わたしはかもめ2004年鴎の便り(10月)

便

10月26日

訃報

長崎伸一投手の実父・長崎日出男氏が、25日午前10時30分、肺がんのため死去、57歳。告別式は27日午後1時から奈良県桜井市黒崎717の1、オリジナルセレモニー会館で。喪主は長男大助さん。

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球団名「仙台ライブドアフェニックス」[報知]

◇ネット投票で決定

来季からのプロ野球新規参入を目指すライブドアの球団名が「仙台ライブドアフェニックス」に決定した。「フェニックス」は英語で「不死鳥」の意味で22日から26日までインターネットで実施した10候補による決選投票で1位になった。26日、東京・六本木の本社でチーム名を発表した堀江貴文社長は「何度でも死なずに生き返る、永遠に続くチームでありたい」と話した。同時に募集していたチームカラーは赤に決まった。

新規参入が認められるまで諦めない―その思いが込められた「フェニックス」だった。堀江社長は「チームカラーの赤のイメージとも合うし、不死鳥のように『何度でも生き返る』、『永遠に続いていくチームであって欲しい』という我々の思いとも合致する。皆さんの思いがこれに込められているのかな」と話した。

苦しい戦いが続いている新規参入レース。21日には事実上の“ギブアップ宣言”まで飛び出した。だが、堀江社長は「色々な困難があるが、そういったなかでも『フェニックス』っていう名前がついているから、何度でも死なずに頑張っていける」と前向きに話した。

楽天とは違い、ファン投票で球団名を決めた。当初の公募で選ばれた10候補で実施した最終投票は1万8268票が集まり、1位の「フェニックス」は3390票を獲得した。楽天の「ゴールデンイーグルス」に似た「イーグルズ」は2794票で2位、「ドリームス」は2767票で3位だった。

「名前を決める過程にファンの皆さんが参加していただいたのは、非常に重要なこと。市民に愛される球団にしたい」堀江社長は再びファンの熱い思いを強調した。楽天の「イヌワシ軍団」のようなチーム愛称もあえて決めず、自然の流れにまかせるという。 11月2日の“合格発表”は杜の都・仙台で待つつもりだ。新規参入のドアは開かれるのか−。この日、同時に発表されたチームカラーの赤と同じように、若きIT社長の内に秘める熱い炎は永遠に消えることはない。

◇暗示!?落ちた〜

ライブドアが“落ちた”。チーム名発表会見の最中、壁にかけられていた宮城球場完成予想図がガタガタと音を立てて地面に落下。堀江社長も一瞬、茫然とした表情を浮かべて苦笑い。場内の報道陣らも「何かを暗示しているのでは…」とざわめきが起こった。

◇商標「問題なし」

ライバルの楽天が発表した「ゴールデンイーグルス」(イヌワシ)と似た「イーグルズ」は決選投票で2位に終わった。既にライブドアは最終10候補を商標登録申請済み。似ている商標は登録を却下される可能性から「イーグルズ」が1位になった場合の「ゴールデンイーグルス」との商標問題が話題になっていた。「フェニックスに決まったので問題なし」と堀江社長は終始、笑顔だった。

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新球団名は「フェニックス」に決定[スポニチ]

新規参入を目指すライブドアが26日、東京・六本木の本社で記者会見し、球団名を「仙台ライブドアフェニックス」に決定したと発表した。今月15日までに集まった約6万通の応募の中から10候補に絞り、22日から同社のホームページでファンによる決選投票。結果、最多の3390票を集めたフェニックスが当選、同じく公募していたチームカラーは赤に決定した。堀江社長は「不死鳥は赤色と合致する。(名前のイメージは)何度でも生き返る、永遠に続いていくチーム。結果としてすごくいい名前」と誇らしげに語った。

あくまでもファンの声を重視した。ライバルの楽天が22日に約200個の候補の中から会社が発表したのに対して、ライブドアは最後まで公募。「自分達の好みで決めるよりも選んだ人は何らかの愛着がある。それが大事」と堀江社長は説明した。また、球団のロゴは現在CGで作成中で「今はキャラクターとの提携も検討してます。皆さんも知ってるビッグなキャラクター」と熊谷副社長が話すなど、着々と準備は進んでいる。

さらに承認か否かが決定する11月2日には、宮城・仙台へ“御礼行脚”を敢行するプランを中野取締役が明かした。「通知(電話)が来る頃は仙台にいますよ。受かっても落ちても挨拶に行きます」。地元テレビ局を中心に各関係者に挨拶をして回る予定で、本拠地希望の仙台で市民とともに最後の審判を待つ。

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球団名決定!!「仙台ライブドアフェニックス」[サンスポ]

新規参入を目指すライブドアの堀江貴文社長は26日、球団名を「仙台ライブドアフェニックス」と発表した。候補10件に絞った決戦投票が終了。得票数1位の「フェニックス」(不死鳥)に決め、チームカラーも票が多かった赤に決めた。「色々な困難もあると思うけど、なくならないでずっと続いて欲しいという気持ちが反映された結果だと思います。いい名前です」と同社長。参入の本命、楽天が22日に発表した球団名「東北楽天ゴールデンイーグルス」と似た「イーグルズ」は得票数2位。ライブドアが「イーグルズ」を商標登録申請している点に関しては「フェニックスに決まったので、何も問題なし」と、楽天側と争うつもりはないとの姿勢を示した。

◇楽天がキンケード獲得へ

楽天が、助っ人として今季阪神でプレーしたマイク・キンケード選手の獲得に乗り出していることが26日、分かった。「第3の捕手として十分に期待できる」(楽天関係者)。捕手と内野の複数ポジションをこなせるユーティリティぶりを高く評価。また、打撃理論では定評のある田尾安志新監督が今季は評論家として阪神を中心に見続けてきたこともあり、キンケードの打撃は「修正可能」と判断。既に水面下でキンケード側と接触している。

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ライブドアはフェニックス[ニッカン]

◇「死なない」「永遠に続ける」

球界への新規参入を目指すIT関連企業「ライブドア」(堀江貴文社長)が26日、球団名を「仙台ライブドアフェニックス」とすると発表した。インターネットの同社ホームページで球団名を公募。応募数の上位10候補による最終投票の結果、最多票の「フェニックス(不死鳥)」を採用。チームカラーも赤で決定した。楽天の球団名「イーグルス」と類似の「イーグルズ」は2位だった。

参入を目指す球団の愛称は「不死鳥」だった。インターネットの1回目の公募では、約6万票が集まった。その中から、悪質と思われるイタズラなどを除いた、上位10候補による最終投票を22日から開始。この日正午で締め切りとなり、その結果、応募総数1万8268の中で最多の3390票を集めた「フェニックス」が採用された。2位は「イーグルズ」で2797票、3位は「ドリームス」の2767票。堀江社長は「不死鳥というか、同じ投票で決定したチームカラーの赤とマッチしている。何度でも生き返る、永遠に行き続けていく球団として、いい名前かなと思ってます」と感想を語った。

ライバルの楽天は、22日に球団名「東北楽天ゴールデンイーグルス」(通称・楽天イーグルス)を発表して商標登録申請した。だがライブドアは、その前日の21日に投票で上位だった「イーグルズ」の商標登録の出願を済ませていた。「ス」と「ズ」の微妙な差をめぐって、両社に問題が発生していた。結果的に「イーグルズ」は2位で問題はなくなったが、楽天の「イーグルス」が類似と見なされた場合には、先に申請した方に認可されるケースもある。

だが堀江社長は「イーグルズ」の票が増えて、別の意味で人気になった。でも結果的には決まりませんでしたから。まだ登録が認められるかどうかは分からないが、相手が欲しければ拒絶する理由はないです」と説明。仮にライブドアに認可された場合でも楽天に譲り渡す意向を示した。楽天は球団名で「イヌワシ軍団」をアピールしたが、ライブドアは「球団名だってファンの投票で決めた。(愛称の呼び名などは)我々が決めるものではなく、ファンが決めるもの。とにかく市民に愛される球団にしたいです」と地域密着を強調。独自で決めた楽天とは対照的な姿勢を見せた。

順位愛称票数
1位フェニックス3390票
2位イーグルズ2797票
3位ドリームス2767票
4位グリーンリーブス2175票
5位フォレスターズ1646票
6位フロンティアズ1616票
7位ペガサス1178票
8位シャークス1079票
9位ドルフィンズ1009票
10位レインボーズ614票
フェニックス(PHOENIX)
エジプト神話に出てくる霊鳥。500〜600年ごとに1度、自ら香木を積み重ねて火をつけ、焼死。その灰の中から再び幼鳥となって現れるという。不死鳥。米プロスポーツで田臥が所属するNBA「フェニックス・サンズ」、NHL「フェニックス・コヨーテス」は、アリゾナ州フェニックスが本拠地。日大アメフト部など、愛称を「フェニックス」にするチームは多い。亜熱帯に分布するヤシ科の常緑木はフェニックスと呼ばれ、宮崎県の木に指定。現在、同地で開催中のプロ野球秋季リーグは、フェニックス・リーグと呼ばれる。

◇仙台で依然強いライブドア人気

「イーグル対決」の実現ならず−。仙台市民にライブドアの球団名の印象を聞くと、地元「仙台」が入った名前に好印象の声ばかり。「イーグルズだったら楽天(東北楽天ゴールデンイーグルス)と同じで面白かった。ライブドアは本拠地を真似されたけど、お返しはしなかった」と“大人の対応”に賛同の声も。チーム名の比較でも楽天を圧倒するなど本拠地・仙台の「ライブドア人気」は相変わらずだった。

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楽天は組閣固まった[ニッカン]

◇打撃コーチに駒田氏就任内定

来季からの新規参入を目指す楽天が、チームの組閣人事を固めたことが26日に分かった。打撃コーチには巨人、横浜で活躍した駒田徳広氏の就任が決定。元西武の広橋公寿氏が守備走塁コーチに就任することも決まった。投手コーチには元横浜の斉藤明夫氏の受諾が確実な状況。既に発表済みの田尾安志監督、山下大輔ヘッドコーチ、松井優典2軍監督に続く決定で、来月2日のオーナー会議を前に着々と準備が整ってきた。

駒田氏は、00年の現役引退後は野球解説者として活躍してきた。コーチとしての経験はないが、明るく親しみやすい解説はファンからも好評を得ている。田尾監督はコーチ人選の基準に「人間性」「コミュニケーション力」を挙げており、その意味ではうってつけの人材だ。指導力は未知数だが、ゼロからスタートを切る新球団にとってはフレッシュさもプラスとなり得る。

◇岩隈も狙う!?

斉藤氏は93年に現役引退後、96年から99年まで横浜のコーチを務めた。正式就任が決まれば5年ぶりの現場復帰となる。広橋氏は昨年まで西武の打撃コーチ。近鉄岩隈の義理の父にあたるため、パイプを生かして「岩隈撮り」に乗り出す可能性もある。

人気、実績を兼ね備えた組閣も固まり、後は来月2日の参入決定を待つばかりとなった。

◇田尾監督仙台訪問へ

田尾監督が今月中にも仙台訪問の意向を明らかにした。この日は東京・有楽町のニッポン放送でレギュラー番組に出演。終了後に「近々時間をつくって、早いうちに仙台に行きたいと思っています」と話し、来月2日のオーナー会議を待たずに訪問したい考えを示した。組閣については「もう固まっている。2日には発表できると思う」と話したが、具体名に関しては「僕の方からは言えない」とコメントは避けた。

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合併新球団の“閣僚”固まる[報知]

◇「オリックス・バファローズ」

合併新球団「オリックス・バファローズ」の1、2軍のコーチングスタッフが26日、固まった。1軍はヘッド格として新井宏昌打撃コーチが4年ぶりにダイエーから復帰。投手部門は神部年男コーチと赤堀元之コーチ(ブルペン担当)の2人制となる。守備走塁コーチには近鉄から大石大二郎守備走塁コーチ、阪神から松山秀明2軍守備走塁コーチを招聘。別府修作2軍バッテリーコーチが1軍ブルペンコーチに昇格する。中沢伸二バッテリーコーチ、杉本尚文バッテリーコーチ補佐は留任が決まった。

2軍は加藤英司監督、谷村智啓投手コーチ、藤井康雄打撃コーチの留任が決定。内野守備走塁コーチには近鉄・真喜志康永守備走塁コーチ、バッテリーコーチには今季限りで引退する三輪隆捕手の就任が内定。今季1軍を指導した佐々木誠コーチが外野守備担当となる。小川史内野守備走塁コーチ、山森雅文外野守備走塁コーチは退団する。

◇近鉄礒部&岩隈のプロテクト明言、オリックス中村GM

オリックス・中村勝広GMは26日、合併球団入りを拒否している近鉄・礒部公一外野手、岩隈久志投手を25人の優先保有枠に入れることを明言した。ヤフーBBスタジアムで「彼らほどのレベルの選手になれば、プロテクトしない訳にはいかない」と語った。 両選手はこの日、神戸市内で行われた近鉄選手会主催のゴルフコンペに参加。礒部は「せめて合併球団には誠意を見せて欲しい」と軟化の兆しをみせたが、岩隈は「オリックスでやる気が起きない気持ち?変わらないです」と、新規参入球団入りの希望を改めて強調した。

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中村GM、岩隈も礒部も「プロテクト」

オリックスの中村勝広GMが26日、合併新球団入り拒否の姿勢を示している岩隈久志投手、礒部公一外野手をプロテクト枠に入れる方針を示した。「今後の展開が読めない。どう収めたらいいのか。現時点ではプロテクトするとしか言いようがないでしょう」と話した。両選手がプロテクト後のトレード要求も視野に入れている情報もつかんでおり、困惑の表情を浮かべていた。

◇礒部最後の?V

選手会長礒部が、梨田前監督をはじめコーチ、選手、スタッフら101人が参加した神戸市北区での選手会ゴルフコンペで優勝した。主催者ながら賞品の大型テレビも獲得。「微妙な立場で優勝してしまいました」と照れ笑いを浮かべたが、去就については「今まで通りの気持ちです。お金の問題じゃない」と合併球団入り後のトレードを求める姿勢に変わりがないことを強調した。

◇ノリ喋らず

中村が9月27日の今季最終戦以来、約1ヶ月ぶりに公の場に姿を現したがメジャー移籍については口を閉ざした。ポスティングシステム(入札制度)を使っての移籍を近鉄と交渉中だが「途中経過はいらんと思うし、決まってから話します」と繰り返した。02年オフのFA騒動で受けた精神的なダメージが大きいようで「(報道陣に)仲介はして欲しくない。2年前のFAの時にやられてますんで。自分で考えて自分で決めて決まってから話します」と決意表明は先送りした。

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プロ野球実行委、新規加盟2社の結論出ず[ニッカン]

プロ野球の実行委員会が26日、東京都内のホテルで開かれたが、新規加盟を申請中のライブドアと楽天に対する加盟審査についての結論は出なかった。2社の新規参入を審査する日本プロ野球組織(NPB)の審査小委員会から途中経過の報告はあったが、具体的内容は明かされなかった。

実行委員会後には審査小委が行われ、両社の財務状況を精査していた監査法人からの報告を分析したが、さらなる検討が必要と判断。29日の実行委で財務などの決算書類などが審査小委から提出された後、各球団が検討した上で、11月2日の実行委で1社を内定、同日のオーナー会議で正式承認される運びとなる。

また、来季から導入される交流試合の開催期間を5月6日から6月16日とすることでほぼ固まった。このほか、明大の一場靖弘投手への金銭授受問題が発覚した横浜、阪神から謝罪があり、西武からは堤義明氏が26日付でオーナー職を辞任したことが報告された。

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新規加盟企業の結論出ず[スポニチ]

プロ野球の12球団の球団代表クラスが出席する実行委員会は26日、東京都内のホテルで開かれ、新規加盟を申請中の情報技術(IT)関連企業のライブドアと楽天に対する加盟審査についての結論は出なかった。

2社の新規参入を審査する日本プロ野球組織(NPB)の審査小委員会から途中経過の報告はあったが、方向性を含めた具体的内容は明かされなかった。

29日の実行委で財務などの決算書類などが審査小委から提出された後、各球団がその資料を持ち帰り検討した上で、11月2日の実行委で1社を内定、同日のオーナー会議で正式承認される運びとなる。

また、来季から導入される交流試合の開催期間を5月6日から6月16日とすることでほぼ固まった。予備日を含めた日程は次回の実行委でまとめられることになった。

このほか、明大の一場靖弘投手への金銭授受問題が発覚した横浜、阪神から謝罪があり、西武からは有価証券報告書への株式虚偽記載問題の責任を取り、堤義明氏が26日付でオーナー職を辞任したことが報告された。

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11・2“合格”待つ[報知]

◇実行委で決定→オーナー会議で発表

プロ野球への新規加入を申請しているライブドアと楽天を審査する「審査小委員会」(会長・豊蔵一セ・リーグ会長)が26日、都内のホテルで開かれ、29日の実行委員会に審査の報告書を提出することになった。

この日は約3時間にわたって話し合いが行われ、監査法人からの報告、今後の日程などが詰められた。既に両社からは、同委員会が出した質問に対する回答書がほぼ出されており審査は最終段階。29日の実行委で両社を審査した比較表を提出し、各球団が持ち帰って検討。11月2日の実行委で参入球団を決定し、オーナー会議で承認、発表という運びになる。

「客観的な比較表を出して、それを持ち帰って各球団が検討することになる。結論を出すのは11月2日の実行委とオーナー会議になる」と委員のロッテ・瀬戸山球団代表は説明。新規参入球団の決定が大詰めを迎えている。

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西武は日本一パレード自粛[ニッカン]

西武堤義明オーナーが12年ぶり日本一から一夜明けた26日、正式に辞任した。後任は無期限で置かず、オーナー業務は山口弘毅オーナー代行(プリンスホテル社長)が行う。 堤氏は今月13日、西武鉄道の有価証券報告書の訂正の責任を取り、コクドの会長職をはじめとする西武グループの全役職の辞任を表明。球団オーナーはチームの動揺を考慮して日本シリーズ後に退くことを明かした。日本一の瞬間はテレビで見届け、この日午前、球団を通じてコミッショナー事務局に辞任手続きを行い、午後から行われた実行委員会でも報告された。

26年の球団経営で15回のリーグ優勝と9回の日本一という華々しい成績を挙げた。12年ぶり栄冠に対するコメントはないままの退団に、星野好男球団代表は「西武ライオンズ一筋で育て上げた伊東監督が堤オーナーの最後を飾ってくれてよかった」と、胸中を代弁した。

しかし、西武鉄道株をめぐる問題はインサイダー取引疑惑にまで発展するなど、親会社は混乱に見舞われ、祝勝ムードも自粛傾向にある。地元埼玉・所沢市が計画した市内優勝パレードは球団側から断りを申し出、代わりに市民フェスティバルに参加して監督、選手参加の優勝報告会を行う。また、優勝時恒例のコクド本社への報告会も行わないことを決めた。王座奪回にも、不祥事に対する困惑の度合いは日増しに大きくなっている。

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西武オーナー職、無期限で置かず

西武堤義明オーナーが12年ぶり日本一から一夜明けた26日、正式に辞任した。後任は無期限で置かず、オーナー業務は山口弘毅オーナー最高(プリンスホテル社長)が行う

堤氏は今月13日、西武鉄道の有価証券報告書の訂正の責任を取り、コクドの会長職をはじめとする西武グループの全役職の辞任を表明。球団オーナーはチームの動揺を考慮して日本シリーズ後に退くことを明かした。日本一の瞬間はテレビで見届け、この日午前、球団を通じてコミッショナー事務局に辞任手続きを行い、午後から行われた実行委員会でも報告された。

26年の球団経営で15回のリーグ優勝と9回の日本一という華々しい成績を挙げた。12年ぶりの栄冠に対するコメントはないままの退団に、星野好男球団代表は「西武ライオンズ一筋で育て上げた伊東監督が堤オーナーの最後を飾ってくれてよかった」と、胸中を代弁した。

しかし、西武鉄道株をめぐる問題はインサイダー取引疑惑にまで発展するなど、親会社は混乱に見舞われ、祝勝ムードも自粛傾向にある。地元埼玉・所沢市が計画した市内優勝パレードは球団側から断りを申し出、代わりに市民フェスティバルに参加して監督、選手参加の優勝報告会を行う。また、優勝時恒例のコクド本社への報告会も行わないことを決めた。王座奪回にも、不祥事に対する困惑の度合いは日増しに大きくなっている。

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西武・堤オーナーが正式に辞任[サンスポ]

プロ野球西武の堤義明オーナーは26日、西武鉄道株の持ち株比率虚偽記載問題の責任を取り、球団オーナー職を正式に辞任した。星野好男球団代表が同日、東京都内で行われたプロ野球実行委員会で報告した。

後任は未定で、当面は山口弘毅オーナー代行が職務を引き継ぐ。堤氏は1978年にクラウンライターを買収して以来オーナーを務め、今月13日に日本シリーズ後の辞任を表明していた。

星野代表は、日本シリーズを制した伊東勤監督のオーナー報告について「新オーナーが決まってからになると思う」と話した。

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阪神久万オーナー、野崎社長の辞任を承認[ニッカン]

阪神は26日、久万俊二郎オーナーと野崎勝義球団社長の辞任を承認した。両氏は元明大野球部の一場靖弘投手に金銭を渡した問題で、辞意を表明していた。また金銭授与に関わった担当スカウトの菊地敏幸編成部課長ら球団関係者4人に対する1ヶ月10%の減給処分を発表した。

これらの処分事項は25日の球団取締役会で承認されており、久万オーナーの進退は「しかるべき時期に実施」とし、辞表を提出していた野崎社長は12月31日付で辞任する予定。久万オーナーの後任は手塚昌利オーナー代行(阪神電鉄会長)の就任が確実視されているが、球団社長の後任人事と合わせて後日発表される。

また一連の管理・監督責任を取り、牧田俊洋球団本部長(球団専務)、沼沢正二球団副本部長(球団取締役)、黒田正宏編成部長に対しても減給処分が科された。球団の調査では、星野仙一シニアディレクターは金銭授与に関与していないとしている。

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野崎社長辞任発表

阪神球団は26日、明大・一場投手への金銭授受事件で、久万俊二郎オーナー、野崎勝義球団社長が辞任することを正式に発表した。久万オーナーの辞任時期は未定。野崎社長は12月31日付で辞任する予定。後任は決まっていない。また、牧田俊洋球団本部長らフロント3人と担当スカウトの菊池敏幸編成部長にそれぞれ10%の減給1ヶ月処分を下した。この日、都内の事務局を訪れ根来コミッショナーに陳謝し、事件に関する報告書を提出した野崎社長は「改革のニーズを強く感じ、私も(改革を)訴えていたドラフト制度において、不正を犯してしまいました。忸怩たる思い。後悔もしております」と語った。また牧田球団本部長は「もっと厳しい調査をするべきところ、調査が甘かった。球団本部の体制を見直す」と語った。

◇久万オーナー「不自由枠や」

久万オーナーは辞任の時期について「近いところで(11月2日の)オーナー会議、遠いところで(11月下旬の)の納会あたりでしょう」と話し、11月末までに後任として確実な手塚昌利オーナー代行に引き継ぐ見解を示した。辞任の引き金となった自由獲得枠制度について「そんなシステムを潰さんとアカンのです。自由獲得枠?何が自由か。不自由枠やないか。昔のように完全ウエーバー制に戻す努力をせんとイカン」と力説した。

◇横浜山中専務謝罪

横浜山中正竹専務取締役が26日の実行委員会の冒頭、明大・一場投手へのスカウト不正問題に関して謝罪した。球団の連盟担当職は外れており、山中専務はすぐに退席し、後任の田中浩球団常務が初出席した。一場投手に関しては「当該投手がプロに入って活躍されるようお願いしたい」(ヤクルト倉島常務)など他球団からはプロ入りを支持する意見も出された。横浜田中常務は「追加処分?それはありませんでした」と話すにとどまった。

根来コミッショナー
「横浜と阪神の問題については前例に照らし合わせて考える。報告書をよく見て、若干時間をおかないと、調査不十分でやる訳にはいかない。こういう時代だから何が出てくるか分からない。ウチは犯罪捜査機関ではないからね。相手(横浜と阪神)はサークル内に囲い込んでやっている訳だから難しい。」

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久万オーナーらの辞任承認[スポニチ]

阪神は26日、元明大野球部の一場靖弘投手に金銭を渡した問題で、辞意を表明していた久万俊二郎オーナーと野崎勝義球団社長の辞任を承認し、金銭授与に関わった担当スカウトの菊地敏幸編成部課長ら球団関係者4人に対する1ヶ月10%の減給処分を発表した。

これらの処分事項は25日の球団取締役会で承認されており、久万オーナーの進退は「しかるべき時期に実施」とし、辞表を提出していた野崎社長は12月31日付で辞任する予定。久万オーナーの後任は手塚昌利オーナー代行(阪神電鉄会長)の就任が確実視されているが、球団社長の後任人事と合わせて後日発表される。

また一連の管理・監督責任を取り、牧田俊洋球団本部長(球団専務)、沼沢正二球団副本部長(球団取締役)、黒田正宏編成部長に対しても減給処分が科された。球団の調査では、星野仙一シニアディレクターは金銭授与に関与していないとしている。

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FA宣言解禁

プロ野球は26日、野球協約に基づき、日本シリーズ終了翌日のこの日から、フリーエージェント(FA)権の有資格者が権利行使の意思を正式に表明できることになった。12球団で延べ75選手が権利を有しており、そのうち初取得は21人。

◇FA手続きとスケジュール

FA権の行使通知
10月26日〜11月4日、資格選手は権利行使の意思を文書で在籍球団へ通知。
FA宣言選手公示
11月5日、コミッショナーがFA宣言選手を公示。
交渉解禁日
11月6日、全球団、外国球団と交渉解禁。

◇大村「寂しい」引き留めなく宣言

2年連続で打率3割をマークした近鉄大村直之外野手は27日、屈辱のFA宣言をする。神戸市での選手会ゴルフコンペ後に「明日(27日)午前中に球団事務所に行くつもり」と書類提出の日時まで明かしたが、表情は冴えなかった。実は前日に近鉄足高球団代表と大阪市内で会談したが、わずか10分で、しかも「FAするならしてください」と引き留められなかった。オリックスからは意思確認の電話もないと言い「11年間やってきて言葉1つで言われたら、辛い。この世界に入って1番寂しかった」。それでも「前を見てやっていくしかない。条件?希望は別にない。来てくれたところと話をしたい」と話した。

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75選手がFA権、手続きスタート[ニッカン]

プロ野球は26日、野球協約に基づき、日本シリーズ終了翌日のこの日から、フリーエージェント(FA)権の有資格者が権利行使の意思を正式に表明できることになった。12球団で延べ75選手が権利を有しており、そのうち初取得は21人。仁志、清水(ともに巨人)、稲葉、真中(ともにヤクルト)らがFA権を行使するものと見られる。

FA権行使の意思がある選手は、26日から11月4日までに在籍球団に対して通知した後、11月5日にコミッショナーがFA宣言選手として公示。翌6日から旧球団だけでなく、国内外のチームと契約交渉が可能になる。

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近鉄大村がFA権行使を明言[ニッカン]

近鉄大村直之外野手がフリーエージェント(FA)宣言する。26日、参加した神戸市内のゴルフ場で開かれた近鉄選手会主催のゴルフコンペで明らかにした。27日午前にも近鉄球団に申請書類を提出し、FA権行使の手続きをする。

大村は「希望はこれといってない。来てくれたところと話したい。どのチームにも、それぞれいいところがあると思う」と獲得意思を表明した全球団と交渉する姿勢を示した。労組・日本プロ野球選手会を通じ代理人の選任を進めており、交渉は代理人を介して行う方針だ。

大村は兵庫・育英高から94年にドラフト3位で近鉄に入団。昨年8月にFA権を取得したが、昨オフは権利を行使せず、近鉄に残留した。

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ノリ、去就は「途中経過話す必要ない」[ニッカン]

近鉄の中村紀洋内野手は26日、神戸市内のゴルフ場で開かれた近鉄選手会主催のゴルフコンペ終了後、自身の去就について考えを話した。「途中経過は話す必要はないでしょう。自分の問題だから、自分で考えて自分で決める。決まったら話します」と現在も考慮中であることを示唆し、結論を出す時期についても明言を避けた。中村は既に、ポスティング制度を利用しての大リーグ移籍を視野に入れていることを明言している。

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近鉄・中村、謎の不機嫌モード「話すことは何もない」[サンスポ]

近鉄選手会主催のゴルフコンペが26日、神戸市北区の有馬ロイヤルGCで行われ、ポスティングシステム(入札制度)でのメジャー移籍が有力視されている近鉄・中村紀洋内野手も参加。9月27日の今季最終戦のオリックス戦(ヤフーBB)以来、1ヶ月ぶりに公式行事に姿を見せたが、「話すことは何もない」の一点張り。謎の不機嫌モードを貫いた。 発せられた言葉には、明らかに怒気が含まれていた。「話すことはいらんと思う」。9月27日の公式戦終了から1ヶ月。初めて公の場に姿を現したノリが報道陣の質問を寄せつけなかった。???のピリピリムード。

この日は近鉄では最後となる選手会ゴルフコンペ。みんなで和やかな雰囲気でラウンドを楽しみ、表彰式も盛り上がった。ノリも笑顔で参加していたが、表彰式を終え、取材陣が殺到した駐車場に向かうまでの間だけは厳しい表情。ポスティングシステムでのメジャー移籍に関しては「(マスコミには)仲介に入って欲しくない。途中経過を話す必要はない。気持ちが固まったか?それも話さんといっているでしょう。2年前にFAで(マスコミの)皆さんにやられていますから。決まったら話します」と不機嫌そうに強い口調で話すと、愛車に乗り込んだ。

この1ヶ月間に近鉄・足高圭亮球団代表、オリックス・中村勝広GMとも面談したが、夢のメジャーへの思いが揺らぐことはなかった。早ければポスティングの解禁日となる11月1日にも、契約の付帯条項として自らに選択権のある権利を行使する見込み。決断の日まで1週間を切り、気が高ぶっているのか…。02年オフのFA騒動を持ち出してまで自らを“ガード”した。

「自分の問題なのでここからは自分で考え、自分で決めます」。入札という関門に神経質になっているのか、最後まで口は重たかった。

◇礒部が優勝も「微妙な気分ですねぇ」

選手会ゴルフで優勝したのは選手会長の礒部。賞品の大型テレビをゲットし、「微妙な気分ですねぇ」と苦笑を浮かべた。統合球団入りに難色を示す気持ちは「今まで通りで変わりません」とキッパリ。「次に(足高球団代表と)会う時くらいにはやはり条件なども聞きたい。といってもお金の問題ではないですけど…。誠意?そうですね」と話した。

◇足高球団代表と岩隈が話し合いへ

統合球団でプレーすることに拒絶反応を示し、近鉄側との会談を要求した岩隈に対して、足高球団代表が東京の実行委員会後に「説明不足があったかもしれない。会う用意はあります」と発言した。これを受けて、岩隈は「足高さんと会って、そこで色々話したい」。ただ、「気持ちは変わらない?そうですね」と決意は固そうだった。

◇大村が27日にFA書類提出

大村が27日にFAに関する書類を提出する。「明日、事務所にいきます。ハンコなどを押してもらわないとダメですから」。前日(25日)に足高球団代表と会談したが、慰留されなかったことを明かした。「FAして下さいという感じ。引き留めの言葉などはなかったですね。プロに入って1番寂しかったこと」と表情を強張らせた。今後は代理人を立てて、他球団のオファーを待つ。「地域とか希望はないし、来てくれというところと話をしたい」と語った。

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5・6〜6・17交流戦来季日程

来季から導入される交流試合は、5月6日から6月17日の期間で行われることになった。既に各球団6試合ずつで行うことが決定しているが、交流試合に冠スポンサーを検討していることを考慮。雨で中止となった試合を公式戦終盤に行わない方向で話し合われた。そのため、

(1)
期間中の月曜日を全て予備日とする
(2)
梅雨と重なる6月にドーム球場本拠地球団の主催試合を増やす
(3)
期間終盤に4〜8日間の消化試合機関を設ける

などのアイデアが出された。以上を題材にして、日程を編成する28日の営業担当者会議にかけられることになった。

また、来季の試合数はセ、パ6球団ずつを前提にセが146試合(交流試合36+22回戦×5)、パが136試合(交流試合36+20回戦×5)+プレーオフ、でまとまっている。

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梅雨時に交流試合…“かきいれどき”は同リーグ優先[サンスポ]

日本プロ野球組織(NPB)の実行委員会が26日、都内のホテルで開かれ、来季から導入されるセ・パの交流試合は5月6日から6月16日の6週間で行うことが内定した。しかし、予備日の設定で紛糾。セ側にとって“かきいれどき”はあくまで同リーグの試合が優先される形だ。来季の試合数もセが146、パが136プラス、プレーオフに内定。試合増について選手会の了解を得て正式決定する。

交流試合の日程は、開始が当初案の5月下旬から、ゴールデンウイーク明けの5月6日へと前倒しされた。5月下旬開始では、完全に梅雨と重なるために試合中止が増える。そのため、少しでも気候のいい時期に開催することで、中止を減らす目的がある。

だが、この日は、中止時の予備日程の時期で議論が紛糾した。各リーグで優勝争いが白熱するシーズン終盤に組み込むことには、ほとんどの球団が反対した。次に球宴明けや8月下旬の夏休みに期間を設ける案には、夏休みに巨人戦を見込んで同一リーグ対戦を望むセ球団などが反対だ。

試合数がセ146、パ136プラス、プレーオフに決まり、巨人以外のセ5球団は来季から主催の巨人戦が3試合減ることになる。それだけに「ゴールデンウイークと夏休みは同一リーグ」が、セ5球団にとって最低条件。逆にゴールデンウイーク後から6月にかけては、集客が落ち込む“暗黒期間”。交流試合で目先を変えて、動員増を見込もうという訳。

結局、6月17日からの3日間を予備日程としたり、「金〜日の3連戦では予備日が(月曜に)入るが、火〜木では入らない。火〜木にはドームで集中してやろう」(ヤクルト・倉島常務)と月曜日に予備日を設けることなどが出ただけで、結論は持ち越し。28日の12球団営業担当者会議で、具体案をまとめることになった。

◇新規加盟企業の結論は出ず

実行委では、新規加盟を申請中のライブドアと楽天に対する加盟審査についての結論は出なかった。2社の参入を審査する日本プロ野球組織(NPB)の審査小委員会から途中経過の報告はあったが、方向性を含めた具体的内容は明かされず。29日の実行委で財務などの決算書類などが審査小委から提出された後、各球団がその資料を持ち帰り検討。11月2日の実行委で1社を内定、同日のオーナー会議で正式承認される運び。

◇横浜・山中球団専務と阪神・野崎球団社長が謝罪

実行委の冒頭、明大の一場投手へのスカウト活動をめぐる金銭授受問題で、横浜の山中正竹球団専務、阪神の野崎勝義球団社長が順番に謝罪と状況説明などを行った。山中専務は一連の責任をとり連盟担当を外れたため、冒頭の挨拶だけで退席。野崎社長は実行委終了後に「お詫びを申し上げ、当球団内の処分も発表しました」と神妙な表情で話した。

◇一場が28日に謝罪会見

明大野球部は26日、プロ野球のスカウトからの金銭授受が発覚して同部を退部した一場靖弘投手が一連の騒動を謝罪する記者会見を28日に東京・内幸町の日本記者クラブで行うと発表した。

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来季の交流戦5・6から6・16[報知]

◇予備日など細部は28日決定

プロ野球の実行委員会が26日、東京都内のホテルで開かれた。来季からの導入が決まっているセ、パ両リーグ間の交流戦などについて話し合い、交流戦を5月6日から6月16日まで開催し、また、公式戦の総試合数はセが146試合、パが144試合(プレーオフの最大8試合含む)とすることを確認した。

交流戦開催については、これまで6週間で消化、また、オールスター戦前の前半戦に行うことなどが決まっていたが、具体的日程はゴールデンウイーク明けから、ということになった。ただ、雨天などで中止なった試合の予備日をどう扱うかで意見が分かれ、最終決定までには至らなかった。

「6週42日の間に予備日を収めるのが理想だが、6月17日から3日間を予備日に充てたらどうか、との意見も出た」とダイエー・佐藤球団代表。この3日間は金、土、日曜日になるため「同一リーグとの試合を開催したい」と主張したり、ダブルヘッダーに難色を示す球団があるなど、細部を詰めきれなかった。 今後は今月28日に12球団の営業担当者会議を行い、最終的な詰めの作業を行うが、「(予備日を)7月以降に設定すると、交流戦の興味が薄れる」(小池パ会長)との考えでは一致している。

◇横浜“出席削除”

一場問題で揺れる横浜が実行委を“欠席”した。責任を取って球団代表(連盟担当)を外れた山中正竹専務に代わり、この日から田中浩常務が出席。しかし、実行委出席に必要な社団法人日本野球機構の理事交代の手続きがなされていなかったため、議事録の「出席者」欄から削除された。田中常務は「今日のことは事務局に聞いて下さい」の一点張り。峰岸球団社長は「次回(29日)の実行委員会は大丈夫だと思う」と苦笑いしていた。

◇一場問題で阪神横浜 株問題で西武謝罪

この日の実行委員会では冒頭、明大・一場靖弘投手に対する金銭授与問題でオーナーが引責辞任を表明した阪神、横浜、堤オーナーが有価証券報告書への株式虚偽記載の責任を取り、退いた西武が順番に謝罪、状況説明した。横浜・山中球団専務は「一方的に球団に非がある。一場投手が何とかプロに入って活躍できるようにお願いしたい」と頭を下げた。一方、根来泰周コミッショナーは「前例にてらして(処分は)判断する。ある程度、時間をおいて考えたい」と話した。

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仙台市長、民間ドーム球場建設を歓迎[ニッカン]

仙台市の藤井黎市長は26日の定例会見で、仙台市の地元経済界にドーム球場建設の動きがあることについて「民間にそうした動きがあることは歓迎すべきだ。協力していきたい」と述べた。

ただ「計画では県営陸上競技場を廃止し建設することになっており、もっと慎重に検討すべきだ。JR貨物宮城野駅なども候補地に入れて欲しい」と、注文を付けた。

また、楽天の新球団名「東北楽天ゴールデンイーグルス」が、サッカーJ2ベガルタ仙台のイメージキャラクターの「イヌワシ」と重なっていることについては「偶然だと思うが、ロゴを紛らわしくしないなどの配慮をして欲しい」と述べた。

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東北6県で経済効果200億円[報知]

◇シンクタンク試算

山形県内の地元銀行関連のシンクタンク「荘銀総合研究所」(山形市)が26日、仙台市を本拠にしたプロ野球新球団が誕生した場合、東北6県で約2000人の雇用が生まれ、約200億円規模の経済波及効果があると、試算を発表した。同研究所は、ライブドア、楽天の2社がプロ野球組織(NPB)に提出した経営計画を基に、東北各県の産業動向などを踏まえ、球団が発足した初年度の直接効果などを算出した。

2社の経営計画の規模に差があることから、球場整備費のほか入場料や企業の広告費などを合わせた直接効果はライブドアが参入を決めた場合で約105億円、楽天のケースでは約114億円と分析。これに直接効果によって生じた建設資材に絡むセメントや電力需要などへの1次、2次波及効果を考慮すると、最終的にライブドアの場合で約195億円、楽天では約207億円と試算。人材雇用では、球場の警備員や球場周辺の店舗進出などで約2000人の新規雇用が創出されるとはじき出した。

宮城県だけで約170〜180億円の経済効果が想定されるが、同研究所では「プロ野球は潜在的な経済効果があり、地方の発展につながる」と5県への波及効果も少なくないとみている。

◇ドーム球場建設仙台市長は歓迎

仙台市の藤井黎市長は26日の定例会見で、仙台市の地元経済界にドーム球場建設の動きがあることに「民間にそうした動きがあることは歓迎すべきだ。協力していきたい」と話した。ただ「計画では県営陸上競技場を廃止し建設することになっており、もっと慎重に検討すべき。JR貨物宮城野駅なども候補地に入れて欲しい」と注文した。 新規参入を目指す楽天の新球団名「東北楽天ゴールデンイーグルス」が、サッカーJ2ベガルタ仙台のイメージキャラクターの「イヌワシ」と重なっていることについては「偶然だと思うが、ロゴを紛らわしくしないなどの配慮をして欲しい」と意見を述べた。

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「有識者会議」運営

根来泰周コミッショナーは、9月29日のオーナー会議で発足が決まった有識者会議について、常設の事務局をコミッショナー事務局内におく構想を示した。「実際に運営することになると議事録作りや事務作業などで人手がいる」とし、12球団から人員協力も仰ぐ考えも明かした。来年2月の発足を目指して非公式に人選に入っている。同コミッショナーはこれまで中央競馬会の有識者会議のメンバーでもあり、その経験も生かして取り組む考え。

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来季終了後にも日韓台中最強戦[報知]

◇「アジアチャンピオンズカップ」

日本、韓国、台湾、中国の国内プロリーグ優勝チームによるアジア最強チーム決定戦「アジアチャンピオンズカップ(仮称)」が、来シーズン終了後の実施を目指して検討されていることが26日、分かった。この日の実行委員会後、阪神・野崎勝義球団社長が明かしたもので、29日の同委員会で日本としての考え方をまとめる。

このプランはオリックス、近鉄の合併を契機とした球界再編問題が議論された際、パ・リーグの一部や巨人などが日本シリーズに代わる収入確保、野球の国際振興策として提案されていたが、その後も早期実現が可能なまでにプランが練られていた。「早く決めないと各国に働きかけができない。まだ、検討しなければならない部分があるが、反対意見はなかった」と野崎社長は説明した。

また、巨人・清武代表も「キーワードは国際化。将来的にはメジャーに向かい合う場を作ろう、ということには大筋で一致している。やるなら来年でしょう」と積極的な姿勢を見せた。元々、サッカーやバレーボールなど国内リーグでは集客力が低い競技が、代表や国際大会になると動員アップすることに着目して考えられた。アジア王者を決めることで、08年北京五輪に向け野球熱を高める側面も。開催時期の11月は各国公式戦日程は終了しており、時期的には問題ないと見られる。

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来年からアジア杯[ニッカン]

◇実行委員会で12球団総意

実行委員会が26日、都内ホテルで行われ、早ければ来年からのアジア杯開催を検討することになった。日本、韓国、大湾、中国の4ヶ国の優勝チームが参加してアジア王者を決する構想。豊蔵一議長(セ・リーグ会長)は「1つの叩き台が(コミッショナー)事務局から出されましたが、各球団で検討することになっています」と語った。これは、7月に来季1リーグ制案が浮上した際に出たもので、日本シリーズ、オールスター戦に代わる増収策だった。

日本からは基本的に日本シリーズ覇者がシーズン後に参加、2年に1度の開催を目指す。他国とは今後、協議していく構えだ。ロッテ瀬戸山代表は「やれればいい、というのが12球団の総意」と話した。国際イベントで野球の活性化が狙い。またアジアの覇者を大リーグのプレーオフに加えてもらう考えもある。巨人清武代表は「国際化は野球振興のキーワード。アジアで覇を競うのはアメリカに対抗するには必要なこと」と説明した。

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「アジア杯」来秋開幕へ前向き[スポニチ]

プロ野球のアジアNO.1を争う選手権が現実味を増した。日本、韓国、台湾、中国の各リーグ覇者が覇権を争う「アジアチャンピオンズカップ(仮称)」構想が浮上した。

この日の実行委員会でコミッショナー事務局が概要をまとめた文書を提示。前回16日の実行委員会で巨人・清武球団代表が提案していた「アジア杯」構想で、次回29日の実行委員会で決議し他3ヶ国・地域へ打診、来年秋の実現を目指す。

各国リーグ終了後の11月、日本開催が有力。試合形式など具体案は今後煮詰めるが「29日に決議する方向だ。まず決議しないと他国に働きかけができない」(阪神・野崎球団社長)と前向き検討で一致している。

アジア杯構想は7月26日の実行委員会で10球団・1リーグ制となった場合、日本シリーズに代わるイベントとして巨人・三山球団代表(当時)が提案。渡辺オーナー(当時)も抱いていた国際化の一環。清武代表は「12球団になったから国際化を目指さないのはおかしい」と構想を継承した。

さらに、清武代表は「将来的に大リーグと向き合う場をつくる上でもやらないといけない」と、野球協約の目的にも謳われた「世界選手権」への発展も期待していた。

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『アジアチャンピオンズカップ』来年11月開催へ[サンスポ]

日本、韓国、台湾、中国のクラブ王者が参加してアジアNO.1を競う『アジアチャンピオンズカップ』の構想が26日、明らかになった。この日の実行委員会で、来年11月に第1回大会を開催する方向で各球団が賛同。29日の同委員会で正式決定した上で、各国との調整に入る。

元々アジア杯構想は、7月26日の実行委で巨人・三山球団代表(当時)らが提案。この時点では10球団1リーグに再編された場合に、球宴や日本シリーズに代わる日本プロ野球組織(NPB)の財源確保などを目的としていた。前回16日の委員会で、巨人・清武代表が「6・6の12球団になっても、国際化は必要」と再提案し、この日、コミッショナー事務局が概要を提示した。

現状では日米野球が開催されない隔年で実施し、日本からはシリーズ覇者が出場する。「実現に向けて考えないと…。今後、色々な問題を詰める必要がある」とはロッテ・瀬戸山代表。各国の同意のほかにも、冠スポンサーや放映権料の確保、隔年開催で出場できない年の覇者の扱い、長いシーズン後の開催で試合自体のクオリティーを維持する方策など、クリアすべき点は多い。

「今は(改革の)機運が高まっている。来年やらなければ意味がない。アジアで覇を競うことは将来、大リーグと対戦する場を作る上でもやらないと」と清武代表。アジアNO.1がいずれは大リーグ覇者に挑戦…。そうなれば日本球界の地盤沈下を防ぐことにもつながる。

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明大・一場が28日会見、まず裏金謝罪[ニッカン]

明大野球部は26日、プロ野球のスカウトからの金銭授受が発覚して同部を退部した一場靖弘投手(22=桐生一)が、一連の騒動を謝罪する会見を28日に東京・内幸町の日本記者クラブで行うと発表した。一場の後見人的な立場である明大の別府隆彦元総監督は「まずは公の場できちんと謝ることだよ。どこに行くかというのは、そこから先の話になる」と“ケジメ”の会見となることを強調した。

8月の巨人に続き、今月22日には横浜、阪神からも金銭を受け取っていたことが発覚。その後、日本ハム、中日、西武が救済の手を差し伸べる姿勢を見せた。だが、実際に動いたのは日本ハムだけで、山田編成部ディレクターが別府元総監督と桐生一関係者に挨拶を行った。日本ハムは早い段階から東北・ダルビッシュ投手の1巡目指名を決めており、外れ1位または3巡目で一場を指名する可能性が高い。27日の編成会議で最終的な方針を固めることになりそうだ。

中日は落合監督が「あの子の野球人生が終わっちゃう」と救済する姿勢を見せており3巡目以降で指名する方針。一場に近い関係者は「本人は日本でプレーしたいという気持ちが強いのでありがたい話。今後、色々な話を聞いて決めることになると思う」と話した。

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