わたしはかもめ2004年鴎の便り(11月)

便

11月12日

ファーム秋季練習打ち上げ

12日、ファームも合同秋季練習を打ち上げた。当初の予定では、1軍と同じ8日に打ち上げる予定だったが、オールイースタンチームが12日までオープン戦を行うため、オープン戦が終了する12日を最終日とした。

この日はロッテ浦和球場で日本通運とのオープン戦が行われる予定だったが、雨のため午前7時前に中止が決定。午前10時から室内練習場で練習を行い、午後0時過ぎに練習を終了。室内練習場のブルペンを中心に輪になり、寺本の音頭で手締めを行った。

古賀2軍監督は、フェニックス・リーグからの約1ヶ月間を振り返り、「若手が非常に積極的に練習に取り組み、フェニックス・リーグでは実戦経験を積めた。来年に向けて、大きな財産になる。中堅どころの選手達も、それに刺激された様だ」と手応えをつかんだ様子だった。

手締めで一段落ついたものの、ほとんどの選手はそのまま残り、ウェイトで汗を流した。また、明日以降もそのまま練習を続けていく選手がほとんど。1年目のシーズンを終えた、ルーキーの杉原は「全体はこれで終わりましたけれど明日以降も同じようにやります。初めての自主トレで戸惑うと思いますが、浦和球場で練習を続けていきます。野球をする環境が整っていますから」と明日以降も変わらず練習を続けていくと話していた。

◇バレンタイン監督がガーデンウォークイベントに

13日、「ガーデンウォークイルミネーション点灯式」にバレンタイン監督が出席する。17時30分から予定されているイベントでは、点灯式のほか、サイン会なども予定されているが、バレンタイン監督がいつもとは違う衣装で登場する可能性も。バレンタイン監督は「ファンの皆さんにお会いできるのを楽しみにしています」と話していた。

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代田、解雇から1年でロッテ復帰[報知]

ロッテが、昨年オフに戦力外通告した代田建紀外野手を獲得する方針であることが12日、分かった。9日の合同トライアウトを視察したバレンタイン監督が希望したもので、一度解雇された選手がわずか1年で再び同一球団に復帰するのは極めて異例だ。

代田は走塁のスペシャリストとして2002年オフにテスト入団したが、昨年10月12日に行われたオリックスとの最終戦で左ひざ半月板とじん帯を損傷。全治3ヶ月の診断を受けた直後に戦力外を通告されるという不運に遭った。しかし、手術とリハビリを経て無所属のまま自主トレを続け、トライアウトに参加。初めて代田を見た指揮官が、その俊足と守備範囲の広さを高く評価した。

また、同じく合同トライアウトの結果、強打の内野手補強を睨んで前日本ハムの林孝哉内野手の獲得も検討しており、球団側は両者とも近日中に契約したい意向だ。

◇ロッテが青松指名へ

マリーンズの隠し玉は、MAX141キロの強肩捕手−。ロッテが17日のドラフト会議で、上宮太子・青松敬鎔捕手を指名することが12日、分かった。全国区では無名ながら、高校通算30本塁打の捕手としてだけでなく、投手としてもエース級という異色の逸材だ。

高校1年の秋から投手も兼任する強肩が自慢だ。140キロを超える直球に2種類のスライダー、カーブ、そしてナックルを操る器用さを備え、投手心理を把握したインサイドワークも高評価。さらに188センチ、83キロの恵まれた体格を生かして4番を務めた打力も出色で、松本スカウトが密着マークを続けていた。ロッテは3日に清水将を中日・山北との交換トレードで放出、若手捕手が補強ポイントの1つとなっていた。球団関係者は「強肩強打が魅力。既にバレンタイン監督もビデオでチェックして、ゴーサインも出ている」と話しており、将来の正捕手候補と期待している。

青松敬鎔(あおまつ・けいよう)
1986年12月7日、京都市生まれ。17歳。石田小3年から野球を始め、小栗栖中時代は「京都ヴィクトリーズ」で主に捕手としてプレー。上宮太子に進学し、1年の夏から捕手としてベンチ入りを果たした。今夏は大阪大会4回戦で柏原に敗れた。188センチ、83キロ。右投右打。

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昨年戦力外の代田を再獲得へ[ニッカン]

ロッテが昨年オフに解雇した代田建紀外野手(30)を再び獲得する方針であることが12日、明らかになった。

代田は昨年10月12日のオリックスとの最終戦(千葉マリン)に1番中堅で先発出場し、第3打席で遊ゴロを打った際にベース上で一塁手と接触。左ひざ半月板とじん帯を損傷して全治3ヶ月の重症を負っていた。その後、球団から戦力外通告を受け、自由契約となっていた。半月板の手術、リハビリ治療を経て、今年1年間は無所属でトレーニングを続けていた。

バレンタイン監督が9日の合同トライアウトを視察した際、ロッテのユニホームを着てフリー打撃や外野守備で俊足をアピールしていた代田に注目した。同監督が昨年オフに就任した際には既に解雇されていたが「足のスペシャリストを補強したい」とチーム方針とも合致したため、Uターン獲得に乗り出すことになった。

打撃投手や社会人チームを経てのプロ復帰はあるが、わずか1年で同一チームへの復帰は珍しい。またトライアウトに参加していた前日本ハムの林孝哉内野手(31)も獲得する方針で“ボビー再生工場”が稼動し始めた。

代田建紀(だいた・たけのり)
1974年(昭49)2月11日、神奈川県生まれ。藤嶺藤沢から城西大、朝日生命を経て97年に近鉄に入団。00〜02年はヤクルトでプレー。02年オフにロッテにテスト入団した。昨年までプロ6年間で通算104試合出場で54打数8安打、打率1割4分8厘、3打点、14盗塁。180センチ、73キロ。右投げ右打ち。

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上宮太子の投手兼任捕手青松を指名

ロッテが17日のドラフト会議で、最速141キロを誇る投手兼任の異色捕手、上宮太子(大阪)の青松敬敬鎔を指名することが12日、分かった。

青松は1年秋から投手兼任で登板した実績を持つ。最速141キロの直球にカーブ、縦横のスライダー、ナックルと多彩な球種が持ち味。捕手としても強肩強打で4番主将としてチームを牽引。今夏の大阪大会は4回戦で敗退したが、188センチ、83キロの体格を生かし、高校通算30本塁打の長打力も備えている。

ロッテは今月、清水捕手と中日山北投手を交換トレード。将来の正捕手候補として、バレンタイン監督も高く評価している。全国的には無名だったが、スカウト陣が徹底マークを続けた異色の投手兼任捕手を指名する。

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日米野球第7戦

◇全日本3x−2全米

全日本は1点を追う9階、全米の大塚を攻め、無死一塁に岩村が中越え二塁打し同点。2死後に代打小笠原が左翼線にサヨナラ打した。先発・上原は5回を2安打無失点。全米は7回に連続犠飛で2点を奪ったが、8回の好機を攻め切れなかった。

123456789R
全米0000002002
全日本000000012x3x

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ソフトバンク、ダイエーと基本合意[ニッカン]

ソフトバンク孫正義社長が12日午後、都内でダイエー本社の蓮見敏男社長と会談し、球団買収の意向を伝え基本合意した。ダイエー側はこの日、都内の本社で蓮見社長、佐々木球団会長、高橋球団社長らが会談し、ソフトバンクに球団を売却する方針を最終確認したことで、孫社長との交渉を持った。佐々木球団会長は「球団を売却することを前提に、これからの計画、スケジュールを確認した。各関係者と話し合いながら、なるべく早くしたい」と話した。ダイエーは98%保有している球団株の全株式を売却する方向で、15日の実行委員会で経過報告を行い、選手やチーム関係者には15日以降に詳細を説明する予定。

緊縮財政はしません!ダイエーホークスの買収が決定的な通信大手ソフトバンク(孫正義社長)の関係者は12日、買収が決定した場合の選手との契約更改について「孫(社長)は緊縮傾向はとらないと言っています。(現状より)緊縮ということはないでしょう」と話した。

孫社長は先月18日の買収表明会見で、球団運営について「経費節減とかに興味ない。小さくまとまるのは私の性格に合わない」と言い切った。ダイエーでは、いまだに契約更改交渉が始まっておらず、新たに親会社となるソフトバンクの意向が反映される。新時代の幕開けに相応しく「ご祝儀」の意味合いもある。

ダイエー今年度の年俸総額は約25億5000万円(選手会調べ、日本人61選手)でパ・リーグ最高額だった。もちろん、ソフトバンクには選手各自の今季活躍について評価できる材料はなく、詳細は今後詰められるが、現実的にはダイエーの査定が交渉の基本となる。その査定でも3冠王に輝いた松中をはじめ、城島、川崎、新垣、三瀬ら大幅年俸アップが続々とはじき出されているのだ。球団買収は事業拡大を目指す同社にとって、ブランド認知度のアップにつながるだけに、暖冬更改でV奪回への起爆剤にしたいところだ。

約2兆円の総資産を誇るソフトバンクといえども青天井という訳にはいかないが、経営再建中のダイエー本社との“体力”の違いが浮き彫りになる。身売り騒動に見舞われ続けた選手にとっては、早速「ソフトバンク効果」を実感できそうだ。

◇セ会長「審査当然」

実行委員会議長のセ・リーグ豊蔵一会長が12日、ソフトバンク承認までの見通しを語った。ダイエー蓮見社長から一連の流れの報告を受けたという同会長は「申請されれば、審査は当然する。小委員会をつくるかどうかだが、新規参入とは違うと思う。新しい会社が野球協約上の問題がないかチェックする。そのための資料は提出してもらうことになるでしょう」と話した。

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ダイエー売却週明け最終合意へ[報知]

ソフトバンクの孫正義社長と、ダイエー本社の蓮見敏男社長は12日、都内で会談し、ダイエー本社が保有する福岡ダイエーホークス球団株をソフトバンクに売却することで基本合意した。球団売却先の推薦権を持つ米投資会社コロニー・キャピタルを含む3者間では、週明けに最終合意に達する見通し。

コロニーが持つチケット販売などの興行権もソフトバンクが取得する。売却金額は球団株式が50億円で、興行権については100億円から150億円で調整中。ダイエー本社は所有する球団株98%全てを売却し、球団運営から完全撤退する方針だが、一部を地元経済界が持つ案も検討されている。

ダイエーとソフトバンクのトップが同球団の譲渡をめぐって直接会うのは今回が初めて。孫社長がホークス買収の意向を表明した10月18日の直後に、当時ダイエーの社長だった高木邦夫会長に面会を打診したが、断られた経緯がある。

一方、球団の佐々木博茂会長と、高橋広幸社長らは同日、東京都港区のダイエー本社で蓮見社長、高木会長らと約2時間話し合い、球団をソフトバンクへ売却する方向で計画を進めることを確認。「球団を売却するということを前提に、これからの計画についてのスケジュール、仕事についての確認をした」と佐々木会長が説明していた。

ダイエーはソフトバンクとの基本合意を受け、今後売却に向けた社内手続きを進める。球団は15日に開かれる実行委員会で、これまでの経緯を中間報告の形で説明し、その後、本社側が何らかの形で世間に公表する運びとなる。

◇15日実行委で経緯説明

プロ野球実行委員会の豊蔵一議長(セ会長)は12日、前日(11日)にダイエー本社の蓮見敏男社長と都内で会談したことを明かし「15日の実行委員会で、経緯を説明したいということだった。その上で(球団売却の)正式な手続きを取りたいとのことだった」と話した。

「私が実行委議長ということで挨拶に来られたのだろう。実行委では考え方などを説明し、理解を求めるのがよろしいのでは、と話した。本社と球団が意思疎通を図り、考え方を統一して来られるものと思っています」と説明した。 また、豊蔵議長は楽天、ライブドア両社の「審査小委員会」委員長を務めたが「新たにチームをつくるのと、既存の球団の権利譲渡とは違う。野球協約上、問題ないか確認することは必要で、書類提出など、求めるだろうが…」との見解を示した。

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ソフトバンク孫社長がダイエー買収正式申し入れ[サンスポ]

ソフトバンクの孫正義社長は12日、都内でダイエーの蓮見敏男社長と面会し、福岡ダイエーホークス球団の買収を正式に申し入れた。両社のトップが同球団の譲渡をめぐって会うのは初めて。

ダイエーは孫社長の申し入れを受けて今後、売却に向けた社内手続きを進めるとともに、同球団は15日に12球団の代表が集まる実行委員会で、これまでの経緯を中間報告の形で説明する。

孫社長がホークス買収の意向を表明した10月18日の直後に、当時ダイエーの社長だった高木邦夫会長に面会を打診したが、断られた経緯がある。

◇豊蔵セ会長には慈善に説明

実行委員会の議長を務めるセ・リーグの豊蔵一会長は、ダイエーの蓮見敏男社長から、15日の実行委での方向性を踏まえた上で、ソフトバンク、米投資会社コロニー・キャピタルと球団譲渡に向けた正式交渉に入るという説明を受けていたと明かした。前日11日に蓮見社長と会談し、その席で説明を受けたという豊蔵会長は「先行き不透明なまま再生機構に持っていって、後でひっくり返されたら大変ということでしょう。今までの経緯から慎重になっているのではないかと思う」と私見を示した。

◇ダイエー本社臨時幹部会、球団経営から完全撤退

ダイエー本社では臨時幹部会を開き、保有する球団の全株式をソフトバンクへ売却、球団経営から完全撤退することを確認した。これまで本業との相乗効果を維持するため約20%は保有し続ける方針だったが、一部保有に産業再生機構が難色を示し、方針転換していた。佐々木博茂球団会長も「球団売却を前提にこれからの計画について打ち合わせをした」と売却について初めて言及した。

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ソフトバンク審査で期限延長[スポニチ]

パ・リーグの小池唯夫会長は12日、ダイエーのソフトバンクへの球団売却について「実行委員会でダイエーから交渉の経過報告があるだろう。その上でどういう段取りになるのか議論して手続きが行われると思う」と説明。15日に開かれる実行委員会で野球協約が11月30日と定めている球団譲渡の承認期限の延長手続きが議決されるとの見通しを示した。

ダイエーとソフトバンクは週明けにも最終合意に達する見通しとなっているが、15日午前に開かれる実行委員会までに球団譲渡を申請するのは時間的に難しい。申請後にはソフトバンクに対する審査も行われるため、承認期限の延長が必要となる。01年11月に横浜の筆頭株主の変更が申請された際には、承認期限をオフ期間が終了する翌年1月末日まで延期しており今回も同様の手続きが取られるものとみられる。

一方、セ・リーグの豊蔵一会長は審査について「小委員会のようなものは必要ない。新しく入る会社から必要な資料提出などをお願いすることがあるかもしれないが…」と審査の簡素化を示唆した。機構側では審査がスムーズに行われることを想定し、12月初旬のオーナー会議開催に向けて調整に入っている。

◇ソフトバンクへの売却確認

ダイエーの佐々木博茂球団会長と高橋広幸球団社長は12日、都内のダイエー本社を訪ね、蓮見敏男社長ら幹部と会談。球団をソフトバンクへ売却することを確認した。約2時間の会談後、佐々木会長は「球団を売却するということを前提に、これからの計画を確認した。今後のスケジュール、各々の仕事を打ち合わせた」と説明。来週中に正式合意できるよう急ぐ方針で、15日の実行委員会で経過などを報告する。また、一部を保有する意向だった球団株を全て売却することについて、佐々木会長は「本社が決めたこと。それに基づいて淡々と進めていくだけ」と話し、ソフトバンクや米投資会社コロニー・キャピタルを含めた交渉が大詰めを迎えていることを示唆した。

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オリックス・バファローズ秋季練習、岩隈拒否[ニッカン]

合併新球団オリックス・バファローズ入りに難色を示している岩隈久志投手が、新チームの秋季練習参加を“拒否”した。12日、新チームがヤフーBBスタジアムで秋季練習をスタート。日米野球参加中の岩隈も、終了後の合流を要請されたが、断っていたことを明かした。

この日、岩隈は日米野球が行われたナゴヤドームで複雑な表情を浮かべて明かした。「(オリックス関係者から)18日から練習に参加しないか、と言われましたが、お断りさせてもらいました。考える時間が欲しいので…」。日米野球が終了するのは14日。これまでハード・スケジュールをこなしてきたこともあり、強制力のある参加指令ではない。オリックス側としては、新チームのエースと期待し、顔となるべき存在。グラウンドで新チームメートとの顔合わせをセッティングしたかったのだが、その打診をやんわりと拒否した。

これまで合併球団入りに難色を示し続け、トレード志願を示唆してきた。一時は軟化したようにもみえたが“わだかまり”が依然として根強いことが浮き彫りとなった。

この日、仰木監督は岩隈について「今日、みんなにしたように、顔を合わせたら色んな話をしていきたい。でも、僕はそんなに心配していない。当然、ウチの選手という認識だよ」と笑顔を見せたが、楽観はできない。球団側は15日以降に会談を設定する予定だが、説得にはまだまだ時間を要しそうだ。

◇谷「相談してよ」

オリックス谷が、揺れる岩隈に理解を示した。「野球人として大きな問題ですから。しっかり選んで欲しい」。全日本でも一緒だっただけに、今後、岩隈から連絡があれば相談になる構え。「話をしてくればもちろん聞きます。オリックスは本当にいいチームですからね。アドバイスできればと思っていますよ」。

◇新メンバー64人

初日は、さながら“集団お見合い”ムーロだった。合併新球団のメンバー67人のうち、この日はポスティング制度でのメジャー移籍の意向を表明している中村、日米野球に参加の岩隈、山口を除く64選手が参加。オリックス・バファローズの球団名を意識して、旧オリックス勢は胸に「ORIX」がついたビジター用、旧近鉄勢は「BUFFALOES」のホーム用ユニホームで汗を流した。しかし、いきなり溶け込むのは難しく?ランニングでは2つのユニホームがきれいに分かれるなど微妙な空気が流れた。

もっとも周囲の目に映るほど初練習の違和感はなかったようだ。新選手会長に内定している川越は「ユニホームが違うのでぎこちないところはあったけど、近鉄の選手ともたくさん話せたし、よかったと思う」。仰木監督も「いい汗をかいたんじゃないか。2、3日あればすぐ慣れるよ」。ギクシャクムードは時間が経てば解決されそうだ。

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近鉄と最後の更改、礒部スッキリ

すったもんだの末に楽天入りが決まった礒部が、気持ちをすっきりさせた。この日、大阪市の近鉄球団事務所で来季の年俸1億2000万円(推定)を提示された。この提示は、近鉄選手の楽天入りが「トレード」扱いのため。正式な金額は楽天との交渉で決まるが、足高球団代表と区切りの会談を終えた礒部は「切り替えはできている。これからは楽天のイソベをつくります」と晴れやかに語った。なおこの日で、近鉄から楽天入りする27選手全員の"契約更改"が、終了した。

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西武鉄道カブで退場

◇東証が上場廃止へ

東京証券取引所は12日、西武鉄道の株式を上場廃止にする方針を固めた。有価証券報告書に大株主の持ち株比率を40年以上にわたり、虚偽記載していたことが悪質で、市場の信頼を失墜させたと判断した。破綻状態に陥っていない企業の上場廃止は極めて異例。同社株はこの日、売り注文が殺到し、ストップ安となった。西武鉄道の小柳皓正社長は同日、西武ライオンズの売却について「検討する必要がある」と発言。球団売却問題が再燃してきた。

鉄道という公益性の強い企業でありながら1957年から半世紀近く市場を無視してきた西武鉄道に対し、東証は退場を宣告する。破綻状態になり企業の上場廃止は極めて異例だが「47年間、投資家を欺いた不明朗さは言語に絶する。これで上場が維持されるなら、何をやっても大丈夫となる」(株式評論家・杉村富生氏)。

グループの総帥・堤義明氏は先月、虚偽記載問題で全役職からの辞任を表明した際「西武鉄道がなぜ上場しなければならなかったか、分からない」と発言している。実際、これまで西武鉄道が株式市場から資金調達をしたことはほとんどないことから「上場廃止の影響は少ない」(国土交通省)との見方もあるが、約100社に上るグループ企業への銀行団からの融資は、上場企業・西武鉄道の信用を背景にしてきた。

グループの中核コクドは本業のレジャー事業が不振で、04年3月期まで9期連続で営業赤字。経営不安も指摘されている。にもかかわらず銀行団が融資を続けた源泉は幅広い人脈を持つ堤氏の存在と、西武鉄道株などの含み益だった。経済アナリスト森永卓郎氏は「上場廃止によって含み益は大幅に劣化し、コクドの財務状況はさらに悪化する。取引金融機関は本格的な資産の厳格評価に乗り出し、資産売却で財務状況を改善しなくてはいけなくなるだろう。ライオンズは売らざるを得なくなる」と予測する。杉村氏も「ダイエー、近鉄と同じくバブルの清算が始まる」と話し、グループ挙げての不採算事業の見直し、球団が俎上に載るのは避けられないとみる。

球団の売却騒動が浮上した8日、「売却の意思はない」と明かしたコクド三上豊社長はこの日、辞任が決まった。西武鉄道の小柳社長はこの日、ライオンズについて「グループ全体にとって宣伝効果が大きい」とする反面、「検討する必要がある」とも述べ、売却に含みを残した。

◇ストップ安405円

12日の東京株式市場は、東証が上場廃止の方針を固めたとの報道を嫌気して、西武鉄道株に狼狽売りや投げ売りが殺到、値幅制限の加減(ストップ安)となる前日終値比100円安の405円となった。

◇鉄道中心で再編

西武鉄道の小柳社長は12日、グループ企業いよる持ち株比率を現在の70%台から3分の1以下とするなど、非上場の親会社コクドの支配から脱皮して鉄道を中心としたグループ再編を目指す再生計画を発表した。三上コクド社長は22日付で辞任し、大野俊幸常務が新社長に就任する。来年1月をメドに事業のリストラメニューを策定するほか、経営刷新のために諸井虔・太平洋セメント相談役を委員長とする「西武グループ経営改革委員会」を設置する。

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西武「経営改革委」設置、判断委ねる[報知]

西武鉄道は12日、都内のホテルで会見を行い、西武球団の売却問題について言及した。小柳皓正社長は西武グループ全体の再編と再構築を検討するための諮問機関である「経営改革委員会」の設置を発表し、球団の今後は同委員会の判断に委ねる、との見方を示した。

興行権を持ち、実質的な運営を行っている鉄道首脳がライオンズについて初めて口を開いた。小柳社長は「グループ全体の広告、宣伝効果としてライオンズの果たす役割は大きいと思う」としながら、「グループに属する事業の全部をどうするか、検討していく必要がある。それ以上のことは検討課題。現時点でどうだ、ということは言えない。来季を含めて検討?そうです」と近い将来の球団売却の可能性を否定しなかった。

西武グループは「経営改革委員会」の諮問を受け、来年1月までにグループ再編に関してのメニューを作成する予定で、3月までに「実施できるものはする」としている。親会社であるコクドの三上豊社長は8日に球団売却を否定したが、ライオンズの行方は依然として不透明なままだ。

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西武の存続は来年1月にも“結論”[サンスポ]

東京証券取引所が西武鉄道の株式を上場廃止にする方針を固めたことで12日、西武鉄道の小柳皓正社長が都内で会見した。

同社長はコクドの諮問機関として西武グループ経営改革委員会を設置し、グループの立て直しを図る。みずほ、東京三菱、三井住友の主力3行や専門家らで構成される同委員会の中で、売却問題に揺れる西武球団の存続についても検討される。

来年1月までにグループ立て直しへのメニューを作成し、方向性を見いだしていく方針で、球団の存続については事実上、1月の段階である程度の“結論”が出されるものとみられる。

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西武、来年3月までに球団売却も[スポニチ]

西武ライオンズの存続が微妙になってきた。株主名義虚偽記載問題に揺れる西武鉄道は12日、西武球団の親会社であるコクドの三上豊社長が22日付で退任し、大野俊幸氏(現常務)が昇格する人事と「西武グループ経営改革委員会」を22日付で設置することを発表した。

注目される西武ライオンズの今後に関し、既に山口オーナー代行は小池パ・リーグ会長に球団を売却の意思がないことを伝えている。だが、西武鉄道の小柳社長は「ライオンズがグループ全体の広告、シンボルとして果たす役割は大きい」としながらも「それ以上のことは検討課題」と含みのある発言を行った。

外部有識者を加えた「西武グループ経営改革委員会」はコクド、西武鉄道などからなる西武グループ全体の再編、再構築を目指しており(1)来年1月までにグループ再編のメニューを作成(2)年度内(3月末)までに実施できるものは実施(3)6月までに全体の結論を下すことにしている。このため「堤前会長も決定に従うといっている」(小柳社長)という改革委の判断によっては来年3月に球団が売却される可能性が出てきた。

ただ、西武鉄道上層部には「鉄道事業にとって沿線施設は重要」として、球団の存続を求める声もある。グループのシンボルである一方、年間30億円ともいわれる赤字を出す球団をどうするか。「改革の中で球団をどう位置づけるか。全体総合的に判断していく」(小柳社長)という改革委の結論が注目される。

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