わたしはかもめ2004年鴎の便り(11月)

便

11月26日

大松「平成の張本」目指す[ニッカン]

◇ロッテと契約、大先輩の背番10継承

ロッテのドラフト5巡目、大松尚逸外野手(22=東海大)が「平成の張本」を目指す。26日、神奈川・平塚の野球部寮で契約金8000万円、年俸1200万円で契約。背番号は10に決まった。この番号は、3000本安打を達成した張本勲氏がロッテ時代に背負ったもの。5巡目ながら球団の期待の大きさを表している。「光栄です。評価に負けない働きをしたい」と意欲を見せた。日米大学野球では4番を打ち、MVPを獲得したスラッガー。全日本の主将も務めた。宮田編成部長代行は「張本さんのように広角に打ち返せる」と説明した。

長打力も魅力だ。ヤンキース松井と同じ石川県出身。「ヒットとともに本塁打にもこだわりたい」と意欲を燃やした。小学生の時には、星稜高時代の松井の試合を見に球場に足を運んだこともあった。大学ではパワーをつけるために週に6回、3時間の筋力トレを続けてきた。入団後もダンベルを買い、入寮するつもりだ。「楽しみです。早くプレーしたい。開幕1軍を狙いたい」。張本+松井の広角長距離ヒッターを目標に、目を輝かせた。

選手名所属交渉経過と契約金、年俸
久保康友松下電器18日に指名挨拶
手嶌智新日本石油契約金1億円、年俸1500万円
竹原直隆三菱自動車岡崎契約金8000万円、年俸1300万円
大松尚逸東海大契約金8000万円、年俸1200万円
木興拓哉北海道栄契約金3000万円、年俸450万円
青松敬鎔上宮太子契約金3000万円、年俸450万円
大松
「まずは開幕1軍を目指します。目標はヤンキースの松井秀喜選手。高校時代の松井選手を生で見ているし、ホームランに対するこだわりを持っている方。尊敬しています。筋力トレーニングは1日3時間、週6日やっています。野球部で1番だと思います。福浦選手がウェイトをやっているのはテレビで見ました。色々なトレーニング方法を教えてもらいたいと思っています。とにかく、しっかり怪我をしない体を作って、開幕までには5キロぐらい体重を増やしていきたいです。」

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ロッテ5巡目大松ゴジラ目指し肉体改造[報知]

ロッテからドラフト5巡目で指名された大松尚逸外野手(22)=東海大=が26日、神奈川・平塚市内の野球部寮で正式に契約した。宮田編成部長代行、井辺スカウトの訪問を受け、契約金8000万円、年俸1200万円でサイン。背番号も「10」に決まった即戦力外野手は、同郷のヤンキース・松井秀を目指して肉体改造を行う決意を語った。

ゴジラと同じ石川県で育った大松は小学生時代、松井秀が星稜高時代の高校野球石川大会を観戦。「やっぱり目標です。ホームランに対するこだわりも見習いたい」そこで、週6日、1日3時間を日課にする筋トレで、体重5キロ増の90キロをプロへの課題にあげた。「平泳ぎ金メダリストの北島康介や(筋トレ好きで有名な)ロッテの福浦さんのトレーニングも参考にしたい」と意欲満々。憧れの大打者のパワーを身につけるため“筋トレマニア”になって体をいじめ抜く覚悟だ。

◇新会長は小林雅

球団納会が千葉・鴨川市内のホテルで行われた。重光オーナー代行は「球界は激動の1年だったが、ウチは経営基盤が安定しているので、球団売却は決してない。惑わされずに打ち込んで欲しい」と挨拶。米国で球場プロモーションの経験もあるコラムニスト、ラリー・ロッカ氏も正式に企画担当に就任し、新選手会長には守護神・小林雅が選出された。

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ロッテD5巡目・大松が契約…日課は3時間の筋トレ[サンスポ]

ロッテのドラフト5巡目・大松尚逸外野手(東海大)が26日、神奈川・平塚市内の同大野球部寮で入団交渉に臨み、契約金8000万円、年俸1200万円で契約を交わした。背番号は『10』。大松は趣味が筋トレというマッチョオタク。入寮には“マイ・ダンベル”を持参して、開幕までにさらに5キロの筋力アップを誓った。

3度の飯よりプロテインがお好き?なかやまきんに君も真っ青の筋トレマニア・大松が、はち切れそうな両腕を誇示しながらロッテ入団後の“目標”を披露した。

大松
「この体ではシーズンに入ったら疲れて(体重が)落ちたりすると思います。開幕までに筋肉をあと5キロ増やします。」

大松は週6日、1日3時間の筋トレを欠かさないマッチョマン。筋トレにハマるきっかけは、厳しいトレーニングを課した高校時代の部長の存在だった。「当時は午後練習はいつもウエートトレでした」。地獄のような練習の中、最初は持ち上がらなかったバーベルがしだいに軽々と上がるようになり、いつしか快感にと変わっていった。

以後、自らトレーニングに関する本を読むなど知識も蓄え、今では水泳の北島康介のトレーニング法を研究するなど、世界のトップアスリートをお手本に体作りに取り組んでいる日々だ。

「自分でもつい(筋トレを)やってしまうんですよね。でも筋力をつけるとケガもしにくいですから」。ロッテでも“マイダンベル”持参で入寮し、さらなるトレーニングでプロ仕様のボディーの作り上げる覚悟だ。

球団も背番号「10」を用意するなど1年目から期待は大。「大変光栄です。まずは開幕1軍目指して頑張ります」。ブレザーに隠れた上腕二頭筋を震わせながら、飛躍を誓う大松だった。ピクンピクン。

大松尚逸(おおまつ・しょういつ)
昭和57年6月16日、石川・金沢市生まれ、22歳。金沢高3年夏に県大会ベスト8。東海大では2、4年春にベストナイン。今年の日米大学野球では主将、4番を務めMVPも獲得。1メートル83、85キロ。左投げ左打ち。血液型はB。家族は父・三郎さん(53)、兄・宏光さん(27)。

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ロッテ売却はありません…納会で重光オーナー代行[サンスポ]

ロッテの球団納会が26日、鴨川市で行われ、重光オーナー代行が冒頭の挨拶。「オリックス、近鉄の合併や楽天の新規参入、ダイエー球団の売却など激動の1年でした」と振り返り「しかし、ロッテは経営基盤がしっかりしており、売却はありえません」と選手を安心させた。新選手会長の小林雅は「皆さんにも協力してもらい、できる範囲で頑張りたいと思います」と控えめに挨拶。

◇新選手会長に小林雅

ロッテは新選手会長に小林雅英投手が選ばれたと発表。副会長は清水直行投手と福浦和也内野手。会計は渡辺俊介投手。

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球団売りません、オーナー代行明言

ロッテの納会が26日、千葉・鴨川のホテルで行われ、重光オーナー代行がチームに野球に集中する環境づくりを強調した。今年1年の球界の動きを「オリックスと近鉄の統合、楽天の新規加盟、ダイエーの球団売却など激動の1年だった」と振り返った。チームに対して「ロッテ球団は経営基盤がしっかりしているので、球団の売却はあり得ない。周囲の動きに惑わされずに落ち着いて練習に励んで来シーズンを迎えて欲しい」と語った。また観客増員に向け、千葉マリン球場のボールパーク化にも触れた。「バレンタイン監督も言っているように、球場をボールパーク化したい。メジャー流の球場にして、200万人の観客動員を目指したい」と話した。

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小林雅、新選手会長

選手会長が小坂から小林雅に交代となった。小林雅は「自分にできることをやっていきたい。みんなにも協力をお願いします」と話した。また副会長に清水直と福浦、会計に渡辺俊が就任した。

◇職員採用

ロッテは企画担当としてMBLもコラムニスト、ラリー・ロッカ氏を採用した。

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仰木監督、楽天をチクチク[ニッカン]

オリックスが「岩隈問題」で楽天にクギを刺した。26日、都内ホテルで行われた故秋山登氏の野球殿堂入りを祝う会に出席した仰木彬監督が、オリックス入りに難色を示している岩隈について言及。「これからも説得を続ける」とし、前日の楽天三木谷オーナーらの「本人の意思を尊重すべき」の発言に「岩隈は分配ドラフトでプロテクトした必要な選手。(楽天には)自制してもらわんと。協約の観点から見てもおかしい」とタンパリングにあたるとの見解を示した。

近日中に行われる小泉−岩隈会談で翻意の感触がなければ楽天への金銭トレードとなる可能性が高い。しかし、オリックスとしては最後の望みをかけて説得を続けている最中だけに、黙っていられなかったようだ。ヤフーBBスタジアムで会見した小泉球団社長も「新聞での伝聞で言うのは嫌ですが東の方のチーム(楽天)が色々言ってますね。オーナーがどうのこうの言うのはルール違反というか、大きな間違いじゃないか」と疑問を投げかけた。

仰木監督は一方で「処遇が決まれば」との前提をつけ巨人清原にラブコールを送ってきたが、「清原は違うよ、ハッ、ハッ、ハッ。近々(残留の)正式発表があるのかな?でも正式発表があっても諦めんけどな」と岩隈問題との違いを強調していた。

◇オリックスカレンダー、えっ…1月岩隈

岩隈がオリックスの来季カレンダー(12月10日発売予定)の「1月」にいきなり登場する。分配ドラフト後に作製に着手し、関係者によると「全体のバランスを考えた。入るのは当然のことだと思う」と説明。ユニホームが変わる都合で写真ではなく全てイラスト仕立て。内容は極秘というが、岩隈もオリックスのユニホームを着ている模様だ。

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もてもて、楽天来て来て

楽天詣でが続いている。2軍本拠地を誘致している山形県は26日、金森義弘副知事が東京都港区の楽天本社を訪れ、三木谷浩史オーナーに選手の合宿所の建設を提案するなどあらためてラブコールを送った。三木谷オーナーは「来月6日のイースタン・リーグ実行委員会で2軍本拠地を正式に決めたい」と伝えたという。金森副知事は「いい感触を得た」と話した。

同副知事によると、天童市の総合運動公園野球場を練習場にする場合、県は、近くの県有地に合宿所を建設して貸すと提示した。また当面の合宿所として温泉地にある民間のホテルなどを紹介。楽天側は近く視察すると回答した。同県は、同公園野球場の改修や、試合を想定していれう中山町の県野球場の改修などに計約3億円かかると概算している。2軍本拠地に正式決定すれば、来年2月の県議会に補正予算案を提出する方針という。

また、岡山県の石井正弘知事もこの日、三木谷オーナーと楽天本社で会談し、倉敷市のマスカットスタジアムでの公式戦とオープン戦開催を要望した。石井知事は同球場での公式戦開催実績や阪神の秋季キャンプ実施などでの交通の利便性や情報通信網の充実をアピールした。三木谷オーナーは「来季の日程はほぼ固まっているので、それ以降の日程に関して検討したい」と返答したという。

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ライオンズ議論早急に

西武グループの事業再生計画を策定する「西武グループ経営改革委員会」が26日、東京プリンスホテルで開かれた。既に球団存続の方向性は決まっているが、諸井委員長は「次回はライオンズの話題。大変、話題になっており、早急にやらないといけない。確定ではないが、話すつもりです」と3回目となる会合で、本格的に議論を進めることを示唆。グループの立て直しと並列し、球団を存続させていくための具体的な方針を議論していく。

改革委員会が発足して1週間。今回で2回目となった同委員会では、西武鉄道による大株主保有比率の虚偽記載問題から波及した株の払い戻し請求への対応がメーンとなったが、一時、売却問題が持ち上がった西武球団の議論が早い段階で話し合われるのは、それだけ西武グループの中で重要な位置にある証拠。私見ではあるが、諸井委員長も「どういう報告がくるか分からない。もう少し待って欲しいが、日本一にもなった球団だし、鉄道沿線の球場も持っている。複合的な事業の効果、要素を持っている」と、西武グループの立て直しに向け、球団保有が得策になるという見解もあらためて示した。一方では、今後、大規模なリストラや売却しなければならない施設などもあるため、年間約20億円の赤字経営が続く球団経営をそのままにはできない。諸井委員長は「続けるなら、もっと経費削減とか改善していかなくてはいけない」と話した。負担のかからない球団経営に改善し、グループ全体のイメージを回復させるため「ライオンズ」にかかる期待は大きくなっている。

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球界初GM兼任、王−孫社長トップ会談で全権委任[ニッカン]

「新生ホークス」に王貞治GM兼任監督が誕生した。26日、ダイエーホークスを買収する通信大手ソフトバンクの孫正義社長と王監督が都内のホテルで会談。孫社長は、王監督に事実上の球団社長として現場の全権を委任する考えを伝え、日本プロ球界初のGM職兼任を要請。王監督も快諾し、新ホークスの牽引役を引き受けた。契約年数や年俸など条件面を含めた具体的な交渉はなかったが、王監督は早くも超大物外国人どりを宣言するなど、常勝軍団づくりへ意欲をみせた。

がっちりと交わした握手が、新たなスタートを象徴していた。ダイエー監督就任10年目のシーズンを終えた「世界の王」が、ホークス第2幕の第1歩を「GM兼任監督」として踏み出すことになった。

王監督
「ビックリしたが、私でよければと思っている。受けることになった。」

孫社長とのトップ会談。孫社長から「王監督の働く環境づくりが私の仕事。王監督には監督兼GMとして最高の立場で球団を見ていただきたい」「事実上の球団社長、創業社長と思われてやってください。放映権、グッズ、マーケティングは我々がやります」などと現場の全権委任の意向を伝えられ、受諾を明かした。

約80分に及んだ話し合いで、孫社長はいきなり長期政権を要望した。王監督は64歳。年齢の問題もあり、話は自然と来季からのGM兼任に向かった。契約年数、年俸など条件面の交渉は一切なかった。来季以降のGM兼任監督、そして将来はGM職専任へ。新生ホークスは王監督に託された。

王監督はGM兼任監督の初仕事として新外国人補強をスタートさせる。これまで球団では3Aクラスの選手をリストアップしていたが「白紙に戻す」と宣言。「チームメートが同じユニホームを着ていることが恥ずかしいと思うような、すごい投手が入れば、チームのレベルは上がる」。新垣、和田、杉内、斉藤らの強力投手陣ですら手本とするほどの超大物外国人補強に乗り出す意向。もちろん権限だけでなく、孫社長の全面支援を受けてのものだ。

球界の新たな旗手としての姿勢に共感した。ソフトバンクは主にブロードバンド事業を生かした新たなビジネスモデルの展開を模索している。王監督は「私も四十数年野球をやっているが、今までそういう角度で見たことがなかった。ファンとの交流の場、アイデアもたくさんお持ちのようです」と刺激を受けた様子だ。

王監督は「久々に緊張しました」と語り、孫社長は「ますます尊敬の念を抱いた」と振り返った。球界活性化を目指す「孫ホークス」の牽引役は、間違いなく王GM兼任監督だ。

◇孫社長一安心

孫社長は王監督との会談後、安堵の色が混じった笑みを浮かべた。「監督にはGMを検認していただきたい。全権を持っているという認識。即断即決でやっていただきたい。『精一杯やっていきます』とおっしゃっていた」。また、全国の街角に1万台の街頭テレビや大型ビジョンを設置した試合放送で、ファン拡大と収益アップを図るプランもぶち上げ、インターネット上のチケット、グッズ販売構想も披露した。

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王全権監督、孫社長に“ランディ獲り”要請[スポニチ]

ダイエー買収で基本合意しているソフトバンクの孫正義社長は26日、都内で王貞治監督と会談し、ゼネラルマネジャー(GM)就任を要請、快諾を得た。GM兼務での終身監督として全権を委任された王監督は超大物の外国人投手獲得を要望し、孫社長は全面支援を約束。ランディ・ジョンソン投手(41=ダイヤモンドバックス)級の超大物に照準を絞り、本腰を入れる。

自称「野球小僧」の孫社長は「憧れの人」と対面し、終身監督から切り出した。「本音で申し上げて、お体の続く限り監督でいて欲しい」。

かつて出版社のパーティーなどで同席、面識はあったが公式に会うのは初めて。いきなりの要請に「びっくりした」と言う王監督に、さらにGM兼務の要請が続いた。「新生ホークスの創業社長のつもりで、思う存分やってください。GMで全てをお任せします」。

終身かつ全権。王監督は「情熱を感じた。荷が重いが球団に恩返しをしたい」と快諾。指揮権に編成・人事権も掌握する球団取締役となる。

東京・丸の内のパレスホテル。ダイエー首脳も交えた会談は予定の1時間を30分超え、熱がこもった。焦点は超の付く大物外国人の獲得だった。

孫社長から「チームメート全員が生のプレーを見て、しびれるような外国人選手がいい」と切り出すと、王監督は投手に照準を絞った。「凄い投手が入ると、全体のレベルが上がる。選手が“同じユニホームを着ているのが恥ずかしい”と感じるような選手を獲ってください」。実績も人格も兼備した大リーグのスーパースターを描いた。名前は明かさなかったが、孫社長によると「若干の具体名も出た」という。

狙うはダイヤモンドバックスが放出濃厚な246勝左腕のランディ・ジョンソンや「99%引退」ながら現役続行の目もあるロジャー・クレメンス(アストロズ)クラス。総資産2兆円の資金力を背に攻勢をかける。

王監督は「今までやってきたことをもう1度白紙に戻す」と補強方針の再検討に入った。「ターゲットのレベルを上げていく」「野球界の歴史を塗り替える」と意気込む孫社長の「志」が超大物を呼ぶ。

◇改革プラン明らかに

孫社長独特の2つのプランが明らかになった。福岡ドーム屋根開放と街頭テレビ敷設計画だ。

孫社長から参入挨拶を受けた横浜・若林貴世志オーナー(TBS副社長)によると、孫社長は「野球は青空や夜空の下がいい。屋根は開けた方がいい」と話した。年間40億円以上、約30年間で近く使用契約を結ぶ福岡ドームや球団などに開放を働きかける。 国内初の開閉式ドームとして93年開場した福岡ドームも97年ごろから屋根を閉めて試合を開催。昼は投−捕間に影ができプレーに支障。夜は風雨など気候面を配慮。今季は全試合閉めていた。

また、現場を王監督に任せた会談で「営業面はこちらが責任を負う。例えば、全国に1万台の街頭テレビを置き、全試合ホークス戦を完全中継する。人気も出てスポンサーもつく」と披露した。

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王GM兼監督誕生!ソフトバンク・孫社長が「全権委任」[サンスポ]

『王GM兼監督』の誕生だ!ダイエーホークスを買収する通信大手ソフトバンクの孫正義社長と王貞治監督が26日、都内のホテルで初会談を行った。孫社長はGM兼任として全権を委任し、王監督も受諾。長期政権を委ねられた王監督は「1年勝負」としながらも、将来的に球団に残る考えを示唆。監督を退いてもGMとして生涯を『王ホークス』に注ぐつもりだ。

世界の王と、IT最大手の孫社長。球界に新たな夢を与える最強タッグが誕生だ。

「孫社長から心強い言葉をいただいた。『野球に専念して、強いチームにして欲しい』と言われ、大変嬉しく思っている」。会談を終えた王監督の言葉には自信と期待がみなぎっていた。

初のトップ会談は終始和やかな雰囲気の中、1時間15分にも及んだ。その中で孫社長はGM兼監督を委任。王監督は「ビックリした」と言いながらも、「他人の話も聞いてきちんとやっていきたい」と“受諾”した。

これまで孫社長はGM制度を検討していたが、「ここに世界で最高かつ最高に野球を愛する方がいる」と、少年のころからの憧れだった王監督に全ての権限を委ねることに方針転換。強いチームづくりに全面支援を約束した。

王監督はこれまでもGM的に編成にも関わってきた。だが、限られた予算では補強が思うようにできないのが実情だった。孫社長は、指揮官の理想追求には資金は惜しまない考え。阪神の星野SDも、監督時代はGM兼務として2年間で低迷していた球団を立て直した。“孫マネー”は真の『王ホークス』にまさに鬼に金棒となる。

“王GM”の初仕事は新外国人の獲得だ。孫社長はメジャーの大物獲得を要望。王監督も「今までより高いレベルの選手を取れる」と夢を膨らませた。

孫社長は「お体が続く限り監督としてやって、その後はGMとして球団を育てていただきたい」と無期限政権も委任。王監督は「1年1年が勝負」としながらも「いずれは球団に恩返しをしたい」。世界の王がホークスに全てを捧げる。

◇孫社長と王監督に聞く

≫会談を終えて。
孫社長
「情熱を感じた。今後は一ファンというより、重要なパートナーとして活躍して欲しい。」
王監督
「久々に緊張した。ホークスに対して、かなり本腰を入れていると感じた。」
≫王監督に要望は。
孫社長
「体の続く限り長期政権をお願いした。GMの立場も兼務し、新生ホークスの事実上の創業社長として全権を持ち、即断即決して欲しい。」
王監督
「まだ、我々は道の半ば。(監督退任後も)球団に恩返しをしたい気持ちがある。」
≫チーム補強は。
孫社長
「強力な援護をいただけるという言葉をもらった。外国人選手に関しては白紙に戻して検討する。同じユニホームを着ていて、周りの選手が恥ずかしいと思えるような選手を取る。」
王監督
「全面的にお任せする。放送権やグッズなどの採算はこちらの問題。ビジネスモデルを進化させることに全力を尽くす。」
≫目標は日本一。
孫社長
「球団というのは勝たなければいけない。」
王監督
「そういう心構えでやって欲しい。」

◇世界最強左腕の獲得も夢じゃない?

孫社長はメジャーの大物獲得にGOサインを出したが、既に意向を受けたダイエーはメジャーの大物も含めてリストアップを開始している。リストの中には、現在41歳ながら今年完全試合を達成したランディ・ジョンソン投手(ダイヤモンドバックス)も含まれている。会談の中で王監督は「いい投手がいればレベルも上がる。同じユニホームを着ることが恥ずかしいぐらいの選手を獲ることに努めたい」と意気込んでいたといい、世界最強左腕の獲得も夢じゃないかも…。

◇新ビジネスプラン…1万台の街頭テレビ設置

トップ会談の中では、孫社長が新たなビジネスプランを披露していた。

「街角に1万台の街頭テレビを設置して、デパートや駅にいてもホークスの試合が、見られるようにしたい。人気が出れば広告も取れるし、ニュースも流せる」というもの。既に傘下の「ヤフーBB」のブロードバンド回線を使って全試合生中継する構想を話しているが、街頭でもホークスの全試合がみれるようになれば、全国区の巨人もうかうかしてられない?

◇孫社長がTBS本社を表敬訪問

孫社長は王監督との会談に先立ち、東京・赤坂のTBS本社を表敬訪問。若林オーナー、峰岸球団社長らと球団経営の将来像などについて意見を交わした。峰岸社長は「孫さんはウチが球場でやっているFMハマスタをやりたいと話していた。向こうからはブロードバントやインターネットの配信、課金のノウハウを教えていただけるということだった」などと語った。

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岩隈を保留者選手名簿に記載…オリックス・小泉球団社長[サンスポ]

オリックス・小泉隆司球団社長は26日、統合球団でのプレーに難色を示し、他球団へのトレードを志願している岩隈久志投手を、保留者選手名簿に記載、連盟側に提出したことを明らかにした。同球団社長は改めて「絶対に必要な戦力」と強調、岩隈の移籍希望に関し、認めない方針も示した。

改めて、球団側の“断固たる姿勢”を、示した形だった。この日、オリックスは来年度の保留者選手名簿を、連盟に提出。小泉球団社長は『岩隈久志』の名前を、名簿に記載したことを明かした。「どうしても新球団には必要。私だけではない。球団挙げて説得するつもりです」。

12月2日に公示されるこの名簿に名前が記載されなかった場合、当該選手は自由契約になる。しかし、記載すれば『保有権』が発生。その選手は他球団と契約に関する交渉はできない。さらに来年1月10日以降、契約がまとまらずに『契約保留選手』となると、岩隈に対し、球団側には契約保留手当を支払う必要がある。

小泉球団社長
「何となくゴタゴタしているのは、社会的にもよくない。しかし引けないところは引けない。契約保留選手?そういうことにならないよう、キチッと説得したい。」

週明けにも、岩隈との2度目の会談に臨む予定の同社長は、既に電話で岩隈と“予備会談”を行っていることも明かした上で「リミット?説得できるまでだと思ってます」。12月10日から発売予定の球団カレンダーの1月には、岩隈が“単独登場”。そう、何としても、引き留める。

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岩隈説得を妨害するな…仰木監督がITオーナーに怒り[サンスポ]

故秋山登氏の野球殿堂入りを祝う会が26日、都内のホテルで行われ、オリックス・仰木彬監督が出席。オリックス入りを拒否する岩隈久志投手に対して、前日(25日)、楽天の三木谷浩史オーナーが「きて欲しい」とラブコールを送ったことに指揮官は不快感を示した。

一言いわずにはいられなかった。岩隈の説得を妨害するな。新規参入を果たし、飛ぶ鳥を落とす勢いの楽天・三木谷オーナーの発言に仰木監督が噛みついた。

仰木監督
「三木谷さんは色々話をされるのはいいけど、(岩隈獲得に)手をあげられるのはどうかな。これはちょっと自制してもらわないとね。」

前日(25日)、「日本イノベーター賞」の表彰式で三木谷オーナーが「選手の意思を尊重して欲しい。楽天にきて欲しいね」と発言した。一方、岩隈について「既に我が軍の選手」と公言し、23日には極秘会談で慰留した指揮官にとって我慢ならないコメントだった。特に、岩隈が移籍先として希望している“ライバル”だけに、黙っている訳にはいかなかった。

仰木監督自身も去就が注目される巨人・清原に対し、熱烈なラブコールを送っている。しかし、立場が違うと力説する。清原は球団から事実上の『構想外』を伝えられ、本人の意思を尊重した上でオリックスが受け皿になろうとしている。だが、岩隈の場合は球団がエースとして絶対的に手放したくない戦力。しかも、分配ドラフトという正式な手順で確保した選手。三木谷オーナーの発言は分配ドラフトの存在意義まで否定しまうものだ、と主張する。

「分配ドラフトも終わって、必要としている選手が両軍に分かれた。どうかと思うよ」。球界最高齢監督がITオーナーに怒りを表し、対決姿勢を示した。

◇清原獲りに不退転の決意

仰木監督は巨人・清原獲りについて、不退転の決意で臨むことを改めて明言した。「新聞紙上でのことはよく読んでいるよ。近日中に(残留かどうかの)正式発表があるんじゃないの?それがあるまで諦める訳にはいかないね。それ(残留決定)があっても諦めないから」と力を込め、引き続き球界のカリスマにラブコールを送っていくつもりだ。

◇バーン“残留”には自信

仰木監督はオリックスが24日に支配下選手に登録したバーンについての質問に「今年のオフは誰が話題なんだろう。岩隈に、清原。それにバーンもおったよなぁ。全部うちや」と笑ってはぐらかした。阪神がバーン獲得への可能性を模索している状況だが、指揮官は日本での実績がある外国人右腕の“残留”に自信があるのか、まさに余裕の表情だった。

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