小林雅が故郷の山梨県大月市から「スポーツ栄誉賞」を受賞し、28日、大月市の大月市民会館で授与式が行われた。今シーズンはチームの抑えとして活躍したほか、アテネオリンピックの日本代表の一員として銅メダル獲得に貢献したことも評価された小林雅。昨年は地元山梨県の「スポーツ大賞」を受賞したが、今年は市制50周年を迎えた大月市の「スポーツ栄誉賞」の受賞と、2年連続して故郷から表彰を受けた。小林雅は「昨年に引き続いて、地元の表彰は嬉しい」と喜びながら、「来年はこの賞に恥じないように頑張らないと」と気を引き締めていた。
合併球団オリックス入りに難色を示す岩隈が、あらためて移籍希望を主張した。この日、都内でテレビ収録にゲスト参加した後、「意思は変わりません。(オリックス小泉社長と)会った時にちゃんと伝えます」と姿勢不変を明言した。さらに「できればこれで終わりにして欲しい。このままやっても同じやりとりになるだけ」と、早期の移籍実現を望んだ。ただ「仰木さんとはもう1回、会うかもしれない。やっぱり監督さんですし」と、仰木監督には直接、結論を伝える準備があることを示唆していた。
オリックス仰木彬監督が「岩隈問題」で球界OBからエールを送られた。OBオールスターゲームにゲスト参加し「大沢さんが朝のテレビ番組で“喝”を入れていたらしいけどベンチでも言われたよ。(オリックス入りが)秩序というか正論というか、そういう意味合いでしょうね」。試合前には「綱引き」の相手でもある楽天田尾監督とも言葉を交わした。「新しい球団の新しい監督。かなりファイトがあるね。岩隈?うーん、牽制したのかされたのか分からんな」と会談内容ははぐらかしたが「ずっと僕の気持ちは変わらないし近いうちにまた彼と会って話はしますよ」と再アタックに意欲を見せた。
楽天の三木谷浩史オーナーが、オリックス仰木監督の「挑発」を一蹴した。28日、自らが所有するJ1神戸(対清水)の試合を静岡・日本平スタジアムで観戦。同監督が「岩隈問題」で楽天にくぎを刺した件について、「何がどういうふうにルール違反なのか。(岩隈が)来てくれたらいいですねって言ってるだけ。勝手にしてください」とはき捨てた。同監督は26日、オリックス入りに難色を示している岩隈を分配ドラフトでプロテクトしているため「(楽天には)自制してもらわんと。協約の観点からもおかしい。オーナーがどうのこうの言うのはルール違反」と、疑問を投げかけていた。
オリックスでのプレーを拒否している岩隈久志投手が29日、球団側に最後通告を突きつける。28日、東京都内でテレビ番組の収録に参加した同投手は、29日に行われる小泉隆司球団社長との2度目の会談で、正式にトレード希望を伝えることを明言。以後、球団フロントとの交渉を打ち切りたい意向を明かした。一方、仰木彬監督は開幕投手の座を殺し文句に、継続して説得する考えを示した。
20日にトレード直訴を表明してから9日目。小泉社長との直接会談を翌日に控えた岩隈の表情には、一点の曇りもなかった。
「ようやくという感じですね。自分の意思は変わらないんで(トレード志願を)伝えます」最多勝右腕は球団側に鋭い牽制球を投げた。29日の会談をズバリ、ラスト交渉にする。
10月22日の小泉社長に始まって、中村勝広GM、仰木監督と1度ずつ話し合いに応じた。だが、誰の説得にも心は揺れなかった。「できれば、フロントの方とは終わりにしたい。このままじゃ、同じやり取りになるだけですから」と、打ち明けた。
岩隈からすれば、29日の小泉会談で球団側に決断を迫る格好となる。後はオリックスが折れて、トレードを容認するのを待つだけ。小泉社長は「何度でも説得する」と粘りを強調するが、翻意する気はない。そこで、これ以上の交渉打ち切りを申し入れる考えだ。最後通告には、早期決着に持ち込む狙いもある。この日は、都内スタジオでフジ系「プロ野球珍プレー好プレー2004」の収録に参加。12月も数本、東京でテレビ出演を予定している。また実家は都内にあり、信頼を寄せる義父の楽天・広橋公寿守備走塁コーチの自宅は埼玉・所沢市にある。
「オフに通うジムとか、どうしてもこっち(関東)が拠点になる。早く決めて、トレーニングをやりたいですから」自らが引き起こした騒動とはいえ、いつまでも大阪で交渉を続けたくないのが本音。もはや視線は、新天地で20勝するための体づくりに向いている。
オリックス・仰木監督が、移籍を希望する岩隈に対して開幕投手の座を用意、翻意を促す。28日、東京ドームで行われたOBオールスター戦に参加。「彼は実績的にも申し分ないので、ぜひ使ってみたい言葉だな。早く来季に気持ちを切り替えて欲しいからね。説得を続けていくしかない」と、最多勝右腕に名誉ある任務を約束した。
指揮官自身も23日に岩隈と食事をともにしながら初の会談を行ったが、不調に終わっている。1発逆転を狙うには、苦しい打開策だが、同じく説得しきれなかった中村勝広GMも「万策が尽きた。あとは監督のマジックに期待するしかない」と、祈るような思いで2度目となる「仰木−岩隈会談」の行方を見守る。
試合前、岩隈にラブコールを送っている楽天・田尾監督、清原問題に揺れる巨人・堀内監督と次々に接触した仰木監督。「田尾君とは、お互い頑張ろうと話したくらい。堀内君?今日は彼のピッチングを見ていただけだよ」と、生臭い話は避けたようだ。
フロントとの交渉打ち切りを明かした岩隈だが、仰木監督だけは別だった。当初は強硬なトレード要求を伝えにくいとの理由で会談を“拒否”していたが、球界最年長監督の強い要望から23日に会談した。「もう1回言われれば、会うかもしれないです。やっぱり監督ですし…」と、立場を尊重。この日、同監督が提案した開幕投手については「ノーコメントにしといてください」と苦笑するしかなかった。
オリックス・仰木彬監督が28日、移籍志願の岩隈久志投手の処遇を巡っての、複雑な心中を吐露した。プロ野球OBオールスター(東京D)に出場した仰木監督は、同じ球界OB達から、岩隈の“わがまま状態”への苦言を数多く受けた一方、岩隈の悩める心中も理解できるだけに「頭の中をいろんな思いが巡って…」。“ハムレット”の心境という訳でして…。
マジシャンと呼ばれる名将が、悩みの色を深めていた。移籍志願で、混迷の度を増す一方の『岩隈問題』。仰木監督の手にも、負えないのか。
この日、OB球宴に出場。ベンチで、指揮官に忠告してくる球界OB達の言葉が耳に痛い。大御所・大沢親分は「オレの番組、見たか!」。
出演しているTV番組で、気に入らない事柄や人物に、親分が『喝』のシールを張る名物コーナーで、この日は岩隈を一喝。オリックスは、球団統合に伴い、定められたルールに基づき、プロテクト枠に入れ、岩隈の保有権を保持。つまり、球界の秩序を守るには、岩隈の“我儘”を許す訳にはいかない。そうした意見が「こっちからは入ってくるんだな」と仰木監督は、自分の右耳を指差した。
その指揮官が、左耳を触りながら「こっちでは彼の気持ちがな…」。近鉄のエースとして、自分が頑張れば、ひょっとして、近鉄が残るかもしれない…。その思いで、投げ続けてきた右腕にとって、チーム消滅の衝撃は大きすぎた。岩隈との直接会談(24日)で、その思いが分かった。
「ボクは現場人間。そういうことも、考えてやらんと」。何が何でも説得…と言っていた仰木監督からすれば“後退”とも取れるコメントは、苦悩の表れ。「私も、頭の中に色んな思いが巡っている」−。69歳の“ハムレット”は、本当に悩んでいる…。
早ければ、29日にも岩隈と小泉球団社長との直接会談が行われる。「社長もぜひ早く、岩隈君との話し合いの機会を作りたいということだから…。説得?その後もずっと続けますけどね」と仰木監督。22日には小泉社長、中村GMを交え、3人で残留説得へ向けて作戦会議を行ったが「近々にまたあるでしょう」。エースの心を突き動かす妙案は浮上していない。
統合球団への残留を拒んでいる岩隈に対し、この日は巨人のユニホームに身を包んでいたダイエー・王監督も苦言。「残る、残らないにしても、結論を早く出さないと球団にも岩隈にもよくない」。シーズン中にも統合の形がなかなか見えなかったことを憂いていたが、今回も「ゴタゴタしているのが、球界にとって1番よくない」と早期の事態収拾を望んだ。
楽天イーグルス強化のため、指揮官がロビー外交ならぬ“スタジアム外交”を敢行。OBオールスターの試合前に、田尾監督が積極的に他球団首脳と接触した。
20日に大阪・藤井寺での秋季キャンプを打ち上げ、現時点での戦力を確認。25日には横浜から捕手の中村、さらにこの日には中日から小山、紀藤両投手、内野手の酒井の入団が内定し、着々と選手獲得は進んでいる。それでも、まだまだ足りない新球団。そこで各方面へ協力要請となった。
まずは広島・山本監督だ。話し合いの時間こそ短かったが「こっちがいいと思う選手を出すのはなかなか難しいと思うけど、協力的な感じでした」と好感触。続いて巨人・堀内監督には「周りに人が大勢いたので“お願いします”とは言いづらかった」と挨拶だけで終了。それでも「巨人もいっぱいいい選手がいるからね」と今後も粘り強く交渉していく方針を示した。さらには「同一リーグでは難しいところがある」と説明したダイエー・王監督にも「“誰かいい選手余ってませんか”とお願いしたいぐらい」と本音を漏らした。
また「具体的な話はしてないが、阪神なんかもまだ(選手提供の)可能性は残っていると思う」と田尾監督。「期限は気にしてない。各球団から1選手ずつでも供出して欲しい」。試合にはフル出場したが2打数無安打。それどころじゃなかったようだ。
楽天田尾安志監督がユニホーム姿の「営業マン」に変身した。プロ野球70年記念のOBオールスターゲームが28日、東京ドームで行われ、同監督は中日のユニホームで参加した。フル出場し、ベンチに戻ると他球団首脳に「いい選手がいたらぜひうちに」と選手獲得活動に奔走と新監督らしい動きを見せた。試合はパが3−0で快勝。MVPには松永浩美、優秀選手賞には長池徳士、遠藤一彦両選手が選ばれた。
自軍の攻撃中でも休まる暇がなかった。楽天田尾監督はベンチ−ロッカー室間を行ったり来たりして、ダイエー王監督らに精力的に声をかけた。「余っている選手はいませんか?」。他球団の監督らが集まったOBオールスターゲームは獲得交渉に絶好の機会。古巣中日のユニホームを着て試合にもフル出場したが、疲れを見せずに最後まで爽やかな“営業スマイル”を振りまいた。
楽天は投手3、野手1の外国人獲得の方針を固めているものの、内定しているのは元ヤクルトの右腕ホッジスだけ。4番候補のヤクルト・ラミレスの獲得に失敗し、田尾監督が希望していた米大リーグのウインターミーティングへの参加も日程の調整がつかず断念することになった。田尾監督は「外国人に関しては長い目で見ていこうと思う」と長期化を覚悟しており、まずは日本人選手の戦力充実に全力を注ぐ。
特に投手力の強化を掲げ、中日から小山伸一郎、紀藤真琴両投手の無償トレードでの獲得を決めているが、今後も戦力補強へ各球団の理解を求めていく。「先発、リリーフ、両方が欲しい。同一リーグだと難しい面もあるが、チーム事情で起用してもらえない、そんな選手にチャンスを与えてあげて欲しい」。今後も選手獲得の先頭に立って走り回る覚悟だ。
楽天の田尾安志監督は中日のユニホームを着て「7番・右翼」でフル出場。試合そっちのけで巨人・堀内監督、広島・山本監督と、供出選手を直接交渉した。既に広島は小林幹英投手、玉木重雄投手を供出リストに入れている。「タイガースさんとは、これから話をすることになるので、可能性はある。ジャイアンツにはいい選手がいっぱいいるんですから」と阪神、巨人に狙いを定めている。
オリックスの仰木監督とも顔を合わせたが、岩隈投手の話題は意識的に避け「お互い5、6位の分配チームなので、油断させてスキを突いていこう」と励まされた。試合では四球、空振り三振、投ゴロと不完全燃焼に「(他球団の監督に)余ってる選手いないですか、と聞くことばかり考えて、試合どころじゃなかった」と苦笑いだった。
楽天の三木谷浩史オーナーが28日、あらためて岩隈獲得を熱望した。この日は、オーナーを務めるJ1神戸の公式戦(清水戦)を日本平で観戦した後、報道陣に対応。25日に「岩隈投手に来て欲しい」と発言したことに伴い、オリックスの中村GM、仰木監督から「オーナーが出て来る話か」などと反発の声が上がったことについて、再反論した。
「そんなこと、僕の知ったこっちゃないよ。規則違反なら堂々と(指摘)してくれればいい」とオーナーが欲しい選手の名前を挙げることの正当性を訴えた。楽天ではヤクルト、ラミレス外野手の獲得に失敗するなど、外国人探しに苦戦中で、この日も「難しいかもしれないけど、頑張るよ」と苦戦を認めた。超大物外国人限定で出すと話していたポケットマネー10億円の行き場がない状況でもあり、岩隈の金銭トレード対策は十分できそうだ。
球団買収が決定的なソフトバンク・孫社長からGM職も委任されたダイエー・王監督は、スカウト部門を増強する方針を明かした。「編成からは、そういう話が出ているし、その方向で考えています」。セクハラ問題で先月逮捕された高塚前オーナー代行が、経費節減と組織の効率化を理由に、8人のスカウトを4人に減らしたのは3年前。この人数では「全国を網羅するのにも最低限のライン」と、編成部門の不満は高まる一方だった。
「ソフトバンク・ホークス」が、GM兼任の決まった王貞治監督をサポートするため、編成部を増員することが28日、明らかになった。来季からのセ・リーグとの交流戦対策として、スコアラーを4人から5人態勢に。経費削減で最大8人から5人に減っていたスカウトも補強する方向だ。
後方支援態勢が着々と整いつつある。まず手をつけるのが、V奪回のカギを握る計36試合の交流戦をにらんでの007増員だ。「全く知らないより、知っていた方がいい。レギュラーシーズン中も人を出したいけど、(現状では)足りないから」と王監督。キャンプ、オープン戦からマークするセ・リーグ担当を1人増員して配置することになった。
常勝チームづくりにスカウトも強化。「編成の方からも増やしてくれと言われているし、その方向」と指揮官。巨人の9人など他球団より少ない5人で全国をカバーしてきたが、逸材発掘へ、増員が決まった。充実したスタッフで王国を築き上げていく。
ホークス買収で来季から参入するソフトバンクが、観客動員を実数発表する方針であることが28日、分かった。26日にソフトバンクの孫正義社長と会談した王貞治監督が、「孫さんもそういう考えを持っているみたいだ」と、明かした。27日に巨人が同様の方針を示しており、4年連続で300万人突破し、パ・リーグで随一の集客力を誇るホークスも歩調を合わせることになる。
王監督によると、チケット価格を対戦カードの人気によって上下させるプランも検討されているという。さらなる集客力アップへ、ソフトバンクは積極的に球界の慣習を見直していく。
“ターニングポイント”は西武堤義明前オーナーの一声だった。オリックス、近鉄合併劇に始まった球界再編の動きは、楽天の新規参入、ソフトバンクによるダイエー買収内定でひとまず収集に向かっている。だが、“地殻変動”は依然として続いており、先行きの見えない点も多い。日刊スポーツでは、再編の裏側にあった真実をあらためて掘り下げ、今後の球界を考える手がかりとていく。第1回は、球界縮小の流れから現状維持への大きな転換点となった9月22、23日の労使交渉の舞台裏を明かす。
ツルの一声だった。9月22日。名古屋市内で開催された労組・日本プロ野球選手会と日本プロ野球組織(NPB)との労使交渉。18日に史上初のスト(2日間)という最悪の事態を招き、労使関係は泥沼化の様相を呈していた。平行線をたどった交渉は、あることを契機に急旋回した。
その日の、西武星野代表(現オーナー代行)の様子を、ある在阪パ・リーグ理事が振り返る。「あの日、星野さんがそわそわしだしたので、何かあるのかなと思った」。
新規参入の時期をめぐり、選手会側はセ6、パ6を維持するべく「来季」にこだわった。一方、NPB側は「来季以降」に執着。両者の“溝”は埋まらずストに至っていた。この週末(25、26日)のストも避けられない可能性があった。だが、22日に西武が舞台裏でみせた動きによって、流れは180度方向転換する。
午後1時過ぎだった。選手会側といったん別れた別室で、星野代表から各理事に報告がされた。「うちのオーナー(堤氏)が三木谷社長(楽天)と電話で話した。西武としては楽天の参入を認める姿勢だ…」。
楽天は1週間前の15日に新規参入に名乗りを上げたばかり。そして、タイミングを見計らったかのように、本拠地を仙台として申請することを表明していた。
そもそも今回の球界再編は、一部オーナーが水面下で合併→球団数削減→1リーグ制実現に動いたのが発端だった。旗振り役の1人、堤オーナーが楽天参入を認めるというからには、チーム数を6に戻すことに消極的だったパの他球団も矛を収めざるを得なかった。ある財界首脳は「(1リーグに関し)堤さんは『今年は諦めました』と話していた」と証言している。「あそこで完全に楽天への流れはできた」(セ・リーグ理事)。
球界は、楽天より先に新規加盟申請を済ませていたライブドアには強い抵抗感を示していた。一方の楽天からは着々と根回しが進められていた。2社の新規参入の審査が始まる前に発せられた“堤の一声”を見れば、結論は明らかだった。
星野代表が堤オーナーの意向を各理事に伝えた直後、さらに流れが加速する発言が、球界に力を持つ在京セ・リーグ球団代表からあった。「宮城県もライブドアから楽天に乗り換えた」。この時のやりとりには、緘口令が敷かれた。
労使協議儀の会見。選手関係委員長のロッテ瀬戸山代表は「(選手会に)新たな提案をした。新規参入企業から申請をいただき、審査を経た上で(来季から)迎え入れることには全く問題はありません」と語った。そして翌23日。「来季から12球団に戻すことを視野に入れる」の文言を組み入れることで労使協議は妥結し、2回目のストは回避された。
選手会の松原事務局長もNPB側の急変を認める。「確かに経営者達の態度はガラッと変わった」。
楽天、ライブドアが審査を受け、楽天参入が正式承認されたのは11月2日オーナー会議。それより1ヶ月以上も前に、楽天当確は決まっていた。