わたしはかもめ2004年鴎の便り(11月)

便

11月22日

千葉マリン変わる、ボールパーク構想

ロッテ本社と球団が一体となり、千葉マリンのボールパーク化プロジェクトチームが発足した。22日、ボビー・バレンタイン監督が東京・西新宿の本社で行われた営業会議に異例の出席。本社、球団幹部とファンサービスについて意見交換した。バレンタイン監督は「親会社にも情熱がある。特に女性、子供に対するプロモーデョンが大事」とトイレや売店の改修などを目指す。

会議に韓国のロッテワールドの担当者も加わった。瀬戸山球団代表は「やるならガラッと変えてやっていきたい」と言う。最寄りのJR海浜幕張駅から球場までを「マリーンズロード」と命名、選手のパネルを設置するなどのアイデアが出た。バレンタイン監督はイベントなどにとどまらず、新潟県中越地震の災害義援金の募金活動など、今後も社会貢献へ積極的に動いていく意向を示した。

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ロッテがマリンテーマパーク化計画[スポニチ]

ロッテは東京・西新宿のロッテ本社で営業会議を開き、千葉マリンのテーマパーク化に乗り出すことになった。韓国・ソウルの「ロッテ・ワールド」運営のノウハウを持つ本社スタッフと球団の営業担当がプロジェクトチームを立ち上げ、本拠地のイベント運営改善に取り組む方針。瀬戸山球団代表は「これまで地味過ぎた。来季はボビー・バレンタイン演出の“ファンタジー・ボールパーク”で派手にいきたい」と訴え、会議に出席した指揮官も「ファンにもっと満足して欲しいからね」とさらなるファンサービスを誓っていた。

◇手嶌は背番号17

新日本石油・手嶌が東京・西新橋の本社で契約した。契約金は1億円プラス出来高5000万円で年俸1500万円の最高評価。即戦力右腕は「開幕1軍を目指して頑張ります。新人王?目標は大きくいきたい」と誓った。背番号は社会人と同じ17。宮田編成部長代行が「“7”が(アゴが長い)顔の形に似ているから」と話せば、手嶌も「負けないのは顔の長さ」とアピールしていた。

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自由枠・手嶌が各球団のアゴ自慢に宣戦布告[サンスポ]

ロッテの自由獲得選手・手嶌智(てじま・さとし)投手(22)=新日本石油=が22日、東京都港区の同社で入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円で契約した。背番号は『17』。長いアゴをトレードマークに、1年目からの飛躍を誓った。

球界の“キング・オブ・アゴ”と呼ばれてみたい。球団初の自由獲得枠で入団した地元・千葉出身の手嶌は、早速自身のトレードマークをアピール。“アゴジラ”で有名な横浜・門倉、内川ら各球団のアゴ自慢に宣戦布告した。

手嶌
「(プロに入って)負けたくない部分は顔の長さです。(同じ投手の)門倉さんに負けないように頑張ります。」

1メートル85の長身からMAX149キロの直球を投げ下ろす本格派右腕。もっとも、剛速球以上に?印象的なのが、長〜い顔と存在感抜群のアゴだ。ニックネームは、もちろん『アゴ』。注目されてナンボのプロ入りを決め、「皆さんにも呼びやすいように呼んでもらえればいい。それで(顔を)覚えてもらえれば」と自らPRも忘れなかった。

球団も悪ノリ気味だ。「7って彼の顔と似ているでしょう」(宮田編成部長代行)と、背番号は『17』が用意された。「開幕から1軍で、背番号くらい勝てるように頑張ります」という手嶌。もちろん、人気だけでなく新人王も狙う。

手嶌智(てじま・さとし)
昭和57年6月16日、千葉県生まれ、22歳。拓大紅陵高−新日本石油。MAX149キロの本格派右腕で長身を生かした落差のあるフォークが武器。1メートル85、80キロ。右投げ右打ち。家族は両親と姉。

◇バレンタイン監督がボールパーク化早期実現に期待

球団の企画・営業部は、千葉マリンスタジアムのボールパーク化を目指し、ロッテ本社のプロジェクトチームと第1回の会議を開いた。今後は球場内外の改修や、イベントの企画立案などを積極的に進めていくという。会議に参加したバレンタイン監督は「千葉マリンは、最高の立地にある。色々なアイデアが実現されれば、エキサイティングな未来が待っていると思う」と早期の実現に期待を込めた。

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手嶌アゴだけじゃない!!パワーで開幕1軍[報知]

◇体力は漁師の父譲りキャンプから飛ばす

ロッテの自由獲得枠、手嶌智投手(22)=新日本石油=が22日、東京・西新橋の新日本石油本社で正式契約を結んだ。契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円の最高条件でサインした即戦力右腕は、自慢のあごの長さと、漁師の父譲りのパワーをアピールして開幕1軍入りを誓った。

「数字の7があごを連想させる」(宮田編成部長代行)として、背番号はアマ時代と同じ「17」。球団はローテ入りの期待とともに、エース候補の知名度アップをアシストする。手嶌は1日の内定会見で、目立つためにあごのアピールを誓っていたが、この日も「顔の長さは絶対に負けない」と横浜・門倉や内川に宣戦布告。勝利のアイーンポーズまで披露した。

MAX148キロ右腕の父・照雄さん(57)は、千葉・富津市でタカアシガニ漁を営む。中学時代までは度々、父の漁船「長五郎丸」を手伝って鍛えた基礎体力を生かして、日本代表にも選出された実力を春季キャンプから見せつけるつもり。「今は第1歩という感じ。ロッテの投手陣に割って入り、期待に応えたい」と、手嶌は千葉マリンの大舞台での船出に目を輝かせた。

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ドラフト指名選手交渉状況

◇タカアシガニって知ってますか

ロッテ自由獲得枠の手嶌智投手(22=新日本石油)が「タカアシガニ」をアピールする。22日、東京・新橋の会社で契約金1億円、年俸1500万円で契約。背番号も17に決まった。実家は千葉・富津で海から徒歩1分。父照雄さん(56)はタカアシガニ専門の漁師だ。「このカニは珍しいんですよ。茹でたり、寿司にして食べていました。美味しいです。プロでも活躍して、タカアシガニをアピールしたい」と語った。

小学生時代は毎日のように実家が所有する「長五郎丸」に乗った。網漁で捕る東京湾の漁場までは20分程度。揺れる船で自然と足腰も鍛えられた。手嶌は長いアゴがトレードマークだがそれもカニのカルシウムで「長くなった?そうかもしれません」と笑った。プロ入り後も冷凍して寮やキャンプ地に送ってもらい「主食」にするつもりだ。

結果を残せばカニの認知度も高まる。「目標は開幕1軍。背番号と同じ17勝したい」と掲げた。最速148キロの直球が持ち味で、チェンジアップなど変化球も多彩の即戦力。「千葉が好きだった」とロッテを選んだ海の男が、チームを盛り上げる。

タカアシガニ
クモガニ科に属し、岩手県から九州までの水深200メートル〜600メートルの深海に生息。足を広げた長さでは節足動物中最大といわれる。オスは成長に伴ってハサミ肢が長くなり、広げると幅4メートルに達する。
選手名所属交渉経過と契約金、年俸
久保康友松下電器18日に指名挨拶
手嶌智新日本石油契約金1億円、年俸1500万円
竹原直隆三菱自動車岡崎契約金8000万円、年俸1300万円
大松尚逸東海大18日に指名挨拶
木興拓哉北海道栄契約金3000万円、年俸450万円
青松敬鎔上宮太子19日に指名挨拶
手嶌
「今は第1歩という感じですね。ロッテの投手陣はレベルが高いけど、割って入りたいし、そういう評価と期待をしていただいたと思っています。父が富津でタカアシガニの漁師をしているのですが、プロでも活躍して、タカアシガニをアピールしたいですね。」

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ダイエー納会が孫ホークス結団式に[ニッカン]

「ダイエー解団式」転じて「孫ホークス結団式」へ−。ダイエーは22日、福岡市内で球団納会を開いた。親会社のダイエー本社と新母体となる通信大手ドフトバンクとでは、今月下旬に球団譲渡に関して最終合意する。12月以降はソフトバンクがオブザーバーとしてチームを支える予定。この日の球団納会が事実上、最後のダイエー主催行事だ。

冒頭、高橋球団社長が来季から親会社が変わることを説明。また王監督と松中選手会長が、きっぱりとした口調でV奪回を誓った。

王監督
「はっきり言えることは、少なくとも、来年はリーグ1位になり、選手権(日本シリーズ)の出場権を得る。そして、日本一になる。」
松中
「チーム名は変わるがこの環境、チームメート、チームで戦えることは幸せ。来年は日本一になる。」

“ダイエー解団式”は、まさに“孫ホークス結団式”となった。

新生ホークスは、本拠地福岡、チームの実態も変わらない。優勝の2文字も十分、可能だ。ソフトバンク孫社長はチーム強化に全力を注ぐことを約束。今週から実務者レベルで週1回の会合も持たれる。孫社長は「球界の歴史を変える」とも語っており文字通り、球史を塗り替えるチームが、誕生する。

◇社長が売却説明

高橋球団社長が球団納会の席で、ソフトバンクへの球団売却を説明した。高橋社長は「ダイエーホークスとしては16年間で幕が下りると思いますが、ホークスというチームは永遠に不滅じゃないかと思います。ぜひ、来季は新生ホークスで飛躍を期待しています」と話した。この日は約220人が出席し、ダイエー本社の土谷常務取締役も参加。ソフトバンク側からの出席者はなかった。

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田尾監督「岩隈に入ってもらいたい」[ニッカン]

楽天田尾安志監督が、合併新球団のオリックス入りを拒否している岩隈久志投手にエールを送った。22日、都内でラジオ番組に出演後「(楽天に)入ってもらいたいという願望は強くある。岩隈はオリックスでやりたくないというのは一貫しているから、彼の考えを早く通してもらいたい」と訴えた。

岩隈は移籍希望を明かし、オリックス首脳陣との交渉を希望している。同監督は「近鉄と結んだ契約に、岩隈に有利な条件が入っているんじゃないかな。だからオリックス側は交渉を長引かせて、何とか岩隈の気持ちを変えたいんだろう」と推測。

「合併といっても、近鉄球団はなくなるようなもの。岩隈の中には、反発する部分があると思う」。同監督は岩隈の気持ちを察し、移籍問題が長期化しないことを願っていた。

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西武経営改革委、球団存続を前提に検討[スポニチ]

ライオンズ存続の道を模索−。有価証券報告書の虚偽記載問題などで揺れる西武鉄道グループの事業再生計画をまとめる「西武グループ経営改革委員会」が22日に発足した。都内のホテルで会見した諸井虔委員長(太平洋セメント相談役)は、球団存続を前提に検討に入る意向を表明。この日就任したコクドの大野俊幸社長も継続保有の考えを示した。

有利子負債が約1兆2000億円。さらに有価証券報告書の虚偽記載問題、西武鉄道株の上場廃止、売却株の買い戻し請求。難題が山積するからこそ、諸井委員長は球団に大きな価値を認めていた。

諸井委員長
「赤字とはいえ広告塔としての値打ちはある。売っ払ってバラバラでは企業イメージに傷がつく。何たって日本一のチームですから。何とかして残せないかという話はある。残るなら努力して、赤字を減らすようにしないと。」

年間20億円といわれる赤字体質の改善が条件だが、現時点での方向性は「存続」。今後は次回26日をはじめ、毎週金曜日に行われる改革委で検討を進める。球団オーナーでもあった堤義明氏が会長職辞任を表明した10月12日前後から、コクドは球団売却の道を模索。ライブドアやテレビ朝日に200億円で打診したが、高額な売却額などがネックになり成立しなかった。そんな身売りの方針からシフトしたのは、企業イメージ順守と広告塔としての存在価値から。「球団を売り歩いたという話は全く知らない」という諸井委員長は、今後について「(球団の処遇は)まだ話し合っていない。慎重に、しかし、スピード感を持って、年内には方向性を出したい」とし、残り1ヶ月強で何らかの結論を出したい意向だ。

諸井委員長に続いて会見した大野新社長も「できるだけ残して欲しいと思っています。(改革委で)検討した上で“どうしても”となれば、その部分に沿ってやらなければいけませんが…。社員の意識も考え、私個人としては維持したい」と明言。存続へ向けたコクド側の立場を明確にした。グループ再生。その大波の中で、日本一球団の生き残る道を探っていく。

◇堤氏「決別」強調

コクド新社長に就任した大野氏は会見で前会長・堤義明氏との「決別」を強調した。「私は取締役会の選任。堤さん指名の人事ではない」と自己紹介し「堤さんの“西武鉄道がなぜ上場したのか分からない”との発言が上場廃止の引き金となった」と批判。さらに堤氏に電話し「堤さんの意に沿わないことも申していく」と宣言すると「分かった。経営には一切口を挟まない」と返事があり、グループ経営からの実質的引退を表明したという。

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ダイエー最後の納会[報知]

来季から「ソフトバンク・ホークス」として再出発するダイエーの最後の球団納会が22日、福岡市内のホテルで開かれ、王貞治監督以下の首脳陣、選手、家族ら総勢約200人が出席。松中信彦選手会長が今回の売却を歓迎し、身売りに踏み切ったダイエー本社にナインを代表して感謝の意を示すなど笑顔の幕引きとなった。

ファミリーパーティーの形式で開かれた納会は、長年囁かれ続けた身売りが現実となり、むしろ安堵感に包まれた。乾杯の音頭を取った松中は「球界再編の中で、合併という最悪の事態は免れた。本社をはじめ関係者のおかげ。幸せだし感謝したい」と挨拶。ダイエー・高橋広幸球団社長も「たまったものが今年、一気に噴き出した。16年間の(ダイエー球団の)幕は下りるが、このダイエーホークスは永遠に不滅だと思う」と吹っ切れたように話していた。

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FA大村のホークス入りが確実に…角田球団代表が示唆[サンスポ]

近鉄からFA宣言した大村直之外野手のホークス入りが確実となってきた。3年契約5億円程度の条件を求めている大村側に対し、ダイエーの角田雅司球団代表が22日、福岡市内での球団納会後に「彼の実力を考えれば無理な条件じゃない。前向きに考えています」と獲得を示唆した。

17日に大村の代理人である嶋田修一弁護士と定岡智秋調査担当部長が大阪市内で初交渉。この際、ダイエー側は具体的な条件提示を行わなかったが、大村側からは3年5億円程度の希望が伝えられた。

その後も代理人とは電話などで交渉を続けており、「(大村側から)要望は出ていて、それを検討している」と角田代表。球団を買収するソフトバンクの孫正義社長も補強費は惜しまない方針で、大村側の要望する条件も問題ないと判断しているようだ。

さらに、この日までに大村獲得に乗り出しているのはダイエーのみ。有力視されていた楽天すら名乗りを挙げていない。

バルデスが抜けた左翼の穴を埋める存在として「ぜひとも欲しい選手」と角田代表。大村も「試合に出れるところ」と話しており“相思相愛”の関係だ。次回交渉は未定だが、『ホークス・大村』の誕生は近い。

◇ダイエー“最後”の球団納会

『福岡ダイエーホークス』としては“最後”の球団納会が22日、福岡市内のホテルで開かれた。約220人の選手や関係者を前に高橋広幸球団社長がソフトバンクへの売却を話した後「素晴らしいチームは永遠に不滅」と話した。王監督も「どういう形になっても、来年はリーグ1位で、日本一になることが目標」と強調した。選手会長の松中は「合併という最悪の事態が避けられたのは本社、球団関係者のおかげ。チーム名は変わるけど、この環境、チーム、チームメートでできるのは幸せ」と、身売りに歓迎の姿勢をみせた。

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ヤクルト、ラミレス疑惑提訴せず[スポニチ]

ヤクルトは22日、アレックス・ラミレス外野手の獲得交渉における楽天のタンパリング疑惑に対し、連盟などへの提訴は行わない方針を固めた。中島国章国際部長は「納得のいかない、不可解な部分はある」としながらも「今は(提訴などの)考えはない」と明言。文書の提出はせず、問題提起にとどめたい意向を示した。

当初、楽天がラミレスを獲得した場合には「正式に文書を提出する予定だった」と中島部長。しかし、相手は新規参入球団で、球界のルールに明るくないという点を考慮。「2リーグ制維持の救世主でもある。そこまでしなくてもいいのでは」(同)と1歩譲った形だ。既に連盟側には口頭で事情を説明済み。最近は外国人選手が国内の他球団に移籍するケースが増えているだけに、再発防止へ「何らかのルールが必要」と連盟側へ訴えたという。

◇社長、残留に自信

ヤクルトの多菊球団社長は、ラミレス残留について「いい方向に進んでいる」と自信を見せた。先週には3年で9億円近い条件を提示。さらに息子ラミレス・ジュニアとも3年契約を結ぶ意向でおり、中島国際部長も「向こうはこっちの熱意、社を挙げてやっているという点を感じ取ってくれている」とした。この日も代理人側に電子メールを送信。条件はこのままで、相手側に返事を待つことになっている。

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オリックスが岩隈引き留めに全力…仰木監督“強引出馬”[サンスポ]

オリックス・仰木彬監督が22日、神戸市内の球団事務所を訪れ、小泉隆司球団社長、中村勝広GMと会談。統合球団でのプレーに難色を示している岩隈久志投手に対して、残留説得に、全力を挙げる方針を確認した。

岩隈に対しては“拒否反応へ拒否”だ。仰木監督は、統合球団でのプレーに難色を示しトレード志願している岩隈が前日(21日)、自身との会談を断る姿勢を示したことを一蹴した。

仰木監督
「そりゃ、ボクと話すのが先だろ。会ってみたらひょっとして、案外いい爺さんかもしれんぞ。ウハハハハ。」

岩隈は小泉球団社長にトレード志願を伝えるつもりだが、仰木監督はあくまで説得に強引出馬の意向だ。

小泉球団社長は9月のスト交渉の際、選手会との間で進路に関し「できるだけ選手の希望を叶える」と確認したことが岩隈の“強硬姿勢”につながっていることについて「その通りでしょう」と認めた。その上で「誤解を起こしているとは思わない」と語り、この日の3者会談でも、岩隈のトレード志願を受け入ない方針も確認した。

この日はマスコミの前に姿を現すことのなかった岩隈。今週中にも行われる小泉球団社長との会談が注目される。

◇11月中は自主トレ封印

トレード要求の決意を固めている岩隈は、マスコミの前に姿を現すことはなかった。日米野球に帯同していた時から、「12月までは体を動かさないかも」と語っており、今月中は自主トレも封印する模様だ。注目のオリックス側との残留交渉は、仰木監督よりもフロントとの話し合いを要望。今週中にも行われる小泉球団社長との会談で、改めて思いを伝える。

◇阪神・岡田監督が注目

放出危機の清原同様、トレード志願の岩隈に関しても、阪神・岡田監督は注目している。この日、もし岩隈放出となれば「検討に?値するやろな」と獲得をにらみつつ、事態を見守る考えを明かした。

ただ心情的にはトレード志願の“我”を通さずに、オリックスに残留して欲しい。「残るのが野球界にとってええと思うけどな」と話した。昨年まで近鉄で岩隈を指導していた久保投手コーチも「もっと大人にならんと。(残留して)個人、チームじゃなく球界全体に貢献できると思えばいい。親みたいな気持ち」と心配していた。もしライバル球団が岩隈を獲得すれば、阪神のダメージは大きい。清原同様、その動向に関心を払わざるを得ない訳だ。

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仰木監督説得諦めん[報知]

◇岩隈久志投手の残留要請

オリックスの仰木彬監督が22日、ヤフーBBスタジアム内で、来季の戦力構想について小泉隆司球団社長、中村勝広GMと緊急の首脳協議を行った。合併球団入りを拒否する岩隈久志投手の残留要請と、巨人・清原和博内野手の放出が決まった場合、獲得に動くことを確認した。

約1時間の話し合いを終えた仰木監督は、議題を隠そうともしなかった。「内容?当然、清原、岩隈やな」と2人の名を挙げた。「彼らは来年戦う上で絶対に必要な選手。色々気持ちはあると思うが…。社全体の意思統一は図った」トレード志願を決断した岩隈を翻意させ、清原は巨人退団が前提。未知数の要素が多すぎるが、69歳の指揮官の頭には新生オリックスのエースと4番がインプットされていた。

まずは岩隈の説得作業から始まる。最多勝右腕から“会談拒否”を突きつけられた仰木監督だが、百戦練磨の将は諦めない。「僕が(要望したのが)先やろ。会ったら、案外いい爺さんかもしれんよ」と会談実現へ球を投げ返した。

その一方で中村GMが「妙案はない。正攻法しかない。条件は二の次。感情をほぐす?そう思う」と話したように苦戦は必至だ。今週中にも2度目の話し合いの席につく小泉社長は「トレード志願?本人に聞いてから考えましょう」と、かわしたが、投打の柱を手に入れるのは困難を極めそうだ。

◇岩隈「何も言えない」

岩隈は22日、大阪市内の自宅で静養に努めた。小泉球団社長から会談の日時を決める連絡は入らなかったが、「自分なりの意思を早く伝えたい」とトレード志願の信念に揺るぎない。また、オリックス以外の11球団OKの姿勢だが、阪神・岡田監督からの“ラブコール”については「何も言えないんで」とコメントしなかった。

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オリックス首脳陣が岩隈説得の方針を確認[ニッカン]

合併球団のオリックス入りを拒否する意向を示した岩隈久志投手について、チームは従来通り説得を続ける方針を確認した。仰木監督、小泉球団社長、中村GMが22日、ヤフーBBスタジアム内の球団事務所で会談したもので、仰木監督は「岩隈は必要な選手。それは終始変わらない。(オリックスの)社全体の意思統一をした」とした。

球団にトレードを要求する意向を固めた岩隈は小泉社長と早期の会談を希望している。

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巨人&楽天両オーナーが密会[ニッカン]

巨人の滝鼻卓雄オーナーと楽天の三木谷浩史オーナーによるトップ会談が22日、都内で極秘に行われた。「新参者なんでご挨拶を」と話した三木谷オーナーだが、滝鼻オーナーから球界改革への積極的な提言を要請されるなど会談は2時間10分に及んだ。球界再編の「今後」を占う上で大きなインパクトを与えるトップ会談となった。12月24日のオーナー会議を前に発覚した「密会」で、球界新時代へ向けた意見交換が行われた可能性が高い。

三木谷オーナーの満足そうな表情が、トップ会談の成果を物語っていた。午後7時から2時間以上に及んだ「会食会」はざっくばらんなムードの中で行われたようだ。アルコールも入ったのか頬を赤らめて三木谷オーナーは上機嫌な様子だった。

三木谷オーナー
「どちらからともなくお会いしましょう、という話になりました。こちらは新参者なんで、まずはご挨拶をということで。」

ビジネス界も球界もまずは挨拶が肝心。球界参入時も球界の実力者に配慮して事を進めてきた「三木谷流」の儀式だった。

もちろん極秘会談は挨拶だけで済むはずもない。三木谷オーナーは「球界を良くしていこうという話をさせていただきました」と内容にも言及。オーナー会議議長でもある巨人オーナーから、球界改革への意見も幅広く求められた。既に掲げている「10ヶ条」など、独自案を持つ三木谷オーナーの楽天式改革プランが「巨人のサポート」を得て球界に反映される可能性が出てきた。

三木谷オーナーの約2分後に姿を見せた滝鼻オーナーは、先輩らしく落ち着いた様子で車に向かった。「貴重な時間だったよ」とトップ会談が有意義だったことを強調した。

滝鼻オーナー
「球界もだけど、まずは(楽天の)球場のことを聞いたんだよ。間に合うのかどうかをね。」

会談が球界改革だけでなく現実的な話題にまで、かなり幅広く及んだことも明らかにした。

楽天はチームづくりが進行中なだけに、戦力補強や拡張ドラフトなどの「相談」をした可能性もある。だが三木谷オーナーは拡張ドラフトについて「1球団だけの問題じゃないですから」と話し、両球団間のトレードなど共闘路線は「それはなかったですね」と否定した。

球界の盟主巨人と50年ぶりに新規参入を果たした楽天は、今後の球界の中心的存在になることは間違いない。かつては巨人渡辺、西武堤、ダイエー中内など影響力を持ったオーナーが「共闘」路線でFA制導入や1リーグ構想など改革の先頭に立ってきたが、ここにきて浮上してきた巨楽タッグ。注目の球団トップによる130分間の密会から始まる球界再編の第2章。これから描かれるシナリオが透けて見えてきた。

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