わたしはかもめ2004年鴎の便り(10月)

便

10月10日

梨田監督入閣へ、仰木氏と会談

合併新球団オリックス・バファローズの監督に就任する仰木彬氏が10日夕、評論活動で訪れていた米国から帰国し、ヘッド格として入閣を要請している近鉄梨田監督との深夜会談を行った。「彼が近鉄に入った時からの付き合いで、近鉄を1番知っている。一言、頼むぞと言いたい」と、疲れも見せずに「(受諾は)五分五分以下」と言い続けている梨田氏と会談した。

ページトップ

楽天、北中米スカウト構想[スポニチ]

楽天が北中米スカウトを11月上旬にも置くことが10日、分かった。新規参入が正式に認められる11月2日のオーナー会議直後に設置するもので、既にキーナートGMを中心に人選に着手。関係者は「ポストシーズンが10月に終わる。参入後すぐに調査に乗り出さなければ間に合わない。GMを通じて探すことになるでしょう」と説明した。

三木谷社長は「センターラインをしっかりして守備で勝てるチームにしたい」と強化ポイントを明かしている。さらに強化費についても「勝てるチームをつくるにはそれなりの出費は覚悟している」としており、チームの中心となり得る大物外国人獲得を目指す。キーナートGMの就任、そして掛布氏への監督就任要請に続いて、着々とチーム構想は固まっている。

ページトップ

仰木氏と会談も、梨田ヘッド保留[スポニチ]

オリックスと近鉄の合併後の新球団「オリックス・バファローズ」の監督就任が決まっている仰木彬氏が10日夜、米大リーグの試合観戦から関西空港着の航空機で帰国。空港から大阪市内のホテルに直行し、オリックス・中村勝広GMとともにヘッドコーチ就任を要請している近鉄・梨田昌孝監督と会って就任を正式要請した。梨田監督は態度を保留。「合併という問題が出てから選手と一緒にやってきたので、今すぐ決断するのは心苦しい」と梨田監督は説明し、仰木氏も「心情は理解できる。早く(いい)返事をもらいたい。手応えがなければ会わない」と話した。

ページトップ

渡米していた仰木彬氏が帰国…梨田監督との直接会談[サンスポ]

日本に着いた瞬間にスイッチが入った。統合新球団の新監督就任が決まっている仰木氏がマリナーズのイチローやカージナルスの田口の取材のために訪れていた米国から、10日午後10時過ぎに帰国。一息つく間もなく、69歳の球界最高齢監督が動いた。ヘッドコーチ就任を要請していた梨田監督との直接会談に臨んだ。

慌ただしかった。当初は午後5時には関西空港に到着する予定だったが、飛行機のトラブルのため、4時間以上も遅れて到着。疲れもあっただろう。しかし、新内閣のキーパーソンでもある梨田監督と会わずにはいられなかった。

仰木氏は関西空港で「約10日間、留守にしてご迷惑をかけました。早急に色んな対応をしないといけないですね。梨田監督?これから会います。これも早急の1つです」と話すと車に飛び乗り、深夜会談が行われる大阪市内のホテルに向かった。

違うカラーを持った2つの球団が合併。12日に就任会見を行う仰木氏にとって近鉄を5年間率いて、その内情をよく知る梨田氏の入閣は絶対に譲れない人事だ。だから、米国で3度電話をかけて口説いた。だが、“恋人”は直接会って話がしたいと答えた。

仰木氏
「彼が近鉄に入団した頃からの長い付き合い。彼はバファローズをよく知っている。指導者としてもこれから。一言、頼むと言いたい。」

熱烈な“ラブコール”を受けた梨田監督はこの日、藤井寺球場の秋季練習に参加。「直ぐに返事をするというよりも、とりあえず会って話を聞いてからになります」と語った。かつては監督と選手として師弟関係にあった2人。梨田監督を口説き落とすのが、新指揮官に課された最初の任務だ。

ページトップ

大阪ドーム年間使用量定額制浮上[報知]

◇合併新球団専用球場

合併新球団「オリックス・バファローズ」の専用球場となる大阪ドームの年間使用料を、試合数や観客動員数が増えても一定の「定額制」とする案が浮上していることが10日、分かった。歩合制だった近鉄は今季、年間約6億円を支払っていたが、関係者によると、年間使用料は2〜3億円程度を軸に調整中で、新球団の負担は大幅に軽減される。

ドームを所有・運営する大阪市の第3セクター「大阪シティドーム」は514億円の借金を抱え、今月中にも経営再建のため特定調停を申し立てる見通し。大阪市などは新球団の実質的な親会社、オリックス本社にドームの運営を委ね、経営再建を図りたい考えで、大阪市は譲歩を余儀なくされた格好だ。新球団は来季から3年間、大阪府と兵庫県を本拠地とし、試合数は大阪ドームとヤフーBBスタジアム(神戸市)で半数ずつ程度としている。

ページトップ

ライブドア球団と接触、テリー氏認めた[報知]

◇堀江社長と「食事した」協力に前向き

ライブドア球団の経営諮問委員会(アドバイザリーボード)の候補として名前が挙がった演出家のテリー伊藤氏が10日午前、レギュラー出演しているTBS系「サンデー・ジャポン」で、「堀江さん(貴文社長)とは前に何度かプライベートで食事をした。そのとき野球の話が出て、プロ野球を面白くするなら協力すると話した」と語り、新球団への協力に前向きな姿勢を示した。

テリー伊藤氏は自著『日本プロ野球改造プラン』(2001年・光文社より刊行)で、「日本式野球は保身から生まれた―」などと球界をバッサリ斬っていた。ライブドアが求める「今の球界を変えようと思っている斬新な人」(堀江社長)という条件にはピッタリだ。ただ、同氏は「ああいう形(経営諮問委員)で(名前が)出るとは思わなかった」とも語っており、違う立場での協力も示唆した。

ページトップ

大村「新球団」希望[報知]

◇プロテクト外し求める

近鉄・大村直之外野手が10日、FA宣言せずに新規参入球団移籍の希望を明かした。同選手は当初、合併球団行きを避けるため、昨年8月に取得したFA権を行使する意向だった。だが今後は、新規参入が認められた球団でのプレーを優先し、球団側にプロテクト枠から外すことを求めていく。

主力の引き留めに頭を悩ませる近鉄に、また難題が突きつけられた。打率3割3厘を残したリードオフマンの大村だ。「新規球団に行かせてくれるなら、FA宣言しないかもしれない」藤井寺球場での練習後、気持ちの変化を口にした。

合併球団には愛着はなく、最初の決断は他球団へのFA移籍だった。「でも、色々考えると、新しいチームでやる機会なんて、そうない。魅力を感じるし、やってみたい」FA宣言すると獲得球団に補償金など負担が派生する。そこでプロテクトから漏れ、11月8日の分配ドラフトでの新規球団入りを要望した。

既に大村流出を想定している近鉄側がこの要求をのめば、他の選手もプロテクト外しを訴えるのは間違いない。足高圭亮球団代表は「強いチームにしないと合併の意味がない」と主張するが、主力選手確保は混乱の一途をたどってきた。

ページトップ