わたしはかもめ2004年鴎の便り(10月)

便

10月15日

小林宏が日米野球に参加

日米野球事務局は、11月5日に開幕する日米野球の全日本メンバーとしてロッテ小林宏之投手を追加発表した。

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本拠開幕権は?

パ・リーグ小池唯夫会長は15日、オリックス・近鉄合併に伴う来季開幕試合問題について、16日の実行委員会(ナゴヤドーム)を前に緊急理事会を開き解決したい意向を示した。来季の開幕試合権は03年度順位に応じて自動的に1位ダイエーと2位西武となるが、3位の近鉄は消滅するため4位ロッテが繰り上がるという見解がある。これに対し近鉄は「合併だから権利は継続」とあくまで大阪ドーム開幕戦を主張している。なお過去には、92年の千葉ロッテ誕生時に前年3位のオリックスが同最下位のロッテに権利を譲り、千葉マリンスタジアム開幕戦となった例がある。

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梨田氏ヘッド辞退

◇「みんなの処遇が決まっていない中で苦しい」

近鉄梨田昌孝監督が15日、合併新球団「オリックス・バファローズ」の仰木彬監督からのヘッドコーチ就任要請を、断ったことを明らかにした。大阪市内で会見し、この日午前中、仰木監督に断りの電話を入れたことを明かした。師と仰ぐ仰木監督からの要請に悩み抜いたが「選手、コーチ、裏方さんの処遇が決まっていない中で本当に心苦しい」と話すように、苦楽をともにした周囲の今後が不透明な中、合併球団の要職に収まることに強い抵抗感があった。

またこの日付で近鉄の監督を退任することも決定。選手で17年、コーチ・監督として12年、着続けたユニホームに別れを告げることになり「選手として、監督として優勝させていただいたのは僕だけなので寂しいけども、これを誇りに、皆さんに感謝しながらお別れしたい」と話した。今後は野球評論家としてネット裏から活動する予定。

◇W本拠へ準備着々

来季合併新球団としてダブル本拠地制をとるオリックスが15日、大阪進出への布石を打った。15日付で専用球場・大阪ドーム関連の営業活動を行う「大阪営業部」を新設し、大阪市北区のオリックス大阪本社内に事務所を設置した。小泉隆司球団社長は「11月からシーズンチケットを売りに行かなければなりませんから。ヤフーの営業は神戸で行います」と説明していた。

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つらい決断…梨田監督、要請断る[スポニチ]

オリックスと近鉄の合併後の新球団、オリックス・バファローズの仰木彬新監督からヘッドコーチ就任を要請されていた近鉄の梨田昌孝監督は15日、大阪市内のホテルで記者会見を開き、就任要請を断ったことを明らかにした。また同日付で近鉄の監督を退任することも発表した。

「昨夜は午前4時まで眠れず考え抜いた。非常につらい選択。こんなに悩んだことはない。体が2つ欲しかった…」と同監督。今季限りでユニホームを脱ぐ決意を固めていたが、仰木新監督からの要請に気持ちが動いたという。「ユニホームを着続ける夢はあったが、スタッフの行き先がまず明確になってからと思っていた。僕が先に着る方向には行けないということが決め手になった」と理由を説明。今後は野球解説者として再出発する。

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仰木オリックスいきなりの“座礁”…梨田監督が要請断る[サンスポ]

統合球団「オリックス・バファローズ」からヘッドコーチ就任を要請されていた近鉄・梨田昌孝監督は15日、球団に対して要請を断ったことを明らかにした。統合するオリックス、近鉄の貴重な“つなぎ役”として、白羽の矢を立てたオリックス・中村勝広GMは「残念」とショックの色ありあり。ダイエー・新井宏昌打撃コーチをヘッド格に据える形で招聘することになるが、仰木オリックス、船出した途端に、いきなりの“座礁”だ…。

意中の恋人に、振られたショックは、隠し切れなかった。冷静沈着な中村GMにすれば、いつになく、おどけたポーズでそのショックを、紛らわそうとしたが…。

「うーん、電話があったのは…。昼前かな。えーっと…。ちょっと待って。おー、10時37分だった。午前中だな」。「いつ、電話が入ったのですか?」という質問に、「オレも芸が細かいな」と胸のポケットにしのばせている携帯電話を取り出し、着信履歴を確認した。発信者の名前は『梨田昌孝』−。

仰木新政権のヘッドコーチ就任を正式要請したのは、今月4日。近鉄とオリックスの“融合”を図り、さらに指揮官をサポートするのに「梨田氏以外は考えられない」とまで言い切っていた中村GMに、梨田氏から掛かったこの日の電話は“就任固辞”。このため、ヘッド格には、仰木前政権下で、その経験があるダイエー・新井打撃コーチを打撃部門兼任の形で、据える方向で、最終調整を進めることになる。

中村GM
「非常に残念です。梨田監督も、熟慮を重ねた上での決断だったんでしょうが…。仰木監督とも話しましたが、(再度の要請は)これ以上はしないということで…。」

当初は、仰木新監督の就任会見を行った12日に、スタッフを発表したいと意気込んでいた中村GMだったが、この日は「こういう状況下。理解して欲しいなあ…」と、さらに遅れることを示唆。仰木丸の船出はいきなり“頓挫”となり、中村GMの表情も晴れないままだった。

◇梨田監督は苦渋の決断…気持ち揺れた末の結論

悩みに悩んで決断を下した梨田監督はスッキリとした表情で会見に臨んだ。この日午前中にヘッドコーチとして入閣を要請されていた「オリックス・バファローズ」に辞退する旨を伝えた。

梨田監督
「今日の午前中に仰木監督、小泉球団社長、中村GMにお断りの電話をいたしました。熱心に誘っていただいたこともあり、非常に悩んだ2週間でした。」

苦渋の決断だった。6月13日にオリックスとの合併が表面化した時にユニホームを脱ぐ決意をした。それがシーズン終了後にオリックス側から入閣してほしいと熱烈なラブコール。とくに師弟関係にある仰木新監督の熱意は、素直にうれしかった。野球人にとってユニホームを着ることは最高の喜び。だが、最後は筋を通した。まだ“就職先”も決まっていない仲間達の顔が浮かんだ。

「1つのケジメとして、6月に合併問題が出てからは、もうユニホームを着てはいけないという気持ちになった。球団関係者の処遇が明確になってからと思っていたので、自分が先に(ユニホームを)着る方向には行けない」。今季、オリックスの将として戦った伊原監督は既に退任している。そういう状況で自分だけが“残留”することはできなかった。

今後については「野球には何らかの形で携わっていく」と語り、評論家活動で外から野球界を支えていくつもり。「何年か先にチャンスがあればユニホームは着たいですね」。近鉄一筋29年。選手、監督として優勝を経験した唯一の男は1つの区切りをつけ、再びグラウンドに立つことを夢見て充電生活に入る。

近鉄・中村
「近鉄一筋でやってこられて、長い間お疲れさまでした。監督自身ユニホームを着ていたいだろうし、野球人として着続けたいという気持ちは分かります。決断するのは苦しかっただろうと思います。自分が近鉄に入ってから監督には12年間お世話になって、ありがとうございましたと言いたいです。」

◇新井宏昌氏をヘッド兼打撃のポストに

梨田ヘッドの構想が崩れた仰木新政権。「万が一、こういうことがあったときには、別の人(を招聘)というのじゃなくて、代案は用意している」と中村GM。ダイエーからの復帰が確実な新井宏昌氏を、ヘッド兼打撃のポストに据える。

また、河村健一郎打撃コーチの退団が濃厚で、後任には、近鉄・大石大二郎守備走塁コーチの配置転換、また内野守備コーチには真喜志康永守備走塁コーチの“横滑り”が有力。この他、オリックスOBの阪神・松山秀明守備走塁コーチも、復帰が濃厚の情勢だ。

◇週明けにも進路希望の面談

オリックスが、週明けの18日にも、進路希望を調査する面談を開始することが15日、明らかになった。この日、小泉隆司球団社長、中村勝広GMと、三輪隆選手会長が会談。統合に際し、今後の進路について相談、また希望がある選手は、球団側に申し入れる形で、フロントとの会談の場を設けることが決まった。

「選手会長とも小泉球団社長とも話をして、こちらは『いつでもどうぞ』ということになった」と中村GM。三輪選手会長は17日の秋季練習で全選手に、合意した内容を伝えることになった。

◇事業本部に「大阪営業部」設置

オリックスが“新本拠地シフト”を敷いた。この日付で事業本部に「大阪営業部」を設置。「大阪ドームを、対象にする営業部門」と小泉隆司球団社長は説明。年間予約席などは、来季からのダブルフランチャイズとなる大阪ドームと、ヤフーBBの2本立て、それぞれ“別枠”で販売する方針。なお、大阪営業部を管掌する、常務取締役・事業本部副本部長には近藤和夫氏、神戸を管掌する同ポストには村山良雄氏が就任した。

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ライブドア1日アダルトサイト修正[ニッカン]

ライブドアが急遽、アダルト対策に着手した。厳しい指摘を受けた第2回ヒアリングから一夜明けた15日、同社幹部はアダルト対策部隊の整備と増員を明言。意識を変えて取り組むことを明らかにした。また、同社のホームページにある「アダルト」の項目を「その他」に変更し、スポーツなどの一般項目から遠ざける措置も行った。マイナスイメージを少しでも回復し、参入への努力を続けていくことをアピールした。

疲れた顔がダメージの大きさを物語っていた。「いやあ、昨日は参りましたね」。東京・六本木のライブドア社で、中野取締役が思わずもらした。ヒアリングでアダルト問題に集中攻撃を受けたライブドアのショックは尋常ではない。新規参入への道が険しくなった感も拭えない。それでも指をくわえて「落選」の報を待つ訳にはいかなかった。急遽「修正」に入ったのは、激しい指摘を受けた「その部分」だった。

中野取締役は対策部隊の本格設置、強化を進めることを明言した。「今までも20人程度で監視はしていたんですけど、それを強化して、ちゃんとしたものをつくらないといけない」。公開ヒアリングで堀江社長も回答したように、これまでも24時間体制のパトロールは行っていた。そこを徹底させ、30人から50人程度まで人員を増やし、それを専門とする人数も増やしていく見込みだ。

既に着手した部分もある。巨人清武代表に指摘された、アダルトコンテンツへの容易なアクセス方法に制限を加えた。ヒアリング後の15日未明までに、ライブドアのホームページ内にある「ライブドアBlog(ブログ)」において、従来は「ニュース」「スポーツ」などと並んでいた「アダルト」の分類を「その他」に変更。その中に同内容のものを組み入れた。以前から入り口に表示していた「アダルトカテゴリーについて」という注意書きと合わせ、多少なりとも「関門」を増やした形だった。

この日は六本木のオフィスを監督就任で合意したオマリー氏が訪れ、取材を受けつつ小島暫定GMと話し合いを持った。球場改修案も来週初めに具体化する予定で、球団の枠組みは徐々に形になりつつある。その中で本業の「暗部」が、ここまで足を引っ張るとは思わなかったに違いない。対策が遅れ、後手を踏んだ印象は否めない。それでも堀江社長率いる軍団は、必死にもがいて浮上のきっかけをうかがう。

◇オマリー“監督”18日阪神に挨拶

ライブドア監督に内定した阪神トーマス・オマリー駐米スカウトが、所属する阪神側の了承を得るため、18日に西宮市内の球団事務所を訪問する予定となた。三宅徹編成部課長は「挨拶に来ます。(ライブドアの)参入が決まれば喜んでやりたい。参入しなければ駐米スカウトのままです」と説明した。

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楽天は余裕「厳しい審査」[ニッカン]

一方、楽天側は自社のアダルトサイトの「限定・合法性」を、あらためて説いた。この日、日刊スポーツには「楽天の検索サイトから違法画像にアクセスできる。アダルト問題に関しては楽天もライブドアも同じでは」の疑問が届いた。これに関し楽天グループ広報は「インフォシークは検索サイトですから、検索した時にアダルトサイトのタイトルなどが表示されることはある」とした上で「検索サイト内のサービスとして楽天が制作し、提供しているアダルトコンテンツはない。(検索結果として出る)アダルトサイトに関しては、違法画像が表示されないように極力チェックしている」と説明した。

「楽天市場」のサイトに関しては「出店を決めていただく際に厳しい資格審査をしている。一定の基準を設けてパトロールを行い、アダルト商品などに関しては、利用者の目にほとんど届かないように削除している」。グループ会社が運営するサイト(ショウタイム)ではアダルト映像の配信はしているが「利用者が受信する際は(18歳未満はつくれない)クレジットカードによる支払いが必要になる。年齢確認はしっかりしている」と回答した。

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ライブドアがアダルトサイト“修正”[スポニチ]

ライブドアがアダルトサイトの“修正”に15日、乗り出した。前日の審査小委員会による公開ヒアリングでアダルトサイトの問題点を指摘された同社はこれまで「ライブドアBlog」内で「スポーツ」と同列に扱われていた「アダルト」の項目を「その他」に変更。さらに無修正画像の削除などを行う特別部隊の設置を決めるなど、対応に追われた。

アダルトサイトに関して厳しい指摘を受けた公開ヒアリングから一夜明け、中野正幾取締役は「厳しい質問でしたね」と顔をしかめた。しかし何もしない訳にはいかない。アダルトサイト対策へ既に乗り出していることを明かした。

中野正幾取締役
「“その他”の中にアダルトを入れました。見えにくくすることで、ある程度の制限にはなると思う。」

小委員会から「スポーツと同列にアダルトの項目があるのはどうか」と指摘された。「公共財にふさわしい企業か」という審査基準から出た今回の問題。前日のヒアリング後、すぐに会社に戻ると「アダルト」カテゴリーを「その他」に変更。そこをクリックしなければアダルトサイトに入れないよう修正した。

さらに中野取締役は「今でも20人くらいで相応しくない画像などのパトロールはしているが、追いつかない。強化して24時間監視できる対策部隊をつくる」と明言。ヒアリングで堀江社長が「見逃している訳ではないが、排除は難しい」とした無修正画像などの削除に、50人規模で組織したプロジェクトチームを結成する考えを示した。

この変更については、前日渡された質問状の回答とともに、18日にもコミッショナー事務局へ伝える予定。指摘されたアダルトゲームソフトの製作・販売についても、既製品以外は取り扱わない方針も示すなど、ライバル・楽天との新規参入争いで必死の巻き返しを図る。

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ダイエー佐々木会長、球団保有必要「価値がある」

佐々木球団会長が、ダイエー本社再建のための球団保有の必要性を訴えた。この日、東京から福岡に戻ると「優勝すればセールなど目につく効果があるが日常の中でもソフトとして使っている」と球団保有の“利点”を強調。一方で「(球団保有は)我々が決められる訳ではない。我々は球団は保有する価値があることを説明していく」とも語った。この日も福岡市役所などを訪問するなど一連の経緯説明にあたっていた。

◇王監督「九州ホークスかな」

王監督が身売りの可能性もある球団の将来について「地元密着型」を望んだ。この日東京から福岡に戻ると、さすがに球団の行方が気になる様子で「どうなるのかな」と困惑顔。「あれこれ言うべきことではない」と前置きしつつ「九州に1つしかない球団だからね。『九州ホークス』という感じになるのかな。日本ハムなども北海道をチーム名に入れているしフランチャイズというのを考え直した方がいいかもしれない」と話していた。

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ダイエー球団運営“従来通りに”[スポニチ]

ダイエーの佐々木博茂球団会長は15日、正式に辞任表明したダイエー本社の高木邦夫社長が球団の継続保有の方針を再度示したことに「球団を保有することには価値がある」と同調した。佐々木会長は、4日に高橋広幸球団社長が、資産査定を行う産業再生機構から球団についてのヒアリングを受けたことも明かした。その上で「私も必要があればお話しする」と球団保有の効果を訴えていく姿勢を示した。

今後の球団運営については「今のところ変わらない。予算も組んでいるし影響はない」として、補強を含めた編成活動などを従来通り行う予定だ。佐々木会長はこの日、地元企業や市役所を訪問し、今回の経緯やダイエー本社の考えを説明した。

この日、東京の自宅から福岡に戻った王監督は球団の今後について「ベストの方法を探してほしい」と複雑な表情で話し「新規参入球団も東北という地名がつきそうだし、日本ハムも北海道日本ハムとなっている。九州に1つだけの球団として、九州ホークスという感じになるのかな」と地域密着の必要性を訴えた。

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王監督「九州ホークス」[報知]

◇身売り覚悟で新球団名提案

プロ野球・福岡ダイエーホークスの王貞治監督は15日、新球団名に「九州ホークス」を提案した。ダイエー本社が産業再生機構の活用を決めたことで、身売りも覚悟の心境を明かすなか、福岡だけでなく、九州のチームとして生まれ変わることを期待した。

プレーオフ後、都内の自宅で静養していた王監督だったが、球団を取り巻く事態は急変。この日、博多入りし「今の形を続けられるのが1番だけど、ベストな方法を探して欲しい。近鉄もそうだったけど、身売りだったらファンもそんなに大騒ぎしない」と、柔軟な考えを示した。

指揮官はさらに、チームの発展のために九州全土からのバックアップの必要性を訴えた。「九州で1つしかない球団だし、九州ホークスという感じになるのかな。日本ハムも北海道だし、楽天も東北がついている」と主張。さらなる地域密着型チームの誕生を願っていた。

◇経営再建にはホークス必要

球団会長が力説 福岡ダイエーホークスの佐々木博茂球団会長は15日、改めて球団保有の必要性を訴えた。この日、都内で本社の役員会に出席後、福岡に戻り、地元企業に状況説明。「球団に関しては我々が決めることではないが、保有する価値があると、産業再生機構にも新スポンサーにも説明していく。営業のシナジー(波及効果)は大きい。日常の中で効果の高いソフトとして使っている」と、本社の経営再建にはホークスが不可欠と力説。また、産業再生機構が4日に高橋広幸球団社長にヒアリングを済ませ、球団の資産査定を行っていることも明かした。

◇球団の保有は査定結果次第

村上再生相 村上誠一郎産業再生担当相は15日の閣議後の記者会見で、産業再生機構に支援要請したダイエーがプロ野球・福岡ダイエーホークスの保有を継続するかどうかについて「資産査定でどういうふうになるか分からないので、今の段階ではコメントする状況ではない」と述べ、査定結果を踏まえ判断していく方針を示した。機構への支援要請に関しては「当事者が話し合って決めたこと。落ち着くところに落ち着いた」と述べた。

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楽天が巨人・江藤獲り!キーナートGM“野望”ポロリ[サンスポ]

初代監督に阪神OBの田尾安志氏の就任を決めたIT企業の「楽天」が新規参入が正式決定後、巨人・江藤智内野手の獲得に動く可能性があることが15日分かった。編成作業を進めるマーティ・キーナートGMが同日行われた企業向けの講演で具体名を挙げて“野望”をポロリ。90年代に広島で4番を務めた和製大砲の去就から目が離せなくなった。

就任会見で田尾監督が「トップを狙う」と1年目から勝負気配の、楽天の次なるサプライズが明らかになった。GMに就任後は、地元となる仙台の各方面との折衝、フロント人事、コーチの人選と“お忙が氏”のキーナートが大型補強を示唆。巨大戦力を抱える巨人の江藤に照準を合わせ、参入が本決まりとなった時点で獲得に動くことをブチ上げたのだ。

キーナートGM
「江藤を獲ることをやっているところ。巨人と(江藤)は細かい契約をしていて、切り崩すのは難しいが、今も頑張っています。」

この日、都内で企業のディーラー招いての講演会で講師をつとめたキーナート氏。楽天の今後を語るうちに、熱が入った。補強戦略の丸秘までつい口走ってしまった?

新規参入が正式決定すれば、11月8日にまずは分配ドラフトが控える。本格的なチーム作りはここで40選手を確保してからスタートするが、船出の年の浮沈はその後の積極補強の成否にかかる。キーナートGMは、他球団から獲得できそうな選手の候補名を多数リストアップ。その中に江藤の名前があることがはからずも判明した。

江藤の今季年俸は2億1500万円(推定)。広島から99年オフ、巨人にFA移籍後は打撃フォームを崩したこともあって出場機会が激減。単年契約で臨んだ今季も小久保の加入で55試合(打率.227、15打点、4本塁打)の出場にとどまっているが…。

「今の起用で本人が納得しているかどうか。年俸が下がっても、もうひと勝負したい気持ちがあれば」と別の関係者も江藤には熱視線。いずれにしても、参入後には「楽天」がオフの主役に躍り出るのは間違いない。

江藤智(えとう・あきら)
1970年(昭和45年)4月15日、東京都生まれ、34歳。関東高(現・聖徳学園高)−89年D5位で広島入団。捕手として入団も、90年内野手として1軍に上がる。93年に34本塁打で本塁打王獲得。94年8月には月間16本塁打の日本タイ記録樹立。95年には39本塁打、106打点で、本塁打王と打点王の2冠を獲得。96年8月、守備の際に顔面にボールが直撃して骨折のアクシデント。99年オフ、FA宣言して巨人に移籍。ベストナイン7度、ゴールデングラブ賞1度。1メートル82、95キロ。右投げ右打ち。今季年俸2億1500万円。

◇落胆のライブドア・堀江社長…アダルトサイト問題視に

審査小委員会からネット関連事業の『アダルトサイト』を問題視されたライブドアは一夜明けた15日、都内のオフィスで今後の対応を協議したが、困惑の色は隠せなかった。同社の中野正幾取締役はネットのポータル(窓口)サイトではわいせつ画像への接続完全排除することは不可能とし、「楽天の運営する『インフォシーク』でも同じ」と指摘した。

同氏によると堀江貴文社長は相当落胆しているという。一方、監督就任が正式発表された阪神のトーマス・オマリー駐米スカウトがこの日同社を訪れ、こちらは報道陣に「アリガトウ」と笑みをふりまいた。

◇「球団保有に価値ある」ダイエー・佐々木球団会長

ダイエーの佐々木博茂球団会長は15日、正式に辞任表明したダイエー本社の高木邦夫社長が球団の継続保有の方針を再度示したことに、「球団を保有することには価値がある」と同調した。

佐々木会長は、今月4日に高橋広幸球団社長が資産査定を行う産業再生機構から球団についてヒアリングを受けたことも明かし、「私も必要があればお話しする」と球団保有の効果を訴えていく姿勢を示した。今後も補強を含めた編成活動などを従来通り行う。佐々木会長はこの日、地元企業や市役所を訪問、今回の経緯やダイエー本社の考えを説明した。

◇地域密着が必要…王監督が訴える

ダイエー・王監督は球団の今後について「最善の方法を探して欲しい」と話した。この日、東京の自宅から福岡に戻った王監督は「新規参入球団も東北の地名がつきそうだし、日本ハムも北海道日本ハム。九州ホークスという感じになるのかな」などと地域密着の必要性を訴えた。また、ポスティングシステムで大リーグ挑戦を希望している井口には、自ら残留の説得に乗り出す考えも示唆した。

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楽天「山下ヘッド」田尾監督認めた[報知]

プロ野球の新規参入を目指す楽天の田尾安志新監督は15日、横浜・山下大輔監督をヘッドコーチとして招聘することを認めた。この日に行われた所属テレビ局関係者とのゴルフコンペの後、田尾監督は「山下ヘッド?そうなったらいいと思っている。シーズンが終わってから正式に要請したい」と、山下氏を自らの参謀として起用したい意向を明言した。

プライベートのゴルフを終え車に乗り込む田尾氏  田尾監督は新球団のコーチ像として「人間性が重要。厳しいだけでなく温かくもあり正しいことが言える人。選手に慕われる人」の条件を挙げた。その理想に一致するのが、日本代表のコーチをともに務め、人間性もよく理解している山下氏と判断したようだ。

また、コーチ人事に関しても私案を披露。「既存球団のように投手コーチを2人、打撃コーチを2人というのではなく、各ポスト1人ずつで責任を持ってやってもらえるようにしたい」と、田尾流の組閣案を明かした。

まだ確約されていない来季について熱く語る新監督。チームカラーに話が及ぶと「本塁打をガンガン打てる打者の獲得はあまり見込めない。舞の海のような野球を目指す」と、ベンチワークを重視する、緻密な野球を目標に掲げた。

18日に三木谷浩史社長、マーティ・キーナートGMと会談し、ヘッドコーチや2軍監督など主要ポストの人事を一本化する予定。早ければ19日にも山下氏に正式にヘッドコーチ就任要請を行い、チーム作りが本格的にスタートする。

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ライブドア監督オマリー氏が契約前に帰国[報知]

ライブドアの監督就任が発表された阪神駐米スカウトのトーマス・オマリー氏がライブドアと正式契約を交わす前に米国に戻ることが15日、分かった。同氏はライブドアとの合意会見から一夜明けたこの日、朝から東京・六本木のライブドアで、テレビ局のインタビューなどをこなし、午後に大阪へ移動。18日に帰国する。

小島克典暫定GMは「トム(オマリー氏)は阪神と契約しているので、ライブドアの仕事はここまで。サインはしていないが気持ちで合意している」と話し、18日に阪神に説明に訪れる予定。オマリー氏は「アリガトウ」と言い残してライブドアのオフィスを離れた。ライブドアのNPB加盟が決定し、正式契約できる日を米国で待つことになる。

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