順位 | 名前 | 位置 | 所属 |
---|---|---|---|
自由 | 久保康友 | 投 | 松下電器 |
自由 | 手嶌智 | 投 | 新日本石油 |
1巡目 | 指名権なし | ||
2巡目 | 指名権なし | ||
3巡目 | 指名権なし | ||
4巡目 | 竹原直隆 | 外 | 三菱自動車岡崎 |
5巡目 | 大松尚逸 | 外 | 東海大 |
6巡目 | 木興拓哉 | 投 | 北海道栄 |
7巡目 | 青松敬鎔 | 捕 | 上宮太子 |
バレンタイン監督が初参加した今年のドラフト会議。すでに、球団史上初の行使となる、自由獲得枠を使って松下電器・久保と新日本石油・手嶌という即戦力投手2名の指名が決まってのドラフト会議となった。
焦点は即戦力外野手と言われている、三菱自動車岡崎・竹原と東海大・大松という社会人、大学のナンバーワンスラッガー2選手が獲得出来るかどうかだった。4巡目以降はウェーバー方式。先に他球団に指名されたら獲得出来ない。
しかし、予想していた他球団が高校生や投手に指名が流れたため、4巡目で竹原、5巡目で大松と描いていたシュミレーションどおりの指名となった。
ドラフトを終えたバレンタイン監督は指名結果に「満足している」とホッとした表情。特に、狙っていた竹原と大松が獲得できたことに「2人の外野手が獲れたことは最も重要だ」と話した。また、下位指名で高校生投手の木興と高校生捕手の青松が獲得出来たことにも「どんなチームでも欲しがる若いピッチャーとキャッチャーが獲れたことも収穫だった」と振り返った。
唯一狙いが外れたのが、入団テストに参加したナカムラが獲れなかったこと。しかし、5位以下での指名がマリーンズの絶対条件だったため、他球団が4位以上で指名したら「仕方がない」と話していた。バレンタイン監督は「ウェーバーだったからね。チャンスがなかった」と話したが、サバサバした表情を見せた。
「欲しいと思っている選手を全て獲ることができた」と初のドラフトを振り返ったバレンタイン監督。満足度は100%だった。
バレンタイン監督は、すでに自由獲得枠で決まっていた、久保と手嶌について改めて期待を寄せた。「即戦力として期待している」と話した両投手。キャンプの1軍帯同など決まってはいないが、自主トレの様子を見て、問題がないようならば1軍スタートの可能性が高い。久保について「実際に見たイニングは少なかったが、印象としてはどんなバッターも打ち取る力がある。ストレートも力がある」。手嶌についても「彼のどの球種も将来プロで通用する」とそれぞれ2投手に抱いている印象を話した。注目は、現在バレンタイン監督が頭に描いている投手陣の編成。即戦力ルーキー2人を先発で考えているのか、中継ぎとして考えているのかだった。ドラフト会議終了後、報道陣に囲まれて「両投手はどのように使うのか」と質問されると、「ピッチャーとして使うよ」と報道陣を煙に巻いていた。
「松坂世代」最後の大物が松坂超えを誓った。「まず1軍に上がるのが第1ですが、やるからには負けたくない」と関大一3年時にセンバツ決勝で投げ合ったライバルに挑戦状を叩きつけた。目標にはチームのエース清水直を挙げ「(アテネ五輪)壮行試合で一緒になった時にピピッときた。全てが理想的で、この人やと思いました」と弟子入りを志願していた。
チーム初の自由獲得枠選手に、バレンタイン監督は即戦力の期待をかけた。「いい投手というのはチームに何人いてもいい」と語った。「ビデオで投球を見たが、持っている球種でプロでやってくれると感じた」と話した。
久保康友投手の目標は149キロの速球でのカブレラ(西武)、小笠原(日本ハム)切りだ。“松坂世代最後の逸材”と呼ばれる右腕は「先発ローテ入りを目指します。数字を掲げるのは難しいが、新人王を目標にしたい」と意気込みを語った。阪神入りするチームメートの岡崎とは、交流戦と日本シリーズでの再会を誓い合った。
北海道栄高で会見し「指名してくれたロッテ、見守ってくれた両親に感謝したい」と満面の笑みを見せた。出身の兵庫・宝塚市から1000キロ以上離れた北の大地の武者修行で球速MAXは143キロにアップ。北海道NO.1左腕の称号を手に入れるまでに成長した。ロッテの印象については「バレンタイン監督は外国人。英語が苦手なので、これから勉強しないと駄目ですね」と苦笑いしていた。
松下電器の久保、岡崎のバッテリーは17日、自由獲得枠での指名ということもあり、ドラフト会議のテレビ中継を落ち着いて見守った。ロッテの先発の一角として期待される久保は「新人王が目標。同じ世代の松坂(西武)と比較されるが、相手が誰であれ負けたくない」と自信たっぷり。阪神で正捕手の座に挑む岡崎は「将来は五輪にも出場したい」と夢を膨らませた。
活動自粛中の三菱自動車岡崎所属で指名を受けたロッテ4巡目・竹原と横浜10巡目・斎藤は17日、「これで思い切り野球ができる」と声を揃えた。大型車タイヤ脱落事故などの車の品質問題で、5月から練習さえ制約を受けている状況。それでも竹原は「個人練習で鍛えてきたのでブランクとは考えない。長打力をアピールしたい」と意欲的だった。
福岡ダイエーホークスの買収でダイエーと基本合意した情報通信大手のソフトバンク(孫正義社長)が、本拠地の福岡ドームを野球のオフシーズンも含め年間を通して借りる契約を、ドームを保有する米投資会社コロニー・キャピタルに提案していることが17日、分かった。野球以外でもコンサートや展示会など様々なイベントに利用し、収益を上げられると判断したとみられる。コロニー側も提案を受け入れる方向で、使用料は年間30億円を超える水準になりそうだ。
ソフトバンクは球団だけではなく、コロニーから興行権も買収することで大筋合意している。興行権を失うコロニーは、代わりに球場使用料を取り、ドームなどの買収費用の回収などに充てる。ただ、ドームそのものの売却は「考えていない」(コロニー)としている。
オリックス中村勝広GMが18日、合併球団入りに難色を示している岩隈久志投手と大阪市内で会談する。同GMはこの日、ドラフト会議が行われた都内ホテルで「誠心誠意、話していくしかないよ」と決意を滲ませた。やや軟化の兆しを見せている岩隈だが、トレードを望む気持ちはまだなくなってはいない。中村GMは「説得の手応え?とにかく会ってみないと」と慎重に話していた。
西武鉄道、コクドなどの事業再生計画を策定する「西武グループ経営改革委員会」の委員長に就任する諸井虔太平洋セメント相談役が17日、堤義明前コクド会長に保有するコクド株などの放出を求める考えを示した。事業見直しは西武ライオンズを含めて「聖域なく大胆に見直す」と述べた。同氏は個人的見解とした上で、堤氏が西武鉄道の親会社コクドの株式36%を保有している点について「堤さんの持ち株をどうするのか。それを何%ぐらいにして誰に受けてもらうか」と、保有株売却が大きな課題と認識し、堤氏と直接会談する可能性も示した。
経営改革委員会はコクド社長の諮問機関として22日に発足、来年1月末にグループ再編プランを策定する。