わたしはかもめ2004年鴎の便り(12月)

便

12月5日

ロッテ初「代理人同席交渉」福浦2億円譲らない

福浦和也内野手が5日、千葉マリンスタジアム内でチーム初の代理人同席で契約更改交渉を行った。今年は128試合に出場して打率3割1分4厘と4年連続3割をマーク。今季年俸1億5500万円から16%増の1億8000万円の提示を保留した。代理人起用の理由を「オフも野球に専念したいですから」と説明した。

大台の2億円は譲らない構えだ。ロッテの課題となる打線を引っ張ってきた。「大台が希望?そうですね。(提示額は)考えさせて欲しい」と話した。代理人の長坂省弁護士は「数字より福浦という選手をどう評価しているか説明してもらった」と話し、金銭面の具体的な交渉は次回以降となる。瀬戸山代表は「中軸としてチームを牽引してもらわないといけない選手」と期待も高い分だけ、チーム初の代理人起用の行方が注目される。

選手名年俸前年比
福浦保留

[注]年俸は推定で単位は万円。

長坂弁護士
「今日は初めてということで、球団の査定方法や福浦選手を球団がどのように評価しているかなどをお聞きした。金額の引っ張り合いをするのではなく、あくまでも福浦選手にはトレーニングに専念してもらい、私は球団と福浦選手のコミュニケーションツールと考えて頂きたい。」
福浦
「サインしていません。もう少し考えさせてもらいたいということです。今日は、具体的な金額ではなく、査定などを球団から先生に説明してもらいました。(代理人交渉は)野球に集中したかったからです。」

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福浦がロッテ初代理人交渉[報知]

福浦和也内野手が5日、球団初となる代理人同席の契約更改交渉に臨み、2500万円増の1億8000万円(推定)を保留した。具体的な金銭交渉は行われなかったが、福浦が目標とする2億円とは開きがあり、今後の交渉が難航する可能性も出てきた。

結果を残した自負がある。福浦は今季、打率3割1分4厘、11本塁打、73打点と4年連続3割をマーク。得点圏では打率3割4分8厘と勝負強さも見せつけ、李承Yとの一塁争奪戦を制した。この日は代理人の長坂省弁護士とともに球団から評価、期待度の説明を受け「評価してもらっている」と話す一方、1億8000万円の提示には「大台(2億円)は譲れない?そうですね」と渋い表情を見せた。

今後は代理人に一任し、出来高など細部を詰めていく予定。希望額との差は2000万円。長坂弁護士は「私は福浦選手と球団との間のコミュニケーションツール。数字の引っ張り合いをする気はない」と“銭闘”を否定したが、球団初の代理人交渉はロングバトルの様相を呈してきた。

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西武2軍、他企業とスポンサー契約へ[スポニチ]

西武が、来季から2軍を対象としてチーム名称などに企業名をつけるネーミングライツ(命名権)の売却を含めたスポンサー契約の締結に向け、他企業と交渉していることが5日、分かった。星野好男オーナー代行兼球団社長は、20日のプロ野球実行委員会に諮るとして交渉している企業名などは明かさなかったが「ルールにのっとって(他球団が)賛同すればできる」と話した。

オリックス2軍が02年に穴吹工務店と契約し球団名が「サーパス神戸」となったスポンサー契約と同様の契約となる見込みで、星野オーナー代行は「これからは収入を上げていかないといけないので。(球団の経営改善に向けて)より鮮明に動きだしたということ」と説明。西武鉄道グループは事業再生計画を推進中で、球団も経費節減と並行して営業面の強化に本腰を入れている。今回のスポンサー契約も経営改善の一環とみられ、星野オーナー代行は「2軍を独立させるつもりはないし、売るつもりもない」とチーム売却ではないことを強調した。

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西武が2軍の命名権を売却へ[ニッカン]

西武が、来季から2軍を対象にチーム名称などに企業名をつけるネーミングライツ(命名権)の売却を含めたスポンサー契約の締結に向け、他企業と交渉中であることが5日、明らかになった。

星野好男球団社長は、20日のプロ野球実行委員会に諮るとして交渉中の企業名などは明かさなかったが、「これからは収入を上げていかないといけないので。(球団の経営改善に向けて)より鮮明に動きだしたということ」と、スポンサー契約には前向きな姿勢を示した。

ただし「2軍を独立させるつもりはないし、売るつもりもない」と、チーム売却ではないことを重ねて強調した。

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西武2軍「名前売る」[報知]

◇インボイスとスポンサー契約へ

西武の2軍が命名権(ネーミングライツ)売却を含むスポンサー契約先を検討中であることが5日、明らかになった。売却先には情報通信サービス会社「インボイス」が有力視されている。球団売却問題を抱える西武は、グループ再建を策定する「経営改革委員会」で来季の継続保有こそ決まったが、年間20億円と言われる赤字改善のための1歩を踏み出すことになった。

星野好男球団社長兼オーナー代行は「我々としてはルールを守ってやりたいので、実行委員会(20日)までは何も言えない。(命名権売却が)あれば出します」と命名権に関する交渉が進行中であることを示唆した。西武はオリックス・近鉄合併に始まった球界再編の最中に、命名権売却、社会人野球との新連盟結成など、2軍改革のプランを明らかにしていた。

だが、そのプランは今回、球界再編から自身の球団改革へ、と目的を変えて実行されることになった。親会社であるコクドの株式虚偽報告問題が発覚し、球団売却の可能性も浮上。西武グループ全体の事業再構築を検討するため、外部の有識者を集め「経営改革委員会」を11月に設置。「日本一の球団だし、経費削減、集客増など改善方法を考えていく」(諸井委員長)と、来季の売却こそなくなったが抜本的改革が迫られた。

星野球団社長も「少しでも収入を上げることは考えている」と話し、新たな取り組みに向けて動き始めていた。「様々な業種の企業と関係がある西武だが1番、弱かったのが情報系、IT系の企業との関係だった」と西武グループ関係者は言った。そこで知名度の向上を目指す情報通信サービス「インボイス」との思惑が一致した。

実現すれば横浜のファーム「湘南シーレックス」、オリックスの「サーパス神戸」に続く3チーム目の1、2軍別呼称になる。新名称としては西武のマスコット「レオ」の妹「ライナ」から「ライナーズ」、西武鉄道の特急電車から「レッドアローズ」などが候補に挙がるかもしれない。20日に行われる実行委員会で承認されれば、来季から西武2軍の名称が変わる。

インボイス
社長・木村育生。本社は東京・港区芝。1992年設立。東証1部上場。事業内容は企業向けの通信統合(通信料金一括)サービス、集合住宅向けの通信統合サービスなど。資本金は9億7802万6186円。

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西武2軍スポンサー、グループ外検討

西武2軍が、西武グループ以外の企業とスポンサー契約を結んでいく検討を開始したことが5日、明らかになった。あくまでも2軍を対象にしたプランだが、スポンサーになった企業にネーミングライツを与え、赤字の負担を軽減させていく方針。星野球団社長は「実行委員会にかけるまで話はできない。ルールにのっとってやる」と話した。

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岩隈「ガラス張り交渉を」[ニッカン]

合併球団オリックス・バファローズ入りを拒否している岩隈久志投手が5日、今週中に予定される小泉球団社長との会談などを報道陣に「公開」したい意向を示した。日時、場所を告知し、オープン取材とする。複雑な交渉状況を開示することで岩隈の意思をアピールしたい構え。混迷を極める「岩隈問題」は双方が主張を曲げない、泥沼化の様相を呈している。

混迷を極める去就問題で岩隈が新たな提言をした。球団側、岩隈と選手会側がそれぞれ正論を振りかざし、着地点が見えてこない。そんな状況下で岩隈が求めたのは情報開示だ。「オープン?そうしたいです。その方が色々良いと思う」。会談内容や自らのコメントを随時アナウンスすれば、正確な情報が世間に伝わる。例を見ない複雑な状況だけに、交渉内容を開示すれば公平な結論が導き出せるという考えだ。

ただオリックス側は小泉社長が直接対話の重要性を説いている。「報道を介しての対話は誤解が生じる時がある。言葉のとらえ方は人それぞれ。1対1で話したことこそが真実だと思っている」。岩隈も理解はしているが、状況打破へオープン会談を要求する。

4日には小泉社長が「野球協約」を持ち出して「ルール違反」を強調。岩隈にラブコールを送る楽天側にも、中村GMがタンパリング阻止を求めて根来コミッショナーへ直談判という牽制球…と対決姿勢を崩していない。オリックスが慰留を断念すれば楽天に金銭トレードされる「取り決め」が労使間にあるとはいえ、岩隈自身も事態収拾へ手を尽くすつもりだ。

岩隈はこの日、妻子の待つ埼玉県所沢市のまどか夫人の実家に帰った。次回会談は8日以降が濃厚。「小泉さんとは会いますが、自分の気持ちは変わりません」。オリックスの強い姿勢にも負けず、あらためて強い気持ちを伝える。

◇中村GM「球界の問題」

オリックス中村GMは岩隈問題について「オレ自身、野球協約が拠り所。法律は自分の域ではないし、弁護士同士の話でしょう」と、あくまで野球界の問題として処理したい意向を示した。選手会が民法や労働法を持ち出して反論していることに、真っ向対決の姿勢だ。「このままではよくない。お互い不幸になってしまう」。いつまで経っても解決の糸口が見えない状況に、顔をしかめていた。

◇キーナートGM、違反発言に反論

楽天のマーティ・キーナートGMが5日、オリックス側の「ルール違反発言」に反論した。同GMで「岩隈選手はもちろん、のどから手が出るほど欲しい選手だが、私自身は『早く欲しい』と言ったことは1度もない。今はオリックスと岩隈が話し合っている段階だから待ちの状況」と語った。

オリックスは、田尾監督の岩隈への歓迎コメントなど一連のの発言を問題視。今週中に中村GMが根来コミッショナーに直談判する準備を進めている。だがキーナートGMは「タンパリング?仰木監督も(巨人の)清原を欲しいを言ったでしょ?あれがタンパリングになるの」と反論。小泉社長から電話があったことは認めたが、抗議行動とは受け取っていない。

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「岩隈問題」連盟裁定へ[報知]

オリックスが「岩隈問題」の解決のため、6日にもパ・リーグに提訴することになった。中村勝広GMは5日、岩隈久志の残留に向け連盟の裁定を求めることで小泉隆司球団社長、仰木彬監督と一致したことを明かした。

「明日(6日)、球団としての方針を披露できると思う。今は根回しをしているところ」と、中村GMが宝塚市内の自宅前で語った。残留以外に選択肢はないとする最終方針を正式表明すると同時に“実力行使”に踏み切る考えだ。

かたくなに楽天入りを求めるエースとの5度の交渉はいずれも不調に終わり、2日にはプロ野球選手会が民法、労働法などの法的根拠まで持ち出して、全面バックアップの姿勢を打ち出した。だが、同GMは「協約がオレ達の拠り所」と、野球協約で定められた紛争解決手段としての提訴を決断。「社長と監督との3者で相談して決めた」と、既に関係各方面への支援要請も終えた。

オリックスとしては、あくまで近鉄からのトレードで岩隈を獲得したと主張。トレードに応じるとの項目がある統一契約書に岩隈がサインしていることを根拠に、法律論ではなく協約の範囲内で決着させるべきという姿勢を崩していない。

「民法だとかそういう話になってくると、お互いの弁護士の話し合いになるんじゃないか」と、選手会による介入があった場合、法廷闘争も辞さない覚悟ものぞかせた中村GM。オリックスが力ずくで、最多勝右腕を引き留める。

◇本人は戸惑い

オリックス・岩隈はこの日、埼玉・所沢市にある義父の楽天・広橋守備走塁コーチの自宅へ向かった。「小泉社長からは、(会談の日時を決める)連絡はありません。ただ、こういう状態になって、会うのもどうなのか」と、提訴を視野に入れたオリックス側の強硬な姿勢に戸惑いを隠せない様子。今後、法的な争いに発展すれば、日本プロ野球選手会の石渡顧問弁護士を介したやり取りも検討。

◇宮内オーナー、再編失敗

オリックスの宮内義彦オーナーはこの日、テレビ朝日系の報道番組「サンデープロジェクト」に生出演。巨人・渡辺恒雄前オーナーらと1リーグ制を目指した一連の球界再編問題について「頓挫しました。経営的には何も変わっていない」と、計画が完全な失敗に終わったことを認めた。また、同オーナーは「プロ野球界にはビジネスという観点がなく道楽的。きちっとした基盤をつくっていかないと」。

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岩隈が会談“公開”希望…ファンに報告できる唯一の手段[サンスポ]

近鉄からオリックスへの移籍を拒否している岩隈久志投手は5日、早ければ8日に都内で行われるオリックス・小泉隆司球団社長との3度目の会談を“公開”にしたい考えを明らかにした。日時、場所を予め報道陣に示し、会談後は会見する意向をオリックス側に申し入れるつもりだ。

隠さなければならないことなど何もない。堂々と会って、内容も明らかにする−。岩隈は早ければ8日に都内で行われる小泉球団社長との3度目の会談を報道陣に“オープン”したい意向を示した。

岩隈
「自分としては公開したいと思っています。小泉社長に伝える?そうですね。その方がいいと思います。」

11月29日の2度目の会談もオープンにしたかったが、小泉球団社長の強い希望で“極秘”となってしまった。公開することに岩隈本人に大きなメリットはないが、公の場で報道陣にきちんと話すことがファンに現状報告できる唯一の手段と考えている。今回は会談前に日時、場所を明らかにして、会見を設定することを要求するつもりだ。

選手会の「営業譲渡では、選手の同意がなければ移籍ができない」とする見解に対して、前日(4日)小泉球団社長が岩隈を野球協約に則り、近鉄からトレードしたと反論。真っ向対立する主張に「選手会の松原事務局長や顧問弁護士の方達に相談します。でも、長引きそうですね」と困惑の表情を浮かべた。

この日夜、大阪都島区の自宅マンションから妻子が待つ埼玉県所沢市内の義父の楽天・広橋公寿守備走塁コーチの家に移った。「この1週間は本当に疲れました」。家族と触れ合うことで次なる“戦い”に向け、英気を養う。

◇9日まで妻の実家に滞在

妻の実家での滞在は9日までを予定している。6日は家族団らん、7日には3本のテレビ出演、収録をこなし、9日は長女・羽音(うた)ちゃんの1歳の誕生会を行う。

「娘の誕生日までに決着したいんですけどね」と話し、現在、予定が入っていない8日で小泉球団社長との会談を調整していく方向。10日にも帰阪する見込みだ。

◇小泉球団社長は皮肉

オリックス・小泉球団社長は兵庫県東灘区の自宅マンションで静養に努めた。前日(4日)2度目の極秘会談後に岩隈が報道陣の取材を受けたことに対して「途中経過は話さないことになっているが、彼は翌日話したみたいですね」と皮肉。同社長は非公開を原則としていて、3度目の会談の公開についてもまとまらない可能性が高い。

◇中村GMが“抗議行動”改めて明言

中村GMは兵庫県宝塚市の自宅で、6日にも岩隈問題について球団としての“抗議行動”を起こすことを改めて明言した。

「たいしたことではないかもしれないが、会社としての方針を明日披露できると思っている」。コミッショナー事務局への直談判を含めて、騒動収拾に向けて、積極的に動くことを宣言した。

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岩隈“オリックスの反論”に戸惑い[スポニチ]

合併球団のオリックス入りを拒否する岩隈久志投手は5日、実家のある東京に帰郷。あらためて「オリックスでプレーする気にはなれない。年内には決まるようにしたい」と話すとともに、オリックス側がここに来て反論に転じたことに戸惑いを見せた。

オリックス・小泉球団社長からは4日に電話で連絡。6日にも3度目の会談を持つことになったが、岩隈は「何度お会いしても僕の気持ちは変わらない」と固い決意を示し、オリックス側の姿勢に「協約のこととか楽天に(タンパリング疑惑で)抗議とか強硬姿勢に変わった。今まで僕と話をしてきた中ではそんな様子は見せなかったのに、どうして急に変わったのか理解できない」と首をひねった。

岩隈は次回の会談を最後の話し合いの場としたい考えで、あくまで早期決着を望んでいた。

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6日にソフトバンク公開ヒアリング[スポニチ]

プロ野球実行委員会(豊蔵一議長)は6日、都内のホテルでダイエーからの球団譲り受けを申請しているソフトバンクに対するヒアリングを行う。両リーグ会長、11球団の代表者で構成される実行委メンバーからソフトバンク側に永続的な球団運営の意思、本社の事業内容、経営状態などが質問される。

ヒアリングは公開で行われ、ソフトバンクは孫社長が出席する予定。ライブドアと楽天が新規参入を申請したケースでは、小委員会を設置し、監査法人に経営状態の分析を依頼。宮城県営球場の視察など厳格な審査が行われたが、今回はソフトバンクが本拠地やチーム本体をダイエーから引き継ぐことから簡素化され、公開ヒアリングと申請資料の精査を中心に審査が進められる。

審査結果に問題がなければ、20日の実行委員会に諮られ、24日の臨時オーナー会議で正式承認となる見込みだ。

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楽天GM「ルール違反」発言に反論[ニッカン]

楽天のマーティ・キーナートGMが5日、オリック側の「ルール違反発言」に反論した。同GMはこの日、神戸市内で「岩隈選手はもちろん、喉から手が出るほど欲しい選手だが、私自身は『早く欲しい』と言ったことは1度もない。今はオリックスと岩隈が話し合っている段階だから、待ちの状況」と語った。

オリックスは、田尾監督が岩隈への歓迎コメントなど一連の発言を問題視。今週中に中村GMが根来コミッショナーに直談判する準備を進めている。だがキーナートGMは「タンパリング?仰木監督も(巨人の)清原を欲しいと言ったでしょ?あれがタンパリングになるの」と反論。小泉社長から電話があったことは認めたが、抗議行動とは受け取っていない。

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楽天GM反論「タンパリングと違う」[報知]

楽天のマーティ・キーナートGMが岩隈投手をめぐるオリックスの反発に、再反論した。同GMは5日、神戸市内で開かれた前オリックスの楽天・竜太郎外野手の披露宴に出席。招待されていたオリックスの小泉社長、中村GMは欠席したため、直接会談は実現しなかったが、岩隈問題について語った。

「岩隈はパ・リーグのNO.1投手。当然欲しいし、これは全球団が考えていること」とあらためてラブコールを送った。この楽天側の姿勢がタンパリングであるとしてオリックスが問題視していることに「三木谷オーナーも田尾監督も欲しがっているが、早く欲しいとは一言も言ってない。オリックスと岩隈が話し合っているのを、待っている状態」と交渉の妨害を否定。オリックスの小泉社長と電話で話したことを認めたが、抗議を受けたという認識はなく「これがタンパリングになるなら、仰木監督が清原(巨人)を欲しいと言ったのも同じじゃないですか」とオリックス指揮官の手法を引き合いに出して、正論だと主張した。

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楽天、選手にパソコン教室[スポニチ]

楽天が、選手の引退後を考慮して「選手達のためのパソコン教室」を実施することが5日、分かった。米田球団代表が「選手みんなを集めて必修と選択科目という形を検討してます」と話したもので、本社の専門分野であるコンピューターを駆使して第2の人生をサポートする方針だ。

内容はワード、エクセルといった初歩的なソフトの使い方から、希望者には本社のスタッフが特殊なプログラム入力まで教えることが可能。山下ヘッドコーチも「IT企業だけに面白いんじゃないか」と賛同した。日時は未定だが、チーム全員が集まれることを考えれば、来春のキャンプでの実施が有力となりそうだ。

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楽天がマネジメント会社『スカンヂナビア』と業務提携へ[サンスポ]

新規参入球団の楽天がアスリートマネジメント会社『スカンヂナビア』と業務提携することが5日、分かった。今週中にも発表される。佐藤琢磨(F1)、里谷多英(スキー)らトップ選手を手がける同社が、球団を幅広くサポート。既存球団にはない試みで楽天がペナント争いに殴りこむ。

球界に新風を吹き込む楽天。球団専属スタイリスト案に続く新機軸第2弾は、佐藤琢磨らを手掛ける『スカンヂナビア』との業務提携だった。

球団運営の一部を外注する、球界初の試み。同社は、球団の遠征や肖像権の管理などを一手に請け負うほか、選手の強化・育成も助力する。杉澤代表取締役は「今の球界のコンディショニング分野は遅れている」と指摘。トレーナーをポジションごとに配置し、フィジカル、メンタルなど各分野で選手をトータルサポートする構えだ。

現在は秋季練習中に集めた各選手のデータを基に、個別の自主トレメニューを作成中。今週にも各選手に配布する予定でいる。今後は私生活の分析や、食生活改善のため夫人を集めて講習を開くプランもあるという。

「新しいチャレンジですが、とにかく楽しみ。これが成功すれば、プロ野球のレベルは上がるでしょう」と杉澤取締役。ベンチャー球団・楽天が、球界にさらなる旋風を巻き起こす。

スカンヂナビア
平成12年6月設立。アスリートのマネジメントから指導、さらにはイベント企画、スポーツカフェ運営まで幅広く展開中。資本金3億3900万円。従業員数は15人。所在地は東京都渋谷区神宮前。代表取締役は杉澤修一氏。

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球界再編検証-8

◇「スト違法」経営陣動かした根来文書

球界再編の流れの中で、根来コミッショナーの指導力が表立って発揮されることはついになかった。8月、巨人渡辺オーナー辞任後の実行委員会は、1リーグ移行か、2リーグ維持かが論議され、12球団理事からコミッショナーの裁定を求める声が相次いだ。複数の関係者の証言を総合すると、この時、プロ野球界の最高責任者はこう答えたという。 「僕はヒトラーじゃないんだ。こんなに意見が分かれるなら、NPB(プロ野球機構)は解散したらいい」。

根来コミッショナーは今年2月、川島前コミッショナーからその職を受け継いだ。3月まで任期のあった川島コミッショナーは「健康上の問題」を理由に1月に辞任している。「気力が鈍ったとした川島さんだが実際は違う。渡辺オーナーが画策しようとした1リーグ導入には協力できないとなった」という球界関係者の話がある。昨年11月1日、福岡市内で開催されたオーナー会議後、川島コミッショナーは渡辺オーナーから1リーグ制導入への賛同を求められたとされる。川島コミッショナーはそれに同意せず、渡辺路線とは袂を分かち、退任を前倒ししたという訳だ。

「渡辺さんは、ポスト川島に、旧知の根来さんを連れてきた」(機構関係者)。根来氏は、官僚OBで法務事務次官、東京高検検事長、公正取引委員長などを歴任と、輝かしい経歴を持つ。ただ再編の渦中で、根来コミッショナーには2つの誤算があったと指摘する声がある。まず再編の動きがあまりに性急だったということ。

「コミッショナーは1リーグになるのは2年後ぐらいだと思っていた節がある。話が違うと漏らしていた」(機構関係者)。

もう1つは、1リーグ移行に反対する選手会への対抗策が不発に終わったこと。史上初のスト決行の裏で、コミッショナーは経営陣の背中を押した。労使協議をめぐって、12球団代表者は選手会への損害賠償請求を論議。その各理事に「プロ野球選手のスト権の行使は違法」とした“極秘文書”を送っているのだ。

経営者側から選手会に損害賠償を求める発言が出たのは、法律の専門家が発したこの“根来文書”の存在があったことも大きかった。ただ、世論は選手会を支持し、損害賠償など請求できる状況にはならなかった。

再編の流れの中で、根来コミッショナーは世論の高まりに「ファンの声は野球協約にない」と言った。ある会合では「プロ野球は無責任社会で、早くおさらばしたい」と語ったことさえあった。退任を表明したコミッショナーは、オーナー陣の要望で後任が決まるまで職務を続行することになった。

就任時から野球協約の不備を訴えてきた法律家の同コミッショナーにとって、指導力を発揮する後ろ盾がないと感じてもおかしくはなかった。しかし、権限がないと言っては正面からの取り組みを拒否し続けた姿勢は、再編劇を必要以上に混迷させた。

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