わたしはかもめ2004年鴎の便り(11月)

便

11月23日

西岡解禁1号、母校後輩達とキャッチボール

ロッテの成長株、西岡剛内野手が母校でのキャッチボール解禁第1号となる。23日、千葉マリンで年末の自主トレについて「高校(大阪桐蔭)でやりたい。プロアマ関係がよくなって、ある程度までできると聞いているので」と語った。1月にプロアマ関係が改善、高野連の脇村会長は「(プロ選手がオフに)母校でキャッチボールぐらいできたらいい。プロから一時的な指導を受けたいというのは、高校野球サイドの総意」とした。

西岡は「自分は高校で育ててもらった。恩返しがしたいし、後輩に頑張れ、と言いたい。キャッチボールもしたい」と解禁1号となる可能性が出てきた。ドラフト1巡目で入団し、2年目の今年は飛躍。この日、契約更改が行われ、700万円から球団の期待を示す1700万円を提示された。「周りと相談したい」とサインは保留。母校練習で来季はレギュラーを狙う。

◇楽天と職員交流

楽天との「球団職員交流」の仰天プランを披露した。開幕カードで対戦するが、タッグを組んでリーグを盛り上げるのが狙いだ。宮田編成部兼企画部長代行は「同じパ・リーグという船に乗っている。聞きたいことがあれば、気軽に来て欲しい。逆にこちらからも職員を研修させてもらえば」と提案した。球団はインターネット部門の充実が課題。「相手は専門家なので、吸収したい点がある。委託する、という手もある」と語った。

◇久保のピッチングをボビーが視察

ドラフト自由獲得枠で指名した久保康友投手(松下電器)が、23日、大阪ドームで行われた「社会人日本選手権」に登板。バレンタイン監督がネット裏から見守った。

「帰国前に1度久保のピッチングを見ておきたい」と話していたバレンタイン監督の要望で実現した今日の視察。久保が6回からマウンドに上がると、身を乗り出して久保のピッチングに見入った。その久保は4イニングを無失点で切り抜けたものの、毎回ランナーを許す苦しいピッチング。試合後、久保と対面したバレンタイン監督も「ダイジョウブデスカ?」と苦笑していた。

それでも、「バランスがいい。いい働きをしてくれると思う」と前評判通りの力は確認できた様子。「ガンバリマショウネ」と久保と笑顔で握手を交わして、グランドを後にした。

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契約更改

選手名年俸前年比
前田2050▼150
神田750△30
垣内2650±0
西岡保留

[注]年俸は推定で単位は万円。

前田
「1試合も1軍で投げられなかったことが不甲斐ない。獲ってくれた球団に申し訳ない気持ちでいっぱいです。(移籍して)環境の変化よりも、フォームを上から横に変えて迷いが生じてしまった。横から投げるようにしたが、上がいいのか、横がいいのか迷いながらやっていました。結果として、左バッターには打たれなかったけれど、右バッターにはこれまで以上にやられたしまったことが大きかったですね。来シーズンは結果を出すしかない。頑張るだけです。」
神田
「球団からは『去年と今年を比較して、今年は数字が上がっている』と評価して頂きました。査定だけだったらもっと低いらしいんですが…。とにかく、今年はシーズン最後まで1軍に帯同できたことが大きかったですね。来シーズンのステップアップにしっかりつなげないと意味がないですね。まだまだ弱いところが多いので、このオフには走りこみ、ウェイトでしっかり体を作って頑張ります。」
垣内
「現状維持でサインしました。来シーズンは、どういう使われ方をしてもしっかり対応していこうと思っています。今シーズンは、途中出場が多かったですが、来シーズンも同じような起用だったら、それに対応していくだけ。バレンタイン監督は、結果を残せば使ってくれるので、これ以上体力を落とさないように、筋力アップを行っていきます。」
西岡
「保留しました。どれだけの提示額でハンコを押していいのか、自分では分からないので、両親などに相談してじっくり考えたいと思って保留しました。球団からは『小坂選手が故障で抜けた穴をよく埋めてくれた』と評価してもらいました。」

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ロッテが楽天に“弟子入り”…IT関連事業のノウハウ学ぶ[サンスポ]

◇新規参入球団、楽天に学べ!

ロッテが楽天に営業部の職員を派遣、インターネットによる試合中継のノウハウなどIT関連事業の面で指導を受ける計画を進めていることが23日、明らかになった。深刻、かつ慢性的な赤字が続くパ・リーグにあって「5年後には黒字に転換できる」と話す楽天経営陣の戦略に直に触れ、新たな発想、プランなど互いに情報交換して赤字脱却の足掛かりにしたいとの考えだ。

どちらが先輩とか、どちらが新参者とか、そんなことは関係ない。インターネット関連業界で年間180億円以上をも売り上げる楽天。球団経営でも、三木谷オーナーら関係者が『得意分野を生かせば黒字化が可能』と胸を張る、その経営のノウハウにロッテが真っ先に目をつけた。

「楽天さんはネット中継を収入の柱にして黒字にすると言っている。ならウチも当然そうするべきでしょ。営業の人間を派遣し、教えてもらえるものは教えてもらえればいい」。まさにオキテ破りの職員派遣。ロッテの宮田企画部長代行の目がキラリと光った。

慢性的な赤字に苦しむパ・リーグ。ロッテもその“筆頭”で30年以上に渡り赤字を出し続け、昨年も約34億円の赤字を計上。オリックス・近鉄の合併問題が発覚した直後の今年7月には、重光オーナー代行も「選手年俸は高騰の一途で、赤字額を減らせる球団はないでしょう。全体的な収益構造の見直しを進めないと経営は壊滅的になる」と危機感を募らせ、その後ダイエーと合併を進めていたことも発覚した。

そんな中、新規参入を果たした楽天・三木谷社長の口からは「ネット中継などIT関連事業を軸に、5年後には黒字に転換できる」。いとも簡単に“黒字”という言葉が飛び出した。「彼らはそれ(IT)が本業。色々ノウハウを持っているのでしょう」とは宮田企画部長代行だ。

それならば…。同企画部長代行の頭に浮かんだアイデアが“社員派遣研修プラン”だった。

楽天が持つIT関連のノウハウを職員自らが間近で吸収。それを自チームに持ち帰り経営に役立てる計画。もちろん「相手が求めているものでこちらが提供できるものもあるだろうし」と球団経営の“先輩”として、助言できる部分は力になっていく方針だ。

「敵、味方をうまく使い分けないと。同じパ・リーグという船に乗っているんですから」。古株も新参者も関係ない。学べるものは学び、盗めるものは盗む。来季の開幕カードで対戦が内定している両球団だが、グラウンドを離れれば同じパ・リーグの運命共同体。スクラムを組んで、目指すは赤字脱却だ。

インターネット野球中継
楽天の最大の試みがパソコンを使ったインターネットでの「野球中継」。関連事業の「ショウタイム」が運営し、月額290円の有料放送で1万5000人の会員を見込む。
ボールパーク計画
本拠地となる県営宮城球場を地域密着でディズニーランドのような、トータルに楽しめる球場にする。球場奥に公園を作り、外野芝生席とつなげて外野席の出入りを自由にする。
人件費節約
選手67から70人の登録選手の年俸総額は約22億円。外国人および、新人ドラフトの獲得に伴う補強費5億円でやり繰り。
女性広報部長
楽天野球団の広報を取り仕切るのは、下田優子広報部長。日本プロ野球球界で、女性の広報部長は初めて。三木谷オーナーの信頼が厚く、本社から出向。本拠地・仙台では自治体との折衝にも当たる。

◇清水直が“企画部長”…ファンが喜ぶパフォーマンスを

エース・清水直がチームの“企画部長”を買って出た。新庄効果で観客動員記録を更新した今季のパ・リーグ。「僕もファンが喜ぶパフォーマンスをやりたい。今の時代、ただ強いだけではだめでしょう」。既に営業部との打ち合わせも始めており、来季は観客と一緒に白いタオルを頭上で振りながら、マウンドに向かうパフォーマンスなどを計画中だ。

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“楽天に学べ”ロッテが研修生派遣計画[報知]

◇プライド捨て営業強化

ロッテが新規参入球団の楽天に“研修生”を派遣するプランが23日、浮上した。宮田隆・編成兼企画部長代行が「楽天のノウハウを学ぶべき。営業部員をどんどん派遣したい」と、球団の赤字体質脱却へ向けて新しいアイデアを吸収することを明かした。

「新規参入の球団がネット中継を柱にするのなら、ウチも当然そうすべき」。楽天はインターネット事業を収入源の1つと位置づけている。ロッテでは現在、球団ホームページ以外に有料会員制ページを設置。メールマガジンを発行しているが、大きな収入ではない。バレンタイン監督も「インターネットは重要なプロモーション」と、英語サイトの設置などを提案。IT時代の流れに危機感を感じていることは確かだ。

さらに、相乗効果も期待する。来季開幕戦(3月26日)の相手でもある楽天だが、宮田部長代行は「相手が求めているもので、こちらが提供できる運営手法もあるかも知れない」と営業面ではタッグを組むつもり。今季は159万6000人を動員したが、関係者によれば逆に赤字は2億円以上増加。37億円程度まで上昇した。「(研修が)恥ずかしいなどとは言っていられない」現状を打破するためなら、老舗球団のプライドをかなぐり捨てる。

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古田“直談判”で岩隈救う![スポニチ]

労働組合・日本プロ野球選手会の古田敦也会長が23日、合併球団のオリックス・バファローズ入りに難色を示し、トレード志願している岩隈久志投手の救済に向けてオリックス・小泉隆司球団社長と“直談判”する意向を示した。両者が対面する25日のプロ野球構造改革協議会小委員会の席で岩隈の移籍を強く訴え、選手会として全面バックアップしていく構えだ。

ドロ沼化している岩隈問題にとうとう古田会長が立ち上がった。慎重に言葉を選びながら話した声には怒気すら含まれていた。

古田
「(25日に)小泉さんと会うから言いますわ、直接。岩隈を応援しますよ。サポートしたい。オリックスさんの話も聞きたいし本人の意思も非常に大切。尊重してあげたい。」

日本球界初のスト突入という犠牲を払ってまで実現した12球団制の維持。古田会長はいきなりスタートでつまずいている現状を憂えていた。

選手会と機構側との労使交渉の過程でオリックス側は選手プロテクトに際して「選手の意思に配慮する」と申し合わせていた。礒部ら一部の選手には配慮が示されたが、当初から移籍希望を訴えていた岩隈の意思は汲み取られることなく、プロテクトされた。古田会長はこれまでも「日本球界にとって財産を失うことのないように選手会としてアシストしていく」と岩隈へのサポートを確約していたが、オリックス側の姿勢が変わらないため、25日に開かれるプロ野球構造改革協議会小委員会の席上、機構側の委員である小泉球団社長に“直談判”することを決意した。

「申し合わせは議事録には載ってないかもしれないけど僕の耳だけじゃなくみんなが聞いていたはず。それを問い質したいですね」と古田会長。オリックスと近鉄の合併を阻止できなかった選手会だけに今回の岩隈問題だけは簡単に引くつもりはない。

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「岩隈移籍」選手会サポート[報知]

日本プロ野球選手会・古田敦也会長は23日、合併球団「オリックス・バファローズ」でのプレーを拒否し続けている岩隈久志投手について、選手会として、改めて楽天への移籍をサポートしていくことを明言。25日の構造改革協議会の小委員会で、オリックス・小泉隆司球団社長に直談判を行う考えも明かした。

ヤクルトのファン感謝デー後に取材に応じた古田会長は、厳しい表情で、球界の若い才能を守る決意を口にした。「(ストライキ妥結の)協議交渉委員会で、『本人の意思を最大限尊重する』と聞いている。25日の小委員会に小泉さんにも会うんで、直接言いますわ」と語気を強めた。

ストライキ妥結の交渉時に、オリックス、近鉄の球団側は合併当該選手について移籍の希望を聞く趣旨の発言をしたが、オリックス・小泉社長は「話はすると言ったが、希望を叶える意味ではない」とあくまで参考意見だったことを強調。選手会との合意文書にも明文化はされていない。これに対し、古田会長は「交渉の場で僕を含めて他にも多くの人が耳にしていることですから」と反論。「オリックスさんの話も聞きたい」と直接交渉で決着をつけることを示唆した。

古田会長は基本的には話し合いで解決したい意向だが、「行動に移す可能性?どうでしょう。分かりませんよ」とパ・リーグ連盟会長への提訴などの強硬手段にも含みを残した。いずれにせよ、25日の古田・小泉会談で、岩隈の運命が大きく左右されそうだ。

◇田尾監督歓迎

楽天の田尾監督は23日夜、東京・有楽町のニッポン放送で取材に応じ、来月2日のプロ野球構造改革協議会で古田会長がオリックス・小泉社長に岩隈問題を直談判することを歓迎した。「こちらからは何もできないけど、いい報告が聞ければいいですね」と期待。さらに「行くところが決まらないっていうのは不安ですよね。できれば11月中に決まるといいですね」と早期決着を要望していた。

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古田、オリックス小泉社長!!約束守って[ニッカン]

◇岩隈移籍を直談判

労組日本プロ野球選手会の古田敦也会長が23日、合併球団のオリックス入りに難色を示す岩隈久志投手の処遇に関し、25日の構造改革小委員会(仮称)でオリックス小泉球団社長に直談判する考えを明らかにした。9月の協議交渉委員会の際に「選手本人の意思に配慮する」という点で合意したことを強く主張する。出口の見えない岩隈問題に決着をつけるため、古田がまたも立ち上がる。

◇聞いている

約束は守ってもらう。古田は固い決意を示すように、神宮のクラブハウスで語気を強めた。「岩隈を応援しますよ。小委員会で小泉さんに会うから、言いますわ、直接」。数時間前のファン感謝デーで見せた笑顔から、表情は厳しいものに変わっていた。否応なしに岩隈を吸収しようとするオリックスに対し、選手会長として異議を申し立てることを明言した。 合併球団入りに難色を示す岩隈の移行を顧みない球団の姿勢は、古田にとって「約束違反」の何物でもなかった。「選手の処遇に関しては本人の意思に配慮する」。2度目のスト回避を目指し、ぎりぎりの話し合いの中で生まれた大事な収穫の1つだった。 「文書に残っていなくても、この耳で聞いています。僕だけじゃないです」。選手会の松原事務局長とも「これから話してみます」と、直談判に向けて対策を協議していく考えを示した。

◇球界のため

「本題」についても期するものがある。小委員会では、ドラフト制度など様々な改革について積極的に提案していく。「何がおかしくて何を変えなきゃいけないのか。具体案を出しなすよ。出していかないと進まない。12球団が揃わないと話ができないなんてナンセンスだし、ファンからやる気があるのかと言われてしまう」。15日の第1回は会議の形式面に終始し、実質的な話し合いはほとんど行われなかった。1日ごとに来季は近づき、その度にいっそう危機感は強くなる。球界のため、そして23歳の若きエースのために、古田の闘いはまだまだ終わらない。

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仰木監督、岩隈の心開けず[ニッカン]

◇諦めず「これからも話したい」

オリックス仰木監督が23日、岩隈と極秘会談を行った。この日の朝、東京でのテレビ出演を終えた仰木監督がエネルギッシュに動いた。慌しく帰阪し、夜に会談をセッティングした。これまで表彰式、パーティーなどで3度、顔を合わせてはいるが、いずれも立ち話程度。今回が実質な初会談だった。一刻も早く、若きエースと語り合わずにはいられなかった。

去就問題で神経質になっている岩隈への配慮からか、会談を行ったかは肯定も否定もしなかった。ただ「僕の気持ちは今までと同じ。一緒にやろうと。今はプロ野球の大きな変革期。プロ野球界、ファンのためにも大阪に残ってやろうということ」と、熱い言葉を投げ掛けたことをほのめかした。

もちろん、移籍志願の決意を覆すのは並大抵ではないことは理解している。この日も心を解きほぐすまでには至らなかった模様だが、粘り強く、説得を続けていく。仰木監督は「筋が通ったことなら、僕は聞く耳を持つよ。しかし、野球界には協約というルールがある。もちろん彼の複雑な心情は分かるが、スケジュールを調整して、これからも話をしたい」と話していた。

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