わたしはかもめ2004年鴎の便り(11月)

便

11月3日

オレ流トレード、中日山北、ロッテ清水将

中日山北茂利投手(26)とロッテ清水将海捕手(29)の1対1の交換トレードが3日、両球団から発表された。谷繁に続く第2の捕手の強化が課題の中日と左腕中継ぎ不足のロッテとの間で合意に達した。球団初の連覇と悲願の日本一へ再スタートを切った中日落合監督による「オレ流補強」第1弾となった。

落合中日が予告通り動いた。清水は今季25試合出場と出番に恵まれなかったが、強肩とリード面を評価。再生は可能と判断してトレード成立にこぎつけた。沖縄キャンプメンバー以外は森投手コーチが「ナゴヤに残る投手はトレード要員」と話したように積極的な選手補強を宣言している。野口、遠藤、正津らも名古屋に残留中。就任時とは対照的に、今年は大改造へ動き始めた。

清水将
「いいチャンスだと思うので、心機一転、頑張ります。」
山北プロフィール
球歴:中京商-トヨタ自動車、プロ入り年度:1999年ドラフト3位、通算成績(1軍)126試合、4勝4敗0S、125回、防御率4.46。

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中日山北とロッテ清水将のトレード発表[ニッカン]

中日の山北茂利投手(26)とロッテの清水将海捕手(29)の交換トレードが成立し3日、発表された。左投手の層が薄いロッテと、谷繁に続く中堅捕手を求める中日の思惑が一致した。

岐阜・中京商(現中京)からトヨタ自動車を経て00年に中日入りした山北は、191センチの長身。左打者に強く02、03年と続けて57試合に登板したが今季は7試合に終わった。

清水将は群馬・東農大二−青学大から1997年にドラフト1位でロッテへ入団。01年には123試合に出場するなど活躍したが、今季は25試合にとどまった。

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中日・山北とロッテ・清水将トレード[報知]

中日・山北茂利投手(26)と、ロッテ・清水将海捕手(29)の1対1交換トレードが成立し3日、両球団から発表された。

今季、中日は7月に正捕手の谷繁が腰痛でリタイア。その穴を埋めた柳沢も、右ひざ打撲で戦線離脱するなど、層の薄い捕手陣の補充が急務だった。井手峻取締役編成担当は「もしもの場合に備え、万全を期すということ」と説明。清水将は今季25試合で打率2割2分2里に終わったが、昨年まで正捕手を務めただけに心強い戦力となる。

左の中継ぎ不足に悩まされたロッテにとっても、山北の加入は大きい。今季は右太ももの肉離れなどに泣かされ、わずか7試合の登板で勝敗はなかったが、実力は十分。「今は気分を入れ替えて気持ちは千葉にあります」と、新天地での活躍を誓っていた。

山北茂利(やまきた・しげとし)
1978年1月6日、岐阜県生まれ。26歳。中京商からトヨタ自動車を経て、99年ドラフト3位で中日入団。昨年まで2年連続で57試合に登板し、中継ぎに定着。年俸4200万円。191センチ78キロ。左投左打。家族は麻美夫人(27)。
清水将海(しみず・まさうみ)
1975年1月9日、群馬・高崎市生まれ。29歳。東農大二−青学大を経て、96年ドラフト1位でロッテに入団。97年の日本ハムとの開幕戦(東京ドーム)で史上11人目のルーキー開幕試合本塁打を記録。家族は妻・扶由美さんと2女。180センチ、80キロ。右投右打。

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落合竜初のトレード、山北⇔ロッテ清水将[スポニチ]

中日の山北茂利投手(26)とロッテの清水将海捕手(29)の交換トレードが成立し3日、発表された。今オフ成立第1号で、落合監督就任後初のトレードとなる。

99年に中日入りした山北は、1メートル91の長身。左打者に強く02、03年と続けて57試合に登板したが今季は7試合に終わった。清水将は96年にドラフト1位でロッテへ入団。01年には123試合に出場するなど活躍したが、今季は25試合にとどまった。

都内の自宅前で落合監督は「必要なポジションは補強するって言っただろ。外国人も含めて今オフは15人から20人のメンバー入れ替えはある。それがストーブリーグ。これは1発目。2弾、3弾、4弾、5弾もあるかもよ」と話した。

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中日・山北とロッテ・清水将がトレード[サンスポ]

中日・山北茂利投手(26)とロッテ・清水将海捕手(29)の交換トレードが成立し3日、発表された。左投手の層が薄いロッテと、谷繁に続く中堅捕手を求める中日の思惑が一致した。中日・落合博満監督は都内で「これは1発目。これから15人から20人の入れ替えはあるよ」と発言。昨年オフはトレード封印を宣言していたが、一転して大改革を予告した。

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イースタン対社会人のオープン戦に5選手

8日から12日まで行われるオールイースタン対社会人チームのオープン戦に三島、杉原、金澤、富永、早坂の5選手が出場することとなった。日程は下記の通り。

8日(日)
対JFE東日本(鎌ヶ谷)
9日(月)
対ホンダ(戸田)
10日(水)
対NTT東日本(西武)
11日(金)
対日本通運(ロッテ浦和)

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12球団東西対抗戦

◇東軍2−3西軍(東京ドーム)

名古屋以西のチームで組んだ西軍が3−2で東軍に逆転勝ちした。0−2の5回に井端(中日)が左越えへソロ本塁打を放って1点差に迫り、8回には2死三塁から嶋(広島)が左中間二塁打を放って同点とした。続く9回は2死一塁で、代打・柴原(ダイエー)の左翼線二塁打で勝ち越した。日本ハムと首都圏5球団で構成した東軍は、4回1死二、三塁からの和田(西武)の二塁打による2点だけに終わった。

今回の出場選手は12球団選手会長、今季のタイトル保持者、アテネ五輪代表らの中から選ばれた。

123456789R
西軍0000100113
東軍0002000002

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楽天参入にブーイング[スポニチ]

試合終了直後のイベント中にブーイングが巻き起こった。ファンからの花束贈呈が終わると、アナウンサーが「昨日、楽天が新規参入することに決まりました」と紹介。電光掲示板にも「応援よろしく」などと表示されたが、近鉄ファンらがいた左翼席を中心にブーイング。さらに「堀江コール」も起こった。球団が消滅した近鉄ファンにとっては、最初に球団買収に名乗りを上げたライブドアへの思い入れがいまだに強いようだ。

◇古田会長ファンに“謝罪”

労組・日本プロ野球選手会の古田会長が、試合前の挨拶でファンに“謝罪”した。ストライキに突入するなどの激動の1年を踏まえ「お詫びとお礼を言いたい。色々なことがあって迷惑を掛けました」。試合後には新規参入の楽天に関し「緊急事態であり、エクスパンション(拡張)ドラフトのようなものを考えるべきでは」と言及。さらにドラフトについても「来年も同じよう(な形)なら言いますよ」と早急な改革の必要性を訴えていた。

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東西対抗でファン皮肉…「ホリエ」コールも[サンスポ]

3日、東京ドームで行われた東西対抗戦の試合後のセレモニーで、新規参入球団に楽天が決まったことが紹介されたが、ファンからはブーイング。落選したライブドアに同情する人が多かったようで、堀江社長の名を呼ぶ“ホリエ”コールも飛び出した。司会者が場内に「ご声援をよろしくお願いします」と呼び掛けたものの、拍手は少なかった。

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古田ウエーバー制提唱、15日協議会で議題に[報知]

労組・プロ野球選手会の古田敦也会長は3日の東西対抗戦後、ドラフトのウエーバー化を提唱、15日に開かれる日本プロ野球組織(NPB)とのプロ野球構造改革協議会で議題にすることを示唆した。

球界の改革を訴え続ける選手会長が、ドラフト制度の早期改革を訴えた。「もし来年も同じようにやるのなら、言いますよ」と、かねてから提唱しているウエーバー制を来季から導入するようNPB側に求めていく考えを明らかにした。ドラフトを巡っては、明大・一場靖弘投手の自由獲得枠による交渉で起きた金銭授受問題で、巨人、横浜、阪神3球団のオーナーが辞任するという異常事態となった。「オーナーが辞めるほどの事態。自浄能力を発揮しなければいけない。ウエーバーにした方がいい。話し合いの余地がある」と、協議会で話題にする考えだ。

また、新球団・楽天の誕生に伴い8日に行われる分配ドラフトについても「12球団のプロテクト選手を決め、そこから外れた選手を指名する方法にしないと」と話し、エクスパンション・ドラフト制度の導入も提案。改革へ積極的に意見を出していくつもりだ。

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再び闘う選手会長…“楽天的”にならない古田[サンスポ]

労組・日本プロ野球選手会会長の古田敦也捕手が3日、さらなる球界改革を叫んだ。楽天の参入は決定したが、将来に向けてエクスパンション(拡張)ドラフトの整備や、セ・リーグのプレーオフ導入などを提言。15日に選手会と日本プロ野球組織(NPB)との間で開かれる『構造改革協議会』で、再び“闘う選手会長”になる。

改革の歩みを止めてはいけない−。東西対抗戦が行われた東京ドームで、古田が声高に訴えた。

楽天の球界参入は決まったが、戦力面から不利は否めない。「エクスパンション(拡張)ドラフトをやった方がいいし、これからのために(制度を)明確化していい」と、15日に都内で開かれる『構造改革協議会』の初会合で提案する意向を示した。

同ドラフトは米国で球団拡張の際に開かれ、新球団が既存球団から選手を指名するもの。将来の球界発展を視野に日本でも制度確立の必要を訴える。さらに交流試合導入で、来季146試合となるリーグ戦についても「まだ選手会として了承していない。消化試合をなくさないと意味がないから」。パ・リーグで盛り上がりを見せたプレーオフを、セ・リーグでも導入することを希望するなど、早くも次の改革に目を向けた。

◇真中「楽天は僕にうってつけ」

ヤクルトからFA宣言している真中満外野手は3日、楽天に改めてラブコール。東西対抗戦(東京ドーム)出場後に「楽天は、新しい環境でやりたい僕には、うってつけ」と売り込んだ。新球団がFA選手を獲得する場合、他球団と同様、1球団2選手までの制限があり、補償金もネックとなるが「(昭和29年の高橋ユニオンズ以来)50年で初めて新球団が入ったんだし、例外を認めてくれたらと思うのは、僕だけじゃない」。所属球団以外との交渉が解禁される6日を前に、障壁排除を訴えた。

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三木谷オーナー、楽天的じゃいられない!![ニッカン]

市民球団を目指します!「東北楽天ゴールデンイーグルス」(愛称・楽天イーグルス」の三木谷浩史オーナーが新規参入決定から一夜明けた3日、本拠地・宮城球場のある仙台市入りした。約2000人の歓迎を受ける一方で、新加盟を争ったライブドアより遅れて参入表明した一件が尾を引き、逆風も受けた。「一生懸命やるだけ」と地元密着型の球団をアピールするため、学校訪問など積極的なファンサービスを表明した。

強い雨と宮城球場を囲んだ2000人のファンが楽天首脳を出迎えた。グラウンドで予定されたイベントは会議室に場所を移したものの、田尾監督、山下ヘッドら同行した5人のスタッフが雨のスタンドに飛び出してファンに握手で応えた。

三木谷オーナーは浅野県知事と宮城球場フランチャイズ基本協定書を交わし、あらためて新天地に立った。「興奮を覚えます」と話したが、取材陣との質疑応答では厳しい現実も知らされた。「県民にライブドアより『後出しじゃんけん』した印象の悪さは残っている。不信感はどう拭いますか?決定後(ラ社の)堀江社長は仙台で会見したのに、なぜ楽天は東京で会見したのですか?」。

一瞬息を詰めた三木谷オーナーだが、毅然とした語り口は変わらない。「我々は一生懸命やるしかない。楽天の球団ではなく、仙台の球団だと皆さんに感じてもらいたい」と力を込めた。

前日、口にした「フォア・ザ・チーム」に続き、「フォア・ザ・ファン」をキャッチフレーズとした。これまで公式戦期間中は行われなかった、小、中学校への選手の訪問やメジャースタイルの球場改修案は斬新だった。

主催試合をほぼ全試合東北で行い、来季イースタン・リーグの加盟が認められ2軍の本拠地も仙台に置くことも報告された。田尾監督も新居を市内に構え、自転車で球場に通うなど、地元に根差してチームをつくる。浅野知事が「みんなでミルクを与えてスクスク育ってもらいましょう」と助け船を出した。軌道に乗るまで“楽天的”ではいられない。

◇NPB参加通知書

新球団の楽天に3日、NPB、パ・リーグへの参加を承認する通知書が渡された。球団社長に就任予定の吉田敬常務取締役が同日、東西対抗の行われた東京ドームを訪れ、実行委員会議長の豊蔵一セ会長から通知書を手渡された。吉田常務は「まずチームとしての編成作業、ファンが喜べるシステムをつくる」と話し、今後の球界のスケジュールなどを確認した。4日にはキーナートGMらと共にコミッショナー事務局を訪れ、一員としてのレクチャーを受ける。5日にはパ・リーグ理事会に初参加する。

◇座席間広く

宮城県と協定書を交わし宮城球場の運営件を譲渡された楽天は、球場改修案を発表した。来年3月20日を目標にした第1期工事での目玉は外野芝生席の延長に公園と接続する計画。米大リーグ・パドレスの新本拠地ペトコパークでも採用しているスタイルで、三木谷オーナーは「ピクニックを楽しむ感覚で。バーベキューだってできるかも」と説明した。ほかに両翼を約9メートル拡張して99.7メートルに。一、三塁側のブルペン部分を客席としてグラウンドとスタンドの距離を近くする。座席間隔も前後に15センチ広げ、第1期で2万3000席、06年3月完成の第2期工事で2万8000席まで増設。最新型人工芝の導入も検討中で、総工費は30億円前後になる。

命名権を利用して財源とする方針で、県と調整中。改修費は県に寄付する形で楽天が負担する。

◇来年キャンプ、沖縄久米島が有力

キャンプ地について三木谷オーナーは「前半を暖かい場所にして、そこから北上したい」と、2ヶ所を予定していることを明かした。有力候補は沖縄・久米島と宮崎日向市で、近日中に関係者が視察を行う。那覇の南西100キロに位置する久米島はドーム型の室内練習場が完成するなど、数年前からプロ野球キャンプ地を誘致している。

◇2軍はイ7ウ5

楽天の参入で来季はイースタン・リーグが7チーム(楽天、ロッテ、日本ハム、巨人、ヤクルト、西武、湘南)、ウエスタン・リーグが5チーム(中日、阪神、オリックス、広島、ダイエー)で行われることがこの日、分かった。三木谷オーナーが明かしたもので「6チームじゃないとダメ、ということになったらどうしようかと心配したが、7対5でいいということでした」と話した。

◇近鉄スタッフ受け入れへ、藤井寺で説明会

楽天関係者が6日、藤井寺球場を訪れ、近鉄のスタッフ受け入れに向けた説明会を行う。オリックスはスタッフ全員の来季雇用を保証しているが、職種については限界があり、現職から変更する可能性を示している。そのため新規球団行きを希望する声も多く近鉄から受け入れを打診。ノウハウを知る裏方陣獲得はメリットがあり、球団方針の説明に出向くことになった。

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県営宮城球場使用料7割減[報知]

楽天のプロ野球新規参入で宮城県は3日までに、県営宮城球場(仙台市)の年間使用料を条例で規定する約1億6千万円から7割減免し、約5千万円とすることを決めた。減免理由は、地域密着型の球団運営やスポーツ文化振興への貢献、地域経済などへの波及効果も期待できるためとし、浅野史郎知事が決断。同知事は「フランチャイズによる地域への貢献や効果を評価し、減免を決めた。県民も理解してくれる内容だと思う」としている。宮城県は都市公園法の管理許可制度に基づき管理運営権を新球団に移譲することを決め、3日に楽天側と基本協定を締結した。

◇楽天が参加承認通知書受け取る

新規参入が決まった楽天に対し、実行委員会の豊蔵一議長(セ・リーグ会長)が3日、東京ドームで楽天・吉田敬氏(取締役常務執行役員)に日本プロ野球組織(NPB)への参加承認の通知書を手渡した。

豊蔵議長が「これで12球団の一員となりますが、いい野球界に育てて欲しい」と話せば、楽天の球団社長就任が予定されている吉田氏は「東北の人と勝ちを喜べるようなチームを作っていきたい」と抱負を語った。楽天は来週中にも「楽天野球団」を会社登記し、4日にはマーティ・キーナートGMがコミッショナー事務局で参入の挨拶をする。

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「ワシ流」楽天“3改革”[報知]

プロ野球新規参入が決まった東北楽天ゴールデンイーグルスの三木谷浩史オーナー(楽天社長)が3日、田尾安志監督らと、本拠地の仙台入りし、宮城球場の改修プランを発表した。三木谷オーナーらは、両翼100メートルを超える日本最大級の大きさとするほか、いわゆる飛ばないボールを採用すると表明。さらに投手優先の補強を行うなど、中日・落合監督の「オレ流改革」を思わせるようなディフェンス中心の野球で、1年目からプレーオフ圏内を目指す。

お国入りした楽天一行は、宮城球場に向かった。雨の中の歓迎式典を終え、内野スタンドからグラウンドを見下ろした田尾監督、山下大輔ヘッドコーチらは、来季の開幕をイメージした。どれだけの戦力が集まるのか、その中でどうやって勝つのか。マーティ・キーナートGMは「全試合は勝てない」と笑ったが、必勝法はあった。

宮城球場改修プランが午後に、発表された。設計・施工を担当する鹿島建設と共同会見を開いた三木谷社長が、「ホームランのない野球場」という仰天プランをぶちあげた。

NPBの審査小委員会で狭さが指摘された両翼は、現行の91メートルから99.7メートルになる予定だが、三木谷オーナーは、さらに広げることを希望。「1ミリでもいいから、とにかく日本で1番でかい球場にしようと。ホームランの出にくい球場にしたい」と訴えた。両翼100メートルを超える日本最大のサイズとするほか、「使うボールにもよる」と“飛ばないボール”の採用も認めた。

今季最少本塁打でセ・リーグを制した“オレ竜”中日方式だ。選手集めは8日のオリックス・近鉄からの分配ドラフトまで表面化できないが、球場発表でチームカラーが見えてきた。田尾監督は「ホームランをガンガン打てるバッターは揃えられないだろう。巨人か中日かというと当然、中日のような野球になる。ドラフトでは投手優先です」とコメント。参入決定と同時に明大・一場投手に獲得の挨拶をすませた広野功編成部長は「一場くんは即戦力として1番の候補」とあらためて強調した。

外野席を芝生化し、その後方に公園を作るプランもある。「すべり台やバーベキューができて子供が遊べる空間にしたい」と三木谷オーナー。そんな楽しい空間に、できるだけ危険な打球が飛ばないようにという配慮もあるようだ。飛ばないボール、遠いフェンス、そして強力な投手陣で、負けないチーム、そして安全なエンターテインメント空間を演出できる。

◇「守り勝つ野球」徹底

就任1年目で中日を5年ぶりのセ・リーグ制覇に導いた落合監督。シーズン本塁打数111は12球団最低だったが、破壊力不足を補ったのは、徹底したディフェンス重視の“オレ流改革”にあった。

就任直後、「ウチは空中戦じゃなくて、地上戦をやる」と大物助っ人の補強を希望せず、現存戦力の底上げで「守り勝つ野球」を指針に掲げた。荒木、井端の二遊間を中心に、シーズンではチーム45失策とセ最少記録を打ち立てた。

また、シーズン途中から本拠地・ナゴヤドームでの使用球を、より反発力の少ないものに変更。これにより、巨人の長打力を抑え込んでみせた。「堅守」と「飛ばないボール」に支えられた投手陣は先発、中継ぎ、抑えのそれぞれが“攻め”の投球を見せ、12球団唯一の防御率3点台を記録。6月下旬から1度も首位を明け渡すことなく、ペナントレースを制した。

◇2軍の本拠地も仙台に置く予定

楽天のプロ野球参入決定から一夜明けた3日、三木谷オーナーらは仙台市内で慌ただしい1日を過ごした。まず宮城球場で行われた歓迎式典に出席。宮城県の浅野史郎知事と「楽天が宮城球場を改修し、県が球場の物品販売などに関する運営権を楽天に認める」ことなどを盛り込んだ協定書にサイン。雨の中集まった約3000人の市民から大きな拍手が起きた。

その後の会見では、2軍の本拠地について「仙台に置く予定。イースタン・リーグになる」と述べた。さらに地元市民には根強いライブドア支持があったことを受け「彼ら(ライブドア)の分まで一生懸命やるしかない」と抱負を語った。

一行は歓迎式典の前に、地元テレビ局に生出演。午後はミヤギテレビ、東北放送、NHKなどにも顔を出した。その後、田尾監督は、山下ヘッドとともにラジオのニッポン放送に出演するなど「仙台初日」から大忙しだった。

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楽天、宮城球場ボールパーク計画[スポニチ]

楽天は3日、仙台市内のホールで県営宮城球場改修計画を発表した。鹿島建設と設計・施工契約を締結したもので、三木谷社長は「地域密着型で訪れた人々が皆楽しめる空間、ボールパークを目指したい」と説明。総工費約30億円をかけた改修の第1期工事として、来年3月20日完成を目指すことになった。

改修計画の目玉は外野席後方の空き地を芝生を敷いた公園とし、中堅部分の外野芝生席との一体利用を可能にするもの。「世界に例をみない画期的なアイデアと思う」と三木谷社長は話し、バーベキュー施設やすべり台など子供の遊び場を提供する。さらにヤンキースプランも明かし、内野ファウルグラウンドに席を設け、臨場感を出すという。中堅122メートルの変更はないが、両翼を91メートルから99.7メートルに拡張し、天然芝に近い人工芝を敷くことも検討している。

来シーズン終了後には第2期工事を着工。3階席、4階席を新設するなど、06年3月中旬に全改修が終了する見込みだ。

◇2軍も仙台

楽天の2軍本拠地が仙台市となることが3日、確実となった。三木谷浩史社長が「イースタンということで(NPBから)お話をいただいた」と明かしたもので「(イースタン)7チーム(ウエスタン)5チームはどうかなと思っていたけど」と続けた。これまで三木谷社長は「NPB側との協議が必要」と話し、岡山県なども誘致に前向きな姿勢を見せていたが「本拠地が離れていては1、2軍の入れ替えは頻繁にできない」という現場の意向が尊重された。今季限りで廃部となるJTの施設を使用することで調整を進めている。

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楽天、ボールパーク構想!公園〜外野席を出入り自由に[サンスポ]

これが"楽天流"だ! プロ野球の新規参入を果たした楽天の三木谷浩史社長は3日、宮城・仙台市を訪れ、本拠地となる県営宮城球場の改修について「外野席の奥に公園を作る」と仰天プランを明かした。日本初のピクニック感覚で楽しめるボールパークで、外野席との出入りも可能。来季の開幕までに間に合わせるという。同時に球場の両翼も拡張。「日本一大きい球場にしたい」と夢を語った。

50年ぶりの新球団誕生から一夜明け、新オーナーの動きは急だった。東京から歓迎セレモニーが開催された県営宮城球場に駆けつけ、田尾安志監督と2人で地元少年野球チームにバットを贈呈。いまだにライブドア人気が残る仙台で、新オーナー自らがファン獲得に動いた。

午後は、球場改修の詳細をコンピューターグラフィック(CG)を使って説明。「地域密着でディズニーランドのような、トータルに楽しめるような球場にしたい」。来年と再来年の2回で工事を進めるが、1期工事でのビッグなプランを口にした。

「外野席の奥に公園を作りたい」。球場の奥にある現存の土地を公園にする。さらには外野芝生席をベンチと芝生に分け、芝生席は球場外の公園とつなげるという。公園⇔外野席の出入りは自由だ。「杜の都らしいピクニック感覚で試合観戦ができる」。公園は有料だが、試合のない日は無料開放。ファミリーで楽しめる「世界でも類のない球場」と胸を張った。

同時に現在約91メートルの両翼を約100メートルに拡張する案も披露。「できれば日本一大きい球場にしたい。そんなに簡単にホームランは出ない」と自信を見せた。

日本プロ野球組織(NPB)はこれまで、宮城球場の内野グラウンドの水捌けが悪いことや「ビールが飲めない」ほど客席の間隔が狭いことを指摘。前日のオーナー会議では、一部オーナーから楽天の球団運営を疑問視する声も出ていた。

三木谷社長は、これらの懸念を一掃。水捌け問題については「土にするか、天然芝に近い人工芝に張り替えるかで考えている。客席も幅を広げる」と準備に抜かりはないことをアピール。球場の設計・施工契約を結んだ「鹿島」は来季に間に合うよう、9日にも着工を開始すると説明した。 来季の開幕時は観客席2万3000、平成18年春には、2万8000席を確保するという。まずは"楽天流"の第1弾を披露。さあ、次は何だ?

◇“7割引き”で使用OK

夢の"ボールパーク構想"を県も強力にバックアップする。宮城県は3日までに、県営宮城球場の年間使用料を条例で規定する約1億6000万円から7割減免し、約5000万円とすることを決めた。減免理由は、地域密着型の球団運営や地域経済などへの波及効果も期待できるためで、浅野知事が決断した。「プロ球団フランチャイズによる地域への貢献や効果を評価し、減免を決めた」。また、都市公園法の管理許可制度に基づき管理運営権を新球団に移譲することを決め、3日に楽天側と基本協定を締結した。

大リーグでは
今季開場したパドレスの本拠地ペトコ・パークには天然芝の広場が隣接している。右中間後方のなだらかな坂の上にあり、広さは少年野球のグラウンド2面程度。観客席と自由に行き来できる。他にもロイヤルズのカフマンスタジアムの左翼席後方や、ブルワーズのミラーパークにも少年野球用のグラウンドがあり、地元の子供達に開放している。

◇田尾監督、就任後初の仙台入り

就任後、初の仙台入りとなった田尾監督は3日、出演した地元テレビ番組で「まずは即戦力の選手が必要。勝てるチームを作りたい」と選手補強のポイントを語った。また、韓国紙で楽天が興味を示していると報じられた、三星の林昌勇(イム・チャンヨン)投手については「今は広い範囲でいろんな選手に興味を持っている。もちろん獲る可能性はあります」とリストの中の1人であることを示唆した。

◇2軍の本拠地は仙台

三木谷社長は3日、仙台市の県営宮城球場での歓迎セレモニー終了後、2軍の本拠地について「2軍は仙台に置く予定になっている」と述べた。また、東北各県での1軍の公式戦開催については「宮城球場のほかでも2、3試合は行いたい」とした。同社長は、本拠地は仙台に置いた上で、イースタン・リーグの試合を東北各県で開催する方針。さらに「基本的にはほぼ全ての試合を東北で行う。(同一カードの)シリーズ全てを(同じ球場で)開催するのではなく、土日のうち1試合は宮城で開催し、もう1試合は別のところでの開催も考えられる」と話した。

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「ITで球場を満員にする!」[サンスポ]

本拠地となる県営宮城球場の仰天改修計画を発表した楽天。その裏で、来季の観客動員に向けてのIT(情報技術)プランを着々と練っている。

幹部は「ITで球場を満員にしたい」と決意を口にした。楽天といえば、会員数約580万人のインターネット商店街『楽天市場』や、旅行予約サイト『旅の窓口』などが有名だが、サイト利用者に「楽天イーグルス」のオリジナル情報を発信し、新規の野球ファンを積極的に獲得する考え。さらに来場者の携帯電話のメールアドレスを球団が保管。球場への来場を呼びかける“DMメール”を送って、リピーターを増やす。

グラウンドでも、ITは欠かせない。計画中の少年野球教室に参加した子供達の打撃フォームやプロ選手の指導の模様を撮影し、自宅のインターネットに動画配信する構想もあるという。

三木谷浩史社長も集客に関しては、一定の手応えを感じている。先の公開ヒアリングで提出した事業計画書では、初年度の観客動員数を約100万人と見込み、審査小委員会のメンバーに「東北は長年、プロ野球を待望してきた、いわゆるバキューム(真空)状態。企画をどんどん出していきたい」と伝えている。

自信の背景には、オーナーを務める「ヴィッセル神戸」の成功がある。Jリーグが今年前半に発表したJ1チーム別の平均観客数によると、神戸は1試合当たり約1万5000人の観客を集め、前年比29%増。この伸び率はJ1トップだった(昨季J2の新潟、広島は除く)。

三木谷社長はこの日の球場改修についての会見で「ディズニーランドのような、トータルに楽しめる球場にしたい」と話した。ITを駆使してファンを集め、公園と一体となった球場でくつろいでもらう。プロ野球の空白地だった東北は、IT球団の登場−発想で新たな世界をイメージできるのかもしれない。

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雨のイベントに2000人![スポニチ]

三木谷社長、田尾監督ほか1軍コーチ陣が3日、本拠地とする県営宮城球場で新球団決定歓迎セレモニーとファン感謝イベントを行った。県側と本拠地に関する協定書の調印式を行った後、田尾監督は「(東北に)やって参りました。本当に夢のよう。1日も早く東北の地にチャンピオンフラッグを持ってきたい。ファンの皆様の熱い気持ちに何とか応えたい」と所信表明。雨の中集まった2000人のファンから「田尾、来年日本一だ!」の声も上がった。

屋外でのファン感謝イベントはできなかったが、所用で欠席した駒田打撃コーチを除く1軍スタッフが集合し、握手会でコーチ陣を紹介。田尾監督が「私は現役時代、仙台で2試合やりましたが2試合ともサヨナラ負けしました。本拠地ならサヨナラ負けはなくホッとしています」と話すとドッと盛り上がった。握手会は予定を30分以上もオーバーする盛況ぶり。新規参入正式承認から一夜明け、地元は楽天イーグルスの登場にさらに沸き返っている。

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楽天に参加承認通知書[ニッカン]

プロ野球に新規参入が認められた楽天に対する日本プロ野球組織(NPB)への参加承認の通知書が3日、東京ドームで手渡された。球団社長に内定している吉田敬常務が豊蔵一実行委員会議長(セ・リーグ会長)から通知書を受け取った。

吉田常務はコミッショナー事務局から今後のNPBのスケジュールなどの説明を受けた。新球団は来週中にも法人の登記が終わる予定で、実行委や理事会に出席する連盟担当の代表などは今回の説明を持ち帰ってから決定する方針。吉田常務は「仙台や宮城の方と一緒に勝ちを喜べるチームづくりをやってきたい」と抱負を話した。

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一場の入団確実[ニッカン]

明大の一場靖弘投手が自由獲得枠で楽天入りすることが3日、確実になった。競合が予想された日本ハムが一場に自由獲得枠を行使しないことが判明。一場の後見人的な立場である明大・別府隆彦元総監督は「日本ハムが自由獲得枠ならOB(高田繁GM)がいるところがいい。日本ハムが自由獲得枠じゃないなら、枠を使ってくれるという楽天になるだろう」との見解を示した。日本ハムはこの日、ダルビッシュ有投手の1巡目挨拶を行っており、一場の楽天入りが事実上、決まった。

一場は「楽天からお話を頂いたのはありがたいこと。これから相談して決めます」と、野球部を通じてコメントを出した。ただ明大側は日本ハム側からの正式な回答を待っており、別府元総監督は「2球団の条件を一場に示して最終結論を出す」と進路決定には慎重な姿勢を見せている。

◇真中「魅力ある」

FA宣言したヤクルト真中があらためて楽天移籍の希望を表明した。先月27日の宣言時にも新球団への魅力を口にしていたが、楽天の正式参入を受け「魅力は感じますね。新しい環境でやりたいし、僕にはうってつけの球団だと思う」と再度熱望。球団からは30%のダウン提示を受けており、気持ちは移籍に大きく傾いている。他球団との交渉が解禁となる6日には「自宅で待機ですかね。電話はあけておきます」と話した。

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「将来…必ず」堀江社長、仙台に別れ[ニッカン]

IT関連企業「ライブドア」の堀江貴文社長は3日、午前中に地元テレビ局の取材を受けた後、静かに仙台を後にした。新規参入への明確な基準、今後の審査機関の具体性が見えないままの“敗戦”。堀江社長はそんな状況に「もうテストのようなものはいいですよ。球界も6対6から、球団数を増やすような気持ちはないようですから。喜んで受け入れられるような状況にならないと(近々に)入りたいとは思わない」と強調した上で、「何年後になるかは分からないが、将来的には我々も必ず球団を持ってますよ」と、皮肉を込めてニヤリと笑った。

◇「ライブがよかった…」厳しい世論…

共同通信社は3日、楽天の新規参入が決まったプロ野球について全国電話調査(新潟の地震被災者を対象外とした全国有権者1022人回答)を実施した。その結果、61.6%がプロ野球が「面白くなると思う」と回答し、「思わない」と答えた26.1%を大きく上回った。楽天、ライブドアの参入争いの結果については、「楽天でよかった」20.0%に対し、「ライブドアの方がよかった」の回答が33.6%。東北では「ライブドアの方がよかった」が36.4%で、「楽天」支持の25.3%を上回った。「後出し」イメージは解消しつつあるが、楽天は今後も努力が必要のようだ。

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堀江社長諦めない「親会社ごと買収」[報知]

ライブドアの堀江貴文社長が3日、仙台市内で3年後に親会社をも買収することでプロ野球参入という仰天プランを明かした。2日のオーナー会議で新規参入の夢破れ、会見では“恨み節”まで飛び出した堀江社長だが、機構側から指摘された本体の体力をつけて、再び参入に挑戦するつもりだ。

堀江社長はまだプロ野球参入の道を諦めてはいなかった。2日の会見では「草場の陰から見守っていきたい」と1度は“終戦宣言”をしたが、不死鳥のように蘇えるつもりのようだ。「2、3年後にはどっかの大企業を買収してるから、副産物として球団がついてくるだけのことですよ」敗戦から一夜明けた3日、堀江社長が堂々と言ってのけた。

既存球団の買収ではなく、親会社の買収−。堀江社長らしいスケールの大きな話だ。ライブドアの04年9月期の売り上げ(1年間)は308億円。経常利益は51億円。審査小委員会では、この数字が「年間40億円の赤字に耐えられるだけの体力がない」と判断された格好だ。

だが、ライブドア幹部は「3年後には売り上げ2000億円、経常利益は500億円までいきますよ」と自信を見せる。03年10月期の経常利益は13億円。同社はここ1年間で約4倍の利益をあげた実績がある。96年に有限会社オン・ザ・エッヂを設立し「ゼロから始めて、実際に利益が倍々ゲームで増えている」(同幹部)というだけに、3年後の経常利益10倍増も達成可能という計算だ。

堀江社長は「参入のテストはもうウザいんですよ。交渉も根回しもめんどくさい」と言い放ち、再び審査されることを嫌がった。「お膳立てしてくれて『入って下さい』というならやりますよ。それまで会社は膨張していくんだから」と3年後まで企業としての体力強化に専念、親会社ごと買収という壮大なプランを追う。

ライブドアの幹部は、買収先の企業について「現状でもいくつかの球団は本体がグラついてるんだから」と言い放つ。堀江社長は「皆さんがどこまでビックリするかわからないけど、何かやりますよ」と不敵な笑みを浮かべ、杜の都・仙台を後にした。

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中村GM「勝手なことを」[ニッカン]

オリックス中村勝広GMが3日、楽天・三木谷オーナーが前日2日に近鉄岩隈、礒部のプロテクト拒否を正当化する発言を行ったことに、強い不快感を示した。神戸市内のヤフーBBスタジアムで会見。両選手をプロテクトする基本スタンスを示した上で、楽天サイドに反論した。

三木谷オーナーは参入決定後の記者会見で、プロテクトについての質問に「できるだけ選手の意思を尊重するのが筋」と発言。中村GMはこれに対し「勝手なことを…。それが通ったら苦労しないでしょう。常識的に考えて、来いと言われているからプロテクトを外してハイどうぞをはいかない」と話した。

FA権を持たない両選手は自由に移籍先は選べないが、合併という事情を踏まえ、直接会談に応じる誠意も見せた。ただ入団拒否の意向は強まるばかり。そんな中での楽天の発言。中村GMは「中村(紀)とはケースが違う。ポスティングは近鉄が認めている。こっちは綿密に言うなら筋が通っていない。協約上、認められていない訳だから」と話した。4日、コミッショナー事務局で楽天サイドにプロテクト25人のリストを渡すが、今後は波乱含みだ。

◇礒部「拒否」姿勢

合併新球団オリックス・バファローズ行きに難色を示す礒部は、あらためてプロテクトを拒否する姿勢を明確にした。「もう1度、(中村GMに)自分の気持ちを伝えようと思う。プロテクトを拒否する可能性は高い。時間が経っても割り切れない部分はある」。それでも4日に提出されるプロテクトに入った場合は「そこからトレードなどを考えていかないと。その辺も(中村GMと)話すことになる」と語った。また、進路を迷っている岩隈も「気持ちは変わりない。GMの話を聞いてみてからだけど、会う予定はない。納得できなければ、出してくれと言います」と話した。

◇大島プロテクト

オリックス大島公一内野手が合併新球団にプロテクトされることが3日、分かった。9月下旬に戦力外となることが決まったが、恩師・仰木氏が新監督に決まったこともあり、強い現役続行指向が受け入れられる形となった。一方、三輪は現役引退を正式に発表。来季はオリックス・バファローズの1軍バッテリーコーチに就任する。

◇村&的山は楽天移籍濃厚に

近鉄村祐投手、的山哲也捕手が3日、FA宣言を断念した。今季取得したFA権を行使するか熟考していた両選手だが、獲得に動く球団が不透明なため、この日、結論を出した。ともに合併新球団オリックス・バファローズ尾プロテクト枠から外れることが予想され、8日の分配ドラフトを経て楽天に移籍することが濃厚となった。

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中村GM、三木谷発言に「勝手言うな」[報知]

オリックス・中村勝広GMが3日、楽天に噛みついた。「オリックス・バファローズ」の優先保有25人枠入りを拒否している近鉄・礒部公一外野手、岩隈久志投手について「彼らの意思を尊重すべき」と発言した三木谷浩史オーナーに対し「勝手なことを言うなという感じ」と、不快感をあらわにした。

近鉄との合併は慢性的な経営赤字の軽減が最大の狙いだが、戦力を充実させ、強いチームをつくるという副産物も期待される。近鉄との契約に従いメジャー移籍を訴えた中村と違い、礒部、岩隈の主張は、実行委員会の合意事項に反するとの認識を示した中村GMは「もしプロテクトから外して楽天に獲られでもして、来季、楽天に負けるようなことがあれば、シャレにならんよ」と声を荒げた。

オリックスでは選手の感情に配慮し、プロテクト選手の具体名を明かさない方針。しかし、この日、中村GMは礒部、岩隈に対し特例として、プロテクトした事実を通告した。「先日会って話した時には、まだ2人とも迷っているようだった。でも時間が解決してくれると思う」と好感触を強調。慰留に自信を見せた。プロテクト25選手のリストは4日、東京都内のコミッショナー事務局に提出される。

◇三輪が引退表明コーチ就任承諾

オリックス・三輪隆捕手は3日、今季限りで現役を引退し来季から「オリックス・バファローズ」のコーチに就任する意向を正式に表明した。ポストは1軍バッテリーコーチで、中沢伸二1軍バッテリーコーチは2軍へ配置転換となる。この日、12球団東西対抗が行われた東京ドームで会見した三輪は「肉体的に限界かなと思っていた。今後は仰木監督とオリックス、近鉄の選手達のパイプ役になれるように頑張りたい」と話した。

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磯部&岩隈、プロテクト入りならトレード要求[サンスポ]

統合球団オリックス・バファローズのプロテクト25選手枠入りを拒否している近鉄の礒部と岩隈は、4日に決定する同枠に入れられた場合、楽天を含めた他球団へのトレードを要求していく。礒部は「(枠に)入ってしまえば、トレードの話をしなければならない」。岩隈も「納得いかなければ、出してくださいといいます」と強硬な主張を繰り返した。

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ソフトバンクに球団株売却報道、佐々木会長は困惑[ニッカン]

ダイエー本社の取締役を兼任する佐々木博茂球団会長が3日、球団株の一部売却報道に、困惑の表情を浮かべた。この日朝、既に球団買収に名乗りを上げている通信大手のソフトバンクに、本社が球団株を売却することを主力取引銀行に打診している、と報道された。佐々木球団会長は、本社サイドに電話で確認した上で「何もないということなので、それ以外コメント、返事のしようがない」と話した。

ダイエー本社は10月中旬に産業再生機構の活用を決断し、現在は資産査定中。その段階での球団株売却報道に、佐々木会長は「私はおかしいと思うが、実際は分からない。我々は資産査定が確定していない中での売買はできないとの認識がある。法的には可能か?分からない」とも話した。ソフトバンク広報室は「(事実かどうかは)把握できていません」と話した。

ダイエー王監督
「朝のニュースで聞いて驚いている。何も聞いていないし、知らない。こう色々な情報が錯綜すると何が何だか分からなくなる。これからはきちんと結論の出たことだけにコメントしたいものだね。」
根来コミッショナー
「そういう情報は聞いていない。(買収は)当事者同士の話だからね。」
パ・リーグ小池会長
「そういう話は聞いていない。5日に理事会があるので、そういう事実があるのなら聞いてみたい。もちろん、ダイエーさんは協約のことはよく分かって考えておられるだろうが、実行委員会やオーナー会議の承認もいる。」
セ・リーグ豊蔵会長
「全く聞いていない。再生機構に入っているのだから、横から話が出てくるはずがない。」

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ダイエー球団株ソフトバンクに譲渡か[スポニチ]

産業再生機構への支援要請を決めたダイエー本社が球団株式の大部分を、球団買収を希望する通信王手ソフトバンクに譲渡する意向を主力取引銀行に伝えたと3日、NHKが報道。ダイエー側は認めていない。報道では、中内正オーナーが2%、ダイエー本体が98%を保有する球団株のうち約20%を残してソフトバンクに譲渡する。来季参入へ野球協約上の期限となる今月末日までの決着へ交渉中としている。

ダイエー本社広報室は「今の段階で何も決まっていない」としている。佐々木博茂球団会長は「資産査定の評価が出ない時点で判断はできない。(現段階での売買は)手順としてはおかしい」と話した。

球団など関連事業の処遇は、産業再生機構の資産査定と今後選定される支援企業の意向が反映される。早くても来年1月以降に方向性が固まる見通しだが、球団に限り早い段階で好条件での売却に踏み切る可能性はあるとの見方も出ている。この場合、球団の実質経営権を譲渡した米コロニー・キャピタル社との折衝も必要となる。

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野球W杯、06年開催で日米韓合意と報道[ニッカン]

韓国の通信社、聯合ニュースは3日、韓国野球委員会の話としてプロのトップ選手らが参加する野球のスーパー・ワールド杯(仮称)が、06年3月開催で日米韓原則合意したと報じた。

同大会はMLBと大リーグ選手会が05年3月の開催を目指したが、収益金の分配をめぐり日韓が反発し見送られていた。同委員会によると、事務折衝を続けた結果、日韓にも収益金の一部を配分し、スポンサー導入を採用することで合意に至った。5日に東京で行われる日米韓のコミッショナー会議で再協議、12月にニューヨークで最終決定した後、正式発表する予定。

計画では16ヶ国が地域別で予選を実施。各地域の上位2チームが決勝に進出し、8チームがリーグ戦を行い優勝を決める。

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