わたしはかもめ2004年鴎の便り(12月)

便

12月6日

ロッテvs新生ホークス、韓国初開催[ニッカン]

◇ヨン様始球式も!?

ロッテが来年6月28、29日に韓国で公式戦(対ダイエー)を行うことが6日、分かった。日本プロ野球史上初の開催となる。始球式には、親会社ロッテのCMに出演している韓国人気俳優のペ・ヨンジュン、チェ・ジウの起用案が浮上している。韓流ブームに乗り「ヨン様ツアー」も企画中。梅雨の最中に「冬のソナタ」共演コンビが、華を添える形で盛り上げる。

ロッテがヨン様人気にあやかって、韓国開催を成功させる。この日、営業担当者が渡韓。KBO(韓国野球委員会)などと打ち合わせを行う予定だ。その記念すべき初開催に合わせ浮上してきたのが、ヨン様とチェ・ジウの始球式だ。「冬のソナタ」で共演したコンビを、ロッテ本社は10月からアーモンドチョコのCMに起用している。このチャンスを逃す手はない。瀬戸山隆三球団代表は「2人の始球式?可能性は十分にありますよ。色々考えている。PRしていかないと。大いに盛り上げていきたい」と語った。

来年6月はまだCM契約期間中。本社とのつながりがあれば「野球を無視した単なる人集め」にはならないはずだ。その夢プラン実現に向けて、既に動きだしている。瀬戸山代表らは今月、千葉商工会議所の交流会に出席。韓国開催に対する協力を要請した。「ツアーを組んで日本からも観戦できるようにしたい。ロッテホテルも利用してもらって、日本からも1万人ぐらい動員できたらいいね」と同代表。「ヨン様&野球観戦ツアー」が実現すれば、女性ファンが殺到する可能性も出てくる。さらにそれが、ファン層拡大のきっかけになるかもしれない。

球場はソウル、釜山、仁川などが候補だ。ロッテとしては今回の韓国開催を、アジア戦略の1つに位置づけている。来秋は日本、韓国、台湾、中国が参加して第1回のアジア杯も開催される見込みで、アジアが一体となる動きもある。「韓国開催で日本だけでなく、アジアの野球を盛り上げたい」と瀬戸山代表は狙いを説明した。

◇李地元で復活だ、ボビーも期待

韓国開催で期待されるのが、李承Y内野手だ。アジアの大砲として今年、韓国から日本球界入りしたが14本塁打、打率2割4分の物足りない成績に終わった。「来年こそは」の気持ちも強い。バレンタイン監督も「来年は彼に期待して欲しい。必ずやってくれると信じている」とキーマンに指名している。韓国の試合で、復活した勇姿を地元ファンに見せつけるつもりだ。

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ロッテ、ヨン様!!始球式[報知]

◇韓国で公式戦 初開催

ロッテが韓流ブームに乗って「冬ソナ」コンビを招聘する?ロッテは6日、来季6月28、29日に韓国で公式戦を開催することを大筋で決めた。対戦相手はダイエーで、使用球場は来年1月をメドに決定する。ロッテは、韓国開催の目玉として、ビッグネームを始球式に招く計画を検討中。CM出演でつながりの深い「ヨン様」こと人気俳優のペ・ヨンジュン、人気女優のチェ・ジウらを候補に挙げて、招聘に全力を注ぐ。

◇韓国プロ野球の人気復興へ抜群の人気と集客力に注目

記念すべき“開幕投手”に、ヨン様の名前が浮上した。日本プロ野球の公式戦が、韓国で初開催されることが内定したことを受け、日韓両国で抜群の知名度を誇る韓国スターを始球式に招待するドリームプランが動き始めた。球団関係者は「前向きに考えている。呼べたらいいよね」と説明。今後、本格的に検討していた上で、正式な要請をする考えであることを明かした。

開催カードはロッテ―ダイエー。交流戦の日程が予備日を含めて6月20日までとなったため、6月28、29日の2日間が韓国遠征に充てられる。ロッテは蚕室(チャムシル)、仁川(インチョン)、釜山(プサン)を「開催希望地」として韓国野球委員会(KBO)に既に打診。韓国プロ野球の日程が優先されるため、球場は年明けに正式決定する。

韓国では、プロ野球人気の低下が叫ばれて久しい。関係者は「これから半年かけてじっくり準備する。韓国の野球人気が戻るよう協力できれば」と話した。人気復興の使命も担うロッテは、ヨン様とジウ姫の驚異的ともいえる人気、集客力に注目した。

一大プロジェクトは早くも始動している。ロッテ本社、球団、千葉商工会議所がタッグを組み、1万人規模のツアーを組む計画が進行中。ロッテには、韓国の国民的強打者・李承ヨプも在籍。韓国スター招聘との相乗効果でスタジアムを満員に埋め尽くし、大黒字をはじき出すつもりでいる。

問題は多忙を極めるスケジュール調整だが、ロッテには“特権”がある。ペ・ヨンジュンとチェ・ジウは今夏から、ロッテのCMキャラクターとして活躍中。11月末にヨン様が来日した際も、同社の新CM撮影が主な目的の1つだった。ロッテ本社関係者は「CM契約の期間中であれば、ブッキングは不可能ではない」と自信を見せる。“ロッテの恋人”はヨン様か、ジウ姫か−。韓流ブームに乗って、ロッテが初の韓国開催を大成功に導く。

著名人の始球式
今季の日本シリーズ第3戦、西武−中日(西武ドーム)で米俳優のトム・クルーズが始球式を行った。2002年に台湾で行われたダイエー−オリックスでは、台湾の陳水扁総統がスピーチ。歌手の松浦亜弥も試合前セレモニーに招かれた。

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ロッテ韓国公式戦で“冬ソナ”始球式[スポニチ]

ロッテが公式戦韓国開催の起爆剤にヨン様を投入する。ロッテ・瀬戸山隆三球団代表は6日、来年6月に韓国で開催するホークス戦の始球式に韓国の人気俳優ぺ・ヨンジュンとチェ・ジウを起用する考えを示した。今後2人がCM出演するロッテ本社を通じて打診。「冬のソナタ」で韓流ブームに火を付けた人気コンビの力で初の韓国遠征に弾みを付ける。

まさにうってつけの人材だ。史上初となる韓国での公式戦開催。現地で幅広く事業を展開するロッテ・グループには失敗が許されない大事業となる。瀬戸山代表は「初めてのことですから徹底的にやりますよ」と力説。切り札に指名したのが「冬ソナ」の2人だった。

瀬戸山代表
「始球式にはヨンジュンさんに来て欲しい。もちろんジウさんも。ロッテ本社を通じて協力をお願いするつもりです。」

来年6月28日と29日に2連戦で行う予定のホークス戦。ロッテ・ジャイアンツが本拠地を置く釜山(プサン)のほか首都・ソウル、仁川(インチョン)が候補地に挙がっている。この日も2人の球団職員が渡韓。ソウルのKBO(韓国野球委員会)を訪ねるなど最終調整中だが、不安視されているのが観客動員だ。

メジャー中継は人気がある半面、国内プロ野球は人気が低迷。公式戦の観客動員は平均で1万人に届かないといわれている。03年にアジア記録の56本塁打を放った李承Yを擁するロッテとはいえ、現地での集客力は未知数。そこで浮上したのがヨン様起用という究極プランだ。

11月下旬の来日時は成田空港最多となる3500人のファンを集め、フィーバーは宿泊ホテルで事故まで呼んだ。帰国の際には韓国へ先回りして出迎えるファンもいたほど。千葉市の商工会議所関係者との会談で観戦ツアーの協力を約束された瀬戸山代表は「日本から1万人ぐらい呼びたい」と話しており、これ以上の目玉は考えられない。実現すれば大きな話題を呼ぶことになりそうだ。

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巨人が老舗の意地で楽天潰し!5・6交流試合開幕[サンスポ]

セ、パ両リーグは6日、来季から導入する交流試合の日程を発表した。5月6日の開幕日にはパ・リーグに新規加盟の楽天が本拠地の仙台で巨人と対戦するほかヤクルト−ダイエー、日本ハム−阪神など注目カードがめじろ押し。巨人が楽天潰しを誓えば、西武の松坂大輔投手が聖地・甲子園での先発を熱望。交流試合は6月16日まで実施。各カード6試合で1球団当たり36試合、計216試合が組まれている。

創設70年の老舗・巨人とルーキー・楽天。巨人は野球人気の復活をかけて、手加減なしのガチンコ勝負を繰り広げる。「どれくらい(実力面で)差があるのか。どこまで(楽天が)戦えるのか。それを見ていただくのも面白いでしょう」。不敵な笑みを浮かべたのは清武球団代表。こめかみの血管に浮き出る盟主の意地とプライド。球界の“下剋上”だけは断じて阻止しなければならない。球団の総力をを挙げてでも、楽天をコテンパンに叩く覚悟だ。

「キャンプから(パ球団の)戦力を把握しなければいけない。試合数は少ないけど、決して軽く見てはいけない」と三井チーフスコアラー。楽天を含むパ・リーグ6球団をキャンプ初日から密着マーク。オープン戦で選手個々の能力を分析し、いざ開幕。交流戦がスタートする5月までの1ヶ月間はスコアラーを増員し、全チームに派遣することを決めた。

「老舗球団と新生球団だからファンにも喜んでもらえる。負けられないね」と“背広の番長”こと清武代表も鬼の全勝指令を発した。出るクイは全力で叩く。これぞ、球界の常識だ。

楽天・田尾監督
「ワクワクしますね。巨人?相手がどこでもやることは一緒。4月を5割でいって、いい形で交流試合を迎えたい。」

◇2軍も交流試合に合意

この日のイースタン運営委員会で、2軍も交流試合を行うことで合意した。球団ごとに温度差があり、公式戦に加わるかは今後の調整が必要だが、巨人・清武球団代表は「ウチはやる。2軍でも阪神戦やホークス戦をやりたい。ファンも見たいでしょう」と、既に阪神、ダイエーなどウエスタン各球団と日程調整に入っていることを示唆した。

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5・6注目6カードで“開幕”6・16まで216戦

◇交流戦日程発表

セ・パ両リーグは6日、来季から導入する交流試合の日程を発表した。5月6日に始まり、新球団の楽天は本拠宮城球場で巨人と対戦する。そのほかヤクルト対ホークス、横浜対ロッテ、広島対西武、日本ハム対阪神、オリックス対中日でスタートする。各カード6試合が組まれ、6月16日までに計216試合を行う。

地方試合は、巨人がロッテ戦(5月24日)を長野で開催するのが注目される。同地での主催試合は55年の国鉄戦以来50年ぶり。降雨などで中止となった場合は、月曜日と6月17〜20日に予備日が設けられている。指名打者制や予告先発、危険球の解釈など、両リーグで違いがあることについては今後、詰める予定。

◇交流戦の見所

新カード
交流戦で新たに36カードが誕生。楽天は全球団と初対戦だが、中日−日本ハム戦や広島−ロッテ戦など、日本シリーズで1度も実現していない19カードが見られる。
12球団勝利と本塁打
セ2球団、パ2球団に所属しなければできなかった記録だが、同一リーグ2球団所属で可能に。前田(巨人)はロッテと楽天、ドミンゴ(中日)はパ6球団から勝てば達成。谷繁(中日)はパ6球団から打てば12球団本塁打になる。
古巣と対戦
新庄(日本ハム)はいきなり古巣阪神と対戦。ほかに小久保(巨人)片岡(阪神)鈴木健(ヤクルト)らが古巣相手にどんな打撃を見せるか。巨人清原VS西武松坂など、日本シリーズでしか見られなかったセ、パを代表するスター同士の真剣勝負も実現する。

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NPB揃って孫さま〜

「孫ホークス」が“試験”を楽々突破し、球界改革のリード役へ−。6日、ダイエーホークスを買収する通信大手ソフトバンクの参入を審査する日本プロ野球組織(NPB)による公開ヒアリングが、都内のホテルで行われた。孫正義社長が財務状況などを説明したが、会場の雰囲気は終始、和やか。球界の「ルーキー」のアイデアに、各球団から賛同する声まで上がるほどだった。20日の実行委員会、24日のオーナー会議での正式承認へ、障害は全くうかがえなかった。

◇楽天とは違い終始和やか

ヒアリングも約1時間を経過したころ、審査する側とされる側の立場は、入れ替わっていた。インターネット上でのチケット販売などを打ち出してきた孫社長に、阪神野崎社長が期待の言葉をかけた。「営業面でも、仲間内としてご相談できるのではと思ってますので」(野崎社長)。「建設的に物事を解決していきたい」(孫社長)。各球団首脳がソフトバンクを受け入れただけでなく、球界改革の旗手となる可能性を感じたことを象徴していた。

孫社長は観客動員の実数発表についても「1ケタ台まで完全実数で出したい」と明言したが、その流れも強まった。楽天や巨人が実数発表に前向きな姿勢を見せてきたが、ロッテ瀬戸山球団代表も「流れはその方向。みんなで一斉に(12球団揃って)やらないといけない」と同調した。

“新参者”は、これでもかとアイデアを連発した。インターネット上で年間予約席や一部外野席のネットオークション開催を提案。ブロードバンド技術を生かした試合放送、全選手のインタービュー掲載。さらに、試合中にネットで集めた投手の交代など「ファン采配」の投票結果をセンターの大型ビジョンに映し出す奇抜プランも披露した。約1時間の審査は時折、笑みが浮かぶなど終始和やかなムード。楽天井上顧問からは「私達とは違い(審査が)易しい」との本音も出た。

各球団の質問が終了すると、孫社長はプロジェクターでスクリーンに映像を映し出した。ダイエー買収の動機、球界発展への意気込み、本業のソフトバンクグループの財務体質を、11分間で一気に説明。正式承認は24日。新生ホークス誕生へ、何の障害もない。

◇誕生へ支障なし

NPB側はヒアリングの内容に満足感を示していた。実行委員会議長のセ・リーグ豊蔵会長は「長期保有の考え、赤字の対応など、しっかりした説明があった。基本的に整合ある回答だったと思う」と評した。ダイエー本社が支援要請している産業再生機構から売却を認める承諾書をとるべきという意見も出たが、パ・リーグの小池会長は「同機構から異論の事実はなく、暗黙の了解でいいと思います」と語った。興行権の問題も含め、24日のオーナー会議での承認に向けて支障は見当たらなかった。

◇ヒアリングの主な内容

≫球団経営の収支について(巨人清武代表)。
孫社長の回答
「現在、野球関連で170億円の売上げがあり、10億円の赤字。赤字が20億になるかも知れないが、170億円の売上げが増えることもある。慌てて収支を合わせようとは思っていない。(長期保有について)コロニーさんとは最低20年の契約を交わしている。年限を区切っている。(長期保有しないとの)ご懸念には及ばない。」
≫積極的な戦力補強が経営悪化につながらないか(阪神野崎社長)。
孫社長の回答
「(赤字になっても)数十億円の範囲。健全な範囲ととらえている。(本業の業績は)3年間、積極投資してきた。9月は単月黒字。日本テレコムの買収で(決算上は)来年半ばまで先行投資が始まるが、グループ全体で収支を上げることができる。」
≫私共の時と比べ(審査が)易しいですね(楽天井上顧問)。
孫社長の回答
「当然です。」
≫アダルトサイトへの対策は(楽天井上顧問)。
孫社長の回答
「一部上場会社として健全経営でやる。見たくもないのに目に入ることがないよう運営し、違法性の高いものは削除し、青少年に配慮する。現在係争中の事案?訴えられているもので、インパクトを与えているものはない。」

◇新球団名24日に

ソフトバンク孫社長は、新球団名を今月24日に発表することを明らかにした。ヒアリング中に新球団名の発表時期を問われ「20日(実行委員会)には間に合わないのであれば、24日(オーナー会議)に間に合わせたい」と語った。また「従来の球団名を可能な限り踏襲したい」とし、「福岡」や「ホークス」を残す可能性を示した。

◇福岡ドームも名称変更検討

福岡ドームの名称も変更?ソフトバンク孫社長がこの日、球場の命名権を所有していることを初めて明かし「どういう名前にするか検討中」と名称変更の可能性を示唆した。球団ロゴの無料使用について「多くの方々に街をあげて応援いただくことはいいこと。ロゴマークの無料開放など、可能な限り(ダイエーの)考え方を踏襲したい」と理解を示した。地元財界の球団への出資にも「フレキシブルに考えている」と、柔軟に対応する方針だ。

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宮城球場のシンボル消える、手書きボード解体

宮城球場のシンボルが、ついに消滅した。楽天が本拠地とする県営宮城球場で6日、名物だった「手書きスコアボード」の撤去作業が行われた。パワーショベルで解体されると、ほんの数時間程度で見る影もなくなった。72年にナイター設備とともに設置後、約30年、筆で選手名を書き続けてきた「手書き職人」の木村稔さんが現場に駆けつけ「自分の体を壊されていくような感覚でした。私の家でしたから」と沈痛な表情を浮かべた。気になって、この日は朝4時に目が覚めたという。来年3月には400インチ(縦約6メートル、横約8メートル)の電光掲示板が設置される。「来年も書けるものだとばかり思っていました。でも来年は楽天の旗を振って応援するつもりです」と話す木村さんの姿は、寂しそうだった。

◇新装球場の命名権、「宮城」が入れば…

楽天の島田球団社長が、宮城球場のネーミングライツについて、県の意向を踏まえて対応していく構えを見せた。この日、宮城県庁に浅野知事を訪問後、3日に同知事が「宮城の文字が使用されれば、前向きに検討する」と発言した宮城球場のネーミングライツの件について言及。「カタカナか漢字かは分からないが、宮城という名前をつけることは考えている。合意に対する手応えは感じている」と語った。

◇楽天2軍本拠、山形で承認

イースタン・リーグ運営委員会が6日、都内で行われ、楽天の2軍本拠地が山形市近郊施設で承認された。試合は同県中山町の山形県野球場を、練習場は同天童市の県総合運動公園を使用する。新規参入決定時点では仙台市内を予定したが、候補地を借りるか、買収するかで難航した。一方で山形県から合宿施設の建設や球場改修を約束する招致を受け、変更を決めた。同運営委員会では、移動費用など各球団の負担が大きく変わらない点などが確認された。20日の実行委員会で正式決定する。

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中村GM、7日コミッショナー事務局へ

◇岩隈問題、見解聞く

オリックス中村勝広GMが6日、混迷する岩隈問題を打破すべく7日にコミッショナー事務局を訪れることを明かした。選手会側からは民法、労働法を理由に楽天への金銭トレードを主張されているが「今までの経緯と考え方について当局の意見を聞いてこようということ」と、法解釈をめぐる当局の見解を問い質すのが目的だ。その上で野球協約上、岩隈の保有権はオリックスにあり楽天への移籍は認められないことを主張する。

また楽天田尾監督の岩隈へのラブコールがタンパリング(事前勧誘)に当たることも主張する。既に弁護士とも相談しており「色んな説明はできると思う」と話した。このままでは取り決め通り「説得失敗→楽天に金銭トレード」の図式が成立してしまう状況だけに、岩隈の心証を害することを覚悟で強硬手段に出ることになった。さらなる強硬手段に出るかは、コミッショナー側の見解に左右されることになりそうだ。

◇事務局は困惑気味

中村GMが乗り込むコミッショナー事務局は困惑気味だった。長谷川事務局長は「こちらとしては、トレードで岩隈投手が近鉄からオリックスへ移ったという認識。それ以外にありません」と語った。中村GMが状況説明をしたとしても「それを聞くつもりはない。当事者間で話し合えばいいことだと考えます」と不介入を明言した。根来コミッショナーは「よく状況を知らない」と前置きしつつも「今の野球協約は紳士協定であり、ゴタゴタすることを前提にしていない。協約で白黒つけるのは難しいでしょう。色んな場合を想定し、根本をしっかりしないといけない」という見解を示した。

◇仰木監督、一転「強硬路線」に

オリックス仰木監督も「強硬路線」に転じた。この日、兵庫・東条GCでの殿堂入り祝賀ゴルフ大会に出席。86の好スコアで笑顔だったが、岩隈の話題に触れると一変。「社長、GMとも野球協約の話をしている。(野球)協約のことしか考えられない。この枠から外れると球界の秩序が壊れてしまう」と強い口調で選手会に「NO」を突きつけた。

◇OB西本氏も怒り

熱血漢OBも岩隈問題に大噴火だ。阪急、近鉄で計7度の優勝に導いた西本幸雄氏は断固、岩隈の残留を訴えた。仰木監督の殿堂入りゴルフに参加し「あんな選手会の主張がまかり通ったら無法地帯になる。外からの圧力に屈したら球界はガタガタや。保有権が崩れたら大変な金がかかり、球団経営も立ち行かなくなる」と一喝。怒りが収まらない様子だった。

◇田尾監督「岩隈かわいそう」

楽天田尾監督は岩隈に対する自身のコメントがオリックスから不服とされたことに「刺激を与えるだけかもしれないが、気を使ったつもりだったんですけど」と苦笑いを浮かべた。現在、岩隈は義父・広橋楽天守備走塁コーチ宅(埼玉県内)に滞在するが、岩隈の心中を察して広橋コーチへの連絡も避けているという。「同じ話の繰り返しで、岩隈もかわいそうだ」と事態の長期化を懸念していた。

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ヒアリングで楽天VSソフトバンク[スポニチ]

ITライバル球団が早くも火花を散らした。ダイエーからの球団譲り受けを申請しているソフトバンクに対する公開ヒアリングが6日、東京・文京区の東京ドームホテルで開かれた。同社の孫正義社長はセ・パ11球団の代表らから質問を受ける中、同じIT企業の楽天からはアダルトサイトに関する質問が飛んだ。審査自体に問題はなく、20日の実行委員会を経て24日のオーナー会議で正式承認される。

午後1時に始まったヒアリングが中盤を過ぎた頃だ。楽天の井上球団取締役が切り出した。「私共も審査を受けましたが、新規参入より譲り受ける方がやさしいヒアリングだなと」。

会場は思わず笑いに包まれたが、孫社長はすぐさま切り返した。「それは当然。球場も出来上がってるんだし」。お互い笑顔。しかし腹の底には同じIT企業のライバルとしての意地があった。新規参入の楽天は、県営宮城球場の視察に加え10月7、14日と2度のヒアリング。ライブドアとともに財務状況も含めた厳しい質問にさらされた。その際に問題視されたアダルトサイトについて、井上取締役は“意趣返し”とばかりに質問。しかし冷静な孫社長は「直接的には手掛けない。24時間のパトロールで違法なものは削除している」と堂々と答えた。

ITベンチャーの元祖といわれるソフトバンク。会社の経営規模は楽天を大きく上回っているだけに、球団経営でも負けられない。ヒアリングでは孫社長は数々のアイデアを披露した。30台のカメラを使ったネット生中継に試合後の全選手インタビュー。さらに「投手交代で続投か交代かをネットでファン投票。その結果を棒グラフでバックスクリーンに映し出したい」と、誰もが監督気分を味わえるというプランまでぶち上げた。

監査法人による財務状況の精査もなく、楽天の時とは明らかに雰囲気の異なったヒアリング。「立派に存在する球団を引き継ぐ訳だし、ゼロから始めるのとは立場が違いますよ」。余裕の口調の孫社長に対し、井上取締役は「新設と既存球団の譲り受けは随分違うなと…」と苦笑い。そのライバル関係が来季のパ・リーグを熱く盛り上げることになりそうだ。

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ピッチャー交代、あなたも監督!![報知]

◇ソフトバンク公開ヒアリング、ネットで采配参加計画

日本プロ野球組織(NPB)は6日、東京・文京区の東京ドームホテルでダイエーホークスを買収し、NPBに譲渡、加盟申請をしたソフトバンク(孫正義社長)に対する公開ヒアリングを実施した。孫社長は球団の長期保有を約束。インターネットを駆使してファンに投手交代のアンケートを募り、大型スクリーンで結果を表示する「1億総監督計画」など、様々なアイデアを披露した。20日の実行委員会、24日のオーナー会議で承認され、正式に「ソフトバンクホークス」が誕生する。

仰天プランに出席者が度肝を抜かれた。孫社長が目を輝かせながら、インターネット中継の未来図を披露した。「『ピッチャー交代』とか『続投』とか、ファンが投票した意見を棒グラフにして大型スクリーンに映し出す。1億総監督状態です」ユニークな孫流アイデアが、ヒアリングの場でも飛び出した。

球団株式を正式に買収した11月30日の会見では、ベンチのパソコンを通じて、王監督がファン投票を参考にする案を披露した。「情報のやりとりが、スパイ事件に絡んでくるといけない。少なくとも大型スクリーンに堂々と出す分には誰からも後ろ指をさされることはない」と、今回は、実現性を高めるため、ルールにのっとって修正、さらにスケールアップしてみせた。

双方向を売りにするインターネット中継を駆使してのファン獲得大作戦。「監督はもちろんファンの声を無視して構わないけど、どう思っているのだろうとチラッと見てくれるだけでいい。もっと試合に感情移入できるし、ちょっとでも采配に影響を与えられるかもしれないと思うだけで、のめり方が変わってくる」とノリノリで有効性を訴えた。

ファン投票の“信頼度”を高めるためにも、約30台設置するカメラの1つは、ブルペンの映像を放送。「誰の肩の仕上がりがいいから、ぜひ今すぐ交代すべきという投票や意見があってもいい」と、構想は広がるばかりだ。さらには、試合後には自前のスタッフが、監督及び全選手のインタビューを実施して放送するプランも披露した。

「インターネットのビジネスモデルは、どこの社よりも、熱心に深くかかわってやっている自負がある。その経験と知恵をプロ野球の世界にも提案、試していきたい」そう胸を張った孫社長。IT企業の雄が、球界の新時代を切り開いていきそうだ。

◇NPBの信頼高まる、孫社長「最低20年」長期保有に自信

各球団から集まった実行委員会のメンバーは孫社長の球団保有の考え、ファン拡大へのアイデアにうなずき、改めて信頼を寄せた。楽天やライブドアへのヒアリングほど厳しい内容にならなかったのは、豊蔵議長が「既に球団があるものを譲渡しての参入はスタートからして違う」と指摘するように、新球団立ち上げの不確定要素を確かめる手間が少なかったからだ。

NPB側は冒頭、球団の収支計画と長期保有への姿勢を再確認した。孫社長は現在170億円の売り上げから「プラスマイナス20億円程度。グループ全体で収支を合わせたい」と説明。米会社コロニーキャピタルとの契約期間を「最低20年、順当にいけば30年」とし、長期保有への自信を見せた。NPB側も「これまでにない年限を区切っている。球団経営の永続性を評価できる」(巨人・清武代表)と信頼した。

豊蔵議長は会見で「熱意を感じた。IT企業関連でもトップ。(球団経営で)赤字が続いても耐えられる体力がある」とまとめた。楽天とライブドアが受けた監査法人による財務調査も「1部上場企業としての実績、公表されている内部資料で十分」とした。

NPBはソフトバンクを認めた。20日の実行委員会、24日のオーナー会議で、チーム名と共に新たな球界の仲間が誕生する。

◇楽天のときより優しい?孫社長にエール

聞かれる側から聞く側に立場を変えた楽天は、積極的な姿勢を見せた。楽天・井上智治取締役は、10月6、14日の新規参入ヒアリング経験者だけに、他球団の質問を見て「私どものときより優しい気がします」と笑わせ、張りつめた空気をほぐした。ソフトバンクに対しては「アダルトサイトについてどうお考えですか」とライブドアとの参入合戦の決め手となった、いわく付きの質問をぶつけてみせた。

終了後は「質問は実行委員会での割り当てです。やはり新規の球団をつくるのと既存の球団を譲り受けるのとでは随分、違うなと思った」と比較的容易だったヒアリングを皮肉りつつも「孫さんの意欲が伝わりました。これからプロ野球が面白くなっていけばいいと思います」とエールを送った。

楽天・井上智治取締役
「我々もインターネットを使って色々考えているが、孫さんは積極的に設備を使うようだ。プロ野球にとって面白くなるならいいと思う。」

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中村GM、7日に直談判[報知]

◇岩隈残留へ機構の見解確認

オリックス・中村勝広GMが、楽天移籍を要求する岩隈久志投手の残留決着へ、7日にコミッショナー事務局へ直談判することになった。同GMが6日、長谷川一雄事務局長との会談を取りつけたことを明らかにしたもので、今後のパ・リーグ連盟もしくはコミッショナーへの提訴に備え、まずは機構側の見解を確認する。

「この状況から抜け出すために、1つアクションを起こす」と、中村GMが自ら切り出した。今回の直談判は、提訴に向けての最終の準備作業。「事務局の見解を聞いた上でどう対応するか決めたい」と、球団の主張の正当性が認められればすぐにでも“強行突破”に踏み切る考えだ。

会談の相手をパ・リーグではなくコミッショナーとしたことについて、同GMは「これまでの流れを見ても球界全体のこと」と説明した。この日は岩隈や選手会との法廷闘争も想定して球団の顧問弁護士と協議するなど、逆転残留への態勢を着々と整えている。

都内で開かれたソフトバンクのヒアリングに出席した小泉隆司球団社長も「岩隈選手には残っていただくのでなく、(保留権がある)今のままでということです」と、あらためて残留以外に道はないとの姿勢を強調した。

◇機構側は静観

岩隈問題について機構側は静観の構えを見せた。長谷川一雄コミッショナー事務局長は「実行委員会で近鉄の選手をトレードすると決めたわけだから、それ以外はあくまで球団の問題」と説明。「金銭、交換を含め、個々の球団が判断すること。こっちが言う問題ではない」と、機構がかかわる問題ではなく、当事者同士の問題であるとの見方を示した。また、見解を問われたパ・リーグの小池会長は「よく話を聞いてみないと分からない。(関与するのが)NPBか連盟か、というのもよく分からないので、14日に理事会もあるし、そこで聞こうと思っている」と語るにとどまった。

◇仰木監督は反論

オリックス・仰木彬監督は6日、岩隈問題について、法律論を振りかざして解決を図ろうとする選手会側に対し真っ向から反論した。この日、自身の殿堂入り祝賀ゴルフコンペのラウンド後に「極端な話、(岩隈問題は)労働争議じゃない。協約の枠を外れたら、球界の秩序が壊れてしまう」と主張した。選手会側は岩隈のトレード問題に対し、2日の選手会総会で「球団統合は営業譲渡であり、トレードには選手の意思が尊重される」との見解で意思統一。これに対し、指揮官が「選手は、トレードに応じると書かれた統一契約書にサインしている」と野球協約の範囲内での解決を訴えている小泉球団社長、中村GMと足並みを揃え、選手会側にクギを刺した。

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オリックスが岩隈問題でコミッショナーに直談判[サンスポ]

オリックスの中村勝広GMは6日、コミッショナー事務局と連絡をとり、7日に長谷川一雄事務局長と会談することを明らかにした。近鉄からの移籍を拒否している岩隈久志投手の問題について経過説明。さらに事務局サイドの見解を求めた上で、コミッショナー裁定の要望も視野に入れて、事態収拾をはかる考えだ。

予告通りにアクションを起こす。中村GMが7日、単身でコミッショナー事務局に乗り込み、長谷川事務局長に岩隈問題の取り扱いを直談判することになった。

中村GM
「これまでの経緯を説明し、当局の見解を聞いてみたい。主張すること?営業譲渡云々の考え方の相違点とか。球界全体の流れから、連盟からじゃなく、コミッショナー当局に、と考えた。」

オリックス入りを拒否している岩隈に関しては、『野球協約に基づき、近鉄からのトレードを受け入れた選手』というのが球団の位置づけ。ところが、労組・日本プロ野球選手会は商法で『営業譲渡は、選手の同意がなければ契約はできない』として、楽天入りを希望する岩隈支持を打ち出している。

見解は真っ向から対立している現状だが、機構という確固たる後ろ盾を得て、残留は当然というオリックスの正当性をアピールするのが狙いだ。岩隈の説得を続ける意思表示と共に「この状況を抜け出す結果が出ればな、と思ってアクションを起こした」という。また、岩隈の獲得を前提とした楽天側の発言に対してもクギを刺すつもりだ。

7日の会談で機構側と見解が一致すれば、展開によっては最後はコミッショナー裁定に委ねることも視野に入っている。球団の顧問弁護士からレクチャーも受けたうえでの東上。中村GMの直接行動で、“防戦一方”だった岩隈問題をどこまで好転させられるか、だ。

オリックス・仰木彬監督
「野球界をどうよくするかは、協約の中でしか考えられない。枠を外れていくと、積み重ねてきた球界の秩序が壊れていく。(岩隈が)気持ちよくスタッフに加わってくれるものと確信している。野球人生を考えたら、早い(気持ちの)切り替えが必要だ。」

◇小泉球団社長「当然でしょう」

都内のホテルで開かれたソフトバンクの公開ヒアリングと全日本野球会議に出席したオリックスの小泉隆司球団社長は、中村GMの行動に関して「GMとして部下の選手のことを事務局に報告をするのは当然でしょう」と話した。早ければ8日と見られる岩隈との3度目の会談の予定については「今、連絡をとりあっているところ」と話すにとどまった。

◇長谷川事務局長はオリックスの主張を支持

6日にオリックスの中村GMと都内のコミッショナー事務局で話し合いともつ長谷川事務局長は全日本野球会議後に、オリックスが主張する野球協約遵守の主張を支持した。「野球協約と実行委員会のルールに則って、(岩隈は近鉄から)トレードしたものと考えています。金銭トレードについては双方の球団が判断すること」との見解を示した。

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岩隈が長期戦を覚悟…選手会一任も視野に[サンスポ]

岩隈久志投手は6日、埼玉・所沢市の義父の楽天・広橋公寿守備走塁コーチの自宅前で一転、長期戦を受け入れる姿勢を示した。8日にも行われる予定だったオリックス・小泉球団社長との会談が来週に延期の可能性が大。この日、同社長から電話はあったが、「また連絡すると言われました。今週中はないんじゃ…」と話した。

当初は早期決着を望んでいた岩隈も会談延期には賛同。『営業譲渡』を法的根拠に選手の契約意思の自由を主張する労組・選手会と『野球協約』に則った近鉄からのトレードの正当性を訴えるオリックス側の見解が真っ向対立している状況だ。

7日にはオリックス・中村GMがコミッショナー事務局を訪れ、見解の統一を図るが、当事者の岩隈は相手の出方を見定めたいようだ。「少し時間をあけた方が交渉もうまく進むかもしれないし…」。法的解釈など複雑な方向に話が進むようなら、労組・選手会一任することも視野に入れている。

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岩隈問題で中村GMがNPBに見解要求[スポニチ]

合併による移籍を拒否し、金銭トレードで楽天入りを要望している前近鉄・岩隈久志投手の問題で、オリックス・中村勝広GMは6日、神戸市内の球団事務所で日本野球機構(NPB)に見解を求める方針を示した。7日、中村GMが東京都内のコミッショナー事務局を訪ね、長谷川一雄事務局長と会談する。

オリックスでは「野球協約上、岩隈の入団は正当」と球団見解が統一され今回の行動となったもので、中村GMは「裁定を求めるのではなく、経過を説明し当局の考え方を聞きたい」。仰木監督も「球界の秩序を保つためにも野球協約の中で処理すべき。労働争議ではない」と語った。

ただ、岩隈や労組・日本プロ野球選手会は「協約外」の問題と主張。労使合意で申し合わせた「選手の意思尊重」や労働法などの「労働者の意思尊重」から岩隈楽天入りの妥当性を主張。対立は必至とみられるが、長谷川事務局長は「実行委員会で近鉄からオリックスへはトレードで移ると決めた。選手会との会談内容も知らないし、関知する問題ではない」と当事者間での解決を望む考えを示していた。

◇岩隈は長期戦も覚悟

岩隈は埼玉・所沢市内にある義父の楽天・広橋守備走塁コーチの自宅前で「しばらく様子を見ないといけない。これまでは直球勝負で攻めたけど様子をうかがいます」と長期戦覚悟の構え。野球協約上のトレードとの姿勢を示す小泉球団社長からこの日電話連絡があり「考えを聞いた」と話したが、3度目の会談は未定。7日に中村GMがコミッショナーの見解を聞くことには「いい方向に行って欲しい。今週は我慢しないといけない」と話した。

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楽天2軍本拠地は山形で決定[スポニチ]

イースタン・リーグ運営委員会が6日、都内ホテルで開かれ、楽天の2軍本拠地を山形県野球場にすることを全会一致で承認した。練習は天童市内の球場で行う。

楽天は当初は仙台市で申請していたが、JT球場の借り受け交渉が不調に終わるなど施設探しが難航。誘致に積極的だった山形県への変更を申し入れていた。楽天の井上球団取締役は「東北の球団として山形に2軍を置くのは意義がある。山形と仙台ではそんなに地理的に差がないと言ってもらった。(練習環境として)寒さは仙台市と同様に解決していくべき問題」と話した。

また、会議では来季は年間96試合を実施、ウエスタン・リーグの球団と交流試合を行うことも決まった。2軍戦でも巨人−阪神、巨人−ホークスなどの目玉カードが実施されイースタン公式戦に組み込まれることになる。

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楽天本拠では三塁側ベンチ[報知]

楽天が本拠地の県営宮城球場で三塁側ベンチの使用を検討していることが6日、分かった。同球場の改修を請け負う大手ゼネコン「鹿島」は、既に「ホームは三塁側」として工事を進め、改修後のイメージ図には、左翼席上段だけ「楽天応援団席」と明記。新・宮城球場の目玉である外野席後方の芝生の丘「楽天山」も左翼側となっている。

国内では一塁側をホームにする球場が多いが、日本ハムが今季から本拠地の札幌ドームで、三塁側を使用している例もある。宮城球場同様、三塁側の方が施設増設の余地があるからだという。楽天広報は「鹿島からの説明は聞いており(三塁側ホームの方向で)検討している」と話した。

また、来季からグラウンドは全面人工芝に変わるが、現在の天然芝の一部が「楽天山」に移植されることも判明。同時にこの日から宮城球場で手書きスコアボードの解体が始まり、来季は400インチの大型スクリーン付きの電光掲示板に生まれ変わる。

◇楽天社長、報告

楽天・島田亨球団社長は6日、宮城県庁に浅野史郎知事を訪れ、2軍本拠地を山形に置くことを報告。同社長は宮城球場の命名権問題について、県側が条件とした「宮城」を入れることを承諾した上で「2週間以内には決着したい」と説明。

◇2軍でも交流戦

2軍でも伝統の1戦が行われる。イースタン・リーグ運営会議が6日、ソフトバンクの公開ヒアリング後に東京ドームホテルで開かれ、2軍の交流戦が実現の方向で1本化した。

巨人の清武代表は「基本的に合意した。実行委員会でも話し合う。(楽天の加入で)せっかく新しい球団ができたし、面白いカードを1つでも増やそうということ」と説明。イースタンでも巨人・阪神戦、巨人・ダイエー戦など好カードが実現することになった。

会議ではまた、楽天が11月15日の運営委員会で合意されていた仙台から、本拠地を山形とすること、来季96試合制で運営することなどを満場一致で決定。本拠地となる山形県野球場は古い上に両翼が91メートルと狭く「できれば拡張を」という声があがった。練習場は天童市の総合運動公園、2軍選手寮は運動公園付近の施設を使用する。楽天の井上顧問は「山形と仙台は地理的には近いし問題ない。雪もシーズン中には降らないと思う」と話した。当初、2軍も仙台市をフランチャイズとしていたが、JT施設の借り受けが困難になり、山形県が誘致に積極的だったことから変更した。

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球場命名権「宮城」を承諾…楽天・島田球団社長[サンスポ]

県営宮城球場の命名権(ネーミングライツ)導入を望む楽天の島田亨球団社長は6日、浅野知事が条件としていた「宮城」を入れることについて「いいんじゃないかと思っている。合意に達すると思う」と承諾する意向を示した。島田社長は命名権収入の分配方法なども含め「2週間以内に決めて、それから(命名権の譲渡先探しに)動きたい」と話した。

◇2軍本拠地が山形に

イースタン・リーグ運営委員会が都内で開かれ、楽天の2軍本拠地を山形県野球場にすることを全会一致で承認した。練習は天童市内の球場で行う。

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