わたしはかもめ2004年鴎の便り(10月)

便

10月24日

古田選手会会長ドラフト改革へ[報知]

◇「構造改革委」で議題に

日本プロ野球選手会・古田敦也会長(ヤクルト)は24日、明大・一場投手の金銭授受問題が阪神、横浜まで波及したことを受け、ドラフト改革を11月上旬に発足予定の「プロ野球構造改革委員会」の最初の議題にあげることを明言。選手会からも改革案を示す考えを明かした。

球団主催の野球教室に参加した後、富山空港で取材に応じた古田会長は「これだけ問題が出たら来年からは絶対に改革しないといけないでしょう。構造改革委員会ができるしね。時期は決まっていないが、早くに意見を出したい」と改革へ意欲を見せた。

古田会長が支持するのは完全ウエーバー制とFA取得年数の短縮。同制度を採用する米大リーグでも、上位指名候補の選手が予め希望球団を表明したり、契約金が急騰し、今年も全体の1位指名は315万ドル(約3億4000万円)になるなど問題点も指摘されているが、「現行の制度と比較して、どちらのマイナス面が小さいかということ。選手が『契約金がいくら欲しい』と公表するほうが、裏で禁止されたやりとりをするよりもよっぽど健全」と訴えた。

「完全ウエーバーを基本に、その他にもいくつか提案するつもり」と、選手会としてすでに改革試案の作成に着手していることを示唆した古田会長。「新しいオーナーの方々もきっちりやってくれると期待しています」新体制となる経営者側と協力し、球界の暗部にメスを入れることを誓った。

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岩隅改めて合併球団拒否[報知]

◇「やる気にならん」

近鉄・岩隈久志投手が24日、ゲスト解説のため訪れたナゴヤドームで、合併球団「オリックス・バファローズ」入りに改めて難色を示した。22日にオリックス・小泉社長と初会談した時と同様、「まず近鉄に査定や今年の話を聞いてから。今のままではやる気になれない」とプロテクト枠入りへの態度を保留した。また、選手会長の礒部はこの日、藤井寺球場での秋季練習後、先週に小泉社長と初めて会ったことを明かした。「(トレードを望む)自分の考えは変わってません」と断言。藤井、阿部真らプロテクト入りが有力な主力も「新規参入球団でプレーしたい」と話した。

◇オリックス山口はプロテクト入り

合併球団「オリックス・バファローズ」が、今オフにポスティングシステムによる米大リーグ移籍を希望しているオリックス・山口和男投手を、プロテクト25選手に入れることが24日、確実となった。中村勝広GMが「代わりのいない大事な戦力」と、申し出があっても却下する方針を明確にした。この日、秋季練習のためヤフーBBに姿を見せた山口は「無理を通すようなことまではしたくない」と軟化の兆しをみせている。

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礒部に残留要請も「気持ちの整理がついていない」[サンスポ]

近鉄・礒部が先週、オリックスの小泉球団社長と直接会談していた事実を24日、明かした。9月の労使交渉後、直接会うのは初めてというが「(会うことに対して)僕も大人ですから、毛嫌いするようなことはないです。内容はプロテクトの話?そうですね。でも、気持ちの整理がついていないし、僕の考えは変わっていませんから」とこれまでの“残留”に難色を示す姿勢を貫いたようだ。

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礒部にオリックス球団社長が残留要請[ニッカン]

近鉄の礒部公一選手会長がオリックスの小泉隆司球団社長と先週に会談し、残留要請を受けていたことが24日、分かった。藤井寺球場での練習後に礒部が明かした。

礒部は「小泉社長からはプロテクトするので頼むと言われたが、気持ちの整理がつかない。考えは変わっていない」と合併後の新球団でのプレーに対してわだかまりがあることをうかがわせた。契約内容などの具体的な話はなかったという。今後の会談については「未定だが、会いたいと言われれば会うつもり」と話した。

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楽天とライブドアがまたバトル…ダルビッシュに熱視線[サンスポ]

プロ野球への新規参入を申請している楽天とライブドアがまたもやバッティングだ。24日、さいたま国体で東海大甲府(山梨)戦に先発、5回無失点の快投を演じた東北高(宮城)の右腕・ダルビッシュ有投手(3年)をめぐり両チーム関係者がネット裏で火花。仙台の“ご当地スター”となる金の卵獲得に向け、再びガチンコバトルが展開される。

グラウンドよりネット裏の戦いの方が、ずっと熱い。“豪球王子”こと東北高のダルビッシュに熱い視線を送る2チームの関係者。既に火花はバチバチだ。

大宮公園球場で行われた東海大甲府戦。先発したダルビッシュは5回5奪三振。最速143キロにスライダー、シンカーを交え2安打に封じた。

約1万人の観衆に交じり、楽天は松井優典2軍監督が初観戦し「これだけの大型選手であの身のこなし。さすが他球団が(1位で)狙うだけの素材です」と一目惚れ。早速広野功編成部長に報告すると言い、球場を後にした。

一方、松井氏から約10メートル前で観戦したライブドアの日野茂スカウティングディレクターもラブコール。「ダルビッシュ1本です」と、まだ参入が決定していないのに、1位指名を確約するほどの惚れ込みよう。

両社は前日にも衝突した。楽天の球団名「楽天イーグルス」に対し、ライブドアが同じ名前で商標登録申請していることが発覚。新規参入が決まる11月2日のオーナー会議まで、まだまだバトルが続きそうだ。

◇楽天の1軍守備走塁コーチに広橋公寿氏

楽天の1軍守備走塁コーチに元西武コーチの広橋公寿氏が就任することが確実となった。西武時代に同僚としてプレーした田尾安志監督が広橋氏に白羽の矢を立てた。

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ダルビッシュに楽天、ライブドア熱視線[スポニチ]

第59回国民体育大会「彩の国まごころ国体」秋季大会の高校野球競技会が24日、埼玉・大宮公園などで開幕し、1回戦4試合が行われた。150キロ右腕のダルビッシュ有投手(3年)を擁する東北(宮城)は5−2で東海大甲府(山梨)に勝利。仙台を本拠地に新規参入を目指す楽天、ライブドア関係者が熱視線を送った。また、今夏の甲子園で優勝した駒大苫小牧(北海道)は横浜(神奈川)に2−6で敗れた。

2カ月ぶりのユニホーム姿に女性ファンが中心のスタンドから大歓声が上がった。ダルビッシュにとって高校では最後の公式戦。「最後だし、チームとして楽しくやれればいい。今日は楽しくできました」。2回に左ひじに死球を受けたが、5回を2安打無失点。最近はトレーニング中心の毎日だが、それでもMAX143キロの直球と変化球の切れは抜群で、5三振を奪った。

スタンドにはマリナーズ、ドジャースなど日米10球団の関係者が集結。中でも熱い視線を送ったのが仙台を本拠地に新規参入を目指す楽天とライブドアだった。楽天・松井2軍監督は「あれだけ長身なのに身のこなしは素早い。球界を代表する投手になれる素材」と高い評価。ライブドアの日野スカウティングディレクターも「チームを背負って立つ素材。獲得する価値は十分。ライブドアの目玉として考えてもらっていい。1巡目?そういう認識でいいです」とドラフト1巡目で指名する考えを明かした。

新規参入で沸く地元、仙台。ダルビッシュも「盛り上がってますよ。自分が評価していただけるのは嬉しい。でも宮城球場は絶対改修するべきですよね」と今夏の宮城大会で全6試合で使用した球場に注文をつけた。

注目の進路について、スタンドの父・ファルサさん(44)は「日本のドラフトに参加することが希望だけど、メジャーの選択肢もあると話してある。本人も興味を持ってきたようだ」。盛り上がる一方の周囲をよそに、ダルビッシュは最後の大会で有終の美を飾る。

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楽天、ライブドアがダルビッシュ視察[報知]

◇埼玉国体高校野球

楽天とライブドアがダルビッシュ獲得でも、火花を散らした。楽天・松井優典2軍監督とライブドア・日野茂スカウティングディレクターがこの日、ダルビッシュ有を視察した。

高校生NO.1右腕の5回無失点の快投に、ライブドアの日野スカウティングディレクターは「スターの要素を多分に持っている。仙台で育ったという価値は大変なもの。1巡目?そういう認識でいいんじゃない」と早くも1巡目指名を示唆。楽天の松井2軍監督も「リリースがやわらかい。1巡目候補になり得る素材」とこちらも同等の評価を下した。

ダルビッシュ本人も「仙台が盛り上がっている感じがする。評価されるのは嬉しい」と笑みを浮かべた。新規参入の決定は11月2日。ドラフト会議は同17日になるため、両球団による“直接対決”は見られないが、どちらも参入が認められ次第、真っ先に怪物獲得に動く。

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ダルビッシュ「プロ1本」

東海大甲府を5回2安打無失点5奪三振に抑えたダルビッシュは、試合後にプロ入りの意思を表明した。「11月10日までにプロ野球志望届を出すつもりです。何球団に指名されるか興味はある」と話し、日本でのプロ入りを第1と考えていることを明かした。国体後に、今夏まで指揮を執った若生正広前監督らと話し合い、宮城県高野連にプロ野球志望届を提出する運びだ。

◇新球団「何も…」

この日は新規参入を目指す楽天とライブドアの関係者も試合会場を訪れた。それでもダルビッシュは「評価されていることは素直に嬉しいけど、別に何も…。宮城にプロができるという実感もわかない。ただ宮城球場は改修した方がいいですね」と、無関心を装った。また父ファルサさんは「社会人や大学は考えていない」と、プロ1本に絞ったと明かしながらも、「高校生は球団を選ぶ権利はないが断る権利はある。アメリカに渡るという選択もできる」と、メジャー挑戦に含みを持たせた。

◇「堀江社長がえらい勢い」ライブドア1位宣言

新規参入バトルがドラフト戦線にも波及した。埼玉国体秋季大会の初戦に登板した東北ダルビッシュ有投手を目当てに、楽天の松井優典2軍監督、ライブドアの日野茂スカウティングディレクターが大宮公園野球場のスタンドに駆けつけて熱視線を送った。ともに編成部門のトップが決まったばかりだが、密着マークを続ける既存球団に遅れまいとダルビッシュどりに参戦。チーム名などで激しい争いを繰り広げる両者が、今秋ドラフトの目玉をめぐっても火花を散らした。

態度は対照的だった。ライブドア日野氏は「声を大にして(獲得に)行きますよと宣言できる。1位?そういう認識でいい」と早々に1位指名を宣言。それには「社長がえらい勢いなんだよ」と堀江社長の意向が強いことも口にした。対する楽天松井2軍監督は、素材は高く評価しながら「参入が決まった訳でもないから(獲得意思などの)話はできない」と言葉を選んだ。万事において慎重に事を進める三木谷社長を思わせる口ぶりだった。

来月2日を期限とする新規参入審査では、どちらか一方が認められる可能性が高く、その場合「敗者」の苦労は無駄足に終わる。だが選手獲得の見込みや戦力整備、集客力などは審査材料になりうるだけに、指をくわえて見ている訳にはいかない。参入レースは最終局面でますますヒートアップしてきた。

◇楽天GM、東北出身優先

楽天のマーティ・キーナートGMが24日、青森市内で「国際交流と日米野球」と題した講演に出席。記者会見で九州出身選手が中心のダイエーを引き合いに出し「東北出身なら良いという訳ではないが同じレベルなら優先したい」と東北地方出身の選手を優先的に獲得する方針を示した。またコーチ陣について「量より質。12球団で最少のコーチ陣になるかも。日本人のコーチは大体決まっている」とチーム構想の一端も明かした。

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一場ハム入りも

◇明大・別府元総監督「高田GMの下がいい」

金銭授受問題で巨人、阪神、横浜入りが消滅した明大・一場靖弘投手が日本ハム入りする可能性が出てきた。24日神宮球場で、一場の後見人的な立場である明大の別府隆彦元総監督が「高田(繁)もGMに就任したし、明大OBの下でやるのが1番いいだろう」と話した。

22日に阪神と横浜が、一場に対して学生野球憲章に違反する金銭授受を行ったことが判明。これを受けて阪神久万、横浜砂原の両オーナーが辞任した。この非常事態に一場本人もかなりショックを受けており、野球を続けることへの不安も抱えているという。そんな精神状態を慮り、別府元道監督は「日本のプロでやるなら一場を守ってやれる環境が必要だろう」と話した。

事件発覚後、中日、西武も獲得に前向きな姿勢を示している。だが、別府元総監督は、明大OBの高田氏がGMに就任した日本ハムが、一場の精神的負担を最も軽減できる環境と判断したようだ。

今週中にも一場が謝罪の記者会見を開く予定で、別府元どう監督は「まずは公の場で謝ってケジメをつけること。そして高田と話し合うことになるだろう」と話した。

◇ダル1位指名「変更も」

日本ハムは現時点では1巡目指名をダルビッシュから変更しないことを明言した。三沢チーム統括本部長は「(一場の件については)初めて聞いたが基本方針は変わらない」と話した。1度、一場獲得を検討したが本人の在京志望とダルビッシュの指名を決定したため、早い段階でリストから消していた。一方、山田編成部ディレクターは「状況次第で方針を変更する可能性もあり得る」とした。GMに就任する元監督の高田繁氏も明大OBで一場に興味を示している。25日にも高田GM、今村球団社長、三沢統括本部長とで話し合いを持つ予定。

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フェニックス・リーグ第10戦

◇巨人8−0千葉ロッテ(サンマリンスタジアム)

先発の長崎が乱調。3回で5失点すると、2番手・三島が2回を1失点、3番手・杉原も1発を浴び、2回を2失点と、ルーキー2人が失点し課題を露呈、巨人に0−8と完敗した。

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杉原
「まだまだゲームで投げるようなレベルに達していないと思っています。このフェニックス・リーグでも、投げ込みしながらゲームに登板するつもりでいました。今日は、甘いボールでホームランを打たれました。力不足です。全てがレベルで達していません。オフもしっかり練習していきたいです。」

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黒木がマリンに合流

12日に横浜市内で右ひじ関節内の骨棘除去手術を受けた黒木が23日、退院し、今日からマリンスタジアムで練習するチームに合流した。まだキャッチボールなど出来ず、軽めの練習となったが、気持ち良さそうに汗を流した。

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