わたしはかもめ2004年鴎の便り(11月)

便

11月7日

日米野球第3戦

◇全日本3−7全米

大リーグ選抜は先発の石井が5回を1点に抑え、9回は大塚が締めた。打線は4回にアルー、ウェルズの連続本塁打で先制。同点の8回はウェルズの2点二塁打で勝ち越し、9回にも2本塁打で加点した。全日本は6回に福浦、岩村の適時打で同点としたが、及ばなかった。

123456789R
全米0003000227
全日本0000120003
全日本王監督
「昨日もそうだけど、もう一息。あと一押しが足りない。点は取れるけど、リードしきれない。ホームランも出てないだろ。向こうは6本か。みんなボールが飛ばなくて力んでるところがあると思う。基本である好球必打をやっていくしかない。明日(8日)は休みで気持ちも体も休める。何とか日本の良さを見せたい。向こう(アメリカ)に行ってる選手だけがいいと思われたくないからね。」

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秋季練習スタンド開放にファン1000人

秋季練習唯一のスタンド開放日。ウォームアップ開始時には500人程だったスタンドも徐々にファンが増え、バッティング練習が始まる頃には約1000人のファンが秋季練習を見守った。打撃練習の時間には、フリーバッティング、走塁練習、守備練習を3組で回すスケジュールだったが、急遽スケジュールの変更を指示。守備練習の時間をスタンドでの即席サイン会に変更し、ファンが長蛇の列を作った。

◇山北のニックネームはランディ

チームメートから、メジャーで山北と同じく長身が特徴のランディジョンソンをもじって、ランディとニックネームが付けられた。

山北
「皆さん暖かく迎え入れてくれました。雰囲気も明るく、楽しんでやれそうです。頑張らないといけないですね。」

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堀江社長、西武買収には「審査撤回を」[ニッカン]

ライブドア堀江貴文社長が7日、西武球団買収の前提として「審査撤回」を要求した。出張先の香港から帰国し、成田空港で「打診があったのは確か」と、前日に浮上した売却を打診されていた話を認めながら「うちは球界に入るなって言われた訳でしょう。そういうことがクリアにならない限りは全然できない」と現状での買収を否定した。金額などの条件よりも、まずは「筋を通すこと」と詰め寄った。

投資銀行を経由して持ちかけられた買収話は、新規参入を争っている時期だったため断った。現在は状況が異なるが「じゃあ買います」という訳にはいかなかった。200億円以上とされる買収金額について「ありえない額」としながら、「うちは経営体力がないと断られた訳でしょう。機構の人も『そんなに払って大丈夫ですか』って言うんじゃないですか」と皮肉をこめて話した。

不透明な球界の体質もかたくなにさせる一因になっている。「参入だとまずオーナー会議で審査をするとかそういう話になるから、色々難癖をつけられても困る。あれは違ってた、おたくは運営できる体力がある、入っても大丈夫ですよ、とまず言ってもらわないと。それがまずベースになる。それから金額の話ですよ」。さらに「近鉄さんだって仲介者が売りに来てたんですよ。それでも(近鉄は)知らないとか言うじゃないですか」と続け、怒りにも似た憤りをぶちまけた。

球界を突き放す場面もあった。「西武の問題はいつか出てくるっていうのは分かっていたことでしょう。野球だけじゃなくて日本経済全体の問題ですから、まだまだこれじゃ終わらないと思いますよ」。“落選”の余韻も残る現状では、しこりが消えないのも無理はない。「参入する気持ちはゼロじゃないけど、現時点でダメだったというのもあるじゃない。それはちょっと難しい」。オーナー側、西武側の譲歩がない限り、堀江社長を翻意させるのは容易ではなさそうだ。

◇テレ朝にも売却打診していた

西武球団の売却問題で球団親会社のコクドが、テレビ朝日にも打診していたことが7日、分かった。提示した価格や時期などは不明だが、関係者によると打診は、西武鉄道株の虚偽記載問題が発覚した10月13日以前だった模様。テレ朝はコクドが保有する西武鉄道株の購入も持ち掛けられ、いったん20億円程度、購入することを決定。その後、虚偽記載問題が表面化したことから、同鉄道株の購入を見送った。

この過程でテレ朝は球団への出資を検討したが「球団運営のノウハウが不足しており赤字球団を抱える財務面での余力もない」(首脳)と判断。いったん同鉄道株への出資方針に切り替えたとみられる。テレ朝幹部は「虚偽記載問題の発覚後は、コクドから接触がない。視聴率の面でも大きな期待ができない球団買収に踏み切るのは、経営方針にも反する」としている。

◇西武代表、2軍に説明

一方、西武星野代表は、親会社コクドが他企業に球団売却を打診している問題で、2軍首脳陣、選手に事情説明を行った。西武第2球場で宮崎・南郷秋季キャンプに参加していない残留組に対し「惑わされることなく、来季に向けてやるべきことをやって欲しい」と話した。同代表は近日中にも南郷に入り伊東監督ら他の首脳陣、選手にも事情説明を行う。売却問題については前日6日に続き「そのような事実があるとは聞いていない」と話した。

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堀江社長が西武の売却打診に不快感「新規ダメなのに」[サンスポ]

西武の親会社のコクドが200億円で球団売却を数社に打診していた問題で、ライブドアの堀江貴文社長は7日、出張先の香港から帰国、コクドから実際に打診を受け、拒否していた事実を認めた。今後、買収に応じる可能性についても「球団経営していく体力がないと言われて(審査で)落とされたのに無理でしょう」と否定的。新規参入申請した際に審査小委員会の構成メンバーでもあった西武側からの“オキテ破り”の打診に、強い不信感を示した。

胸中は“なんでそーなるの?”だった。審査小委員会、オーナー会議での楽天に敗れ、企業体力で劣ると“落選”させられたライブドアの堀江社長。まさか参入を拒んだ側の西武から売却を持ち掛けられるとは…。さすがにこの展開には不信感をあらわにした。

堀江社長
「ウチは経営体力がないと言われて落とされたんです。あれ(審査)は違ってましたと言ってもらわないと…。」

同社長によると投資銀行が仲介役となりライブドア側に打診があったのは、2日のオーナー会議を目前に控えた先週のことだった。「あのときは仙台(の新規球団)がどうなるかという時期。そんな(西武買収の)交渉できる訳ないじゃないですか」。当時はすぐ断りを入れたという。

結果的にはオーナー会議で楽天の新規参入が決定。あの時とは状況が変わった。しかし、それでも堀江社長は「(機構側に)『おたくは経営体力がありました。入ってきてもいいですよ』と言われないとね。またオーナー会議でああだこうだ言われて、難癖をつけられても…」といまだに納得がいかない。

また200億円といわれる売却提示額についても「高すぎるでしょ。買収というのは今持っている現金、資産、負債を総合して金額が決まるんです。損益の状況など開示してもらわないと」と注文をつけた。

機構側の対応と売却額の適正化。この2点が解消されれば「(西武買収の)可能性はゼロではない」という堀江社長。しかし、新規参入を認めなかったのに、同じ相手から"経営が苦しいから球団を買ってください"ではあまりにも理不尽。堀江社長の表情には不快感がありありだった。

◇堀江社長に聞く

≫西武売却の打診があったそうだが。
堀江社長
「打診があったのは事実。値段など詳しくは聞いてませんけど。仙台が決まる前だったので断りました。まだ決まってないのにそんな交渉できないでしょう。」
≫当時とは状況が変わった。
堀江社長
「ウチは経営体力がないと言われて落とされたんです。新規参入の方が(買収より)安くすむのに、お金払ってまで入れる可能性は薄いんじゃないですか。」
≫買収はない?
堀江社長
「可能性はゼロではないです。でも、まずは『おたくは経営体力がありました。入ってきていいですよ』と言ってもらわないと。またオーナー会議でああだこうだ難癖つけられても。」
≫ネックはそこ?
堀江社長
「その後は金額。200億は当然高いでしょ。売却というのは、今持っている現金、資産、負債を総合して金額が決まる訳です。現在の損益の状況を開示してもらわないと。」
≫西武は日本一球団だが。
堀江社長
「いやぁ、やっぱり新球団でやりたかったですよ。西武はこうなるって分かってた。(球界の混乱は)これで終わりじゃないと思いますよ。野球だけじゃなく、日本経済全体の問題ですから。」

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堀江社長憤慨「いまさらおかしい」[報知]

堀江社長が憤慨した。「今さら200億円も払うなんて、あり得ない」−。西武ライオンズの身売り方針が明らかになり、売却先として打診を受けていたライブドアの堀江貴文社長が7日夜、出張先の香港から帰国。成田空港でコメントし、「(新規参入する)体力がないと言われたのに」と落選を決めた日本プロ野球組織(NPB)と、その一員であった西武への不満をあらわにした。

◇前言“撤回”しろNPB

午後9時過ぎ、香港から帰国し、成田空港で報道陣に囲まれた堀江社長は、西武から買収話があったことをあっさりと認めた。「以前、打診があったのは事実ですけど、そのときは仙台の件がまだあったので断りました。仙台に決まるかもしれないのに、西武なんて考えない」とサバサバした表情で話した。

ただし今回、西武グループの中核会社コクドが、西武の買収金額を200億円と設定していることについて「あり得ない金額。当然、高すぎる」と憤慨した様子で語った。

鉾先はNPBに向けられていた。2日に決定した新規参入の争い。審査の結果、楽天に軍配が上がった。「その時うちは入るなって言われてる訳だから。経営体力がないって言われて断られてるんだから。新規参入の方が安い(保証金25億円+協力金5億円)。それがダメなのに、200億円も払って参入なんてあり得ないでしょ。そういうところ(落選理由)がクリアにならない限りは出来ない」NPBが落選を決めたことに対する“恨み”をにおわせ、同時にその一員であった西武へも、会社の状況が悪くなったから手のひらを返して買ってくれではおかしい、という不信感を漂わせた。

だが、3日には「親会社や本社全体を買収して、ということも考えている」と諦めていないことを明言した同社長。この日も球界参入への気持ちは「ゼロじゃない」と語った。「買収は会社の価値を判断して、見合いで決めていくもの。資産、負債の額を総合して買収金額が決まる」と続けた。

金額が折り合えば西武買収の可能性も残した堀江社長だが、それでもそのスタートとして「まず『おたくは球団運営していく体力がありますよ』と言われないと」と、あくまでNPB側のコメントの“撤回”を求めた。「審査もなくて、入ってもいいっていうべース(基本線)がないと現時点では白紙」と機構側の譲歩を強調することを忘れなかった。

◇西武・星野代表8日選手へ説明

球団譲渡の方針を固め、売却先を探していることが明らかになった西武が、近日中に選手への状況説明を行うことになった。星野好男球団代表が8日にも秋季キャンプ地の宮崎・南郷入りして参加選手に事情説明をする。

かねてから噂はあったにせよ、突然表面化した出来事にチーム内では動揺が広がっている。売却先はどこになるのか、しっかり身分保障はされるのかなど、少ない情報を元に様々な憶測が流れているという。星野代表も「何も聞いていない」と話すが、選手、スタッフの不安を解消するため、事実関係の報告を行うことにした。

この日、球団の親会社であるコクドの三上社長宅はインターホンの応答にも答えず、ひっそりとしたまま。山口オーナー代行宅も家人が「最近帰ってきておりません」と説明した。

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堀江社長、買収より新規参入見直し要求[スポニチ]

コクドから西武の買収提案を受けていたことが明らかになったライブドア・堀江貴文社長が7日、成田着の全日空機で出張先の香港から帰国。買収には含みを持たせたが、楽天に敗れた新規参入の審査結果見直しを筆頭条件に挙げた。

堀江社長は10月末に投資銀行を通じて打診を受けたことを認めた。その上で「可能性はゼロではない」と応じたが、新規参入争いで楽天に敗れただけに、皮肉交じりに「うちは球団の経営体力がない。とりあえず球界に入るなと言われた。そこをクリアしてもらわないと」と付け加えた。

“落選”が決まった2日のオーナー会議。40億円の想定赤字が親会社の経常利益の80%に達する不安定さを指摘された。同じことは繰り返したくはない。「大丈夫と言ってもらわないと…。また審査で難癖をつけられても困りますから」。200億円とされる買収金額にも「当然高過ぎ。もっとリーズナブルにしてもらわないと」と訴えた。

ただ、条件がクリアされても買収提案に応じるかは微妙だ。「うちが参入しなくても球団が減る状況ではない。それなりに時間をかけてやっていくしか…。やっぱり新球団でやりたかった」。今後はNPBを含めた球界の意向次第。「西武からこういう話が出るのは分かっていた話。これで終わらない。野球だけではなく日本経済の問題ですから」。再編の荒波にさらされる球界の将来を危ぐする堀江社長がどう動くのか。目が離せない。

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球団売却でも西武のV旅行予定通り[スポニチ]

西武のハワイV旅行が12月14日から予定通り行われる。グループの中核会社コクドが球団売却に動いていることが表面化したが、星野球団代表は「何も変わることはございません。予定通りです」と説明。現在、日本一に貢献した約30人の選手に対して参加の出欠を確認中で、すでに和田、松坂ら主力選手は参加に同意している。球団関係者は「今年1年間頑張った選手に対するご褒美だから」と騒動との“無縁”を強調した。また、星野球団代表は、8日に秋季キャンプ地の宮崎・南郷に入り、伊東監督、選手らに事情説明を行う。

◇選手会、当面は静観

西武の球団売却の動きについて、選手会側は当面の間は静観することになった。選手会長の和田は「説明を求めるとか、今のところそういう考えはない。僕らがどうこうできる問題ではないでしょう」とし、まずは事態の推移を見守る考えだ。選手は不安を抱えながらオフを過ごすことになるが「他の選手からの問い合わせの連絡とかもない」と話した。球団側は堤前オーナーが辞任表明した直後の10月15日、星野球団代表が「オーナーにはそういう(売却などの)考えはない」と選手らに説明。それから1ヶ月もたたないうちに話は急転したことになるが、和田は「上の人にも分からない部分はあると思う」と理解を示していた。

◇テレ朝「視聴率が期待できない球団の買収はできない」

西武の売却問題で、親会社のコクドから打診を受けたテレビ朝日の幹部は「虚偽記載問題の発覚後はコクドから接触がない。視聴率の面でも大きな期待ができない球団買収に踏み切るのは、経営方針にも反する」と話した。同局は、コクドが保有する西武鉄道株の購入も持ち掛けられ、20億円程度購入することを決めたが、その後、虚偽記載問題が表面化したことから、同鉄道株の購入を見送った。球団への出資も検討したが「球団運営のノウハウが不足しており、赤字球団を抱える財務面での余力もない」と判断した。

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8日分配ドラフト

◇三木谷オーナー出席せず

新規参入にようやく、チームの骨格が見えてくる。8日、オリックス&近鉄の合併新球団と楽天による分配ドラフトが大阪市内で開かれる。コーチングスタッフしか固まっていない楽天にとって、船出の40選手を決める重要な会議。吉田常務、キーナートGM、田尾監督らが出席する。一方、三木谷オーナーはこの日、自ら運営するJリーグ神戸のホーム試合を観戦した。皆勤賞となる今季公式戦35試合目の生観戦。基本的に週1試合のサッカー、6試合の野球と明らかな違いはあるが三木谷オーナーは「半分ぐらいは行きたいと思っている」と話した。J1神戸関係者が「オーナーは24時間体制。いつ電話がかかってくるか分からないから我々も休めない」と証言する「底なしの体力」で、サッカーに対する情熱をプロ野球にも注ぐ。

◇分配ドラフトの方法

既に合併球団がオリックスと近鉄の全選手(外国人、FA選手は除く)から25人をプロテクト(優先保有)している。分配ドラフトはまず、楽天がこのプロテクト25人を除いた82選手の中から20人を指名。ただし、ここでは入団1、2年目の選手は指名できない。次に合併球団、楽天の順に1、2年目の選手を含めて20人ずつを指名。合併球団、楽天のどちらにも指名されなかった選手は、合併球団の所属となる。

◇的山プロテクト

近鉄的山哲也捕手が合併新球団のプロテクト枠に入っていることが7日、分かった。新規参入球団の楽天移籍の希望を持っていたが、オリックスがプロテクトを決断した。「合併球団に行くのはちょっと…」と合併新球団入りにわだかまりがあっただけに新たな火種になる可能性もある。

◇岩隈テレビで「拒否」

岩隈がテレビの生放送番組で「合併球団入り拒否」を宣言した。7日夜のテレビ東京系「スポーツ魂」に出演。「合併球団でやるのは難しい。ワガママかもしれないけど、やりたくないというか。近鉄で教わったことに誇りを持ちたいので、(入団は)できない」とあらためて強い拒否姿勢を示した。「新しいチームの楽天でという気持ちはある」と心境を語っていた。

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楽天・田尾監督『投手重視』…8日に分配ドラフト[サンスポ]

オリックスと近鉄の合併球団と新規参入する楽天は8日、大阪市内のホテルで、分配ドラフト=詳細別掲=を行う。楽天は田尾安志監督の意向で、最初の20選手の指名は投手が中心になりそうだ。

新規参入として2日に誕生した楽天はゼロからのスタート。それだけにこの分配ドラフトはチームの根幹にかかわる。楽天は既にプロテクト選手を除いた選手リストをもとに東京・六本木の本社で編成会議を行っている。そこで決定した方針が『投手重視』だ。

「投手をどれだけ揃えられるかが第1。先発で活躍してくれそうな選手はいます。最初の20人の半数以上は投手でいきたい」と田尾監督。オリックスの金田、小倉、近鉄の高村、岡本らベテラン勢の指名が有力とみられる。

分配ドラフトの方法
既に合併球団はオリックスと近鉄の全選手(外国人、FA選手を除く)から25人をプロテクト(優先保有)済みで、4日にコミッショナー事務局に提出されている。8日の分配ドラフトではまず楽天がプロテクトの25人を除いた82選手の中から20人を指名。ただし、ここでは入団1、2年目の選手は指名できない。次に合併球団、楽天の順に1、2年目の選手を含めて20人ずつを指名する。合併球団、楽天のどちらにも指名されなかった選手は合併球団の所属となる。
分配ドラフトで楽天が獲得予定の20人
オリックス近鉄
金田政彦(35)高村祐(35)
小倉恒(34)岡本晃(31)
戸叶尚(29)山本省吾(26)
谷中真二(31)有銘兼久(26)
徳元敏(28)矢野英司(28)
塩谷和彦(30)愛敬尚史(27)
斉藤秀光(29)山村宏樹(28)
竜太郎(28)的山哲也(34)
吉岡雄二(33)
高須洋介(28)
礒部公一(30)
川口憲史(28)

◇楽天・キーナートGMが日米野球を視察

キーナートGM、松井2軍監督が日米野球を視察した。大リーグ選抜を指揮するボウチー監督(パドレス)、コラレス・ベンチコーチ(ブレーブス)に挨拶。同監督は日本のFA選手に関し、「まだ声をかけていないんじゃないかな。これからだよ」と話した。分配ドラフト、9日のトライアウト終了後まで動向を見守る構えだ。

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青波・中村GMも投手中心…岩隈トレードは「認めない」[サンスポ]

オリックスの中村勝広GMが7日、ヤフーBBスタジアムで、8日の分配ドラフトの戦略について語った。

プロテクト25選手は即戦力を中心に編成。楽天が20選手指名した後の20選手からプロ入り1、2年目の選手が解禁となるため、ここでは将来性を重視することになりそうだ。「一概にはそうとはいえないが、プロテクトが短期(的戦略)なら、次の20人は中、長期になるでしょう」。

ただ、人選は楽天の指名に左右されるため、簡単にはいかない。「15〜6人はすぐに決まると思うが、残り4〜5人は色々あるはず」と話した。指名方針は楽天と同様に投手中心となる。

また中村GMは統合球団によるプロテクトが確実視されている岩隈が他球団へのトレードを要求していることについて、否定的な見解を示した。「トレード?認めることはできません。説得するしかないです。(年俸などの)条件が説得材料?それはまだいうべきものではない」と納得するまで誠意を込めて、対応する構えだ。

分配ドラフトの方法
既に合併球団はオリックスと近鉄の全選手(外国人、FA選手を除く)から25人をプロテクト(優先保有)済みで、この名簿は4日にコミッショナー事務局に提出されている。8日の分配ドラフトではまず楽天がプロテクトの25人を除いた82選手の中から20人を指名。ただし、ここでは入団1、2年目の選手は指名できない。次に合併球団、楽天の順に1、2年目の選手を含めて20人ずつを指名する。合併球団、楽天のどちらにも指名されなかった選手は合併球団の所属となる。

◇「ブルーウェーブ」として最後の練習

「ブルーウェーブ」として最後の練習を行ったが、選手は淡々とメニューをこなすだけ。選手会副会長の川越は「気持ちの整理がつかず、練習のモチベーションが上がらない選手もいる」とこぼした。5日には近鉄の礒部がプロテクト(優先保有)から外れたことに「なぜ一部の選手の我儘を容認したのか」と、球団の姿勢を非難する声が選手から相次いだ。この日も「球団はとにかく説明不足」など不満が噴出。船出を前に後味の悪さが残った。

◇近鉄“最後”の練習で礒部が挨拶

藤井寺球場で行われた“最後”の全体練習。練習後には選手、スタッフ、コーチ全員がマウンド付近で円陣を組んで、選手会長の礒部が挨拶した。「明日の分配ドラフトで選手、裏方も行き先が決まると思います。近鉄でユニホームを着てやった誇りをもって、新しいところにいっても頑張って欲しいと思います」と話し、全員で1本締めをして終了した。9日午前には藤井寺球場で最後の全体ミーティングが行われる。

◇近鉄・赤堀が正式に現役引退を表明

近鉄から戦力外通告を受けている赤堀元之投手が7日、藤井寺球場で正式に現役引退を表明した。来季からはオリックス・バファローズで1軍投手コーチに就任する。赤堀は「近鉄一筋に16年やってこれてよかった。仲間や色んな監督、コーチに恵まれて本当に楽しかった」と笑顔。今後は指導者として新たな挑戦が始まるが「いい選手が育つための後押しをしたい」と抱負を話した。

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分配ドラフト、楽天は礒部、高村ら指名へ[スポニチ]

オリックスと近鉄の合併球団「オリックス・バファローズ」と新規参入する「東北楽天ゴールデンイーグルス」は、8日に大阪市内のホテルで分配ドラフトを行う。

外国人とFA選手を除くオリックス、近鉄の全107選手のうち、合併球団がプロテクト(優先保有)した25人を除外した82選手が、両球団に振り分けられる。

合併球団は、オリックスの小泉隆司球団社長と中村勝広GM、近鉄の足高圭亮球団代表、仰木彬監督が出席。楽天は吉田敬常務のほかキーナートGM、田尾安志監督らが参加する。

楽天のキーナートGMは「分配ドラフトで最初の20人は戦力の中心となる」と話しており、プロテクトから外れている礒部、高村らを指名する方針。6月のオリックスと近鉄の合併発表に端を発し、楽天の新規参入に至った球界再編問題も、1つの区切りを迎える。

また、合併球団は、10日に大阪市内のホテルで結団式を行う予定。

◇岩本、楽天“宣伝部長”だ!

岩本が楽天の“投げる宣伝部長”に名乗りを上げた。東京・新宿区の早大で行われた早大祭にパネリストで参加。楽天でプレーする可能性を質問され「新しく文化、歴史をつくるのは魅力。宣伝から何からやれるタイプですから」と答えた。日本ハムの北海道移転時には明るい性格でファンにアピール。今季は1勝6敗にとどまり、球団は無償トレードも検討する方針だけに“楽天・岩本”誕生の可能性は十分ある。

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8日・分配ドラフト82選手「運命の日」[報知]

オリックスと近鉄の合併球団と新規参入する楽天は、8日に大阪市内のホテルで分配ドラフトを行う。

外国人とフリーエージェント(FA)選手を除くオリックス、近鉄の全107選手のうち、合併球団がプロテクト(優先保有)した25人を除外した82選手が、両球団に振り分けられる。

合併球団は、オリックスの小泉隆司球団社長と中村勝広ゼネラルマネジャー(GM)、近鉄の足高圭亮球団代表、仰木彬監督が出席。楽天は吉田敬常務のほかキーナートGM、田尾安志監督らが参加する。

手順としてはまず、楽天がプロテクトの25人を除いた82選手の中から20人を指名。ただし、ここでは入団1、2年目の選手は指名できない。次に合併球団、楽天の順に1、2年目の選手を含めて20人ずつを指名する。合併球団、楽天のどちらにも指名されなかった選手は、合併球団の所属となる。

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楽天、キャンプ地最終調整[報知]

東北楽天ゴールデンイーグルスの三木谷浩史オーナーは7日、沖縄・久米島と今年まで近鉄キャンプ地だった宮崎・日向市をキャンプ地にすることで最終調整に入っていることを明かした。

Jリーグの神戸・鹿島戦を観戦に訪れた楽天・三木谷社長  自身がオーナーを務めるサッカーJ1・神戸の公式戦(鹿島戦)を神戸ウイングスタジアムで観戦した三木谷オーナーは、楽天イーグルスのキャンプ地について「まだ決まったというのは聞いていないが、候補はある。最終的な交渉があるかもしれない」と語った。同オーナーは3日の会見で「暖かい場所でやって、その後北上するという2つの地域が有力」と話しており、近日中に正式決定しそうだ。

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近鉄、ブルーウェーブ、最後の練習[スポニチ]

近鉄は7日、オリックスと合併するチームにとって最後の全体練習を行った。正午から藤井寺球場で約2時間、選手とコーチ陣全員が試合用ユニホームで参加。最後はマウンド付近に集まり一本締めの発声を行った礒部選手会長は「明日(8日)の分配ドラフトで選手の行き先が決まる。年数はそれぞれ違うが、このユニホームを着た誇りを持って、新しいところでも頑張って欲しいと思う」と挨拶。詰め掛けたファン約250人の拍手に送られ、練習を終えた。

◇赤堀現役引退

近鉄から戦力外通告を受けている赤堀元之投手が7日、藤井寺球場で正式に現役引退を表明、来季からは合併球団「オリックス・バファローズ」で1軍投手コーチに就任する。赤堀は「近鉄一筋に16年やってこられてよかった。仲間やいろんな監督、コーチに恵まれて本当に楽しかった」と振り返った。今後は指導者として新たな挑戦が始まるが「いい選手が育つための後押しをしたい」と抱負を述べた。

◇ブルーウェーブも最後の練習

オリックスは7日、サブ球場で「ブルーウェーブ」として最後の練習を行った。午前10時から約2時間、普段と変わらず淡々とした様子で体を動かした。6日には近鉄・礒部のプロテクト漏れをめぐって小泉球団社長に詰め寄った選手達だが、選手会副会長の川越は「行き先が決まるまでは、なかなか気持ちの整理もつかない。野球を一生懸命やろうとは思えないんじゃないですか」とナインの気持ちを代弁していた。

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近鉄締め、思い出の藤井寺で最後の練習

近鉄の練習最終日となった7日、藤井寺球場はしみじみムードに包まれた。約2時間の通常メニュー消化後、礒部選手会長を中心に輪をつくり1本締め。礒部は「このユニホームを着て戦ったという誇りを持って、新しいところに行っても頑張ろう」とナインに挨拶。この日、欠席した中村、水口らも参加予定の9日の全員ミーティングで、活動終了となる。

だが分配ドラフトを翌日に控え、郷愁に浸ってばかりもいられない。合併球団入りが確実の北川は「誰1人として(オリックスに)望んでは行かないと思う。僕は礒部と違って強くは言えないけど…。煮え切らない思いは強い」と心境を吐露。同じく阿部真は「納得しなきゃしょうがない」と話した。生え抜きの石渡2軍監督は「新天地でもバファローズ魂を見せろ」と選手を諭したという。近鉄が消滅しても猛牛戦士は「魂」を胸に、待ち受ける現実に立ち向かう。

◇オリックスナインは淡々

一方、オリックスは神戸サブ球場で淡々と練習メニューをこなし、感傷的なムードはなかった。練習後、マネージャーから選手に「明日は携帯電話の通じるところにいるように」と分配ドラフトの結果通達についての説明があったが、あっさりと解散。選手会副会長の川越は「ウーン、モチベーションが下がっているのは確かですね。昨日のだめ押しで、正直ねぇ…」。近鉄礒部のプロテクト拒否を認めたことに対する説明が不足するなど、前日の小泉球団社長による説明会で露呈したフロントへの不満は残ったままだ。

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宮城の市民団体が球団に30の提言

仙台を本拠地にして誕生する新プロ野球球団「東北楽天ゴールデンイーグルス」に対し、宮城県内の市民団体が7日までに「トランペットなどの鳴り物禁止の応援」「打球音、捕球音の聞こえる野球場に」など大リーグスタイルの応援の提言をまとめて提出した。メンバーは「応援も球場も、新しいスタイルを生み出したい」と言う。11日の会合には楽天野球団の職員も初めて参加する。地域密着型の球団へ、球団側と市民側との対話が始まっている。

◇メジャー手本

提言をまとめたのは、宮城県内のプロ野球ファンの市民団体「東北のプロ野球を応援する市民の会・宮城」。「市民の会」では今月3日に、楽天球団の三木谷浩史オーナーが仙台を訪れた際に「市民からの提言書」を既に手渡していた。

同会の代表、竹内健二さんは「応援も、球場も、旧来の日本のプロ野球にはない新しいスタイルを生み出したい」と話す。ロッテが宮城球場を本拠地にした70年代、地元局でラジオの実況中継をしていたという副代表の吉岡徹也さんも「誰もが心から楽しめるような野球場にしてもらいたい」と話した。

提言書はA3サイズの用紙4枚にまとめられたもの。

(1)
太鼓やトランペット、メガホンなどの鳴り物は禁止
(2)
投手が投球モーションに入ったら応援はストップする
(3)
大型スクリーンや電子オルガンを活用して応援をリードする
(4)
打球音、捕球音や審判のコールが聞こえる野球場に

など大リーグ流を手本にした「宮城球場方式」が書き込まれている。提言は応援だけではない。

(1)
座席にドリンクホルダーとミニ机を設置して欲しい
(2)
選手により近いフィールドシートを新設して欲しい
(3)
スコアボードの表示はストライク(S)ボール(B)アウト(O)の順ではなく大リーグ方式のBSOの順番にして欲しい

などファン、観客の視点から約30項目、球場改修についても提案した。

元々はプロ野球好きが集まった市民団体。市民球団の誘致を目指して02年に発足した「仙台市民球団企業組合」の顧問を務めた竹内さんら約50人の会員がいる。

楽天側も興味を示しており、11日の同会の会合には、楽天野球団の職員が初めて参加し、意見交換する。竹内さんは「球団と市民の対話の第1歩。定期的に開催していって、いずれは三木谷さんにも参加していただきたい」と話している。

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