わたしはかもめ2004年鴎の便り(11月)

便

11月21日

ボビー提案!ホーム試合前はカラオケ大会[ニッカン]

千葉マリンで来季から試合前、選手、ファンが一緒になって異例のカラオケ大会が開かれる。21日、同球場でファン感謝デーイベントが行われた。ボビー・バレンタイン監督はファンを前に日本語で「ロッテのファンが1番です」と挨拶。口先だけでなく常に「ファンサービス」を意識している同監督は、さらに自分のアイデアを披露した。「試合前に20分ぐらい、一塁側ベンチの上で、選手とファンでカラオケができるようにしたい。3連戦のうち、1日ぐらいはできると思います。いいですよね?」。これにはファンも大歓声。バンド演奏に飛び入り参加するなど、イベントを盛り上げた。

チームとファンの垣根を取り払い、観客を増やしたい−という狙いがある。カラオケだけではない。「リーグの許可を得た上で」と前置きした上で、他の構想も明かした。「ピクチャーデーを設けてグラウンドでファンと記念撮影したり、子供にダイヤモンドを1周してもらってもいい。コミュニティーデーとして、地元の団体を表彰する考えもある」と語った。この日、MLBのコラムニストで、マイナーリーグのイベントプロモーションを経験したこともあるラリー・ロッカ氏を招待。同氏に意見を求めるなど、サービスの実践へ動き出した。

◇感謝デー最多2万7000人集合

ファン感謝イベントには、過去最多となる2万7000人のファンが集まった。選手会長の小坂は「今年は球界の色々な問題でファンに迷惑をかけた。来季は監督と力を合わせて頑張りたい」と挨拶。選手は新潟県中越地震の災害義援金の募金活動も行い、40万円以上の義援金が集まった。

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ボビー仰天プラン!試合前カラオケ[スポニチ]

ロッテのボビー・バレンタイン監督が仰天プランをぶち上げた。ファン感謝デーが行われた千葉マリンで21日、来年から試合前に“カラオケ・タイム”を設けることを提案。一塁ベンチの上をステージに改造してファンに提供するもので、選手との共演というアイデアも披露した。

「試合前の20分間にカラオケはどうですか?一塁ベンチの上に皆さんを招待します。3連戦に1度は選手にも一緒に歌ってもらいましょう!」。イベントの一環で特設ステージへ上がったボビーがマイクパフォーマンスで切り出した。反応を確かめるように「イイデスカ?」。もちろん答えは「イェー!」だった。

以前から制約が多い“日本流”に物足りなさを感じていた。「もっと色々できる」。既存のアイデアを超えた斬新なものを求め、来年は米国から企画アドバイザー招へいを計画。候補の1人で野球コラムニストのラリー・ロッカ氏と共に感謝デーをチェックし、自ら前代未聞の秘蔵プランを明かした。

この日ステージでマイクを握った里崎が「本当にやるんですか?」と苦笑し、球場関係者も「改造は耐久性の問題もあるので正式要請を受けてから考えたい」と明言を避けたビックリ計画。指揮官は「リーグの承認が必要なこともあるが…」と漏らしたが、今後もグラウンド撮影会など様々なファンサービスを提案する構え。来季もバレンタイン劇場から目が離せない。

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これぞボビー流?千葉マリン“カラオケスタジアム”だ![サンスポ]

カラオケ歌ってロッテを見よう! ロッテのファン感謝デーが21日、千葉マリンスタジアムで球団史上最多の2万7000人を集めて行われ、ボビー・バレンタイン監督が、試合前のグラウンドでカラオケ大会を開く仰天プランを披露した。一塁側ベンチの上をステージに歌自慢のファンを募るもので、来季からの実施に向け、現在、具体案を検討中。球界再編のうねりの中にあるパ・リーグにあって、アイデア勝負のファンサービスで生き残りをかける。

野球観戦の後、カラオケスナックでの“2次会”はもう必要ない?メーンステージでバンド演奏に飛び入りしたバレンタイン監督から、驚きのプランが飛び出した。

バレンタイン監督
「来季の試合前、ここでカラオケをやるっていうのはどうだろう。皆さんどう思いますか?」

野球場とカラオケ。まさに奇想天外な組み合わせだが、千葉のファンは大乗り気。詰めかけた2万7000人からは「賛成!」「いいゾ〜!!」の声が飛び交った。勢いにのったボビーは、一塁側ベンチの上に特設ステージを設けるプランまで提案。「3連戦の中の1日は選手も一緒に歌ってもらいましょう」と超ノリノリだった。

実はこの企画、冗談でも、リップサービスでもない。営業会議に参加するなど、ファンサービスの徹底に力を注ぐボビーは、以前から「試合前のグラウンド整備の時間が何のイベントもなく、もったいない」が持論だった。この空き時間を利用して、歌自慢のファンを募り、観客の前で歌わせるというアイデアだ。

既に計画は具体化。この日は米マイナーリーグで企画プロモーションを手がけた経験がある米国の知人を球場に呼び、カラオケ大会のスタジアムでの展開を考えさせていた。「彼は来季のプロモーションの手助けをしてもらう、候補者の1人。日本文化に慣れてもらおうと思ったのさ」。今後は、大リーグでイベント企画経験もあるプロモーターを来日させる考えもあるという。

バレンタイン監督
「日本の野球はイベントが少ないので、もっと賑やかにしたい。色々企画を考えてます。」

バレンタイン監督はニヤリと笑ってみせた。今季は新庄効果に加え、プレーオフ導入で1014万4000人の観客動員記録を樹立したパ・リーグ。だが、一方で球界再編の嵐に巻き込まれ、リーグ消滅の危機を招き、楽天の新規参入という事態も呼んだ。従来の球界では考えられないような今回のアイデアも、なりふり構わない生き残り策の1つともいえる。

♪明日がある 明日がある−。来季、千葉マリンでの開幕カードは楽天戦。右腕故障から復活した黒木がファンと一緒に熱唱する。そんな夢のようなシーンを見ることができるかもしれない。

◇ボビーのアイデア

今春のキャンプでは、スクリーンに映った投手の球を打つ、バーチャル打撃マシンによる練習を発案。昨年まで禁止だった家族の同宿も認めた。また、ポケットマネー500万円を投じて、本拠地・千葉マリンスタジアムの三塁側に2000席の『ボビーシート』を設置し、ファンを招待。ダイエー戦が雨天中止となった5月16日には、雨の中球場に足を運んでくれたファン約1000人に対し、選手を伴って即席サイン会も開いた。

◇里崎が予行演習の熱唱

2万7000人の大盛況となったファン感謝デーでは、新潟中越地震の義援金への協力も呼びかけられ、40万8223円を集めた。イベント中盤にはチームのムードメーカー里崎が、ステージに上がりロッテの応援歌『WE LOVE MARINES』を熱唱。早くも来季へ向けた予行演習が始まった?

◇これだけじゃないぞ、来季はパが面白い

西武
ドラフトでは横浜高・涌井秀章投手を獲得。"松坂2世"と結婚1年目の本家との共演が待望される。
ダイエー
王監督が続投。ソフトバンクの買収後、孫社長が大リーグから大物助っ人獲得に動く可能性は十分。
日本ハム
今季同様、新庄のパフォーマンスに注目。ドラフトで獲得した東北高・ダルビッシュ有投手は甘いマスクで女性人気を集めそう。
ロッテ
ドラフトで"最後の松坂世代"久保康友投手と長身の手嶌智投手の即戦力右腕2人を自由枠で獲得。バレンタイン監督は上位浮上を虎視耽耽と狙う。
オリックス
近鉄・オリックス両球団で指揮をとった名将・仰木監督が就任。合併による戦力アップで仰木マジックがますます冴え渡りそう。
楽天
本拠地・県営宮城球場の改修で「外野席と出入り自由の公園を作る」仰天プランが明らかに。ドラフトでは明大・一場靖弘投手を獲得。大物外国人獲得も噂されている。

◇ロッテD6・木興が入団契約

D6巡目の木興(北海道栄高)が入団交渉に臨み、契約金3000万円、年俸450万円で契約。背番号は『56』に決まった。“北のドクターK”と呼ばれる本格派左腕は「目標はランディ・ジョンソン(ダイヤモンドバックス)。ジョンソンを超えるくらいの投手になりたい」とデッカイ抱負を語った。

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来季試合前に“カラオケ大会”[報知]

◇ボビー流球場改革プラン

来季のマリーンズを“カラオケ”で盛り上げよう−。ロッテのボビー・バレンタイン監督が21日、千葉マリンで開催されたファン感謝デーで、来季の主催試合前に観客と選手がカラオケ大会を開くというユニークなプランを披露した。ファンとの一体化をテーマにして、徹底的に球場をエンターテインメントで埋め尽くすつもりだ。

バンド演奏のステージに飛び入りした指揮官は、マイクを持ってファンに問いかけた。「来年は一塁ベンチの屋根の上でファンの皆さんに歌ってもらう時間をつくるのはどうですか?試合前の20分を使って、選手も一緒に歌うというのはいかがですか?」突然の提案に、ロッテの感謝イベント史上最多の来場者となった2万7000人も、大きな拍手と歓声でこたえた。

この日は、本場アメリカで球場のプロモーションに携わり、現在はMLBのコラムニストを務めるラリー・ロッカ氏を招待。「プロモーションを手伝ってもらう候補者の1人」として、メジャーの専門家の意見も貪欲に汲み取るつもり。ほかにも、ナインと写真を撮るセッションや、女性や子供への特典を検討しているバレンタイン監督は、まさにGM的立場で球場の改革を推し進めている。

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ドラフト指名選手交渉状況

◇6巡目木興投手「力になりたい」

21日、ドラフト6巡目指名の木興拓哉投手(北海道栄高)と札幌市内のホテルで正式契約を交わした。木興は兵庫・宝塚からの野球留学生。甲子園出場こそないが、最速144キロ直球と切れのいい変化球でロッテから「今年の高校生左腕NO.1」(宮田編成部長代行)とかなりの高評価を受けていた。木興は「少しでもチームの力になりたい」と抱負を語った。背番号も56に決まった。

選手名所属交渉経過と契約金、年俸
久保康友松下電器18日に指名挨拶
手嶌智新日本石油22日、会社で契約予定
竹原直隆三菱自動車岡崎契約金8000万円、年俸1300万円
大松尚逸東海大18日に指名挨拶
木興拓哉北海道栄契約金3000万円、年俸450万円
青松敬鎔上宮太子19日に指名挨拶
木興
「高い評価を得ていると思います。自分の実力には満足していないので、期待に応えられるように頑張ります。」

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古田会長、岩隈を全面支援[ニッカン]

労組日本プロ野球選手会の古田敦也会長が21日、合併新球団のオリックス入りを拒否している岩隈久志投手に対する全面支援を約束した。古田はこの日、12月1日にオープンする羽田空港ターミナル2で行われた映画「ターミナル」の試写会にゲストとして出席。「彼は日本の財産。希望通りにいくようにアシストするつもり」と、選手会を挙げて移籍をサポートする姿勢を示した。

古田の言葉に熱がこもった。イベント終了後、報道陣に岩隈について質問された。「引退されたら困る。日本にとっても財産ですから」。岩隈を慮る一方で「口で(岩隈に対する)変な言い方が出るのだけはやめて欲しい」とオリックス側へ釘を刺すことも忘れなかった。

映画「ターミナル」ではトム・ハンクス演じる主人公が、ニューヨークでのある“約束”を守るため、JFK空港で入国許可をひたすら待ち続ける。そんな姿は今季の古田とも重なる。粘り強く経営陣と戦い、来季の12球団2リーグ制を勝ち取った。それはまさに映画の主人公のようだった。

信念を曲げなかった古田だからこそ、岩隈の気持ちもよく分かる。

古田
「僕でも(プロテクトを拒否した)礒部や岩隈と同じ行動を取ってると思う。たくさんのファンの方と一緒に戦ってきた思いが強ければ『そういう訳にはいかない』という気持ちにもなりますから。彼には希望を叶えて欲しい。」

既に選手会事務局に相談している岩隈に、自ら助言を惜しまない姿勢だ。

確信する言質もある。スト回避が決定した9月23日の労使交渉。苦渋の決断でオリックス・近鉄の合併こそ承諾したが、選手の去就に関しては各自の意向を汲むことを確認している。

古田
「選手の意向を汲むということを小泉さん(オリックス社長)から聞いてますから。本人の要望があれば、その方向に進むように調整していただけると、僕らは思っている。」

またトレードともなれば噴出するであろう、金銭面などの諸問題にも言及。

古田
「極端な話、法外な値段を言ったりすると、おかしな話になってきますから。みんなが見てますから、あまり変なことはしないと思ってますけど。」

ストが回避され新規参入も決まった。だがそれだけでは「選手会長」の仕事は終わらない。事態の成り行きを静観しつつ、岩隈の去就には最後まで注視し続ける。

◇オリックス小泉球団社長発言

2度目のストライキが回避された9月23日の協議交渉委員会で小泉社長は「プロテクトする人を中心に気持ちとしては全員と面談したい。希望があれば叶えられるよう努力したい」と選手の希望を考慮する余地をつくった。近鉄礒部選手会長から移籍先選択の自由を求められていたことへの譲渡案ともいえた。

◇礒部のケース

近鉄選手会長の礒部はプロテクト選手提出前日の11月3日夜に中村GM、小泉社長、仰木監督を交えて4者会談。難色を示した礒部を説得できずプロテクトからはずした。中村GMは「近鉄選手の心情を気遣ったのは確かです」とここでも選手の意向に配慮している。

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岩隈、楽天第1希望も11球団OK[ニッカン]

古田発言を伝え聞き、岩隈久志投手の顔が緩んだ。「嬉しいですね。選手会からは色々とアドバイスも頂いていますし。これからも話し合いをしながら、進めていきたい」。自身のトレード希望が孤独な戦いではないことを古田選手会長の言葉で再認識し、岩隈は大きくうなずいた。

渦中のエースはこの日、大阪市内で開かれた「『頑張ろう新潟!』チャリティー・オークション」に出席。会場を埋めた287人を前に「どこでやるかは分かりませんが、とにかくファンに楽しんでいただける野球をやるよう頑張ります」と宣言。前日20日は引退も辞さない覚悟を見せたが、現役続行を固く誓った。

オリックス入り拒否の決意は変わっていない。イベント終了後の会見では「オリックスで野球をやるという選択肢?今はないですね」とあらためてトレード希望を明言。岩隈は「国内の他の球団でプレーしたい。楽天かオリックスかとなれば、楽天でという気持ちが強い。新しい気持ちで野球をやりたいので」と意中の球団は楽天だが、他の10球団への移籍もOKの姿勢を示した。

仰木監督の会談希望にも、岩隈自身は「フロントと話をしたい。長引かせてもいけないので、早く小泉球団社長と会って自分の希望を伝えたい。社長から連絡がなければ、自分から連絡を取ります」。心強い古田選手会長の「サポート発言」を背に、球団トップとの早期会談で他球団移籍への第1歩を踏み出す構えだ。

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古田会長が岩隈サポート約束[報知]

日本プロ野球選手会・古田敦也会長は21日、羽田ビッグバードターミナル2で行われた映画「ターミナル」の試写会に出席後、岩隈のトレード志願問題に言及した。 古田会長は「日本プロ野球の宝だし、引退は困る」と、岩隈とオリックス側が双方譲らず、資格停止となる事態を憂慮。「最終的にはオリックス残留か、新球団(楽天)のどちらかだと思うけど、いい方向に進んで欲しい」とスムーズな問題解決を訴えた。

他球団への金銭トレードとなった場合は「法外な金額を要求することのないよう、ファンにも納得してもらえる形にすべきでしょう」と金額の開示も要望。すでに選手会事務局は今回の問題に関して、岩隈から相談を受けており、古田会長は「本人の希望通り進むよう協力していきたい」と最大限のサポートを約束した。

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古田、岩隈全面バックアップ![スポニチ]

労組・日本プロ野球選手会の古田敦也会長が21日、合併新球団オリックス・バファローズ入りに難色を示しトレード志願している岩隈久志投手に対し、全面バックアップを打ち出した。

「僕が同じ立場でも礒部や岩隈と同じ行動をしている。合併する側とされる側では選手の気持ちは全然違う。オリックスには本人の要望に沿う形で進めていただきたい」と古田。この背景にあるのが球団合併に反対した選手会との労使交渉の過程で、オリックス側がプロテクトに際しては選手の意向を十分に汲むと確約したことがある。

既に選手会事務局では対応策を協議しており「日本球界にとって財産を失うことのないように、彼がしっかり野球に集中できる環境をつくれるように、選手会としてアシストしていく」。古田の“戦闘”はオフも続く。

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仰木監督、岩隈説得へ4度目の交渉[ニッカン]

オリックス仰木彬監督は岩隈に対し、今週中に4度目のアタックをかける。岩隈は近日中に小泉社長との会談で決着の意向を示しているが、その前に可能な限りの策を打つ。

「エライこっちゃというのは(前日)分かった。今週中に会ってもう1度話す。何とかせなアカン」。「エライこっちゃ」の背景には小泉社長の一言があった。9月に行われた労使交渉で、小泉社長は「プロテクトは希望があればかなえられるように努力したい」と発言。その事実を前日に岩隈から直接聞いた仰木監督は問題の核心を確認した。

その小泉社長もこの日は取材に応じず。仰木監督は長期戦も覚悟しているが、「秘策」も用意する。岩隈との会談について「極秘もありうる」と、「密会」も視野に入れ始めた。金銭など条件を含めた交渉の全権が委任されている仰木監督が、全精力を費やして岩隈慰留に取り組む。

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オリックス入り拒否の岩隈は仰木監督との会談も“拒否”[サンスポ]

統合球団でのプレーに難色を示し、移籍を希望している近鉄・岩隈久志投手が21日、改めてオリックス入りを拒否。残留交渉に乗り出す意向を示していた仰木彬監督との会談も「フロントと話したい」と“拒否”した。エース流出は避けられない情勢だ。

決心は変えない。だから、会談は必要ない。岩隈が、仰木監督の残留説得交渉に「NO」の答えをつきつけた。

「うーん、監督ですからねえ。話しづらい?それはあります。やっぱり、フロントの人と話がしたい。決断?迷うことはありません」。統合球団入りを拒否する思いは揺るがない。今週中に小泉球団社長と会うが、そこでもその気持ちを伝えるだけだ。

さらに「どこ(の球団)でというのはない」と前置きしながら「例えば楽天とオリックスなら、新しい球団で新しい気持ちで、心機一転というのがすごくあります」。「残留の選択肢がないのか」と問われ「そうですね」と言いきった。「どこで野球をやるかは分かりませんが、楽しい野球を見せられるように、頑張ります」。

この日、新潟県中越地震の義援金を募るチャリティー・オークションに参加し、300人のファンの前でも、そう宣言した。他の16人の猛牛戦士達が、それぞれの新チーム名を名乗ったその中で、岩隈だけが来季の所属球団を明言しなかった。その決意たるや、相当だ。

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岩隈が仰木監督との会談拒否[報知]

◇近日中にトレード申し入れ

これ以上の仰木会談はNO−。合併球団「オリックス・バファローズ」でのプレーを拒む岩隈久志投手が21日、仰木彬監督との今後の話し合いを拒否することを宣言した。近日中に会談を持つ予定の小泉隆司球団社長にトレードを申し入れる決断をしたエースは、球界最年長監督の老かいな話術で惑わされるのを避ける方針だ。

熟考した末の結論を覆したくない。そんな岩隈の答えが、仰木監督へのダメだしだった。「仰木監督との面談?僕はフロントの方と話したい。仰木さんは監督ですから…。話しづらい?そうですね」トレード志願を決断した以上、69歳の指揮官の顔に泥を塗りたくないのが本音だ。

この日、渦中のエースは大阪・中央区で行われた元近鉄選手によるチャリティーオークションに参加した。終了後、報道陣から前日(20日)に仰木監督が「10回でも20回でも会って説得する」とコメントしたことを聞かされた。

だが、岩隈は「迷うことはないです」と、すっきりとした表情で断言。今週中にも行われる小泉社長との2度目の会談で、正式にトレードを直訴する気持ちに全く変わりはない。

8日の分配ドラフトで合併球団行きが決まって以降、仰木監督とは結団式などのイベントで3度同席した。いずれも突っ込んだ話には至らなかったが、魔術師と言われる指揮官は「彼は我が軍の戦士。飯なり、ゴルフなりやろうと思ってる」と独特の言い回しで会談を求めていた。岩隈からすれば、巧みな話しぶりで惑わされたくない。

連携をとる日本プロ野球選手会のヤクルト・古田会長から支援を約束され、「選手会は味方。アドバイスもしてくれる」と歓迎した。義父の広橋守備走塁コーチが就任した楽天への移籍を希望していると言われるが、オリックス以外ならどこでもOKだ。「(小泉社長に)早く会いたい。長引かせたくないですから」“仰木マジック”の洗礼を浴びることなく、初志を貫徹する覚悟だ。

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