わたしはかもめ2004年鴎の便り(11月)

便

11月11日

千葉マリンベンチ上でサイン会

◇ボビーのアイデア

ロッテのバレンタイン監督が、千葉マリンスタジアムを改造してファンサービスを図る。11日、同球場で行われた営業会議に監督としては異例の参加。ファンとの触れ合いのため、アイデアを出した。会議後は球団職員と球場を見回り、改造ポイントを挙げた。目玉となるのが一塁側ベンチ上でのサイン会だ。これはベンチ横に階段を新たに設置して、監督、選手が試合前、上にのぼる。さらに観客との間に高さ2メートルほどの金網フェンスがあるが、これを一部開閉式に改造。そこから観客が一塁側ベンチ上に入り、選手とサイン会などを行う。施設改造には球場側の許可がいるため、今後、具体的に煮詰める。バレンタイン監督は「プロモーションの考えをいくつか持っている。ファンサービスのために、努力していきたい」と意欲を見せた。

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千葉マリンをボールパーク化[報知]

ロッテも千葉マリンの“ボールパーク化”を目指す。ボビー・バレンタイン監督が11日、千葉マリンで行われた営業会議に異例の出席。来季から一塁側ベンチの屋根をサイン会場にする構想を提案するなど、ファンとの一体化を図るプランを披露した。

今季は監督室の窓を開放して即席サイン会を行っていたが、来季からバージョンアップ。一塁側ベンチ上のフェンスを開閉式にして、ナインが試合前に屋根の上でサイン会を行えるようにする。さらに、フィールドで写真撮影会を行うことも提案。「様々なプロモーションで、ファンサービスを充実させたい」と前向きだ。

営業担当者も「多くの提案をしてもらった。何とか実現させたい」と今後、千葉市などと協議する方針だ。ロッテ復帰1年目となった今季の観客動員は前年を40%以上増加となる159万6000人の球団新記録を達成。来季も指揮官のアイデアが集客力アップに一役買いそうだ。

◇来季コーチ、スタッフ発表

ロッテは11日、来季のコーチングスタッフを発表した。横浜コーチに就任した福沢2軍バッテリーコーチを除き、全てのスタッフが残留。吉鶴1軍ブルペン補佐が2軍バッテリーコーチに配置転換される。また、コンディショニング担当として、パドレス・大塚の通訳兼コンディショニング補佐を務めた高橋純一氏(28)を採用した。

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来季スタッフ発表

◇パ軍大塚の通訳、高橋氏が新加入

ロッテは11日、来季スタッフを発表した。横浜コーチに就任する福澤2軍バッテリーコーチを除く、今季スタッフ全員が残留。福澤コーチの後任は吉鶴1軍ブルペン補佐が担当する。またバレンタイン監督の意向により、高橋純一氏(28)が新たにコンディショニング担当となった。高橋氏は03年にユナイテッド・ステイツ・スポーツアカデミー大学院を卒業。今年はパドレスのコンディショニング補佐で、大塚の通訳も兼務していた。

1軍氏名出身校背番号
監督B・バレンタイン54南カリフォルニア大2
ヘッド兼外野守備走塁西村徳文44福島高78
投手井上祐二41都城高79
打撃T・ロブソン58アリゾナ大82
バッテリー袴田英利49法大85
ブルペン担当園川一美41日体大81
内野守備走塁F・ランペン45セークレッドハード大83
1・2軍巡回佐藤嘉幸60甲府工高89
高橋慶彦47城西高87
コンディショニング高橋純一28USスポーツアカデミー大学院
2軍氏名出身校背番号
監督古賀英彦65近大71
打撃兼外野守備走塁高沢秀昭46苫小牧工高75
投手兼トレーニング荘勝雄45輔仁大88
バッテリー吉鶴憲治33鹿児島商工高77
内野守備走塁佐藤兼伊知45北海高76

◇高橋純一氏経歴

1976年8月18日生、28歳。2003年ユナイテッド・ステイツ・スポーツアカデミー大学院卒。2003年、モービル(AA)パドレス傘下コンディショニングインターン。2004年、サンディエゴパドレス通訳兼コンディショニング補佐。

◇ボビー、営業会議に出席

バレンタイン監督が11日に行われた営業会議に出席。現場の責任者として、ファンサービスなどにアイデアを出した。

昨年も営業会議に出席したが、就任直後だったため営業サイドの要請を受けるだけだったが、今年は現場サイドとしての要望を出した。特に、毎試合マリンスタジアムで行ったサイン会について、ベンチ上のスペースを使用することを提案した。

ベンチの上に登る階段は常設されていないが、8日の秋季練習でネットを外すために架けてあった脚立でベンチの上に登りサイン会を行ったが、この場所を利用することを提案。フェンスも開閉式にしてファンとのコミュニケーションを図りたいと訴えた。

また、現在球場の正面で行われている写真撮影会もフィールドで行うように改善を要望した。

「様々なプロモーションで、ファンサービスを充実させたい」と話したバレンタイン監督。来シーズンは、さらにファンとのコミュニケーションを密にしていきたい考えだ。

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日米野球第6戦

◇全米1−5全日本

全日本の先発松坂は150キロ近い速球とスライダーを主体に4回までパーフェクト。6回に1点を失ったが最後まで速球組み立てを崩さず5安打1失点で完投。長打不足だった打線は佐伯が8回にチーム初本塁打。岩村が三塁打を含む2長打し城島も2二塁打。大リーグ選抜は攻守に精彩を欠いた。

123456789R
全日本0200100205
全米0000010001

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ゴールデングラブ賞

落合中日の鉄壁守備陣が勲章を手にした。守備のスペシャリストを記者投票で選ぶ「三井ゴールデン・グラブ賞」が11日、発表された。セ・リーグでは、9ポジション中6部門で中日勢が受賞。72年のダイヤモンド・グラブ賞創設以来、1球団から6人が選出されたのはリーグ史上初。

パ・リーグセ・リーグ
守備位置選手名チーム選手名チーム
投手松坂大輔西武川上憲伸中日
捕手城島健司福岡ダイエー古田敦也ヤクルト
一塁手松中信彦福岡ダイエー渡辺博幸中日
二塁手井口資仁福岡ダイエー荒木雅博中日
三塁手中村紀洋大阪近鉄岩村明憲ヤクルト
遊撃手川ア宗則福岡ダイエー井端弘和中日
外野手SHINJO北海道日本ハムアレックス中日
谷佳知オリックス英智中日
村松有人福岡ダイエー赤星憲広阪神

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楽天、前ロッテ・ミンチー獲得へ[ニッカン]

楽天がロッテを退団したネイサン・ミンチー投手(35)をリストアップ、獲得へ向け最終調整に入っていることが11日、明らかになった。ミンチーは今季、右ひじのクリーニング手術のため6月中旬に離脱。4勝3敗、防御率5.70に終わりロッテを退団した。

しかし広島、ロッテを通じて7年間で5度の2ケタ勝利を上げるなど、安定感のある投球と、中4日の投球間隔でも苦にしない馬力は折り紙付き。楽天首脳は右ひじの状態が万全なら貴重な戦力として判断し、調査を続けていた。

この日、キーナートGMは「外国人は投手、野手とも順調な交渉が続いている。楽しみだ」と説明。前日、三木谷浩史オーナーが「大物がとれるなら10億円出す」と宣言したのとは別の予算枠内で、ミンチーと阪神を退団したマイク・キンケード内野手(31)の獲得を目指す方針。巨人ペタジーニの退団が確実になったが、同GMは「3、4番目のプランならあるかな」と積極的ではなかった。

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ソフトバンク審査必要、簡略化方法を支持[ニッカン]

プロ野球の根来泰周コミッショナーは11日、情報通信大手、ソフトバンクがダイエーを球団買収して日本プロ野球組織(NPB)への参加資格取得を申請した場合について「野球協約にあるんだから審査はやる」と明言した。

野球協約では来季に向けて球団譲渡する場合、今年の11月30日までに実行委員会、オーナー会議での承認が必要だ。しかし、特別な事情がある場合は、実行委がこの期限を延期することができる。根来コミッショナーは「報道されているような話(球団買収計画)があれば、(期限を)延ばさないといけない。審査となれば多少時間も掛かると思う」と述べ、仮にソフトバンクが球団買収しても多少の日数を要するとの見解を示した。

しかし、ライブドアと楽天が新規参入を申請した際に新設した審査小委員会の開催などについては「僕の考え方だが、この前は2つの中から1つ選ぶということだったが、今度はダイエーが売り手として十分かどうか考えている。そういった点で前回とは濃淡がある」と簡略化した審査方法を支持した。

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ソフトバンクが参入審査を要望…楽天の挑発受けて立つ[サンスポ]

ダイエー球団の買収が決定的な情報通信大手、ソフトバンクが11日、日本プロ野球組織(NPB)の審査小委員会による審査を受け入れる方針を打ち出した。新規参入した楽天・三木谷浩史オーナーから「同じようなプロセスを踏むのがスジ」と挑発されたことを受けての表明。来季参入へ正規の手順を踏んで球界参入する。

ライバルの牽制球にも動じない。前日10日に楽天・三木谷オーナーから「我々のときはあんなに審査したのだから、同じようなプロセスを踏むのがスジ」とチクリといわれたソフトバンク。それならばとばかりに、審査小委による審査を受け入れる方針を打ち出した。

「正々堂々と正面玄関から」が、孫正義社長の球団買収のモットー。ソフトバンク側は「色々言われるぐらいなら、むしろ審査をしてもらった方がいい」と強気に言い切る。

球団買収は新規参入とは違い、スタッフや選手はそのままで球場の問題もない。さらに保有資産2兆円という豊富な資金力。同じIT企業とはいえ、楽天との“体力差”はケタ違い。それだけに審査小委による公開ヒアリングでも、びくともしない。むしろ大歓迎なのだ。

15日の実行委員会でダイエー側からの球団譲渡についての経過説明をへた後、月末にも開かれる臨時オーナー会議で承認を受け、晴れて“ソフトバンク・ホークス”が誕生する。鷹(ホークス)Vs鷲(イーグルス)。IT対決の前哨戦は、早くもスタートしている。

◇新規参入審査は必要ない…巨人・滝鼻オーナー

滝鼻卓雄オーナー会議議長(巨人オーナー)は11日、ダイエー球団の買収が決定的なIT関連のソフトバンクについて、楽天の新規参入の際ような審査は必要ないとの考えを示した。巨人のキャンプ視察に訪れた宮崎で、滝鼻議長は「(ソフトバンクの)ヒアリングぐらいは必要だが、既に球団はある。監督、コーチ、選手、球場、周辺環境、全て整っている。新規参入とは手続き的に全く同じ必要はない」と語った。現時点でオーナー会議招集の要請はないが、協約に定められた今月30日の承認期限を「1、2日遅れたから違反という人はいない。機動的、とはそういうこと」と柔軟に対応することを示唆した。

◇審査簡略化を支持…根来コミッショナー

根来泰周コミッショナーは、ソフトバンクのダイエー球団買収に関して「報道されているような話(買収計画)があれば(承認期限を)延ばさないといけない。審査となれば多少、時間もかかると思う」と語った。滝鼻オーナー会議議長と同様、楽天参入時の審査小委員会の開催などについては「僕の考え方だが、この前は2つ(楽天とライブドア)の中から1つ選ぶということだったが、今度はダイエーが売り手として十分かどうか考えている。そういった点で前回とは濃淡がある」と簡略化した審査方法を支持した。

◇ダイエー・佐々木球団会長が球団売却を初めて認める

ダイエー・佐々木博茂球団会長が11日、福岡市内の球団事務所で「売却するとすればソフトバンクを第1として話し合っている」と初めて認め、15日のパ・リーグ理事会、実行委員会で、球団売却について説明することを明かした。コロニーも含めた3社間では大筋で合意しており、事実上の正式発表となりそうだ。

◇球団全株を売却も

ダイエーがソフトバンクに対して球団株の全株を売却する方向で検討を始めたことが11日、明らかになった。これまでダイエーは20%程度を保有する方針だったが、産業再生機構や主力取引銀行が「一部所有するのは意味がない」と継続保有に難色を示し、10日に蓮見社長が同機構を訪れて方向転換したとみられる。ソフトバンクは今後、地元財界に株を一部所有してもらう方向で調整するが、中内オーナーの保有する2%についてはそのままで、球団の役職に就いてもらう方針だ。

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中内一族、球界に別れ[報知]

◇2%のダイエー球団株放出

中内一族が球界に別れを告げる。ダイエーの中内正オーナーが11日、スポーツ報知の取材に対し、所有する2%の球団株を手放し、買収を進める通信情報大手ソフトバンクの球団運営には名誉職も含めて一切関与せず、完全に身を引く覚悟を固めたことを明かした。また、この日、ダイエー本社も98%の全株式を売却する完全撤退の方針を固めた。15日の実行委員会で球団売却案を報告する。

ダイエー創業者の父・功氏と親子で描いた壮大な夢物語が幕を閉じる。「16年間、走り続けてきたから、ゆっくりしたい」去就について中内オーナーが、きっぱりと言い切った。「九州にしっかりと球団を根づかせたいという志半ばだけど、次の人がやってくれることを期待している」と、ソフトバンクの球団運営には加わる意思がないことを明確にした。

ソフトバンクの孫正義社長は10日の会見で中内オーナーに関し「多くのファン、選手に支持されている方。何らかの形で継続して、遇していきたい」と、新球団でのポストを用意する考えを示したが、中内オーナー自ら決断を下した。8日には極秘で本社・蓮見敏男社長と会談。ソフトバンクへの球団売却方針を伝えられ、沈黙を守ってきたが、この日、無念の思いを打ち明けた。

1988年の南海買収時から球団運営に加わり、91年にはオーナー代行に就任。2000年には功氏から40%の球団株式を譲渡され、01年1月にオーナーに就任した。02年には本社からの株式の無償提供の要求を拒否。本社が球団債権の80億円を株式化することにより、持ち株比率が2%に落ちたが、03年11月、当時の本社・高木邦夫社長名でオーナー会議に提出された「確認書」により、ここまで地位が守られてきた。

パ・リーグの巨人を目指して、球界に新風を送り込んだ青年オーナー。「よく、ここまで強くなったじゃないですか」と、16年を振り返り感慨深げ。今後は新生ホークスの戦いをそっと見守ることになる。

◇本社も全株売却

ダイエー本社は11日、保有するホークスの球団株式98%の全株式を、ソフトバンクに売却する方針を固めた。当初は優勝セールなどを期待して、20%程度を継続保有する考えだったが、再建支援を要請している産業再生機構、主力取引銀行が本業のプラス効果は少ないと難色を示した模様。本社の取締役も兼ねる球団の佐々木博茂会長は「色々な案があるのでシミュレーションをしている段階」と、売却の進展状況を説明した。

ソフトバンクは地元・福岡の理解を得るため、株式の一部を地元財界に所有してもらう方針で、地元財界との調整を進めていく。既に10日には九州電力など福岡の代表的企業10数社の幹部が会談。株取得について賛否が分かれているが、支援委員会を作って検討することを確認した。日本プロ野球組織の承認を得たい球団側では、15日の実行委員会で、球団売却案を説明する予定だ。

◇譲渡期限の延長を検討

プロ野球の根来泰周コミッショナーは11日、ダイエーの球団売却問題について、「報道されているような話があるのなら、期間を延ばすことも必要なのでないか」と話し、野球協約で11月30日と定められた譲渡期限延長の検討を示唆した。また「協約にあるのだから審査はする」と明言した。

協約では第31条で「新たにこの組織(NPB)の参加資格を取得しようとする球団は、(中略)11月30日までに実行委員会、オーナー会議の承認を得なければならない」とされている。一方で特別の事情がある場合は期限延長も可能、としている。

「本当に(売却の)話があるなら、期限を延ばさないと…審査にも多少時間が掛かるだろう」と根来コミッショナーは説明した。審査については新規参入を希望した楽天、ライブドア両社の審査に当たった「審査小委員会」のようなものは立ち上げず、野球協約第32条に明記されているように実行委、オーナー会議での話し合いが軸となりそうだ。「前回は2社の中から1社を選ぶということだった。今度はダイエーが売り手として十分か判断をしている。そういう意味で(審査に)濃淡があるだろう」と話した。

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孫社長、NPBの審査“受ける”[スポニチ]

ダイエー球団買収が確実な通信大手ソフトバンクが11日、日本プロ野球組織(NPB)の参入審査に応じる姿勢を示した。同社関係者が「むしろ審査をやってもらった方がいい」と語った。

先に審査を受けて参入した楽天・三木谷浩史オーナー(本社会長兼社長)が10日に「どういう考えで経営するのか。これまで企業を手放したことがなかったか、などを聞かないといけない」と“物言い”をつけたことへの回答で、ソフトバンク側は「後から色々言われるよりいい。(審査で)何も困ることはない」と自信を示した。ライブドアと争った参入審査では経営体力の差で勝った楽天の総資産は2600億円、ソフトバンクは2兆円に上る。孫正義社長も「正面玄関から堂々と入っていきたい」と、審査には迅速に対応する構えだ。

審査に関し、根来泰周コミッショナーは買収成立後、ソフトバンクが参入申請した場合「野球協約通り審査はやる」と明言した。ただ「審査となれば時間もかかる。(期限を)延ばさないといけない」と、ソフトバンクの加盟は12月となる見通しとなった。協約上、来季参入には11月30日までにオーナー会議などの承認が必要だが、特別な事情があれば期限を延長できる。

審査小委員会などについて、根来コミッショナーは「僕の考えだが、この前は2つから1つ選んだ。今回はダイエーが売り手として十分かどうか考えている。前回とは濃淡が違う」と簡略化した審査方法を支持した。

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ダイエー、ソフトバンクに全球団株売却へ[ニッカン]

大手スーパー、ダイエーが情報通信大手のソフトバンクに対し、福岡ダイエーホークスの全株式を売却する方向で検討していることが11日、分かった。 経営再建支援を求めた産業再生機構や主力取引銀行が継続保有に難色を示していることに配慮し、株の過半を売却し、球団株式の一部を継続保有するというこれまでの方針を転換した模様。ソフトバンクは、地元財界に株式を一部所有してもらう方向で調整を進める方針だ。

再生機構などは、球団株の一部だけを保有しても営業面でのプラス効果は限定的で、ダイエーが期待する優勝セールなどは球団側にその都度、名義料などを支払うことで十分可能との見方を示しているとされる。

ダイエーはプロ野球12球団の代表が集まって15日に開く実行委員会で、球団を売却する方針について説明することにしている。

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審査?望むところ!ソフトバンク強気[ニッカン]

◇ダイエー買収へ正々堂々

「福岡ダイエーホークス」買収が決定的な通信大手のソフトバンクが、正々堂々と球界参入を目指す。11日、ソフトバンク関係者は「審査してもらっても全然構いません。むしろ、やってもらった方がいいですかね。何も困ることはありませんから」とキッパリ語った。これは前日、来季から新規参入する楽天の三木谷オーナーから「チームがある場合でも審査は当然」などの発言があったことに対するもの。既存球団を引き継ぐ場合では異例ともいえる“審査要求”を歓迎する姿勢をみせた。

ソフトバンクグループは総資産2兆円と資金力は豊富だ。06年をメドに参入を目指している携帯電話事業でも、試合の動画を配信するプランも描いている。既に孫社長はチーム強化に全力を注ぐことも明言しており、楽天とライブドアが審査された際に焦点となった“企業体力”や野球への“情熱”に注文をつけられるはずがないという訳だ。

ホークス買収の正式発表や新球団スタートに向け、いよいよ準備も本格化する。球団の冠となる統合ブランドも考案中で、ユニホーム製作などにかかわるチームづくりを急いでいる。もちろん、本拠地となる福岡への配慮も忘れない。孫社長は球団買収が決まり次第、地元政財界にあらためて協力と理解を仰ぐため、挨拶回りを行うことになりそうだ。

ダイエー本社は98%保有している球団株の全株式を手放すが、ソフトバンクが新たなチームの将来を切り開いていく。

◇資格変更でコミッショナー「期限延長も」

根来泰周コミッショナーは11日、ダイエーの売却問題に触れ「ダイエーから話があれば、期間を延ばさないといけないということを実行委員会で言わなければならないと事務局長に言っておいた」と話した。15日の実行委員会でダイエー側から説明があることになっている。野球協約では、参加資格の変更は11月30日までに実行委員会とオーナー会議の承認が必要と定められているが「審査を必要とするなら多少の時間がかかる」という見通しに立ち「延長」の発言となった。

ただし審査については、2社から楽天を選んだ先頃の新規参入とは違い「濃淡がある」とし、小委員会などではなくあくまで協約の範囲内で厳正に審査すべきだとの意向を示した。またオーナー会議議長の巨人滝鼻オーナーもこの日、「1日2日遅れたから協約違反という人はいないでしょう。それこそ機動的に動きますよ」と今月末の期限にしばられず、柔軟に対応する考えを示した。

◇ダイエー売却15日正式発表

ダイエー佐々木博茂球団会長は11日、15日の実行委員会で、ソフトバンクへの球団売却を正式に報告する意向を示した。この日、福岡ドーム内で「これだけ世間の皆さんを騒がせているのだから、何らかの形で報告しなきゃいけないと思う。提案になるか報告になるかは分からないが」と語り、12日にダイエー本社から売却の経過説明を受けた上で、実行委員会に報告すると共に正式発表する見込みだ。佐々木会長は前日10日にはダイエー本社の蓮見敏男社長と共に都内で根来コミッショナーと会談しており「色んな方に相談、報告をしています」と、売却への最終調整を進めている。

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ソフトバンクは新規参入とは審査異なる[ニッカン]

プロ野球巨人の滝鼻卓雄オーナー(オーナー会議議長)は11日、ソフトバンクがダイエー球団を買収した場合の加盟審査について「球団や球場があり、周辺環境が整っている。ヒアリングくらいはするだろうが、(新規参入とは)形式的には全く同じではない」と述べ、楽天とライブドアに対するような審査にはならないとの見解を示した。

この日、秋季キャンプ地の宮崎市を訪れた同オーナーは、現時点でオーナー会議招集の要請はないとしながらも「当該球団から来季開幕に間に合わせたいとの強い要望があれば、機動的にやる」と語った。来季からの加盟には原則として今月30日までにオーナー会議の承認が必要となっている。

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ダイエー佐々木球団会長が進展状況説明[ニッカン]

ソフトバンクへの球団売却が大詰めを迎えているプロ野球、ダイエーの佐々木博茂球団会長は11日、福岡市内の球団事務所で「(ダイエー本社は)球団を売った場合、どういう形がいいのかを考えている。中身は固まっていないが、色々シミュレーションをしている」と球団売却について進展状況を説明した。15日の実行委員会で球団として経過説明する予定だが「どういう報告になるか分からない。12日に本社と打ち合わせをする」と述べた。

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田尾監督、話せる楽天、仙台で結団式

東北楽天ゴールデンイーグルスの結団式が11日、本拠地の仙台市で行われた。田尾安志監督は初顔合わせの40選手の前でフロント、監督、コーチ、選手の風通しを良くした対話路線を打ち出し、1年目で優勝を目標に掲げた。秋季練習限定の投打の主将に小林宏投手と礒部公一外野手を指名。イーグルスが動き出した。

ぎこちなかった昼食会が一気に和やかになった。壇上の田尾監督が期待の快足外野手・森谷昭人を壇上に呼び「1年間パチンコ断ちしてみないか?」と約束を迫った。突然の言葉に森谷はたじろいだが、就任直後の指揮官が、自分の趣味を知っていたことに感激した。「1年間パチンコ断ちします!」。初めて心が通った瞬間だった。

楽天第1期生の40選手を前にした田尾監督は「何か困ったらどんどん言って来て欲しい」と力説。「(首脳陣に)嫌われて使われなかった選手も多いと思う」とも言った。チームの起用法や方針にフィットせず、精神的に腐っては選手、チームに好影響は1つもない。好き嫌いで起用しない。だから、不信感が腹にたまる前に打ち明けて欲しい、と強調した。

自身の経験がそう言わせる。中日時代、選手会長だった田尾監督は施設や待遇面など気になることを、選手を代表して球団や首脳陣に進言した。「煙たい存在」と、睨まれた末に西武移籍を経験した。「出されちゃったんですよ」。同じ悔しさを選手に味わわせたくないと決めている。

反面教師にしたいことがある。巨人清原が不信感を球団に訴えた1件が起きた時だった。田尾監督は「あってはならないこと。ましてや球団が仲介役になるなんて…」と、監督と選手が直接、話し合えないことを嘆き「対話」が重要なことを肝に銘じた。

選手を知ることも対話の第1歩だ。秋季練習では全選手をビデオ撮影し、体力測定も行い個人メニューを作成する。小林、礒部と投打の主将を指名したのは「チームが動きやすくなるように」と、ベテランが若手の意思を吸い上げやすい形をつくるためだった。「最下位じゃなければいいや、なんて意識じゃだめ。優勝します」と力を込めた。個々が100%力を発揮できれば…。環境づくりが始まった。

◇楽天参入景気!?広告効果350億円

楽天が「球界参入景気」に沸いていることが分かった。楽天の三木谷浩史社長が11日、都内で04年度第3四半期の決算説明会を行い「(参入を表明した)9月以降、流通総額が顕著に増加した」と本業の効果を明らかにした。主力業務のネット上で展開する仮想商店街は、初めて出店1万店舗を突破。売上高、経常利益とも前期比で大幅アップを計上した。三木谷社長は「年間広告効果は最大350億円程度ある」と試算し「楽天を知らない人はいなくなった」と新規参入メリットを喜んだ。

◇不安は家探し

楽天の仙台事務所オープンが来月10日に決まった。選手は「家探しが不安」と口を揃えた。12月までは小さな仮事務所しか拠点がなく、住居問題が当面の悩み。前近鉄の吉岡は、仙台の不動産情報誌をまとめて4冊購入し「かみさんに頼まれて」と大事そうに持ち帰った。仙台空港の書店では、関連雑誌が全て売り切れ。今回ばかりは、仙台銘菓「萩の月」を超える人気の“お土産”となった。

キーナートGM
「(結団式で)我々はファミリー。ファミリーなら高いハードルも越えられる。チーム、フロント、仙台市民の間にギャップのない一体感もつくりたい。」
礒部
「(秋季練習限定の野手の主将に任命され)とうとう仙台にやって参りました。宮城球場を満員にするため、チームの中心になれるよう頑張ります。」
大島
「楽天はファンのためのチーム。失敗したらファンが離れる。何でもやります。」
小林
「(投手の主将に指名され)田尾監督と目が合った瞬間、『やれ』と言われました。思いつきかもしれませんが頑張ります。」

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田尾監督指名、磯部が楽天リーダー[スポニチ]

パ・リーグに新規加盟した楽天は11日、宮城・仙台市内のホテルで結団式を行い、分配ドラフトで獲得した40選手と球団首脳、スタッフが初めて一堂に会した。田尾安志監督が礒部公一外野手を野手リーダーに指名。球団合併の際に強い指導力を発揮した前近鉄選手会長をまとめ役に「東北楽天ゴールデンイーグルス」が羽ばたいた。

結団式の会場に力強い声が響く。選手を代表しての決意表明。「今日という日を迎えてすごく新鮮な気持ちです」と切り出した礒部は踏ん切りをつけるように続けた。「オリックスと近鉄の選手は、今年1年非常に辛い思いをした。今日を区切りに力を合わせ、強いチームをつくろう」。

わずか40人で踏み出した第1歩。結団式を前に訪れた県営宮城球場は改修工事が始まったばかりで大阪ドームやヤフーBBとは比較にならない。田尾監督も「来年はどんな野球をしたいか、自分の構想に当てはめるのではなく、能力を生かすため選手に合わせたい」と打ち明けた寄せ集めの布陣。まさにゼロからの出発だ。だからこそ指揮官も礒部に大役を託した。「礒部は今までもチームを引っ張ってきたからね。しっかりとまとめて僕らがやりやすい環境を整えてくれるでしょう」。

全選手が出揃う春季キャンプまでの暫定指名。投手リーダーには「フラフラしてるから自覚を持たせたい」と小林を指名した田尾監督も礒部への期待は大きい。ストに発展した合併劇でのリーダーシップ。労使妥結で合併を容認した際の熱い涙。激動の船出に思い悩む選手を束ねるのにこれ以上の適任者はいない。

結団式後は関係者全員でイベントが行われている市役所近くの公園へ出向いた。約1000人の市民から熱い歓迎。握手や写真撮影に応じた礒部は「温かい歓迎で嬉しかった」と振り返った。

苦戦必至。だが、期待を裏切る訳にはいかない。「当然トップを目指す」と優勝を目標に掲げた指揮官に礒部も「田尾監督を胴上げしよう!」と宣言。鷲の群れが栄光を目指して戦い始める。

◇一場が学長に謝罪

自由獲得枠での楽天入りが決定している明大・一場靖弘投手が11日、東京・駿河台の明大学長室でスカウトからの金銭授受問題など一連の騒動について納谷広美学長に謝罪した。約25分間の話の席上で楽天入りについても報告。納谷学長から「野球を続けられるんだから明治らしく“前へ前へ”の気持ちでやりなさい」と激励された。

一場は前日の10日に練習を再開。捕手を立たせたまま40球の投球練習も行った。「肩の具合は全然落ちていなかった」と、9日に楽天・キーナートGMから開幕投手を示唆された未来のエースは笑顔をのぞかせた。

また、新潟県中越地震の被災者へ「自分がプロ側から受け取ってしまった額(計285万円)以上の寄付を最低でもしたい」と話し、ボランティア活動のため被災地を訪れたい考えも明かした。

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プロ野球の楽天が船出!仙台で結団式[ニッカン]

プロ野球パ・リーグに新規加盟した楽天は11日、仙台市内のホテルで結団式を行い、8日の分配ドラフトで獲得した全40選手と球団首脳、スタッフが初めて顔を合わせ、新球団「東北楽天ゴールデンイーグルス」としてのスタートを切った。

結団式には吉田敬球団社長、マーティ・キーナートGMら球団首脳のほか、田尾安志監督をはじめコーチ陣も出席した。選手は礒部公一外野手らが決意も新たに、晴れやかな表情で式に臨んだ。

キーナートGMは「チームが結成され、新しい子供ができたような気分。誕生した日は忘れない。全員がファミリーになれば、全てのハードルを乗り越えられる」と話した。また、結団式に先立ち、本拠地となる県営宮城球場を視察した。

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楽天結団式、礒部が“初代選手会長”[報知]

チームリーダーは礒部−。パ・リーグに新規加盟した東北楽天ゴールデンイーグルスの結団式が11日、仙台市で開かれた。8日の分配ドラフトでオリックス、近鉄から移籍した40選手が本拠地・宮城球場に初見参し、市役所前の歓迎イベントには約1000人の市民が集まったが、知名度は今1つ。そんな中、球界再編騒動の渦中で近鉄選手会長として名前を売った礒部公一外野手に人気が集中。田尾安志監督も早速、礒部を“初代選手会長”に指名した。

まさにゼロからのスタート。40人の選手を引き連れて市役所前にやってきた田尾監督は、早速市民に問いかけた。「顔と名前が一致する選手はいますか?」“ゴールデンルーキー”一場靖弘投手や大物外国人は未加入。静まり返ってしまった。「いない?ちょっと寂しいな。応援してやってください」と苦笑いするのがやっとだ。

ベテランの大島公一内野手は「仙台空港に着いたとき、盛大に待って頂いているのかと思ったけど、それほど歓迎されてなかった」と正直に打ち明けた。理想とは違い、これが新球団の現実だった。

キーナートGM、山下ヘッド、駒田打撃コーチの方が人気が高い。その中で熱烈な声援を受けたのが礒部だった。合併再編騒動の中、日本プロ野球組織(NPB)との協議・交渉委員会では涙を流して闘った熱い姿は、東北に届いていた。「今年のプロ野球は色々ありました。今年1年辛い思いをしながらプレーしてきた。今日こそそれに区切りをつけて、秋には田尾監督を胴上げしましょう」。

結団式でそう挨拶した礒部に田尾監督は13日から藤井寺球場で始まる秋季キャンプのリーダーに任命した。小林宏投手との連名だが、監督は「小林はフラフラしないように命令した。礒部がまとめてくれるでしょう」と期待した。

キーナートGMは結団式で「仙台の人達と地域密着したい。学校、施設、老人ホームの訪問をシーズン中からお願いしたい。監督の許しを得た」と異例の注文を行った。早速選手達は名札をつけて、握手会を行った。球団数が減らずに野球ができる喜びを噛み締めた。外国人スーパースターなど華やかな話題が先行する新球団だが、仙台市民の冷静な反応が、礒部の存在、新球団誕生の意義を再認識させてくれた。

◇楽天本社、顧客大幅増

楽天の三木谷浩史オーナーが11日、都内で自社の04年度第3四半期決算説明会を行い、プロ野球新規参入による宣伝効果を強調した。楽天の顧客会員数は同年第2四半期に比べ65万人増加し、過去最高の244万人になった。10月には同社のインターネット店舗「楽天市場」の出店社数が1万店を突破。球団保有による広告効果は、年間で最大350億円と試算されている。

三木谷オーナーは「今や日本に楽天の会社名を知らない人はいなくなった」。非インターネットユーザーにも知名度が上がり、同オーナーは「企業としての格が上がった」と豪語。球団の年間赤字額については「多くても20億円まで」とし、5年目で黒字化するという当初の目標も前倒しにすることを明言した。

会見後は報道陣に囲まれ、10日に「(外国人獲得に)10億円ポケットマネーで出す」と発言したことについての質問が飛んだが、「今日は決算報告だから、野球はノーコメント」と言い残し会場を後にした。

◇外国人4番候補をGMがリストアップ

楽天のマーティ・キーナートGMは11日、期待される外国人4番候補について、巨人退団が濃厚なロベルト・ペタジーニ内野手がリストに入っていることを認めた。同GMは「うちは別の大物を狙っている」と、本命は他の選手であることをほのめかしながらも、「ペタジーニはプランB、プランC」と話し、本命との交渉次第では、ペタジーニが第2、第3の候補として控えていることを明かした。

本命については明かさなかったが、ヤクルトとの来季契約が決まっていないアレックス・ラミレス外野手も有力候補だ。田尾監督は「退団が決まっていない選手については、コメントできません」と慎重だった。

また三木谷オーナーがポケットマネーで10億円出すという別枠の超大物外国人について、同GMは「監督はロジャー・クレメンス(アストロズ)と言ってるが、いいですね。イチローやマツイというのもあるよ」とまだ模索中で、夢の段階のようだ。

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楽天ラミ&ペタW獲り!キーナートGM自信満々[サンスポ]

新球団「楽天イーグルス」は11日、仙台市内で結団式を行い、分配ドラフトで獲得した40選手と球団首脳が初めて顔を合わせ、新たなスタートを切った。マーティ・キーナートGMは40選手を「チームの基盤」と評しつつ、助っ人外国人との交渉も順調と明言。関係者によると、ヤクルトのアレックス・ラミレス外野手、巨人との独占交渉期限が切れたロベルト・ペタジーニ内野手のW獲りを目指しているという。

杜の都から球界革命を目指す楽天が、神宮の杜の人気者に目を付けた。ターゲットはヤクルトの右の大砲、ラミレスだ。チーム編成を急ぐ楽天は、来季の投打の柱を外国人助っ人にまかせる方針。特に打線は3人の外国人を獲得する予定で、徐々にその骨格が固まりつつあるようだ。キーナートGMはこの日、「楽天は(相手に)なめられないチームができる、と思う。クリーンアップも外国人との交渉が順調にいっている」と自信を漲らせた。

仙台市での結団式に集結した40人を見ると、前近鉄の礒部、川口ら左の好打者が目立つ。一方、右は前近鉄の吉岡は怪我が完治しておらず、手薄な状態。そのため、昨季は本塁打と打点の2冠をゲットしたラミレスを新球団の4番候補として、リストアップした。ラミレスは現在、ヤクルトとの契約交渉で、3年総額7億円を提示されているが、まだサインはしていない。ヤクルトとの交渉が決裂すれば、新天地を楽天に選ぶ可能性もゼロとはいえない。

楽天は、4番について国内での実績を重視。10日に巨人との独占交渉権が切れたペタジーニを中心とした打線も想定している。実際、田尾監督は前夜、「2、3日中にも4番を発表できるのではないか」と発言。今後はラミレスと並行し、ペタ獲りにも本腰を入れる。ラミ&ペタ。左右の大砲をおさえれば、IT新球団はパ・リーグのダークホースに一気に躍り出そうだ。

◇40選手全員で宮城球場を視察

40選手全員がこの日朝、大阪から空路、仙台入りし、結団式に先立って本拠地となる県営宮城球場を視察した。前近鉄の川尻は内野席について、「ちょっと手を入れれば、十分使える。もう少し広くしてもらえれば」と注文。前オリックスの大島は「ファンとの距離が近いグラウンドになりそう。ロッカールームなど見えない部分も気にかけて」と訴えた。

◇礒部が結団式で気声「監督を胴上げしよう」

仙台市内のホテルで催された結団式では、吉田敬球団社長をはじめ田尾監督ら全スタッフが意気込みを述べた。選手では礒部が「今季は近鉄、オリックス両球団の選手とも非常に辛い思いをしたが、来年の秋には田尾監督を胴上げできるように頑張ろう」と気勢。ローテーションを期待される前近鉄の高村も「最低10勝はしたい」と意気込みを口にした。

◇小林、礒部が秋季練習のリーダーに

田尾監督はこの日の昼食会で、藤井寺球場で13日から始まる秋季練習のリーダーを発表した。投手陣は前オリックスの小林、野手陣は前近鉄の礒部が率いることになる。来春のキャンプ前に、あらためて正式な主将を任命する方針。

◇経団連・奥田会長が歓迎姿勢

経団連の奥田碩会長は、東北経営者大会で訪れた青森市内で会見し、楽天のプロ野球新規参入について「プロ野球の構造が変わるきっかけになる」と話した。同会長は「これまで日本の球団は企業の宣伝費で賄われてきた。楽天(のオーナー)は自分で金を出す本当の意味でのオーナーで、ダメになったらすぐ選手をトレードしたりと、大リーグと同じようなことが起きるだろう」と指摘。東北経済への影響についても「野球が盛んな東北地方がプロ野球空白地帯だった訳で、経済効果からするといいこと」と歓迎した。

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