わたしはかもめ2004年鴎の便り(10月)

便

10月31日

黒木大幅減へ[報知]

◇更改に“人気査定”なし

黒木知宏投手が、今オフの契約更改で大幅ダウンとなる見通しになった。瀬戸山隆三球団代表は31日、契約更改について「営業的な面は別として考える。数字、成績にのっとって査定したい」と話した。事実上の“人気料”を封印することで、今季年俸8000万円(推定)の黒木は2000万円から3000万円減の提示が予想される。

「スター選手は、チームが強くなって生まれるもの。人気は、恒常的に優勝を狙えるようになれば自然とついてくる。(今回の査定は)古典的な手法になりますよ」と瀬戸山代表。プレーオフ進出を0.5ゲーム差で逃したナインに対し、あえて営業的な貢献度を査定から切り離す考えだ。

黒木は今季、右肩痛から約3年ぶりの復活白星を挙げたものの、その後は右ひじに痺れを訴えて7試合で1勝3敗と低迷。10月12日に骨棘の除去手術をして来季に備えているが、今季の査定については、看板選手も例外ではなさそうだ。

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楽天、山下ヘッドはスカウト兼任[スポニチ]

楽天の山下大輔ヘッドコーチは31日、プロ野球への新規参入が認められた場合、スカウトとして全国行脚に乗り出す意向を明かした。「3日から(三木谷)オーナー、(田尾)監督は仙台で挨拶回りをするけど、僕はスカウトとして早速挨拶しないとね」と語った。

基本的に新人獲得はキーナートGM、広野功編成部長の担当となるが「僕の持っている人脈を使っていきたい。まだチーム名も浸透してないでしょうからね」と山下ヘッド。かつて巨人・長嶋監督、阪神・星野監督らもスカウト登録していたが、ヘッドコーチ自ら全国の高校、大学を回るのは異例のこと。横浜監督就任前は五輪日本代表チームのコーチを務め、アマ球界にも顔が広い山下ヘッドが新人獲得に出馬すれば、チーム強化に大きな力となる。

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ライブドアか楽天か…2日に運命のオーナー会議[サンスポ]

プロ野球のオーナー会議は2日、都内で開かれ、来季から新規参入する1球団が決定、正式に承認される。

仙台市を本拠地にIT関連企業のライブドアと楽天が新規加盟を申請しているが、既に10月29日の実行委で審査小委員会が12球団に2社に関する報告書を提出。これを受けて2日の実行委で最終的に1社に絞り込み、オーナー会議で承認される運びとなる。

現時点では、既にJリーグのヴィッセル神戸に経営参画するなどスポーツ経営の経験を持つほか、企業体力の面でもライブドアより楽天が優位とみられている。

◇仙台で6000人の祝賀会を計画

仙台を本拠地とするプロ野球チーム誕生が、11月2日のオーナー会議で正式決定する。「楽天」「ライブドア」のいずれに決まっても、ロッテが昭和52年に川崎へ移転して以来の仙台新球団。地元では会議の当日、6000人を動員しての祝賀会を計画している。

「プロ野球新球団誕生実行委員会」の松坂卓夫委員長によると、2日はまず午後4時から仙台駅東口で、オーナー会議後の発表を受け、鏡割りや振る舞い酒などを実施。夜からは同所近くの飲食店で、新球団GMらも参加予定の第2部を開催する。第1部には約6000人の参加を見込んでいるという。

また、祝賀会を後援する「東北のプロ野球を応援する市民の会・宮城」は3日、本拠地となる宮城球場で「新球団決定記念セレモニー」を開催。宮城県知事と新球団GMによる「協定書締結式」などを行う。同会では10月30、31日に仙台駅前で会員募集を行ったが、会員数はまだ50人弱。竹内健二代表は「2日から関心も一気に盛り上がるはず」と期待している。

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楽天成功のコンセプト“5か条”[報知]

◇参入球団2日決定

東北楽天ゴールデンイーグルスのスローガンは「スピード!!スピード!!スピード!!」。2日に行われる実行委員会、オーナー会議で新規参入球団が決定するが、優勢と見られる楽天の三木谷浩史社長が新球団に求める「成功のコンセプト」5か条の内容が31日、分かった。

三木谷社長はマーティ・キーナートGMが就任した10月5日以降、「GMに任せている。私は、はんこを押すだけ」と具体的な発言を避けているが、既に明確なコンセプトを楽天野球団に伝えていた。

(1)
常に改善、常に前進
(2)
プロフェッショナリズムの徹底
(3)
仮説→実行→検証→仕組化
(4)
顧客満足の最大化
(5)
スピード!!スピード!!スピード!!

この5か条は野球以外の楽天グループ社員にも、徹底的に叩き込まれているもの。ライブドアの堀江社長はこの1年で5冊の著書を出版しているが、三木谷社長の信条はこの5か条に集約されている。それぞれに添え書きがあり「勝つために人の100倍考え、自己管理の下に成長していこうとする姿勢が必要」「重要なのは他社が1年かかることを1ヶ月でやり遂げるスピード。勝負はこの2〜3年で分かれる」と説いている。

フロント向けの言葉だが、当然、選手にも要求され、特にスピードは、試合進行にも求められる。常にJリーグと比較し、野球の試合時間の長さを問題視している三木谷社長。顧客満足という観点からも「スピード」は、新球団のキーワードになることは間違いない。

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堀江社長TVで最後の訴え“中止”[報知]

◇参入球団2日決定

ライブドアの最後の訴えは中止になった。ライブドアの堀江貴文社長がこの日、テレビ朝日系「サンデープロジェクト」に生出演する予定だったが、イラク人質殺害事件の影響で中止になった。プロ野球新規加盟が承認される2日の実行委員会、オーナー会議を前にした最後のテレビ生出演の機会だったが、不発に終わった。同社の広報担当は「延期ということで、来週以降に出番があるでしょう」と話し、2日にどんな結果になろうとも、球界改革を訴える姿勢は変わらないことを強調した。

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オリックスのプロテクト選手ほぼ固まる[報知]

◇11月4日まで最終調整

オリックス・中村勝広GMは31日、合併球団が優先保有できるプロテクト(優先保有)25選手について「一部、流動的なところを除いて、ほぼ固まった」と、選定が大筋で決まったことを明らかにした。

同GMは30日、大阪市内でオリックス・小泉隆司球団社長、仰木彬新監督、近鉄・足高圭亮球団代表と会談し、プロテクト選手の細部について意見交換をした。ポスティング・システムによる米大リーグ移籍が決定的な近鉄・中村紀洋内野手や、合併球団入りを拒否している礒部公一外野手、岩隈久志投手の3選手について「中村は返事待ちの状態だが、基本的にはプロテクトする方向」と説明した。プロテクト提出日の11月4日までに、最終調整を行う。

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