わたしはかもめ2004年鴎の便り(10月)

便

10月18日

今江が入籍

今江敏晃内野手(21)が18日、今月9日に八王子市在住の自営業・栗原才(はじめ)さん(62)の長女で元モデルの幸子(さちこ)さん(30)と入籍していたことを発表した。今江は今季三塁定位置まであと1歩と迫った有望株で、現在は宮崎でフェニックスリーグに参加中。「これからは1人じゃないので、これまで以上に努力してレギュラーを取れるように頑張ります」と話した。挙式、披露宴は未定。

今江
「これからは1人じゃないので、これまで以上に努力してレギュラーを取れるように頑張ります。」

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李ら練習開始

25日からの秋季キャンプ(千葉マリン)を控え、同球場でトレーニングが始まった。前日17日に再来日した李も元気に参加。ウエートトレ、キャッチボールに汗を流した。来季はセ・リーグ主催交流戦でDHがない。李はキャンプで福浦と重なる一塁だけでなく、外野守備の練習も行う。この日、外野用グラブでキャッチボールを行い「今日からが来季のスタートだと思って頑張ります」と意欲を見せた。

大谷トレーニングコーチ
「今日は軽め。バレンタイン監督、ロブソン打撃コーチも不在だし、体を動かしていた選手と動かしていない選手で個人差もあった。特に今日はランニングやストレッチを多くした。秋季キャンプに向け、徐々に量は増やしていく。」
里崎
「体は動かしていたけれど、やはり気持ちいいですね。キャンプに向けてペースを上げていきます。」

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FA有資格者75選手を公示

コミッショナー事務局は18日、今年のフリーエージェント(FA)有資格者として巨人・仁志敏久内野手ら75選手を公示した。FA権を行使する場合は、日本シリーズ終了の翌日から土、日曜日と祝日を除く7日以内に在籍球団に通知し、コミッショナー事務局から「FA宣言選手」として公示された翌日から、国内外全ての球団と交渉が解禁となる。

2004年度FA有資格選手
球団名前位置
中日山本昌
紀藤真琴
落合英二
立浪和義
酒井忠晴
関川浩一
ヤクルト山本樹○
古田敦也
鈴木健
土橋勝征
宮本慎也○
飯田哲也
真中満○
稲葉篤紀○
巨人工藤公康◎
清原和博
江藤智
小久保裕紀○
仁志敏久○
後藤孝志
ローズ○
清水隆行○
井出竜也○
阪神藪恵壹
石毛博史
野口寿浩○
八木裕
久慈照嘉
広島佐々岡真司
高橋建○
西山秀二
瀬戸輝信▲
野村謙二郎
木村拓也
前田智徳
緒方孝市
町田康嗣郎
浅井樹○
横浜中村武志
石井琢朗
佐伯貴弘
種田仁
小川博文
万永貴司○
西武西口文也○
潮崎哲也▲
上田浩明
ダイエー吉田修司
田口昌徳
鳥越裕介
大道典嘉
日本ハム河本育之
中嶋聡
田中幸雄
奈良原浩◎
金子誠○
上田佳範○
ロッテ堀幸一
初芝清
浜名千広
垣内哲也
諸積兼司○
波留敏夫○
佐藤幸彦▲
近鉄高村祐
赤堀元之
吉田豊彦
小池秀郎○
的山哲也
水口栄二◎
星野おさむ○
大村直之
オリックス三輪隆▲
吉原孝介○
大島公一

[注]○は今年初取得、◎2度目(工藤は3度目)、▲は引退表明選手

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2兆円あるソフトバンク、ダイエー買う!![ニッカン]

プロ野球球団「福岡ダイエーホークス」の存続問題で、ブロードバンド(高速大容量)通信大手、ソフトバンク(本社・東京)の孫正義社長が18日、福岡市内と東京都内で相次いで記者会見を開き、同球団の買収に乗り出すことを正式に表明した。球団の親会社であるダイエー本社は産業再生機構の活用を決断し、球団の行方は同機構と支援企業に委ねられている。今後の審査・承認の過程、買収のライバル企業の登場の可能性など、不透明な部分は多々あるが、総資産2兆円の企業が買収に名乗りを挙げたことで、球団存続問題は新局面を迎えた。

孫社長が“本丸”の福岡市内のホテルで午前11時30分から、都内で午後6時から会見を行った。両会見は、落ち着いた口調に自信が漂った。

孫社長
「(売却構想が出た)一昨年からホークス球団に強い関心を持ち、非公式にコンタクトさせて頂いていた。突然思い立った訳でもない。(新規参入を目指す)楽天さんや、ライブドアさんに触発された訳ではない。球団を所有できるとすれば、福岡におけるホークスの1本に絞って検討していた。」

会見は、まさに買収への“プレゼン”だった。プロジェクターでスクリーンに画像を映し出し「ボールパークに夢を託して」と題した資料を用意。現役時代の長嶋監督や王監督の写真を映し出し、野球少年だった経歴も準備した。古田選手会長がスト回避の際に用いた「いまだスタート地点です。ファンに愛される球界にしたい」の言葉も引用した。ダイエーへのこだわりは、少年時代に福岡で育ったことや、福岡市内で81年に日本ソフトバンク社を立ち上げたことなどを挙げた。今季までグリーンスタジアム神戸の命名権を購入(ヤフーBBスタジアム)していたことで野球界への関心も強調した。

買収後のプランにも話が及んだ。同社は3年連続の純損失を計上しているが、総資産は2兆円近くとみられ、資金力は十分だ。

孫社長
「ヤフーBBと、買収したばかりの日本テレコムとあわせて千数百億円で新規顧客の獲得を目指している。球団を保有して、ブランドの浸透度が1割上がれば、単純に百数十億円のコストダウンになる。球団経営は10、20億円の赤字になるようですが、広告宣伝費と考えれば、十分まかなえる。地元が誇りに思えるチームにしたいし、数十億単位でセコセコ考えたくない。経費節減とか、全く興味ない。勝てるチーム、強いチームにしたい。所有するとなったら、様々な面で支援をしたい。小さくまとまるのは、私の性格に合わない。」

ダイエーは実力はもちろん、パ・リーグで抜群の人気を誇る球団で、買収は顧客獲得への大きな武器の1つとなる。特に傘下の日本テレコムが「総合通信事業者」への脱皮を進める中、巨人NTTへ真っ向から挑むためにも、国民的スポーツを有効な武器に、との戦略も見え隠れする。

孫社長は本拠地を福岡、監督も王監督とする方針を決めている。「王監督は憧れのスーパースターだった。続投は当然」と話した。球団名も「福岡」「ホークス」について残すことを十分に検討するという。孫社長は「あくまでも来季からと考えている」と繰り返した。球界再編の大波に飲み込まれたダイエーが再び渦中の球団となった。

ソフトバンク
傘下にインターネットの検索サイト最大手のヤフーや流通、金融など約300社を抱える。最近はブロードバンド通信事業に経営資源を集中。日本テレコム買収のほか、携帯電話事業への参入も目指すなど事業を拡大させている。04年3月期連結決算は売上高が5173億円、純損益は1070億円の赤字。

◇球団の行方は再生機構の判断次第、不確定要素多くライバル登場も

ダイエー球団の行方は産業再生機構とダイエー本社を支援するスポンサーの意向に大きく左右される。今後、予想される動き、諸問題は多い。

球団自体の動向
ダイエー本社は今月13日に自主再建を断念し、産業再生機構の活用を決断。同機構は現在、資産査定を進めており、ダイエー再建の支援企業(スポンサー)選定に約2ヶ月、支援企業決定(入札)は年明けの可能性が高い。ダイエー本社が球団保有できるかは、同機構と支援企業が決定権を持っており、孫社長は「近日中に折衝したい」と話し、今週中に買収の意向を同機構に伝える考えだ。
産業再生機構は
現時点で球団保有を継続するか売却するかは「全くの白紙」。年明けにも選定する支援企業の意向も踏まえ、球団保有の是非を総合的に判断していく方針。優勝セールなどの販売促進効果など、本業と球団の「相乗効果」の評価が最大のポイントとなりそう。
来季参入は
野球協約では11月30日までに実行委員会およびオーナー会議の承認が必要とされている。ただ協約には、特別な事情がある場合は期限延期できるとしている。横浜の筆頭株主がTBSに代わる際のオーナー会議は年明けの1月下旬だった。今年9月8日のオーナー会議では「動きがあった場合は機動的に審査していく」という承認、確認事項もある。ただ、新規参入企業と同じく審査は行われそう。球団自体は元々あり「ハードル」は高くないと思われるが、その分の時間は必要となる。
野球協約31条(新たな参加資格の取得、または譲渡、球団保有者の変更)
新た参加資格を取得しようとする球団は、その球団が参加しようとする年度連盟選手権試合の行われる年の前年の11月30日までに実行委員会およびオーナー会議の承認を得なければならない。ただし特別の事情がある場合は、実行委員会はこの期限を延期できる。(略)
コロニーとの調整
福岡ドームや隣接するホテルなどを所有する米投資会社コロニー・キャピタルとの交渉も注目。孫社長は「福岡は離れない」としており、球団が福岡ドームを30年使うというコロニーとダイエーの契約(違約金は約900億円規模)が買収の支障になることはない。球団はチケットやグッズ販売について、コロニーに業務委託する契約(今季約38億円)を結んでいるが、コロニーは既に機構活用を決めたダイエー支援の方針も打ち出しており、今後の両者の調整次第。現在、コロニーは「球団についてコメントする立場にない」としているが、ソフトバンクは話し合いをはじめる意向。
他偉業参戦も
ダイエー本社の支援企業には、イトーヨーカ堂、イオン、米ウォルマート・ストアーズ、三菱商事、丸紅などが有力候補となる。これらの支援企業の意向が球団の行方を左右する。また球団が売却となった場合には、人気球団だけに京セラ、NTTドコモなどがライバルとして手を挙げる可能性もある。ちなみにダイエーの売却問題が表面化した際、その買収金額は200億円ともいわれたが、機構活用決定でその額は読めない。

◇ヤフーBBスタジアム、神戸契約は今年限り

孫社長はこの日、今年で契約が切れる「Yahoo!BBスタジアム」の命名権(ネーミングライツ)契約を更新しないと明らかにした。同社長は「(命名権の)契約は今年限りで終わりたい。(ダイエー球団の)買収の意思を表明した以上、二またをかけるのは申し訳ないし、福岡1本に絞りたい」と語った。ソフトバンクグループは、03年3月にオリックス・ブルーウェーブの本拠地だった神戸市営のグリーンスタジアム神戸の命名権を2年間、2億円で購入した。

オリックス小泉球団社長
「継続をお願いしたい。これだけ神戸で親しまれている球場名ですから。」

◇福岡知事に支援要請

孫社長はこの日午前、福岡県庁を訪れて麻生渡県知事と会談するなど地元有志に球団買収の意思を伝え、支援を要請した。買収後も本拠地を福岡とすることなどを伝えた。同知事は「(孫社長は)早めの理解を得たいということだった。ダイエーさんの気持ちをよく考え、地元の経済面でも大きく貢献しているし、まずはダイエーの気持ちが大事」と複雑な表情を浮かべた。

≫18日に名乗りを上げたのは何故ですか。
孫社長
「先週、ダイエーが産業再生機構入りを正式に確定させた。それ以前だとダイエーに大変失礼だと思ったし、もっと遅くなると来シーズンに支障を来たすと思ったから。今やらないと間に合わないと判断した。」
≫買収する金額は。
孫社長
「相手のあることなので状況を見ながらになると思うが、ほかに現れた場合でもクリアな気持ちで所有できるように頑張りたい。やる以上は何としても来季から参入したい。来季が無理なら再来季という考えでいる。とにかく不安定な状態は選手やファンに悪い。早期決着を望みたい。」
≫ダイエーと、産業再生機構入り後は接触したか。
孫社長
「ダイエーさんも忙しかったはず。でも、来季を考えると、これからどんどん接触していきたい。現在もアポイントメントの調整中。」
≫1番最初に、県知事に会った理由は。
孫社長
「ファンあっての球団で、市民の代表はまさに知事。球団を福岡に残す、その気持ちを知事へ伝えたかった。」
≫王監督との面識は。
孫社長
「3、4年前にゴルフのコンペか食事会で。王監督には、ぜひとも(監督を)続けて欲しい。」
≫福岡のファンに一言。
孫社長
「頑張るので応援していただきたい。」

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王監督、親会社どこでもやる[ニッカン]

ダイエー王貞治監督は18日、ダイエー球団買収に名乗りを上げたソフトバンクに対し、複雑な胸中を口にした。ダイエー本社の産業再生機構活用は決定済みだが、ダイエー球団の売却までには至っていない状況。同監督は「まだ何も決まっていないのにコメントのしようがない」と話したが、球団売却の可能性は否めないとあって「ダイエーが球団を持ってくれるのが1番だが、そうでなければ半永久的に保持してくれる会社にやって欲しい」と、声を振り絞った。

さらに王監督は、旧態依然とした球団経営にも疑問を投げかけた。「野球の運営は黒字とはいわずトントンというのが健全。これまで(収支などの)数字が明らかになってなかったけど、どこが持つかじゃなくてそういうところを(世間にも)透明にしていかないとね」。指揮を執るダイエーが、買収球団の対象とあって思いは複雑だが「これからは(球団売却などの流れが)加速していくだろう。(球団買収に企業が)手を挙げられるようになってきただけ変わってきた」と“時代の流れ”を肌で感じ取っている様子だった。

既に来季の続投を表明している王監督だが「オレはシーズン終盤に来季も(監督を)やると言っている。クビと言われない限り(親会社が)どこになってもやるつもりだ」と、続投への意思に変わりがないことをあらためて口にしていた。

◇GM必要

王監督は、球団買収会見で世界選手権の実現にも意欲を見せたソフトバンク孫社長に理解を示した。ダイエーも93年ドジャースと親善試合を行うなど「世界戦略」を掲げた時期があった。「昔はダイエーも(故)根本さん(球団社長)みたいな人がいたけど、今はいないからね。金銭的に余裕ができたらGMも必要。親会社から球団に来る人は野球を知らない人もいる。(野球の)総責任者として、野球を知っている人が必要」と話していた。

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ダイエー「継続保有」不変[ニッカン]

◇球団社長困惑

ダイエー球団側はこれまで通り、ダイエー本社再建を支援するスポンサーに継続保有を訴える考えだ。ソフトバンク孫社長の買収表明会見後、高橋広幸球団社長は福岡ドーム内の球団事務所で、突然の買収表明に困惑の表情を浮かべながら「2年前に球団買収の打診?なかったと思う。高木(ダイエー本社社長)が申し上げているように、球団を継続保有したいというのは変わっていない。王監督には電話で話をした。私達は運営もきちっとしていきたい」と語った。

球団側は来季もダイエー本社が単独継続保有する前提で、19日には王監督からシーズン終了報告を受ける予定。その場で王監督への正式な来季続投要請も行う見込みだ。ただ、ソフトバンク社からの正式に会談を申し込まれた場合は対応する姿勢も見せていた。

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セ豊蔵会長「ビックリ」パ小池会長「先の話だ」[ニッカン]

ソフトバンクがダイエー買収に名乗りを上げたことに対し18日、日本プロ野球組織(NPB)首脳は一様に静観の構えを見せた。

根来泰周コミッショナーは参加資格問題は「権限外」とした上で、「当事者からはそういう話は聞いておりません。聞いたところで今のところ何も申し上げることはありません」と話した。実行委員会議長の豊蔵一セ・リーグ会長も「びっくりしている。まず産業再生機構がどう判断されるかで、現段階ではコメントできない。今後の推移を見守りたい」と多くを語らなかった。

パ・リーグの小池唯夫会長も「ダイエーの佐々木会長から(ソフトバンクから)何の連絡もないとのことだった。私どもにも何の説明もありません。もし申請となれば協約に従い検討するが、ダイエーは継続保有したい考えだし、先の話ですよ」と戸惑いすら見せた。

オーナー会議での承認などは、特別の事情があれば期限の延長も認められる。実例として02年に横浜の譲渡問題が年越しになったケースがあるが、小池会長は「株を持っている加盟社間のことだった」と例外で今回は適合しないとの認識を示した。

◇阪神久万オーナーは「拒否しない」

阪神久万オーナーは、ソフトバンクのダイエー買収表明を歓迎した。大阪市福島区の電鉄本社を退社時に「ようやく(球界が)認められてきた気がする。大手の企業が入りだしました。でも、むちゃくちゃするかもしれないから、注意して近づかないといけないかな」などとライブドア、楽天の参入表明時とは明らかに違う姿勢。「拒否する気持ちはないですよ」と前向きに受け止めていた。

中日西川球団社長
「球界が混乱しているこの時期、新たに参入したいという意欲がある企業があるというのは好ましい。今後どうなるか分からないが、もし参入ということになれば、歓迎したい。」

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ITリーグだ、堀江社長歓迎

ライブドア堀江貴文社長は、IT企業の最大手「ソフトバンク」がダイエーの買収に名乗りを上げたことを歓迎した。この日、東京都港区の本社で会見を開き、同じIT企業だけに「よかったんじゃないですか。楽しくなって。ウチとか楽天さんとかソフトバンクさんとかで、イーリーグ(インターネットリーグ)ができれば面白いじゃないですか」と話した。さらに「彼ら(産業再生機構)はフェア。1番いいところに売却するんだから。そういうことなら(買収の確率は)高いんじゃないですか」と今後の見通しまで示していた。

◇新規参入通す、楽天は我が道

楽天の吉田敬取締役常務執行役員開発本部長は、ソフトバンクの動きについて「我々としては新規参入をきっちり通すことが務め」と語った。この日、東京・内幸町のコミッショナー事務局を訪れて22日の審査小委員会に向け、前回のヒアリングで指摘された追加資料として財務関係の書類を提出。またライブドア熊谷文人副社長、小島克典暫定GMも同事務局を訪れて追加資料を提出した。

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オマリー氏阪神に挨拶

新規参入を目指すライブドアの監督に内定したトーマス・オマリー氏が18日、駐米スカウトを務める阪神の球団事務所を訪れ、就任の挨拶をした。野崎球団社長と会談し、監督就任を承諾した同氏は「日本で監督をするのは自分の夢だった。でも阪神に選手、コーチとして育ててもらい、きちんとお話ししないといけなかった」と語った。

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宮城球場改修、楽天案を検討

宮城球場改修工事の各種申請に関する関係者連絡調整会議がこの日、仙台市内で行われた。楽天のスタッフ4人と宮城県、仙台市の関係者が出席。楽天が日本プロ野球機構に提出した改修案が、仙台市都市整備局、仙台市消防局などの関係各所間で検討された。楽天篠崎担当部長は「具体的な点は協議中で申し上げられないが、工期の問題は皆さん心配されていた」と工期が最優先事項になることを示唆した。

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仙台600人シンポ、ライブドアが地元では優勢[ニッカン]

新規参入についての緊急シンポジウム「新球団に期待する」(朝日新聞社主催、日刊スポーツ新聞社・東日本放送共催)が18日、仙台市内で行われ、地元のライブドア支持派があらためて存在感を示した。一般市民約600人を集めたシンポジウムにはライブドアから堀江社長、楽天からキーナートGMが出席。キーナートGMに対しては、市民から「(ライブドアの)後から来たのは何故か」など厳しい質問が続いた。

同GMは戸惑いながらも「1番いい組織をつくる自信はある。そこで判断してもらいたい」と回答。講演後には「厳しい質問があるのはしょうがない。色々な意見がある」と今後の努力で理解を求めていく姿勢を示した。指導経験のない田尾監督を心配する声には「情熱とエネルギーに溢れているし、コーチにはプロ中のプロを揃えます。近々お知らせできる」と心配無用を強調。大リーグとの関係には「特定チームとの提携は意味がない。30球団全てと関係を維持したい」と全方位外交を表明した。

一方の堀江社長は宮城球場に関し「寒さ対策には力を入れたい。ヒーターを客席につけられれば」と提案。ドーム構想には「費用の面で慎重に考えたいが、もしドームなら開閉式がいい」と自身の希望も示唆した。

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山崎市長「福岡に置いてもらいたい」[ニッカン]

ソフトバンクが福岡ダイエーホークス買収に名乗りを上げたことについて、福岡市の山崎広太郎市長は18日、「市は当事者ではないので市民やファンと同じ立場で見ている。まず当事者で問題の処理にあたることだ」と当面、動きを見守りたいとの考えを示した。ただ「福岡にフランチャイズを置いてもらいたいという気持ちは変わっていない。市民やファンにとってマイナスにならないようにして欲しい」と話した。

また山崎市長は同日午前、孫正義社長から面会を求められたが、「まだ説明を聞く段階ではない」として断り、電話で挨拶だけしたことを明らかにした。

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ソフトバンクに堀江氏好意的、楽天無関心[ニッカン]

プロ野球への新規参入を目指すライブドアの堀江貴文社長は18日、ソフトバンクがダイエーの買収に名乗りを上げたことについて「よかったんじゃないですか。産業再生機構の案件になるなら、フェアにいい条件の企業に売却する義務がある。総合的に確度は高いと思う」との考えを述べた。

かつてダイエーに買収を打診し、断られた事実を認めた堀江社長は「今は仙台1本でやろうと思っている。以前からインターネット企業でリーグ戦ができたら面白いと話していた」と、ソフトバンクの登場に好意的な姿勢を示した。

同じく参入申請中の楽天の吉田敬常務は「我々は新規参入をきっちり通すことが務め。ほかの話はさておき、仙台での体制づくりを進めている」と、他社の動向に無関心を装っていた。

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ライブドア内定のオマリー氏が阪神を来訪[ニッカン]

プロ野球で新規参入を目指すライブドアの監督に内定しているトーマス・オマリー氏(現阪神駐米スカウト)が18日、小島克典暫定GMとともに、甲子園球場内の阪神球団事務所に就任の挨拶に訪れた。

オマリー氏は野崎勝義球団社長と会談後に「社長からは頑張ってこいと言われた。快く送り出してもらい感謝したい」と話した。またライブドアの加盟が認められなかった場合は、来季も駐米スカウトの役職を継続することが確認された。

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アダルトサイト問題視に「違和感」[ニッカン]

宮城、秋田両県知事は18日の記者会見で、ライブドア、楽天の第2回公開ヒアリングで、ライブドアのアダルトサイトが問題視されたことについて「違和感がある」などと感想を述べた。

宮城県の浅野史郎知事は「日本プロ野球組織(NPB)の審査で出てきたことには違和感がある。気になることではあるが大問題だろうか」とした上で「『(ライブドア、楽天とも)どっちもどっち』に近いところがあるのだろう。私は冷静に見ているつもりだ」と述べた。ただ「そのようなサイトを運営していることは問題がある」と改善の必要性を指摘した。

秋田県の寺田典城知事も「青少年スポーツという観点からはイメージが良くないだろうが、ライブドアの参入したいという熱意は買いたい。それをもって参入を否定するという訳にはいかないだろう」との考えを表明。「社会の批判があったとすれば、ライブドア自身が深刻に考えているはずだ」と話した。

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ライブドア、アダルトサイト監視強化[ニッカン]

プロ野球に新規加盟を申請中のライブドアは18日、ネットサービスで展開しているアダルトサイトについて、現在の20人から200人に増員し、わいせつ画像削除のために監視体制を強化する方針を明らかにした。

ライブドアの熊谷史人副社長はこの日、新規参入を審査するプロ野球の審査小委員会から提出要請のあった質問状に対する回答書を東京・内幸町のコミッショナー事務局に持参した。その際、14日の第2回ヒアリングで質問が集中したアダルトサイトへの対応策を再検討し、回答書に盛り込んだことを明かした。熊谷副社長は「アダルトカテゴリーの完全撤去は難しいが、努力はする。アダルトソフトウエアは一切取り扱わないことを決めた」と話した。

同じく加盟申請中の楽天の吉田敬取締役も18日、同様に回答書を提出した。同取締役は「ライブドアは無料だが、楽天のアダルトサイトは有料だから、内容が違う」と語った。

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ソフトバンク、ダイエー球団買収に名乗り[スポニチ]

通信大手ソフトバンク(本社・東京都中央区)が福岡ダイエーホークス買収に名乗りを上げた。孫正義社長が18日、福岡市と東京都内で会見し、本拠地・福岡、王貞治監督が続投の上で、来季からの参入に意欲を示した。2年前から水面下で打診、ダイエー本社が産業再生機構に支援を要請し球団継続保有が厳しくなったと判断、正式表明した。今後、関係各方面との折衝に入り、再生機構と支援企業の球団売却決断を受け、本格交渉に入る。

孫社長の動きは迅速だった。午前10時すぎに福岡空港に降り立ち福岡県庁で麻生渡知事と会談。午前11時半から会見後、九州・山口経済連合会の鎌田迪貞会長(九州電力会長)と会談、協力を求めた。午後2時発の飛行機で東京に戻り、6時から再び会見。2時間に渡り情熱を語った。

孫社長
「一昨年からホークスに強い関心を持ち非公式にお願いしていた。最近の楽天やライブドアに触発された訳ではない。古里の球団を長期に所有したい。」

佐賀県鳥栖市生まれ。北九州市と福岡市で育ち少年時代は「3番サードの野球小僧」。また福岡市はソフトバンク創業の地。「福岡を離れることはない。王監督は憧れのスター。ぜひとも(監督を)続けて頂きたい。球団名に“福岡”“ホークス”を残すのも検討に値する」と話した。

球団運営へ具体的興味を抱いたのは02年。福岡ドームとホテルの売却構想が表面化し水面下で打診した。昨年3月にはオリックス本拠地「ヤフーBBスタジアム」命名権を購入するなど、プロ野球への関心は強かった。

今回の表明は13日のダイエー本社の産業再生機構活用が発端。「機構入りが確定する以前に表明すれば混乱する。だが来季の所有に間に合わせたい」。野球協約上、球団所有者の変更、譲渡は11月30日まで実行委員会、オーナー会議の承認が必要で期限が迫っていた。

ダイエーが希望する球団の継続保有は再生機構と今後選定される支援企業の判断による。「その時、こうして明確に球団を保有したい者がいるというのは重要な情報になる。国営球団はよろしくない。選手も経営者が未定では不安でしょう」と先手を打った形だ。

再生機構と支援企業が球団の扱いを決断するのは資産査定後の年明けとみられるが、小池唯夫パ・リーグ会長は「期限が過ぎても全球団がいいと言えば延期は可能」と特例を示し、手続き上は来季参入も可能だ。

「今日が第1歩。根回しはない。正面玄関から入っていきたい」。今後、再生機構やダイエー、球団興行権を持つコロニー・キャピタルと折衝に入る。「現在でも顧客獲得に年間1000億円以上をかけている。球団保有で年数十億円の赤字はブランド浸透の広告宣伝費として大きな範囲でない。2兆円の含み資産もある。球団買収に2兆円はかからないでしょう」。球団買収は企業PRやインターネットでの番組配信など自社事業にも活用できると判断した。

「拡大均衡への工夫はできる。ワクワクするスーパースター、胸躍る強いチームを作るのに経費節減など興味がない」。自信の笑みが浮かんだ。

◇「筋が違う!」

当事者に連絡のない突然の買収表明。ダイエー・高橋球団社長は「少し筋が違うんじゃないか」と不快感を隠さなかった。2年前から買収に動いていたという点も「承知していない」と否定。一方で中内オーナーは「売られる身には何も関係ない」と半ば突き放したような口調だった。既に産業再生機構に支援要請。本社の高木社長も「機構が売却を決めたら?それは新しいスポンサーとの話次第だと思います」と話した。

◇王監督ノーコメント

ダイエー・王監督は福岡県甘木市で、ソフトバンクが買収に名乗りを上げたことに「まだ何も決まっていない。こういうふうに決まったというのなら、コメントのしようがあるが、今は何も言えない」と話した。プライベートのゴルフを楽しんでいた王監督は、ソフトバンクの孫社長が監督の続投を表明したことを知らされると「今シーズンの終盤に来年もやると言っている。くびだと言われない限り、自分としてはやるつもりだ」と言い切った。

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コロニーとの調整が買収の最大問題[スポニチ]

ダイエー買収で大きな焦点となるのが本拠地・福岡ドームを所有する米投資会社コロニー・キャピタルとの調整だ。ダイエー本社は今春、有利子負債圧縮のため球場とホテルの福岡事業を同社へ売却。本拠地を30年間動かさない契約を結んだ。球団売却などで約束を破れば違約金として900億円を同社へ支払うことになると見られている。

同社は本来球団が持つチケットやグッズ販売権のほか放送権なども掌握しているといわれる。孫社長は本拠地移転を否定した上で「どういう関係でいけばいいのか話し合う」としているが、ロッテとの合併交渉でも足枷となったといわれるだけに調整は難航必至だ。

豊富な資金力で諸権利も含めて球場やホテルごと買収することも考えられるが、これには孫社長自身「一時的に求められるなら完全に否定することはない」と微妙な言い回しで決して乗り気ではない。むしろ突破口はソフトバンクが持つビジネスの展開力か。「コロニーはインターネットの販売チャンネルを持っている訳ではない。(両者が利益を上げる)WIN−WINの業務提携はあると思う」。コロニーによる球場&ホテル買収額は約900億円といわれる中、今回の買収劇で損得勘定にシビアな外資系企業へどれだけ魅力的なビジネスチャンスを提供できるか。孫社長の手腕が問われることになる。

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楽天、ライブドアが仙台でPR合戦[スポニチ]

新規参入を目指す楽天のマーティ・キーナートGMとライブドアの堀江貴文社長が18日、宮城・仙台国際センターで開かれたシンポジウムに出席しPR合戦を展開した。仙台を本拠地とする新球団への期待を話し合うもので、形式は約20分間司会者との質疑応答。堀江社長、キーナートGMの順で、約900人の市民の前で新球団について熱く語った。

球場の改修、防寒対策について「防寒着の貸し出し、温水ヒーターを各席につけられれば」と堀江社長。売店での目玉商品として地元仙台の名物料理牛タンを串刺しにした「シシカバブ」案を披露した。一方、キーナートGMは「寒さにはブランデーコーヒーとブランケットで“BB”がいいと考えている。球場にはネイルアートやマッサージ案もある」と提案。会場からは「後から仙台に来てライブドアを妨害してるのでは」という厳しい質問も飛んだが、同GMは「仙台が1番いいチームをつくれると思った。(表明時期の早さではなく)会社の組織力で判断して」と説明した。

両者1歩も譲らないPR合戦。地元ファンへの熱烈アピールが、新規参入へ審査が佳境へ入っていることを告げていた。

◇ライブドア、アダルトサイト監視強化

ライブドア、楽天が14日の第2回ヒアリング後に審査小委員会から提出を求められた財務、アダルトコンテンツなどに関する追加文書をコミッショナー事務局に持参した。ライブドアの熊谷副社長はアダルトサイトについて、現在の20人から200人に増員し、わいせつ画像削除のために監視体制を強化する方針を明らかにした。また、前回ヒアリングで指摘されたアダルトゲームソフトの製作、販売に関し「役員会を開いて、今後一切取り扱わないことにした」と話した。楽天の吉田取締役は「ライブドアは無料だが、楽天のアダルトサイトは有料だから、内容が違う」と語った。

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オマリー氏が阪神に就任挨拶[スポニチ]

新規参入を目指すライブドアの監督に内定しているトーマス・オマリー氏(現阪神駐米スカウト)が18日、小島克典暫定GMとともに、甲子園球場内の阪神球団事務所に就任の挨拶に訪れた。

野崎球団社長と会談したオマリー氏は「社長からは頑張ってこいと言われた。快く送り出してもらい感謝したい。阪神との対戦?それは夢です。そうなったら2、3点ぐらいハンデをもらえないかな」と話した。

また、ライブドアの加盟が認められなかった場合は、来季も駐米スカウトの役職を継続することが確認された。オマリー氏は手術を受ける父の看病のためこの日、米国へ帰国した。

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ソフトバンクが福岡ダイエーホークス買収に名乗り[サンスポ]

通信大手のソフトバンク(本社・東京)が18日、福岡ダイエーホークスの買収に正式に名乗りをあげた。福岡と東京で、孫正義社長が“2部制”の記者会見を行い、正式表明。ダイエー本社が産業再生機構に支援要請し、球団を売却する可能性が出てきたためで、来季からの参入を目指す。

突然の表明だった。この日午前11時半、福岡市内のホテル。孫社長は大型スクリーンを使い、球団買収表明を“プレゼン”風に敢行。球団保持の思いを口にした。

孫社長
「一昨年前から球団については、水面下で非公式にコンタクトをとっていた。我々は福岡が創業の地。球団を所有するなら九州のホークス1本に絞っていた。」

佐賀県に生まれた孫社長は福岡で育ち、昭和56年、アルバイト2人とソフトバンクを設立したのも福岡だった。ヤフーBBスタジアムの命名権を買い取るなど野球への関心が強い同社は、球場とホテルの売却構想が出た2年前から、愛着のある地元の球団買収を打診していたという。

会見に先立って福岡県庁を訪れ、麻生知事に挨拶。王監督については「子供の頃憧れのスーパースターだった。当然続けて欲しい」と続投を要請。“王ホークス”の存続を強調した。その後、夕方から都内で再び会見するなど、精力的に動いた。

保有資産2兆円、現有預金5000億円という豊富な資金力を有する同社は、今年8月に3400億円で日本テレコムを買収。球団買収には200億円程度が必要で、年間10億円の赤字を計上するが「大きな数字じゃない。ブランドイメージを高まり、トータルでは大きなプラスになる」と話した。

ただダイエー本社や球団に話をしないままの記者会見。球団買収に名乗りをあげた以外は「これから」と歯切れの悪い応答に終始。球団売却が前提になるが、来季参入は不透明な状態だ。

ソフトバンク
傘下にインターネットの検索サイト最大手のヤフーや流通事業、金融事業など約300社を抱える。最近はブロードバンド(高速大容量)通信事業に経営資源を集中。日本テレコムの買収のほか、携帯電話事業への新規参入も目指すなど事業を拡大させている。平成16年3月期連結決算は売上高が5173億円、純損益は1070億円の赤字。代表取締役社長・孫正義。本社所在地は東京都中央区日本橋箱崎町24番1号。

◇孫社長に聞く

≫何故、このタイミングなのか。
孫社長
「2年前から水面下でダイエーに打診していたが、先方が継続保有したいということで、それ以上踏み込まなかった。再生機構入りの確定前に表明するのは混乱すると思い、静かにしていた。来季に球団を持つためには、今日の発表より遅れる訳にはいかなかった。」
≫野球関係者やほか球団オーナーらと相談は。
孫社長
「正々堂々とやりたいので、本日、福岡県(の)麻生知事に相談したのが第1歩。」
≫産業再生機構、野球関係者との会談は。
孫社長
「秘書を通じてアポを取っている段階で、順を追ってお会いしたい。」
≫11月30日までに承認される見通しは。
孫社長
「オーナーの方々や、野球機構関係者から話を聞きたい。ただファンや選手のためにも国が所有するような“オーナー不在”はよくない。我々は球団を持ちたいという情熱がある。万が一、手続きが長引いた場合は、再来季でもやっていきたい。」

◇買収までの道のり

野球協約では球団保有者の変更、譲渡などに関しては前年の11月30日までに実行委とオーナー会議の承認を得なければならない−とされている(特別の事情がある場合、実行委はこの期限を延長できると付記)。現在、新規参入を目指す楽天などは日本プロ野球組織(NPB)の審査を受けており、ソフトバンクについても「何らかの審査は必要だし、(申請などの)手続きは必要」(実行委の豊蔵議長)。ソフトバンクは来季から参入するためには、早急にNPBとの事務協議が必要となる。一方で、ダイエー本社から支援要請を受けた産業再生機構との問題もある。再生機構は年内をめどに資産査定を終えた上で、本業の流通部門のスポンサーを入札で選定。ダイエーホークスやダイエーブランドの行方は「流通スポンサー次第」(再生機構関係者)とされており、ソフトバンクが球団を保有できるかは、こちらの状況との兼ね合いも大きい。

◇産業再生機構は?

親会社のダイエーから支援要請を受けた産業再生機構は、現在実施している資産査定の結果や、年明けにも選定する支援企業(スポンサー)の意向も踏まえ、球団保有の是非を総合的に判断していく方針。ソフトバンクの「立候補」自体も1つの判断材料となるが、現時点で球団保有を継続するか売却するかは「全くの白紙」(再生機構)。また、支援企業を決めるのは来年のため、ソフトバンクなどが買収するにしても、来季は間に合わず、実現は再来年以降との見方が多い。

◇パ・小池会長は困惑「聞いていない」

パ・リーグの小池唯夫会長は18日、ソフトバンクがダイエー買収に名乗りを上げたことについて「話は聞いていない」と困惑気味。継続保有を主張するダイエー本社と産業再生機構の話し合いが前提だとして、「今の段階でコメントできない」と述べた。

来季参入に関しては「11月30日までに実行委員会とオーナー会議の承認を受ける必要があり、かなり(時間が)切迫している」との認識。また、実行委議長の豊蔵一セ会長も「時間があまりないのは確か。ホークスについて、最初に名乗りを上げる意味合いもあるのでは」との私見を口にした。

◇ダイエー・高橋球団社長は不快感

ダイエーの球団関係者は知らされないまま、突然の買収名乗り。高橋広幸社長は「少し筋が違うんじゃないか」と不快感を漂わせた。この日、ダイエー本社や球団にソフトバンクから何の連絡もなかったという。高橋球団社長は「本社の(球団を)単独で継続保有する方針は変わっていないんだから、コメントのしようがない」と戸惑うしかなかった。当事者間の買収交渉をする前に、買収の意思を一方的に公表する異例の事態。ある球団関係者は「IT産業は今までとは手法が違うようだ。普通なら(球団買収は)水面下で進めるもの。こういう形で世に出すというのは、まず世論にアピールする狙いがあったのでは」と、ソフトバンクの意図を推測した。

◇ダイエー・王監督「今は何も言えない」

ダイエー・王監督は18日、福岡県甘木市で、ソフトバンクが買収に名乗りを上げたことに「まだ、何も決まっていない。こういうふうに決まったというのなら、コメントのしようがあるが、今は何も言えない」と話した。プライベートのゴルフを楽しんでいた王監督は、ソフトバンクの孫社長が監督の続投を表明したことを知らされると「今シーズンの終盤に来年もやると言っている。クビだといわれない限り、自分としてはやるつもりだ」と言い切った。

◇オリックス・小泉球団社長「Yahoo!BB」更新を

オリックスの小泉隆司球団社長は18日、ソフトバンクの孫社長が今年で契約が切れるオリックスの本拠地「Yahoo!BBスタジアム」の命名権(ネーミングライツ)契約を更新しない考えを明らかにしたことを受けて「続けて頂けるなら、続けて頂きたい」と年内をめどに、契約更新に向けて交渉する意向を示した。ソフトバンクグループは、平成15年3月にオリックス・ブルーウェーブの本拠地だった神戸市営のグリーンスタジアム神戸の命名権を2年間、2億円で購入していた。

ライブドア・堀江貴文社長
「(ソフトバンクのダイエー買収名乗りについて)以前、知人と『ヤフーさん、楽天さんやウチなどでE(インターネット)リーグができたら面白いよね』と話していたんですが、本当にそうなりそうですね。ただ、ウチは仙台1本。ホークスに関してはノータッチです。」

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楽天が厳しい質問攻めにタジタジ…仙台でシンポジウム[サンスポ]

プロ野球新規参入の本命、楽天のマーティ・キーナートGMが18日、同じく参入を目指すライブドアの堀江貴文社長とともに、仙台市内で行われたシンポジウム『新球団に期待する』に参加。地元では先に名乗り挙げたライブドアの人気が高く、キーナートGMには厳しい質問が集中。タジタジとなった。

2度にわたる審査小委員会でのヒアリングで、圧倒的優位な立場を確立した楽天が、思わぬところで逆風にさらされた。大拍手で見送られた堀江社長の後を受け、壇上に姿を見せたキーナートGMに、地元・仙台市民から厳しい質問が浴びせられた。「後から手をあげて、ライブドアを妨害してるように見えるんですが」「田尾さんはコーチの経験もないのに大丈夫?」…。次から次へと繰り出される詰問に、キーナートGMはタジタジ。

「先に手を挙げたから、そこに決まるということはない。いい組織を作れるところに決まるというのが、1番大事。やれる自信はあります」と正論で対抗したが、堀江社長には飛んだ客席からの「頑張って!」の声は、最後まで受けることはなかった。「厳しい質問はこれからもあるでしょう。しようがない。色々な意見があると思う」。疲れた表情で会場を後にしたキーナートGM。着々とチーム作りが進む楽天。地元の支持率の低さという課題が、玉にキズ。

◇裏でピリピリ!?再バッティング

先月25日に堀江社長が三木谷社長を“待ち伏せ”したNHK仙台放送局以来の両社バッティング。しかし、この日は時間をずらして行われたこともあり、壇上での対面は実現しなかった。「挨拶くらいは交わそうと思ったけど、全然目も合わなかった。気がつかなかったのかな」とキーナートGM。舞台裏ではピリピリムード!?

◇ライブドア監督内定のオマリー氏が阪神球団事務所に挨拶

ライブドアの監督に内定している阪神駐米スカウトのトーマス・オマリー氏が18日、小島暫定GMとともに、甲子園球場内の阪神球団事務所に就任の挨拶に訪れた。野崎球団社長と会談したオマリー氏は「社長からは頑張ってこいといわれた。快く送り出してもらい感謝したい」と笑顔。また、ライブドアの加盟が認められなかった場合は、来季も駐米スカウトの役職を継続することが確認された。

◇県営宮城球場の改修準備進行へ

宮城県と仙台市は18日、楽天の篠崎隆広社長室長らと仙台市内で会い、同社参入が決まれば、来シーズン開幕に間に合うよう、本拠地球場となる県営宮城球場(仙台市)の改修準備を進めることを確認。同室長は「県と市は来年3月のプロ野球開幕に間に合うのか心配していた。決定後に、速やかに工事に着手できるよう協議を進めたい」と話した。県と市は19日にはライブドアと話し合う。

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ソフトバンク買収名乗り王さん歓迎[報知]

◇資金2兆円「頼もしい」

ダイエー・王貞治監督が18日、ブロードバンド(高速大容量)通信大手、ソフトバンクの球団買収の動きを歓迎した。ソフトバンク・孫正義社長はこの日、福岡市内と東京都内のホテルで、ダイエー本社の産業再生機構活用で宙に浮くダイエー球団の買収計画を正式表明。福岡県の政財界に協力を要請するなど動き始めた。同社長は憧れの王監督への続投を求める方針を明らかにし、指揮官も前向きな姿勢を見せた。

突然のダイエー球団買収名乗りあげだった。含み資産2兆円というケタ違いの財力をアピールした孫社長は球界参入への意欲を口にした。

佐賀出身で中学、高校時代は福岡で生活。博多が創業の地である孫社長にとって、ホークスは以前から狙いをつけていた魅力的な“物件”だった。「楽天やライブドアに触発された訳ではない。2年ほど前から静かに動いていた」という。同時に、球団の顔である王監督へのラブコールも忘れなかった。「ぜひとも続けて頂きたい。新しい球団をグイグイ引っ張って頂きたい」と今後も、王監督にチームの指揮を熱望した。

王監督はこの日、プライベートで訪れた福岡県甘木市内のゴルフ場でソフトバンクによる買収表明を聞いた。先行きが不透明な親会社のダイエーに配慮しながらも、歓迎の意を表した。

王監督
「それだけ魅力あるチームということ。ダイエーがやってくれるのが1番だけど、1つの選択肢として(球団を)切り離すことも出てくるから、半永久的に保持してくれる会社に保有して欲しい。」

指揮官が望むのはもちろん、ダイエーによる単独での継続保有。ただ、ソフトバンクが買収に名乗りをあげたことで最悪のシナリオとされた“球団消滅”がひとまず遠のいた。それだけに、「オレが言うことじゃないけど、10社くらい手を挙げてくれればいいね」と安堵の笑み。豊富な資金力を誇るソフトバンク、孫社長個人についても「頼もしいことだね。1代であれだけ築いたというのは、興味はありましたよ」と歓迎ムードだ。

孫社長からの“ラブコール”にも「今季終盤に来年もやると言っている」とあらためて断言。力強い“援軍”を得て「クビだと言われない限り、自分としてはやるつもりだ」と言葉に力を込めていた。

少年時代、「3番・三塁」だった孫社長の憧れだった選手こそ、王監督だった。野球にかける情熱は強く、北九州市八幡西区の引野小学校時代は、帰宅後に鉄ゲタで足を鍛えると、古タイヤにバットを打ち込んでいたという。この日の会見では、自らの野球体験を大型スクリーンで紹介したが、そこには当然のように王監督の現役時代の写真が使われていた。「この悔しさは来年、お返しする。シリーズの1位も実力だが、日本シリーズにでられなかったのも実力だ」という、11日にプレーオフで西武に敗れた時の王監督のコメントも「王貞治監督の言葉を胸に」というサブタイトルをつけて引用している。「やる以上は勝てるチーム。選手が大活躍できるように様々な面でバックアップしていきたい」と孫社長。V奪回へ豊富な財力を惜しみなく投じることを早くも宣言している。

◇孫社長「2年前から動いていた」

この日夜、都内のホテルで行われた記者会見。約2時間にわたり、孫社長はダイエー買収に至った経緯、参入への熱意を説明した。

グリーンスタジアム神戸の命名権を買収した一昨年から球界参入を検討。ダイエー上層部にも、非公式に打診を持ちかけていたという。「名乗りをあげるとご迷惑をかけるという配慮で水面下でコンタクトはしていましたが、ダイエーの産業再生機構入りすることが確定して新しい局面に入ったことがきっかけ」と説明。球団の継続保有は、再生機構と新しい支援企業に委ねられることが濃厚だが「球団が第3者に渡るのであれば、ぜひやりたい。(再生機構への)情報の1つになる」として、真っ先に名乗りをあげた。

IT企業では日本有数の企業は日本テレコムを買収するなどさらに業務を拡大。「球団保有がブランドの認知でメジャー感を出すことでプラスになると認識している」とNTT、KDDIといった競合する企業に勝つことが狙い。さらにブロードバンド事業を広めるためのソフト面でも、野球は魅力的なソフトで、観客動員300万人のホークスは大きな影響力がある。「野球そのものがコンテンツの1つ。国民の皆様に提供していきたい」と話した。

保有株式も含み資産で2兆円と、球団を運営していく“体力”も十分。「できるだけ長く保有していきたい」と長期保有を約束。今後は機構関係者、各オーナーらにも働きかけて、参入実現へ動き出していく。

◇再生機構「全くの白紙」

親会社のダイエーから支援要請を受けた産業再生機構は、現在実施している資産査定の結果や、年明けにも選定する支援企業(スポンサー)の意向も踏まえ、球団保有の是非を総合的に判断していく方針だ。

ソフトバンクの「立候補」自体も1つの判断材料となるが、現時点で球団保有を継続するか売却するかは「全くの白紙」(再生機構)。球団は赤字だけに「優勝記念セール」を通じたスーパーの販売促進効果など、本業と球団の「相乗効果」が最大のポイントとなる。

再生機構関係者は「相乗効果が大きければ、赤字分は一種の営業費と見なすこともできる」と説明。再生機構が今月初めに球団関係者などを対象に実施した聞き取り調査でも、その見極めに重点が置かれたようだ。ただ、再生機構が支援企業を正式に決めるのは来年としており、今後の成り行きが注目される。

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参入期限11・30延期も[報知]

◇静観NBP

通信大手のソフトバンクがダイエー買収に名乗りを上げたことについて、根来泰周コミッショナーは18日、「当事者からそういう話を聞いていないし、聞いたところで、今の段階で何とかすることもない」と静観する方針を示した。パ・リーグの小池唯夫会長も「ダイエーの佐々木会長から“先方から何も連絡はない”とのことだった。(継続保有の)方向は変わらないとのことだった」と話した。ただ、正式申請された場合は「野球協約に沿って、ということになる」と付け加えた。

野球協約第31条には、新たな資格の取得、譲渡、保有者の変更は「11月30日までに実行委員会およびオーナー会議の承認を得なければならない」としている。「時期的には切迫している。だが、実行委員会、オーナー会議が認めれば理論上は可能」と小池会長は含みを持たせた。実際、9月8日のオーナー会議では滝鼻議長(巨人オーナー)が「今の経済状況を考えると、何が起きるか分からない。万が一、球団の消滅、その他の動きがあったときは機動的に審議したい」としている。

ロッテ・瀬戸山隆三球団代表は「イレギュラーなものだから、その時、その時で対応していくしかないのではないか」今後、話し合い次第で参入期限の延期の可能性があることを示唆した。

また、新規参入を希望しているライブドア、楽天の審査を担当する「審査小委員会」の豊蔵一議長(セ会長)は「買収に関しても審査の可能性はある」との見解を示したが、これはあくまで現在、設置に向けて動いている「新規参入検討委員会(仮称)」が動き出すことが前提。過去の球団譲渡の際も、内々に企業審査などは行っていたものの「現在の小委員会は新規参入の審査をしている。ソフトバンク問題を扱うことはない」と明言した。

巨人・清武英利球団代表
「本来なら買収が決まってどうこういう話になるけれど、今回も買収したいという(ところから始まっている)話だからね。ダイエーがどうなるか分からないし、対応を見ないと分からない。(野球協約に定めている新たな参加資格の取得、譲渡、球団保有者の変更期限となる)11月30日に間に合わないでしょう。これからじゃ。」

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キーナートGM「素晴らしいコーチ陣になる」[報知]

◇緊急シンポ参加

楽天のマーティ・キーナートGMはヘッドコーチ有力候補の横浜・山下監督と17日と会談したことについて「(山下氏から)いい話が出てきましたか?編成会議を開いて煮詰めていて、今週中にもスタッフ(構想)が決まる。素晴らしいコーチ陣になると思う」と話した。

夕方に仙台入りし、国際センターで開かれた緊急シンポジウム「新球団に期待する」に参加。このイベントにはライブドアの堀江社長も参加し、激論が期待されたが、時間差の出演で直接対決はなし。宮城球場の防寒対策について堀江社長がヒーターシート案を披露したのに対し、キーナートGMは「ブランケットとブランデーでホットになる」と笑わせた。

2人は舞台ソデですれ違ったがキーナートGMは「挨拶しようと思ったけど、目も合わせなかった。多分照明で見えなかったんでしょう」。終了後、報道陣から東北高・ダルビッシュ投手や巨人・桑田投手らの獲得意思を問われ「いいプレーヤーには全員興味がある」とだけ答えた。

◇山下氏会談延期

この日予定されていた楽天・田尾監督と横浜前監督の山下大輔氏の会談が、互いのスケジュールが合わなかったため、19日以降に延期になった。山下氏はこの日、関係者に横浜退任の挨拶回り。午後からは終日、都内の自宅で過ごした。楽天入りが確実な山下氏だが「田尾とも(GMの)マーティとも今後、会う予定はまだ決まってない」と話した。

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オマリー氏阪神に感謝[報知]

◇阪神球団事務所を訪問

ライブドアの監督に決定しているトーマス・オマリー氏(阪神駐米スカウト)が18日、小島克典暫定GMとともに兵庫・西宮の阪神球団事務所を訪問した。

阪神球団事務所に挨拶に来たオマリー氏はファンにサインのサービス オマリー氏と小島氏は、野崎勝義球団社長と個別に会談。「契約がありながら(監督就任を)許可してもらった社長にお礼を言った」と、オマリー氏は球団に感謝した。加盟が認められなかった場合は、来季も阪神で同じ役職を務める。「阪神と試合をするのが夢。そうなったら2、3点先にもらえないかな」と、ジョークを飛ばした。同氏は、この日の夕方に米国へ一時帰国。再来日は未定で、電話で連絡を取りながら、正式決定を待つ。

また、小島氏は「(参入が認可ならの)条件付きで打診はしてます」と、近鉄とオリックスからコーチを招聘するプランがあることを明かした。

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ソフトバンク買収、堀江社長も支持[報知]

◇成功確度高い

ライブドアの堀江貴文社長は18日、東京・六本木の本社で記者会見を開き、ソフトバンクがダイエー買収に名乗りを上げたことに支持表明した。

ソフトバンクはライブドアの有力な取引先で、堀江社長は「以前から関係者と『ダイエーを買収したら面白いんじゃない』と話していた。実際にそういう流れになって面白いですね」と嬉しそうに語った。孫社長についても、旧知の仲で「元気で気さくな方ですよね」と話した。今後については「ダイエーが産業再生機構を活用することになって、(球団も)いい企業に売却する義務がある。総合的にみれば(ソフトバンクが買収に成功する)確度は高いと思う」との私見を示した。

また、ライブドアも昨秋、ダイエー買収の交渉をしていたが、堀江社長は「その話はなくなった。ホークスに関しては我々はノーマーク。今は仙台1本しか考えていない」と新球団での球界参入しか頭にないことを強調した。

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