わたしはかもめ2004年鴎の便り(10月)

便

10月4日

楽天GM候補、マーティー・キーナート氏[ニッカン]

◇栗山氏にフロント入り打診も

プロ野球への新規参入を目指すIT関連企業「楽天」(三木谷浩史社長)が、GMとしてマーティー・キーナート氏(スポーツコメンテーター)をリストアップしていることが4日、明らかになった。同氏は米2A球団社長の経験があるほか、日米野球に精通している。楽天は大リーグ流フロントを理想にGM制を導入する方針で、同氏に白羽の矢を立てた。また栗山英樹氏に近日中にフロント入りを要請。監督の人選は難航しているが、同時にフロントづくりを進めている。

楽天が大リーグ流のフロントづくりへ、キーナート氏に白羽の矢を立てた。キーナート氏は現在日本でスポーツコメンテーターとして活動を続けているが、日米の球界をよく知る識者として知られる。名門スタンフォード大出身の同氏は60年代に来日し、74年には太平洋クラブ・ライオンズのフロントを務めた。その後、米マイナーリーグ2Aバーミングハム・バロンズの球団社長にも就任。その後も日本球界とかかわり来日した外国人選手と日本の球団の橋渡し役をしたこともあり、日米の野球ビジネスに精通している。

三木谷社長が理想とするGM像は、アスレチックスのビーンGMや、そのGM補佐を務め今季からドジャースのGMに就任したデポデスタ氏。三木谷社長は「メジャー型のGMは日本にはいないと思うが、考え方を理解してくれる人はいる。タイプは根性論で押す旧来の考え方と2つに分かれるが、方向性を理解できるGMを探したい」と説明している。選手の評価や獲得作業では主観を入れず、出塁率のデータなど徹底的に数字重視で分析。特にレポデスタ氏はハーバード大卒で野球経験はないが、独自の理論で合理的かつ効率性を求めることで、財政難の中で戦力を整備。ヤンキースなど豊富な資金力で補強する球団に対抗した。

そのノウハウ、システムを理解して、日本球界の土壌の中で実践できるかどうかがポイントになる。近日中にフロント入りを要請する栗山氏は指導者の経験はないが、評論家として大リーグのフロントを取材するなどし、そのシステムを把握している。

監督については難航している。当初リストアップしていた前巨人監督の原氏は、周辺調査の結果、見送る結果となった。三木谷社長は監督、GM問題については「色々と検討してます」と言葉を濁しているが、まずフロントを決定して新球団の骨格をつくる思惑だ。

マーティー・キーナート
1946年7月19日生まれ、ロサンゼルス出身。スタンフォード大在籍中、特別交換留学生として65年に慶大留学。67年に再来日し、日米を通じたスポーツビジネスの世界へ入る。90年から2年間、マイナーリーグ2Aバーミングハム・バロンズの球団社長も務めた。現在はエッセー、記事などの執筆活動のほか、様々な講演活動に忙しい。03年、早大スポーツ科学部客員教示就任。

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楽天&ライブドア6日ヒアリング[ニッカン]

実行委員会が4日、都内ホテルで行われ、楽天とライブドアの新規参入に関する公開ヒアリングを6日に1時間半ずつ行うことが決まった。両社が専用球場とする宮城球場が古く狭いため、また「4月に宮城球場でナイターができるのかという声が多く出た」(ロッテ瀬戸山代表)ため、同球場の改修案や春先の寒さ対策がヒアリングの焦点となりそうだ。また実行委では来季日程も協議。開幕日は予定通りセ4月1日、パ3月26日。交流試合は球宴前の5、6月にまとめて行い、成績はペナントレースに組み込まれる。日本シリーズは1週間繰り下げ、来年10月22日にパ本拠地で開幕。総試合数は16日の実行委員会で決まる見込みだ。

◇堀江社長、ヒアリングに自信

ライブドアの堀江社長は6日の公開ヒアリングに自信を見せた。この日、東京六本木で「ベストジーニスト2004」の表彰式に出席。「厳しい状況の中で気分転換になります」と話した後、ヒアリングで宮城球場の改修が主要議題になると聞くと「(小委員会が)仙台の球場を見に行った時から、そこがポイントになると思っていた」と自信の表情を見せた。完成図などビジュアル重視で臨む計画もあり「改修の日程も綿密に組むよう指示してあります。大丈夫です」と胸を張った。

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仰木新監督、梨田氏入閣要請[ニッカン]

新生「オリックス・バファローズ」の監督に就任する仰木氏が、今季まで近鉄を指揮した梨田昌孝監督に入閣要請していることが4日、明らかになった。梨田監督とはコーチ、監督と選手として17年間、ともに戦ってきた間柄で、メジャー観戦で米国滞在中も国際電話を入れ、参謀格としての入閣を要請している。新球団には旧近鉄選手も半数ほど加わることから選手の特徴を熟知している梨田監督の「蓄え」も大きな武器となる。ただ梨田監督は、12年間ユニホームを着続けたことから、親しい関係者に「もう、ユニホームは…」と漏らしたと伝えられるなど快諾するかどうかは予断を許さない。

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秋田県知事、ライブドアに期待[ニッカン]

秋田県の寺田典城知事は4日の記者会見で、プロ野球に新規加盟を申請した2社について「率直に言って、どちらかというとライブドアの方が今までの野球の縛りを超える発想で球団をつくるのではないか」と述べ、ライブドアが本拠地に選ばれることに期待感を示した。その一方で、「楽天も合理性があり、(経営が)確実。楽天スタイルの球団運営をしていい刺激になる」とフォローし、「できれば2つとも決まってもう1球団増やせば面白い」などと話した。

ライブドアの堀江貴文社長は9月30日に、楽天の三木谷浩史社長は1日にそれぞれ寺田知事と会談し、球場使用などで協力を要請。その際、堀江社長は同県内の球場を「2軍の施設としても十分。ホームにしてもいいぐらいだ」と発言していた。

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フェニックス・リーグは若手中心で

イースタンに所属する6球団が宮崎県に集合し、11日〜24日まで「フェニックス・リーグ」として、ファームの教育リーグが行われるが、マリーンズは12試合が予定されている。フェニックス・リーグについて、古賀2軍監督は「1試合1試合、勝とうとする野球は変わらないが、公式戦よりも若手を中心に起用する」と方針を説明。1年目、2年目の選手が中心のゲームとなる予定。「19歳、20歳とゲームに出る機会の少なかった選手に経験を積ませたい」と話した。また、大塚、清水将も出場を志願。「志願しました。出場機会は少ないかも知れないけれど、少しでもゲーム感覚を持っていたい」と清水将。大塚は「右肩は80〜90%ぐらい。来年の春のキャンプに向けて、自分の場合は代打でも実戦慣れしておきたい」と志願した理由を説明した。「試合出場は少ないが、 中堅どころも連れて行く」と話した古賀2軍監督。宮崎では、清水将、大塚らにはウェイトなどのトレーニングも積極的に取り組ませる予定だ。

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新球団 宮城球場の改修費は“公開入札”[スポニチ]

12球団代表者による実行委員会が4日、都内ホテルで開かれ、新規参入を申請しているライブドア、楽天の審査を行う審査小委員会(豊蔵委員長=セ・リーグ会長)から1日に宮城・仙台市で行った現地調査の結果が伝えられた。小委員会は県営宮城球場の老朽化による施設の不備を問題視。6日、都内で開かれる公開ヒアリングでは申請2社から球場改修資金の負担額の明示を求める予定で参入可否に大きなポイントとなりそうだ。

実行委員会を終えた豊蔵委員長は宮城球場について「環境はいいが、施設が古くて老朽化、規模が狭隘である」と指摘。審査小委員会のメンバーで1日の現地調査にも参加している巨人・清武球団代表は「どれだけのお金をかける意欲があるかが、それが1つのポイントになると思う」と6日の公開ヒアリングでライブドア、楽天の2社から球場改修の負担額などを詳しく聞くことを明らかにした。

同球場のスタンドには屋根がなくバックネット裏以外の内野スタンドは長いす。1人分の座席は狭い。外野は傾斜のきつい芝生席で、収容人員は約2万3000人。日本シリーズ開催のメドとされる3万人にほど遠い。宮城県の浅野知事は「お金はありません」と資金援助を行わないことを明言しており、新規球団はスタンド増築など改修費用の全額を負担しなければならない。既にライブドアが約30億円、楽天が35億円の改修費用を見込んでいるが、ある球団代表は「50億円はかかるのでは」と指摘するように大幅改修となる可能性は高い。

審査委は6日の公開ヒアリングで2社から具体的な改修計画を聞くと同時に負担額の明示を求める方針だ。負担額が多い社が新規参入への大きなアドバンテージを得ることは間違いなく、ヒアリングは事実上の“公開入札”の場になる。

豊蔵委員長ら小委員会メンバーは実行委員会後に東京・内幸町のコミッショナー事務局に集まり、公開ヒアリングの質問事項などをまとめた。ヒアリングは午後1時から都内ホテルでライブドア、楽天の順番で1時間半ずつ開催され、マスコミに公開されることになっている。

◇急ピッチで資料作り

ライブドアの堀江貴文社長が4日、球場改修計画作成を最優先させる考えを示した。都内で行われた「ベストジーニスト2004」の発表会に出席後「今は球場改修計画の資料作りが大変。どうやって3月に間に合わせるかをやっている」と話した。6日の公開ヒアリングでは当初、CGを駆使した球場改修策を提示する予定だったが、今回は間に合わないため、球場完成図をパソコンで作成したイラストで説明を行いたい考えだ。

既に電光掲示板設置の見積書も出ており、さらに

(1)
内野席各席のスペース拡張
(2)
ドリンクホルダーの設置
(3)
臨時観客席設置

などの具体策を示している。当初は10億円程度としていた改修費も30億円前後に上方修正する予定。「組織図作りもやっている。メジャーの球団を参考に準備してます」と公開ヒアリングに向けて急ピッチで資料作成が行われている。

◇まずは方向性を

楽天の三木谷社長は東京・六本木の本社で本業に追われた。6日の公開ヒアリングに向けては「具体的な部分は参入が決まってからですから。方向性をお話しする」とし「実際第1次工事として3月までに間に合わせることができるものは35億円で収まると思う」と話している。5日は岩手・盛岡で関係各所を回って協力要請を行う予定だ。

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オリックス・バファローズ、梨田ヘッド就任へ[スポニチ]

新生「オリックス・バファローズ」が近鉄・梨田昌孝監督にヘッドコーチ就任を要請したことが4日、明らかになった。渡米中の仰木彬新監督が国際電話で直接、要請を行った。梨田監督は即答を避けているが、近鉄選手の今後の身の振り方が決定次第、大阪を拠点とする新球団のために受諾するのは確実と見られている。

就任と同時に球界最年長監督となる仰木新監督が、参謀役に今季まで近鉄の指揮を執った梨田監督を指名。イチローほか大リーグ取材で滞在中のシアトルから4日(日本時間)電話で直接就任要請を行った。

仰木首脳陣のポイントは3点。

(1)
日本一を目指すチームづくりができる人
(2)
統合による新球団で選手に対する求心力のある人
(3)
大阪に根ざした人

が条件となっている。梨田監督はこの全てを満たし、新監督のサポート役にも適任だと球団フロントも判断した。

仰木新監督との関係も深い。72年の近鉄入団以来、梨田監督はコーチとして指導を受けてきた。右肩故障のため87年オフに引退を考えたが、近鉄監督に恩師が就任することが決まり「選手のまとめ役を頼む」と依頼され、現役続行を決意。そして88年10月19日、球史に残る優勝を懸けたロッテとのダブルヘッダー川崎決戦第1試合、同点の9回2死二塁で仰木監督は代打・梨田を起用。夢をつなぐ中前適時打を放ちスタンドを沸かせた。今も2人にとって忘れられないシーンだ。

仰木新監督と小泉隆司球団社長中村勝広GMの電話による話し合いが続けられており、首脳陣人事はいよいよ大詰め。中村GMは「監督就任発表とともにスタッフも決めたい」と今月16日の日本シリーズ開幕までに人選を確定したい意向を示している。

梨田監督は「選手の今後のことが決まってからでないと自分のことは言えない」と常々語っており、要請についても即答を避けているがいてまえ野球の伝統を継承する意欲は十分。仰木新監督とともに新チームの船出に立ち上がるのは確実だ。

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来季の交流試合はスポンサー付きで[スポニチ]

プロ野球実行委員会では来季から導入する交流試合の開催期間を約6週間とし、5、6月にかけてまとめて実施する方向性が固まった。阪神・牧田連盟担当は「イベント性を高め、経済性も高める。そのためのスポンサー探しも必要」と説明。交流戦月間として、スポンサーを募り、盛り上げる考えだ。公式戦日程に余裕を持たせるため、パは3月26日、セは4月1日に開幕し、日本シリーズは今季より1週間遅らせ、10月22日にパ・リーグの優勝チームの本拠地で開幕することになった。また、交流試合のチーム勝敗数、個人記録などは特別扱いせず、公式戦に加算されることも決まった。

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交流試合は5月中旬から6週間の集中開催…実行委員会[サンスポ]

プロ野球実行委員会が4日、都内のホテルで開かれ、交流試合の実施方法や、6日の新規参入についての審査小委員会の中間報告などが議論された。交流試合は「冠スポンサー」を導入する方向で一致し、5月中旬から6週間の日程で集中開催することが決まった。チーム勝敗、個人成績はシーズン通算成績に組み込まれるが、スポンサー導入で交流試合MVPなどの個人表彰が行われる可能性も出てきた。

交流試合が、来季の球界の一大イベントになる可能性が高まった。この日の実行委員会で、各チーム36試合の交流試合を、ゴールデンウイーク明けの5月中旬から6月いっぱいの6週間で行うことが決まった。1ヶ月半もの間、他リーグとの対戦が続くことになる。

「1つの期間にまとめて、できるだけイベント性を高め、スポンサーをつけて経済性(収益性)を高めたい」。阪神・野崎球団社長が力説した。交流試合に冠スポンサーをつけ、それを日本野球組織(NPB)の収入源の1つとする。それだけでなく、イベント性をできるだけ高めてテレビ中継や観客動員が増えれば、各球団にとっても収入増にもつながる。

1リーグ制移行が議論されていたころには、カップ戦やプレーオフへのスポンサー探しも水面下で行われていたという。12球団2リーグ制が維持されたが、仮に年俸抑制などの支出削減が行われても、各球団の収入が増えなければ経営の健全化は見込めない。冠スポンサーの導入が、球界の経営改善の端緒となりそうだ。

スポンサーが賞金を出せば、期間中のMVPなど個人表彰が行われる可能性もある。それだけファンの興味も増すことも考えられる。

交流試合36試合以外の同一リーグ間の対戦数は未定で、シーズン総試合数は16日の実行委員会で決まる予定。交流試合の雨天中止分は、秋に回すと優勝争いに影響を及ぼす可能性もあり、予備日も交流試合期間に含めることも検討されている。クリアすべき点はまだ多いが、各球団が交流試合に大きな期待をかけていることは確かだ。

◇この日の決定事項

(1)交流試合
各チーム36試合を6週間(単純計算で6試合×6週)、5月下旬から6月にかけてまとめて実施する。
(2)日本シリーズ
交流試合の導入による総試合数増、シーズン長期化の可能性があることから、来季日本シリーズ第1戦を当初予定の10月15日から、同22日に変更。
(3)合同トライアウト
戦力外通告選手、自由契約選手の合同トライアウトを11月9日に西武ドーム、同24日に福岡・雁ノ巣球場で実施。
(4)公開ヒアリング
新規参入企業2社(ライブドア、楽天)の第1回ヒアリングを、6日午後1時から都内のホテルで実施。
(5)プレーオフ
来季もパ・リーグはプレーオフを実施。

◇新規参入めざす2社が6日にヒアリング

新規参入をめざす2社について、6日に都内のホテルでヒアリングが行われる。申請順にライブドア、楽天の順番で、それぞれ1時間半の予定。「両社長が出てくるのではないか」と実行委員会の豊蔵議長(セ会長)。その内容は、報道陣に公開される。

この日の実行委員会では、質問内容などが話し合われたが、現時点での問題は施設面。2万2906しかない座席数に「日本シリーズで使うなら3万人が1つのライン。改修がいつ始まって、何ヶ月でできるか」(ヤクルト・倉島球団常務)との声や、「屋外球場で4月にナイターが可能か」(ロッテ・瀬戸山球団代表)など、本拠地に予定する県営宮城球場への不安が相次いだ。また、新規参入球団のFA補強を協約で決められた2人までとする制限を撤廃する案については「他球団と同じく2人まで」と、特例は認められなかった。

◇球場の完成予想図持参…ライブドア・堀江社長

プロ野球へ新規参入を狙うライブドアの堀江貴文社長は4日、ベストジーニスト賞・協議会選出部門を受賞し、表彰式に参加した。6日の公開ヒアリングでは球場改修策についての質問がメーンとなるが、「そこがポイントだとは思っていました。綿密にやるよう指示を出しているので大丈夫です」と自信をのぞかせた。当初計画していた球場のCGを使っての説明は2回目以降に先送りするというが、完成予想図などを持参して臨む構えだ。

◇東北でも独立リーグ…仙台の市民団体

新球団発足が注目される仙台市で、球団誘致に取り組む市民団体「仙台市民球団企業組合」(鈴木悟理事長)は4日までに、既存のプロ野球とは異なる「東北インディペンデント(独立)リーグ」構想を打ち出した。

地元の人材発掘と新球団を迎える基盤づくりが狙い。平成16年の実現を目指し、地元企業や野球関連団体との交渉に向け準備を進めている。各チームは独立採算制とし、放映権料や観客収入で運営。選手は東北地方に住む16歳以上が条件で、地元の企業などで働きながら練習や試合に出る。

◇仙台市民はプロ野球が好き

仙台市民がテレビなどで普段観戦するプロスポーツの第1位がプロ野球であることが4日、民間の調査会社「東日本リサーチセンター」(仙台市)のアンケートで分かった。調査は市民モニター1000人を対象に今年7月に実施した。同社は「仙台市民のプロ野球への関心は非常に高く、東北初のプロ球団を支える下地はできている」と分析している。

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近オリ統合球団開幕権保有主張[報知]

来季から統合球団としてスタートするオリックス・小泉隆司球団社長と近鉄・小林哲也球団社長が4日、開幕権を強く主張した。

来季の開幕権は2003年度3位までに与えられており、3位の近鉄が権利を保有。だが、近鉄はオリックスに吸収されるために開幕権は宙に浮いた状態。それでも、小林球団社長は「まだ話は出ていませんけれど、当然、あるんでしょう」と主張し、小泉球団社長も「統合チームにもらえたら嬉しい」と開幕戦の開催を熱望した。パ・リーグの村田事務局長は「考えられるのは4位のロッテが繰り上がるか、統合球団のどちらか。理事会で話し合うことだが、早急に話し合わないといけない」。

◇ノリメジャー移籍 ポスティングなら入札金は近鉄

近鉄・足高圭亮球団代表は4日、実行委員会に出席後、中村紀洋内野手が12月以降にポスティングシステムで米メジャーに移籍した場合も、入札金は近鉄側に支払われるとの認識を示した。 合併は近鉄が11月末でオリックスに営業譲渡。11月1日解禁のポスティングの決定が12月まで長引くと近鉄は存在していないが、足高代表は「まずプロテクト枠入りを要請する」と前置きした上で「もし11月30日を過ぎても彼は近鉄から出た選手。(入札金は)こっちに入ると考えてます」と親会社の近畿日本鉄道に権利があると主張した。

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宮城球場は改修が必要[報知]

◇実行委員会で報告

プロ野球の実行委員会が4日、東京都内のホテルで開催された。新規参入を希望するライブドア、楽天の審査を行う「審査小委員会」が今月1日、本拠地として挙げている宮城・県営宮城球場を視察したが、その内容などが報告された。

「立地を含め、交通アクセスの環境などは良い。周囲に緑も多いし…。しかし、球場自体の老朽化は否めない。かなりの改修が必要、と説明した」と小委員会のメンバーを務めるロッテ・瀬戸山球団代表。両社とも申請が認可され次第、球場の改修に着手する方針だが、出席者の中からは「本当に開幕(3月26日=パ・リーグ)までに改修が間に合うのか」などと疑問視する声が上がっていた。

6日には都内のホテルでライブドア、楽天両社の公開ヒアリングが開催される。堀江貴文、三木谷浩史両社長とも出席予定。「両社長が来られると聞いています。“自分で話をしたい”と言っていた」とコミッショナー事務局・長谷川一雄事務局長。NPB側はこの日、質問事項をまとめた。当日は質疑応答の形式で進められることになる。

◇公開ヒアリング質問事項を詰め

実行委終了後、審査小委員会のメンバーは東京・内幸町のコミッショナー事務局に集合し、公開ヒアリングの質問事項などを詰めた。「質問事項をまとめた?それだけでなく、打ち合わせもしました」と豊蔵委員長(実行委議長)は話した。「各球団の(質問の)要望を取り込まないと」と巨人・清武代表。質問内容などは明らかにされなかった。

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ベストジーニスト社長!!本拠地改修計画自信[報知]

◇開幕間に合う

4日、東京・六本木で「ベストジーニスト2004」の授賞式に出席したライブドアの堀江貴文社長は、6日に行われる審査小委員会の公開ヒアリングに向けて、老朽化の進む宮城球場の改修計画を順調に進めていることを明かした。「3月の開幕に間に合うように、改修のスケジュールは組んである。綿密に指示してあるから大丈夫ですよ」と自信を見せた。公開ヒアリングには、球場の完成図を持参する用意もある。さらに「メジャーリーグ球団の組織図を実際に取り寄せ、新球団に必要な部分を見定めている」とも語った。

◇三木谷さんお先に

4日、第21回「ベストジーニスト2004」の協議会選出部門に選ばれた堀江社長は「Tシャツがトレードマークですが、それならジーンズも似合うということで選ばれたのでは。大変光栄です」と喜びを語った。さらに「楽天の三木谷社長より先に受賞して嬉しい」とライバル心を見せていた。

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東北にも独立リーグを[ニッカン]

プロ野球新球団発足で盛り上がる仙台市で、球団誘致に取り組む市民団体「仙台市民球団企業組合」(鈴木悟理事長)は4日までに、既存のプロ野球とは異なる「東北インディペンデント(独立)リーグ」発足の構想を打ち出した。地元の人材発掘と新球団を迎える基盤づくりが狙い。06年の実現を目指し、地元企業や野球関連団体との交渉に向け準備を進めている。

鈴木理事長によると、独立リーグは米国のメジャーリーグがモデルで、東北6県に基盤のある企業などが共同出資して運営する。東北リーグとして最低でも各県に1チームずつ置き、その下に県内リーグや地域リーグを順次置く予定という。各チームは独立採算制とし、放映権料や観客収入で運営。選手は東北地方に住む16歳以上が条件で、地元の企業などで働きながら練習や試合に出る。監督やコーチはプロ野球OBに依頼する。

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交流試合は来年5、6月にまとめて実施へ[ニッカン]

プロ野球に来季から導入されるセ・リーグとパ・リーグの交流試合は、5、6月の約6週間でまとめて実施される。4日、プロ野球の実行委員会が東京都内のホテルで開かれ、方向性を固めた。

公式戦の1チームの総試合数は未定だが、交流試合導入に伴い、公式戦日程に余裕を持たせるため、来季の日本シリーズは今季より1週間遅らせ、10月22日にパ・リーグの優勝チームの本拠地で開幕する方針。交流試合のチーム勝敗数、個人記録などは別扱いとせず、セ、パ公式戦にそれぞれ加算されることになった。

来季公式戦の1チームの総試合数(交流試合含む)は16日の実行委で方針を詰めることになり、パが継続を希望しているプレーオフを開催するかどうかも結論は出なかった。

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審査小委、県営宮城球場の改修が必要[ニッカン]

プロ野球に新規加盟申請しているライブドアと楽天の審査小委員会が4日、プロ野球の実行委員会で、両社が本拠地としている仙台市の県営宮城球場などを視察した報告が行われ、改修の必要性を確認した。6日には審査小委が申請2社に改修策などを質問する公開ヒアリングが東京都内で行われるが、ライブドア、楽天の順番で1時間半ずつ催されることになった。

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