わたしはかもめ2004年鴎の便り(11月)

便

11月5日

ボビーに招待状「ブッシュ再選祝賀会」

バレンタイン監督が、再選を果たしたブッシュ大統領からホワイトハウスでの祝賀パーティーに招待されていることが分かった。85年から92年までレンジャーズ監督を務めた同監督と、89年から98年まで同球団オーナーを歴任した大統領は旧知の仲。この日、日米野球を観戦に東京ドームを訪れたバレンタイン監督は「ワクワクしてるよ」と嬉しそうだった。

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久保「松坂に負けない」

ロッテが自由枠での獲得を決めた松下電器・久保康友投手(24)が松坂超えを宣言した。5日、大阪・門真市内の松下電器でロッテ入りを表明。松坂世代最後の大物と呼ばれる右腕は「松坂(西武)?同じ舞台に立つからには負けたくない。1年間先発を守って新人王になる」と、開幕ローテーション入りを宣言した。

久保
「1番最初に声をかけて頂いて、バレンタイン監督自ら見に来て頂いた。1番自分を必要と感じている。(バレンタイン監督について)テレビで見た印象ですが、情熱的で、選手1人1人の特徴をしっかり把握してくれていると思う。(投手陣について)オファーがあったチームの中で、1番レベルが高いと思う。小宮山投手や黒木投手など、勉強になる先輩がたくさんいる。色々吸収していきたい。開幕からローテーションに入って、1年間守りたい。そして、ストレートで押すタイプなので、力でねじ伏せる投球をしたい。やるからには新人王を狙いたい。」
久保康友(くぼ・やすとも)
1980年(昭55)8月6日生まれ(24歳)、奈良県橿原市出身。関大一高。180センチ、80キロ。右投右打。関大一高では、2年秋から背番号1。3年時に春夏連続で甲子園に出場した。松下電器入社6年目。今年の都市対抗は初戦敗退も、日本代表のキューバとの壮行試合では補強選手として登板、8月のハーレム国際野球大会にも出場。

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松下電器・久保が自由枠でロッテ入団[サンスポ]

社会人野球、松下電器の久保康友投手(24)=1メートル81、81キロ、右投げ右打ち=が自由獲得枠でロッテに入団することが5日、決まった。大阪府門真市内で会見した久保は「開幕からローテに入り、力でねじ伏せる投球をしたい。新人王を取りたい」と抱負を語った。

大阪・関大一高時代の平成10年に選抜大会で準優勝し、最速149キロの直球とスライダー、フォークが武器。松坂大輔(西武)と同期で「松坂世代の最後の大物」とも言われている。

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ロッテ久保決定、松坂に勝つ[報知]

松下電器・久保康友投手(24)=181センチ、81キロ、右投右打、関大一高出=が、自由獲得枠でロッテ入りすることが5日、決まった。大阪・門真市の同社で、宮田編成部長代行らから挨拶を受け、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円で合意。8日に契約締結内定選手として公示される。

同社で会見したMAX149キロ右腕は、98年のセンバツ決勝で投げ合った西武・松坂に対し、闘志をあらわにした。「どうしても比較されると思うけど、大事なのは実力。マウンドに上がるからには、負けたくない」と、6年間の社会人生活を経て、プロの門をたたくプロ松坂世代最後の大物は、きっぱりと宣言。「長かったとは感じない。力でねじ伏せ、新人王を取りたい」と、言い切った。

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日米野球第1戦

◇全日本2−7全米

全米は2点を追う6回、先発上原を攻めてオルティスの2点適時打で追いつき、ウェルズの中犠飛で勝ち越した。7回にはアルー、ウェルズの連続適時打などで4点を挙げた。全日本守備陣のスキを突いた再三の積極走塁も光った。

123456789R
全米0000034007
全日本0000200002
全日本王監督
「上原がいい感じで投げてくれたが、打線が2点しかとれなかった。打てないとだめだね。入ったと思った打球もあったけど、相手に(本塁打を)打たれなかったのは、軽々と運ばれるようなピッチングをしていなかったからだと思う。向こうが乗ってくる前に何試合か勝っておきたかったのだが…。明日はもう少し打たないといけないね。」

◇楽天GMも観戦

楽天のキーナートGMが日米野球第1戦の行われた東京ドームを訪れた。この日はプロテクト25人枠の決定を受けた編成会議が行われ「今日全部決めました」と作業が順調に進んだことを明かした。分配ドラフトで最初に獲得できる20人について「ポジションのバランスよりも能力を優先します。レギュラーを獲得する可能性のある選手が第1。その後で足りない選手を補う」と話した。

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西武球団売却へ[日経]

◇コクド抜本リストラ

西武鉄道グループの中核会社であるコクド(東京・渋谷、三上豊社長)が、子会社のプロ野球球団、西武ライオンズ(埼玉県所沢市)を他企業に譲渡、プロ野球事業から撤退する方針を固めたことが5日、明らかになった。複数の企業に打診を始めた。コクドは主力のレジャー事業の不振が続いているうえ、借入金負担も増加、経営を圧迫している。西武鉄道の有価証券報告書過少記載問題に端を発する西武鉄道株の株価急落で財務体質の劣化が進み、球団売却が不可避と判断した。

大株主の持ち株比率過少記載発覚で始まったコクド・西武鉄道グループの混乱は、球団売却を含めたグループの本格的な経営リストラに発展する。また、楽天の新規参入で来季の2リーグ12球団体制が固まったプロ野球界は、売却が取りざたされている福岡ダイエーホークスに加えライオンズの売却問題も抱えることになり、新たな対応を迫られることになる。

西武ライオンズはコクドの100%子会社で資本金1億円。複数の関係者によると、コクドは200億〜250億円を売却額の目標に少なくとも2、3社に打診している。条件として選手の引き受けと売却後も引き続き西武ドーム(同)を本拠地として使用することを求めている模様だ。

野球協約は球団の譲渡、所有者の変更には「参加しようとする年度の前年の11月30日までに実行委員会、およびオーナー会議の承認を得なければならない」としている。だが、オーナー会議の議長を務める滝鼻卓雄・巨人オーナーは「突発事項が起きたときには対応する用意がある」と話しており、期限を超えても譲渡は可能。実際、TBSによる横浜球団買収も期限を過ぎた2002年3月に実現した。

コクドは来年3月末のシーズン開幕までの譲渡完了を目指している。期限までに交渉がまとまらない場合は、来季も西武ライオンズとして運営する方針という。

西武ドームは年間約170万人の観客動員があるが、球団経営は年20億円程度の実質赤字を出している模様。堤義明氏は10月、持ち株比率の過少記載問題の責任を取ってグループの全役職を辞任、その後、球団オーナーからも退き、オーナーは空席になっている。

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楽天が指名20人決定[報知]

◇8日分配ドラフトへ編成会議

東北楽天ゴールデンイーグルスは5日、東京・六本木の楽天本社で編成会議を開き、マーティ・キーナートGM、広野功編成部長、田尾安志監督以下、1、2軍全コーチが出席。4日にオリックスから受けたプロテクト枠外選手リストをもとに、8日の分配ドラフトで指名する20人を選定し、さらに2巡目に指名できる20人を予想した。

キーナートGMは「最初の20人はポジションよりも能力を優先し、レギュラーの可能性のある選手。次の20人はポジションのバランスを考えて選ぶ」と説明。田尾監督は報道陣を避け、山下大輔ヘッドコーチは「20人じゃ成り立たない。満足度も何もない」と述べた。

会議後、キーナートGMは東京ドームで行われた日米野球を視察し、メジャー選手をチェックしながら西武・松坂投手に「仙台に来てくれ」と冗談を飛ばすなど、ローテーション投手不足を嘆いていた。

◇8日分配ドラフト非公開で実施

オリックスと楽天の分配ドラフトが8日に大阪市内のホテルで開かれることが5日、両球団の話し合いで決まった。選手の感情を考慮して非公開で実施。コミッショナー事務局・下田広報部長が立ち会い、オリックスから小泉球団社長、中村GM、仰木監督ら。楽天は吉田球団社長、キーナートGM、田尾監督らが出席。オリックスからプロテクトされた25人以外の選手を、楽天、オリックスの順で20人ずつ指名し、最後に残った選手はオリックスに入る。終了後には両球団の選手が発表される予定だが、小泉球団社長は「プロテクトの内容は非公開」。

◇パ理事会に初参加、仙台2軍にクレーム

パ・リーグの理事会が5日、東京・銀座の連盟会議室で開かれ、新規参入が決まった楽天が初めて参加した。会議には吉田敬球団社長と米田純球団代表が出席し、同リーグへの加盟承認などが行われたが、1軍と同じ宮城・仙台を本拠地とする2軍については、一部球団から早くもクレームがついた。

楽天の新規参入を歓迎するムードで進んだ理事会だったが、2軍の話題では、日本ハム・小嶋オーナー代行が口をはさんだ。「関東近県において欲しいと要望した。経費の問題や、試合(消化の)効率もある」と話し、本拠地を仙台から変更するよう訴えた。

札幌に本拠地を移した日本ハムも、2軍は千葉・鎌ケ谷に置き、イースタン・リーグは現在、在京6球団で試合を行っている。しかし、新たに仙台が加わると年間約1000万円の遠征費がかかり、赤字がさらに膨らむ計算になる。西武・星野球団代表も「仙台とまだ決まった訳じゃない」と素直に認められない考えを示した。

しかし、吉田球団社長は「基本的には仙台でやらせていただきたい」と当初の構想を貫く方針を強調。ロッテ・瀬戸山球団代表は「7チームになると不自由になる。(ウエスタンとの)交流戦とか考えないといけない」と腹案を出し、15日の実行委員会で再び話し合われるが、楽天にとっては早速難題が持ち上がった。

◇その他の審議事項

プレーオフ
来年も実施するが、アドバンテージについては、各球団で今後意見を出し合っていく。
新理事長
近鉄・小林球団社長の退任に伴い、来年度はオリックス・小泉球団社長が理事長を務める。
楽天に誓約書
球場改修などを盛り込んだ誓約書の提出を楽天に確認。

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楽天がカツノリに白羽…松井2軍監督トライアウト視察[サンスポ]

新球団「東北楽天ゴールデンイーグルス」は5日、都内で田尾安志監督ら首脳陣が編成会議を開いた。オリックスから提出された25人のプロテクト選手の名簿をもとに、楽天側に与えられる分配ドラフト(8日)のリストを作成。編成にもタッチする松井優典2軍監督はトライアウト(9日)も視察するとし、巨人から戦力外通告を受けたカツノリ(野村克則)捕手もマークする考えを示した。

プロ野球初のIT球団が「ID野球の申し子」、それも本当の子供を獲る可能性が出てきた。

「カツノリ?トライアウトでほかの選手と同じ実力なら、何とかしたい」。楽天・松井2軍監督は、東京・六本木の楽天オフィスで開かれた編成会議後、感慨深げに漏らした。松井氏はマネジメント、コーチング、スカウティングと、現場の全てを熟知するプロ。ヤクルト、阪神時代には野村克也現監督の右腕として、ID(データ重視・活用)野球を若手選手に浸透させてきた。

カツノリは先月中旬、巨人から戦力外通告を受けて退団。本人は周囲に「まだ野球を続けたい」と語り、9日に西武ドームで行われる合同トライアウトへの参加を明言。連日、ハードな自主トレを重ねている。 楽天側もこの日の会議で、長いペナントレースを乗り切るために捕手の強化は不可欠と判断。松井氏もカツノリの近況は聞いていうようで、トライアウトについて「必ず行きます」と期待を寄せていた。

また編成会議では、田尾監督と1、2軍コーチ全スタッフが集まった。8日に行われる分配ドラフトに向けて、投手陣を中心とした20人の選手を確定。プロテクトから外れた近鉄・礒部公一外野手ら主力選手の獲得も、確認した。

分配ドラフトで楽天が最初に獲る20人
オリックス近鉄
小倉恒34高村祐35
谷中真二31岡本晃31
戸叶尚29愛敬尚史27
金田政彦35的山哲也34
徳元敏28鈴木郁洋29
マック鈴木29吉岡雄二33
萩原淳31星野おさむ34
塩谷和彦30礒部公一30
斉藤秀光29川口憲史28
竜太郎28鷹野史寿31

◇パ・理事会で連盟加入を正式承認

パ・リーグの定例理事会が5日、東京・銀座の連盟事務所で開かれ、楽天(球団名・東北楽天ゴールデンイーグルス)の連盟加入が正式に承認された。楽天からは吉田球団社長、米田球団代表が出席。本拠地・県営宮城球場の改修等に関する誓約書の細部説明がなされ、各球団からはベンチの暖房設置等の助言が与えられた。米田代表は「加盟が承認され、非常に嬉しく思います。運命共同体として恥ずかしくない球団を作りたい」と緊張の面持ちで話した。

ただ、2軍も仙台に設置したいとする楽天側の意向と、「移動経費等を考えれば関東周辺に」(日本ハム・小嶋オーナー代行)などとする他球団との意見は一致しないまま終了。15日の実行委員会で最終調整される。

◇新理事長にオリックス・小泉球団社長が就任

パ・リーグの理事会は、オリックスと近鉄の球団合併に伴い、近鉄の小林哲也球団社長がパ・リーグ理事長を退任し、新理事長にオリックスの小泉隆司球団社長が就任することを了承した。

◇ダイエー・佐藤球団代表は足早に帰路…

球団の株式売却問題に揺れるダイエー・佐藤球団代表がパ理事会に出席。球団の今後に関する説明は一切なく「(ダイエー)本社マターなので何も分からない。本社側に聞いて下さい」と足早に帰路に就いた。

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パ理事会で楽天の加盟正式決定[ニッカン]

プロ野球のパ・リーグ理事会が5日、東京・銀座の事務所で行われ、新規参入の決まった楽天の幹部が初めて出席した。2日のオーナー会議に続き、あらためて「東北楽天ゴールデンイーグルス」のパ・リーグ加盟を正式に決定した。

楽天からは就任予定の吉田敬球団社長と米田純球団代表が出席。新球団から提出された来季の開幕までに県営宮城球場の改修工事を終了するなどとした誓約書の内容が了承された。15日の実行委員会に諮られる。

また、来季も開催されるプレーオフの実施方法については、レギュラーシーズン1位球団へのアドバンテージ(優位条件)を見直すことで意見が一致。1位球団に1勝を与えるなど、具体案の作成は次回に持ち越された。ダイエーの球団株譲渡など一連の問題については、ダイエー側から明確な報告はなかった。

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楽天球団社長、パ理事会に初出席[ニッカン]

パ・リーグ理事会が5日、東京・銀座の連盟事務所で行われ、来季から新規参入する楽天が初めて出席した。冒頭、パ・リーグ小池唯夫会長から吉田敬球団社長にパ・リーグ加盟承認書が渡された。楽天からも開幕までに球場改修を完了することなどをまとめた誓約書が提出され、15日実行委員会で検討されることになった。

小池会長が「各球団とも新球団と一緒にやっていこうという気持ちが強くなったようだ」と語ったように、理事会では各球団から楽天に対する要望や意見が相次いだ。最も多かったのは8日に改修工事が始まる本拠地宮城球場の施設問題。春先の寒さが課題なだけに、ロッテ瀬戸山代表は「寒さを防ぐのは選手の故障防止にもつながる」と指摘。また西武星野代表は、前西武ドーム支配人の経験から「投手からはブルペンの寒さをよく指摘される」などアドバイスした。

フェンスのラバーなど安全面に関する注文もあり、次回理事会で図面を基に検討される。同席した楽天の米田純球団代表は「皆さんの足枷にならないよう、恥ずかしくない対応をしていきたい」と話していた。

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パ・リーグ理事長にオリックス小泉社長[ニッカン]

オリックスと近鉄の球団合併に伴い、近鉄の小林哲也球団社長がパ・リーグ理事長を退任し、新理事長にオリックスの小泉隆司球団社長が就任することになった。5日のパ・リーグの理事会で、了承された。

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近鉄、最後のミーティング9日に[ニッカン]

オリックスと合併する近鉄が分配ドラフト翌日の9日に、藤井寺球場で最終ミーティングを行うことが5日分かった。選手やコーチ、スタッフなど全員が出席し、藤瀬管理部長が最後の挨拶と今後のスケジュールなどについて説明する予定。分配ドラフトが終了すると選手がバラバラになるため、全員が集まるのは、このミーティングが最後になりそうだ。

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合併しても2軍は「サーパス神戸」のまま[ニッカン]

合併球団オリックス・バファローズの2軍のチーム名に、オリックス2軍の「サーパス神戸」が引き続き使用されることが5日分かった。本拠地は同じく北神戸を使用する。サーパス神戸がチーム名として親しまれ、地域でも定着してきたことを重視したもの。球団幹部は「変える理由がない」としている。オリックスは00年に穴吹工務店とスポンサー契約し、2軍のチーム名を「サーパス神戸」に変更。現在はIT関連企業のサイバーファームがスポンサーになっている。

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「2軍も仙台」に“待った”[スポニチ]

パ・リーグ理事会では、楽天の2軍本拠地についても検討された。楽天が2軍の本拠地を1軍と同じ仙台と希望したのに対し、イースタン7球団、ウエスタン5球団と変則になることを憂慮した他球団の出席者から、再考を促す意見が挙がったもので、日本ハムの小嶋オーナー代行は「イースタンなら関東近県に置いてほしいと要望しています。経費もかかるし、試合効率のこともある。だからうちは(2軍の拠点を)鎌ケ谷に置いている」と説明した。

楽天では「選手の入れ替えを頻繁に行うためにも1、2軍が近い環境にあった方がいい」との理由で仙台に置く意向を示し、今季限りで廃部となる社会人野球・JTの施設利用を交渉中であることも説明した。だが、西武・星野球団代表が「決まった訳じゃないし、ほかにも方法はあると思う」と強調。次回、15日の実行委員会までには最終決定する予定だが、楽天・米田準備室担当部長は「考え方の変更はないが、まだ我々だけの意見。これから調整したい」と困惑していた。

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再生機構が「FDH売却凍結」含め検討[ニッカン]

ダイエー支援に向け試算査定中の産業再生機構は5日、福岡ダイエーホークスの売却問題で、球団売却を凍結することも含め検討を始めた。問題視しているのは、ダイエーが米投資会社コロニー・キャピタルと結んだ「秘密契約」で、ダイエーが球団売却先を選定できない場合、コロニー指定の企業に売却し、売却価格が50億円に定められているなどの内容。ダイエーは現在98%の球団の株式保有比率を20%程度に下げ、残りをソフトバンクに売却する交渉を水面下で進めている。

しかし、球団の価値は100億円とも言われるため、再生機構はダイエー査定の一環として同契約を結んだ理由やメリットについて説明を求める。年内に支援決定を目指しているが、その際に球団株を売却できないようにすることも検討することとなった。ただ、売却した方がダイエーの資産価値が高まるとの結論に至れば、売却することもあるという。ダイエーとコロニーの契約をめぐっては、2日のオーナー会議で「興行権」に関するものが議題に上がったばかりでもある。

球団については不透明な人事問題も浮上した。今月10日付で球団代表に角田雅司取締役が就くが、コロニーが所有するホークスタウン籍のまま就任することが分かった。高橋球団代表は「コロニーと我々と共同事業でやっていこうという趣旨。(ホークスタウンからダイエー本社を経由する)二重出向は問題ない」と話したが、リーグ関係者からは「もし本当であれば問題」との声もあがった。

ダイエー中内オーナー
「何も聞いていない。ダイエー本社と産業再生機構に聞いてください。(本社は)説明責任を果たして欲しい。」
ダイエー佐々木球団社長
「コロニーとの契約は全て(2日の)オーナー会議で提示し、了承されている。何も問題ないと認識している。もう終わっていることですから。」

◇コロニー側困惑

コロニー・キャピタルの増井利夫駐日代表は、ダイエー本社と交わした契約問題の表面化に困惑顔だった。球団の売却先はコロニー側があくまで推薦できるというもので、売却額は「50億円以上」とし「秘密契約でも何でもない。ホークスタウンを立ち上げる際、ダイエー本社と話し合って決めた契約書。売却先を推薦できるというだけでコロニー社は得をしない。我々は地元福岡に球団を残したいというのが第1。リスクヘッジとして(球団売却時に)企業を推薦させていただくのは当然のこと」と話した。再生機構も知っているはずだとした。またソフトバンクについて「商業ベースではなく、強いチームをつくろうという熱意がある」とも語った。

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ダイエー売却ならソフトバンク“最有力”[スポニチ]

ダイエー球団の本拠地・福岡ドームを所有する米投資会社コロニー・キャピタルの増井利夫駐日代表が5日、ソフトバンクが球団買収に名乗りを上げていることに関し「商業ベースだけではなく、強いチームをつくろうという熱意がある」と、水面下で接触していることを示唆した。

ソフトバンクの孫正義社長が10月18日に球団株買収の意向を表明。今月4日には、産業再生機構を活用することを決めた後も球団単独保有を主張していたダイエー本社が方針を転換し、現在98%の球団の株式保有比率を20%程度に下げ、残りをソフトバンクに売却する交渉を進めていることが明らかになった。増井代表は「ほかに3〜4社も名乗りを上げている。ほかに適当な企業がない場合に考えるということ」としたが、ソフトバンクが売却先の有力候補であることを事実上認めた。

ダイエー本社とコロニーの間には球団を売却する場合に“秘密契約”があると伝えられた。増井代表によると契約は球団売却を進める段階になり、コロニーが推薦する企業に売却が決まった場合は売却価格を50億円以上にするなどの内容だという。「契約は球団を地元に残すために結んだもの。球団の売却先についても推薦できるということにすぎない」と球団の売却先の決定権はコロニー社にはないとの見解を示した。

一方、ダイエー支援に向け資産査定中の産業再生機構は球団売却問題で、ダイエー本社とコロニー社の契約内容を問題視し球団売却を凍結することも含め対応について検討を始めた。ダイエー査定の一環として、契約を結んだ理由やメリットについて説明をダイエー本社に求める。

ただ、コロニーの増井代表は契約内容について「既に産業再生機構も知っているはず」と語っている。野球協約の定める球団譲渡承認の期限は11月30日。ソフトバンクへの売却に突き進むのか。再生機構側が売却凍結を求めるのか。ダイエー問題はさらに混迷の度を深めてきた。

◇佐々木会長「分からない」

ダイエー球団の佐々木会長が5日、コミッショナー事務局とパ・リーグ連盟を訪れ、ダイエーとコロニー社の契約について事情を説明した。約30分間の根来コミッショナーとの会談後、佐々木会長は「コミッショナーから“どうなっているんだ?”と聞かれたが“本社から出てくる部分が少なく、何も分からない”とお答えした」と話した。

2日の実行委、オーナー会議で根来コミッショナーから「グレーだが、黒とはいえない」と協約違反ではないとの判断が示されていた。同コミッショナーは「ダイエー(本社)の人じゃないからよく分からないという話だな。野球協約に抵触?それは、この間の実行委員会でしてないと確認した」と語るにとどまった。

小池会長も「“本社からの話が伝わって来ない”との話だった」と佐々木会長から何ら具体的な説明がなかったことを明かした。

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ホークス売却で“密約”…ダイエーと米コロニー間[サンスポ]

大手スーパー、ダイエー支援に向け資産査定中の産業再生機構は5日、ダイエーが米投資会社コロニー・キャピタルと「秘密契約」を結び、ソフトバンクと福岡ダイエーホークスの売却交渉を進めていることを問題視し、契約の意図をただすと共に、球団売却を凍結することも含め対応について検討を始めた。

秘密契約は、コロニーが球団売却の実質的な決定権を握り、売却価格は50億円とするなどの内容。契約を受け、ダイエーは情報通信大手のソフトバンクに売却する交渉を水面下で進めている、とされる。

ダイエー・高橋広幸球団社長
「本社とコロニーの間の問題だし、個別の契約のことはコメントできない。」

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合併新球団、大阪ド34試合ヤフー32試合

合併新球団オリックス・バファローズの来季主催試合は、大阪ドーム34、ヤフー32、東京ドーム2試合の割合が基本線になることが分かった。オリックス小泉球団社長が明かした。同社長は「来季の公式戦日程が決まってきているので、うちは大阪、神戸の半々で考えています」と説明した。

◇サーパス神戸

オリックスと近鉄の合併球団オリックス・バファローズの2軍チーム名に、オリックス2軍の「サーパス神戸」を引き続き使用することが分かった。本拠地は同じく北神戸を使用する。

◇岩隈、移籍「変わらず」

合併新球団からプロテクトされた近鉄岩隈久志投手が5日、あらためて移籍志願した。この日、日米野球が行われた東京ドームで「気持ちは変わってないですね」と話した。移籍希望先については「どこでもいいです」としながらも「新しいところには魅力を感じています」と楽天を示唆した。一方、中村GMは「(移籍は)認める訳がない。ましてや対戦するパ・リーグに出すなんて…。誠心誠意、説得していくしかないよ」と話していた。

◇礒部「分からない。話せない」

前日、プロテクト枠から外されたことで楽天行きが確実になって礒部が、処遇関連の質問に口を閉ざした。この日、練習に訪れた藤井寺球場で「プロテクトされたかどうか、最終的な結論は聞いてないし、何も分からない。8日に発表されるまで話せない」と足早に帰路についた。

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合併球団大阪ドームで34戦開催[報知]

オリックス・小泉隆司球団社長は5日、合併新球団の「オリックス・バファローズ」が、来季の主催68試合のうち、専用球場の大阪ドームで34試合を開催する意向を示した。この日のパ・リーグ理事会後に「球場は(大阪ドームとヤフーBBの)半々ということで(球場側と)話をしています」と、明かした。来季は神戸のファンにも配慮し、ヤフーBBで32試合を開催。残り2試合は東京ドームで行う方向で調整している。

◇大島が引退コーチ就任、合併新球団

合併新球団「オリックス・バファローズ」が、オリックス・大島公一内野手に対し、近日中にもコーチ就任要請をすることが5日、明らかになった。この日、中村勝広GMは「大島はプロテクトしてないし、楽天が獲らなくても、何らかの形でチームに残る」と発言。コーチ転身を示唆した。

現役続行を希望していた同選手は現在、自らの去就について迷っているが、球団は人間性と指導力を高く評価。来季はコーチとして契約を結びたい意向だ。大島も「最も信頼できる人にゲタを預けている」と、仰木彬新監督から正式に就任要請があり、楽天入りが消滅すれば、受諾する構えを見せている。ポストは流動的だが、その場合、打撃コーチ補佐として入閣することになりそうだ。

◇オリックス退団決定、具メジャー

オリックス・具台晟投手の今季限りでの退団が5日、決まった。ヤフーBB内で中村勝広GMと会談した同投手は、米大リーグ移籍を強く希望し、球団側も慰留を断念した。

中村GMは2度目の交渉となったこの日、残留の条件として、3000万円減の年俸7000万円を提示。しかし、同投手は「日本の他の球団ではなく、アメリカでプレーしたい気持ちが強い。年齢も考えて、ラストチャンスにかけたい」と訴え、1年契約が切れる来季は、メジャーに挑戦する意向を伝えた。

来日4年目の今季、18試合で6勝10敗だった助っ人サウスポーには、既にヤンキースが身分照会を済ませるなど、メジャー数球団が興味を示している、同GMは「強い意思を持っており、交渉の余地はなかった。新たな候補は、今あるリストの中から絞り込んでいきたい」と説明。貴重な先発左腕の流出が決まり、新外国人投手の獲得に動くことを表明した。

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野球W杯、06年3月開催で合意[スポニチ]

日米韓3ヶ国のプロ野球首脳会談が5日、都内のホテルで行われ、米大リーグを含むトッププロ選手が国別で争う「スーパー・ワールドカップ(W杯)」を2006年3月に開催することで基本合意した。来春の正式発表に向け、12月にニューヨークで実務者会議を行う。根来コミッショナー、大リーグ機構(MLB)のデュパイ最高執行責任者、韓国野球委員会の朴総裁が出席した。W杯は当初、05年3月開催を目指したが、恒久的にMLBと大リーグ選手会が主催することなどに日韓が難色を示していた。

大リーグ側は組織委員会を設立して運営することや、アジアラウンドについては日本がリーダーシップを取ることなどを受け入れ、日本側も了承した。06年の第1回W杯は3月に米国内のフロリダやアリゾナなど温暖な気候の開催地が候補に挙がっている。

また、05年のIOC(国際オリンピック委員会)総会で、12年以降の野球競技存続問題が話し合われるが、大リーグ側は「ドリームチームは難しいが(メジャーと3Aの)中間的なチームを作るよう努力する」と発言。3ヶ国が野球存続に最大限努力することを確認した。

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2006年3月スーパーW杯日本参加表明[報知]

プロ野球・根来泰周コミッショナーと米大リーグ(MLB)のB・デュパイ最高執行責任者(COO)、韓国野球委員会(KBO)の朴総裁が5日、東京都内で会談し、MLBが2006年3月に開催を予定しているトッププロによる国別対抗戦「スーパーワールドカップ(W杯)」について、日本側が参加の意向を正式に伝えた。

当初、MLBは来年3月の開催を打診していたが、大会の運営をMLBと同選手会が恒久的に行うことに対し日本が難色を示し、韓国は大会での分配金に対して異論を投げかけるなど、暗礁に乗り上げていた。

日本側は

(1)
大会組織委員会の確立
(2)
アジアラウンドについては日本がイニシアチブをとること

などを要求。これに対して前向きな回答が送られてきたため、先月26日の実行委員会、今月2日のオーナー会議で参加を確認した。12月中旬にニューヨークで実務者レベルの会議を行い、細部を詰め、正式発表は来年2月から3月の予定。また、MLBは2012年以降の五輪で野球競技を存続させるため、メジャー選手に次ぐレベルのチームを編成すること、また、野球の国際普及に向けて最大限の努力をすることなどを約束した。

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野球W杯、06年3月開催で日米韓合意[ニッカン]

日米韓3ヶ国のプロ野球首脳会談が5日、東京都内のホテルで行われ、米大リーグを含むトッププロ選手が国別で争う「スーパー・ワールドカップ(W杯)」を06年3月に開催することで基本合意した。来春の正式発表に向け、12月にニューヨークで実務者会議を行う。

根来泰周コミッショナー、大リーグ機構(MLB)のボブ・デュパイ最高執行責任者、韓国野球委員会の朴総裁が出席した。W杯は当初、05年3月開催を目指したが、恒久的にMLBと大リーグ選手会が主催することなどに日韓が難色を示していた。

大リーグ側は組織委員会を設立して運営することや、アジアラウンドについては日本がリーダーシップを取ることなどを受け入れ、日本側も了承した。

また、12年以降も五輪競技に野球を存続させるため、最大限努力することを確認した。

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