わたしはかもめ2004年鴎の便り(11月)

便

11月20日

契約更改

選手名年俸前年比
前田保留
大塚1650±0
1150±0
澤井740▼210
曽我部720±0
於保600▼140
寺本580▼10
原井保留

[注]年俸は推定で単位は万円。

前田
「初めての契約更改だったので、球団から色々話しを聞いてみたかった。」
大塚
「今シーズンは何もしていないですから。でも、少しだけだったけれど、しっかりやることができて、来シーズンへのメドが立った。そこそこやることができたのは良かったですね。バレンタイン監督からは、肩を治してしっかりやってくれと言われています。とにかく来シーズンを見ていて下さい。」
「今シーズンはこれまでで1番状態が良かったんだけど…。ただ、自分よりも力が上の人がいたということですね。(清水将捕手がいなくなったが)清水将選手に関わらず、自分より上にいる人に負けるつもりはない。今までも頑張ってきたけれど、それ以上に頑張りたい。今シーズンはバッティングが目立ったけれど、本来重視していたリード面、守備を来シーズンはしっかりやりたいですね。」
澤井
「終わったことは仕方がないですよ。来年は給料があ上がるか、ゼロになるかのどちらか。モヤモヤしないで返っていい。来年は10年目。自分の悪いところは把握しています。(背番号も)愛着がないと言えば嘘になるけれど、心機一転でいいんじゃないかと思っています。来年はしっかり結果を残して、給料も倍になるように頑張れるしかない。」
曽我部
「野球人としては、結構充実した1年でした。満足している部分はあります。ただ、プロとしては上でやらなければいけないですからね。今年は自分の持ち味である長打力を封印していた部分があります。それで見えてきた部分も結構ありました。来シーズンは、今年マスターした部分と、封印していたガンガンいくバッティングを合わせて、自分の野球が確立できると思っています。頑張ります。」
於保
「ゲームに出ていないのですから、しょうがないけれど、厳しいですね。自分が今年できなかったことを認めるしかない。1軍のオープン戦で怪我をして、1年間、腰痛に悩まされました。体を鍛えて来年はいきたいと思います。」
寺本
「今シーズンは1軍でできなかった。足りない部分が自分にあるということですね。(それはと聞かれて)全てです。来年は最後のつもりで頑張ります。」
原井
「残してもらえたという気持ちはあるけれど、厳しいですね。保留をするのは、プロに入って初めてです。今年を見ていたら、プロ野球の状況が厳しいのも分かるけど…。申し訳ないけれど、サインする気にはなれなかった。」

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ドラフト指名選手交渉状況

20日、ドラフト6巡目で指名した木興拓哉投手に井辺スカウトが北海道栄高で指名挨拶を行った。

選手名所属交渉経過と契約金、年俸
久保康友松下電器18日に指名挨拶
手嶌智新日本石油22日、会社で契約予定
竹原直隆三菱自動車岡崎契約金8000万円、年俸1300万円
大松尚逸東海大19日に指名挨拶
木興拓哉北海道栄学校で指名挨拶
青松敬鎔上宮太子19日に指名挨拶

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「飛ばないボール」は期間限定[ニッカン]

◇オレ流使い分けもうできない!?

日本野球機構(NPB)はメーカー別で飛距離などの差が浮き彫りになっている公式ボールの使用方法について、来季から「使用制限」を加え、統一性を求める可能性が出てきた。

「飛ぶ」「飛ばない」のボール論争で検討されているのがリーグ優勝した中日のケース。開幕直後は「飛ぶ」とされるミズノ社のボールに統一されていたが、6月途中から巨人、ヤクルト、横浜戦に限り「飛ばない」とされるサンアップ社を使うようになった。

プロの使用球はコミッショナー事務局が製造基準を定め、検査を経た上で公認される。どのメーカーのボールを使用するか事前申請がいるものの、主催球団の判断。複数メーカーも認められるが、それぞれ3分の1以上の試合で使用することが義務付けられている。

中日はそれを効果的に使った訳だが「ファンに不公平感を与える」という反発の声も出ていた。検討中の案が採用されれば、今後は複数メーカーを使う場合、例えば「4月から6月は○○社」など期間によって区切る方法に限られる。

ダイエー王監督、巨人堀内監督、さらに楽天田尾監督も使用球の統一を提言している。球団関係者も理事会や実行委員会でボールについて話題にしている。ただ、各メーカーとも検査基準をクリアしてきたボールを提供してきたのも事実。一気に統一規制に乗り出せばメーカー側に与える影響は大きい。王監督も「戦前からボールを製造しながらプロ野球を支えてきた会社を潰す訳にはいかない」と話している。

今後、使用球の規定の見直しなど、数年の時間をかけて対応していくことになりそうだ。五輪へのプロ参加や06年開催へ準備が進むW杯など、国際化が進む日本球界もボール問題に取り組む必要があることは確かだ。

使用球の規定
公認野球規則では「ボールはコルク、ゴムまたはこれに類する材料の小さい芯に糸を巻きつけ、白色の馬皮または牛皮2片でこれを包み、頑丈に縫い合わせて作る。重量は5オンスないし5オンス1/4(141.7グラム〜148.8グラム)、周囲は9インチないし9インチ1/4(22.9センチ〜23.5センチ)とする」と定められている。
ボールの検査
大きさ、重さ、縫い目チェックで合格したボールは、その中から抜き打ちで反発度を検査される。日本車両検査協会の電子測定器を使い「秒速75メートルが0.4134〜0.4374の範囲にあるものを合格」とする。

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岩隈トレード志願[ニッカン]

◇引退も覚悟、合併球団あくまで拒否

合併球団オリックス入りに難色を示している岩隈久志投手が20日、引退覚悟で同球団入りを拒否する姿勢を固めた。この日、大阪市内で行われた近鉄のOB会に出席後、近日中に行われるオリックス小泉隆司球団社長との会談でトレード志願することを明かした。

「できれば早く結論を出したい。小泉社長にトレード志願?はい、それは伝えます。中村GMとお会いした(18日)後も考える時間があったが、オリックスでプレーする気持ちになれない。(プレーできなくなる)最悪の事態?それも考えなきゃいけないと思ってます。選手会とも相談したい」。一時は周囲への影響も考え合併球団入りすべきか悩んだ時期もあったが“わだかまり”は消えないと判断した。今後、考えられる展開は3通りある。

(1)
望み通り他球団にトレードとなる
(2)
説得に応じ合併球団入りを決断する
(3)
近鉄からオリックスへの譲渡を拒否し続け資格停止処分を受ける

か、だ。岩隈は「最悪の事態」を覚悟するほどの固い決意で、オリックス入り拒否の姿勢を伝えることを決めた。

◇背景に労使交渉

合併問題に端を発した労使交渉が、強硬姿勢の背景にあるとみられる。ストライキ回避に向けた9月の交渉の中で、小泉球団社長が「(プロテクトに際し)希望があれば叶えられるように努力したい」と発言。また、今回の統合(合併)は近鉄からオリックスへの「営業譲渡」という形態がとられるため、民法上、使用者(この場合は近鉄)は労働者(岩隈)の承諾がなければ譲り渡すことはできないと解釈することもできる。選手会側はこの点を主張すると予想される。

来季の契約の前提となる保留選手名簿の提出期限が今月末に迫っている中での、岩隈の重い決断。オリックス側が入団説得に懸命になるのは必至で、事態はますます深刻化してきた。

◇仰木監督、「話する」

この日、OB総会で顔を合わせた仰木監督も岩隈の強硬姿勢を肌で感じている。OB会の1時間前から携帯に電話をかけ会談を試みたものの、応答がなかったことを苦笑いで明かしながら「これからは私が前面に出てやっていきたい」とキッパリ。「何度も言っているように彼は我が軍の選手。ゴルフになるか何になるか分からんけど、キャンプまでまだ時間はたっぷりある。10回でも20回でも会って話していくよ」と、説得へ陣頭指揮を執る覚悟を示した。

◇岩隈問題経過

10月8日
合併新球団でのプレーについて「そのままハイ、ハイとはいえない部分もある」と難色。
10月23日
オリックス小泉球団社長と22日に大阪市内で会談したことを明らかにし「プロテクトするのでよろしく頼むと言われましたが話を聞くだけでした」とやはり消極的。
11月7日
テレビの生放送で「やっぱり楽天でという気持ちはある」と発言。
11月8日
分配ドラフトで合併新球団にプロテクトされ「できればして欲しくなかったですけど」としつつ「今は我儘言っているだけなんでこれから(球団側と)話し合っていきたい」とわずかながら軟化。
11月10日
合併新球団の結団式に出席。
11月12日
合併新球団の秋季練習参加を拒否していたことが判明。
11月15日
新聞社の表彰式で仰木監督と同席。「一段落したらメシでも」と柔らかいラブコールを受けたが「気持ちの変化は特にありません」。
11月18日
中村GMと会談。「他球団への移籍願望はないが、このまま合併球団入りする気持ちにもならない」と心境を明かす。

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岩隈は頑な…オリックスに“トレード強行要求”[サンスポ]

統合球団オリックス入りに難色を示している近鉄・岩隈久志投手が20日、大阪市内のホテルで行われた近鉄OB会に出席。早ければ来週にも実現するオリックス・小泉隆司球団社長との会談でトレード要求の意思を伝えることを明かした。頑なな姿勢をあくまで崩さず、強行突破をはかっていく。

吹っ切れた表情で現時点での“決断”を口にした。近鉄OB会に出席した岩隈がオリックス側にトレードを要求していくことを明かした。

岩隈
「(小泉球団社長と)話し合う時にトレードを伝えたいと思います。どう考えても(統合球団で)できないという思いがあります。それが今の結論です。」

2日前に中村GMと初会談。その席でも熱心に説得されたものの、気持ちは微動だにしなかった。そして、じっくりと自分の気持ちを見つめ直した。トレードという手段を改めて訴えていくことに決めた。

「だいぶ前から(トレードは)選択肢の1つでした。どうかなと思っていましたが、意思を固めました。中村GMと会っても(オリックスで)プレーする気持ちは起きませんでした」。早ければ来週にも行われる小泉球団社長との会談で要望を伝えるつもりだ。

この強硬な姿勢の背景には9月23日に選手会がスト回避を決断した時の労使交渉がある。オリックス・小泉球団社長、近鉄・足高球団代表と近鉄・礒部、オリックス・三輪が別室で会談。その際、プロテクトに関して本人の意思を尊重することで合意したとされており、その“約束”が岩隈の主張の後ろ盾になっているようだ。

労使交渉の合意から球団がトレード要求を飲むならば、投手陣が手薄で本人も憧れを抱く巨人をはじめ他球団の『岩隈争奪戦』が始まるのは必至だ。

◇仰木監督「何十回でも会いたい」

近鉄OB会には仰木監督も出席し、岩隈と挨拶を交わした。「今日、電話をしたけど、出なかったので、『ちゃんと出るようにしておけ』と言ったんだ」。ただ、報道陣からトレード要求の決意を固めたことを聞くと、「そう言ったの?」と表情を曇らせ、「とりあえず私に訴えて欲しい。時間はあるんだし、何十回でも会いたい」。翻意させるために最大限の努力をするつもりだ。

◇鈴木啓示氏の永久欠番も消滅

近鉄OB会には79、80年のパ・リーグ優勝時の監督の西本幸雄氏や前監督の梨田昌孝氏をはじめ約90人が集まった。新会長に選任された鈴木啓示氏は「応援するチームがなくなるのは寂しい。事務局もなくなるし、これからは年1回、元気な顔を確かめ合う場になるのかも…」と語った。

また鈴木氏は、パ・リーグ唯一の近鉄の永久欠番「1」が消えることも明かした。「(オリックスの)中村GMから電話をいただいた時に、僕の方から『自由に使ってくれ』と返事させてもらいました。それで十分です。(オリックスの歴史と)混ざらない方がいいでしょう。僕は近鉄にお世話になった訳ですから」と語った。

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岩隈トレード熱望、任意引退も辞さず[スポニチ]

合併球団オリックス・バファローズ入りに難色を示している近鉄の岩隈久志投手は20日、球団に対してトレードを要求する考えを明らかにした。

大阪市内のホテルで開かれた近鉄のOB会に出席した岩隈は「長引くことはあまりよくないと思う。今度(小泉球団社長との会談で)はトレード要求を伝えます。色々考えて、オリックスではできないというのが結論」と明言。初めてトレード志願を口にした。

岩隈の気持ちが固まったのは2日前だった。「(18日に)オリックスの中村GMと会って話を聞いた時、オリックスでプレーするという気持ちにはならなかった」。最悪の場合はプレーできない事態も想定されるが「覚悟はしなきゃいけないと思っている」と引退も辞さない構えを見せた。

決意は固い。この日、総会が始まる1時間前に仰木監督から岩隈の携帯に連絡が入ったが“無視”。会場で仰木監督から「電話しているんだから出ろよ」と注意を受けたが「すみません」と頭を下げただけだった。

仰木監督は「10回でも20回でも会って話をすることになるだろう。すぐに答えが出る問題ではなさそうだから、キャンプイン直前までかかるかもしれない」と粘り強く説得していく姿勢を示したが、岩隈も1歩も引かない構えを見せており、予断を許さない状況となってきた。

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岩隈トレード正式志願へ[報知]

◇「やっぱりオリックスでプレーする気になれなかった」

合併球団「オリックス・バファローズ」でのプレーを拒む岩隈久志投手が20日、来週にも行われる小泉隆司球団社長との会談で、他球団へのトレードを正式に申し入れる意向を明かした。

心の針は、完全に「移籍」へ振り切れていた。この日、エース右腕は大阪市内のホテルで行われた近鉄OB会総会に表彰選手として出席。「トレード志願?はい、(小泉社長に)伝えます。これだけ考える時間があったんで」無謀と分かっている強硬案が、ついに岩隈の結論になった。

10月22日に小泉社長と、今月18日には中村勝広GMと面談した。残留要請を受けたが、気持ちは硬化する一方だった。「やっぱりオリックスでプレーする気になれなかった」義父の広橋公寿守備走塁コーチが在籍する楽天など、他球団への移籍を希望。日時が未定の同社長との2度目の会談について「早く会いたい。長引かせたくないから」と、早期実現を求めた。

事態はドロ沼化しそうだ。中村GMは「将来的に見ても手放す訳にはいかない」と、最多勝右腕の流失に強い拒否反応を見せている。オリックスが方向転換しない限り、最悪の場合は“飼い殺し”になる。また手続き上、近鉄からオリックスへのトレードとなる岩隈が拒み続ければ、資格停止選手となる。

今後は日本プロ野球選手会と連携を取りながら闘争に突入する方針。「資格停止?それも考えないといけないですね。とにかく早めに会って、(トレード希望を)伝えたい」合併騒動の大トリとして、岩隈が不退転の決意を固めた。

◇仰木監督パニック

岩隈のトレード志願を報道陣から伝え聞いた仰木監督は、頭の中がパニック状態に陥ってしまった。この日、出席したOB会前に岩隈の携帯電話にかけたが、最後までつながらずじまい。同監督は「(岩隈は)電話を(かけ)返さなかったな。通じるようにしておけ、といったら“分かりました”といっていたよ」とOB会でのやり取りを明かした。「10回でも、20回でも会って説得する。選手の気持ちは心得てるつもりですから」エース流出阻止にチラリと自信をのぞかせたが、何度も言葉を詰まらせるなど動揺を隠しきれない様子だった。

◇投手仲間は 残留を熱望

トレード直訴を決断した岩隈に対し、オリックス投手陣は従来通り残留を熱望した。岩隈を除くオリックス投手陣はこの日、大阪市内のホテルで行われた「投手会懇親会」に出席。同会の発案者、赤堀投手コーチは「まだ決まった訳じゃないので何とも言えない。僕らとしては残って欲しい」とエース右腕の翻意に期待した。川越選手会長も「戦力だから来て欲しいけど、本人と球団が決めることだからね。残ってくれたらもちろん歓迎する」とラブコールを送った。

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