わたしはかもめ2004年鴎の便り(9月)

便

9月29日

李を外野コンバート[報知]

李承Y内野手の外野コンバート案が29日、浮上した。韓国プロ野球を視察中のボビー・バレンタイン監督が韓国報道陣の質問に答えて、「(李の守備位置は)ウインター・トレーニングを見てから決めたい」とコンバートを示唆した。

バレンタイン監督は、李のコンバート理由に「マリーンズにはいい一塁手がいる」と、福浦の存在を挙げた。今季、李は福浦との併用で主に一塁と指名打者で出場。一塁としては出場100試合中25試合にとどまっていた。「守りながらの方が打撃リズムがいい」と話す李は、韓国では外野手経験もある。

またこの日、韓国で斗山・朴明桓投手、現代・ブルンバ外野手らを視察予定の指揮官は、宮田編成部長代行らとともに仁川球場で開催されたSK・現代戦を視察。「韓国プロ野球を見に来ただけ。誰を欲しいとかは決めていない」と話すにとどまった。

◇ベニー来季も残留

ロッテのベニー・アグバヤニ外野手の来季残留が29日、決定した。この日、ベニーと球団側が千葉市内で交渉。公式戦終了直後は「全ての可能性がある」とメジャー復帰も視野に入れていたが、2年契約の総額5億円程度で合意した模様だ。ベニーは今季107試合で4番に座り、打率3割1分5厘、35本塁打、100打点を挙げチームの打撃3冠。球団首脳は「絶対に残ってもらわなければいけない選手」と話し、来季の重要戦力として粘り強い交渉を続けていた。

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ボビーから助言、李外野も守る

李承Y内野手が来季、一塁と外野の守備に朝鮮する。バレンタイン監督と27日に会食した李は「選手としての幅を広げるためにも複数のポジションを守れた方が有利」と助言された。今季、1軍では一塁とDHだけ。一塁は福浦と重なりDHでは「リズムに乗りにくい」(李)ため秋季キャンプから外野の守備練習に入る。この日、バレンタイン監督は滞在中の韓国で「彼はまだメジャーへの夢を持っている。時がくれば大リーグ行きを応援します」と将来のメジャー挑戦を、あらためて容認した。

◇朴見るまで滞在へ

バレンタイン監督の韓国滞在が延びそうだ。この日、現代−SK戦(仁川)で、注目の現代プルンバ外野手を視察。だがお目当ての155キロ右腕、斗山の朴投手は帰国予定の来月2日まで登板がない。韓国報道陣に帰国日程を問われ「妻が私のことを必要になったらね」と明言を避けた。

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手嶌がM表明へ

今秋ドラフト候補の投げ合いが保土ヶ谷球場で実現した。29日、日本選手権神奈川予選で新日本石油の手嶌智投手(22)と三菱重工横浜硬式野球クラブの石井裕也投手(23)がともに先発。手嶌は、6安打2失点完投。「(日本選手権が)最後の大会となるのでチームに貢献したい」と話した。ロッテが自由獲得枠での指名を明言しており、30日にも正式にロッテ入りを表明する予定。一方の石井は5回12安打4失点降板。それでも横浜・今久留主スカウトは「球のキレ、制球力は抜群」と評価した。

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パ再編諦めん

プロ野球の臨時オーナー会議が29日、都内で開催され、新規参入企業を審査する「審査小委員会」の設置や来季の交流試合は各チーム6試合(ホーム3、ビジター3)とすることなどを承認した。来季の「セ6、パ6」維持を視野に入れたものだが、会議後、オリックスやロッテなどパ・リーグ側からはあらためて球界再編の必要性を唱える声が上がった。根来コミッショナーも中長期的な見地に立っての改革を強調するなど、1リーグ制、セ・パのシャッフルなど“終わりなき球界再編”をうかがわせた。

今年4回目のオーナー会議は、予定の2時間で終了した。「審査小委員会」設置承認など、オーナー側も新たに参入を希望する球団の受け入れ態勢に入った。一応は来季の「セ6、パ6」の12球団2リーグ維持の方向性が確認された形だが、パ側からは現状維持に異論を唱える声が相次いだ。

来季もセ6、パ6で運営されることに、ロッテ重光オーナー代行は「まだ序章だと思う」と語った。1リーグ推進派のオリックス宮内オーナーも「このまま(赤字体質のまま)では、野球というものがタニマチ産業になってしまう」と警鐘を鳴らし、いまだ再編に強い意欲をもっていることをうかがわせた。

オリックス、近鉄の球団合併に端を発した球界再編は、当初、1リーグ制導入が本線だった。その後、ダイエー、ロッテの"もう1組の合併"の進行が明らかになったが、縮小の動きに世論、選手会などが強く反発。結局は、新規参入を視野に入れた交流試合を含む12球団2リーグ制維持に落ち着いた。

しかしパ側は、交流試合が実現しても、経営が成り立たないことをあらためて強調。ダイエー中内オーナーは「再編問題は終わりか?分からない」と明確な態度を示さなかった。重光オーナー代行は「パの経営が難しいのは、ここ3ヶ月の話ではない。7、8年前に交流試合を提案した時に、他球団が目先の利益にこだわって実現しなかった。積もり積もったマグマが噴火したのがここ数ヶ月間のこと。まだ完全に解決された訳ではない」と、不安視している様子だった。

再編の動きの中で、オリックス、近鉄両球団が独自に交流試合込みのセ・パ6球団を想定した収支シミュレーションを行った。だが20億円超の赤字見込みで、経営改善に至らないとの結果を出していた。宮内オーナーは「大変な赤字を減らす意味では何も答えは出せていない。こんなことをしていたら国際化に手をつけられない」と、強い口調で指摘した。

根来コミッショナーも私案として「リーグの組み合わせを考えないといけない。2リーグが飽きられているところがある。飽きられないように何かを考えたい」と、中長期的なビジョンが必要だと結んだ。来季は2リーグ維持の方向だが、06年以降は1リーグ制、新リーグ制、セパのシャッフル案などが再び議論になるのは必至。球界再編の動きは、これで終わりではない。

◇オーナー会議承認事項

新規参入審査委
審査を速やかに進めるため「審査小委員会」を設置。豊蔵セ会長(実行委員会議長)を委員長に巨人、横浜、西武、ロッテの各球団代表で構成。
交流試合各6戦
来季は各カード6試合(ホーム3、ビジター3)を行う。総試合数は速やかに各リーグでまとめる。
預かり保証金25億
野球協約の加盟料、参加料を撤廃し、新たな保証金制度を導入。新規参入については「預かり保証金」として25億円、振興基金4億円、入会手数料1億円とする。

◇BW、神戸だった楽天と本拠で意見交換

オリックス宮内オーナーは、近鉄との合併球団の本拠地をめぐり、楽天の三木谷社長と意見交換したことを認めた。三木谷社長は当初、神戸か大阪を本拠地にしたいと明言していたが、仙台に変更。その裏で、宮内オーナーの関与が噂されていた。宮内オーナーはこの日の会議後、「調整は我々がする話じゃない。意見交換というのは、色々な面であると思いますよ」と語った。

◇ダイエーとコロニー、契約内容報告へ

次回11月2日のオーナー会議で、今年3月末にダイエーと米投資会社コロニー・キャピタルが結んだ契約の内容報告が行われることになった。中内オーナーは「どういう契約なのか今は分からない。ダイエー(本社)から(内容報告を)出していただくと話した。コロニー・キャピタルは球場、ホテルを運営するホークスタウンを子会社に持っているが、今月上旬に球団の興行権がコロニー・キャピタルに譲渡されていると一部報道された。

◇2軍再編を叫ぶ

阪神野崎球団社長が、ファームの枠組みに着手する考えを示した。新規参入球団の本拠地が仙台で認められると、2軍は地域的にイースタン・リーグ7球団、ウエスタン・リーグ5球団と歪になる。前日にも問題提起していた同社長は「これから声高に言おうと思う。来季から7、5球団では運営に支障が出る」と実行委員会などで取り組む姿勢を示した。

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ライブドアは入場料、楽天は広告収入が軸

ライブドアと楽天は日本プロ野球組織(NPB)に提出した参加資格の取得申請書の全容が29日、分かった。ライブドアは入場料を軸にした収入を予想。楽天は広告、放送権料で大幅収益を見込むなど、計画性の違いが鮮明になった。

交流試合をライブドアが申請書に盛り込んでいないのに対し、楽天は実際よりも12試合多い48試合と想定。セ人気球団との対戦が見込めるため、広告収入では楽天が16億円も多い18億円と算定し、放送権料でも約6億円の開きがあった。

観客動員に大きな期待を寄せているのがライブドアだ。主催1試合あたりの有料入場者数を楽天よりも約5000人多い約2万人と予想。チケット単価平均を1750円に抑えながら、入場料収入では楽天よりも4億円近く増益を見込んでいる。さらに、グッズ販売収入では楽天よりも5億円多い8億6000万円と見積もっている。

黒字転換期については、ライブドアが参入3年目(5億4000万円の黒字)なのに対し、楽天は4年目に3300万円の営業利益を見込んでおり、両社とも強気な姿勢がうかがえる。

ライブドアと楽天の参入計画
ライブドア項目楽天
2万0000人入場者数1万5000人
2億円広告収入18億円
8.6億万円グッズ販売収入3.6億万円
盛り込まず交流試合48戦と想定
3年目、5.4億円黒字転換期4年目、3300万円

◇三木谷氏がパ訪問

三木谷社長はこの日、東京・銀座のパ・リーグ事務局を突然訪れ、小池会長と面談した。小池会長は「挨拶したいということで昼すぎに会いました。承認されれば、喜んでパに加盟していただきますよ、と話した。初めて会いましたが、しっかりした人。仙台の球場は改修しなければ、と言っていたが、熱意を感じた」と話していた。

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古田会長は参入に期待

労組プロ野球選手会の古田会長は、オーナー会議の決定事項を伝え聞き「基本的に新規参入を認める方向で頑張っていただいているはずですから」と期待した。ただし、新規参入球団が楽天かライブドアのいずれかになる可能性が高いことには「仮にどちらかがダメでも企業のケアはちゃんとして欲しい」と、今回認められない場合でも、将来的な道は閉ざさないで欲しい考えを示した。また今回、一連の動きの中でダイエーの経営状態が大きなポイントとなったことで「ダイエーに限らず、チェックした方がいい。急に手を上げられると、今回のように騒動になる」と提案。各球団の経営状態を開示できる部分は開示し「経営の健全化のためにアドバイスできる機関があった方がいい」と訴えた。

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根来コミッショナー暫定続投

退任を決意していた根来泰周コミッショナーはオーナー会議で慰留され、次期コミッショナーが決まるまでは職務を続けることとなった。大きな取り組みは同コイッショナーが提唱していた「有識者会議」の設立で「顧問でも、コミッショナー代行でも何でもいいから、お手伝いできればずっと手伝って、やるつもりだった」とし、「(有識者会議については)腹案を年内に作って(来年)1、2月に発足できれば」と語った。内容は「野球協約、組織のあり方、プロ野球の将来像を研究。中長期的な問題を有識者にご意見をちょうだいしたい」と語った。人選はコミッショナーやオーナーから推薦。「様々な立場の人を選びたい」と選手OBが入る可能性も示した。

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消えぬダイエーの消滅危機…[スポニチ]

ダイエーの球団売却問題が日本シリーズ後にも再燃−。29日、都内で開かれたプロ野球12球団の臨時オーナー会議(議長=巨人・滝鼻卓雄オーナー)後、複数のオーナーから「問題は未解決」「再編は序章」とダイエーの消滅、合併など激動を予感させる発言が聞かれた。ダイエー本社の経営再建に絡み、球団売却問題が10月中旬にも再燃する可能性を示唆したもの。史上初のストライキを経て労使が妥結、「2リーグ・12球団維持」で沈静化したかにみえた再編問題が波乱含みの展開を迎えた。

ロッテ・重光昭夫オーナー代行は「まだ序章だ」と言った。「完全に解決していない。今後枠組みが変わることは十分ある。まだまだ動きが出てくるかなと思う」。6月13日の近鉄・オリックス合併合意から続いた一連の動きを「7、8年前からマグマが積もって爆発した」と表現し、再爆発の可能性を示唆した。

種はダイエーだ。自主再建を模索するダイエー本社だが銀行側が主張する産業再生機構による支援となれば事実上、球団維持は不可能となる。

現在進める資産査定は10月前半がメドとなる。中川昭一経済産業相に続き、村上誠一郎産業再生担当相もこの日、12月までかかる見通しだった産業再生機構の査定を民間と同じ10月前半に終わらせるよう、作業の迅速化を促した。つまり、日本シリーズ終了の10月末には本体の再建策が具体化する。球団維持の可否が問われることになる。

7〜8月に「もう1つの合併」でダイエーと交渉を行っていたロッテの重光代行は前回9月8日のオーナー会議で、今後の合併に関する球団姿勢を「うちはオープン。必要があれば、球界全体を考えていきたい」と語っていた。この日も「基本のスタンスは変わっていない」と発言。再度のダイエーとの合併交渉も受け入れる構えも見せた。労使間合意で確認された「12球団維持」だが、ライブドア、もしくは楽天の新規参入の一方、ダイエーの消滅危機で先行き不透明感が強まる。

揺れるダイエーはこの日、ホークスタウンの高塚猛社長を解任。球団オーナー代行を務める高塚氏の「重大な法令違反」は球団運営にも暗い影を落とす。ダイエーの中内正オーナーはオーナー代行職の続投には明言を避け、「私の立場では分からないことが多い。いかなる状況になろうとも、魅力あるチームをつくるのが球団経営の基本」と語るだけだった。

9月8日に滝鼻議長は「万が一、球団が消滅するとか、その他の動きが出た場合はオーナー会議として機動的に動いていく」と語っている。1兆円を超す借金を抱えるダイエー本体の再建問題も球団維持問題も予断を許さない。

◇高塚社長解任

ダイエーのオーナー代行で福岡ドームなどを運営するホークスタウン・高塚猛社長が29日、法令違反を理由に解任された。新社長に就任した米投資会社コロニー・キャピタルの増井利夫駐日代表は福岡市内での会見で「(プレーオフを控える)今発表する難しさを認識していたが、これ以上待てないと判断せざるを得ない材料があった」と説明。同席した弁護士は法令違反の具体的な内容に関し「被害者のプライバシーの問題がある」と明言を避けたが、関係者によると、セクシャル・ハラスメント(性的いやがらせ)が含まれるという。背景には球団を除く福岡事業を売却したコロニーとの経営手法をめぐる対立もある。ダイエー・中内オーナーは「詳しい情報がないし、本人から連絡もないのでよく分からない」と驚いた様子。高橋球団社長は「ホークスタウンからいずれ説明をいただけると思います。それを踏まえて対応してまいります」と話したが、側近2人も同時に解任されており、オーナー代行職にとどまることも難しいとみられる。

◇高木社長は否定

ダイエー本社の高木社長はあらためて身売り、合併を強く否定した。千葉・佐倉市内の自宅前で取材に応じ「前から言っているように身売りや合併は全く考えていません」と話した。さらに産業再生機構の援助も受ける考えもないことを強調した。また、ホークスタウンの高塚社長らが法令違反で解任されたことについては「状況を聞いてからでないと話はできない。会う必要があるなら会う」とした。

◇セ、パ両リーグ交流試合を承認

臨時オーナー会議では史上初のセ、パ両リーグの交流試合の来季からの実施や、新規参入企業を審査する「審査小委員会」の設置などを承認。交流試合は12球団制が維持された場合、1チームあたり36試合(1カード6試合)を実施する。豊蔵一セ・リーグ会長が委員長を務め巨人、横浜、西武、ロッテの代表者計5人で構成される「審査小委員会」は30日に第1回の会合を開き、仙台市を本拠地に加盟申請したライブドアと楽天の審査を開始。早ければ10月1日に仙台入りし現地視察を行う。

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根来コミッショナーの辞任が“延期”に[スポニチ]

辞意を表明していた根来泰周コミッショナーが後任の人事が決まるまで現職にとどまることになった。臨時オーナー会議で滝鼻議長から、有識者会議の立ち上げを要請された同コミッショナーは、辞意こそ撤回しなかったものの「できるだけ早く次期のコミッショナーを人選してくださいとお願いし、それまでは非力ながらやってみますからという決着になった」と有識者会議メンバーの選任など、職務を引き続き行う意向を示した。

同コミッショナーは16日の労使交渉で、新規参入審査委員会や有識者会議の設置を提案。翌17日労使交渉が決裂し、スト決行が決まると即座に辞任を表明した。21日に行われた実行委員会では文書で辞任表明に至った経緯を説明。12球団代表者から慰留されたが固辞し、臨時オーナー会議で正式に退任するものとみられていた。しかしこの日「12球団そろってコミッショナーを支えていく決意を示した」(滝鼻議長)と強い慰留を受け、最終的に退任時期を延ばすことを了承した。今後は有識者会議のメンバー選定を積極的に進める意向で「選手のOBとかを入れて腹を見せ合った議論ができればいい。来年1月か2月に発足させたい」と語った。

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『審査小委員会』設置を承認…臨時オーナー会議[サンスポ]

プロ野球の臨時オーナー会議が29日、都内のホテルで行われ、来季からの交流試合の実施や新規参入企業を審査する『審査小委員会』の設置などが承認された。また根来コミッショナーが提唱した『プロ野球有識者会議』を設置し、野球協約の抜本的な見直しを目指すことなどが決まった。これまでの球団合併など球界再編の激動、緊張感から一転して、各議題の承認などが次々と行われたオーナー会議。議事は淡々と進行した。

交流試合は12球団制が維持された場合、1チームあたり36試合(1カード6試合)を実施。平成18年(2006年)以降の試合数については来年の結果を踏まえて検討することになった。

また、豊蔵一セ・リーグ会長が委員長を務め巨人、横浜、西武、ロッテの代表者計5人で構成される「審査小委員会」は30日に第1回の会合を開き、仙台市を本拠地に加盟申請した情報技術(IT)関連企業のライブドアと楽天の審査を開始する。加盟料、参加料の撤廃に伴う預かり保証金制度の内訳は保証金25億円、野球振興基金4億円、入会手数料1億円。

また史上初のストライキを回避できなかった責任を取って辞意表明していた根来泰周コミッショナーを12球団が慰留。後任が選任されるまで職にとどまり、同コミッショナー自身が提案した「プロ野球有識者会議(仮称)」の設置、野球協約の改正などを引き続き行うことも決まった。

「年内には検討項目を作って、新年には発足させたい。特に組織の在り方やプロ野球の将来像を議論していきたい」と根来コミッショナー。メンバーは同コミッショナーやオーナーが政経界などから推薦する。議長を務めた滝鼻卓雄・巨人オーナーも「協約の抜本的な改正など聖域を設けないで議論して欲しい」と会議が球界改革の指針となることを期待した。

◇ロッテ・重光オーナー代行が1リーグ制に未練

一時はダイエーとの合併に動いていたロッテ・重光昭夫オーナー代行は、1リーグ制移行に未練を残した。「(交流試合開催で)状況は改善されるだろうが、ここ何年間かに渡っては、非常に問題の多い時期が続かざるを得ないだろう。まだまだ、動きは出てくると思う」と見通しを語った。8日の会議後には「(合併に対し)オープンに、野球界全体のことを考えていきたい」と話していた同代行は「基本的には(今も)そういうスタンスで考えています」と重ねて強調した。

◇ダイエーの興行権調査は「次回に報告」

ヤクルト・堀澄也オーナーが、ダイエーの経営状況や福岡ドームなどをダイエー本社から買収したホークスタウンの親会社、米投資会社のコロニーキャピタルとの関係についての調査を求めた。8日の会議でオリックス・宮内オーナーが調査を要望し、根来コミッショナー、小池パ会長が報告することを約束したが、この日は報告はなし。「11月2日の会議で報告があると思う」とダイエー・中内オーナーは説明した。

◇選手会・古田会長が安堵の表情

労組選手会の古田敦也会長は新規参入の門戸開放がオーナー会議で正式承認され、安堵の表情を浮かべた。ただ「仮に(参入が)1つになっても、ダメだった企業のケアをしっかりしていただきたい」と注文をつけた。また、ダイエーの経営状態を審査する委員会の設置には「経営状態はチェックしたほうがいい。ダイエーに限らず、健全な方向に向かうようアドバイスできる諮問委員会も必要」と“第2の近鉄”を防ぐ方策にも期待した。

阪神・久万俊二郎オーナー
「コミッショナーには残っていただきたいと、みんなでお願いした。法律家の目で、あれだけ具体的なことを言える人はいない。交流試合に異論はない。新規参入の2社についてはまだ、分からない。」
中日・白井文吾オーナー
「交流試合の数は妥当じゃないかと思う。対策は特にないが、ファンがどの程度、関心を持ってくれるか。」
ヤクルト・堀澄也オーナー
「預かり保証金の25億円を高いという人はいなかった。ダイエー問題は、前回のオーナー会議で調査委員会を設置してオーナーの中の何人かが任命されたが、今日は報告が間に合わなかった。」
広島・松田元オーナー
「新規参入球団は、どちらかが落ちて1球団になると認識している。(ストの)損害賠償請求は当該球団がやらざるを得ないでしょう。」
横浜・砂原幸雄オーナー
「(交流試合の)主催は3試合ぐらいが1番いい。それ以上増えたら1リーグになる。」
ダイエー・中内正オーナー
「交流試合は面白い組み合わせになるし、スタートすることが大事。プレーオフは3位に比べ1位は盛り上がりに欠けたので、その点を含め考えて欲しい。」
西武・山口弘毅オーナー代行
「将来的に西武としては(交流試合の)もっと多い数を希望する。その方がファンも望んでいると思う。(パのもう1つの合併について)特にありません。」
近鉄・田代和オーナー
「我々は数年来、交流試合の実現を目指して提案してきた。12球団で反応の差はなかった。」
ロッテ・重光昭夫オーナー代行
「(交流試合で)状況は改善されるだろうが、抜本的なものではない。苦しい状況は今後も続くだろうし、動きはあると思う。」
日本ハム・小嶋武士オーナー代行
「来年の交流試合は(主催、ビジター)3試合ずつでやって、06年以降はあらためて検討する。」
オリックス・宮内義彦オーナー
「交流試合の実現で赤字の偏在は少し動くが、合計の赤字額は本当に減るのか、答えは出てない。課題はこれからでしょう。」

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修正も必要?ライブドア、楽天の計画性の違いが鮮明に[サンスポ]

ライブドアと楽天が日本プロ野球組織(NPB)に提出した参加資格の取得申請書の全容が29日、分かった。ライブドアが入場料を軸にした収入を予想しているのに対し、楽天は広告、放送権料で大幅収益を見込むなど、両社の計画性の違いが鮮明になった。

申請書では交流試合実施についてライブドアが申請書に盛り込んでいないのに対し、楽天は実際よりも12試合多い48試合と想定している。このため、セ・リーグ人気球団との対戦を見込み、広告収入では楽天が16億円も多い18億円と算定、放送権料でもライブドアに比較して約6億円の開きがあった。

観客動員に大きな期待を寄せた計画案なのがライブドア。主催1試合あたりの有料入場者数を楽天よりも約5000人多い約2万人と予想。チケット単価平均を1750円に抑えながら、入場料収入では楽天よりも4億円近く増益を見込んでいる。さらに、グッズ販売収入では楽天よりも5億円多い8億6000万円と見積もっている。

また黒字転換期については、ライブドアが参入3年目(5億4000万円の黒字)なのに対し、楽天は4年目に3300万円の営業利益を見込んでおり、両社とも強気な姿勢がうかがえる。

しかし、両社の“見込み違い”を指摘する声もある。ある既存球団の首脳は「選手移動費などの年間試合経費は、選手総年俸額を上回るのが現実だ」と説明。両社は億単位でしか計上しておらず、実際には修正も余儀なくされそうだ。

楽天vsライブドア・申請内容比較
楽天ライブドア
48試合交流試合記載せず
18億円広告収入2億円
約1万5000人観客動員数約2万0000人
3億6000万円グッズ販売収入8億6000万円
4年目黒字転換期3年目

[注]観客動員数は主催1試合あたりの有料入場者数

◇地元財界人らに“PR合戦”

仙台決戦第2ラウンド!?楽天の三木谷社長とライブドアの堀江社長は30日午後、仙台市内でそれぞれ地元財界人らに“PR合戦”を行う。三木谷社長は東北電力の社長らに支援を要請。一方、堀江社長は三木谷社長がまだ訪問していない秋田県の寺田知事と会談後、その足で午後2時に仙台入りする。堀江社長は25日にNHK仙台放送局で三木谷社長を待ち伏せし、直接会談を申し入れたが、三木谷社長が不快感を示した経緯があるだけに再度、顔合わせが注目される。

◇「プロ野球を青森県で見てみたい」青森県・三村知事

楽天とライブドアが仙台市を本拠地にプロ野球参入申請していることについて、公式戦ができる球場がない青森県の三村申吾知事は29日、県議会で「自分自身プロ野球を青森県で見てみたいという並々ならぬ思いがある」と述べた。球場整備には触れなかった。県議の「財政逼迫の中で県から積極的なコメントがない。県営球場を公式戦ができるよう補修して欲しい」との質問に感想を述べた。

◇巨人が文芸春秋と日経BPに抗議文

巨人は29日、事実無根の記事を掲載したとして、発行元の文芸春秋と日経BPに、記事の取り消しと謝罪を求める抗議文を発送した。いずれも、巨人の球団幹部が楽天の三木谷浩史社長にプロ野球への新規参入を要請したという内容。巨人広報部は「記事は全くの事実無根」とのコメントを出した。

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根来コミッショナー年内続投[報知]

プロ野球の臨時オーナー会議(滝鼻卓雄議長=巨人オーナー)が29日、東京都内のホテルで開催された。来季から導入されるセ、パ両リーグの交流戦、新規参入希望企業の審査を行う「審査小委員会」の設置などを正式に承認した。また、労組・日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)が決行したストライキにからみ、辞意表明していた根来泰周コミッショナーを全会一致で慰留。同コミッショナーは後任決定まで現職にとどまり、球界改革に尽力することになった。

スト回避を願い、新規参入の審査委員会などの設置を提案。しかし、プロ野球70年の歴史上、初のストライキ決行を許し、就任僅か8ヶ月での辞意を表明した根来コミッショナーを、オーナー会議は全会一致で慰留した。「全てのオーナーに発言を求めた。言い方は違うが、重要時期の今、退任するのは組織の混乱を招く。新コミッショナーの決定まで、職にとどまっていただきたい。こういうことだった」と滝鼻議長は説明した。

「12球団が揃って支える」(滝鼻議長)とのオーナー側の決意を受けた根来コミッショナーは「顧問とかコミッショナー代行とか、お手伝いできることをしようと思っていた。早々に次期コミッショナーを人選して欲しいとお願いし、それまでは非力ながらやってみます、ということになっった」と話した。

滝鼻議長は、コミッショナー自身が提案していた「プロ野球有識者会議(仮称)」の設立に向けて、尽力することを要望。根来コミッショナーは構成メンバーの選考など積極的に動くことを約束した。ここでは野球協約の改正にも取り組むが、法律家として就任時から協約改正の必要を説いていただけに、抜本的な改正を行う方針。また、組織改革などにも意欲を見せた。

「2リーグ制となり55年。みんな飽きてくるころだ。そのためには細工をしなければならないと個人的には思っている」と締めくくった根来コミッショナー。以前からセ、パ両リーグをシャッフルして、新たな編成を目指すことなどを想定していた“改革派”。在職中、どこまで球界発展に力を尽くせるか。その手腕が注目される。

◇法曹界や経済界、プロOBで構成

根来コミッショナーは「プロ野球有識者会議」について(1)年内に会議での検討項目を作成する(2)来年1、2月をメドに正式発足させる(3)構成メンバーはコミッショナー、各オーナーらの推薦をもとに決定―などビジョンを示した。

メンバーは法曹界、経済界に加え、プロ野球のOBなども含まれる予定。「色々な方に入っていただき、多様な意見を聞くべき」と根来コミッショナー。「プロ野球の将来像の研究をしてもらいたい。中、長期的問題は後回しになりがちだが、意見をちょうだいすることは野球界の発展のためには良いことだ」と話した。

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オーナー会議「審査小委員会」を承認[報知]

臨時オーナー会議では、新規球団の加入を審査する「審査小委員会」の設置を正式に承認。これを受けて、30日に第1回会合が行われる。委員会はセ・リーグ・豊蔵一会長を委員長として、巨人・清武、横浜・山中、西武・星野、ロッテ・瀬戸山の各代表で構成。新球団には長年、運営する資産力が求められることから、第1回会合では監査法人に経営分析をしてもらう。また、監督、コーチなどチーム組織、専用球場、合宿所の確保といった運営面に加え、ビジネスプラン、コスト、売り上げなども審査の項目になる見込みだ。

ダイエーの中内オーナーは「1番は専用球場。プロ野球を行うため(設備が)しっかりしているのかということ」と両社が本拠地に予定する宮城球場の改修を指摘。またロッテ・重光オーナー代行は「親会社がどこまでサポートできるかがポイントとなる」とした。委員会は1日にも宮城球場を視察する予定。プレゼンテーションをテレビモニターで公開するプランもあり、透明性のある審査を進める。10月中に審査を終えて、11月2日のオーナー会議でライブドアか楽天が新球団として承認される見通しだ。

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11・2オーナー会議でダイエーに報告要求[報知]

◇実質的球団経営権の譲渡契約問題

福岡ダイエーホークスが米投資会社「コロニー・キャピタル」の子会社などと実質的な球団経営権を譲り渡す契約を結んでいた問題で、12球団オーナーは11月2日に行われるオーナー会議の席上、ダイエー本社などから契約内容に関する報告を求めることになった。

球団はコロニーの子会社である旧福岡ダイエー・リアル・エステート(FDRE=現ホークスタウン)との間で「入場券・物品販売等に関する契約」を結んでいるが、本契約は球団がもつチケット・物品販売権や放映権などをFDREが保有することや、FDREの承諾なしに専用球場の移転や参加資格の譲渡を行った場合は巨額の賠償金を支払うことも明記されている。

契約を見る限り、実質的な経営権はFDRE=コロニーに移行しているとも受け取れる。また野球協約では球団の実際上の保有者を変更する際に実行委員会、オーナー会議の承認が必要と定めているが、そうした手続きも行われていない点が問題となる。今後は日本野球機構とパ・リーグ側で調査と報告を行うが、ダイエー・中内正オーナーは「私はどういう契約なのか分からないので(契約内容を)出してもらう。球団側も報告?本社だと思う」と話し、本社から事情聴取を行うことも明らかにした。

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堀江社長、また奇襲!?[報知]

◇秋田で知事と直接対面へ

東北行脚で楽天に先制されたライブドアの堀江貴文社長が、30日に秋田入りし、秋田県・寺田典城知事と会談することを決めた。楽天・三木谷社長は28日に宮城、岩手、福島を行脚したが、秋田は知事との電話会談だけだったため、直接対面でリードする計画だ。その後、仙台に移動する予定で、同じく仙台入りする三木谷社長を再び待ち伏せて、“アポなし会談”に持ち込む可能性も出てきた。

堀江社長は29日、雑誌の取材や対談をこなした後、フジテレビ、テレビ朝日、日テレ、TBS各局の夕方のニュースに黒いTシャツ姿で生出演。新規参入で熾烈な戦いを繰り広げる三木谷社長について、「大学受験と同じで、隣の席の人より自分が合格することだけしか考えていないし、(楽天を)特にライバルとは思わないし、意識もしていない」と冷静に話した。

番組では監督、選手についての具体名はノーコメントとし、若くて実行力のあるGMを重視するとした。チーム名は2、3日中にインターネットで公募を開始し「東北でも仙台でもいい。ライブドアは最初の2、3年は赤字補填のネーミングライツの意味で入れるが、その後は球団名から外す」と話した。30日から発足するNPBの審査小委員会には「できれば審査過程を透明性の高いものにしていただきたい」と注文し、早速30日に追加の資料を提出する予定という。

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三木谷社長、また先制!?[報知]

◇パ会長と初対面

パ・リーグ訪問でもライブドア・堀江社長に1歩先んじた楽天・三木谷社長  楽天がまたライブドアの機先を制した。楽天・三木谷浩史社長が29日、東京・中央区のパ・リーグを訪れ、小池唯夫会長と初対面した。

三木谷社長は午前10時に、楽天野球団準備室の吉田敬室長、米田純担当部長とともに、小池会長、村田繁事務局長に挨拶。「申請しましたので、ご挨拶に来ました」と名刺交換など10分程度の面会だったが、コミッショナー事務局、宮城以外の東北他県訪問に続いて、ライバルのライブドア・堀江社長よりも先に挨拶を済ませた。

小池会長からは「公正に審査しますから、承認されれば喜んでパ・リーグに参入していただきます」と歓待された三木谷社長は「パ・リーグの場合、北海道でやっているのでいい参考になります。宮城球場は改装しなければいけないですね」と意欲を語った。

「しっかりした人ですよ。審査は中立公正にやります」と小池会長。村田事務局長は「審査するのはコミッショナー事務局だから、こちらは特に書類は受け取っていません。ライブドアさんからはアポイントはないが、楽天さんが来たと聞くと、来るんじゃないですか」と話した。

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古田選手会会長、新球団「1」でもOK[報知]

選手会の古田敦也会長は29日、臨時オーナー会議の結果を受けて、新規参入、交流試合などについて注文をつけた。

オーナー会議では新規参入球団をライブドア、楽天のうちの1つだけとし、来季セ・パ6球団を想定して話し合いが行われた。古田会長は以前から「どちらかを落とすことは球界の損失」と両方を審査合格とすることを求めていたが、この日は「数の問題で余らない方がいいから、(新規参入が)1つになることはあると思う」と軟化。ただ、「だめだった企業のケアはしっかりして欲しいし、今回は1つでも、次につながる結果を期待したい」と将来的にさらなる球団増の可能性を残すことを訴えた。

1カードにつき、ホーム、ビジター各3試合で承認された交流試合には、「やった方がいいと思うが、希少性がないとイベント性がなくなる。僕はもっと少なくてもいいと思う」との意見。根来コミッショナーが自身が提案したプロ野球有識者会議に選手OBを参加させる可能性を示したことについては、「人選については(選手会も)口を出したい。OBだから、評論家だからいいとは思っていないし、色んな見方ができて公平になるのが大事。公平性、透明性をファンに示さないといけない」と話した。

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ライブドアは入場収入に比重、楽天は放映権料[報知]

ライブドアと楽天が日本プロ野球組織(NPB)に提出した参加資格の取得申請書の内容が、29日までに判明した。

ライブドアは、入場料などを中心とした収入予想を立てている。主催1試合あたりの有料入場者数を、楽天よりも約5000人多い約2万人と予想。入場券単価の平均を1750円に抑えながらも、入場料収益では楽天よりも4億円近い増益を見込み、グッズ販売収入でも楽天より5億円多い8億6000万円を見込んでいる。

楽天は広告、放映権料で大幅収益を見積もった。交流試合実施でセ・リーグの人気球団との対戦が見込めるため、広告収入では楽天がライブドアより16億円も多い18億円と算定し、放映権料でも約6億円の開きがあった。

黒字転換期ではライブドアが参入3年目で5億4000万円の黒字を予想したのに対し、楽天は4年目に3300万円の営業利益を見込んでいる。しかし、ある球団首脳は「選手移動費などの年間試合経費は、選手総年俸額を上回るのが現実」としており、プランの修正は避けられないようだ。

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プロアマ合同3軍制頓挫[報知]

西武・堤義明オーナーが7月7日のオーナー会議で提唱したプロアマ合同の「3軍制構想」が頓挫していることが29日、分かった。社会人野球を運営する日本野球連盟の山本英一郎会長が都内の事務所で「3軍制は(プロの)1リーグ制導入が前提だった。こちらからも向こうからも会う話は出ていない。このまま終わるかもしれない」と話した。

構想はプロ野球に3軍を設け、社会人と一体となった新組織をつくろうというもの。山本会長も同オーナーに同調する姿勢を見せていたが、来季の2リーグ維持が決まったこともありトーンダウン。プロアマ一体の組織づくりもひとまず延期となりそうだ。

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臨時オーナー会議、交流試合実施など承認[ニッカン]

プロ野球の臨時オーナー会議が29日、東京・品川のホテルで開かれ、交流試合の来季からの実施、新規参入企業を審査する「審査小委員会」の設置などが承認された。

交流試合は12球団制が維持された場合、1チームあたり36試合(1カード6試合)。06年以降については来年の結果を踏まえて検討される。

また、豊蔵一セ・リーグ会長が委員長を務め巨人、横浜、西武、ロッテの代表者計5人で構成される「審査小委員会」は30日に第1回の会合を開き、仙台市を本拠地に加盟申請したライブドアと楽天の審査を開始する。加盟料、参加料の撤廃に伴う預かり保証金制度の内訳は保証金25億円、野球振興基金4億円、入会手数料1億円。

また、辞意を表明していた根来泰周コミッショナーを12球団が慰留した。後任が選任されるまで職にとどまることになり、同コミッショナー自身が提案した「プロ野球有識者会議(仮称)」の設置や野球協約の抜本的な改正などを引き続き行うことも決められた。

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ライブドアと楽天の加入申請全容明らかに[ニッカン]

ライブドアと楽天が日本プロ野球組織(NPB)に提出した参加資格の取得申請書の全容が29日明らかにされ、ライブドアが入場料を軸にした収入を予想しているのに対し、楽天は広告、放送権料で大幅収益を見込んでいた。

交流試合は、ライブドアが申請書に盛り込んでいないのに対し、楽天は実際よりも12試合多い48試合と想定。広告収入では楽天が16億円も多い18億円と算定し、放送権料でも約6億円の開きがあった。

ライブドアは観客動員に大きな期待を寄せ、主催1試合あたりの有料入場者数を楽天よりも約5000人多い約2万人と予想。チケット単価平均を1750円に抑えながら、入場料収入では楽天よりも4億円近く増益を見込んでいる。黒字転換期については、ライブドアが参入3年目(5億4000万円の黒字)なのに対し、楽天は4年目に3300万円の営業利益を見込んでいる。

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