わたしはかもめ2004年鴎の便り(11月)

便

11月17日

ドラフトで6名を指名

順位名前位置所属
自由久保康友松下電器
自由手嶌智新日本石油
1巡目指名権なし
2巡目指名権なし
3巡目指名権なし
4巡目竹原直隆三菱自動車岡崎
5巡目大松尚逸東海大
6巡目木興拓哉北海道栄
7巡目青松敬鎔上宮太子
バレンタイン監督
「ドラフトは成功した。欲しかった選手が獲得できた。若い左投手、捕手は全ての球団で必要とされている。経験を積んだ右投手も獲得できた。完璧だと思う。スカウトが足を運び、全力を尽くしたことが結果に出た。」
久保
「“松坂世代”といわれるが、松坂だけでなく誰が相手でも負けたくない。先発にこだわりたいが、勝つためにはどこでも投げるつもり。」
バレンタイン監督
「久保はどんな打者とも渡り合える力を持っているし、手嶌の持ち球も、必ずプロで通用するようになるだろう。2人とも将来必ず、チームの力になる選手だ。」
久保康友(くぼ・やすとも)
投手、80年8月6日生まれ、24歳、奈良県出身。関大一−松下電器。181センチ、82キロ、右投右打、A型。50メートル走=6秒3、遠投=110メートル。父雅俊(58=公務員)母裕子(52)姉真由美(30)兄徳之(28)。最速149キロの切れの良い速球と多彩な変化球が武器。
手嶌智(てじま・さとし)
投手、82年6月16日生まれ、22歳、千葉県出身。拓大紅陵−新日本石油。185センチ、80キロ、右投右打、A型。50メートル走=5秒8、遠投=100メートル。父照雄(56=漁業)母しず子(47)姉久美子(25)。最速149キロを誇る本格派右腕。落差のあるフォークも大きな武器。
竹原直隆(たけはら・なおたか)
外野手、80年4月21日生まれ、24歳、岡山県出身。関西−城西大−三菱自動車岡崎。183センチ、80キロ、左投右打、O型。50メートル走=6秒0、遠投=110メートル。母とも子(47)。長打力が持ち味で、ボールを遠くに飛ばす高い能力がある。中軸打者として期待できる選手。
大松尚逸(おおまつ・しょういつ)
外野手、82年6月16日生まれ、22歳、石川県出身。金沢−東海大。184センチ、85キロ、左投左打、B型。50メートル走=6秒5、遠投=100メートル。父三郎(53=会社員)兄宏光(27)。全日本の主将を務めた大学NO.1スラッガー。逆方向も打てる技術を兼ね備え、パワーだけでなく器用さも併せ持つ逸材。
木興拓哉(きこう・たくや)
投手、86年9月21日生まれ、18歳、兵庫県出身。北海道栄。177センチ、70キロ、左投両打、AB型。50メートル走=6秒2、遠投=110メートル。父義夫(46=消防士)母富美子(44)姉麻里(20)。最速142キロのストレートにスライダー、カーブなど多彩な変化球を駆使し三振を奪う技巧派左腕。
青松敬鎔(あおまつ・けいよう)
捕手、86年12月7日生まれ、17歳、京都府出身。上宮太子。185センチ、79キロ、右投右打、O型。50メートル走=6秒6、遠投=115メートル。母弘子(45=パート社員)妹美沙(16)真衣(14)。高校通算30本塁打を放つなど打撃で非凡な才能見せる、強肩強打の大型捕手。

◇ドラフト結果にボビーも満足

バレンタイン監督が初参加した今年のドラフト会議。すでに、球団史上初の行使となる、自由獲得枠を使って松下電器・久保と新日本石油・手嶌という即戦力投手2名の指名が決まってのドラフト会議となった。

焦点は即戦力外野手と言われている、三菱自動車岡崎・竹原と東海大・大松という社会人、大学のナンバーワンスラッガー2選手が獲得出来るかどうかだった。4巡目以降はウェーバー方式。先に他球団に指名されたら獲得出来ない。

しかし、予想していた他球団が高校生や投手に指名が流れたため、4巡目で竹原、5巡目で大松と描いていたシュミレーションどおりの指名となった。

ドラフトを終えたバレンタイン監督は指名結果に「満足している」とホッとした表情。特に、狙っていた竹原と大松が獲得できたことに「2人の外野手が獲れたことは最も重要だ」と話した。また、下位指名で高校生投手の木興と高校生捕手の青松が獲得出来たことにも「どんなチームでも欲しがる若いピッチャーとキャッチャーが獲れたことも収穫だった」と振り返った。

唯一狙いが外れたのが、入団テストに参加したナカムラが獲れなかったこと。しかし、5位以下での指名がマリーンズの絶対条件だったため、他球団が4位以上で指名したら「仕方がない」と話していた。バレンタイン監督は「ウェーバーだったからね。チャンスがなかった」と話したが、サバサバした表情を見せた。

「欲しいと思っている選手を全て獲ることができた」と初のドラフトを振り返ったバレンタイン監督。満足度は100%だった。

◇久保と手嶌にも改めて期待

バレンタイン監督は、すでに自由獲得枠で決まっていた、久保と手嶌について改めて期待を寄せた。「即戦力として期待している」と話した両投手。キャンプの1軍帯同など決まってはいないが、自主トレの様子を見て、問題がないようならば1軍スタートの可能性が高い。久保について「実際に見たイニングは少なかったが、印象としてはどんなバッターも打ち取る力がある。ストレートも力がある」。手嶌についても「彼のどの球種も将来プロで通用する」とそれぞれ2投手に抱いている印象を話した。注目は、現在バレンタイン監督が頭に描いている投手陣の編成。即戦力ルーキー2人を先発で考えているのか、中継ぎとして考えているのかだった。ドラフト会議終了後、報道陣に囲まれて「両投手はどのように使うのか」と質問されると、「ピッチャーとして使うよ」と報道陣を煙に巻いていた。

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宿敵に挑戦状だ

◇自由獲得枠久保康友投手(24=松下電器)

「松坂世代」最後の大物が松坂超えを誓った。「まず1軍に上がるのが第1ですが、やるからには負けたくない」と関大一3年時にセンバツ決勝で投げ合ったライバルに挑戦状を叩きつけた。目標にはチームのエース清水直を挙げ「(アテネ五輪)壮行試合で一緒になった時にピピッときた。全てが理想的で、この人やと思いました」と弟子入りを志願していた。

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ボビー「即戦力」

◇自由獲得枠手嶌智投手(22=新日本石油)

チーム初の自由獲得枠選手に、バレンタイン監督は即戦力の期待をかけた。「いい投手というのはチームに何人いてもいい」と語った。「ビデオで投球を見たが、持っている球種でプロでやってくれると感じた」と話した。

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ロッテ自由枠・久保、目標は新人王[報知]

◇2004年ドラフト会議

久保康友投手の目標は149キロの速球でのカブレラ(西武)、小笠原(日本ハム)切りだ。“松坂世代最後の逸材”と呼ばれる右腕は「先発ローテ入りを目指します。数字を掲げるのは難しいが、新人王を目標にしたい」と意気込みを語った。阪神入りするチームメートの岡崎とは、交流戦と日本シリーズでの再会を誓い合った。

◇ロッテ6巡目・木興拓哉

北海道栄高で会見し「指名してくれたロッテ、見守ってくれた両親に感謝したい」と満面の笑みを見せた。出身の兵庫・宝塚市から1000キロ以上離れた北の大地の武者修行で球速MAXは143キロにアップ。北海道NO.1左腕の称号を手に入れるまでに成長した。ロッテの印象については「バレンタイン監督は外国人。英語が苦手なので、これから勉強しないと駄目ですね」と苦笑いしていた。

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松下電器・久保が「新人王」、岡崎は「五輪出場」[サンスポ]

松下電器の久保、岡崎のバッテリーは17日、自由獲得枠での指名ということもあり、ドラフト会議のテレビ中継を落ち着いて見守った。ロッテの先発の一角として期待される久保は「新人王が目標。同じ世代の松坂(西武)と比較されるが、相手が誰であれ負けたくない」と自信たっぷり。阪神で正捕手の座に挑む岡崎は「将来は五輪にも出場したい」と夢を膨らませた。

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三菱自・竹原&斎藤「これで思い切り野球ができる」[サンスポ]

活動自粛中の三菱自動車岡崎所属で指名を受けたロッテ4巡目・竹原と横浜10巡目・斎藤は17日、「これで思い切り野球ができる」と声を揃えた。大型車タイヤ脱落事故などの車の品質問題で、5月から練習さえ制約を受けている状況。それでも竹原は「個人練習で鍛えてきたのでブランクとは考えない。長打力をアピールしたい」と意欲的だった。

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ソフトバンク、福岡ドーム年間契約提案[ニッカン]

福岡ダイエーホークスの買収でダイエーと基本合意した情報通信大手のソフトバンク(孫正義社長)が、本拠地の福岡ドームを野球のオフシーズンも含め年間を通して借りる契約を、ドームを保有する米投資会社コロニー・キャピタルに提案していることが17日、分かった。野球以外でもコンサートや展示会など様々なイベントに利用し、収益を上げられると判断したとみられる。コロニー側も提案を受け入れる方向で、使用料は年間30億円を超える水準になりそうだ。

ソフトバンクは球団だけではなく、コロニーから興行権も買収することで大筋合意している。興行権を失うコロニーは、代わりに球場使用料を取り、ドームなどの買収費用の回収などに充てる。ただ、ドームそのものの売却は「考えていない」(コロニー)としている。

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岩隈、18日GMと会談

オリックス中村勝広GMが18日、合併球団入りに難色を示している岩隈久志投手と大阪市内で会談する。同GMはこの日、ドラフト会議が行われた都内ホテルで「誠心誠意、話していくしかないよ」と決意を滲ませた。やや軟化の兆しを見せている岩隈だが、トレードを望む気持ちはまだなくなってはいない。中村GMは「説得の手応え?とにかく会ってみないと」と慎重に話していた。

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堤オーナーへコクド株放出要請

西武鉄道、コクドなどの事業再生計画を策定する「西武グループ経営改革委員会」の委員長に就任する諸井虔太平洋セメント相談役が17日、堤義明前コクド会長に保有するコクド株などの放出を求める考えを示した。事業見直しは西武ライオンズを含めて「聖域なく大胆に見直す」と述べた。同氏は個人的見解とした上で、堤氏が西武鉄道の親会社コクドの株式36%を保有している点について「堤さんの持ち株をどうするのか。それを何%ぐらいにして誰に受けてもらうか」と、保有株売却が大きな課題と認識し、堤氏と直接会談する可能性も示した。

経営改革委員会はコクド社長の諮問機関として22日に発足、来年1月末にグループ再編プランを策定する。

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