わたしはかもめ2004年鴎の便り(11月)

便

11月24日

契約更改

選手名年俸前年比
井上3100△500
平下2200△200
今江1350△620
原井1240▼360
渡辺正保留
西岡保留

[注]年俸は推定で単位は万円。

井上
「去年の半分くらいのアップです。まあ、去年はテストで入ってベースが低かったし、今年は怪我もあったので仕方がないですよ。100試合出ていないので、来年、また野球が出来ると考えます。今年は最後が悔しかったですね。最初にもっと頑張っていればプレーオフにも出られたと思います。球団からは『みんなが打てないときに打っている』と評価してもらいました。そういうところをしっかり見てくれています。後は、みんなが打つ時に打てばいいから(笑)。十分休んだので、このオフは少し前倒しして、早めにやっていきます。」
平下
「途中から入ったし、今年は何も言うつもりはありませんでした。仕方がないです。チームにはすんなり入れましたね。近鉄から阪神への移籍は違和感があったので、やっぱりパの人間なんだと思いました。移籍してすぐは何も考えずにやっていたので良かったのですが、後半は綺麗に打とうとか考え過ぎましたね。バテたというのもありました。1年間レギュラーで出たこともなかったので。来年は技術ではなく、体力を維持出来るように、オフも取り組みます。」
今江
「(提示金額は)思っていた金額に近かったです。まあまあです。球団からは、シーズン途中に西岡と活気をつけてくれたと評価してもらいました。(背番号変更は)ロッテのサードでクリーンアップということだそうです。有藤さんに近づけと。嬉しいことですね。とにかく、しっかり打って、チームに貢献したいですね。このオフの課題はパワーアップ。全体的な筋力をつけたいです。特にバッティングは重視したいですね。目標は1年間ヒットを打ち続けること。1試合1本でもいいから、全試合でヒットを打ちたいです。」
原井
「前回は、金額を見てエッという気持ちしかなかったのですが、帰ってゆっくり考えた時、文句を言える立場にないし、野球を出来る環境を作ってもらえた、お金じゃないという気持ちになりました。来年、もう1度ユニフォームを着れるという気持ちが強い。逆にお願いしますとサインしました。毎年、チャレンジはしているけれど、もう1度、気持ちを切り替えてチャレンジしようと思っています。レベルアップとかいう年齢じゃないので、考え方を変えてやれば、もっと出来ると思うので、工夫してやっていきます。」
渡辺正
「パーセンテージがちょっと…。怪我を考慮してくれていると思えなかった。成績を見れば下げられることはしょうがないけれど…。チームが負け続けて、悔しくて、その思いをゲームにぶつけた。怪我をしてはいけないことは分かっているが、そんな思いの中でのけが。球団も考慮はしてくれているといってくれたけれど…。自分の中では胸が張れる怪我だと思っているから…。」
西岡
「両親や知人と色々相談したけれど、今年の数字ではもう少しアップしてもというアドバイスがほとんどでした。金額も前回と同じく、そのままだったので保留しました。球団のいっていることも理解でできるし、球団も理解してくれていると思います。」

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今江「8」ロッテの顔[報知]

◇有藤氏背番号、年俸増より嬉しい

今江敏晃内野手が24日、千葉マリンスタジアムで契約更改交渉に臨み、620万円増の1350万円でサイン。来季から背番号が“ミスター・ロッテ”こと有藤通世元監督(現野球評論家)がつけていた8に変わることになった。

贈られた背番号に大きな期待を感じた。「嬉しいことです。本当に」年俸アップ以上に今江の心に響いたのが、背番号25から8への変更だった。ロッテで「8」といえば有藤氏。69年から86年まで4番・三塁手として活躍した、チームの顔ともいえる番号だ。今季までは退団した波留、中日に移籍した清水将ら内野手以外の選手がつけていたが、内野手としては19年ぶりの復活となる。「期待感をこめて8にさせていただいた」と瀬戸山代表は力を込めた。 3年目の今季は自身最多の41試合に出場し打率2割5分7厘、1本塁打、18打点に終わったが、バレンタイン監督は来季、右の大砲として三塁定着を希望する。「有藤さんの存在は知っています。来年は1年を通してヒットを打ち続けたい」と新ミスター・ロッテ襲名を高らかに誓った。

◇西岡2度目保留

2年目の西岡が24日、千葉マリンで前日に続いて2度目の契約更改交渉に臨んだが、1000万円増の1700万円を保留した。球団の提示額は前回と変わらず、1時間近い話し合いでも納得できずサインをしなかった。高卒2年目の若手が2度保留することは珍しいことだが「どれだけ上げてもらえるかと思ったけど…。20歳にしては大金だし、両親や知人に相談します。早くサインして来年に気持ちを切り替えたい」と話したが、粘り強く交渉していくつもりだ。

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ロッテ助っ人にエ軍パスクッチ浮上[デイリー]

ロッテが来季の新外国人として、米大エクスポズのバレンティノ・パスクッチ外野手(26)をリストアップしていることが24日までに分かった。

パスクッチは今季、初のメジャー昇格を果たした将来有望な右のパワーヒッターで、32試合に出場し打率.177、2本、6打点。3Aエドモントンでは打率.298、25本、92打点の好成績を残している。

ロッテの最大の補強ポイントは長打力を持つ右の外野手で、バレンタイン監督が、データ入手やビデオチェックを独自に行いリストアップ。絞り込み最終段階に入っている。

来季は李承Y、ベニーの残留が既に決定しているほか、フランコ、セラフィニも残留の方向。パスクッチの加入で、来季の外国人選手の陣容は投手1人、野手4人となる。

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ロッテ投手1人枠で成本と河本がオキテ破りの同門対決[サンスポ]

オキテ破りの同門対決だ。戦力外通告を受けた選手らを対象とした12球団合同トライアウト(入団テスト)の最終回(第2回)が24日、福岡・東区の雁の巣球場で行われた。投手1人の獲得を予定するロッテの枠をめぐり、前日本ハム・河本育之投手と前ヤクルト・成本年秀投手がガチンコバトルを展開。平成7年にはロッテでダブルストッパーを務めた2人が骨肉の争い(!?)で猛アピールを演じた。

これも宿命か。かつての友が、熱い火花を散らした。成本が3者凡退に抑えれば、負けじと河本も3者凡退、2三振を奪う快投。平成7年のバレンタイン第1次政権で2位躍進の原動力となったダブルストッパーが、骨肉の争いを演じた。

「成本?それはもう昔の話。みんな(野球を)やっていくのに必死だよ。できれば関東の球団でやりたい」とは前回9日のトライアウトを欠席し、この日に照準を絞ってきた河本。「前回よりもよかったし満足している。最後は古巣で終わりたい」と成本も強気。ともに狙うは古巣ロッテの残る“1枠”だ。

成本の投球内容
打者(前所属)内容
兵藤(広島)右飛
湊川(中日)遊ゴロ
松田(近鉄)右飛
最速136キロ
河本の投球内容
打者(前所属)内容
松田(近鉄)一ゴロ
山田(日本ハム)見三振
青木(西武)振三振
最速139キロ

「投手を1人と現場から注文があった。監督に報告して相談します」とロッテ・宮田編成部長代行。参加した19投手から2人に絞り込み、25日には、大阪ドームでバレンタイン監督本人と直接話し合う予定だ。

戦力外通告を受けた成本と違い、河本は下交渉で今季の6000万円から50%近いダウン提示を蹴り、自由契約となった。今季29試合に登板、防御率2.86と年齢を感じさせない成績ではあるが、その一方で、ロッテの狙いは右の中継ぎ。金銭面でも、2000万円弱と安い年俸で獲得できそうな成本が有利だ。

ともに150キロを超す速球を放つ左右の両輪として、平成7年には合わせて44セーブポイントをマーク。「相手によって使い分けられる理想的なストッパー」とバレンタイン監督も胸を張っていた。成本は阪神、ヤクルト。河本は巨人、日本ハムと流れ、再び巡り合う皮肉。合格者には1週間以内に連絡が入る。バレンタイン門下生2人の最後の審判は、ボビー自らが下すことになる。

成本年秀(なりもと・としひで)
昭和43年9月11日、兵庫県生まれ、36歳。西宮東高から京産大、大阪ガスを経て平成5年ドラフト2位でロッテ入団。リリーフ投手として活躍し、8年には30SPで最優秀救援投手。13年阪神、15年からヤクルト。今季の登板は7試合で勝ち負けつかず。通算成績は271試合で26勝20敗83S、防御率3.33。1メートル80、88キロ。右投げ右打ち。年俸1600万円。家族は夫人の禎子さん。
河本育之(かわもと・やすゆき)
昭和42年10月21日、山口県生まれ、37歳。田布施工高から新日鉄光を経て平成4年ドラフト2位でロッテ入団。12年巨人、16年日本ハムに移籍。9年にリーグ最多の25Sを挙げ、球宴にも2度(4、9年)出場。今季は29試合に出場、1勝1敗0S、防御率2.86。通算成績は439試合、34勝41敗95S、防御率3.41。1メートル73、78キロ。左投げ左打ち。独身。年俸6000万円。背番号35。

◇最終回トライアウトは28人が参加

最終回となる第2回トライアウトには当日欠席した前横浜・宇高を除く28人が参加した。初参加は4人で、ほか全員は第1回に続いての連続参加。ネット裏には12球団の編成部ほか、社会人野球や台湾球界、メッツ、ツインズのメジャー関係者らも集結。前ロッテ・舩木は「国内がダメなら、海外でも野球を続けたい」。各選手ともアピールに必死だった。

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早くも巨人−楽天共闘!OP戦ほか3試合[ニッカン]

巨人清武球団代表は24日、来年2月に新規参入する楽天と練習試合、オープン戦含めて3試合を行うことを発表した。宮崎春季キャンプ中の2月19日にチーム初戦となる練習試合をサンマリンスタジアム宮崎で行い、26日に大分、27日に山口県内でオープン戦に臨む。同代表は「フレッシュなカードをフレッシュなチームとやることによって野球人気を盛り上げたい」と意図を説明した。既に堀内監督も快諾しており、「監督も手抜きせずに精一杯やるでしょうし、新しいチームと老舗の巨人がやることによって関心を少しでも高めたい」と語った。

これにより一時は巨人に内定していた楽天一場との対決が実現する可能性も出てきた。自由枠で入団するシダックス野間口との「因縁対決」への期待も高まる。同代表は「そういうカードが生まれるかもしれませんね。正直言うとフロントはそれを期待している訳だけれども」。22日に両球団オーナーの都内会談が発覚したが、早くも「巨楽共闘」が実現する格好だ。

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楽天2軍の本拠地は山形[スポニチ]

楽天の2軍本拠地が山形となることが24日、確実となった。前日に山下ヘッドコーチ、松井2軍監督らと共に山形県総合運動公園を視察した米田純球団代表が「施設として現場の評価も高かった。規模という点で宮城より山形の方がゆったり感がある」と話したもので、近日中にNPBに正式に申請する。

楽天は当初、宮城県内に本拠地を予定し、15日の実行委員会では「仙台を含む東北」という形でイースタン・リーグへの登録を申請した。しかしJT側との施設借り入れ交渉が難航。「山形は車で約1時間弱で行ける」と支障がないことを強調した。

山形県の高橋知事は受け入れについて「時期的に手をつけないと全く希望は達せられない」と説明。前日に楽天側から指摘を受けた土の入れ替えやフェンス設置など1億5000万円規模の改修に乗り出す考えを示した。

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楽天・2軍本拠地が山形県内となる可能性が[サンスポ]

楽天の2軍本拠地が山形県内となる可能性が高いことが24日、分かった。米田純球団代表らが明かしたもので、前日に山下ヘッドコーチ、松井2軍監督らと2軍練習場の候補地「山形県総合運動公園」(天童市)内の野球場を視察。米田代表は「候補の1つ。山形と仙台は車で1時間の距離で問題ない。近日中に決める」と話した。

一方、高橋和雄・山形県知事もこの日、野球場の改修に乗り出す方針を明言。「まだ決まったという意思表示はいただいていないが、現地視察で評価は良かったという感触」と述べ、楽天側のニーズに応えるため、野球場の改修費が1億5000万円程度かかると見積っていることも明らかにした。

◇オープン戦で一場Vs野間口!?

田尾監督は来春のオープン戦で巨人とのカードが2試合組まれたことに、闘志を燃やした。「巨人の先発は野間口?一場が十分投げられる状態なら、登板もありうる」と言明。「一場を早くみたいのは確か。ブランクはあるが、体が強いというのは聞いている」と続け、オープン戦での一場Vs野間口の実現をにおわせた。

◇一場の背番号「11」に決定

自由獲得枠の一場(明大)ら大学生4選手が仮契約。一場は契約金1億円プラス出来高払い5000万円で年俸1500万円。背番号は11に決まり「明大の先輩で中日の川上さんと同じ背番号。追いつけるよう努力する」と抱負を語った。ちなみに本人はインターネット商店街「楽天市場」にあやかり、登録名「ICHIBA」に前向きだが、この日は相談しなかったという。

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山形県が楽天2軍誘致で野球場改修へ[ニッカン]

山形県の高橋和雄知事は24日、楽天の2軍本拠地誘致で練習場として提案している同県総合運動公園の野球場の改修に乗り出す方針を明らかにした。

知事などによると、23日に楽天の山下大輔ヘッドコーチら5人が同公園を視察、野球場の土の入れ替えやフェンスの設置などを県に訴えた。楽天側が指摘した野球場の改修には1億500万円程度かかる見込みだという。

知事は「まだ決まったという意思表示はいただいていないが、現地視察で評価は良かったという感触だ。時期的に手を付けないとまったく希望は達せられない」と話した。

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西武にタンパリング疑惑−台湾「中華大連盟」が抗議[サンスポ]

台湾プロ野球『中華大連盟』が西武に対し、LA NEWベアーズの左腕、呉偲佑投手とタンパリング(事前交渉)の疑いがあるとして抗議していることが24日、分かった。

同連盟から口頭で抗議を受けた日本側はコミッショナー事務局が事実関係を調査中で、済み次第回答する。西武の星野好男球団代表は「コミッショナー事務局から連絡はあったが、(疑われた事実は)何もないと言ってある」と話した。

呉投手は今季17試合で5勝4敗1セーブの成績。日本と台湾は今月2日に選手契約に関する協定を締結し、両プロリーグに属する選手との交渉では事前に身分照会することになっている。

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タンパリング疑惑の西武5000万円提示か[報知]

◇台湾球界関係者が証言

台湾プロ野球「LA NEWベアーズ」の呉偲佑投手に対する、西武のタンパリング(事前交渉)疑惑が大問題に発展する可能性が出てきた。日本のコミッショナー事務局は台湾のプロ野球組織にあたる「中華大連盟」から呉投手の獲得を巡り、タンパリングがあったとする抗議を受けていることを認め「現在、調査中である」とのコメントを発表した。

台湾側からは先週、抗議の文書が届いていたが22、23日に長谷川一雄事務局長らが来秋開催予定の「アジア・チャンピオンズカップ(仮称)」の話し合いのために渡台。その時も今回のタンパリング疑惑について台湾側と話し合った。コミッショナー事務局は詳細な調査を台湾側に求め、西武側に対しては中華大連盟からのクレームを通知した。

スポーツ報知の取材に台湾球界関係者は「西武と呉投手の間に入った人物が呉投手とその父親に総額5000万円の条件を提示した」と証言。問題の人物は台湾人で、西武の正式なスカウトではなく、現地で選手の調査を進めるコーディネーター的な仕事をしているという。

12月に球団社長に就任する西武・星野好男球団代表は「その選手がどういう選手かも分からない。担当者にも確認して、コミッショナーにも説明してある」と疑惑を否定した。だが、台湾国内でも現地のマスコミが今回の問題を報道するなど、注目が集まっている。

日台間は選手獲得に関する協定を結んだばかり。中華大連盟に身分照会をせず、行われた条件提示が西武球団の指示によるものなら、ペナルティーが科せられることも考えられ、球団フロントの去就問題にもつながるかもしれない。

呉偲佑
1981年5月24日生まれ。23歳。合作金庫から04年に「LA NEWベアーズ」に入団。150キロを超える直球が武器で、今季は17試合に登板し5勝4敗1セーブ、防御率2.84。73イニングで80三振を奪った。181センチ、85キロ。左投左打。

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西武に事前交渉の疑い?台湾連盟が抗議[ニッカン]

台湾プロ野球の「中華大連盟」が西武に対し、LA NEWベアーズの呉偲佑投手と事前交渉の疑いがあるとして抗議していることが24日、分かった。

口頭で抗議を受けたコミッショナー事務局は事実関係を調査中で、済み次第回答する。西武の星野好男球団代表はコミッショナー事務局から連絡があったことを認めた上で、「(疑われた事実は)何もないと言ってある」と話した。

呉投手は今季17試合でで5勝4敗1セーブ。日本と台湾は今月2日に選手契約に関する協定を締結し、両プロリーグに属する選手との交渉には、事前に身分照会することになっている。

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孫社長が巨人と協調路線を確認[スポニチ]

ダイエー球団買収に基本合意している通信大手ソフトバンクの孫正義社長は24日、東京・大手町の読売新聞東京本社を訪れ、渡辺恒雄・巨人前オーナー(読売新聞グループ本社会長)、オーナー会議議長の滝鼻卓雄・巨人オーナー(同社社長)に球界参入の挨拶を行った。持論のアジア選手権、世界選手権構想を語った孫社長に、かねてから国際化を訴える巨人側は意見一致、球界発展への協調姿勢を固めた。

1時間半の会談を終えた孫社長は「新たに私がオーナーになった暁には…と大いに語らせていただいた」と笑った。渡辺前オーナー、滝鼻オーナーに展開したのは持論の「世界戦略」。アジア、そして世界選手権構想も語った。「お互いに大リーグと対等に戦える強いチームをつくりましょうと前向きに話し合えた」。

孫社長は10月18日の買収希望表明時、今月18日のセ、パ両リーグ会長訪問時も同様の「志」を語っている。「アメリカ野球に追いつき追い越せ」の正力松太郎氏遺訓を抱く巨人も球界再編の今年7月にも国際化を提案している。協調姿勢の土壌はできていた。

滝鼻オーナーは「夢のまた夢のような、荒唐無稽な話もあったな」と会談を楽しんだ様子。今回の訪問は孫社長の言う「根回し」の一環。10月には渡辺前オーナーと非公式に会談、数日前には日本ハム首脳とも会談した。「今後も各球団を回りたい」と12球団を行脚する構えでいる。

ダイエー本社の高木邦夫前社長、蓮見敏男現社長も同席。今月中の買収調印、加盟申請、来月の審査、承認への流れはできた。

「球界の歴史が変わるアイデアを」「セ、パの力が拮抗した方が面白くなる」と語る孫社長に球界新リーダーとしての自負が垣間見えた。

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孫社長10億円大物補強[報知]

◇読売新聞社訪問、滝鼻オーナーに熱意語る

福岡ダイエーホークスを買収するソフトバンク・孫正義社長が24日、東京・大手町にある読売新聞東京本社を訪問。巨人・渡辺恒雄前オーナー滝鼻卓雄オーナーへ、来季からの球団保有に向けて改めて熱意を披露。10億円を上回る補強費用の用意を明かした。

“延長”が孫社長の熱意を物語る。予定を30分も上回る約2時間の表敬訪問だ。「新しく球団のオーナーとなりたい私共の抱負、球団のあり方について語らせていただきました」と充実した表情で切り出した。さらに訪問の中で、インターネットによるチケット販売や、単独チームでアジア王者を争い、そのアジア王者とメジャー王者が激突する世界一決定戦などのアイデアも披露した。

孫ソフトバンクの真骨頂は、補強の話に触れた時だった。「具体的な金額や個人名を出す訳にはいかないですが」と慎重になりながらも、保有選手の年俸総額を問われ「40億円台になるのではと思います」と明言。今季のダイエーの年俸総額は約30億円。既にポスト井口としてメジャーの超大物二塁手の獲得を目指しているが、潤沢な資金をバックに単年で10億円以上となる正真正銘の大物を視野に入れている模様だ。

「明後日に王監督が正式に挨拶に来られることになっています。GM制度の話も出る?そうですね」と26日に“トップ会談”を持つことも明かした孫社長。「(表敬訪問は)ここ数日で始めてます。日本ハムさんはもうお会いしました。今後も徐々に」今月中の加盟申請を目指すITの雄が、精力的な挨拶回りでアピールする。

◇夢のまた夢の話

巨人・滝鼻オーナーは24日、ダイエー球団を買収するソフトバンク・孫社長の訪問を受けたことについて取材に応じた。高木元ダイエー社長、蓮見新社長、角田新球団代表の4人との会談について「建設的な話をした?夢のまた夢の話。そんなに現実的な話じゃなかった。新しいオーナー候補を紹介するということだった」と儀礼的な挨拶だけだったと話した。

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孫社長、巨人に提案「メジャーと世界一決定戦」[サンスポ]

ホークスを買収するソフトバンクの孫正義社長は24日、蓮見敏男ダイエー本社社長らと東京・大手町の読売新聞東京本社を訪れ、巨人の滝鼻卓雄オーナーと渡辺恒雄・読売グループ本社会長に球団運営方針などを説明した。

孫社長は「世界一を目指してチームをつくりたい」などと約1時間40分間、滝鼻オーナーと渡辺会長に球界での夢を熱く語り、メジャーとの『世界一決定戦』構想についても提言した。

26日には王貞治監督)と初会談。メジャーの超大物獲得を含めた今後の補強方針、GMの選定について話し合われる予定。世界一に向けた孫・新オーナーの構想は間もなく具体化する。

巨人・滝鼻オーナー
「ダイエーさんには悪いけど、儀礼的になっちゃたなあ。会談内容?夢のまた夢。荒唐無稽な話もあった。」

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2軍も交流戦

イースタン・リーグも1軍に合わせてウエスタン・リーグとの交流戦を計画していることが24日、明らかになった。同リーグは楽天の加入で来季から7球団になる。逆にウエスタンは5球団に減り日程編成が難しくなるが、これを機に交流戦を行おうというものだ。

イースタンは6球団だった今季まで1カード20試合の計100試合を消化してきた。来季も100試合前後を予定しているが、その試合数の中で交流戦を行うことにしている。カードと試合数は球団に任される。例えば、A球団がウエスタンのB球団と2試合行おうとする場合、その2試合分はイースタン球団との対戦を減らさなければならなくなる。

交流戦も公式戦として扱い、トータルの試合数を統一するにはこの球団ごとの調整が必要になってくるという訳だ。来月初旬に予定される日程会議で決定される。

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巨人依存NO!孫社長、読売に乗り込んだ[ニッカン]

「Gブランド」に頼らない球界へ−。福岡ダイエーホークスを買収する通信大手ソフトバンクの孫正義社長が24日、都内の読売新聞社を訪れ、巨人滝鼻卓雄オーナー、渡辺恒雄前オーナーと会談。球界活性化案として、米メジャーを含めた「世界一決定戦」を提唱した。さらに「セ、パの実力、人気が拮抗して初めて面白い形になる。球界の歴史が変わるように貢献できれば」と、巨人中心と言われる球界の改革を、強烈なメッセージで訴えた。

午後2時45分。巨人の本丸、読売新聞社に孫社長が足を踏み入れた。それから約2時間後。孫社長は再びエレベーターから姿を現した。巨人滝鼻オーナー、渡辺前オーナーとの会談は、予定終了時間の午後4時を大きく越えた。満足げな笑みを浮かべながら、待ち受けた報道陣に孫社長は囲まれた。「私共の抱負、今後の球界のあり方を語らせていただいた」。静かな口調の中に、確かな手応えや自信が溢れていた。

球界活性化にかける情熱は、これまで球界を動かしてきた巨人を前にしても変わらなかった。110分におよんだ会談で最も熱弁を振るったのは、持論の「世界一決定戦」だった。

孫社長
「メジャーと戦う舞台をつくっていきたい。日本シリーズのチャンピオンが、メジャーのチャンピオンとやれればいい。構想は色々練ってある。サッカーでもW杯がある。世界のためにも、力のあるチームがクラブチーム同士で、世界一決定戦ができればいい。」

18日のセ・パ両リーグ訪問の際にもぶち上げた「世界一決定戦」。アジアの枠を超え、メジャーを含めた構想を私案としてぶつけた。

球界活性化の先には、球界改革への強い意欲がある。テレビ放送権などをめぐる巨人中心の球界。旧態依然の体制からの脱却が必要だと思っている。会談ではブロードバンド事業を生かし、インターネットで試合を生放送するプランも披露。さらにGブランドに負けないホークスブランドを築き上げ、球界の“勢力図”を塗り替えることも宣言した。

孫社長
「これまでの球界は巨人中心?セとパが実力、人気とも含めて拮抗するぐらいあって、初めて面白い形になる。参加する以上は、球界の歴史そのものが変わるようなことに貢献できればいい。巨人V9を超える?そういうことを目指すことが大事。縮小均衡ではなく、もっと前向きにガンガンいきたい。日本一を目指し、世界一を目指すチームづくり。そういう志を持ってやることが大事。」

新たな球界の盟主への名乗り−。球界発展に全力を注ぐ決意が、大胆な言葉につながった。ダイエー本社や米投資会社コロニー・キャピタルとの、球団譲渡に関する最終合意も間近だ。今月中にNPB側に球団譲渡の申請書を提出する。既に日本ハムやオリックスなど数球団の首脳陣とも会談し、根回しを進めてきた。球界を変えるべく「孫ホークス」は、力強く誕生する。

◇アジア各国とも公式戦をしたい

≫会談内容は。
孫社長
「どのような方針で運営していくか。インターネットを使い、チケットやグッズの販売をする。選手補強も頑張りエキサイティングなチームをつくりたい。(日本シリーズで)巨人とホークスができればいいですねと語らせてもらった。」
≫アジア戦略は。
孫社長
「アジア各国とも公式戦をしたい。その中で勝ったチームがメジャーと戦えるようになればいい。名誉、プライドをかけて戦う場があった方がいい。」
≫チーム運営費は。
孫社長
「具体的な金額は申し上げられない。ただ、やる以上はエキサイティングなチームをつくる。もちろん、九州、地元の選手もいる。そういう選手も大切にしていきたい。」
≫地元が球団株を保有することについては。
孫社長
「正式な話があれば前向きに検討したい。」

◇滝鼻オーナー「荒唐無稽な夢も」

巨人滝鼻オーナーがこの日夜、ソフトバンク孫社長らの訪問の感想を語った。ダイエー本社の高木社長、蓮見新社長、角田新球団代表の同席を認めた上で「ダイエーさんには悪いけど、儀礼的になっちゃったな」と話した。さらに「荒唐無稽な夢の話もあった」と球界の将来について、様々なプランを語り合ったことを示唆した。

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オリックス・小泉球団社長、岩隈処遇で古田と会談へ[サンスポ]

オリックス・小泉隆司球団社長が、25日のプロ野球制度改革の小委員会終了後にも、合併球団入りに難色を示している岩隈久志投手の処遇に関して、日本プロ野球選手会・古田敦也会長と会談することを24日、明らかにした。

スト回避で労使協定を結んだ際、合併球団のプロテクト枠、分配ドラフトに関し、選手会が「選手の希望をできるだけ聞いて欲しい」と要望。小泉社長が了承した経緯があり、岩隈のトレード志願はこれを根拠にしている。小泉社長は「当初は10球団での分配ドラフトが前提。誠心誠意聞く、という話はしたが、新規参入があって対象球団が1つになった」と、発言時の前提が変わっているとの認識を示した。

◇仰木監督、岩隈の慰留に長期戦覚悟

仰木監督がトレード志願しているエース・岩隈に対して「何度でも会う」と長期戦覚悟で説得する意向を示した。前日23日に大阪市内で岩隈と直接会談したが、慰留に対して岩隈は翻意の姿勢を見せなかった。しかし、来季構想には欠かせない投手陣の柱だけに「納得してもらえるまで話し合う」と仰木監督。粘り強く説得にあたる考えだ。

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