わたしはかもめ2004年鴎の便り(12月)

便

12月7日

中村GM直談判カラ振り、後ろ盾得られず[ニッカン]

直談判も不発−。オリックス中村勝広GMが7日、岩隈久志投手の残留問題をめぐり見解を求めるため都内のコミッショナー事務局を訪問した。長谷川一雄事務局長らと会談したが「球団内の問題で、コミッショナーが介入するものではない、ということでした」と後ろ盾は得られなかった。

選手会側が民法、労働法を論拠に楽天への金銭トレードを主張しているのに対し、中村GMは野球協約上の正当性を問い質した。「野球協約にのっとって進めるように、と言われた。収穫といえばこれが収穫」と明かしたがオリックス側の正当性を認める見解ではなかった。さらに楽天田尾監督の、岩隈へのラブコールがタンパリングにあたる可能性を問いかけたが、具体的証拠がなく問題視されなかった。「1つの意見として実行委員会など、しかるべき場所でクギを刺しては、と言われたので小泉社長と相談します」と公式の場で謝罪を求める可能性を示唆した。

手続きに誤りはない−と進めている残留説得が苦境に立たされ、このままでは「球史に汚点を残す」と直談判に踏み切った。だが、残留説得への好材料は見いだせぬまま。「誠意を持って説得していくことに変わりはない」と中村GMは話すが、瀬戸際の状況打破には至らなかった。

パ・リーグ小池会長
「パ・リーグが介入?様子を見ているところ。まず当事者同士で話をするべき。タンパリングとか制裁とかいうと、ことが大きくなる。小泉社長と岩隈くんとお互いに腹を割って話しをして何とか解決して欲しい。年内に決着して欲しい。」

◇楽天は「正々堂々やる」

楽天三木谷オーナーは、オリックスの動きに厳しい表情だった。「はっきり言って自分達(オリックス側)の問題を自分達(楽天側)にぶつけられても困る。我々は直接コンタクトをとった訳でもない。正々堂々やるだけです」。ただし、オリックスの苦戦はお見通しで「何が言いたいのかよく分からないなあ」と苦笑していた。

◇岩隈、気持ち不変

渦中の岩隈はこの日、東京都内でテレビ番組の収録後、取材に応じた。パ・リーグ小池会長が年内決着を希望したことについて「オリックスの話もしっかり聞かないといけませんから。でも小泉社長とお会いするのも次を最後としたい」と次回会談で再度、楽天入り希望をオリックス側に伝える意向。中村GMのコミッショナー事務局訪問など周囲の動きにも「僕の気持ちは(楽天入り希望で)変わりません」と話した。

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「1位チームに自動的に1勝」を提案へ[ニッカン]

ダイエーの角田雅司球団代表は7日、プレーオフでのアドバンテージ(優位条件)について、レギュラーシーズン1位チームには自動的に1勝を与えるようパ・リーグ理事会(14日)で提案する考えを明らかにした。王監督や松中選手会長の意見も聞いたという角田代表は「ダイエーとしては1位チームに1勝を与えられるようにして欲しい」と話した。今季は5ゲーム差以上をつけた場合、1位チームに1勝のアドバンテージを与えるという規定。ダイエーはレギュラーシーズン1位ながら、プレーオフで敗退した。

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楽天ロゴマーク発表、監督は「楽天」不満[ニッカン]

楽天は7日、仙台市で記者会見し、エンジ系の下地に白字で「RAKUTEN EAGLES」と入った新チームのロゴマークを発表した。ロゴ作製はフランスのデザイン会社が担当。左右にワシの翼を加え、下地には楽天の企業カラーの赤を基調にした「クリムゾンレッド」を採用。島田亨社長は「翼は勝利に向かい力強く飛ぶ姿を表現した。新球団らしくゼロからのスタートの象徴でもある」と説明した。しかし、同席した田尾安志監督は企業名を採用したことに不満を漏らし「楽天という名前が目立たないユニホームにして欲しい」と注文をつけた。

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宮城球場の命名権導入で合意[スポニチ]

楽天の三木谷浩史オーナーが7日、浅野宮城県知事と会談し、宮城球場の命名権(ネーミングライツ)を導入することで合意した。今月3日には同知事が球場名に「宮城」を入れること、命名権収入の一部を県にまわすことを導入条件に挙げていたが、楽天側がそれを受理した形。会談後に三木谷オーナーは「一応そういう方向でいきましょうと、大筋合意した」と話した。

基本的な期間は3年間。球場名に関しては「契約した企業が決めることだから、どういう形になるか分からないけど宮城は残します」と県側に約束した。また収入に関しては「全体収入の25%、命名権の売り値が2億円を下回った場合は5000万円を県に支払います」と説明。今後は「いくつか候補はあるが、まだ分からない」と買い取り先の企業を探していく。

◇監督はロゴに不満

楽天の田尾監督が、球団のロゴマーク発表会見で「会社名がもう少し小さくなればいいんだけど。本当は東北を入れたかった」とマークに注文をつけた。商標登録の問題で、楽天に与えられた選択肢は「東北楽天ゴールデンイーグルス」と「楽天イーグルス」の2つのみ。希望していた会社名なしのロゴが実現せず、不満顔だった。球団のロゴはチームカラーのクリムゾンレッド(えんじ色)をバックにローマ字でRAKUTEN EAGLESとプリントされたもの。三木谷オーナーは「すごくいい。この路線でユニホームの胸にもつけられます」とお気に入りの様子だった。

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県営宮城球場の命名権売却で合意[ニッカン]

楽天が新球団の支援策として宮城県に要望していた県営宮城球場の命名権(ネーミングライツ)売却が7日、実施される見通しとなった。この日、浅野史郎知事と三木谷浩史社長が県庁で会談して合意に達した。球場名に「宮城」を入れることが条件で、契約期間は原則3年。命名権の売却利益のうち25%か、年間5000万円の多い方を宮城県が受け取る。企業は、県と楽天が共同で公募する。売却収入について浅野知事は「スポーツ振興に活用したい」とし、三木谷社長は「新球団立ち上げの支援策として(県から)寛大な判断をいただいた。意中の会社は複数あり、早く決めたい」と話した。

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岩隈「今度の会談で最後にしたい」[ニッカン]

合併球団オリックス入りを拒否し、楽天への金銭トレードを希望している岩隈久志投手は7日、東京都内で、来週にも予定されているオリックスの小泉隆司球団社長との会談が最後になるとの意向を示した。同投手は「自分の気持ちは変わらない」とこれまでと同じ主張を繰り返した上で「自分の意思をもう1度伝えて、今度の会談で最後にしたい」と語った。

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パ小池会長、岩隈問題に不介入の意向[ニッカン]

パ・リーグの小池唯夫会長は7日、オリックス入りを拒否し楽天への金銭トレードを要求している岩隈久志投手の問題への不介入の意向を示した。「小泉社長と岩隈と、お互いによく話し合って歩み寄って解決するのが1番。(解決は)年内にやってもらった方がいい」と話し、当事者による早期の解決を求めた。選手会は法律上の営業譲渡を理由に岩隈の移籍の可能性を主張しているが、オリックスは岩隈獲得が野球協約上のトレードによるものだとして、要求を受け入れない方針。小泉隆司球団社長は「(連盟への)提訴は考えていない。(岩隈と)今後とも引き続き誠心誠意話をする」と説得を続ける意向を明かした。

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岩隈は球団内部の問題とNPB事務局長[スポニチ]

岩隈久志投手が合併による移籍を拒否し、楽天入りを要求している問題で、合併球団オリックスの中村勝広GMは7日、東京・内幸町の日本野球機構(NPB)を訪れ、長谷川一雄事務局長と会談し、見解を求めた。同事務局長は「球団内部の問題で、野球協約に基づいて解決して欲しい」と述べ、当事者間での問題処理を伝えた。

中村GMは「協約に基づいてという見解が欲しかった」と成果を協調し「正当なトレードで(岩隈を)譲り受けたと認識している」と話した。焦点の「選手の意思尊重」を確認した労使合意や、労働法など法的解釈の「労働者の意思尊重」に関しては、長谷川事務局長も中村GMも「労使合意に立ち会っていない」と見解を避けた。

報告を受けた小泉隆司球団社長は「野球人がよりどころにするのは協約以外にない」と従来の主張を繰り返した。

◇正式に抗議へ

NPBを訪問した中村GMは楽天首脳陣が岩隈を勧誘する発言を繰り返している点に関しても報告、長谷川事務局長から「しかるべき所で発言されてはどうか」と指導を受けた。タンパリング(事前・不正交渉)の疑いとして、今月14日のパ・リーグ理事会でも正式に抗議する。楽天は田尾監督がラジオで「開幕投手は岩隈」、三木谷オーナーが新聞で「本人の意思を尊重すべき」などと発言している。

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コミッショナー事務局が岩隈問題仲裁拒否「球団内の話」[サンスポ]

オリックス・中村勝広GMが7日、楽天入団を求める岩隈久志投手の問題で東京・内幸町のコミッショナー事務局を訪問したが、仲裁を拒否された。これを受け、小泉隆司球団社長は大阪市内のホテルで球団内の問題と位置付け、自力で早期決着を目指すことを明言した。

意気込んで単身乗り込んだわりに収穫は少なかった。中村GMが球団の総意を受けて、コミッショナー事務局を訪問。『岩隈は野球協約に基づき、近鉄から正当に受け入れた選手』との主張に同意を得られたが、期待した具体的な反応はなかった。

中村GM
「(近鉄からのトレードは)野球協約上、普通のトレードと変わらないと言われました。オリックスの内部の話だから野球協約通り進めていけばどうですかということでしたね。コミッショナーとして裁定する立場ではないと…。」

中村GMの硬い表情が全てを物語る。労組・プロ野球選手会の『営業譲渡は選手の同意がなければ契約できない』という考えと真っ向対立。岩隈と数回に渡って、交渉したが、接点を見いだせなかった。

閉塞状態を打破するために上京。意見が一致すれば、コミッショナー裁定も期待された。しかし、待っていたのは、『不介入』という姿勢。事務局の馬立法規部長からは「球団内の話なんだから、我々は踏み込めない」と冷たく突き放されてしまった。

「差し戻し」を食らった形となった中村GMから報告を受けた小泉球団社長は大阪市内のホテルで行われた仰木監督の殿堂入りを祝うパーティーに出席していた。「(コミッショナーへの)提訴は全く考えていません。オリックスの問題なんだから」と自力で解決する姿勢を示した。小池パ・リーグ会長が年内決着を示唆したことにも「私も長く引き伸ばす考えはありません」と語った。

もうコミッショナーの“援護”は不可能。誰に力を借りることなく、早期決着を目指し、自力で岩隈の慰留工作に当たることになる。

◇楽天タンパリング問題にも『中立』姿勢

中村GMは楽天のタンパリング問題にも言及したが、事務局はここでも中立の立場を貫いた。「こっちから『いかがなものでしょう』と聞きましたが、『はっきりした証拠もないので何ともいえない』ということでした」。だが、楽天への牽制は公式の場でするつもりだ。「実行委員会やパ・リーグ理事会でいっぺんクギを刺します」と話した。

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楽天タンパリング疑惑、パ理事会で議題に[報知]

オリックスが、岩隈に強引なラブコールを送り続ける楽天を糾弾する。小泉隆司球団社長は7日、トレードを要求する岩隈久志投手への勧誘とも取れる発言を繰り返す楽天に対し、早ければ14日のパ・リーグ理事会で保有権の侵害となるタンパリング(事前交渉)として正式に抗議、議題に上げることを表明した。また、中村勝広GMは同日、都内のコミッショナー事務局で岩隈問題についての見解を求めたが、球団内で解決するよう求められ、コミッショナー提訴を見送った。

◇オリックス正式抗議

岩隈に強引なラブコールを送る楽天に、オリックスが公の場で反撃に出る。この日、仰木監督の殿堂入りパーティーに出席した小泉球団社長は「他チームからあれこれ言われていることに関しては、そういう場があればきちっと問題にしたい」と断言。14日のパ・リーグ理事会、もしくは12球団代表が集まる20日の実行委員会の席上で、ここまでの新規参入球団の“問題発言”を徹底追及する考えを明らかにした。

楽天への金銭トレードを要求する岩隈に対し、楽天は田尾監督が開幕投手の座をちらつかせるなど、数々の誘いの手を伸ばしてきた。オリックス側では、こうした楽天のタンパリング疑惑が、岩隈の決意をかたくなにしている一因であると判断。中村GMもコミッショナー事務局との会談の中で問題提起し、事務局側から「1つの意見として、それなりの場所で発言するのはどうか」と、背中を押された。

ただ、残留へ向けたコミッショナーからの後押しは得られなかった。

民法を持ち出して「営業譲渡の場合は選手個別の同意が必要」と迫る選手会側に対し、オリックスは「統一契約書で選手がトレードを承諾している」と反論。事態は混迷の色を深めていたが、事務局側は野球協約を順守すべきとの見解を打ち出した一方で、あくまで球団内部の問題として積極的には関与しない意向も示した。中村GMは「協約を置き去りにして、この件を進めてはいけないと再認識した」と収穫を口にしながらも「覚悟はしていたが(コミッショナーは)中立の立場を守りたいということだろう」と、やや肩を落とし気味だ。

こうした状況を踏まえた上で小泉球団社長は「提訴は考えていません。引き続き誠心誠意で話をしたい」と、コミッショナー提訴を断念し、来週中にも岩隈との直接交渉を行う考えを示した。だが、説得への妙案はなく、打つ手は楽天に対する糾弾だけ。岩隈問題は長期化の道に迷い込んだ。

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岩隈問題は球団内部で解決へ[ニッカン]

合併球団オリックスの中村勝広GMは7日、東京・内幸町のコミッショナー事務局を訪れ、岩隈久志投手が入団を拒否し、楽天への金銭トレードを求めている問題について見解を求めた。

中村GMによると、岩隈の処遇については野球協約に沿って、球団内部で話し合う事項との見解を示され、コミッショナーが裁定する立場ではないことを伝えられたという。同GMは「野球協約を置き去りにしてこの件を進めてはいけないということを再認識した。とにかく誠意を持って残留の説得にあたりたい」と話した。

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楽天の公式戦、青森・秋田は開催見送りへ[ニッカン]

楽天の来季の1軍公式戦について、青森、秋田両県での開催が見送られる見通しであることが分かった。三木谷浩史オーナーが6日、東京都内の楽天本社を訪問した青森県の長谷川義彦出納長らに対し「(青森県での来季開催は)難しい」と伝え、使用が有力視される県営球場の改修などの条件が整えば、再来年以降の開催を検討する考えを示したという。また秋田県内での来季開催についても7日、楽天関係者が「難しい」と認めている。同県幹部は「興行主の選定がうまくいっていないと聞いている」と話し、県内のテレビ局関係者は「総合的に判断して採算が取れないだろうということになった」と打ち明けた。パ・リーグの来季日程は8日に発表される。

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