わたしはかもめ2004年鴎の便り(11月)

便

11月14日

日米野球第8戦

◇全米5−0全日本

全米は4回、オルティスが先制2ラン。5回はブラロックの中前打で加点後、ウェルズが本塁打した。また先発ピービは4回に2死二、三塁のピンチを招くも6階2安打の力投を見せた。全日本は井川が中軸打者に手痛い1発を浴び、打線も6安打で完封負けした。

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王監督音頭、野球世界サミット[ニッカン]

日米野球で全日本監督を務めたダイエー王貞治監督が14日、06年のワールドカップ(W杯)実現に向けた「世界サミット開催」を提言した。試合後、ルール統一を訴える一方で、各国球界首脳会談の必要性を説いた。

日米野球で全日本の指揮を終えた王監督は2年後に迎える国際イベントに早くも視線を向けた。

王監督
「こういう交流試合というか、同じ条件の下でやることが大事。同じ条件でやるには、どうしたらいいのか。06年にはW杯をやるのだろ。それだったら、アメリカ、日韓を含めたアジア、中南米で話し合う必要がある。そういう時期にきている。」

W杯については5日に日米韓の球界首脳が会談。06年3月に開催することで基本合意したが、王監督はドミニカ共和国、プエルトリコなど各国の球界首脳を含めた「世界サミット」開催の必要性を訴えたのだ。

時代の流れは確実に国際化に向いている。今夏のアテネ五輪では長嶋ジャパンはオールプロでメンバーを固めた。来秋にも日本、韓国、中国、台湾の4ヶ国・地域でのアジア杯開催が検討され始めた。「(W杯で)条件、ルールについて、どうするのかを話し合わないと。全てアメリカに同調するのではなく、統一されたものを作らないといけない」。時代に沿った国際ルールを明確にすることが急務という訳だ。

王監督の視線の先には日本球界のレベルがメジャーを超える願いがある。ただ、今回の日米野球でもレベルの差があると映った。今シリーズは3勝5敗で負け越したが、数字以上にメジャー選手の集中力、野球に取り組む姿勢を肌で感じた。「技術的には差は縮まってきたが、まだまだ。メジャーの選手は常にベストを尽くしていた。彼らはどんな状況でも手を抜くことはない。プライドがある」。「世界の王」が球界国際化へ貴重なメッセージを発信した。

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仁志の穴は元パ盗塁王・小坂で埋める![スポニチ]

巨人はFA宣言している仁志敏久内野手がメジャーに移籍した場合に備えて、ロッテ・小坂誠内野手をトレードで獲得する方針を固めたことが14日、分かった。堀内監督は仁志に対して残留のタイムリミットを年内いっぱいに設定しているが「米国に行くとなればその手当てをしなきゃいけない」と明言。二塁の外国人を調査するとともに国内で白羽の矢を立てたのが小坂だった。

小坂は西武・松井稼(現メッツ)のライバルとして98、00年に盗塁王に輝き、遊撃手としても99年から3年連続でゴールデングラブ賞を獲得した。今季は若手の西岡の台頭もあり出場試合数は89試合に減少。打率.252、6盗塁に終わった。バレンタイン監督は来年以降、さらに西岡を起用していく方針を固めており、小坂の出場機会がに減ることが予想される。そこに目をつけたのが巨人。仁志に代わるリードオフマンとして国内では小坂にターゲットを絞った。

巨人には遊撃に二岡がいるため、小坂を獲得した場合は二塁にコンバートし、「仁志−二岡」に勝るとも劣らない鉄壁の二遊間でセンターラインの強化を図る。さらに堀内監督が目指す「大技、小技を絡めたスピーディーな野球」に通算239盗塁を誇る小坂は打ってつけの存在だ。

V奪回に挑む来季、堀内巨人は仁志を失ってもパ・リーグの元盗塁王でしっかりと補填する準備を整えている。

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三木谷オーナー「改革案10ヶ条」披露[ニッカン]

楽天による球界改革10番勝負の幕開けだ。14日、三木谷オーナーはフジテレビの報道番組「報道2001」に生出演。球界改革私案を披露した。マネーゲームによる戦力補強を防ぐ方策など10項目を提案。改革が進めば多くの球団が黒字経営に転じるとして、「2010年を目標に球団名から親会社の企業名を外すのもいい」と訴えた。

番組出演後、サッカー天皇杯「神戸−川崎F」の観戦のため等々力競技場を訪れた同オーナーは「新規参入だからと言って遠慮しない。(球界を)変えることが目的。個の利益も大事だが、全体のバランスを整えないと、このままでは球界は衰えるだけ」と厳しい口調で訴えた。

根底にあるのは地域密着型と球団数を増やすことだ。野球選手の活躍の場を増やすことが球界発展になるとして、「8球団×2リーグの16球団が理想」と説明した。球団数増加のために導入を訴えるのがエクスパンション・ドラフトだ。新規参入後の今月8日に行なわれた分配ドラフトは「11球団」を前提に作られた制度で異論を唱えていた。

15日に行なわれる実行委員会に初出席する吉田敬球団社長は拡張ドラフトを第1弾を提案。楽天側は拡張ドラフトの実現へ、今月末まで粘り強く実施を求める方針。オリックス以外の10球団から1人ずつ移籍を求めるもので、楽天のチーム編成はこの10人分の選手枠を空けて、FAやトライアウト選手の獲得を凍結している。ただの提案だけで納得するつもりはない。

◇ワシの10ヶ条

(1)
新人ドラフトのウェーバー制導入
(2)
制度の見直し
(3)
サラリーキャップ制の導入
(4)
エクスパンション・ドラフトの導入
(5)
試合時間短縮のための具体的施策
(6)
観客の実数発表
(7)
球団経営に対する外部監査の導入
(8)
コミッショナー権限の強化とビジネスマンの登用
(9)
収益機会増大への積極的施策…ユニホームなどの広告枠の拡大、リーグ横断的なスポンサーの獲得
(10)
アマチュアとの交流の規制撤廃

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仰木監督、15日岩隈慰留会談[ニッカン]

合併新球団オリックス・バファローズ入りを拒み続けている近鉄岩隈久志投手が15日、大阪市内で行われるイベントに出席する。同席する仰木彬新監督が2度目の「接触」を試みるが、岩隈はこの日も軟化の色を見せていない。仰木監督の熱意にどう応えるか注目される。

東京ドームでの日米野球最終戦。この日も岩隈から「軟化」の色は感じられなかった。「明日会談?聞いていないですけど、そうなるかもしれませんね」。仰木監督とは10日の結団式以来の再会。初めて本格的な残留要請を受けるのは確実だが、岩隈は「聞きたいこと?特にないです」と無関心を装った。

結団式の時点では「もちろん聞きたいことはあります。内容は言えませんが」と話し、それ以前にも「オリックスと話はしたい」と軟化の兆しも見せた。だが再び態度を硬化させた。この日が、最後の近鉄のユニホーム姿になる可能性が高い。感傷的な状況が23歳の心を閉ざしたのか−。

オリックス側は、選手レベルでも胸襟を開いて吉報を待つ。初代選手会長に決まった川越が話す。「ボクらは岩隈君を気持ちよく迎えられる。選手はみんな悪くは思っていない。いてくれなきゃ困る選手だし、みんな『残ってくれ』と思っている。一緒にやることになったら(経緯は)関係ない」。オリックスの一員になるのか、それとも自分の気持ちに正直になり、トレードを希望するのか−。今日が、岩隈の未来を左右する分岐点になりそうだ。

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仰木監督、岩隈残留説得に出陣![スポニチ]

オリックスの仰木監督は15日、大阪市内で合併球団への移籍に難色を示している岩隈と直接会談を行い、残留を要請する。分配ドラフトが行われた8日に直接出馬することを明言。10日の結団式で対面した際には、ガッチリと握手を交わし、日米野球でクレメンスに投げ勝った際には「速球、スライダーとも1級品。凄い」と賛辞を送っている。

日米野球を終えた岩隈は今後について「休みながらじっくり考えたい。時期とかは決めてません。あくまで話し合い次第。焦る気持ちはありません」と話すにとどまったが、プロテクト拒否の姿勢を示していた時期と比べると軟化しているだけに会談の行方が注目される。

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15日実行委員会、ダイエー売却経過報告へ

プロ野球実行委員会が15日に都内で開かれ、ダイエーが通信大手ソフトバンクへの球団売却の経過報告を行う。すでにダイエー本社の蓮見敏男社長とソフトバンク孫正義社長が12日のトップ会談で、ダイエー保有の球団株をソフトバンクが取得することで合意。本社から経過を伝えられたダイエー球団の角田雅司代表が同委員会に出席し、日本プロ野球組織(NPB)に報告する。

ダイエー王監督にとっては14日の日米野球最終戦が「FDHユニホーム」でのラストゲームとなった。試合後、ビジター用の黒のユニホームからスーツに着替えると「この10年間でチームも変わったし、会社(の経営状況)も変わった。(親会社が)変わること自体はどうしようもない。我々は新しいオーナー会社が(球団を)持って良かったと思うように頑張らないといけない」と再出発へ決意を滲ませていた。

◇古田会長「期待」

労組日本プロ野球選手会の古田敦也会長が、15日に開催させる初の「プロ野球構造改革協議会」へ期待を膨らませた。同協議会は日本プロ野球組織(NPB)と選手会がドラフト改革、選手年俸の減額制限の緩和など諸問題について今後1年間かけて協議するもの。9月23日に2度目のストを回避したときに合意した。古田は日米野球を終えた東京ドームで「期待感はありますよ」と語った。選手会側はドラフト改革では完全ウエーバー制の導入を訴え、FA権の取得年数の短縮、補償金の見直しなども主張する見込み。

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ダイエー球団譲渡、実行委終了後発表も[スポニチ]

プロ野球実行委員会が15日、都内ホテルで開かれ、球団株売却でソフトバンクと基本合意に達しているダイエーの角田雅司球団代表が交渉経過などを報告する。球団譲渡には実行委員会の審査と実行委、オーナー会議の承認が必要。実行委ではソフトバンクに対する審査の方法や、野球協約の定めている11月30日の承認期限の延長が議論される。来年1月末日までの延長が議決される見込みだ。また、審査が順調に進展することを想定し12月初旬のオーナー会議招集で最終調整が行われる。

ダイエー本社とソフトバンクは実行委終了後に、球団譲渡で合意したことを発表する可能性もある。

また実行委には新規参入が決まった楽天が初めて出席。戦力補強のためにエクスパンションドラフトの開催を提案することになっている。既に既存球団オーナーに25人プロテクト以外の選手を1人ずつ獲得する具体案を文書で送付しており、各球団の対応が注目される。

◇構造改革協議会が発足

日本プロ野球組織(NPB)と日本プロ野球選手会による「プロ野球構造改革協議会」が15日、都内ホテルで発足する。同協議会は9月23日に労使交渉で設置が決まったもので、労使がドラフト改革などプロ野球が抱える課題を議論するもの。楽天が実行委で提案するエクスパンションドラフトも議題となる見込みで、古田会長は「できればやった方がいいと思っている」。完全ウエーバー制導入にも「選手会の方から具体的にどうこうというものではないが、言うべきことは言おうと思っています」と前向きな姿勢を示した。

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古田会長「構造改革」に期待[報知]

◇15日「プロ野球構造改革協議会」

日本プロ野球選手会・古田敦也会長は14日、15日に初回を迎える「プロ野球構造改革協議会」に強い期待感を示した。

同協議会は日本プロ野球組織と選手会の代表者によって構成され、プロ野球界が抱える問題点を話し合うもの。当面は明大・一場投手の裏金問題でクローズアップされたドラフト改革などが重要議題になるとみられる。古田会長は「注目されると思うし、期待感はありますよ。ドラフト以外にも色んなことを提案したい」と、球界改革へ意欲十分。松原事務局長は「初回は今後の話の土台を作る意見が主になると思う」と話した。

選手会からは古田会長のほか、小坂(ロッテ)、鈴木尚(横浜)ら5人程度が出席する予定。

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古田会長が「第1回構造改革協議会」へ強い“決意”[サンスポ]

労組・プロ野球選手会の古田敦也会長が、15日に開かれる「第1回構造改革協議会」に向け、強い“決意”を口にした。

同協議会の開催は、スト決行後の9月23日の労使合意事項の1つで、NPB(日本プロ野球組織)側と選手会側の代表者が出席。古田は「第1回なので、どんな話題になるか分からない」としながらも、「ファンの方も注目しているし、うやむやにする訳にはいかない」と話した。裏金問題で球界のイメージダウンにつながったドラフトの改革や、新規参入時のエクスパンション(拡張)ドラフトの組織化などを主張するとみられる。

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売却しても“王”道野球は変わらない[報知]

◇新規会社に補強継続訴える

ダイエー・王貞治監督が14日、ソフトバンクへの球団売却を容認し、新球団で日本一を目指す姿勢を明確にした。15日に行われる実行委員会では、ダイエー側から球団売却への事情説明が行われる予定だが、現場の方針は不変だ。

日米野球後、報道陣に囲まれた指揮官は「ここまで来たら(売却)話がゼロになることはないだろうが、決まるまで我々は動けない」と、前置きした上で、「変わること自体はどうしようもない。新しいオーナー会社に球団を持ってよかったと思ってもらえるように、ファンにはいい方向に変わったと思ってもらえるようにしないと」と、親会社が変わっても、目指す野球が不変であることを強調した。

15日には秋季キャンプ地の宮崎を視察。ダイエーのユニホームを着る最後の日になるが、頭にあるのはチーム強化だけ。「補強面は、ダイエーも前向きに考えてくれていたから」と、売却が決定すれば、新しい親会社に補強策の継続を要請する考えも示唆した。

◇15日実行委で売却経緯説明

15日の実行委員会には新規参入の楽天を含め、12球団の代表者が出席するが、席上、ダイエーから球団売却についての経緯が説明され、他球団の理解を求めることになる。

ダイエー側に対しては根来泰周コミッショナーが「報道されているような話(球団売却)があるのなら、きちんと他球団に対して説明すべき」と指示。また、豊蔵一議長(セ会長)も「ここまでの流れや基本的な考えを説明し、理解を得るべきだろう」との考え方を示していた。

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ダイエー球団売却公表へ…15日に実行委員会[サンスポ]

プロ野球の実行委員会は15日、都内で開かれ、席上、ダイエーの角田雅司球団代表からソフトバンクへの球団売却への球団売却が公表される。興行権を含む売却総額は約200億円にのぼる見込み。

ダイエー本社の蓮見社長は既に10日に根来コミッショナーと会談。翌日にはセ、パの各会長と相次いで会談し、球団売却の経緯を説明した。ソフトバンクの孫正義社長とは基本合意に達しており、今週中にも米投資会社コロニー・キャピタルを含めた3者間で最終合意に達する。

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楽天、拡張ドラフト10人信じて待つ[報知]

◇三木谷オーナー「新入りの引け目ない。考えは提案する」

新規加盟球団の楽天が15日に開かれるプロ野球実行委員会に初参加し、エクスパンションドラフトの実施を正式に要請する。大阪・藤井寺球場で秋季キャンプ中の田尾安志監督ら首脳陣は同日、同球場で編成会議を開き、他球団からの選手供出を信じ、支配下選手枠の70人から10人を引いた60人枠内でのチーム編成を討議する予定。14日の練習後に、グラウンドで即席サイン会を開きファンの支持を得た楽天だが、他球団の支持を得ることができるか。

田尾監督は秋季キャンプ2日目のこの日、「若い選手の目の色が生き生きとしてきた」とオリックス、近鉄から分配ドラフトで獲得した選手が、期待を上回ってくれそうな手応えを感じた。それでも、まだ納得がいかないのが、エクスパンションドラフトが認められていないことだ。

秋季キャンプに同行している楽天の米田純球団代表は「エクスパンションドラフトはやってもらえると思います。三木谷オーナーもあれだけ言ってる訳ですから」と15日の実行委員会で吉田敬球団社長が、オリックスを除く残り10球団に対して、1選手ずつ供出してもらえるよう訴える方針を明かした。

三木谷浩史オーナーはこの日、等々力競技場で、オーナーを務めるサッカーJ1神戸の試合(天皇杯、川崎F戦)を観戦。実行委員会に初参加することについて、「新入りの引け目はまったくない。このままではプロ野球が衰退していくのは間違いない。自分達の考えはしっかりと提案していきたい。ダメならダメでその理由を聞きたい」と強気に言い、自信を見せた。

9日にマーティ・キーナートGM)と広野功編成部長がパ・リーグを訪れ、小池唯夫会長に導入を申し入れた。同会長は「議論することになるが、他の球団が同意しなければできない」と否定的で、他球団が認める可能性は極めて薄い。

楽天では15日に藤井寺球場で編成会議を開く。17日のドラフト会議戦略がメーンだが、それに続く外国人選手、FA選手、トライアウト参加選手なども視野に入れるが、エクスパンションドラフトを信じて、その10人枠を引いて60人までの補強構想となる。「1球団に1人は埋もれている選手がいるはず。そんな選手にチャンスを与えたい」という田尾監督の願いは叶えられるだろうか。

エクスパンションドラフト
大リーグで球団拡張の際に、新球団が旧球団から、選手を順次指名していくシステム。97年11月を例に出すと、旧28球団は残留させたい15選手をプロテクトリストとして提出。新2球団の指名は3ラウンドに分かれ、1、2ラウンドでは1球団から1人ずつで計28人、3ラウンドは7人で新球団は35選手、両軍計70選手を指名した。FA資格のある選手もドラフトの指名対象外となる。

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三木谷オーナーがテレビ生出演で球界改革訴え[サンスポ]

楽天の三木谷浩史オーナーが14日、テレビ番組に生出演し、サラリーキャップ制やドラフトの完全ウエーバー制の必要性を訴えた。その後、サッカー観戦で訪れた等々力競技場で報道陣に囲まれた同オーナーは「個々の(球団の)利益ではなく、リーグ全体を考えないと。(今後の実行委員会で)しっかりと提案し、何故それがダメなのか聞いていきたい」と積極的に球界改革に乗り出す構えをみせた。

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