わたしはかもめ2004年鴎の便り(11月)

便

11月4日

第2戦先発、渡辺俊複雑…

西武松坂に代わって第2戦の先発に抜擢されたロッテ渡辺俊がこの日の練習後、複雑な表情を見せた。バレンタイン監督からは「絶対に大リーグを抑えられる」というお墨付きをもらい、ロッテの統計アナリスト・プポ氏からも「同じ下手投げとして、レッドソックスの金投手より上」と評価されている。それだけに本人は「そんなこと言われて打たれたらどうしようとか、考えちゃいますよね」と苦笑いしていた。

日米野球日程
開始球場
15(金)19:00東京ドーム
26(土)18:30東京ドーム
37(日)18:30東京ドーム
49(火)18:30福岡ドーム
510(水)18:30大阪ドーム
611(木)18:30札幌ドーム
712(金)19:00ナゴヤドーム
814(日)12:00東京ドーム

日米野球メンバー
名前所属投打名前所属投打
王貞治ダイエー監督B・ボウチーパドレス
五十嵐良太ヤクルト右右投手K・ローシュツインズ右右
石井弘寿ヤクルト左左S・シールズエンゼルス右右
上原浩治巨人右右F・ロドリゲスエンゼルス右右
井川慶阪神左左M・レッドマンアスレチックス左左
加藤武治横浜右右C・リーツマブレーブス右右
松坂大輔西武右右D・ウィリスマーリンズ左左
新垣渚ダイエー右右J・マーキスカージナルス右左
三瀬幸司ダイエー左左R・キングカージナルス左左
横山道哉日本ハム右右K・カレーロカージナルス右右
渡辺俊介ロッテ右右R・クレメンスアストロズ右右
小林宏之ロッテ右右石井一久ドジャース左左
岩隈久志近鉄右右大塚晶則パドレス右右
山口和男オリックス右右J・ピービパドレス右右
S・ラインブリンクパドレス右右
古田敦也ヤクルト右右捕手V・マルティネスインディアンス右両
阿部慎之助巨人右左J・エストラダブレーブス右両
城島健司ダイエー右右
井端弘和中日右右内野手D・オルティスRソックス左左
岩村明憲ヤクルト右左M・ヤングレンジャーズ右右
仁志敏久巨人右右H・ブラロックレンジャーズ右左
今岡誠阪神右右M・ジャイルズブレーブス右右
中島裕之西武右右M・カブレラマーリンズ右右
小笠原道大日本ハム右左J・ウィルソンパイレーツ右右
福浦和也ロッテ左左A・コーラドジャース右左
赤星憲広阪神右左外野手M・ラミレスRソックス右右
嶋重宣広島左左C・クロフォードデビルレイズ左左
多村仁横浜右右V・ウェルズブルージェイズ右右
佐伯貴弘横浜左左B・ウィルカーソンエクスポズ左左
和田一浩西武右右M・アルーカブス右右

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「李は外野手で」

バレンタイン監督が講演会のため渡韓した。催しはソウル高校で行われ、質問コーナーでは李の来季の処遇について質問が飛んだ。バレンタイン監督は「李は来季、外野を守ることになる」とコンバートについて再度明言。さらに「まだ10日くらいだが、新しいトレーニングによく順応している」と、そのセンスを称賛した。同監督は5日に再来日する。

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中村GM、プロテクト25人の名簿提出[ニッカン]

近鉄と合併するオリックスの中村ゼネラルマネジャー(GM)は4日、東京・内幸町のコミッショナー事務局を訪れ、プロテクト(優先保有)25選手のリストを提出した。また新規参入を果たした楽天の吉田常務にプロテクト選手を除いたオリックス、近鉄両球団の選手リストを同事務局で手渡した。

中村GMは25選手の編成について「強力投手陣中心(という編成)ということがまず念頭にあった」と説明。ポスティング制度を利用しての大リーグ挑戦を表明した近鉄の中村について「はっきりとしたことは申し上げられません」と話すなど岩隈、礒部らを含めリストの中身は一切明らかにしなかった。

8日には分配ドラフトが実施される。楽天のキーナートGMは「わくわくしている。早く明日(5日)の編成会議を迎えたい。(分配ドラフトで)最初に取る20人については即戦力になる選手が中心」と話した。

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オリックス、礒部はプロテクト外した?[ニッカン]

オリックスが苦渋の決断を下した。4日、中村GMがコミッショナー事務局に25人のプロテクトを提出したが、合併新球団入りを拒否していた礒部公一外野手を最終的に除外。楽天移籍が決定的となった。リストには入れたものの岩隈久志投手もトレード志願を示唆するなど、波乱含みのリストとなった。また、前日3日にポスイティング制度でのメジャー挑戦を表明した中村紀洋内野手は特別枠が認められず、リスト入りした。

中村GMは「誰を入れたとか一切、明かせない。ただ近鉄選手の心情を気遣ったのは確かです」と話した。前夜、中村GMはオリックス小泉球団社長、仰木監督と共に近鉄礒部と会談。しかし、合併球団入りに難色を示す礒部を説得できなかった。またプロテクトこそしたものの、岩隈の先行きも波乱含み。日米野球前日練習が行われた東京ドームで岩隈は「気持ちは変わらない。プロテクトされたらトレードを希望?そうですね。オリックスでやるよりは新球団でやりたい」と発言。「(オリックスの)話は聞いてみたい」と付け加えるなど、やや柔軟な姿勢も見せたが、絶対に手放せないエースですら、今後の説得次第では予断を許さない状況だ。

「2球団が一緒になれば一般的に成果があると思われるだろうが、今は何とも言えない。我々なりに(近鉄の選手に)誠意を尽くしたが見解の相違があったかもしれない」と中村GM。メジャー挑戦を表明した中村は「保険」としてリストに入れたが、メジャー移籍は決定的。誤算続きの船出に中村GMの声のトーンは上がらなかった。

◇仰木監督、ノリにラブコール

合併新球団オリックス・バファローズ仰木彬新監督が、メジャー挑戦を表明した近鉄中村に「条件付きラブコール」を送った。4日、滋賀県内でのゴルフ大会に参加し「まだメジャーで手を挙げたところが出た訳じゃない。一緒にやれる可能性がある訳だし、そうなったら嬉しいよね」と入札がなかった場合の「出戻り」を大歓迎した。一方で、合併新球団入りに難色を示した礒部や岩隈の問題など、一連の球界騒動には「部外者だったからよく分からないけど、僕自身はちょっとおかしいんじゃないかと。(球界は)今後考えなアカンでしょうね」と苦言を呈していた。

合併新球団のプロテクト(優先保有選手)
25人枠の中に外国人、FA有資格選手、複数年契約選手、今季1〜2年目選手を入れることも可能。漏れた選手は、合併新球団(オリックス・バファローズ)と新規参入球団(楽天)だけが参加し、8日に行われる「分配ドラフト」で救済する。楽天→オリックス→楽天→オリックス…の順に20人ずつを指名。指名されなかった選手はオリックスが引き取る。
合併プロテクト25人予想
投手大久保勝信(28)0勝0敗、防0.00、2300万
川越英隆(31)7勝9敗、防4.17、2400万
山口和男(30)3勝3敗、防3.80、2400万
本柳和也(28)6勝11敗、防5.61、2100万
相木崇(26)3勝5敗、防5.36、1100万
岩隈久志(23)15勝2敗、防3.01、6500万
山本省吾(26)3勝1敗、防2.78、1800万
高木康成(22)2勝7敗、防4.87、940万
吉川勝成(27)4勝4敗、防2.82、650万
福盛和男(28)2勝5敗、防5.18、4000万
捕手日高剛(27).275、5HR、点38、4900万
藤井彰人(28).241、1HR、点20、1950万
内野手後藤光尊(26).259、1HR、点18、1700万
塩崎真(31).341、8HR、点39、3900万
平野恵一(25).279、6HR、点39、1700万
大島公一(37).263、0HR、点10、7300万
北川博敏(32).303、20HR、点88、3500万
水口栄二(35).293、6HR、点40、7200万
阿部真宏(26).247、7HR、点50、3600万
中村紀洋(31).274、19HR、点66、5億
外野手谷佳知(31).317、15HR、点63、2億7000万
村松有人(31).320、6HR、点51、4100万
相川良太(27).273、3HR、点15、1600万
迎祐一郎(22).267、5HR、点14、600万
川口憲史(28).201、3HR、点28、3500万

◇キーナートGM、プロテクト語らず

楽天のキーナートGMは、この日決まったプロテクト枠に関しては詳細を語らなかった。楽天の吉田球団社長を経由して選手リストを確認したが「よく覚えていないので何とも言えません」と言葉を濁した。分配ドラフトでの獲得選手がチーム編成の軸となるだけに口ぶりも慎重。5日には編成会議が行われ、プロテクト外選手の獲得優先順位を煮詰めていく。

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礒部の楽天移籍が内定…プロテクト25人から外れる[サンスポ]

近鉄と合併するオリックスの中村勝広GMは4日、東京・内幸町のコミッショナー事務局を訪れ、プロテクト(優先保有)25選手のリストを提出。合併球団でのプレーについて拒否の姿勢を見せていた礒部公一外野手はプロテクトから外れ、事実上、楽天移籍が確実となった。メジャー移籍を表明した中村紀洋内野手と、岩隈久志投手はプロテクトされた模様だ。

最後まで説得は叶わなかった。目の周りにクマが浮かび上がり疲労が滲み出た顔。中村GMがコミッショナー事務局に提出したプロテクト25選手のリストには、礒部の名前はなかったようだ。

中村GM
「初めから(礒部の姿勢は)強硬で、揺るがなかった。少しグラついた時期もあったが、結局、最後は変わらなかったということだ。」

リストの全容は公表されなかったが、当初からプロテクト拒否の姿勢を鮮明にしていた礒部の扱いについて、中村GMは苦渋の選択を迫られたことを明かした。

既に新天地、楽天でのプレー希望を公言していた礒部。今回、プロテクトから外れたことで事実上、仙台移籍が確実な状況となった。楽天では中日を戦力外になった関川らの移籍がほぼ内定しているが、他球団の主力級選手としては初めての移籍劇となる。

その他の選手に関しては「強力投手陣中心(の編成)ということがまず念頭にあった」と中村GM。礒部と並んでプロテクト拒否の姿勢だった岩隈は中村らとともにプロテクトされた模様。岩隈は都内で「(合併後の)オリックスより新規球団でやりたいという気持ちがある」と複雑な心境を明かした。

◇ノリの“特別枠”却下

中村GMは、プロテクト25選手のリスト提出に際し、3日に入札制度による大リーグ移籍を表明した中村について"特別枠"を認めるよう訴えたが、却下された。入札がない場合を想定し、保有権は確保しておきたいが、もし25選手の中に入れてメジャー移籍となれば、1人分、枠を無駄にする。そのため、別枠でのプロテクト入りを認めて欲しいというものだった。「相談はしましたが、通る訳ないしね。従来通り25人枠です」。中村GMは疲れきった表情だった。

◇楽天・キーナートGMが抱負「最初の20人は即戦力」

新規参入が決まった楽天のマーティ・キーナートGMは、吉田敬球団社長らと共にコミッショナー事務局を訪れ、オリックスの中村勝広GMからプロテクト枠に入っていない選手のリストを受け取った。キーナートGMは「明日選考会議をやって、監督や全てのスタッフの意思を聞きたい。8日(分配ドラフト)が楽しみ」と本格的なチーム作りのスタートに終始笑顔。「最初の20人は即戦力が中心になる」と見通しを語った。

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ノリ&岩隈プロテクト、礒部は除外[報知]

合併球団入りに断固反対の姿勢を示していた近鉄・礒部公一外野手が4日、優先保有できるプロテクト25選手から外れたことが分かった。この日、オリックス・中村勝広ゼネラルマネジャー(GM)が都内のコミッショナー事務局を訪れ、プロテクト選手のリストを提出。会見で「100%満足?そうは言えない」と話した。

今月1日、礒部と会談を持った同GMは「終始、一貫して強硬な姿勢だった。私の立場として(説得を)限界までやったが、気持ちは変えられなかった」と選手会長として経営陣と交渉、球団数削減を食い止めた自負のある礒部の心は、最後まで動かすことができなかった。

一方、ポスティングシステムによる米大リーグ移籍を正式に表明した中村紀洋内野手、楽天入りを希望している岩隈久志投手については「中村は従来通り(プロテクト)の形になる。岩隈?彼は柔軟性があるし、また会うことになるだろう」と同GMは明言こそ避けたが、プロテクト入りを示唆した。

◇岩隈強硬「移籍要望する」

近鉄・岩隈久志投手は4日、あらためて合併球団「オリックス・バファローズ」入りを拒否する姿勢を示した。東京ドームでの日米野球の合同練習に参加。「気持ちは変わっていません。(プロテクト入りしたら)トレードを要望することになるでしょうね」と、強硬な姿勢を崩さなかった。一方で、オリックス側が希望している2度目の直接会談について、「話は聞いてみたい」と門前払いはしない意向だ。

◇分配ドラフト非公開に

オリックスと楽天による分配ドラフトは8日、コミッショナー事務局で非公開で実施される。現在、都内で行われることが有力だが、結果をすぐに明らかにするかは未定。楽天・キーナートGMは「できたら早いうちに発表したいが、オリックスなどの意向もあるので」と話した。非公開の理由はプロテクト25人が分かってしまうことを、旧球団側が懸念。選手間に生じる感情的な摩擦に配慮した。また、労組・日本プロ野球選手会側も同様の配慮を求めており、オリックスと楽天両球団の選手陣容が固まった段階での公表ということになりそうだ。オリックス側からは小泉球団社長、中村GM、仰木監督らが出席することが4日、分かった。

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岩隈がトレード志願、楽天入りへ[スポニチ]

新生オリックス入りに難色を示す近鉄の岩隈久志投手は4日、オリックスが日本プロ野球組織(NPB)に提出したプロテクト(優先保有)選手名簿に記載されたことを受け、新球団・楽天などへの移籍希望を貫く考えを明かした。一方、中村紀洋内野手、礒部公一外野手は名簿から外れた。礒部は8日の分配ドラフトで楽天の指名、入団が濃厚。中村は楽天の指名見送りが濃厚だが、処遇に関し、波乱含みの展開が予想されている。

合併球団オリックス入りを拒む岩隈の意志は固かった。オリックスがプロテクトしたとの情報に「そうですか…」と息をのみ、語り出した。

岩隈
「自分の意思に関係なく、合併球団に入るのは嫌です。こんな複雑な気持ちのままプレーすることはできません。」

東京・赤坂で開かれた日米野球の歓迎レセプション。さらに、はっきりと移籍願望を口にした。「オリックスでやるのなら新しい球団の楽天でやる方が面白いと思うし、自分自身も新しい気持ちでやれる。トレード志願ですか?そうなると思う」。オリックス側から連絡はなかった。近く正式に移籍願望を伝える。

今季最多勝(15勝)、最高勝率(.882)の2冠獲得まで5年間育った近鉄の消滅は相当な衝撃だった。近鉄、オリックス球団首脳の再三の説得にも「魅力は感じない」と繰り返していた。

反対に楽天には新天地の魅力を感じていた。まどか夫人の父・広橋公寿氏が守備走塁コーチを務める親しみもある。プロテクトを外れ、分配ドラフトでの入団を望んでいた。

球団合併に反対した選手会との労使交渉の過程で、球団側は移籍を伴う選手達の心情を配慮すると伝えている。NPBに名簿を提出したオリックス・中村GMは「近鉄の選手には特別な気遣いをしてきたが…」と頭を抱えた。仰木監督は絶対戦力との評価を繰り返し、前日深夜に及んだ名簿作成でも除外は頭になかった。「岩隈は新チームで1番の投手。何が何でも必要だ」と自ら慰留に乗り出す構えでいる。翻意させられない場合には、いきなりエース放出の非常事態が訪れる。

◇中村断念、磯部指名へ

楽天は8日の分配ドラフトで中村指名を断念し、礒部指名に向かう。両選手が外れたオリックスのプロテクト名簿を基に東京・六本木の本社で三木谷社長、吉田常務、キーナートGM、田尾監督らが会談、方針を固めた。5日の編成会議で確認する。

中村に関しては三木谷社長が02年オフに近鉄と交わした4年20億円の契約から「あと2年で10億円か。それじゃあ無理だな」と話した。「予算を守り補強する。中村は欲しいのは欲しいが…」とキーナートGM。新規参入申請の際に打ち出した補強費は計30億円で、うち日本人選手予算は22億〜25億円。年俸5億円では採算に合わない。田尾監督も「メジャーに行きたいという本人の意思は尊重すべきだろう」と断念をにおわせた。

合併球団入りを拒む礒部は、オリックス・中村GMが「初めから強硬で揺るがなかった」とプロテクトから外したことを認めた。楽天関係者は「外れたかどうかは言えないが、外れているなら大きな戦力。リーダーシップも貴重な存在」と激動の中、近鉄選手会長を務めた実績も評価した。編成会議では田尾監督が「欲しい選手の順位付けをする」と新生楽天の骨格が見えてくる。

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楽天まず「70勝」参入即日本一へ[報知]

東北楽天ゴールデンイーグルスが早くも優勝宣言!?楽天・三木谷浩史オーナーと田尾安志監督が4日、本拠地の宮城・仙台市の財界を挨拶回り。三木谷オーナーは勝利数目標を70勝に設定していることを明かした。同オーナーが具体的数字を出すのは初めてで、70勝なら3位以内のパ・リーグ・プレーオフ進出ラインを上回り、大逆転優勝も望める。楽天は1950年にパ・リーグを制した毎日オリオンズ以来、55年ぶりの新規参入優勝を目指す。

三木谷オーナーは田尾監督を従え、仙台市内を精力的に行脚した。市民の人気はまだまだ発展途上だが、財界の信望は厚く、早くも営業面の後ろ盾となる経営諮問委員会(アドバイザリーボード)に河北新報社、七十七銀行、アイリスオオヤマの協力を取り付けた。

その成果にオーナーの口が緩んだ。仙台商工会議所で丸森仲吾会頭との会談で「(繁華街の)国分町では、楽天が勝ったら、ビールをただ(無料)にするという店がたくさんあるようだ」と言われ「そうですね70回ぐらいただにしたいです」と70勝を目標に置いていることを明かした。

これまで同オーナーは「プレーオフに進出できるように」と話したことはあるが、具体的数字をあげたのは初めて。昨季までの140試合制が頭にあり、5割の意味で70と言ったというが、パ・リーグは来季、公式戦は136試合を実施する。70勝すれば、勝率は5割1分8厘。今年はストの影響で2試合減だったが、3位でプレーオフに進出した日本ハムの65勝(.504)を上回り。2位ながら逆転優勝、日本一に輝いた西武の74勝(.561)に迫る。

新球団の優勝は、1リーグ制では46年のグレートリングと2リーグに分立した50年のセ・リーグの松竹ロビンス、パ・リーグの毎日オリオンズの例があるが、グレートリングは南海、松竹はパシフィックの流れを汲んでおり、前身持たない新規参入球団では、毎日以来55年ぶりの快挙となる。50年ぶりの新規参入球団がさらに歴史を遡る記録がかかる。

今季、最下位争いしたオリックス・近鉄からの分配ドラフト中心の戦力に、100敗も囁かれる楽天。ビール問答の“酔い”につられて出た70という数字だが、この言葉がオーナー厳命となり、独り歩きして、チームを強くしてくれればいいが…。

◇キーナートGM「わくわくする」

楽天のマーティ・キーナートGMが4日、東京・内幸町のコミッショナー事務局でオリックス・近鉄の統合球団のプロテクト選手リスト(非公開)を受け取った。「わくわくしている。いよいよ現実になるのかなという感じ」と同GM。また、5日に実施されるパ・リーグの理事会には球団社長に就任予定の吉田敬(取締役常務執行役員)が出席する予定で、初めて同リーグの球団代表らと顔を揃える。理事会では、球場改修を来季開幕までに間に合わせることなどを盛り込んだ「誓約書」の提出を再度、確認される。

◇ユニホームはエンジ色!?

楽天イーグルスのユニホームはエンジ色!?三木谷オーナーはこの日、サッカーJ2ベガルタ仙台の母体である東北ハンドレッドに、プロ野球参入の挨拶を行った。これまで東北ハンドレッドでは、楽天がチーム名にしたベガルタのマスコットに使用されているイヌワシ(ゴールデンイーグル)をチーム名にしたり、ライブドアがベガルタの買収を計画しているような報道が出るなど、野球界の仙台進出を快諾できない事情があった。

名川良隆社長との会談では、球団マスコットとチームカラーの金色が重ならないように要求されると、三木谷オーナーは「大丈夫です。金色とは違う」と話した。オーナーを務めるサッカーJ1のヴィッセル神戸では、来季からユニホームを白黒からエンジを意味するクリムゾンレッドに変える予定で、楽天野球団準備室のロゴマークも赤になっていることから、チームカラーは赤系統が有力。広島との差別化を図るためにもエンジ色の可能性は高い。

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仙台新ドーム、楽天が経済援助も[スポニチ]

楽天の三木谷浩史社長が4日、仙台市内のアイリスオーヤマの大山健太郎社長を訪れ、新ドーム構想の説明を受けた。20日に結成された「ドーム球場建設協議会」の建設構想の発案者である大山社長から新ドームへの経済支援を含めた参画も打診されたもよう。三木谷社長は即答は避けたが「持ち帰って検討したい。もし新ドームをやるということになれば、(宮城球場改修案の)第2期工事は行わないこともある」と説明。05年11月から06年3月にかけて行う第2期工事の費用を新ドーム建設費用に回す可能性も出てきた。

◇地元の企業回り

楽天・三木谷社長は河北新報、七十七銀行、アイリスオーヤマの地元有力企業への挨拶回りを行い、同社の経営アドバイス機関である「経営諮問委員会」入りを要請、内諾を得た。三木谷社長は「それぞれの経営陣トップの方から了承を得ました。東北の経済活動において留意すべき点などのアイバイスをもらえれば」と話した。

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楽天社長、仙台経済界に協力要請[ニッカン]

楽天の三木谷浩史社長は4日、仙台市で地元企業や商工会議所を回り、同社のプロ野球参入が決まったことを報告、球団運営への協力を要請した。 仙台商工会議所の丸森仲吾会頭との会談では、会頭に経営諮問委員会への参加を打診したほか、地元の民間企業が進めるドーム球場構想が話題になったという。

三木谷社長は会談後、ドーム球場の建設について「色々と話があり情報の整理が必要だ。(計画中の)県営球場補修が終わるまで1年以上あり、その間に検討したい」と述べた。ほかに、JR東日本仙台支社や、サッカーJ2仙台を運営する東北ハンドレッドなどを訪れた。

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イースタン赤字1000万円増

楽天の参入に在京球団のファーム担当者から悲鳴が上がっている。「赤字が増えるばかりです」。ファームも仙台を本拠にすればイースタン・リーグは7球団となり、他球団には仙台遠征が加わる。首都圏の試合だけでも赤字なのに、遠距離が入ってはさらに赤字が増えるという訳だ。

ある球団は楽天の参入決定を受け、延性費用をシミュレーションした。首都圏の既存チームは仙台への遠征が入ることで、今季より1000万円増の赤字が出た。担当者は「雨の順延もあるでしょうし、大幅な増加になります」と話した。一方、仙台の楽天は常に首都圏への遠征となり、年間4000万円を超える額がかかるはずという。

7球団では日程編成も難しくなり1軍同様、ウエスタン・リーグとの交流戦も考えられる。最も、担当者に言わせると「仙台が入るだけでも大変なのに、福岡まで入ったらたまりません」。新球団誕生を喜ぶ声ばかりではないようだ。

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マーク似せないで

三木谷社長と田尾監督が、サッカーJ2ベガルタ仙台を経営する東北ハンドレッドを初訪問。球団名「ゴールデンイーグルス」のモチーフとなったイヌワシが、ベガルタのマスコットと類似性があり、問題視されていた。楽天は新球団ロゴ案を提示。ベガルタカラーの黄色に対し、楽天は黄土色、マークには似通った部分もある。東北ハンドレッドの名川良隆社長は「同じにならないように」と要望。野球とサッカーの共存へ第1歩を踏み出した。

◇山下ヘッドはちち

田尾監督が仙台市のラジオ番組に出演し、山下ヘッドコーチの背番号を発表?した。「私は『パパ』で88番にしたので、山下ヘッドコーチは『父(ちち)』で77番にします。オーナーにも了解を取りました」と軽快なトークでリスナーを楽しませた。

◇ドームに前向き

ドーム球場の夢に1歩近づいた。楽天の三木谷社長は4日、田尾監督と共に仙台市の企業回りを行い、七十七銀行と河北新報、アイリスオーヤマの経営諮問委員会入りを発表した。アイリスオーヤマでは3社も加盟する「宮城ドーム建設協議会」の説明を受けた。共同出資の収支計画や設計図など、具体的な資料を提示された。三木谷社長は前向きにとらえつつ、宮城球場改修プランの変更を問われると「予定通り(2年かけて)進めます」とした。

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楽天球団職員応募に1日半で2000人

新球団職員として働きたい−。東北楽天ゴールデンイーグルスの運営会社「楽天野球団」(仙台市)に就職希望者が殺到している。来季からのパ・リーグ参入が承認された2日の午後5時から募集を開始したが、応募は4日午前の集計で2000人以上に達した。関係者によると採用数は20〜40人程度だけに、倍率100倍ほどの「狭き門」となるのは間違いない。募集要項には締切日が明記されていないが、急遽締め切られる可能性も出てきている。

◇東北に経済効果

山形市にあるシンクタンク「荘銀総合研究所」は楽天の新規参入によって東北6県で2025人の新規雇用が生まれると試算している。今回の応募者の内訳は東北6県在住者が4割で、残る6割は東北以外から届いているという。関係者は「東北の活性化につながるような採用をしていきたい」と話している。

◇ライブドア株急騰

楽天のプロ野球参入決定から初めての市場開場日となって4日、落選したライブドアの株価が急騰する現象げ起きた。楽天は下落し、株価をめぐっては逆に明暗が分かれた。赤字を背負う可能性がある球団運営がなくなり、ライブドアに対する買い安心感が市場に広がったとみられる。

ライブドアの株価はこの日、前日比53円高の終値446円をつけた。一時、前日比76円高の469円まで暴騰し、ネットの株式掲示板では「ストップ高寸前か」という書き込みが続出。出来高も前日の約2倍に達する熱気となった。同社株は7月初めに1250円をつける人気銘柄だったが、その後、球界参入問題もあり下落を続けた。10月22日には一時301円をつけていた。

一方、楽天はこの日、前日比2万5000円安の終値77万円で引けた。東京・兜町関係者は「5年は赤字になるという見方もあるプロ野球経営を不安視している投資家も多い。その可能性がなくなったライブドア株が一気に買われたのではないか」と分析している。

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孫社長着々、ダイエー本社株譲渡否定せず

◇「全力で交渉は当然」

ダイエーの球団買収に名乗りを上げているブロードバンド通信大手のソフトバンクが4日、あらためて来季からの球界参入に意欲を示した。ソフトバンク孫正義社長はこの日、総務省を訪れた際、ダイエー本社が球団株の大半をソフトバンクに売却する方向で検討にはいているとの一部報道について「ダイエーの買収に名乗りを上げている以上、あらゆる関係先に全力で交渉するのは当然です」と話し、着々と球界参入への準備を進めていることを示唆した。同社広報室では「特に大きな動きはないし、こちらも(事実関係を)把握しておらず、困惑しているところ」と戸惑い気味だが、来季に間に合う形での球団買収の姿勢は崩していない。

報道ではダイエー本社の球団株の保有率を現在の98%から20%程度にする方向で、これまで首長してきた「単独継続保有」の方針を転換したことになる。連日の騒動に、ダイエー本社はこの日、「当社が発表したものではありません。次期中期計画策定のためのデューデリジェンス(資産査定)中であり、事業全体の見直しを検討しており、何も決まっておりません」との公式コメントを発表。その中で、株式譲渡については明確に否定することはなかった。産業再生機構の活用を決断したためか、本社IR広報本部も「以前ほど(球団売却を完全否定するまで)強く言えません」とも話した。

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ダイエー本社、球団譲渡で密約か?[ニッカン]

産業再生機構の活用を決めた大手スーパー、ダイエーが、球団買収に名乗りを上げているブロードバンド通信大手のソフトバンクに、球団株の大半を売却する方向で検討に入っていることが4日、明らかになった。ダイエーは当初、ホークスの保有を継続する方針を示してきたが、ここにきて方向転換した。

ダイエーは現在、球団株の98%を保有(残り2%は中内オーナー)しているが、関係者によると、ダイエーは持ち株比率を20%程度まで下げ、残りをソフトバンクに売却する案を検討。今後は球団経営に限定的に参画し、優勝セールなどを通じた販売促進効果などを狙っていくという。

また、新たな問題も明らかになった。ダイエー本体と、本拠地の福岡ドームを持つ米投資会社コロニー・キャピタルとの間で秘密契約が結ばれていた可能性が出てきた。球団を売却する価格や売却先の条件などが、詳細に定められている可能性があるという。

こうした売却の動きや秘密契約が交わされていた可能性が出てきたことで、産業再生機構は契約内容の調査を開始した。再生機構は「球団売却は重大な事業内容の変更につながる」と判断。ダイエーに情報開示を要求することとした。売却の動きについても「球団を保有するなら、例えば50%超など相当の株式を保有しないと相乗効果は期待しにくい」(幹部)などと反発しており、ダイエーの思惑通りに進むかどうか不透明だ。

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ホークス「福岡残留なら50億円」…米社と契約条項[サンスポ]

産業再生機構に支援要請したダイエー本社が、福岡ドームなどを買収した米投資会社コロニー・キャピタルとの間で、コロニー側が指定する企業などに対し、福岡残留を条件にダイエー球団を50億円で売却する契約を結んでいたことが4日、明らかになった。ダイエーは通信大手のソフトバンクに球団株の80%を売却する方向で交渉に入っており、コロニーがソフトバンクを売却先に指定すれば、100〜200億円ともされる球団が約40億円という“安値”で入手できる計算になる。

球団売却に関する条件は再生機構が実施中の資産査定で判明。コロニーは球団を除く福岡ドームとホテルの福岡事業を今年春に買収した際、球団の本拠地を福岡に30年間置き、ダイエーが福岡以外を本拠地とする第3者に球団を売却する場合、ドーム・ホテルの買収金額と同額の約100億円を違約金として要求できる契約を結んだ。

この契約ではホークスが福岡に残留するという条件を満たしてダイエーが保有株全株を売却する場合、コロニーが指定する企業に対し、50億円で売却する条件になっているという。ソフトバンクは本拠地を福岡とする前提で買収に名乗りをあげ、コロニーと水面下で交渉している。

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来年11月日本開催、アジア杯基本合意

日本プロ野球組織(NPB)の根来泰周コミッショナーは4日、東京・内幸町のコミッショナー事務局に韓国野球委員会の朴委員長を招き、2日のオーナー会議でも承認を得て、開催を決めたアジア杯(仮称)について会談。第1回大会を来年11月に日本で開催するなどの基本構想で合意した。朴委員長は「国際大会は大いにやるべきだ」と最大級の協力を約束。この合意の下に、参加チームや試合方式、持ち回り開催にするか、などについては参加予定の台湾や中国とも協議を重ねて固めていく。

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W杯開催へ日韓首脳が協力“約束”[スポニチ]

韓国野球委員会(KBO)の朴総裁は4日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で根来コミッショナーと会談し、日韓台中の4ヶ国・地域のプロリーグの王者が覇権を争う「アジアチャンピオンズカップ(仮称)」と日韓や米大リーグに所属するプロ選手が参加する「スーパー・ワールドカップ(W杯)」の実現に向け、積極的に協力することで合意した。

この日、日本側から初めて正式に提案されたアジアチャンピオンズカップは来年11月上旬に日本で開催する予定。スーパーW杯はアジア予選を実施した上で、2006年3月の第1回大会開催を目標に参加国・地域と現在調整中。朴総裁は「国際大会をどんどんやることによって、野球がアジアの国々に広がっていくのはいいこと。北京五輪にもいい影響を与えると思う」と話した。

また同日、大リーグ機構(MLB)のサンディ・アルダーソン副会長もコミッショナー事務局を表敬訪問した。5日の午前に日米韓の球界首脳が都内で会談する。

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コミッショナーがKBO総裁と会談[ニッカン]

韓国野球委員会(KBO)の朴総裁は4日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で根来泰周コミッショナーと会談し、日韓台中の4ヶ国・地域のプロリーグの王者が覇権を争う「アジアチャンピオンズカップ(仮称)」と日韓や米大リーグに所属するプロ選手が参加する「スーパー・ワールドカップ(W杯)」の実現に向け、積極的に協力することを明言した。

この日、日本側から初めて正式な提案を受けたアジアチャンピオンズカップは来年11月上旬に日本で開催する予定。スーパーW杯はアジア予選を実施した上で、06年3月の第1回大会開催を目標に参加国・地域と現在調整中。朴総裁は「国際大会をどんどんやることによって、野球がアジアの国々に広がっていくのはいいこと。北京五輪にもいい影響を与えると思う」と話した。5日午前には日米韓の球界首脳が東京都内で会談する。

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アジアチャンピオンズカップ2005年秋日本で[報知]

プロ野球の根来泰周コミッショナーが4日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で韓国野球委員会(KBO)・朴総裁と会談。来年11月、野球のアジア王者を決める第1回アジアチャンピオンズカップ(仮称)を日本で開催する方向で合意した。

この大会は、2008年の北京五輪へ向けてアジア地域の野球熱を盛り上げることなどを目的に日本が開催を提唱。2日のオーナー会議でも開催の方向で意見がまとまっている。この日、根来コミッショナーと約1時間にわたって話し合った朴総裁は「日本から提案があり、必ずやっていきたいと伝えた。積極的にやっていきたい」と参加することを約束した。今後は台湾、中国にも正式に参加を要請する方針で、日、韓、台、中の4ヶ国・地域それぞれのプロリーグ優勝チームでアジア王者を争っていく。大会方式、第2回以降の開催地などについては、これから協議していく。

また、5日には日、米、韓の球界首脳が都内のホテルで2006年3月に開催予定の野球のスーパーワールドカップ(仮称)について協議することになっている。

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