟を申請したIT関連企業「楽天」の三木谷浩史社長が28日、日帰り東北行脚を敢行し、地盤固めを進めた。東北を拠点とする方針を示しており、仙台を皮切りに盛岡、福島、郡山の3県4市の計8ヶ所を訪問。新球団「東北楽天」に理解を求めた。一方、仙台市を拠点として申請した同業種「ライブドア」の堀江貴文社長はこの日午前、都内のコミッショナー事務局を初めて訪れ、担当者から今後の審査の流れなどの説明を受けた。新規参入を目指す両社のPR合戦は、ヒートアップしている。

◇13時間で4市8ヶ所

三木谷社長が全行程1000キロの東北めぐりに出た。新幹線で東京駅を出発したのが午前6時12分。その後はまさに分刻みのスケジュールだった。この日最後の予定となった、福島県郡山市で午後6時30分から生出演した地元テレビ局で、三木谷社長は「体力だけはあるので大丈夫です」と、にこやかに話した。新球団名を「東北楽天」と愛称の組み合わせにし、仙台市を中心とした東北6県をフランチャイズにする地域密着型球団設立の理解を求めるため激しく動いた。

仙台市議会では、かつて仙台にベーブ・ルースが訪れたことを聞き「もう1度メジャーを仙台に連れてきましょう」と、夢の膨らむ話題を提供。ドーム球場設立の話題をふられると、「10年後、15年後には新球場が必要になる」と含みを持たせた。岩手、福島の両県知事を前にすると「素晴らしい球場があると聞いています。仙台だけでなく、東北各県を回って愛される球団を目指したい」と話し、全面バックアップの約束を取り付けた。

仙台市の銀行頭取や新聞社会長には「経営諮問委員会」への参加を打診した。球団職員を東北地方から採用し、新たな雇用を生み出す経済効果もアピール。もちろん選手も「ゆくゆくは地元の選手が中心になって欲しい。(東北高)ダルビッシュ?スター性もあるし素晴らしい選手。ただこれはGMが決めること」と話し、2週間以内に監督とGMを決めるとも明言。フランチャイズ選定でライブドアに先行され、宮城県のウェブサイト上での地域住民の好感度でも後れをとっているため、巻き返しに懸命のようだった。

◇青森も歓迎

仙台を本拠にプロ野球球団誕生の機運について、青森銀行の井畑明男頭取はこの日の定例会見で「青森にも経済効果はあると思う」と、歓迎の意向を示した。青森には公式戦ができる球場はないが、井畑頭取は「それなら造ろう、ということになるかもしれず、経済活性化につながる」と期待を込め「仙台をホームグラウンドとする球団ができることは、東北地方としては大いに歓迎したい」と話した。

◇審査小委員会初回は非公開

30日に第1回会合を開く新球団受け入れのための審査小委員会が、非公開で行われることが28日に決まった。選手会との合意に基づく同委員会は豊蔵一委員長(実行委員会議長=セ・リーグ会長)のもと巨人、横浜、西武、ロッテの各代表が委員となり、透明性を持たせて開かれることが条件だった。しかし、初回はライブドアと楽天の財務経営内容の調査が主な内容で守秘義務があり、監査法人も同席するため、事後の説明となった。一方、宮城球場の視察は、早ければ10月1日にコkなう見込みだ。実行委員会も10月4日、16、26日の3回予定、11月2日のオーナー会議に間に合わせる。

◇応援団体発足へ

新球団を応援する市民団体「東北のプロ野球チームを応援する市民の会・宮城」が発足する。設立準備会を経て来月1日から活動を始める。ライブドア、楽天いずれにも肩入れせず中立の立場を保つ。市民の会は地元の立場から球団経営に提言していくほか、球場で応援する。

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ライブドアは地固め

鬼の居ぬ間に?こちらは東京で地固めだ。ライブドアの堀江社長はこの日午前、内幸町のコミッショナー事務局をはじめて訪れた。「1度挨拶したかった」と堀江社長。ノーネクタイのスタイルは不変だったが。担当者2人を伴い、長谷川一雄事務局長と30分にわたって懇談した。

「追加申請のお話を伺った。要件は今準備中で、まだあと1、2日は大丈夫だということだった」。発足する審査小委員会などによる今後の審査の流れなども聞いたという。注目の監督候補については「仲介者を通じてアマも含め門戸を広く、8人くらいです。スタッフも含め今週中に絞り込みたい」と話した。30日からは再び仙台入りして秋田など東北各地も回る。楽天の動きが気になるのか「三木谷さんも精力的。9月は決算期なのに」とやんわり牽制した。

堀江社長の訪問を察知したのか、それとも偶然か、午後には楽天の吉田敬取締役開発本部長らもコミッショナー事務局を訪問。「審査手続きの確認をした。公明正大にやっていただくのは結構ですね」と余裕を見せていた。審査開始を目前に、両者の動きは俊敏になってきた。

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秋季キャンプはマリンスタジアム

秋季キャンプをマリンスタジアムで行うことになった。会見終了後、報道陣に囲まれたバレンタイン監督が明らかにしたもの。当初、今春ファームがキャンプを行った、鹿児島県川内市が秋季キャンプの候補地に挙がったが、「ウェイトなどの体作りを重視したい」というバレンタイン監督の意向で、ウェイト器具が揃っているマリンスタジアムで行うことになったもの。バレンタイン監督は「この時期はこちらも暖かいので、マリンで行うことになった」と説明。「来春のキャンプは例年どおり鹿児島で行う」と話した。

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バレンタイン監督が今季報告

28日、バレンタイン監督がロッテ本社を訪れ、重光昭夫オーナー代行に今シーズンの報告を行った。約30分の会談を行ったバレンタイン監督は「今年は貴重な経験をした」と今シーズンを報告。来シーズンに向け、「来年はすごく大きな挑戦となる。出来るだけ多くのことを話し合った」と、来シーズンに向けてのチーム強化を中心に話し合いを行った。重光オーナー代行は「今年の話しと来年へ向けての話しをしました。特に、オリックスさんと近鉄さんが一緒になり、強いチームになるので、どう戦っていくか話し合いました。今シーズンはエキサイティングなゲームが多く、ファンも増えました。3位以内に入れなかったことは残念ですが、来年に期待したいですね」と来シーズンの巻き返しを期待していた。

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バレンタイン監督がシーズン報告[ニッカン]

ロッテのボビー・バレンタイン監督が28日、東京・西新宿のロッテ本社を訪ね、重光昭夫オーナー代行に「今年は貴重な経験を積んだ。来季はチャレンジの年になる」とのシーズン終了報告を行った。4位で惜しくもプレーオフ進出を逃したが、9年ぶりの勝率5割をマークした。重光オーナー代行は「プレーオフに出ていれば…」としながらも、前年比36%増の159万6000人となった観客動員数などを高く評価した。同監督はこの日午後渡韓、その後一時帰米し、来季の外国人選手の視察を行う。再来日は10月2日の予定。また、秋季キャンプは千葉マリンスタジアムで行う方針も明らかにした。

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バレンタイン監督が緊急渡韓[スポニチ]

ロッテのボビー・バレンタイン監督が28日、成田空港発のユナイテッド航空機で緊急渡韓した。前日にスト中止分の代替試合の開催がなくなったのを受けて決断。午前中に東京・西新宿のロッテ本社で重光オーナー代行へのシーズン報告を済ませると、一気に外国人補強へ動いた。

「来年の目標は最強のチームをつくること。韓国では3人を調査する」と宣言。リストアップしたのは強打で知られる現代のクリフ・ブルンバ外野手(30)と、99年最優秀防御率に輝いたサムスンの右腕・林昌勇(イム・チャンヨン)投手(28)、本格派右腕の斗山・朴明煥(パク・ミョンファン)投手(27)が有力で、重光オーナー代行も「統合球団は強くなるので補強しないと。高額補強?いい選手がいれば」と支援を表明した。10月上旬には米国での調査も開始。プレーオフ進出は逃したが、早くも来季へスタートした。

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バレンタイン監督が韓国視察「3人ほど見たい選手が」[サンスポ]

ロッテのボビー・バレンタイン監督が28日、都内で重光オーナー代行にシーズン終了を報告後、成田空港から新外国人調査のため韓国へ渡った。同監督は「現地では3人ほど見たい選手がいる」。右の本格派、斗山・朴明煥(パク・ミョンファン)投手(27)、巨人も獲得に動いているサムスンのストッパー、林昌勇(イム・チャンヨン)投手(28)、韓国で現在、打率、本塁打の2冠の現代・クリフ・ブルンバ外野手(30)=米国出身=が有力候補。重光代行は「いい選手がいれば(高額でも)補強していきます」と金銭面でのバックアップを約束した。

今季は打率.240、14本塁打に終わった李承Y内野手も、若手中心となる来月25日からの秋季キャンプに参加することが決まっている。来季のロッテは“韓流”?

◇黒木が右ひじ手術へ…来季には間に合う見通し

右手のしびれを訴え、今季1勝に終わった黒木知宏投手が、痺れの原因となった右ひじの遊離軟骨と骨棘の除去手術を受けることが、28日明らかになった。前日、横浜市内の病院で検査を受け、手術に踏み切ることを決めた。来季には間に合う見通しで、執刀医との日程調整がつき次第、治療に入る。

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バレンタイン監督が韓国視察[報知]

◇新外国人選手獲得へ

ロッテのボビー・バレンタイン監督が28日、新外国人選手の獲得へ向け、成田空港発のユナイテッド航空機で韓国に渡った。サムスン・林昌勇(イム・チャンヨン)投手(28)、斗山・朴明桓(パク・ミョンファン)投手(27)、現代のクリフ・ブルンバ外野手(30)らトップクラスの選手を視察予定で、同じく獲得を検討している巨人やダイエーと争奪戦を繰り広げることになる。

林は99年、最優秀防御率のタイトルを獲得し、現在も守護神として君臨。朴も日本移籍を希望し、2人とも今オフにFA資格を取得する見込みで、巨人に売り込みをかけてきている。また、ブルンバにはダイエーが触手を伸ばしていると言われ、人気の“韓流”投手を巡って争奪戦は必至。重光昭夫オーナー代行は「来季はオリックス・近鉄が合併して強くなり、かなり補強する必要がある。いい選手がいればベストを尽くします」と最大限のバックアップを約束した。

この日は東京・西新宿のロッテ本社で、重光代行にシーズン報告。今季は日本ハムに0.5ゲーム及ばず4位に終わったが、3年契約の指揮官は「来年はビッグ・チャレンジ。できるだけのことをしたい」と、視線は既に来季へ向いている。10月2日に韓国から一時帰国後はすぐに渡米し、元メジャー監督の人脈を生かして米国選手についても重点的にチェックする予定だ。

◇黒木右ひじ手術へ

黒木知宏投手が近日中に右ひじの手術を受けることが28日、分かった。黒木は今季、右肩棘上筋の故障から復活し、6月2日のダイエー戦(北九州)で3年ぶりの白星を挙げたが、その後に右ひじの痺れを訴え2軍落ち。「胸郭出口症候群」と診断されていた。

手術は痺れの原因となっている遊離軟骨を除去する。バレンタイン監督は「ドクターの予定が決まり次第やることになる。簡単なものなら間に合う。来季は良くなるだろう」と話し、早期復帰となることを強調した。来春の鹿児島キャンプまでには復帰できる見込みとなっている。

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ライブドア、楽天が審査手続き手順確認[ニッカン]

プロ野球への新規参入を目指すライブドアの堀江貴文社長と楽天の吉田敬常務が28日、東京・内幸町のコミッショナー事務局を訪ね、今後の審査手続きの手順などを確認した。

コミッショナー事務局の長谷川一雄事務局長と約30分間の会談を終えた堀江社長は「1回ご挨拶しておきたかった。これから審査がどういう形で進んでいくかを聞いた。本当に事務的なことです」と説明。 30日から審査小委員会による審査が開始されることには、「(審査)基準が決まっていたらやりやすいんですけど…。こっちで想像するしかない」と話した。

東北地方に出張中の三木谷浩史社長に代わり、今後の予定などを確認した吉田常務は、日本プロ野球組織(NPB)ができる限り公開で審査を行う方針を打ち出していることに「公明正大にやっていただいた方が、皆さんにも納得していただけると思う。それに恥じない資料を提出したと思っている」と自信をのぞかせた。

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新球団は「東北楽天…」へ[ニッカン]

仙台市を本拠地にプロ野球参入を申請している楽天の三木谷浩史社長は28日、新球団は「東北楽天」を頭にした名前にする意向を表明した。この日は新球団への協力を要請するため宮城県議会や仙台市議会、岩手、福島両県などを相次いで訪れ、さらに仙台市の銀行頭取や新聞社会長に同球団の「経営諮問委員会」への参加を打診した。

三木谷社長は仙台市議会で「10年、15年後には新球場が必要になる。いつか(県営宮城球場に)メジャーリーグを呼びたい」と長期的な球団経営のビジョンを強調した。

岩手県庁では増田寛也知事が「東北はプロ野球のエアポケットで、県民はプロ野球に飢えている。新しい球団経営を見せて欲しい」と歓迎の意向を表明。佐藤栄佐久福島県知事も「福島にも素晴らしい球場があり、頑張っていただきたい」と期待感を口にした。

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「楽天」三木谷社長 1100キロの東北行脚[スポニチ]

仙台市を本拠地にプロ野球参入を申請している楽天の三木谷浩史社長が28日、協力要請のため東北各地の関係先を回った。その中で新球団名の頭を「東北楽天」とすることや、米大リーグのチームを招待しての試合構想など壮大な計画を披露。さらに新球場建設にも前向きな姿勢を見せ、3県にまたがる約1100キロの東北行脚で球団構想を存分に語った。

新規参入実現への思いが足を軽やかにさせた。三木谷社長の東北行脚。「体は丈夫なんで」と疲れ1つ見せずに関係機関を動き回った。

「東北に根差した球団ということなんで、岩手、福島の方々にもご挨拶をと思ってました」 仙台入りすると県議会や市議会議員と会談。七十七銀行頭取や河北新報社の社長には同球団の「経営諮問委員会」への参加を打診した。午後には岩手、福島の県知事と会談し、協力を要請した。

実に約1100キロにも及ぶ東北行脚の中で、三木谷社長は「東北楽天」を新球団名の頭とする意向を表明した。既にシーズンのホームゲームを東北各県で行う構想を示しているが「東北でまとまって元気よく振興しようというのがコンセプト」とその思いを訴えた。

これ以上にインパクトを与えたのは本拠地となる県営宮城球場にメジャー球団を招待する壮大な構想だ。仙台市議会で「仙台へメジャーリーグを連れてきましょう。仙台には伸びる可能性がある」と話した。さらに「市民はドーム球場構想を持っている」と話を向けられると「10年、15年後には新球場が必要になる」とキッパリ。当初は35億円をかけての改修を行うが、将来的には新球場建設を行いたい考えだ。そのイメージとして同社長は「アストロドーム(アストロズの本拠地で現在はミニッツメイド・パーク)を見てぶったまげた。あとはジャイアンツの球場やボストンのフェンウェイ・パークもいい」とメジャー式の観客席がグラウンドに近い球場を挙げた。

今後は秋田、青森、山形とこの日回れなかった各県にも出向く予定。それ以外にもGM、監督選定など多忙な日々が続く。それでも「30日間で審査の結果が出る。それまで我々は時間をかけて地元の方と意見交換をして、理解をしてもらいたい」と三木谷社長。ライブドアとの本拠地争いに向けて、1分1秒も無駄にする気はないようだ。

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ライブドア堀江社長は楽天を牽制[スポニチ]

新規参入を申請しているライブドアの堀江貴文社長が28日、東京・内幸町のコミッショナー事務局を訪れた。16日の申請提出時には事前連絡なく事務局幹部が不在だったが、今回は「追加申請がある」と連絡を入れており、長谷川事務局長が応対。ただライブドア側は追加申請書類の準備が間に合わず、あす30日までに追加申請を行うことになった。堀江社長は「1回挨拶をしておきたかった。私もここに来るのは初めて。追加申請の準備ということです」と説明。事務局側からは公開ヒアリングのスケジュール、分配ドラフトの方法が伝えられた。

新球団の監督、スタッフ人事について堀江社長が「今週中にできれば決めたい」とした通り、急ピッチで人選が進んだ。前日には前阪神監督の星野仙一シニアディレクター、前巨人監督の原辰徳氏ら8人をリストアップしていたが、午後11時に会議を終えた「ライブドアベースボール」の中野取締役は「お話ししているのは1人。1度お会いしましょうという話になり、できれば早いうちに会いたい」と監督候補者の1人と近日中に接触することを明かした。

堀江社長は30日と1日に宮城県を中心に東北6県を回る予定。世論調査でライブドアを支持する声が高いことに「ウチは早くから表で行動していたので。楽天さんは裏の方で動いておられた」とライバルを牽制していた。

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29日に臨時オーナー会議…セパ交流試合正式承認へ[サンスポ]

プロ野球の臨時オーナー会議が29日、都内のホテルで開かれ、来季から導入するセ、パ両リーグ交流試合の試合数や対戦方法、新規参入球団の審査手順、方法などを決める。交流試合については27日の実行委員会で、1チームあたり各カード6回戦制の計36試合とすることが内定。臨時オーナー会議で最終確認し、正式承認される。このほか、新規参入球団の参加資格を審査する「審査小委員会」の設置、加盟料・参加料の廃止に伴って導入された預かり保証金制度などについて説明があった後、承認される運びになっている。

◇パが来季もプレーオフ継続

パ・リーグは28日、都内の連盟事務所で理事会を開き、今季から導入したプレーオフを来季も継続して行う方向性を固めた。

10月1日から始まるプレーオフは当初から複数年での開催が基本線だったが、来季からセ・リーグとの交流試合が行われることで、再検討が必要との声が挙がっていた。ただ、西武・星野球団代表が「5球団ならやらない方向」と話したように、新規参入球団が認められ、6球団の形になることが原則となる。

「終盤の盛り上がりで観客からも注目された。これもプレーオフ効果。各代表からの『来季もやりたい』という意見が大勢を占めた」とは小池唯夫会長。今後は日程やセとシーズンの試合数を同じにするかなど細部を詰めていく。

◇宮城球場の改修を要望…ロッテ・重光オーナー代行

ロッテの重光昭夫オーナー代行は28日、新規参入を目指すライブドアと楽天について、「公明正大に議論してよい方を決めるということで、いいんではないでしょうか」と歓迎する意向を示した。しかし、本拠地予定の宮城球場については「老朽化が進んでいるし、両翼も90メートルくらいしかなく今のスタンダードには合わなくなっている」と指摘。「加盟料がなくなる分、(浮いた資金を)大規模な改修に使っていただきたい」と要望した。

◇西武・堤オーナーは29日のオーナー会議を欠席

西武・堤義明オーナーは29日のオーナー会議を欠席する。堤オーナーは26年ぶりの出席となった7月7日のオーナー会議や、9月8日の臨時オーナー会議には、パの新たな合併=1リーグ推進の旗振り役として参加していた。代わって山口弘毅オーナー代行が出席する。

◇NHKが中日球団に放送権料の返還請求

ストライキの代替試合を実施しないことが決まったことを受け、NHKは28日までに、スト決行日の18日に放送できなかった中日−巨人戦(ナゴヤドーム)の放送権料の返還を主催者の中日球団に請求した。19日の同カードの中継番組を差し替えたTBS系では、放送権を持つ系列の中部日本放送(CBC)が「放送権料の返還を視野には入れているが、対応は今後協議して決める」としている。NHKの返還請求に対して中日は、西川球団社長が「返さないといけないだろう」と発言。近藤営業部長も「契約事項にストの項目はないが、そう(返還)なるのでは」と説明した。

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新球団「東北楽天」でダルビッシュ&マカベッシュW獲り[サンスポ]

プロ野球界新規参入の大本命、IT企業「楽天」の三木谷浩史社長は28日、本拠地・宮城(仙台市)を含む東北3県を歴訪。新球団を「東北楽天○○」と名付けた上で「核となる選手は東北出身者」と明言。今秋ドラフトでは、ダルビッシュ有投手のみならず、同じ東北高(宮城)の2枚看板、真壁賢守投手(ともに3年)の獲得にも興味を示した。ダル&マカベッシュで新規参入に猛ダッシュシュシュ!

球界参入表明から2度目の訪仙となった三木谷社長は、宮城県議会や地元銀行などを精力的に回り、球団構想を披露。地元有力者を前に「東北は高校、大学、社会人に強いチームがあり、核の選手はやはり東北出身者にしたい。そうすれば試合は盛り上がる」とアピールした。チーム編成を任せるGMか監督は、2週間以内に決めるとし、前日の実行委で参加OKとなった今年のドラフトについて、候補の高校、大学生の情報収集をしていると説明した。

宮城県内では、先に球界入りを表明した「ライブドア」を支持する声が多い。しかし、応対した県議らからこの日、財務力のある楽天を後押しする意見が出され、三木谷社長は上機嫌。ダルビッシュ指名の可能性を聞かれると「監督が決めることだが、個人的な考えではスター性があり、素晴らしいじゃない」とラブコール。さらに「マカベッシュ(真壁)?知ってる。そう(候補)だよね」と東北高の2枚看板をリストアップしていることをうかがわせた。

その後、岩手県の増田知事、福島県の佐藤知事を相次いで訪問した三木谷社長。新球団の名称を「東北楽天○○○」で固め、仙台を中心に東北6県で主催ゲームを行う考えも明かした。今週中には秋田県知事とも会談する方針。杜の都のみならず、みちのく全域を巻き込んで球界に殴りこみをかけるつもりだ。

◇監督はだれ?

三木谷社長は理想の監督像としてトータルベースボールを可能とする経験者を挙げ「情熱で選手を引っ張ってもらいたい」。具体名は相変わらず明かさず。候補に取り沙汰される福島出身の五輪代表ヘッドコーチ・中畑清氏については「魅力はあるが、監督経験とは(言い難い)…」。前中日監督の山田久志氏については「秋田出身だと、仙台ではインパクトがないかも」。元阪神監督の野村克也氏にも「シダックスが離さないでしょ」と言葉を濁した。

◇メジャーを宮城に

三木谷社長は宮城県議会や仙台市議会などを訪れ「いつか(本拠地・県営宮城球場)にメジャーリーグを呼びたい」などと語った。市議会で「市民はドーム球場設立を願っている」と話を向けられると、同社長は「10年、15年後には新球場が必要になる」と、将来のドーム球場建設に含みを持たせた。

◇伊良部が仙台に!?

新規参入球団は、既存10球団と統合球団の戦力外選手と優先的に交渉・獲得できることが、27日の実行委員会で固まっていたことが判明した。「分配ドラフトまで、新規参入球団は戦力外通告された選手と交渉してもいいことになった」とある球団の編成担当者。新規参入球団は11月2日のオーナー会議で承認される流れで、分配ドラフト実施の同8日までが優先交渉期間。他11球団は同9日の合同トライアウトで新規参入球団が獲得しなかった選手と、初めて交渉できる仕組み。参入球団が狙うのは阪神から戦力外通告される伊良部や、ロッテで戦力外の東北福祉大卒の浜名ら!?

◇ライブドアと楽天が審査手続きの手順確認

プロ野球への新規参入を目指すライブドアの堀江貴文社長と楽天の吉田敬常務が28日、東京・内幸町のコミッショナー事務局を訪ね審査手続きの手順などを確認した。

堀江社長は「1回ご挨拶しておきたかった。これから審査がどういう形で進んでいくかを聞いた。本当に事務的なことです」と説明。30日から審査小委員会による審査が開始されることには「(審査)基準が決まっていたらやりやすいんですけど。こっちで想像するしかない」とした。

吉田常務は、日本プロ野球組織(NPB)ができる限り公開で審査を行う方針を打ち出していることに「公明正大にやっていただいた方が、皆さんにも納得していただけると思う。それに恥じない資料を提出したと思っている」と自信をのぞかせた。

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四国に新リーグ立ち上げ[報知]

◇オリックス元監督・石毛氏

オリックス元監督の石毛宏典氏が来季から四国に野球の独立リーグを立ち上げる計画を進めていることが28日、分かった。30日の高松市内での発表前にこの日、愛媛県庁と松山市役所で協力を求めた。このリーグは、石毛氏が代表を務める株式会社「IBLJ」(東京都文京区)を母体に設立。四国4県に1チームずつ計4球団で運営し、独自に地元企業をスポンサーにして地域密着型のチームを作る。

愛媛県庁で加戸守行知事と会談後、中村時広・松山市長と非公式対談。「球場(坊っちゃんスタジアム)使用についてご配慮願えないか」と要請したが、同市長は「具体的な構想は示してもらえなかった」と態度を保留した。

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交流戦保証金制度オーナー会議で承認へ[報知]

プロ野球の臨時オーナー会議が29日、東京都内のホテルで開催される。27日の実行委員会で来季からの導入が確認されたセ、パ交流戦が正式承認される他、新規参入希望球団の報告、その審査に向けての「審査小委員会」の設置、また、審査手順などが話し合われる見込み。 また、これまでの加盟料(60億円)、参加料(30億円)に代わる預かり保証金(25億円)制度の導入なども正式に決定する。実行委の豊蔵一議長(セ会長)は「新たな議題はなく、報告、承認の手順を繰り返すことになる」と話した。また、既に辞意を固めている根来泰周コミッショナーが各オーナーに正式に表明する予定だ。

◇阪神久万オーナー「キレてもいい」

阪神・久万俊二郎オーナーは28日、大阪・野田の電鉄本社で野崎勝義球団社長から27日の実行委員会の報告を受け会見。来季のセ、パ交流試合が6ゲームずつに決まったことについて「(巨人戦が減り)損しているかなあという気はするけど、仲良くしていきましょう」と前向きな姿勢を見せた。 また、合併問題に端を発した今回の球界再編について「パ・リーグに対して、不満はいっぱいある。言い出したらキリがない。気分が悪かったらキレてもいい」と、29日のオーナー会議での“爆発”を予告していた。

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パ6球団なら来季もプレーオフ[報知]

◇パ理事会

パ・リーグの理事会が28日、東京・銀座の連盟会議室で行われ、今季、導入したプレーオフ制度について、来季はパが6球団になるという前提で続行することを確認した。

パ・リーグは今季、観客動員が1068万4000人(昨季1014万4000人)、1試合平均2万6800人(昨季2万4200人)と、過去最高を記録。小池唯夫会長は「プレーオフで盛り上がったということ。各代表も来季もやりたいとの意見が大勢だった」と、その効果をアピールした。レギュラーシーズンの1位となったダイエーからは異論が出たが、導入時に川島広守・前コミッショナーが「少なくとも2、3シーズンは続けること」との指令を出しており、続行でまとまった。

しかし、あくまで新規参入が認められ、パが6球団に戻ることが前提となっている。「あくまで6球団の時。5球団のままなら難しい。もう1つが承認されれば、ということは各代表、同じ考えだろう」と小池会長は話した。日程的には厳しい状況となるため、予備日の設定などに苦慮することになりそうだ。

また、前日(27日)の実行委員会で話し合われたセ・リーグとの交流戦開催時期について、小池会長は「イベント的に1番、効果があるように、ということではセと一致している」と説明。想定している各カード6試合計36試合を消化するには6週間ほどかかるため、5月後半から7月の球宴前にかけて実施が有力だ。来季開幕日については「3月26日あたりがよいと思うが、これもセと調整する」(小池会長)としている。

◇審査小委員会30日初会合

新規参入を希望するライブドア、楽天の両社を審査する「審査小委員会」は30日に初会合を開く。委員長を務める実行委員会の豊蔵議長は28日、「審査項目の決定と内容の確認になると思う」と説明した。また、両社が本拠地に挙げている宮城・県営宮城球場の視察を可能な限り早急に行う予定で、来月1日の現地入りが有力となっている。

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宮城新規参入球団で経済効果127億円[報知]

宮城県が新球団ができた場合の経済波及効果を年間127億円と試算していることが28日、分かった。県議会代表質問で浅野史郎知事が答弁した。

試算では、1試合あたりの入場者数を、宮城球場の過去5年間のプロ野球平均入場者数約1万8000人(年間入場者総数約117万人、65試合開催)とし、入場料をパ・リーグの内野自由席の平均値2300円で計算すると約27億円。交通費や飲食代、応援グッズなど物品販売額は年間約51億円とし、これら直接効果約78億円などから経済波及効果を推計すると約127億円という。

◇仙台新球団応援「市民の会」発足

仙台市で新球団を応援する市民団体「東北のプロ野球チームを応援する市民の会・宮城」が発足することが28日、分かった。設立準備会を経て10月1日から活動を始める。合併やリーグ再編問題の浮上以前から球団誘致を目指していた仙台市民球団企業組合などが呼び掛けた。ライブドア、楽天2社いずれにも肩入れせず中立の立場を保つ。

市民の会は新チームが地域に密着した存在になるよう、地元の立場から球団運営に提言していくほか、球場で試合を応援する。球場周辺住民とファンが軋轢を生まないよう、観戦マナーの向上をファンに呼び掛けることも検討している。

発起人の1人の伊東利光さんは「プロ野球では球団主導のファンクラブやただ騒ぐだけの応援団が目立つ。市民がチームと一体になって応援する組織をつくりたい」と話している。

◇楽天三木谷社長 交流戦に前向き

楽天・三木谷社長は交流戦の数が「ホーム3試合・ビジター3試合」の計6試合に決定したことについて「4・4にしてほしかった」と渋い表情を見せた。だが「色々な組み合わせができて面白い」と具体的に魅力的なカードとして、巨人、中日、阪神戦をあげ、「交流戦導入も球界改革の第1歩でしょう」と前向きに捉えていた。

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東北争奪戦、楽天先制、ライブドア反撃[報知]

◇三木谷社長地元財界支援ゲット

楽天とライブドアの“縄張り争い”は、仙台を飛び越えて“東北争奪戦”に発展した。楽天・三木谷浩史社長は28日、プロ野球新規参入のフランチャイズに想定している宮城・仙台市を訪れ、さらに岩手、福島にも足を延ばし、チーム名に掲げる予定の「東北楽天」をアピール。機先を制されたライブドアの堀江貴文社長も、30日からの東北行脚を表明。堀江社長はこの日午前、今後の日程確認のため東京・千代田区のコミッショナー事務局を訪れたが、楽天も午後に取締役を同事務局に送り込むなど、アピール合戦が続いている。

新幹線で盛岡駅を出発。福島駅に向かう三木谷社長  閃光のような速さで駆けめぐった。前日(27日)に急遽決定した、楽天・三木谷社長の“日帰りみちのく行脚”。午前6時の新幹線で東京駅を出発すると、仙台、盛岡、福島と半日で約1000キロ以上を回った。

「東北」を前面にアピールした。24日に仙台を本拠地として新規参入球団に名乗りを上げた楽天。先に申請していたライブドアとの“仙台本拠地争い”は、東北全土を巻き込む勢いだ。三木谷社長の頭には“大東北構想”が描かれていた。

「東北に根ざした球団を目指すというご挨拶に伺いました」午前8時55分、宮城県庁前で開口一番、力強く言い切った。行く先々で手厚い歓迎を受けた。岩手県庁、福島県庁では各県知事と面会。「プロ野球で東北全体を活性化したい」地元の報道陣からは多数のフラッシュが浴びせられた。「我々に対する熱意を存分に感じました。責任を持って20年、30年とここでやっていきたい」と興奮気味に話した。

資金面でのバックアップも取り付けた。東北最大手地銀の七十七銀行・丸森仲吾頭取との会談では「楽天が正式に承認されれば」という条件つきながら、経済諮問委員会(アドバイザリーボード)への参加を「了承していただきました」と語った。地元の有力者達とタッグを組む用意はできている。

さらに同社長は「東北にオールスターやメジャーを呼びたい」と東北を“野球拠”にすることを約束。「東北は高校、大学、社会人とアマチュアの野球は強い。今までプロ野球がなかったのが不思議なくらい。めちゃくちゃ盛り上がると思う」と成功への自信を口にした。

◇堀江社長30日からみちのく行脚

今度は奇襲ではなかった。午前10時25分。白いシャツに黒のジャケットの堀江社長が、ライブドアベースボール・中野正幾取締役らとともに、コミッショナー事務局のドアを開けた。

「追加申請の準備です。1回、ご挨拶と思っていたので…」16日に同社の社員が申請書を提出した際には、都内のホテルで選手会との協議・交渉委員会が行われていたため、ほとんどの局員が出払っていたが、この日は事前に電話で約束を取り付けていた。長谷川事務局長から、今後の審査の日程などの説明を受け、野球協約を受け取った。その視線は、みちのくへ向けられていた。

この日、ライバルの楽天・三木谷社長が仙台、盛岡、福島を訪問したが、同社長も負けじと30日に再び仙台、翌10月1日に仙台以外の自治体を訪問するプランを明かした。「今は9月決算なので忙しいし、細かい日程は決まっていないのですが…」と話したが、ハードスケジュールの合間を縫って東北各県の主要都市を回り、自らが温めている案を披露して賛同を求めていきたい考えだ。

宮城県のホームページで、楽天よりライブドア支持が多かったことには「ありがたい。早くから行動していたこともあるんでしょうけれど、ずっと表でやっていましたから。イメージの差でしょう」と、頭を下げた堀江社長。8人をリストアップしている監督候補は、今週中に絞り込む方針。みちのく行脚で、参入へのドアをこじあける。

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