わたしはかもめ2004年鴎の便り(10月)

便

10月25日

ロッテが東海大・大松獲り…日米大学野球選手権MVP[サンスポ]

ロッテが今秋のドラフトで大学日本代表の4番打者、東海大の大松尚逸外野手(22)を指名することが25日、明らかになった。

大松はこの日行われた首都大学リーグの日体大戦の五回、右翼に今季2号3ラン。25日の試合で連勝すればリーグ優勝となる。「明日勝ってリーグ優勝して(11月の)神宮大会で日本一になりたい」と大松。7月の日米大学野球選手権でMVPに輝いた強打者にここまで阪神も興味を示してきたが、ロッテ入団が確実となった。

大松尚逸(おおまつ・しょういつ)
昭和57年6月16日、石川・金沢市生まれの22歳。金沢高3年夏は、県大会準々決勝で敗退。東海大では2年、4年春にベストナイン。血液型はB。1メートル83、85キロ。左投げ左打ち。

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伊東流日本一

◇松坂連投、オレ流に「勝ったぞ〜」

42歳の青年監督が5度、宙に舞った。ヤングレオ軍団を率いる、伊東勤監督の「一丸野球」が開花した。3勝3敗の五分で迎えた敵地での最終決戦。3回にカブレラの1発などで5点を先制。投げては先発石井貴が6回無失点でシリーズ2勝目。8回からはエース松坂を連投で起用し、最後は守護神・豊田を投入する豪華リレーで逃げ切った。50年ぶり日本一をもくろんだ中日を打ち砕き、西武が12年ぶり12度目の頂点に。球界再編で揺れた04年シーズンの幕が下りた。

カブレラがウイニングボールをつかむ。ナインがマウンドに駆け寄る。伊東監督は、少し遅れて歓喜の輪に向かった。ナゴヤドームの天井が、近づいては離れて行く。2度目の胴上げは5度。リーグ優勝より1回多い浮遊感覚に、全ての疲れが吹き飛んでいた。

普段は冷静な指揮官が、お立ち台で最後に雄叫びを上げた。「勝ったぞー!」。就任1年目の伊東監督が日本一を奪い取った。リーグ2位から2度のプレーオフを勝ち抜き、中日も撃破。それも全て最終戦にもつれこむ死闘だ。選手時代に7度、味わった頂点の座。チーム12年ぶり、監督として初めて味わう美酒は、格別のものだった。

少し声を詰まらせながら振り返る。「ここまで来るには日本ハムに勝ちまして、ダイエーにも。感謝してますし、シリーズの中日にも感謝してます。今ここにいることが信じられないんですが、感謝したいと思います」。最も好きな「感謝」という言葉が、何度も口をついて出た。

悔いは残したくない。できることは、全てやる。シリーズ中、関係者に投打走とも「中日が上」と吐露していた。だからこそ石橋をたたく継投に出た。前日134球を投げた松坂を8回から投入した。「あの点差だったけど、早めにトヨ(豊田)の前につなごうと思っていた」。シーズン中には考えられない仰天継投は、信頼感の高い投手を逆算して投入する、熟慮の末の采配だった。

00年4月23日。選手として2000試合出場を達成した試合で、松坂の球を受けた。試合後、野球人としての「喜び」について「最近は松坂くんとバッテリーを組むことかな」と言っている。常勝時代、幾多の名投手の球を受けてきたが「(松坂は)5本の指に入る」。日本球界を背負うエースになってもらいたい、最高の喜びを味わわせたい−。チームを支えてくれた右腕への、感謝の連投指令でもあった。

チーム初の生え抜き監督だった。昨年10月、堤オーナーと会談した際「ずっとやっていただいた方がいいと思います」と“永久政権”を示唆された。その直後、堤氏は球団関係者に「私が伊東を可愛がっていることが伝わっただろうか」と、もらしている。愛情を注がれたが、西武鉄道の問題で、同オーナーは今シリーズ後の辞任を表明していた。日本一が、せめてもの恩返し、そして「感謝」の印だった。

148試合目。シビアな日々が終わった。「全てうまくいったというか。選手達が、ついてきてくれたというか、それに尽きると思います」と選手を誉めあげた。2位からの日本一は、常勝復活の始まりを予感させる。いくつもの課題を克服しながら、強くなってきたヤングレオ軍団。伊東監督の心は、ファン、そして選手への感謝の念で溢れていたに違いない。

◇日本シリーズ表彰選手

最高殊勲選手賞
石井貴(西)
敢闘選手賞
井上一樹(中)
優秀選手賞
カブレラ(西)、和田一浩(西)、谷繁元信(中)

◇日本シリーズ関連コメント集

西武・伊東監督
「胴上げは信じられない気持ち。今日は悔いのないようにとだけ思っていた。プレーオフから1試合1試合選手が大きく成長してくれたのが実感。4、5戦と連敗した時も負ける気はしなかった。プレーオフで戦った日本ハムとダイエーに感謝したい。そして、第7戦まで凌ぎを削った中日の選手にも敬意を表したい。」
西武・山口弘毅オーナー代行
「伊東監督、コーチ、選手の皆さん、日本一おめでとうございます。今季のスローガン通り、チーム全体で『挑戦』し、そしてつかんだ栄冠でした。応援していただいたファンの方々にお礼申し上げます。」
中日・落合監督
「勝負事で負けて悔しくない人はいないでしょ。選手は去年の秋からよくここまでたくましくなってくれた。選手は約束を果たしてくれたけど、監督が最後の約束(日本一)を果たせなかった…。オーナー、選手、ファンとの約束を果たせなかったな。」
中日・白井文吾オーナー
「勝てなかったのはファンに申し訳ないが、僕はあまりがっかりしていない。大変よくやったと思うし、来年はもっといい試合をお見せできるんじゃないかな。」
根来泰周コミッショナー
「見どころの多いシリーズだった。西武はプレーオフを通じて、もまれてきた強さがあったのではないか。中日にしても新人監督でリーグを勝ち抜いてきたのは大変だったと思う。(コミッショナーに就任して)初めてのシリーズだったが、非常に面白かった。」
パ・リーグ・小池唯夫会長
「12年ぶりの日本一おめでとう。プレーオフを勝ち抜いての日本シリーズ制覇は長い道のりでした。緊張の連続で、窮地を乗り越えての日本一に喜びも倍加したことでしょう。ファンの皆さまにも白熱したポストシーズンを楽しんでいただけた事と思います。」
セ・リーグ・豊蔵一会長
「驚異的な西武打線のパワーに脱帽です。中日も50年ぶりの日本一はなりませんでしたが、シリーズを通してみればセの覇者の名に恥じない堂々たる戦いぶりだったと思います。野球の面白さをアピールしてくれた意義深い7試合でした。」
西武・豊田
「今日は舞い上がってしまった。リードがあったし、最後だからいいでしょう。勝てばいいんです。」
西武・フェルナンデス
「パ・リーグの強さを証明できた。来日中の父の前で優勝できて最高の気分だ。」
西武・中島
「最後まで全部出場できたんで、いい経験でした。」
西武・高木浩
「ほっとしている。嬉しい。今季は主軸がしっかりしていた。強かったと思う。」
西武・赤田
「最後の最後で1番いい仕事ができてよかったです。今年1年、いい経験と勉強ができました。」
西武・細川
「日本一の瞬間はボーッとしてしまって、輪の中に入れませんでした。本当に嬉しい。」
西武・長田
「今日の登板は7点差があったし、シーズン通りストライク先行で行けた。」
西武・佐藤
「先制点を取れたら、流れは来ると思っていた。ボチボチ仕事ができて良かった。」
西武・平尾
「(7回の)本塁打はたまたま。シーズンは駄目な時もあったけど、最後に貢献できて良かった。」
ダイエー・王監督
「プレーオフから各人がそれぞれのいい働きをした試合展開でしたね。パ・リーグを代表するに相応しい、総合力で勝ち取った日本一だと思います。」

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1200本ビールかけ、仮装祝勝会[報知]

西武の祝勝会はチームが宿泊する名古屋市内のホテルの特設会場で盛大に行われた。赤田、中島ら若手選手はスパイダーマンや孫悟空、鬼太郎などにふんして登場。まずは伊東監督が「シリーズで活躍できなかったやつはここで頑張ってくれ」という言葉で場内を盛り上げた。和田選手会長は「新潟は地震で被害に遭われ、大変なこの時期だが、我々も日本一を目指して頑張った。皆さんも頑張ってください」と被災地に配慮しつつ威勢良く「乾杯!」の号令でビールかけが一斉にスタートした。

松坂は乾杯してすぐに退場したが、用意されたビール1200本はわずか15分で消えた。また、ファンの乱入などを防ぐため周辺道路を封鎖し、警備員約30人を配置する厳戒態勢がとられた。

◇堤オーナー沈黙

西武鉄道の持ち株比率虚偽記載問題でこのシリーズ限りでの辞任を発表している西武・堤オーナーは日本一決定にも沈黙を貫いた。球団買収後、9度目の日本シリーズ制覇だが、堤オーナーがコメントをしなかったのは初。代わりに山口弘毅オーナー代行が「伊東監督、コーチ、選手の皆さん、日本一おめでとうございます。今季のスローガン通り、チーム全体で“挑戦”し、そしてつかんだ栄冠でした。応援頂いたファンの方々にお礼申し上げます」とのコメントを広報を通じ、発表した。

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楽天かライブドアか、新規参入の審査大詰め[スポニチ]

実行委員会が26日、都内のホテルで開かれ、新規加盟を申請しているライブドアと楽天に対する加盟審査は、いよいよ最終段階に入る。

25日には日本プロ野球組織(NPB)の審査小委員会から出された質問事項に関し、2社が回答書を提出した。実行委では、2社の財務調査を行った監査法人から、審査の重要な判断材料になる最終報告書が提出される。実行委後には審査小委も開かれる予定となっている。当初、豊蔵一実行委議長(セ・リーグ会長)は「早ければ26日の実行委で絞り込みを行う」との方針を示していたが、29日と11月2日のオーナー会議直前にも実行委を開催して加盟1社を内定、オーナー会議で正式承認を得る運びとなった。

また、26日の実行委では来季からの交流戦導入に伴い、両リーグのレギュラーシーズン試合数などが詰められる。

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新規加盟審査いよいよ大詰め…26日実行委で最終報告[サンスポ]

プロ野球の実行委員会は26日、都内のホテルで開かれ、新規加盟を申請中のライブドアと楽天に対する加盟審査は最終段階を迎える。

25日には日本プロ野球組織(NPB)の審査小委員会から出された質問事項に関して、2社が回答書を提出した。26日の実行委では2社の財務調査を行った監査法人から審査の重要な判断材料になる最終報告書が提出される。実行委後には審査小委も開かれる予定。

当初、実行委議長の豊蔵セ・リーグ会長は「早ければ26日の実行委で絞り込みを行う」との方針を示したが、審議事項が多岐にわたるため、29日と11月2日のオーナー会議直前にも実行委を開催して加盟1社を内定、オーナー会議で正式承認を得ることになった。

◇ライブドアが26日に新球団名を発表

ライブドアは26日、参入した場合の新球団名を発表する。インターネットで実施していた10点の候補の決選投票を終え『仙台ライブドア○○』が誕生する。楽天は既に球団名「東北楽天ゴールデンイーグルス」を公表。ライブドアの候補には「イーグルズ」という類似の愛称があり、仮に1位が「イーグルズ」になると、商標法でどちらかの球団名が認められない可能性が指摘されていた。しかし特許庁は「楽天と頭に付いているので、類似の可能性は少ないだろう」との見解を示した。

◇日本テレビ・氏家会長が新規参入を歓迎

巨人戦の視聴率低迷に悩む日本テレビ・氏家会長が新規参入による球界活性化に期待。この日の定例会見で「新規参入と同時に合併があったっていい。コップの中でやってきた体制を大きくかき回せる。参入の自由化というか、経営の自由化を進めていくことだ」と語った。新規参入を希望するIT企業についても「楽天もソフトバンクも社会性では十分、クリアされていると思う」と評価した。

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有線ブロード社長、買収は「1つの方法」[ニッカン]

プロ野球球団の福岡ダイエーホークスの買収を検討している有線ブロードネットワークスの宇野康秀社長は25日、都内で記者団に対し「1つの方法論として考えている」と、関心を持っていることを明らかにした。

ただ、宇野社長は「どういう企業に機会があるのかが全然はっきりしていない」として、産業再生機構のもとで経営再建するダイエーの支援先企業の意向などが分かった段階で検討する方針を示した。

プロ野球への参画については「買収も選択肢の1つだが、ダイエーに限って考えている訳ではない。(ソフトバンクなど)他社と競り合うようなことも今のところ考えていない」と強調した。

球団を保有した場合の経営戦略に関しては「ブロードバンド(高速大容量)通信や、エンターテインメント情報配信の仕方を変えていくのも役割」と述べ、プロ野球の試合配信など考えていることを明らかにした。

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日テレ氏家会長、新規参入歓迎[報知]

◇楽天、ソフトバンク

巨人相談役を務める日本テレビの氏家斉一郎会長が25日、東京・汐留の同局で定例会見し、プロ野球への新規参入を目指す楽天と、ダイエーの買収に名乗りを上げたソフトバンクを歓迎した。

氏家会長は「プロ野球は急速に転換期に入った。社会的に相応しくない企業が入るのは困るが、それ(健全な球団運営)ができるところなら、いくらでもおいでになればいい。楽天やソフトバンクは社会性をクリアしている」と語った。楽天と同じく宮城県をフランチャイズに新規参入を目指すライブドアの名前は出なかった。

また、明大・一場への金銭授受が発覚し、巨人の渡辺前オーナーに続いて横浜の砂原、阪神の久万両オーナーが相次いで辞任した不祥事を問題視。「(11月2日の)オーナー会議で新しい新人の採用形態が議論されるんじゃないか。誰もこのままでいいと思っている人はいないだろう」と現行のドラフト制度に疑問を投げかけた。

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宮城球場の命名権、譲渡は困難[ニッカン]

ライブドアの小島克典・暫定GMと楽天野球団の吉田敬社長は25日、浅野史郎宮城県知事とそれぞれ会談し、県営宮城球場に関するネーミングライツ(命名権)の譲渡や改修問題などについて意見を交換した。

両社が球場命名権の譲渡をあらためて要望したのに対して、浅野知事は「『宮城』の名称に誇りがある。金で名前を売ることは躊躇する」と述べ、難色を示した。会談後、両社は記者団に対し「歴史の重みや伝統を認識した」(小島氏)、「難しいという回答を頂いている」(吉田氏)などとし、県からの球場命名権の譲渡は難しいとの認識を示した。

一方、球場の管理権については浅野知事は会談後記者団に対して「前から一定の方向を申し上げている」と述べ、新球団の裁量を認めたいとの考えを伝えたことを示唆した。

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近鉄・岩隈が統合球団入りNO!波乱含みの展開も[サンスポ]

近鉄・岩隈久志投手が25日、藤井寺球場で統合球団「オリックス・バファローズ」でプレーすることに拒絶反応を示した。22日に大阪市内で小泉隆司球団社長と会談を行ったが、逆に不信感が増していた。目玉となるエースの“反乱”は今後、波乱含みの展開も予想される。 時折、笑顔を見せながらも言葉は過激だった。「今のままならオリックスでやる気はないです」。岩隈がはっきりと統合球団でのプレーにNO!を突きつけた。

22日にオリックス・小泉球団社長と直接会い、プロテクト(優先保有)入りを懇願された。しかし、結果的にそれが逆効果に…。「話をして(拒否反応が)より強くなりました」。理由はいつも応援してくれていたファンがいなくなること。さらに、魅力あるチームにすると力説されても、具体的にどういうビジョンがあるのか分からない。近鉄側からアクションがないことにも不信感を募らせた。近鉄側の説得役を任されている足高球団代表は「会うつもりです」というが、もつれた糸を簡単にほぐすことができるとは思えない。

岩隈は、礒部が主張するプロテクト選手としてオリックスにトレードされた後に、他球団への移籍を希望する“二重トレード”についても「求めたい?そうですね」と視野に入れていることを明らかにした。楽天の新規参入が承認されれば、義父の広橋公寿氏が守備・走塁コーチに就く。「仙台は面白みがある」と言うのも本音か。

今季、最多勝&最高勝率の2冠エースが流失となれば、根幹にかかわる問題。オリックス側が要求を飲むとは思えないが、大荒れ必至の情勢だ。

◇近鉄・大村が26日にもFA宣言

近鉄・大村直之外野手は、早ければ26日にもFA宣言する意向を示した。

大村
「早めに手続きをします。気持ちは固まっていますからね。」

また、足高球団代表は秋季練習後に大阪市内で会談し、残留の説得をしたことを明かした。「強いチームを作る中で必要な選手と話しました。でも、FA権は彼が取得した権利。最終判断は彼がすること」と話した。

◇オリックス・栗山が松下電器でアマ復帰

オリックスは25日、栗山聡投手が退団し、12月1日付で社会人野球の松下電器でアマ復帰することが決まったと発表した。

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岩隈楽天へ移籍志願[報知]

◇「イーグルスの父子鷲」実現か

近鉄・岩隈久志投手が25日、父子鷹ならぬ、東北楽天ゴールデンイーグルスでの“父子鷲”を希望した。合併球団「オリックス・バファローズ」でのプレーに消極的な岩隈は、義父・広橋公寿氏の入閣が確実になった楽天入りに強い関心を示した。

迷える最多勝右腕が初めて具体的な進路を口にした。「仙台にできるチームの方が面白みがある」新規参入は楽天が有力。その新球団の1軍守備走塁コーチに義父の就任が濃厚になり、心がグラついた。岩隈の夫人まどかさんは広橋氏の長女。付き合いは深く、厚い信頼を寄せている。

22日にオリックス・小泉隆司球団社長からプロテクト入りを要請されたが態度を保留。「小泉社長は『魅力あるチームにする』と話されたけど、具体的な内容は聞けなかった」と指摘した。

さらに近鉄・田代和オーナーにも不満がある。9月24日、西武との大阪ドーム最終戦前、同オーナーがロッカーで球団統合に至った経緯を初めて説明。

岩隈
「紙を読んでただけ。伝わってくるものがなかった。そんなのでやる気になれない」

この日の練習前、礒部と10分近く話し込んだ。「色んな方法もあると聞きました」礒部と同じ合併球団からのトレードも視野に入れるが、岩隈の第1希望は仙台行き。オリックスがプロテクト枠から外す可能性は低いが、今後に注目だ。

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岩隈、新球団拒絶

◇「仙台の方が面白みがある」

近鉄岩隈久志投手が25日、合併新球団オリックス・バファローズのプロテクト(優先保有)を明確に拒絶した。この日、藤井寺球場で「このままならオリックスに行く気はないです。自分の人生ですから自分で決めたい」と話し、「(合併を)勝手に進められたという気持ちがありますから」と話した。

22日にはオリックス小泉球団社長と極秘会談したが「行っても応援してくれるファンがいないと言ったら『魅力あるチームを作りたい』と社長は言っていました。どうやってですかと聞いたら、具体的な話はなかった」と明かした。仰木新監督、中村GMとも話をしたという。

ただ、プロテクト拒否は制度上認められておらず、拒めば任意引退に追い込まれるとみられる。選手会長の礒部が求めている、プロテクト後にトレードで他球団へ移籍する方法を模索する可能性がある。意思は強く「(新規参入の)仙台の方が面白みがあると思います」とまで話した。

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楽天、J2仙台に謝罪

楽天はこの日、新球団名がサッカーJ2仙台の商標イメージと酷似していると指摘されたことを受け、同チームの運営会社を訪れ、経緯を説明した。楽天は25日に新球団名「ゴールデンイーグルス」を発表したが、鷲、金色ともJ2仙台の商標イメージと重なっていた。楽天の吉田敬野球団準備室長は「不勉強でした」と謝罪した。

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楽天、ベガルタに「イヌワシ」重複を謝罪[ニッカン]

楽天の吉田敬常務は25日、サッカーJリーグのベガルタ仙台を運営する東北ハンドレッド(仙台市)の名川良隆社長と会談、チーム名をベガルタのイメージキャラクター「イヌワシ」と重なる「東北楽天ゴールデンイーグルス」に決めた経緯を説明し謝罪した。

会談後、吉田常務は「調査不足で、偶然イヌワシが重なったことを説明してお詫びした。了解していただいたと思う」と述べた。

名川社長は「正直、全く違うチーム名がいいと思ったが、クレームを付けるほどの問題ではない。マークやロゴを紛らわしくしないで欲しいとだけ伝えた」と話した。

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一場問題で久万オーナー辞任確認[報知]

◇阪神緊急役員会

明大野球部を退部した一場靖弘投手に金銭授受を行っていた問題に関し、阪神は25日、大阪・野田の電鉄本社で、球団の緊急役員会を開いた。

22日の問題発覚後、辞任する意向を示した久万俊二郎オーナーをはじめ、本社と球団の役員9人が出席。球団内部で進めてきた調査報告と処分を検討したが、球団側は日本シリーズ期間中を考慮し、処分の発表を26日に延期した。

約3時間の会議終了後、報道陣が待つ1階フロアに登場した久万オーナーは「今日は何もありません」と一言だけ。飛び交う質問には見向きもせずにハイヤーに乗り込んだ。代わりに会見に応じた野崎勝義球団社長も「今回の問題に関して方向性は出ましたが、日本シリーズというお祭りの日なので発表は差し控えたい」と決定事項には言葉を濁した。

関係者の話を総合すれば、久万オーナーの退任と、新オーナーに手塚昌利・現オーナー代行が就任することが再確認された模様。野崎球団社長の辞表受理と担当スカウトなどの処分を決定したものと見られる。

24日にプライベート先の米国から帰国した星野仙一オーナー付シニアディレクターは役員会に出席しなかったが、野崎社長と電話で連絡を取り合い、情報交換を行った。野崎社長は「星野SDから力づけてもらいました」と話していた。

◇星野SD野崎社長を慰留

阪神・星野仙一オーナー付シニアディレクターは25日、一場靖弘投手への金銭授受に絡み、辞意を表明している野崎勝義球団社長を電話で慰留した。この日、大阪・野田の電鉄本社で行われた緊急役員会の報告は受けていない、と話しながらも「社長は辞めないと思うよ。オーナーが決めることだろうが、(社長は)辞めさせる訳にいかんやろ。横浜だって(辞任は)オーナーだけやないか。巨人のケースとは違うんや」と、あらためて持論を展開した。

なお、同じく辞任する意向の久万俊二郎オーナーとの直接会談については「向こうからの連絡待ちや」と話し、要請があれば、26日にも会談する姿勢を示した。

阪神・野崎勝義球団社長は26日、都内のコミッショナー事務局とセ・リーグ連盟を訪れ、明大野球部を退部した一場靖弘投手への金銭授受問題について事情説明を行う。同社長は「今回の問題について報告します」と説明。都内で行われる実行委員会でも他球団に謝罪する。

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日本ハム自由枠で一場獲らない[報知]

◇ダルビッシュ1巡目

日本ハムの今村純二球団社長は25日、ドラフト1巡目で東北高・ダルビッシュ有投手を指名することを明言。自由獲得枠での明大・一場獲得を完全否定。この日、札幌・豊平区の球団事務所で行われた高田繁GMの就任会見の中で発言したもの。外れ1巡目や3巡目以降での指名については、含みを持たせた。

会見で明大野球部に退部届けを出した一場靖弘投手の指名について、高田GMは「明治の先輩、後輩として、彼がこのままプロへの道を閉ざされるのはかわいそうだし、もったいない。それと日本ハムが取りにいくかどうか、これは別問題」と発言。さらに今村社長が、補うように「今のところ、方針に変更はありません。一場君も、静かに考える時間が必要だと思う。東北高のダルビッシュ君、1位でいきます」と話した。

今後は、27日に東京・品川の球団事務所で編成会議を行い、ドラフト戦略について高田GMを交えて話し合うが、一場については当面は静観の構え。しかし、高田GMが「ルールを破ったのは確かだが、既にペナルティーを受けている。メジャーではなく、日本でやりたいという希望も聞いている」と話すなど、最終的に指名に踏み切る可能性は十分に残されている。

◇2回を無失点

ダルビッシュは25日、大宮公園球場での第59回埼玉国体の2回戦で熊本工相手に8回からリリーフ登板。2回を1安打無失点に抑え東北を4強に導いた。今春のセンバツ1回戦で無安打無得点に封じた熊本工打線。1死から右前へ“初安打”を許したが、後続を難なく断った。高校最後の公式戦は頂点まであと2勝だが「この大会は、楽しむつもりで来たんです。優勝?いや、どうですかね。みんなも(優勝したいとは)思ってないんじゃないですか」と意外なコメントで周囲を驚かせた。

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一場獲り、高田GM出馬も[ニッカン]

日本ハムの高田繁GMが25日、母校明大の後輩・一場靖弘投手(22=桐生一)の救済に強い意思を見せた。この日、札幌市内での就任会見で、今秋ドラフトの目玉で、金銭授受問題で揺れる一場について言及。「日本ハムが獲るかどうか別の話」とした上で「明治に行って(別府元)総監督と話したり、一場本人と話したりということはできます」と、場合によって、直接出馬も辞さない姿勢を示した。

この日、3年契約を結んだ初代GMの初仕事は、27日に都内で行われるドラフト戦略などの編成会議出席。一場を、外れ1巡目や3巡目などで指名することも可能。球団関係者は簡単に方針変更できないとしているが、契約最終となる3年目の優勝を公言した高田GMは「今は静かに見守るだけ。でも球団方針が決まって、いけと言われればいく」と話した。

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