ハワイへ帰国予定だったロッテのベニー・アグバヤニ外野手は成田発の飛行機が台風で欠航となり、帰国を10日以降へ延期。
労組プロ野球選手会(ヤクルト古田敦也会長)が各球団に対して、トレード交渉の一時凍結を依頼していたことが9日、分かった。8日までに各球団に対して文書などで通知した。9月23日にスト回避を決めた協議交渉委員会の席上で交わされた約束事の確認。11月2日のオーナー会議で承認される見込みの新球団の設立を待ち、分配ドラフトや9日の合同トライアウトをへて新球団が形になるまで、トレード交渉を控えて欲しいという要望だ。
通常はレギュラーシーズン終了の翌日からトレードが解禁される。トレード先を探す時に、新球団を候補に入れて欲しいという意図があるようだ。ヤクルトでは、通知が来たことから、選手会の古田会長にも内容を確認。トレード要員となった飯田の移籍先探しも、約束に従って先延ばしとなった。全ては新球団が来季、戦える陣容を整えられるようにという善意の処置。自由契約の選手についても、9日に西武球場で行われる合同トライアウトまでは、各球団が接触しないことが決まっている。
根来コミッショナーが提唱し、設立を目指している「有識者会議」のメンバー人選について、いまだ進展がないことを明かした。9日、宮崎で行われたファーム日本選手権を視察し「人選はまだまだです」と話した。会議はプロ野球の将来像や協約などについて有識者から意見を仰ぎ、球界活性化につなげることを目的とするもの。人選はコミッショナーや各球団オーナーから推薦を受けて決定し、来年1、2月の発足を目指すとしている。
大塚が本格的な復活を目指して、フェニックス・リーグに参加する。2002年シーズン終了後に右肩を手術。担当医から「元どおりに筋力が復活するまで2年かかる」と言われていたが、以来2シーズン、その右肩痛との苦闘の連続だった。今シーズンもバレンタイン監督から1軍合流の命を受け、4月に1軍に登録されたが、6月に再びその右肩に違和感を覚え登録を抹消。そのままシーズンが終了した。 このオフでメスを入れてから2年が経過した。昨年、今年と無理をしてゲームに出たために、若干回復は遅くなっているが、手術前の90%のところまで筋力が戻ってきた。バレンタイン監督も「大塚は1年間通じて出来る体をこのオフに作るように」と古賀2軍監督に厳命している。
大塚とともにフェニックス・リーグへの参加を志願したのが清水将。今シーズンはいいところなく、出場した試合も25試合に終わった。「今までで、1番悔いが残るシーズン。このままでは終われない」と今日もマシン相手にバットを振った。フェニックス・リーグは若手中心で臨むため、清水将の出番は限られる。それでも参加を志願した。「こちらに残ってもマシン相手に打つこととウェイトぐらいしか出来ない。だったら、同じ練習をするのでも、ゲームの緊張感の中でやっていたほうがいい」と志願した理由を説明した。
東北6県制覇は堀江社長が“逆転勝ち”へ−。ライブドアの堀江貴文社長が、連休明けの12日に青森、岩手、福島の3県を訪問することが9日、決まった。これで東北6県全ての知事に挨拶をすませることになり、ライバルの楽天・三木谷浩史社長より先に「東北制覇」となる。
東北行脚合戦は当初、三木谷社長がリードしていた。9月24日に三木谷社長が宮城県・浅野史郎知事を訪れ、夜に堀江社長が追いついた。28日に三木谷社長が岩手、福島を行脚してリード。両社長は30日に秋田、7日に山形を訪問。3県の堀江社長に対し、三木谷社長が5県でリーチをかけていた。
三木谷社長は14日に青森訪問を予定していたが、その日はNPB(日本プロ野球組織)審査小委員会の第2回公開ヒアリングが入ったため、断念し、14日の前後で調整を進めている。
12日に行くことになれば、ライブドアと“同着”となるが、楽天広報部では「競争ではありませんので、12日にこだわるつもりはありません」と話している。
楽天野球団準備室の事務所が9日、仙台市内に仮オープンした。楽天では既に9月30日から篠崎隆広取締役ら専属スタッフを3人駐在させているが、これまではホテルでの作業が続いていた。このほど、オフィスビルの1室を借り、拠点としたもの。
ライブドアも定期的にスタッフを出張させてはいるが、事務所はまだ出来ていない。楽天では、来週以降に三木谷社長の訪問を待って、正式に事務所開きを行いたい方針だ。
ライブドアの堀江貴文社長が9日、スポーツ報知の独占インタビューに初めて応じた。同社長はプロ野球に新規加盟申請して以来、新聞社のインタビューを先送りしてきたものの“IT時代の革命児”だけに、今回は電子メールによる質問に素早く反応。画期的なメール・インタビューが実現した。本拠地・仙台を巡って楽天・三木谷浩史社長とし烈な争いを展開中だが、巨大組織を相手にTシャツ姿同様、自然体で挑むことを強調した。
[注]堀江社長は近著「プロ野球買います!」で7月1日付スポーツ報知を引用し、「まず、やり玉にあがったのは、信じられないことに僕の服装である」と記している。
≫今後も紙面を騒がせてください。