フェニックス・リーグに参加する選手が決まった。
投手 | 捕手 | 内野手 | 外野手 |
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神田 長崎 田中良 内 加藤 川井 三島 前田 杉原 成瀬 藤井 戸部 |
清水将 田中雅 辻 金澤 杉山 |
西岡 澤井 今江 渡辺正 塀内 青野 富永 ユウゴー 早坂 |
大塚 平下 喜多 於保 寺本 |
ロッテ浦和球場では4日後に迫ったフェニックス・リーグに向け、より実戦勘を取り戻すため紅白戦が行われた。紅組が澤井の2ランなどで3点を先行するも、白組が寺本のソロなどで終盤に追いつき、3−3で引き分けた。
黒木知宏投手が8日に横浜市内の病院に入院し、12日に右ひじの手術を受ける。7日、さいたま市のロッテ浦和球場を訪れ、古賀2軍監督らに報告した。
黒木は今季、右肩痛から3年ぶりに復活勝利を挙げたものの、右ひじの痺れによって2軍落ち。プロ入り初めてとなる外科手術は、遊離軟骨などを除去する簡単なもので、関係者は「クリーニング的な手術。1週間程度で退院できる」と話した。年明けには投球練習を再開し、来春のキャンプには間に合う見込み。
ロッテが来季の開幕権を主張する構えを見せた。瀬戸山隆三球団代表は7日、今後の日程会議において「ぜひともホームでの開幕をお願いしていきたい」と話した。2003年の順位に基づく来季の開幕権は、当時3位ながら合併で“消滅”する近鉄が焦点。オリックスとの合併球団か、4位だったロッテが繰り上がるかで議論されているが、瀬戸山代表は「ウチになるのでは」と語った。
元阪神の掛布雅之氏(野球評論家)が7日、球界参入を目指すIT関連企業「楽天」の三木谷浩史社長から、監督就任を正式要請された。約1時間の会談で、複数年契約の年俸1億円の条件提示も受けた掛布氏は、楽天の新生球団にかける情熱を受け止めた。だが一方で、新規参入が正式に承認されていない段階でのオファーに困惑の様子も。古巣阪神へのこだわりも捨てきれず、態度を保留した。
三木谷社長との会談はこの日午前9時、大阪市内のホテルで行われた。それから11時間後の午後8時、記者会見に応じた掛布氏は、現実を素直に受け止めるように口を開いた。
J1ヴィッセル神戸の経営などスポーツビジネスに積極的な楽天は、監督人選にあたり全国区の知名度を優先した。初代監督としてラブコールを送られた掛布氏は「サッカーと野球だけではなく、スポーツに熱い情熱を持っているという印象を受けた」と、まずは熱意を感じた様子。その一方で、困惑の面持ちも隠せなかった。
家族、個人事務所などの諸問題を例に挙げた。さらに、ゼロからの球団立ち上げに対する不安感を持つのも当然だ。サッカーチーム経営の実績が、そのままプロ野球界で当てはまるとは限らない。また監督候補の前に、GMが表面化したことに対する一抹の不信感もあるようだ。そして…。古巣阪神の存在も大きなウエートを占める。
かつてロッテから水面下で監督要請を受けた際にも「タテジマ復帰」にこだわったことで断りを入れたといわれている。ミスタータイガースとして「4番」を張り続けた男にとって、阪神は特別な存在。「阪神に育ててもらったし、今もタイガースの掛布のイメージが強いと思う。自分の中では重い部分です」。近い将来に“ポスト岡田”として名前が挙がる可能性も否定できず、あらためて阪神からのオファーを待ってもおかしくはない。
約1時間の話し合いでは複数年契約の年俸1億円など条件提示もされた。だが新規参入争いに回答が出ていない状況では態度を保留せざるを得ない。「私にとって人生の大きなターニングポイントになるかもしれない」。受諾か、固辞か−。決断までには、いましばらく時間がかかりそうだ。
掛布氏は88年に引退するまで本塁打王3回、打点王1回を獲得するなど、阪神の4番としてファンの絶対的な支持を受けていた。だが久万オーナーをはじめとする球団とは、現在まで冷めた関係が続いている。契機となったのが87年3月22日の飲酒運転事件。逮捕された掛布氏に、久万オーナーが「社会人としての常識がない」と激怒。翌年、引退した掛布氏は、ここまで、どの球団にも所属した経験はない。
三木谷社長のアプローチは早かった。前日の公開ヒアリングを終え、一夜明けたこの日午前中に大阪で掛布氏を対面。「要請というより打診。初めて会ったばかりですからね。頭のいい方だなという印象」と好印象を受けた。これまで複数の監督候補をリストアップしてきたが、直接交渉は今回の掛布氏が初めて。最有力候補であることは同社長の「だから直接お会いした」の言葉で推し量れた。
大阪での初会談を終え、今度は東北訪問5県目となる山形へと飛んだ。午後1時30分に山形県野球場を視察。午後3時30分からは山形県庁を訪問し、県庁職員からの大歓迎を受けた。数十分後に山形県庁を訪れたライブドア堀江社長との接触はなかった。
一方、ライブドアの堀江貴文社長もこの日、山形を訪問した。楽天の三木谷社長が退出してから30分後の午後4時20分、山形県庁に到着。9月25日には仙台で三木谷社長を待ち伏せたこともあるが「今日は来るのも知らなかった」とニアミスに終わった。
山形県野球場の視察は日没後で、周囲は真っ暗。それでも、昼過ぎに視察した三木谷社長が見学できなかったナイター照明をチェック。グラウンドにも立ち「立派ですね」と付帯施設の充実ぶりを肌で確かめた。
ライブドアと楽天のプロ野球加盟申請で、宮城県は7日までに、両社がともに本拠地とすることを表明している県営宮城球場の運営県を新球団に委譲する方針を決めた。運営県が委譲されると、球場内の広告料金を自由に設定することが可能で、売店収入も球団に入り、球場改修費などを回収できるという。
新規球団受け入れを審査する日本プロ野球組織の審査小委員会は、26日の実行委員会までに楽天、ライブドアの合否の方向性を示すことになった。豊蔵一委員長(セ会長)は7日、「26日にはある程度の方向性を出さないといけないですね」と語った。合否決定については「小委員会だけで判断?そうではなく、実行委員会に報告をあげて、承認するかたりになるでしょう」と見通しを示した。25日までには監査法人の調査もまとまる。11月2日のオーナー会議で最終的な承認を得ることになる。
合併新球団のヘッドコーチ就任を要請されている近鉄梨田昌孝監督が、移籍に拒否反応を示している中村、礒部、大村、吉岡らの説得を“拒絶”した。7日、奈良県内のゴルフ場で1軍首脳陣、スタッフと「サヨナラ・コンペ」後に「近鉄というチームは終わる訳だし、僕からは何も言わない。選手は選手、僕は僕。利用されたら困るというか…。万が一(合併球団に)入ってもそれは僕の仕事ではないと思う」と話した。
また新球団ヘッドコーチを受諾するか否かには「ありがたいが、五分五分以下という気持ちは変わっていない」と慎重な姿勢は崩さず。ただ「組閣の問題があるし、早く返事はしたい」とし、仰木新監督が米国から帰国する10日にも会談し、決断を伝える。
楽天の初代監督候補に浮上した元阪神の掛布雅之氏は7日、大阪市内のホテルで会見し、楽天・三木谷浩史社長から同日午前に監督就任要請を受けたことを明かした。掛布氏は即答を避けたが、要請を前向きに考える姿勢。新規参入が認められれば受諾するのは確実で、楽天は「掛布体制」でコーチングスタッフの組閣を進めることになる。
三木谷社長の動きは早かった。この日朝、極秘に東京から大阪入りすると、午前9時から大阪市内で約1時間、掛布氏と会談。初代監督就任を正式に要請した。これを受けて掛布氏は午後8時から大阪市内で会見。前向きな姿勢を示した。
会談では条件提示はなかったが、三木谷社長からは球団の新しい経営方針、目標の「プレーオフ進出」を実現するための体制づくりまで説明されたという。掛布氏も自らの野球観を披露。「掛布さんしかいない」と就任を熱望した三木谷社長は「初めて会いました。要請というよりは打診。まだ詰めないといけないところはある。第1印象?頭のいい方だなと思った」と感想を語った。
要請を受諾するかについて、掛布氏は「まだ(ライブドアと参入が)五分五分の状態。その中で私が答えを言えることは何もない」と話した。楽天の参入が認められた段階で最終的な結論を出す考えだが、阪神のユニホームを脱いで16年。「阪神に対する思いもある。大阪で(自分の)事務所もやっているし、家族とも話をして決めなければ。ただ、野球界が変わろうという時に声をかけていただいた。阪神に対する思いと同じように受け止めたい」と続けた。
楽天側は正式要請したことで“掛布監督”を前提にコーチングスタッフを固める方針。かつてチームメートのランディ・バース氏、元阪神監督でOB会会長の安藤統男氏ら掛布氏と関係の深い関係者の名前も浮上しており、体制づくりに拍車がかかることになった。
プロ野球への新規参入を目指し加盟申請している楽天とライブドアの両社が、球団フロント幹部としてスポーツキャスターの栗山英樹氏を候補に挙げていることが7日、分かった。卓越した野球理論とともに、球団経営の知識の豊富な栗山氏を高く評価。両社ともに近くフロント入りを正式要請する方針で、仙台市をめぐる本拠地争いと同時に“栗山氏争奪戦”の行方も注目される。
新規参入へ決め手の1つとなるのが球団を運営するフロントだ。長期的な展望に立った運営は不可欠で、既に楽天のGMには早大スポーツ科学部客員教授のマーティ・キーナート氏が就任。ライブドアも近鉄の球団アドバイザーでドジャースの元監督であるトミー・ラソーダ氏らを候補にGMの人選を急いでおり、そんな中でフロント幹部として両社が有力候補に挙げたのが栗山氏だった。
フロントの人材確保について楽天・三木谷社長は「GM、監督とともに実際に運営していく球団の強固な体制づくりは必要。特に新球団なので球団の役割は大きい」と話し、ライブドアの堀江社長も「GMをサポートするという意味でもフロントに力を入れたい」と力説。前日の公開ヒアリングでも組織づくりの重要性を訴えている。
ヤクルトで7年間プレーした栗山氏は、90年に現役引退後はスポーツキャスターとして活躍。同時に母校・東京学芸大で講師を務め、今春から白鴎大の助教授にも就任した。明快な野球解説に定評があり、その上で取材を通じて球団経営も広い知識を得ている。昨年1月にメジャー取材でドジャースのエバンスGM、ホワイトソックスのランズドルフ・オーナーらと会談。代理人をテーマに球団経営学に及ぶリポートをまとめ、白鴎大でもスポーツビジネスにおける経営研究をテーマに講義を行っている。
引退後にコーチ、フロントの経験はないが、現場を熟知した上に球団経営についても豊富な知識を兼ね備えた栗山氏に着目。栗山氏自身は「詳しい話は何も聞いてないので、答えられません」と話しているが、斬新な人事を進める両社は、近くフロント入りを正式に要請する方針で、正式な役職は未定ながらGMをサポートするポジションになると見られる。本拠地争いとともに、フロントの人材をめぐっても楽天とライブドアが熾烈な争いを繰り広げる。
新規参入を目指す楽天の三木谷浩史社長とライブドアの堀江貴文社長が7日、山形県でPR合戦を繰り広げた。山形県営球場視察後、山形県の高橋和雄知事と会談した三木谷社長は「サッカーも盛り上がっている土地。できるだけ多くの試合をやりたい」と試合開催を強く希望。その直後に知事と会談した堀江社長も「仙台から1時間ぐらいですし、ある程度試合ができる」と協力要請を行い、球場視察も行った。
公開ヒアリングから一夜明けたこの日、知事との会談は午後3時30分から楽天、午後4時30分からライブドアの順で行われた。しかし、楽天・三木谷社長はライバル・堀江社長が山形入りする情報が入ると、会見を短縮し切り上げた。一方の堀江社長も県庁に車で到着しながら、楽天が引き揚げるまで地元テレビ局の取材に応じるなど、両者は意識的に接触を避けた様子だった。
三木谷社長は「相手のことは分からない」とし、堀江社長も「今日楽天が来るとは知らなかった。ライバル?隣の受験生といった感じかな」と無関心を装ったが、ライバル2社の争いは新規参入の可否が決定されるまで続きそうだ。
元阪神の掛布雅之氏(野球評論家)が7日、大阪市内で新規参入を目指すIT企業「楽天」の三木谷浩史社長と会談し、監督就任の打診を受けたことを明らかにした。「野球に携わる人間として喜ばしい」と素直に喜びを表現したが、人生のターニングポイントと位置づけ、即答は避けた。また、三木谷社長とライブドアの堀江貴文社長はこの日、それぞれ山形を訪問した。
新球団の初代監督。掛布氏が新球界の“顔”に指名された。
この夜、大阪市内のホテルで素直に喜びを口にした。電撃の監督就任打診。三木谷社長から「1週間か10日ぐらい前に“1度時間をつくって欲しい”といわれて」と掛布氏。“初対面”は、この日の午前9時。6日、公開ヒアリングを終えたばかりの三木谷社長が、大阪に足を運んだ。「掛布さんしかいない」「華のある人」。口説き文句が心に突き刺さった。約1時間。現役生活に別れを告げて、今年で16年。待ちに待った瞬間だった。重みも十分に感じた。引退後も“トラの掛布”としての、こだわりがあった。
もちろん、即答はできない。野球の問題だけに限らず、家族、事業など、プライベートの事情。楽天の新規参入が、まだ決まっていない中での就任打診に、とまどいもある。だから時間をかける。29日の実行委員会、11月2日の臨時オーナー会議で晴れて承認を受ければ、8日の分配ドラフト会議で新球団の輪郭も見えてくる。そのころまでには…。
掛布氏が渦中の人となった。
三木谷社長はこの夜、都内で掛布氏の印象について「頭のいい方だ」と絶賛した。審査小委員会の公開ヒアリングから一夜明けた朝、掛布氏の元へと駆けつけ、迷うことなく来季の監督の就任を打診した。
2人は初対面。三木谷社長は監督候補については複数いるとしながらも、「優先順位が高いから、掛布氏に直接お会いした」と“本命”であることを強調した。
ただ、楽天の新規参入が正式に決まっていないことや、今後、細部を詰める必要があるとし、掛布氏との直接会談を続けたいという。
三木谷社長は会談後、東北各県の協力を得るための一環として、山形へ。山形県野球場を視察後、県庁を訪れて高橋和雄知事に「(本拠地とする)宮城だけでなく、東北全体をカバーしたい」とPRした。来季のチームづくりとともに、地元への根回しも急ピッチで進めている。
同じく新規参入を目指すライブドアの堀江貴文社長もこの日、山形を訪問。高橋和雄知事を表敬訪問した。同社長は、知事に二軍誘致をお願いされると、「施設の状況を総合的に見て検討したいと思います」と前向きな姿勢。元阪神のオマリー氏が濃厚な監督人事については具体名を避けたが、「監督、GMは年俸交渉を含め、ほとんど決まっています」と順調に進んでいることを強調した。
15歳以上の宮城県民500人のうち約7割が、楽天よりライブドアに新球団設立の熱意を感じていることが7日、インターネット利用の調査会社インフォプラント(東京)のアンケートで分かった。「どちらに熱意を感じるか」との問いに66.8%が「ライブドア」と答え、「楽天」の7.2%を大きく上回った。「(ライブドアが)最初に参入を表明し、最初から仙台市を指名した」などの理由が大半を占めた。アンケートは9月29日にネット上で実施、男女250人ずつから有効回答を得た。
新規参入を目指す楽天とライブドアを審査する14日の第2回ヒアリングは、非公開で実施される。審査小委員会の豊蔵一委員長(セ・リーグ会長)が明かしたもので、次回は2社の財務状況の質問が中心となるという。前日のヒアリングでは宮城球場の改修や事業での計画などを聴取したが、豊蔵委員長は「今度はお金の話だから。全てをさらけ出したら(両社に)迷惑がかかるから」と説明した。
宮城県は7日までに、新規参入を目指す両社が本拠地とすることを表明している県営宮城球場の運営権を新球団に移譲する方針を決めた。運営権が移譲されると、球場内の広告料金を自由に設定することが可能で、売店収入も球団に入る。浅野史郎知事は「相当程度の裁量を与えることで(球場改修費負担など)コストと見合うようにすることを考えている」としている。
仙台市を本拠地にライブドアと楽天が新規加盟を申請したことを受け、秋田県は7日までに、新球団の支援を目的に連絡会議を設置した。会議は、関係機関と調整して新球団が決まった際の支援策を検討。1軍の公式戦を少しでも多く開催してもらうことと2軍の本拠地化を目指す。県立こまちスタジアム(秋田市)を所管する総務部などの課長級の職員7人で構成。加藤雅広企画振興部次長は「両社ともスピード重視の企業。要望があればこちらも速やかに対応したい」と話した。
オリックスの小泉隆司球団社長ら球団幹部が7日、近鉄と合併後の新球団「オリックス・バファローズ」が専用球場として使用することが決まっている大阪市西区の大阪ドームを視察に訪れた。小泉社長らは球場施設を見学後、同球場を運営する大阪市の第3セクター「大阪シティドーム」側と会談。同社長は「経営上の問題についても聞いた。神戸のYahoo!BBスタジアムでやっていた(運営)方法と、大阪ドームのいいところを取り合えばいい球場になると思う」と話した。
プロ野球新規加盟を申請しているライブドアの堀江貴文社長と、楽天の三木谷浩史社長が7日、相次いで山形県庁を訪問。同行したライブドア副社長でライブドアベースボール取締役の熊谷史人氏から、GM、監督などの具体名、球団名やドラフト指名選手、補強選手候補、さらには著名人に協力を依頼する計画まで“ライブドアドリームプラン”が続々と飛び出した。
財界とのつながりも含めて日本プロ野球組織(NPB)側の評判で1歩リードと言われるライバル・楽天を逆転するために、ライブドアからは数々の仰天プランが浮かび上がった。
9月30日からネットなどで現在公募中。上位の候補からさらに投票を行う予定だが、「ライブドアドリームス」の支持が高く、有力候補となっている。募集開始時はネット投票での誹謗、中傷の書き込みが目立ち、今月1日の午前中に非公開となったが、夢のある名前で決まりそうだ。
GMは元ドジャース監督のトミー・ラソーダ氏(近鉄球団アドバイザー)が有力。熊谷取締役は「彼は最有力候補の一人です」と語った。監督は現役時代、阪神・ヤクルトで活躍したトーマス・オマリー氏(阪神・駐米スカウト)で決定。阪神・野崎球団社長、久万オーナーにも了解を得ているという。年俸は4000万円以下と格安だ。さらに楽天の新監督に浮上したスポーツ報知評論家の掛布さんについて、熊谷取締役は「ウチも候補だったんですけど、掛布さんは億を超えちゃうんですよ」と発言。
東北高のダルビッシュ有投手(18)を1位で指名することに決めた。「他と競合でもいきますよ」と同取締役。堀江社長も以前から「東北にゆかりのある選手を獲得したい」と話していた。指名、そして入団となれば東北のスターになれる逸材だ。
阪神から戦力外を通告された伊良部秀輝投手をリストアップ。さらに、「何人かの若い選手からも新球団でやりたいという話をもらっています」と同取締役は発言した。
タレントのビートたけし氏、演出家のテリー伊藤氏、スポーツジャーナリストの二宮清純氏ら各界の著名人で、ライブドア版・経営諮問委員会(アドバイザリーボード)を結成するプランもある。財界の著名人を集めた楽天の同委員会に対抗。9月27日にフジテレビに出演した際、堀江社長は「我々だって集めようと思えばできますよ」と発言していた。
この日、堀江社長と会談した高橋和雄・山形県知事は「新球団が来てくれれば、県民の夢が広がります」とコメント。ファン、地元を巻き込んで、ライブドアが1発逆転を目指す。
堀江社長は山形県庁で高橋県知事と面会。高橋知事から「2軍の本拠地として、ぜひ山形をお願いします」と頼まれると、堀江社長は「山形は仙台から1時間以内で行くことができ、非常に魅力的。検討したいです」と笑顔で応じた。その後、山形県野球場を視察。堀江社長は「立派な球場ですね。ナイターのときなんかは非常にいい感じですよ」と内野天然芝のグラウンド、2万5000人収容の球場に好印象を持った様子。高橋知事も「我々の意見を聞き入れようとする姿勢を感じた。嬉しいです」と語った。
2軍の本拠地としては9月30日に視察した、秋田こまちスタジアムも有力候補だが、今後、楽天とライブドアの争いとともに、秋田と山形による2軍招致合戦からも目が離せなくなりそうだ。
プロ野球新規加盟を申請している楽天の三木谷浩史社長が7日、山形県庁を訪問する前に大阪で掛布雅之さんと面談し、正式に監督就任を打診したことを明らかにした。
三木谷社長はこの日、山形訪問の前に早朝の新幹線で大阪入り。掛布さんと初めて交渉した。「今朝、大阪で1時間、お話をさせていただきました。要請というより打診です」と明かした。
「初めて会ったばかりですから、決定までには、まだまだ詰めないといけないところはある」と言い、条件提示などはしていないという。これまで監督候補として阪神・星野仙一オーナー付シニアディレクター(SD)、原辰徳・前巨人監督らの名前が挙がったが、社長自らが打診を認めたのは掛布さんが初めて。GMに就任したマーティ・キーナート氏とともに監督候補リストを早急に詰めている段階だが、複数の候補に同時進行で会うつもりはなく、掛布さんを第1候補に絞ったようだ。
神戸出身の三木谷社長は1985年の阪神初の日本一に酔った1人で、掛布さんへの思い入れは強い。「頭のいい人だなと思った。新しいチームをつくりたい」と話した同社長。訪問先の山形でも、“掛布監督”の話題で持ちきりだった。「楽しみにしていてください」と笑顔をはじけさせ、帰京した。
突然、渦中の人になった掛布さんはこの日の夜、大阪市内の東洋ホテルで記者会見に応じた。午前中に三木谷社長と会談した事実を認めた上で「今は楽天とライブドアが、公平に新規参入の審査を受けている。(楽天の加盟が)決まっていない段階なので、答えられることは何もない」と、困惑気味に話した。
「声をかけてもらったことは、野球人として喜ばないといけない。社長の印象?スポーツに対する強い情熱を感じた」掛布さんは、初対面の三木谷社長に好印象を受けたことを明かした。条件面の話は次回以降になるというが、大阪に慣れ親しんだ家族の生活環境を含め、受諾にはネックが多いことも明かした。
「私は阪神で育てていただき、ファンの方にも“阪神の掛布”と思ってもらっている。(現役時代)あれほど声援してもらったことは忘れられない」と、古巣への愛着が強いことも強調した掛布さん。いずれにしろ、楽天の新規参入が認められなければ先に進まない話だけに、慎重に推移を見守っていく姿勢だ。
オリックス・中村勝広ゼネラルマネジャーは7日、ポスティングシステムでの米大リーグ移籍を希望している近鉄・中村紀洋内野手が、11月4日にプロテクト25選手を発表した後に入札があった場合について「間に合わなかった場合を想定して、特例を認めて欲しい」と、25人とは別に予備選手1人の確保を求めた。
同GMは「現時点では残ってくれると信じるしかない」と残留を希望した上で、「25分の1でも非常に大きな問題。いい方法を考えないと」と“別枠”を設けることを提案。機構側に働きかけていく構えだ。
週明けにもノリと会談する近鉄・足高圭亮球団代表は「今月中旬にも方向性は出ると思う」と話しているが、中村GMは「礒部君もそうだが、早く話をつけてもらわないとプロテクトだけでなく、外国人獲得でも(他球団の)後手を踏んでしまう」とイライラをつのらせていた。
合併新球団「オリックス・バファローズ」からヘッドコーチ就任を要請された近鉄・梨田昌孝監督が7日、11日にも新監督の仰木彬氏に返答する考えを明かした。仰木氏の監督就任会見が12日に行われる予定で、その前の直接会談で態度を示すものだが「光栄だけど、いろんな部分で心苦しい。(受諾の可能性が)五分五分以下に変わりはない」と慎重な態度を崩さなかった。
この日は奈良県内のゴルフ場で行われた近鉄の1軍首脳陣お別れコンペに参加。大石大二郎守備走塁コーチ、小野和義投手コーチが新生オリックスから招聘され、正田耕三打撃コーチと久保康生投手コーチは阪神入りする。一方で処遇が未定のコーチも多いなか「お互いに、そういう(再就職)話には触れないようにしている」と梨田監督は微妙な雰囲気を説明した。
オリックス・小泉隆司球団社長ら球団幹部は7日、来季から合併新球団「オリックス・バファローズ」の専用球場になる大阪ドームを訪れ、球場内の施設を視察した。約2時間の見学を終えた同社長は「経営の問題も含め、互いのいいところを取り合っていけばいい球場になると思う」と感想を述べ、合わせて当面は神戸に球団事務所を残す考えも示した。
今年1月、球団のエグゼクティブアドバイザーに就任し、大阪市再開発のアドバイザーも務めるマリオン・ロバートソン氏がパイプ役となり、今回の訪問が実現。オリックスは99年から米国型の球場づくりを目指す「ボールパーク構想」を掲げ、フィールドシートの設置などヤフーBBスタジアムの大規模改修を行ってきた。
大阪ドーム使用にあたっても、その方針は変えない意向で、同氏は早くも第1弾として内野フェンスを取り除くアイデアを披露。大阪シティドーム・淡居毅社長も「重大な事故が起こらないように配慮しながら前向きに検討したい」と観客動員アップに全面協力する姿勢を強調した。