わたしはかもめ2004年鴎の便り(12月)

便

12月2日

小宮山50歳まで!!

◇「自己解体」して体リセット

小宮山悟投手が40歳を迎える来季に向けて「自己解体」する考えを示した。500万円ダウンの3500万円でサイン。「年齢は日常生活全てで感じている。だって40だもん」と話したが「45歳になろうが50歳になろうが投げられるものなら投げたい。もう一暴れしたい」と意欲を見せた。そのためオフの練習は、内容は未定も「変わったことをしようと思っている。今まで通りでは体が思うようにいかない」と、新たな取り組みをするつもりだ。

ただ精密機械といわれる投球について「耐用年数を超えている。パーツをクリーニングして、もう1度組み立て直したい。解体作業中に部品がどこかにいかないようにしたい」とリセットする。また、チーム強化について瀬戸山代表とも議論した。来年の戦いについて「みんなが本当に悔しいという思いになれば何とかなる。悔しいという思いが薄れてくるなら、厳しくなる」と話した。

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契約更改

選手名年俸前年比
小宮山3500▼500
山ア2200△900
渡辺正2100▼250
橋本保留

[注]年俸は推定で単位は万円。

小宮山
「現状維持のつもりで来たのですが、ダウンだった。アップはないでしょう(笑)。でも、金額の話しは3分程度。それよりも、失礼を承知で、チームの色々なことを話しをさせてもらった。来年どうすればいいか、ざっくばらんに話しました。非常に有意義でしたよ。(話し合いの)具体的な内容は勘弁してもらいたい。来シーズンも、こちらからアドバイスすることはないです。チームとしては、来年、後にも先にも今年1年のような年はないと思う。大切なのは、この経験を活かしていくことだと思います。」
山ア
「提示された金額そのままでサインしました。球団からは、来シーズンも頑張るようにと言われました。シーズン中は、行けと言われたときに結果を残せればという気持ちだけだった。生き残りがかかっているから、必死になっていただけ。結果なんて考えなかったですよ。(39試合の登板に)一昨年は負け試合での登板が多かったけれど、今シーズンは勝ち試合で投げさせてもらった。全然違いましたね。来年は、1つの目標だった15年。とにかく、与えられた場所で結果を残すだけです。」
渡辺正
「上積みがありました。自分から折れるつもりはなかったので、怪我の部分で気持ちを見せてくれたのが嬉しかったですね。30分ぐらい沈黙がありました(笑)。まあ、前回は最後のところまで話しが行かなかったので、自分の欲しい金額も言っていなかったので、今日は伝えました。」
橋本
「サインはしませんでした。もう少しっていうところですね。まあ、喧嘩するつもりはないですし、家で1度ゆっくり考えて来るということです。次に少しでも上積みがあれば、押しますよ。最初の提示は思ったより低かったですね。これだけゲームに出て、パスボールが1個だったし、防御率もチーム防御率よりも低く抑えることができたので、もう少しというところです。」

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小宮山45歳まで現役!![報知]

小宮山悟投手が2日、千葉マリン球場で行われた契約更改の席で「45歳になろうが50になろうが、投げられるもんなら投げたい」と現役続行を熱望した。チームの意識改革も訴え、自らの肉体にもムチを入れる。

来季40歳を迎える“精密機械”の情熱が爆発した。現役復帰した今季は3勝を挙げ防御率5.22。500万円減の3500万円(推定)。金銭交渉を3分で終えると、瀬戸山球団代表と“サシ”での会談を要求した。約1時間にわたり、来季への危機感をぶつけた小宮山は「今年は0.5差で(プレーオフに)届かなかったが、来季は厳しい。全員が本当に悔しいと思わなければ」と苦言。球団と選手の意識改革の必要性を説いた。

提言だけではない。40歳を前に、新たなトレーニングを試みる。具体的な方法については「耐用年数を超えてるので、パーツを解体してクリーニングしながら組み立て直す」と独特の言い回しでかわしたが、一方で「投げるだけなら45歳までいける。1年でも長く」と闘志を見せた。

来季は久保、手嶌と即戦力が加入するが、小宮山は「自分はスペア。けど、その辺の若いヤツらにはまだ負けない」と宣戦布告。チームの意識改革と、自身のレベルアップ。2大改革の実現へ、小宮山は頭と体をフル回転させていく。

◇渡辺正黙って200万円アップ

沈黙は金なり!渡辺正人内野手が2日、2度目の契約更改交渉で“沈黙作戦”を展開。前回提示より200万円の上積みを勝ち取った。

ただ黙り続けた。渡辺正は開幕直後、一塁にヘッドスライディングした際、左手親指を骨折。2ヶ月半にわたって戦線離脱を余儀なくされ、出場43試合に終わった。「怪我に関しては言い分がある。2ヶ月半の期間だけでなく、後遺症もある訳ですから」と主張した渡辺正だが、球団側も簡単には折れない。残る作戦は沈黙の一手だった。

「30分、じーっと黙ってましたよ」“黙秘”の末、ついに球団の査定担当は「怪我の分は何とかするよ」と妥協した。前回提示より200万円増の2100万円(推定)でサイン。文字通り、沈黙を金に変えてみせた。保留者が相次ぐロッテの契約更改に、渡辺正が珍作戦で一石を投じた?

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小宮山が500万円減…40歳の来季に意欲[サンスポ]

米大リーグのメッツを退団後、1年間の“浪人生活”を経て、5年ぶりに古巣ロッテに復帰した小宮山が2日、500万円減の3500万円で契約更改。今季は3勝4敗で、6月には2軍落ちも経験。「このままフェードアウトするつもりはない。もうひと暴れする」と、40歳を迎える来季に意欲を燃やした。

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小宮山は500万円減で更改[ニッカン]

米大リーグ、メッツを退団後、今季5年ぶりに古巣のロッテに復帰した小宮山悟投手が2日、千葉マリンスタジアムで契約更改交渉に臨み、500万円減の3500万円でサインした。3勝4敗と不本意な成績に終わった小宮山は「このままフェイドアウトするつもりはない。もう一暴れする」と、“不惑”の来季に意欲を燃やした。

また、今季93試合に出場し13本塁打した橋本将捕手は、1150万円増の年俸2800万円の提示を保留した。(金額は推定)

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選手が変えるプロ野球[ニッカン]

◇総会で構造改革案いっぱい

激動の1年を乗り越えた選手達が、球界の未来に向けて活発な意見を交わした。12球団31人の選手が出席した総会は、約2時間半に及んだ。例えばドラフト改革では完全ウエーバー化、クジ引き、自由枠を1枠に減らすなど意見が分かれたが、古田会長によれば「その分、早く移籍の自由を認めようという意見で一致していた」という。

人材の海外流出も大きな問題として提議され、大リーグへのレンタル移籍という案も出た。再び日本球団へ戻るという前提で、一定期間だけメジャーでプレーできるようにしようというもの。古田会長は「レンタル中はFA獲得の日数にカウントせず、完全移籍したい選手は帰国後に再びFA権を取得すればいい」と説明した。巨人小久保は「レンタル後は強制出戻りですよ」。MLB側との協議も必要な問題で、実現までのハードルは高い。ただ、選手が球界の問題点を積極的に考えた一端が見えた。

ほかにも「セ・リーグもプレーオフ制を」「アジアカップ、ワールドカップを単なる親善試合に終わらせず、意義、価値を」「国際化に伴い、使用球を国際球に統一を」など、多くの案が出た。また、年俸減額限度の25%(1億円超は30%)を引き上げるという、選手にとって「痛み」を伴う案も話し合われた。

今後、日本プロ野球組織(NPB)と話し合う1月25日の「第1回構造改革協議会」へ向け、小委員会を経て意見をまとめていく。社会貢献といった話題も多く出て、選手会の松原事務局長は「これまでに比べても、選手が球界を盛り上げていくんだという意識を強く感じた」と感想を口にした。

◇NPBと協議会、多数参加を確認

NPBと話し合う構造改革協議会への多数参加も確認された。松原事務局長は「大勢で行こうと話した。(各球団の)選手会長の都合が悪いならば副会長という形で」と語った。11月15日の同準備会では5人しか出席しなかったことで、NPB側から「これでは話し合いにならない」とクレームをつけられていた。

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岩隈我儘じゃない、古田会長擁護「選手に選ぶ権利」[ニッカン]

合併球団オリックス・バファローズ入りを拒否している岩隈久志投手が2日、大阪市内で行われた選手会主催のスポーツ・フェスティバルに参加。一部で交換トレードと報じられ不快感をあらわにした、巨人高橋尚成投手に対する謝意を示した。「他の選手に迷惑をかけたくない」とする岩隈の希望は楽天への金銭トレード。同じくこの日行われた選手会総会では古田敦也会長が「岩隈の我儘ではない」と説明し、事態の沈静化に努めた。

心配していた事態に岩隈の表情が硬くなった。前日1日、契約更改後の会見で巨人高橋尚が「1選手の我儘で不安になっている選手が何人かいる。どこかに移りたいと言ったら希望は叶うのか」と発言。一部で岩隈とのトレード要員と報じられたことについて不快感をあらわにした。

「高橋尚さん?申し訳ないと思います。迷惑をかけていると思っているし、そういう意味でも早く結論が出て欲しい」。この日、選手会主催イベントに参加した岩隈は、神妙な表情で謝罪するしかなかった。

「他の選手を巻き込みたくない」という理由から、楽天以外への交換トレードは望んでいないと言い続けてきた。だが問題が長期化するにつれ周囲の憶測を呼び、岩隈の意に反して球界に「争奪戦」のムードが出てきた。岩隈の不安が現実のものになってしまった格好だ。

選手会も事態の沈静化に努めた。選手会総会で古田会長が出席者に説明したことを明かした。「一部報道で(岩隈の)我儘だと言われているが、今回の合併は営業譲渡で、選手に選ぶ権利がある。誤解がないように、ということです。希望通りにならない場合?そうはならないと思っています。小泉社長もそういうことは言っていないと思う」と交換トレードの可能性をあらためて否定した。

営業譲渡では法律上、使用者は労働者の意思なく譲り渡すことはできないと解釈されることを強調。岩隈をプロテクトする際、オリックスと選手会との“折衷案”として交わされた「入団を説得できなかった場合は楽天への金銭トレード」という取り決めの順守に自信を見せ、あくまでオリックスが出すファイナル・アンサーを待つ構えだ。

選択肢はオリックス残留か、楽天への金銭トレードの2つ。岩隈は近々、仰木監督と、その後に小泉球団社長とも会う予定。しかし「話を聞いて、自分の意思も、もう1度しっかりと伝えたい。気持ちの揺れ?特にありません」という。これ以上の混乱を避けるためにも、早期決着を期待していた。

◇直接相談

古田会長が「プロ野球オールスタースポーツフェスティバル」で同席した岩隈と今後についての直接会談を行った。古田は収録終了後に「話しましたよ」と言う一方で「彼とはこれまでも話していますから」と珍しくないことを協調。岩隈はこれまでも選手会に相談を持ちかけているため、その過程で古田会長らとの協議が度々交わされているようだ。

◇労使交渉で“約束”

選手会の定期大会に出席した山崎卓也顧問弁護士も岩隈を擁護した。労使交渉の過程で、選手会と球団側で“約束”があったことを協調。「選手の意思を尊重するということなので、妥結した。(合併球団は)気が済むまで、説得してもらって、意見を決めてもらう。ただ、納得いかない選手を無理やりに引き留められない。岩隈君は普通の選手として、普通のことを言っているだけ」と話した。決着時期に「もうそろそろじゃないか」と問題の長期化は心配しなかった。

◇選手会運動会、古田ファンに謝罪

総会後、選手は近隣の大阪城ホールに移動して今年で20回目となる「プロ野球オールスタースポーツフェスティバル」に参加した。冒頭で古田会長が挨拶に立ち「今年は色んなことがあり、野球ファンにご心配、ご迷惑をおかけしました」と謝罪。楽天ではなく近鉄を含めた12球団が参加し「近鉄チーム」からは礒部、岩隈、阿部、北川の4人が出場した。

◇“兄貴”礒部も心配「ぜひ同じチームで」

楽天礒部が、岩隈の心の支えになる。この日、スポーツフェスティバルの収録に臨み、同じ近鉄のチームで岩隈と“最後の共演”。合間には渦中の後輩に優しく声をかける姿もみられ「選択権があるだけで、我儘を言っている訳じゃない。あいつが悪くかかれて、1人になってしまうのが怖い」と心配した。自身は合併球団でのプレーをかたくなに拒否し、プロテクトから除外されただけに、気持ちは痛いほど分かっている。

この日の選手会総会で、副会長に再任された立場もある、と前置きした上で「相談があればアドバイスしたい。個人的には同じチームでプレーしたい。他人事じゃないからね」とも。同じ信念を持つ“兄貴”は、岩隈の強い味方になるつもりだ。

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仰木監督、今週中に会う

オリックス仰木監督が、岩隈への残留説得に向けて川越選手会長に事情聴取した。この日選手会総会に出席した川越と電話で連絡をとり、ヤフーBBスタジアムで待ち合わせ。約10分間、総会の様子を聞いた。前日には説得に悲観的になっていたが「今週中に会います。節目の会談?決して節目とは思わない」と再び語気を強めた。9日に大リーグのウインターミーティング視察で渡米するため、心残りは避けたい。川越も「ボクも岩隈くんと会う用意はある」と話した。

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孫ホークスPR行脚で斬新案、年間指定席オークション

◇セ6球団訪問終了

「新生ホークスPR行脚」も、最終段階に突入した。ダイエーホークス買収が決定的なソフトバンクの孫正義社長は2日、中日、阪神各オーナーを訪ね、セ6チームへの球団訪問を終了した。

この日も、ブロードバンド事業を生かしたアイデアを披露したが、新たに年間指定席の扱いにも言及。「年間指定席を持っていても仕事などでいけなくなったりすると、その権利がもったいない。空いた席を、その試合の1時間前までヤフーオークションにかけて売り、席を埋める。ビジネルモデルをよくすることで相乗効果も生まれる」と提案した。斬新なアイデアの連発に、両オーナーからも賛同を得た。 西武、ロッテ、オリックスの3球団は孫社長自身の急用で訪問できなかったが、今後は同じIT業界から新規参入する楽天への訪問で「仕上げ」とする。

◇新球団名案は4つ

孫社長は、新球団名を4つに絞っていることを明らかにした。「ソフトバンク、ヤフーBB、日本テレコム、それとは全く違う新ブランド名を加えた4つ。この選択肢の中からどうするかを議論しています」。南海時代から続いている「ホークス」の名を残すかについては「それも一緒に検討中です。もう少し時間がかかるかも知れないが、早いうちにね」と話した。

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球界再編検証-5

◇ライブドア準備室に楽天役員

IT関連企業「楽天」と「ライブドア」が新規参入を目指し、杜の都・仙台を本拠地として壮絶なバトルを展開した。水面下では両企業の「仁義なき戦い」を象徴する、ある“事件”が起きていた。

先に手を上げたのは、ライブドア。近鉄、オリックスの合併が浮上した際に近鉄の買収に動いたが、断念して8月19日に新規参入を表明した。実は、合併が表面化する前に近鉄側から買収話を持ちかけられていた楽天も、1度断った後に水面下で再検討していた。ただ、そのときは既に合併が具体化し、実現性はなかった。

そんな経緯がありながら、楽天の身北に社長は、表面的には球界参入への興味を示していなかった。一方、ライブドアは新規参入表明にあたり、準備室を立ち上げ、堀江社長以下役員が、仙台を本拠地とする新球団の構想を練った。両トップの対照的な動きが、その後へ大きく影響してくる。

ライブドアの準備室に、楽天執行役員のO氏が個人的な関係から参加していたのだ。ライブドア関係者が困惑の表情で振り返る。「その時点で楽天が野球界に参入する話はなかった。個人的な関係でO氏には協力いただいて、ウチの構想や計画を全て把握していた。構想が重なるのは、こんな経緯があるからではないのか」。

O氏は、楽天が9月15日に新規参入を表明した日、「楽天の野球を担当する」と突然ライブドアに告げている。

本拠地、球場改修、オンラインのチケット販売、インターネットを活用した戦略…。ライブドア側にすれば、ライバルの楽天側に計画、構想を把握されてしまったことになる。

両社の仙台を中心とした東北行脚が活発化し始めた9月25日、ライブドア堀江社長が、NHK仙台で楽天三木谷社長を待ち構えたことがあった。約3分間の立ち話で、堀江社長の「落としどころはあるのか」の問いかけに、三木谷社長が「参入の説明をした」と一方的に語っただけで別れた、あのシーンだ。その短いやり取りの中で、堀江社長はO氏の件を抗議している。

もっとも、楽天側にしてみれば、O氏の動きは非難されるようなものではなkった。楽天広報は「O氏は楽天の執行役員で、球界参入の件は把握してなかった。個人的にライブドアとの関係はあったようですが、その前提で楽天が参入する話は知らなかった。参入する情報を知り得たタイミングで、ライブドア側には話をしていると思います」と説明している。

本社を都内の同じビル内に構えるIT関連企業2社が、同じ仙台を本拠地とする構想で新規参入を争った。結果的に楽天に軍配が上がった壮絶な戦いの背景には、こんな1歩も引けない舞台裏もあった。

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古田会長留任、1・25役員全員集合[スポニチ]

労組・日本プロ野球選手会の定期大会が2日、大阪市内のホテルで行われ、古田敦也会長の留任を全会一致で決定。異例の7期目に突入する古田会長とともに選手会は一丸となって球界の構造改革に乗り出すことを再確認した。古田会長は来年1月25日に日本プロ野球組織(NPB)との間で予定されている「プロ野球構造改革協議会」に全球団の選手会役員が集結するよう呼びかけた。

合併問題に端を発し、混迷を極めた日本プロ野球界。今なお揺れる球界再編問題の“かじ取り役”を任せられるのは古田以外にいなかった。

「7年目を迎えることになりましたが、今年は様々な問題があった。いいプロ野球界に変えていくために全力を尽くしたいと思います」。

第5代会長に就任したのが98年12月。全会一致で承認され、異例ともいえる7期目に突入した古田会長は、この先に待ち構える数々の難題を前に表情を引き締めた。

球界が改革の時期であることは誰もが認識している。出席した各球団の代表31選手から、ドラフト問題では自由獲得枠の是非から完全ウエーバー制の導入、それに伴うFA制度の見直し、サッカー界では常識となっているメジャーを含めた海外球団へのレンタル移籍制度の導入などの意見が飛び交った。さらに年俸の減額制限についても言及。野球協約で定められている1億円以上が30%、1億円未満が25%の数字を引き上げて大幅減俸も受け入れる方向も確認。要求だけでなく、選手側も痛みを伴うことで改革を早急かつ円滑に進めていこうという考えだ。

この日の意見を集約して、来年1月25日のプロ野球構造改革協議会に臨むが、古田会長は全球団代表者の集結を呼びかけた。第1回のはずだった11月15日の会合には、選手が3球団5人しか集まらないことを巨人・清武球団代表に指摘されて準備委員会に“格下げ”された苦い経験がある。「人が少なくても意見は出る」と話してきた古田会長だが、次回協議会では全球団が出席することで球界改革に立ち向かう選手会側の姿勢を示す構えだ。

「ドラフト、FAなどリンクしている部分が多い。協議会までまだ時間はある。全体を見てどれがより健全かもっと煮詰めてから結論を出してそれを直接ぶつけたい」と古田会長。行く手に山積する諸問題。それらを解決した先にあるファン、選手、球団が一体となった新しい球界へ。“古田丸”が荒波の中を出航した。

◇年金制度廃止には反対

選手会が「年金制度廃止」に反対の姿勢を示した。日本野球機構は、プロ野球選手が加入する「適格退職年金」を来年3月で廃止することを決めている。税制面の優遇措置が認められていた同制度が12年度で廃止されるのに伴い見直しを検討していたが、資金捻出が困難なことから廃止に踏み切ることになった。これに対し選手会の松原事務局長は「ウチは絶対、維持していきたい。たとえば現役選手の拠出金を増やすなどして継続するつもりです」と反発。年金運営委員会の従業員代表委員は8人で、うち6人は選手代表委員。規定では年金制度の改廃には従業員代表委員の5人以上の同意が必要とされている。それだけに同事務局長は「簡単な廃止論は反対していく」と語気を強めた。

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岩隈、監督に楽天金銭トレード訴える[スポニチ]

合併球団オリックス入りを拒否し、楽天入りを希望している岩隈久志投手は3日、オリックス・仰木彬監督と会談を行う。大阪城ホールでのイベントに近鉄の一員として参加した岩隈は「明日、仰木さんに会って“楽天に金銭トレードで”と伝えます」と話し、控室では選手会長の古田に「協力に感謝します」と伝えた。

この日、岩隈支援を打ち出す労組・日本プロ野球選手会は法的根拠を明らかにし、早期解決を望んだ。顧問弁護士の山崎卓也氏が労働基準法、民法などを引用し「合併ではなく営業権の譲渡の場合、資産を移すことになるが、その本体は選手という労働者。この場合、労働者(岩隈)の同意なく契約先(球団)を変更することはできない」と説明。「選手の意思尊重」は9月23日の労使合意の際に双方で確認されている。「オリックスを含めた12球団との約束があった」と語る山崎氏は交換トレードでの第3の球団への移籍も否定した。

前日、慰留断念を示唆した仰木監督は球団首脳と協議を行い「手順はあるが、粘り強く(説得していく)…ということ。方針は終始一貫している」と語るにとどまった。

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古田会長の留任を承認[ニッカン]

労働組合・日本プロ野球選手会は2日、大阪市内のホテルで定期大会を開き、古田会長の7期目となる会長留任を承認し、続けてドラフト制度改革などについて意見交換した。

来年1月25日に日本プロ野球組織(NPB)との間で初会合が行われる予定のプロ野球構造改革協議会へ向けた意見を集約。年俸の減額制限緩和方針の確認、完全ウエーバー制のドラフトや、これに伴うフリーエージェント(FA)制度の見直し、海外球団へのレンタル移籍制度導入の可能性などを議論した。

NPBが開催を目指している日韓台中の4ヶ国・地域のプロリーグ王者が覇権を争う「アジアチャンピオンズカップ(仮称)」や、米大リーグ所属選手も含めて争う「スーパー・ワールドカップ」構想には基本的に賛同の姿勢を示した。

また合併球団オリックス入りを拒否している岩隈投手について、移籍の場合、対象球団は楽天だけという認識で一致した。

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岩隈、楽天希望変わらず[ニッカン]

合併球団オリックス入りを拒否している岩隈久志投手は2日、「楽天との金銭トレードしか考えていない。他球団との交換トレードは避けたい」と従来の主張を繰り返した。

また同日に開かれた日本プロ野球選手会の定期大会でもこの問題が議題に上がり、古田会長は「合併は営業譲渡であり、(選手には進路を)選ぶ権利がある。進路はオリックスか楽天のどちらか」と認識を統一したことを明らかにした。

岩隈に対して、楽天入りした礒部はこの日「一野球選手としては、来てくれたら心強い」ともろ手を挙げてラブコールを送った。

今季は同じ近鉄のユニホームを着たチームメートだけに、その力量は誰よりも知っている。「9月23日(の労使交渉妥結の際)に本人の意思を尊重するという話になっているので、そう進んでほしい」と交渉の進展に期待していた。

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選手会が米レンタル移籍提案[報知]

労組・日本プロ野球選手会が2日、大阪市内のホテルニューオータニで総会を開いた。会議には12球団から31人選手が出席。約2時間、球界改革へ活発な意見を交換。ドラフト制度改革に伴い、米大リーグへの「レンタル移籍」案も論議された。さらに古田会長は楽天へのトレード希望が宙に浮いているオリックス・岩隈久志投手の移籍問題について事情を説明し、改めて全面支援する姿勢を確認した。

選手会が米大リーグへのレンタル移籍プランを提案した。選手会はこの日の総会で、11月25日に日本プロ野球組織(NPB)側と球界改革について協議した「構造改革協議会」小委員会で意見交換したドラフト改革や移籍の活性化、年俸の減額制限緩和などについて、今後の交渉の論点整理に当たった。その中でレンタル移籍プランが話し合われた。

「ドラフト改革の中で自由獲得枠を1つ減らす案などが出た。その場合、プロへの入り口が狭まるので、早めに移籍の自由を与えたらどうか、ということで一致した」。小久保副会長(巨人)はこう説明した。選手会はドラフトの完全ウエーバー制導入を一貫して主張している。しかし、経営者側には「(ウエーバー制導入で)希望球団に行けなくなる場合、メジャーなどへの流出が加速する」と反対を唱える声が出ている。

「ならば、一定期間を過ぎたらメジャーへの移籍を認め、同時に帰ってくる方法を考えたらどうか、ということ。レンタルできる一定の期間を設けるとか…球団、選手ともに早く(メジャーに)行くメリット、帰ってくるメリットが生まれる」と選手会の山崎卓也弁護士は補足した。

ただ、選手会側は「海外レンタル案が一つだけ突出したものではない。ドラフト制度、フリーエージェント制度などリンクする問題の中の1つの案ということ」と山崎弁護士は強調したが、出席した31人の選手からは賛同の声が上がったという。今後、選手会は今月末の小委員会、来年1月25日の1回目の「構造改革協議会」などでこの日、集約した意見を訴える。

◇年金早期廃止、松原氏否定

選手会・松原事務局長は年金問題についても言及した。3月にも廃止との一部報道に対し「年金運営委員会で継続審議中です。そう簡単には決議できない」と早期廃止の可能性を否定。「今、もらってる人には大事な資金源だし、問題。違う方法も考えていかないといけない」と現行制度に代わる新制度の設立も見据えた議論の必要性を訴えた。長谷川コミッショナー事務局長も「その話題は出ているが、7月のオーナー会議でも承認されていない」と話し、今後、議論が重ねられる。

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岩隈「早く決めたい」[報知]

楽天への金銭トレードを要求するオリックス・岩隈は2日、謝罪の意味も込めて、早期決着を要望した。 恐れていた事態に、表情が曇った。前日(1日)、オリックスが交換トレードを模索していた巨人・高橋尚が「とばっちりを受けて不安になる選手がいる」と不満をあらわにした。他にも中日、阪神などで交換要員が挙げられ始めた。

この日、大阪市内で行われたスポーツフェスティバルに参加した岩隈は「申し訳ないと思います。その分も、やっぱり早く決めたい。迷惑をかけてますし…」と、うな垂れた。

日本プロ野球選手会の総会では、岩隈の意思を全面的にバックアップすることが確認された。「選手会にはすごく協力してもらって、感謝してます」3日に予定される仰木彬監督との2度目の会談を前に、早期決着への思いは強まる一方だ。

◇「同意なく勝手に行かせることはできない」

労組・日本プロ野球選手会の山崎卓也弁護士は2日、オリックス・岩隈の去就について「今回は球団合併ではなく、営業権の譲渡。選手の同意がなく、勝手に(オリックスに)行かせることは出来ない」との原則論を改めて強調した。

山崎弁護士は今回の統合が営業権譲渡によるものであり、包括承継(相続や企業合併など他人のすべての権利、義務を一括して承継するもの)ではなく、特定承継(他人の権利を個々に取得すること。売買などによる権利の取得はこれに当たる)であり「契約の当事者が変わることに対して、(岩隈の)同意が必要。これは民法、労働法にある」との見解を示した。

「(9月の)労使交渉の中で、営業譲渡なのだから、個人の意思を尊重して下さい、とお願いし、それがのまれたから妥結(スト回避)した」と同弁護士は言い、また、岩隈が「オリックス側の説得を拒否した時、楽天にトレードする」との取り決め、文書が存在するのか、と報道陣に問われると「そういう話になると、こちらも歯切れが悪くなる…約束はあった、と言うにとどめておきます」と含みを持たせた。

山崎弁護士は「説得の時間は与えたし、近々、結論は出るでしょう。ただ、阪神や巨人にトレードされる話じゃない。本人にはそんな意思はないし、オリックスか楽天か、ということ」と強調した。

◇仰木監督が長期戦示唆

オリックス・仰木彬監督は、楽天への金銭トレードを希望している岩隈との2度目の会談を翌日に控えた2日「粘り強く話をしていこうということ」と、残留説得を続けていく意向を明らかにした。

1日には「彼の気持ちは変わらないだろう」とトーンダウンも、この日、選手会総会に出席していた川越とヤフーBBスタジアムで出くわし、内容を取材。「お互いもっと話をしていかないと」と3日に行われる2度目の会談も“通過点”とし、長期戦に持ち込んで翻意を促す姿勢をあらためて強調した。

小泉隆司球団社長は、大阪市内の関係各所の挨拶回りに追われ、岩隈に関しては球団広報を通じ「選手会の方から直接聞いてないので」とコメントを避けた。

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古田会長が岩隈を全面支援…法的にも「選ぶ権利ある」[サンスポ]

労組・選手会の古田敦也会長が2日、長期化する岩隈問題で“法的根拠”をあげて援護した。選手会の定期大会に出席した同会長は、オリックス入りを拒否する前近鉄の岩隈久志投手について「(近鉄が)営業譲渡したのだから、彼には選ぶ権利がある」と選手会として認識を統一、全面支援する。

古田が毅然とした態度で選手会の見解を示した。「我儘だとか言われていますけど(近鉄が)営業譲渡したのだから、岩隈君には選ぶ権利がある。誤解がないように他の選手にも説明した」と強い口調で語った。

近鉄がオリックスに営業譲渡することで、近鉄の選手にとっては契約の当事者が変わることになる。選手会の山崎顧問弁護士は「営業譲渡のときは、労働者の個別の同意が(改めて)必要。アンケート調査をして、岩隈君の意思も分かっている」と民法上の法的根拠をあげた。さらに「約束があったという表現にとどめておく」としながらも、9月23日の労使合意の際に、12球団の代表者との間で“合意”があったことを示唆した。

古田は「オリックスか楽天かのどちらか。それ以外はない」と、プロテクトされなかった選手と同様で、他球団へのトレードは選択肢にないことを強調。一部選手が口にした“岩隈は我儘”の発言も、論理的にはねつけた。

3日の岩隈−仰木会談を前に、オリックス側に「こういうことですから、もう諦めてくださいよ」といわんばかりの共闘。意思統一した選手会が側面から岩隈をバックアップする。

◇この日の岩隈

選手会総会は欠席したが、その後の「オールスタースポーツフェスティバル」(大阪城ホール)に参加。選手会が意思統一したことを受けて、「協力に関しては本当に感謝しています」と頭を下げた。また、改めて楽天への金銭トレードをオリックス側に要求することを明言。「楽天移籍と金銭トレードはセット。気持ちが揺らぐことはありません。早く決着をつけたい」。3日、仰木監督との2度目の会談で再び残留拒否を伝える。

◇楽天移籍なら金銭トレード…選手会・松原事務局長

選手会の松原徹事務局長は、岩隈が楽天へ移籍する場合、金銭トレードになるとの見解を示した。オリックスが岩隈をプロテクト(優先保有)したのは「移籍金で補強費を得ようとしたから」との解釈。また、抗議文書提出や回答期限設定などの行動は、起こさない姿勢を示した。

◇仰木監督「粘り強く説得していく」

オリックス・小泉球団社長は岩隈問題について、広報を通じて「いらぬ誤解を生むといけませんので、選手会の方から直接聞かないことにはコメントはできません」。仰木監督はヤフーBBを訪れ、荷物整理中の川越選手会長と会談。「状況がどうあれ粘り強く説得していく」と語った。

◇楽天・田尾監督が余裕の静観

楽天への入団を希望している岩隈について楽天・田尾監督は余裕の静観。この日、ニッポン放送の番組出演後、「方向としては楽天という形できているんでしょ?とにかく早く結論がでたらいいと思いますね。本人にもその方がいいと思うし…」と語った。

◇古田の会長留任を承認

労組・日本プロ野球選手会は2日、大阪市内のホテルで定期大会を開いた。12球団31人の選手会役員が参加、古田会長の7期目となる会長留任を承認した。

「どう決めれば健全な野球界になるか、討論した。今後も議論を進め、まとめていきたい」と古田会長。議決されたのは来季、セ・リーグは交流試合を含め146試合、パ・リーグは136試合にプレーオフを加えた実施試合数のみ。また、ドラフト改革、FA制度の見直しなどを議論。日韓台中の4ヶ国・地域のプロリーグ王者が覇権を争う「アジアチャンピオンズカップ(仮称)」や、米大リーグ所属選手も含めて争う「スーパー・ワールドカップ」構想には基本的に賛同の姿勢を示した。改革案は各球団で再び議論され、選手会として来年1月25日の構造改革委員会に提出する。

平成17年度労組選手会役員
役職選手所属
会長古田敦也ヤクルト
副会長小久保裕紀巨人
黒木知宏ロッテ
高橋由伸巨人
宮本慎也ヤクルト
松中信彦ダイエー
和田一浩西武
小笠原道大日本ハム
礒部公一楽天
井端弘和中日
今岡誠阪神
運営委員立浪和義中日
石井琢朗横浜
会計監査赤星憲広阪神
川越英隆オリックス

◇スポーツフェスティバル開催

「プロ野球オールスタースポーツフェスティバル」が大阪城ホールで行われ、巨人・上原、ダイエー・新垣ら約50選手が参加。選手会会長のヤクルト・古田の「今日は近鉄バファローズ、オリックス・ブルーウェーブの12球団で行います。よろしく」の掛け声でゲームスタート。12チームに分かれ、綱引きや馬跳びレースなどで汗を流した。

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楽天ユニホームは「縦じま」[報知]

◇一場らスター選手をモデルに改めて発表会

楽天のユニホームが「縦じま」になる可能性が2日、急浮上した。田尾安志監督はこの日、ニッポン放送のレギュラー番組で、作成中のユニホームについて「ホーム用はストライプが入るかもしれない」と阪神やヤンキースでお馴染みの縦じまになる可能性を示した。

「ストライプが入った方がかっこいいかな、という感じ」と田尾監督。ストライプの色は、三木谷オーナーお気に入りの「クリムゾンレッド」(えんじ色)が濃厚。ほかにも「ゴールデンイーグルス」の金色をあしらうとみられる。

ビジター用については既に「サイドにえんじ色のラインが入る」というプランが明かされている。縦じまは、日本では阪神のほか、ヤクルト、横浜、広島、ロッテが採用している。

7日には一場靖弘投手らルーキー6人の入団発表を行うが、残念ながらユニホームは間に合わず、あらためて一場らスター選手をモデルにした発表会を行う予定だ。

◇楽天2軍本拠山形に変更へ

楽天が2軍本拠地を山形へ移す方向で動き始めた。楽天・米田純球団代表は3日のイースタン・リーグ幹事会に向け「数日前に山形が候補に挙がった経緯を説明し、山形に決まった場合の球場やアクセスなどの資料を提出した」と本拠地変更に向けた作業を開始していることを2日、明らかにした。11月15日の同リーグ運営委員会で本拠地を仙台市にすることで全会一致の合意を得ているため、楽天は後日、開かれる運営委員会で再度、各球団の合意を得た上で、20日の実行委員会で承認される必要がある。

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高校生指導へ準備…野球機構とOBクラブが合意[サンスポ]

日本野球機構と全国野球振興会(日本プロ野球OBクラブ)は2日、日本高野連から一時的な高校生への指導を要望された場合、教員経験がない元プロ野球選手でもOBクラブが的確な人材として推薦するなど、協力しあうことで合意した。OBクラブはこれまでの指導経験などをもとに、指導者に相応しい人材のリスト作りに入り、派遣できる準備を整える。

高野連とプロ野球組織は今年1月に覚書を交わし、両者間の諸問題解決への道筋がつけられた。現在、高校生への一時的な指導は現役選手に限られているが、指導できる範囲やその資格審査方法をOBに広げることなどが検討されていた。

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楽天2軍本拠地、山形県に変更へ[ニッカン]

楽天が2軍の本拠地を当初申請していた仙台市から山形県内に変更する申し入れをしていることが2日、分かった。仙台市内での適当な施設探しに難航し、山形県が誘致に積極的な姿勢を示したため。

楽天の米田純球団代表はこの日、3日に開かれるイースタン・リーグ幹事会に向け「数日前に山形が候補に挙がった経緯を説明し、山形に決まった場合の球場やアクセスなどの資料を提出した」と本拠地変更に向けた作業を開始していることを明らかにした。

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孫社長、球団名候補は4つ[スポニチ]

ダイエー球団の買収が決まったソフトバンクの孫正義社長が2日、大阪市内の阪神電鉄本社に阪神の手塚昌利オーナーを訪ね、球団経営や球界の将来像について意見を交わした。

孫社長は約1時間の会談で、携帯電話を利用した電子チケットの導入などIT企業の経営者ならではの球団経営策を披露。ほかにも試合の動画配信など、同社の通信事業を利用したファンサービスのアイデアを披露した。具体例の1つがインターネットでの野球放送だ。球場に約30台のカメラを設置し、ユーザーが好みの視点で野球を観戦できる新しいプランなどを語り、手塚オーナーからは「僕らが考えつかないことがたくさん出てくる。非常に新鮮。球界の発展にもつながる」と賛同の声が寄せられた。

また、孫社長はこの日午前、中日の白井文吾オーナーを訪ねた際には新チーム名について、ソフトバンク、ヤフーBB、日本テレコムに新ブランド名を加えた4つを候補としていることを明らかにした。

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ソフトバンク「新チーム名候補は4つ」[ニッカン]

プロ野球ダイエーを買収するソフトバンクの孫正義社長は2日、新チーム名はソフトバンク、ヤフーBB、日本テレコムに新ブランド名を加えた4つを候補としていることを明らかにした。

この日、孫社長は名古屋市中区の中日新聞本社に、中日の白井文吾オーナー、西川順之助球団社長らを表敬訪問。「チーム名はソフトバンク、ヤフーBB、日本テレコム、または全く新しい名前の4つから決める。インターネット、動画などを使ってファン自身が記者、評論家、コーチになれるように参画意識を高めたい」と話した。

孫社長はこの後、大阪市内の阪神電鉄本社に阪神の手塚昌利オーナーを訪ね、球団経営や球界の将来像について意見を交わした。

孫社長は約1時間の会談で、携帯電話を利用した電子チケットの導入などIT企業の経営者ならではの球団経営策を披露。ほかにも試合の動画配信など、同社の通信事業を利用したファンサービスのアイデアを語り、手塚オーナーからは「非常に新鮮。球界の発展にもつながる」と賛同の声が寄せられた。

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