わたしはかもめ2004年鴎の便り(10月)

便

10月27日

ロッテ選手会が義援金

ロッテの選手会は27日、新潟県中越地震の義援金として、日本赤十字会社に100万円を寄付すると発表した。

選手会が、23日に発生した新潟県中越地震への義援金として、日本赤十字社に現金100万円を、また、寒くなるという気候を考慮し、選手達が使用したウィンドブレーカーなどを寄付することになった。

小坂選手会長は「選手会全体として行うという話しもありますが、その前に自分達でやろうと話しがまとまった。出身選手がいるとか、いないとかということに関係なく、やらなければいけないこと」と説明した。また、ウィンドブレーカーなどを送ることには「寒い思いをしている人がたくさんいると聞いているので、少しでも手助けになれば」と話した。

また、バレンタイン監督も「選手達が寄付をするようだが、我々スタッフも行うつもりだ。これから寒くなるということなので、ウィンドブレーカーや耐寒性のある汗出しなども提供したい」と話し、テレビのインタビューでは、「今、台風や地震のために苦しんでいる方達がいる。ファンの皆さんも出来ることをやって欲しい」と呼びかけていた。

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ロッテがRソックスの金獲得か[スポニチ]

ロッテがレッドソックス・金炳賢(キム・ビョンヒョン)投手(25)を獲得する可能性が浮上した。米スポーツ専門局ESPN(電子版)が27日(現地時間26日)、両軍の極秘交渉を報じたもので、ロッテはレ軍に金の来季年俸600万ドル(約6億3600万円)の一部負担を求め、アダム・ハイズドゥー外野手(32)とともに獲得を希望しているという。

バレンタイン監督は「彼はまだ契約の途中だし、レッドソックスのGMとは1度も話したことがない」と否定したが、9月末から韓国へ球界視察に訪れた際には金に近い関係者と接触したという情報もある。下手投げ右腕の金はダイヤモンドバックス時代の01年に抑えとしてワールドシリーズ制覇に貢献。レ軍2年目の今季は右肩の故障もあり7試合で2勝1敗止まりも、関係者の評価は高く今後の成り行きが注目される。

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レッドソックス・金炳賢がロッテ移籍も[サンスポ]

韓国の通信社、聯合ニュースは27日、レッドソックスの金炳賢(キム・ビョンヒョン)投手がロッテに移籍する可能性があると報じた。スポーツ専門テレビ局ESPNの記者の話として伝えた。下手投げの金投手はダイヤモンドバックスに所属していた2001年、抑え投手としてワールドシリーズに出場。今年は腰痛で2勝1敗の成績で終わった。

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金獲得を完全否定

バレンタイン監督が、米国で一部報道されたレッドソックスの韓国人右腕・金獲得を完全否定した。「私が誰と交渉したっていうのかな。(レ軍の)あの若いGMとはこれまでの人生で会ったこともないよ」。韓国球界関係者も「本人に確認したが、初めて聞いた話だと言っていたよ」と証言した。この日までにスポーツ専門放送局ESPNとボストン・ヘラルド紙が「両球団で合意済みで、金が拒否権を発動しなければ移籍が成立する」という内容の報道を行っていた。

◇コミッショナー公示

自由契約選手
ロッテ・ミンチー投手

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川上、松中MVP

プロ野球の04年度表彰選手が27日、決まった。最優秀選手(MVP)には、セ・リーグが最多勝(17勝)になり5年ぶりの優勝に貢献した中日川上、パ・リーグは史上7人目の3冠王に輝いたダイエー松中が選ばれた。川上は初受賞、松中は4年ぶり2度目の受賞。新人王にはヤクルト川島と、ダイエー三瀬が選出された。ベストナインはセの中日、パのダイエーからそれぞれ4人選出。“赤ゴジラ”として今季注目され、首位打者を獲得した広島嶋が、外野手のセ最高得票を獲得した。

セ・リーグパ・リーグ
(1)川上憲伸中日866点MVP(2)松中信彦福岡ダイエー718点
川島亮ヤクルト174票新人王三瀬幸司福岡ダイエー146票
(1) 川上憲伸中日172票投手(1)岩隈久志大阪近鉄96票
(9)古田敦也ヤクルト151票捕手(5)城島健司福岡ダイエー145票
(1)ウッズ横浜174票一塁手(3)松中信彦福岡ダイエー143票
(1)荒木雅博中日80票二塁手(3)井口資仁福岡ダイエー145票
(1)ラロッカ広島80票
(1)立浪和義中日68票三塁手(2)小笠原道大北海道日ハム131票
(2)井端弘和中日185票遊撃手(1)川ア宗則福岡ダイエー95票
(1)嶋重宣広島176票外野手(2)和田一浩西武139票
(4)金本知憲阪神159票(1)SHINJO北海道日ハム121票
(1)ローズ巨人82票(5)谷佳知オリックス47票
DH(1)セギノール北海道日ハム74票

( )数字は受賞回数、立浪は二塁手で1度、小笠原は一塁手で2度、和田は指名打者で1度、ローズはパ・リーグで5度、新庄はセ・リーグで2度受賞。

◇ベストナインメモ

捕手最多受賞
ヤクルト古田は9度目の受賞で、セの捕手として最多。
2人受賞
セの二塁で中日荒木と広島ラロッカが並んで受賞。同票で1ポジションで複数選手の受賞は初。
両リーグ受賞
巨人ローズはセで初受賞で、パも3年連続で受賞。日本ハムSHINJOはパで初受賞だが、セで93年、00年に受賞。両リーグ受賞は13人目。
最年長新人王
ダイエー三瀬は28歳7ヶ月でパでは最年長での受賞。これまでは85年の阪急熊野外野手の28歳2ヶ月が最年長だった。昨年のダイエー和田、一昨年の日本ハム正田と3年連続左腕投手の受賞はセ、パ通じて初。
1票差受賞
パの外野で、オリックス谷はロッテ・ベニーに1票差で受賞。外野での1票差受賞は初。
日本球界復帰受賞
日本ハム・セギノールは一昨年までオリックスに在籍、今年から日本ハムに復帰して受賞。日本復帰受賞は98年のロッテ・フランコ内野手以来。

◇川上5冠だ

中日川上はMVPとベストナイン、規定により最優秀投手も受賞。既に獲得している最多勝、沢村賞と合わせて「5冠」となった。会見で「MVPを取れるとは思いませんでした。選んでいただいた皆さんに感謝したいです。一生懸命やったことを評価していただいたのなら、嬉しいです」と神妙な表情で話した。昨年は右肩痛に苦しんだが、最高のシーズンに「かなり(年俸が)上がるだろうね」と球団関係者。今季年俸の1億500万円からの大幅アップは確実で、2億円突破も見えている。だが、川上は「来年が大事。去年のオフ以上にしっかりとしないと」と話した。

◇松中W受賞

ダイエー松中が、18年ぶり、史上7人目の「3冠王」に相応しいシーズンMVPを手にした。急性肝炎を患い、福岡市内の病院に入院中に朗報が届いた。「嬉しく思う。個人の成績よりもチームの成績にこだわっての成績。チームに貢献できたことに満足しています」。球団広報を通じ、コメントを発表した。打率3割5分8厘、44本塁打、120打点と堂々の成績を残した。MVPは00年以来の2度目の受賞。2年連続3度目となったベストナインとのダブル受賞も、当然だった。

◇赤ゴジラ最多票

3つ目の勲章に“赤ゴジラ”は戸惑いを隠せなかった。10年目にして初のベストナインを受賞した広島嶋が27日、球団事務所で驚きの表情を見せた。「どうなれば選ばれるのかも知りませんでした。ビックリです」。阪神金本、巨人ローズを抑え、セ外野手部門トップで選出。投票総数の違いがあるが、パ同部門と比較しても最高得票。首位打者、最多安打に加えて“3冠”を手にした。

昨年までとは何もかもが変わった。嶋自身も信じられなかった。「首位打者でさえ、まだ実感がないんです。ただ、この1年は死に物狂いでやってきたので良かったです」。記者投票で選出されるベストナインは、タイトルとは別の喜びがあった。「記者の方は、1番身近で毎日野球を見てますからね。自信にしたい」と少し胸を張った。

今回の受賞も含めたタイトル料、日米野球やオフのイベント出演料、1軍最低年俸保障などを合計すると、オフの追加収入は2000万円を超える。今季年俸700万円の約3倍だ。一気の“赤ゴジラバブル”には「大波が来た感じです。使い道が決まらないので貯金します」と苦笑い。この日も会見前に打ち込みを行うなど、ばら色オフに染まらない苦労人・嶋は、来季の飛躍へひた走る。

◇MVP獲得票内訳

セ・リーグパ・リーグ
選手名所属1位2位3位点数選手名所属1位2位3位点数
川上憲伸中日157256866松中信彦福岡ダイエー137103718
立浪和義中日197423340城島健司福岡ダイエー66817251
山本昌中日22927124松坂大輔西武53023138
古田敦也ヤクルト121415117SHINJO日本ハム382261
嶋重宣広島1162477岩隈久志大阪近鉄1101752
井端弘和中日192456和田一浩西武161740
岩瀬仁紀中日021319新垣渚福岡ダイエー03615
アレックス中日02410三瀬幸司福岡ダイエー011013
福留孝介中日01710井口資仁福岡ダイエー0158
金本知憲阪神01710川ア宗則福岡ダイエー0158
上原浩治巨人0309セギノール日本ハム0136
谷繁元信中日0169中島裕之西武0011
岡島真也中日0114白票0142466
岩村明憲ヤクルト0114
ウッズ横浜0114
小久保裕紀巨人0103
荒木雅博中日0033
五十嵐亮太ヤクルト0022
ローズ巨人0011
ラロッカ広島0011

無効票:セ3、パ1

◇新人王獲得票内訳

セ・リーグパ・リーグ
選手名所属票数選手名所属票数
川島亮ヤクルト174三瀬幸司福岡ダイエー146
大竹寛広島8歌藤達夫オリックス2
三東洋阪神1西岡剛千葉ロッテ1
桟原将司阪神1該当者なし4
該当者なし8

無効票:セ3、パ1

◇ベストナイン獲得票内訳

セ・リーグパ・リーグ
選手名所属票数位置選手名所属票数
川上憲伸中日172投手岩隈久志大阪近鉄96
上原浩治巨人12松坂大輔西武45
山本昌中日3新垣渚福岡ダイエー5
五十嵐亮太ヤクルト2三瀬幸司福岡ダイエー1
川島亮ヤクルト1
古田敦也ヤクルト151捕手城島健司福岡ダイエー145
谷繁元信中日23高橋信二日本ハム2
阿部慎之助巨人14
矢野輝弘阪神2
ウッズ横浜174一塁手松中信彦福岡ダイエー143
佐伯貴弘横浜7セギノール日本ハム2
ラロッカ広島6カブレラ西武1
鈴木健ヤクルト3福浦和也千葉ロッテ1
荒木雅博中日80二塁手井口資仁福岡ダイエー145
ラロッカ広島80水口栄二大阪近鉄2
今岡誠阪神17
仁志敏久巨人13
立浪和義中日68三塁手小笠原道大日本ハム131
小久保裕紀巨人64フェルナンデス西武15
岩村明憲ヤクルト58中村紀洋大阪近鉄1
井端和弘中日185遊撃手川ア宗則福岡ダイエー95
宮本慎也ヤクルト2中島裕之西武52
シーツ広島2
石井琢郎横浜1
嶋重宣広島176外野手和田一浩西武139
金本知憲阪神159SHINJO日本ハム121
ローズ巨人82谷佳知オリックス47
田村仁横浜31ベニー千葉ロッテ46
アレックス中日29松村有人オリックス44
高橋由伸巨人27礒部公一大阪近鉄38
福留孝介中日25佐藤友亮西武3
赤星憲広阪神16柴原洋福岡ダイエー2
ラミレルヤクルト16宮地克彦福岡ダイエー1
佐伯貴弘横浜9
DHセギノール日本ハム74
ズレータ福岡ダイエー68
貝塚政秀西武5

得票総数:セ=195(無効5)、パ=154(無効7)

記者投票
両リーグからプロ野球記者会に委託されるもので、全国の新聞、通信、放送各社の経験5年以上のプロ野球担当者が記名投票する。最優秀選手は3人連記で1位票に5点、2位票に3点、3位票に1点が加算され、その合計で争われる。新人王とベストナインは得票数を競う。今年の有効投票数はセのMVP、新人王が192で、ベストナインが190、パはMVP、新人王が153で、ベストナインが147。

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MVPは最多勝の中日・川上と三冠王のダイエー・松中[サンスポ]

今年度の表彰選手が27日、発表され、最優秀選手(MVP)にセ・リーグは17勝の最多勝利投手で5年ぶりの優勝に貢献した中日の川上憲伸投手、パ・リーグは18年ぶり史上7人目の三冠王に輝いたダイエーの松中信彦内野手がそれぞれ選ばれた。川上は初、松中は4年ぶり2度目の受賞となった。

◇中日・川上「夢にも思っていなかった」

「MVPは夢にも思っていなかった賞」。川上は、晴れやかな表情で、心の底から喜びを噛み締めた。今季はチームの柱として投げ続け、17勝。最多勝、沢村賞、最優秀投手、ベストナインと、投手の賞をほぼ総なめ。川上の存在なくして、中日の5年ぶりのリーグ制覇はなかった。 昨シーズンを含め、プロ入りしてから何度も右肩痛に悩まされた。「1度は投手をやめようかという時期もあった。怪我に立ち向かっていってよかったと思う」。怪我との戦いに勝った誇りが、身体全体に溢れた。

◇ダイエー・松中は2度目の受賞も喜び半分

平成14年に続き2度目のMVPに輝いた松中は、急性肝炎のため、福岡市内の病院に入院中。球団広報を通じて「選ばれたことは光栄だし、嬉しく思う」とコメントを発表した。打率.358、44本塁打、120打点で史上7人目の3冠王に輝いたが、プレーオフでは本領を発揮できずに西武に敗れ、連覇を逃した責任を背負い込んでいた。それだけに「優勝を目標に戦ってきたので、複雑な心境。来季は笑って終われるようなシーズンにできるよう頑張りたい」と喜びも半分のようだった。

◇大躍進の広島・嶋「びっくり」

「びっくり。感謝」と広島・嶋は目を白黒。ベストナインが記者投票と初めて知ったそうで「今まで縁がなかったですから」。首位打者、最多安打に続くタイトル獲得。プロ10年目、年俸700万円からの大躍進で、オフには大きなボーナスを得る。来季は広島球場の右翼席に「嶋シート」を10席設け、子供を招待する予定だ。

近鉄・岩隈
「すごく嬉しいし光栄。今年の活躍は娘(昨年12月誕生の羽音ちゃん)の存在が大きかった。精神的に安定していた。環境をつくってくれた妻(まどかさん)にも感謝したい。」
ダイエー・城島
「昨年に続いて栄誉ある賞を受賞できて嬉しく思うし、今後の自信にもつながる。」
ダイエー・井口
「シーズンを通じて持ち味を生かしたプレーができたということなので、素直に嬉しい。」
ダイエー・川ア
「選出された他の選手に比べると自分はまだまだ。来季はより自分らしさを磨いて頑張りたい。」
日本ハム・小笠原
「今回はとれると思っていなかったので、嬉しいです。来年もがんばります。」
日本ハム・セギノール
「チームの勝利のために、つないでいった結果。チームメートやファンに感謝しています。」
日本ハム・新庄
「野球のベストナインでしょ?は〜い、こびっくり(少し驚いた、の意?)。1年間応援してくれた人達に感謝したい。」
オリックス・谷
「合併問題など1年色々なことがあったが、野球のときは気持ちを切り替えてできた。」

◇西武・和田“最良の1日”…第1子誕生

二重、三重の喜びは西武・和田。午前5時に絵美子夫人が都内の病院で第1子(男児、3450グラム)を出産。午後にはベストナインの朗報も届き「このような賞を目標に頑張ってきたので、現実になって、とても嬉しい。来年もとることができるように頑張ります」。連続日本一へ、パパの決意は新た。

表彰選手の記者投票
セ、パ両リーグからプロ野球記者会に委託されるもので、全国の新聞、通信、放送各社の経験5年以上のプロ野球担当記者が記名投票する。最優秀選手は3名連記で1位票に5点、2位票に3点、3位票に1点が加算され、その合計で争われる。新人王とベストナインは得票数を競う。今回の有効投票数はセのMVP、新人王が192で、ベストナインが190。パはMVP、新人王が153で、ベストナインが147。

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川上と松中がMVP−新人王は川島と三瀬[サンスポ]

プロ野球の最優秀選手(MVP)に27日、セ・リーグは17勝を挙げて最多勝になり5年ぶりの優勝に貢献した中日の川上憲伸投手、パ・リーグは史上7人目の三冠王に輝いたダイエーの松中信彦内野手が選ばれた。川上は初めてで、松中は4年ぶり2度目の受賞。

最優秀新人(新人王)には10勝を挙げたヤクルトの川島亮投手と、32セーブポイントで最優秀救援投手になったダイエー三瀬幸司投手が選出された。

プロ野球担当記者による投票が同日、開票された。17勝の川上は866点、松中も718点で2位以下を大きく引き離した。

ベストナインはセが中日から川上が初受賞したのをはじめ、4人が選ばれた。川上は規定により、最優秀投手として表彰される。パはダイエーから松中のほか、4人が選出され、日本一になった西武からは和田一浩外野手がただ1人選ばれた。

近鉄・岩隈投手
「すごく嬉しいし光栄。1度は取りたい賞だし、取り続けていきたい。今年の活躍は娘の存在が大きかった。精神的に本当に安定していた。環境をつくってくれた妻にも感謝したい。」

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川上、松中がMVP受賞[スポニチ]

プロ野球の最優秀選手(MVP)に27日、セ・リーグは中日・川上憲伸投手、パ・リーグはダイエー・松中信彦内野手が、それぞれ選ばれた。川上は初、松中は4年ぶり2度目の受賞。新人王にはヤクルト・川島亮投手ダイエー・三瀬幸司投手が選出された。ベストナインはセが中日から川上ら4人が受賞。川上は規定により最優秀投手として表彰される。パは日本一の西武から和田一浩外野手がただ1人の選出だった。

日本シリーズの激闘から2日。惜しくも日本一を逃した川上はMVP受賞に晴れやかな表情で会見に臨んだ。

川上
「「プロに入った時はMVPなんて夢にも思っていませんでした。夢のような気分です。」

今季は27試合に先発して17勝を挙げた。何より7月8日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)から8連勝を挙げるなど、苦しい夏場を乗り切る原動力となり、チーム5年ぶりのリーグ優勝に貢献。周囲の評価は192票中157の1位票につながり、2位の立浪に大差をつける結果に表れた。

「1度はピッチャーを諦めようと思った時もあった。でも、ケガに一生懸命立ち向かってよかった」。昨年5月に右肩関節唇を損傷。昨年10月はよさこいリーグで必死に復帰への道を模索していた。それだけに喜びが体全体を突き抜ける。

この日までに川上が獲得したタイトルはMVPに加え、最多勝、沢村賞、最優秀投手にベストナイン、最優秀バッテリー賞、JCB・MEP賞。7冠で計1450万円を荒稼ぎだ。この活躍に伊藤球団代表は「年俸は倍増?そんなんでいいの」と今季年俸の1億500万円(推定)から一気に2億5000万円前後を提示する考えを示した。

最後に川上は表情を引き締め「こういう賞をいただいて“来年こそは”という気持ちになっている」と言った。来季こそ日本一奪回。エースは11月3日から沖縄秋季キャンプに参加し、来季に向けてスタートを切る。

◇松中は5冠王

5冠王だ。落合、バース以来18年ぶりの3冠王に輝いたダイエー・松中が最優秀選手とベストナインを獲得。打率.358、120打点、44本塁打の成績を収め、MVPは4年ぶり2度目。現在は急性肝炎のために福岡市内の病院に入院しているが「前回MVPを受賞した時より、チームの勝利にこだわって残した成績。満足しています」とコメント。今季は西武にプレーオフで敗れただけに「(来季は)笑って終われるようなシーズンにしたい」と気持ちを新たにしていた。

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MVPに中日川上、ダイエー松中[ニッカン]

プロ野球の04年度表彰選手が27日、決まった。最優秀選手(MVP)には、セ・リーグが最多勝(17勝)になり5年ぶりの優勝に貢献した中日川上、パ・リーグは史上7人目の3冠王に輝いたダイエー松中が選ばれた。川上は初受賞、松中は4年ぶり2度目の受賞。新人王にはヤクルト川島と、ダイエー三瀬が選出された。ベストナインはセの中日、パのダイエーからそれぞれ4人選出。“赤ゴジラ”として今季注目され、首位打者を獲得した広島嶋が、外野手のセ最高得票を獲得した。

中日川上はMVPとベストナイン、規定により最優秀投手も受賞。既に獲得している最多勝、沢村賞と合わせて「5冠」となった。会見で「MVPを取れるとは思いませんでした。選んでいただいた皆さんに感謝したいです。一生懸命やったことを評価していただいたのなら、嬉しいです」と神妙な表情で話した。昨年は右肩痛に苦しんだが、最高のシーズンに「かなり(年俸が)上がるだろうね」と球団関係者。今季年俸の1億500万円からの大幅アップは確実で、2億円突破も見えている。だが、川上は「来年が大事。去年のオフ以上にしっかりとしないと」と話した。

パではダイエー松中が、18年ぶり、史上7人目の「3冠王」に相応しいシーズンMVPを手にした。急性肝炎を患い、福岡市内の病院に入院中に朗報が届いた。「嬉しく思う。個人の成績よりもチームの成績にこだわっての成績。チームに貢献できたことに満足しています」。球団広報を通じ、コメントを発表した。打率3割5分8厘、44本塁打、120打点と堂々の成績を残した。MVPは00年以来の2度目の受賞。2年連続3度目となったベストナインとのダブル受賞も、当然だった。

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決意の5分前行動、大村「国内で」

近鉄大村直之外野手が27日、FA宣言を行った。大阪市内の球団事務所に午前9時25分に書類を提出。受け取る立場の藤瀬管理部長より5分早い到着で、決意の強さを感じさせた。「思い切って権利を使ってみようと思いました。興味を示したくれた球団の話を聞いて、その中から決めたい」と話した。大リーグ移籍も視野に入れていたが「今のところは国内でと考えています」と語るにとどめた。

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近鉄大村がFA宣言「すっきりした」[ニッカン]

近鉄の大村直之外野手が27日、フリーエージェント(FA)宣言した。球団に申請書類を提出した後、球団事務所で記者会見し「不安もあるが、すっきりした。今はプロ入り前のドラフト時のような気持ち。11年間近鉄でやってきたことを生かして頑張りたい」と心境を語った。

今後の交渉は代理人を介して行う方針。「試合に出られるのが条件の第1になるが、興味を示してくれれば話を全部聞いて、その中で考えたい」と獲得意思を示した国内の全球団と交渉する意向だ。

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岩隈、礒部もプロテクト…近鉄球団代表が方針明らかに[サンスポ]

近鉄・足高圭亮球団代表は27日、オリックスとの統合球団入りに難色を示す岩隈久志投手、礒部公一外野手について、本人の意思にかかわらず、プロテクト25人枠に入れる方針を明らかにした。両選手は既にオリックス・小泉隆司球団社長と会談し、新規参入を含めた他球団への移籍希望を打ち出しているが、足高代表は「プロテクトは会社のやる行為。岩隈君や礒部君抜きでの統合球団はあり得ない」と語った。

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礒部を絶対説得

足高球団代表がこの日、合併球団入りを拒否している礒部や岩隈をプロテクト枠に入れる考えに変わりはないことをあらためて明言した。「説得には時間がかかるでしょう。(プロテクト枠決定の)11月4日を過ぎても、説得はしていきます」と長期戦を覚悟した。また、メジャー移籍を希望している中村については「(結論までに)時間がかかるのかどうか、今週中に確認したい」と明かした。

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谷「GMと話を」

チームの顔・谷が11月の分配ドラフト前に、小泉球団社長と中村GMに会談を求める意向を示した。選手会納会が行われた神戸市内のホテルで「話ができるなら聞きたい。この先どうなるか分からないので」と話した。分配ドラフトの不透明な部分などについて、説明を求める予定。この日は4年連続5回目のベストナイン受賞が決まったが、チームリーダーとしてまずは球団の行く末を案じていた。

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三木谷楽天社長「球界変える」[ニッカン]

◇外国特派員協会で会見

球界への新規参入を申請している楽天の三木谷浩史社長は27日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見し「日本プロ野球組織の決定を指折りに数えて待っている。具体的な計画もあり、参入の自信はある。我々の新しい血と革新的な考えが野球界を変える」と力強く話した。

米ハーバード大で経営学修士(MBA)を取得している三木谷社長は英語でよどみなく会見。高騰する人件費について「(経営参画中の)ヴィッセル神戸と同様に、選手に球団の経営状況を開示し、適度な報酬と経営の問題点を理解してもらう。給与システムを再構築する必要がある」と力説。明大の一場投手への金銭授受問題にも触れて「氷山の一角。体質を修正しなければならない」と話した。

また、混迷が続く野球界への懸念からか「コミッショナーは強いリーダーシップを発揮し、戦術を練り、各球団のビジネス面での連携促進に努めて欲しい」と提言した。

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楽天・三木谷社長、参入へ「強い自信」[報知]

◇日本外国特派員協会で会見

プロ野球新規加盟を申請中の楽天・三木谷浩史社長が27日、東京・有楽町の日本外国特派員協会に招かれ、世界に向けて新規参入への熱意を語った。スピーチから質疑応答まで1時間の持ち時間全てにおいて通訳を介さず流暢な英語でこなした。ジョークで笑いを取るなど、米ハーバード大留学経験を生かし“できる社長”を印象づけた。

ライブドアの後追い批判など、厳しい質問も飛んだが、参入の経緯を説明し「強い自信を持ってます」と意気込んだ。ソフトバンクのダイエー買収の動きなどにも触れ「今後、大手インターネットがみんな参入するかもしれない。12球団だけではなく、16、17、18になればいいと思う」と球界の未来図まで言及。サッカーJ1神戸のオーナーとして「サッカーと比べて、野球はお金がかかりすぎる」と言い、日米球界を比較して「メジャーと比べて日本のコミッショナーには権限がない」と本音を披露した。

同協会ではライブドアの堀江貴文社長にも会見を呼びかけているが、11月2日のオーナー会議までの“登板”は見込めず、三木谷社長の不戦勝となりそう。終了後、三木谷社長はコーチ人事や球場改修については11月2日の承認まで発表しない方針を示し「2日は東京で結果を待って、その後に仙台に行きます」と話した。

◇楽天キャンプ地候補、宮崎・日向市

近鉄のキャンプ地だった宮崎・日向市の黒木健二市長は27日の記者会見で、プロ野球への新規参入を目指す楽天がキャンプ地に同市を候補の1つとしていることを明らかにした上で、楽天の参入が決まればキャンプを誘致すると表明した。

同市によると、楽天側は1日に電話で、近鉄が練習に使用していたお倉ケ浜総合公園についての資料請求をしてきた。これを受け、日向市と宮崎県の担当者が東京で楽天に練習施設や宿泊先について説明した。楽天誘致を実現させることで、地元への経済波及効果につなげたい考えだ。

◇ライブドアHP「GM日記」開始

ライブドア・小島克典暫定GMが同社のホームページ上で「ライブドアGM日記」を26日夜にスタートさせた。以前から書きためていた分もあり、13日からの日記が一挙にアップされた。小島暫定GMは「反響があって嬉しい。野球のキャッチボールと同じように、ファンの方とコミュニケーションを取っていきたい」とコメントした。

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楽天・三木谷社長が英語で会見「我々が球界を変える」[サンスポ]

プロ野球に新規参入申請している楽天の三木谷浩史社長は27日、都内の日本外国特派員協会で記者会見し「日本プロ野球組織の決定を指折り数えて待っている。参入の自信はある。我々の新しい血と革新的な考えが野球界を変える」となどと力強く話した。

米ハーバード大で経営学修士(MBA)を取得している三木谷社長は英語で会見。参入を決めた理由、意欲を語ったほか赤字体質に苦しむ球団経営の問題点を挙げた。

高騰する人件費について「(サッカーJリーグの)ヴィッセル神戸と同様に、選手に球団の経営状況を開示し、適度な報酬と経営の問題点を理解してもらう。給与システムを再構築する必要がある」と力説。明大の一場靖弘投手への金銭授受問題も「氷山の一角。体質を修正しなければ」と健全性確保を強調した。

◇参入決まればキャンプ誘致…宮崎県日向市長

宮崎県日向市の黒木健二市長は、楽天が同市をキャンプ地候補の1つに挙げていることを明かし、楽天の参入が決まればキャンプを誘致すると表明した。同市は近鉄のキャンプ地だったが、近鉄とオリックスの合併でプロ野球のキャンプがなくなることは確定的。楽天誘致で経済波及効果につなげたい考えだ。

◇東北市議会議長会・横山会長が要望書提出

東北市議会議長会の横山俊邦会長(福島市議会議長)が東京・内幸町のコミッショナー事務局を訪ね、根来泰周コミッショナー宛に「仙台市を本拠地とするプロ野球球団の実現について」の要望書を提出した。

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楽天・三木谷社長 講演で改革訴える[スポニチ]

楽天の三木谷浩史社長が27日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で講演し、球界の経費削減等の構造改革を訴えた。新規参入球団が正式承認される11月2日のオーナー会議前の“改革宣言”は、真剣に球界の改革を行いたいとする意欲の表れでもあった。

自己紹介から質疑応答まで全て英語でスピーチを行った三木谷社長は「球界はお金がかかりすぎる。赤字は20億とか30億とかいわれているが、なぜそれだけになるのか分からない。もっと経済的な情報を開示すべきだ」と言及。オーナーを務めるサッカー・ヴィッセル神戸ではユニホームをメーカーから提供されるのに対し、野球界では逆に金がかかること、選手への年俸高騰に加え、明大・一場などのスカウト金銭授受問題についても「氷山の一角」とし、健全な球団経営を訴えた。

戦力補強については「戦う集団にするために外国人が重要。巨人さんみたいにお金はかけられないが、キーナートGMがいい選手を獲得してくれると思う」と話した。

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ライブドア外国人補強、メル友ボンズに任せた

◇元ジャイアンツ通訳小島GMルート

プロ野球への新規参入を目指す「ライブドア」の小島克典暫定GMが27日、外国人獲得の際にはサンフランシスコ・ジャイアンツの「メジャールート」を活用する意向を明らかにした。小島氏は02年ジャイアンツ時代の新庄(現日本ハム)の通訳兼ビデオアシスタントコーチ(スコアラー業務)を務めた経験から、バリー・ボンズ、ジェイソン・シュミット投手らとは現在もメールをやりとりする間柄だ。

小島氏は「承認された場合にはボンズやシュミットに相談する」と強調。新球団が誕生した場合、ボンズらのパイプを最大限に活用して補強する思惑だ。現在水面下で補強の準備を進め「合併球団のプロテクトを外れる40人、ドラフト10人、FAや無償トレード、戦力外からの補強で12、13人、外国人で3、4人を予定している。補強費は年俸合計で30億円以内です」と具体的に話した。

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青森県でプロ野球開催を…[ニッカン]

プロ野球新規参入の動きを受け、青森県還暦野球連盟など県内のアマチュア野球5団体が27日、三村申吾知事に「プロ野球が開催されない空白の解消を」などと要望した。また青森県高校野球連盟など2団体も同知事に県営球場の改修の必要性を訴えた。

それぞれの団体に応対した蝦名武副知事は「厳しい県財政もあり、県民の盛り上がりが必要」としながらも「新規参入の前から球場改修は検討していた。県としてできることをやっていく」と述べ、球場改修に前向きな姿勢を示した。

青森県内では88年以降、プロ野球1軍の公式戦が開催されていない。

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