パ・リーグは8日、セ・リーグとの交流試合を含む来季の公式戦日程を発表した。セよりも6日早い3月26日に開幕。新球団の楽天は敵地のロッテ戦でスタートを切る。地元宮城での開幕は4月1日で、西武と3連戦を行う。宮城以外の東北地区では同5日の福島、6日のいわき、26、27日の山形、7月12日の盛岡と、5試合が予定されている。また6月28、29日のロッテ−ホークスは、公式戦としてははじめて韓国で開催される(球場は未定)。開幕戦で西武−オリックス(西武ドーム)が組まれるのは初めて。前身を含めても64年の西武−阪急(小倉)以来41年ぶり。なおプレーオフの日程は未定。
楽天に注目度で負けません−。ロッテが、来季から「日替わりユニホーム」導入を検討していることが8日、分かった。現在のユニホームは白、黒、グレー、サンデー用の4種類。これを5種類程度に増やし、前日に先発投手が決めるメジャー方式などを取り入れ日替わりにする。ユニホーム変更に熱心なのがバレンタイン監督だ。既に「パは来年、新しい時代を迎える。マリーンズも新たな気持ちで戦いたい」と、好きな色「赤」のユニホームを採用する意向を示していた。
この日、瀬戸山球団代表は「色々な方法があると思う。小宮山君もメジャーでは先発投手が前日にユニホームを決めることがある、と言っていた」と語った。来年はグレーをやめて白、黒、赤、サンデー用など5種類程度に増やす。瀬戸山代表は「連盟の許可を取った上で」と前置きした上で、日替わりにも前向きだった。
先発投手やその日のヒーロー、誕生日を迎えた選手が決める可能性もある。開幕カードは楽天、と注目度も上がるが「色々負けないようにやらないといかん」と瀬戸山代表。前日7日には、ロッテ本社と千葉マリン球場のボールパーク化に向けてプロジェクト会議も行った。こちらも「新生ロッテ」としてPRするつもりだ。
選手名 | 年俸 | 前年比 |
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高木 | 2100 | △600 |
里崎 | 2200 | ▼100 |
[注]年俸は推定で単位は万円。
ロッテが、エクスポズのバル・パスクーチ外野手(26)の獲得に乗り出したことが8日、分かった。今季メジャーに初昇格して32試合に出場、打率1割7分7厘、2本塁打、6打点、1盗塁。3Aエドモントンでは打率2割9分8厘、25本塁打、92打点の好成績だった。球団関係者は「右の大砲として期待している」と語った。バレンタイン監督は来季は「交流戦がカギを握る」と話しており、DH制のない試合では李承Y内野手が左翼、中堅にパスクーチ、右翼にベニー外野手と外国人3人が外野を占める異例の布陣となる可能性が出てきた。獲得が決まればロッテの来季外国人選手はセラフィニ投手、フランコ内野手、李承Y、ベニーと合わせて5人となる。
ロッテが新外国人選手として米大リーグ、エクスポズのバル・パスクーチ外野手(26)の獲得に乗り出したことが8日、分かった。今季メジャーに初昇格し、32試合出場で打率.177、2本塁打。30本塁打以上が期待できる右打者を希望していたバレンタイン監督の意向に合致した。獲得が決まれば、来季のロッテは野手がベニー、李承ヨプ、フランコ、パスクーチ、投手がセラフィニの計5人となる。
バレンタイン監督考案のカラオケ大会計画など、ファンサービスの充実を目指すロッテは、来年の契約更改の査定にエンターテインメント面での貢献度を加味することになった。瀬戸山球団代表は「(査定の)項目としては当然、入れます。勝てるチームというのと、お客さんが楽しめるチームというのは両輪ですから」とパフォーマンスを重視する。
ロッテが来季の新外国人として、米大リーグ、ナショナルズ(旧エクスポズ)のバレンティーノ・パスクーチ外野手(26)を獲得リストの第1候補として挙げていることが8日、分かった。
今季、プロ6年目で初のメジャー昇格を果たしたパスクーチ。将来を期待された右の大砲も32試合で打率1割7分7厘、2本塁打、6打点に終わった。しかし、3Aエドモンドでは打率2割9分8厘、25本塁打、92打点の成績を残している。198センチ、107キロの巨体を生かした豪快なスイングが売りだ。
今季、チーム打率(2割6分4厘)はリーグ最下位。チーム本塁打(143本)も4位と打撃不振だったロッテ。助っ人の補強ポイントとして「右打ちの外野手で、30本塁打以上を期待できるスラッガー」を挙げていた。バレンタイン監督は出塁率に長打率を足した数値に注目し、3Aでそれが“10割”だったパスクーチに白羽の矢を立てた。
残留が決定している李、ベニーに加え、フランコ、セラフィニも残ることが濃厚なチーム状況。宮田編成部長代行は「(パスクーチが)獲れれば、もう外国人の補強はしない」と話した。ナショナルズからウエーバー公示され次第、本格的に獲得に動くことになる。
根来泰周コミッショナーは8日、球界にもコンプライアンス(法令順守)についての専門家を置く考えを明かした。近畿6県の弁護士会の民暴委員会メンバーが都内のコミッショナー事務局を訪れ「プロ野球からの悪質応援団の排除に関する意見書」を提出した。球界では昨オフに「プロ野球暴力団等排除対策協議会」を設立、今季は悪質な私設応援団を立ち入り禁止にした。意見書は来季も同様の排除を求めている。
根来コミッショナーは「球団経営は球団の問題だが、全体的なコンプライアンスは私共が責任を持ってやるべきことと考えている。事務局にも専門家を置いて、力を入れていくべきと思う」と語った。暴力団対策に限らず、例えば今季問題になったスカウト活動での金銭授与など、ルール順守という視点で動く役目になる。人選中で、年内にも発表される見込みだ。
楽天へ金銭トレードでの移籍を希望している前近鉄・岩隈久志投手に関して、オリックスの小泉隆司球団社長は8日、あくまで野球協約にのっとって残留説得するこれまでの球団の方針を改めて明らかにした。
この日、労組・日本プロ野球選手会の古田敦也会長が「岩隈はまだ統一契約書にサインしていない」「吸収される側(近鉄)は、意思を尊重されるべき」と、今回の合併が営業譲渡の形を取っていることを根拠に、重ねて岩隈の主張を指示する発言を行ったが…。
小泉社長は「私は、私共の(野球)協約が守られるものと思います」と球団としての見解を強調。保留選手名簿に記載され、岩隈の保有権を持つ球団としては、個人の希望を受け入れてのトレードはあり得ないことを示した。今後の岩隈との残留交渉の予定については、「調整中」と話すにとどまった。
労組・日本プロ野球選手会の古田敦也会長が8日、神奈川・大磯町で行われたフジテレビ主催のゴルフコンペに参加。オリックスが岩隈久志投手の保有を強硬に主張していることに反論した。
オリックスは「岩隈は近鉄からトレードで獲得した選手で、手続き上の不備はない」と主張。7日には見解を求めるため、中村GMがコミッショナー事務局を訪問。「野球協約にそって球団内で話を進めて欲しい」との指示を受けた。
これに対し、古田会長は「岩隈はまだオリックスの選手じゃないですよ。契約書にもサインしてないでしょ?プロテクトに入ったのは、オリックスが説得に時間が欲しいと言ったから」と強調。「プロテクトしたから、保留者名簿に載せたから自分の選手と言うなら、ファンから非難されますよ」と改めてクギを刺した。
古田会長は決着の期限について「岩隈が決めること。彼は人がいいから、礼を尽くしているんでしょう」と本人の結論を待つ意向。オリックスとの解釈の違いには「中村さんが何と言っているか分かりませんが、確認します」と話した。
オリックス・小泉隆司球団社長は8日、楽天への金銭トレードを志願している岩隈久志投手と連絡が取れず、交渉が一時、凍結されていることを明らかにした。3度目の交渉日程を調整中だが、同社長は「電話で連絡をしても、なかなか直接話せない」と、説明した。
パ・リーグ理事会が行われる14日に、都内で会談することが有力だが、この日、都内でテレビ番組の収録に参加した岩隈は、「話は法律のことになってきた。今後は代理を立てる?その可能性はあります」と交渉を日本プロ野球選手会か、同会の顧問弁護士に任せる可能性を示唆した。
オリックスが新たな球界再編の動きに備え、ヤフーBBと共に来季から本拠地となる大阪ドームとの年間使用料の交渉を、1年契約で進めていることが8日、分かった。この日、小泉隆司球団社長は「今は単年での契約を目指している」と発言。神戸とのダブルフランチャイズ制は、9月のオーナー会議で2007年度まで認められたが、球団側は不測の事態も想定して対応していく構えだ。
「3年間(同じ契約を)続けることを望んでいるが」と、同球団社長は前置きしながらも「まだ1年目も始まっていない。今年のこの業界を見れば、1年先のことなんて、何も分からない」と指摘。オリックスの球団売却までは言及しなかったが、40〜50億円ともいわれる大幅な年間赤字削減の見通しも立っておらず、慎重な姿勢を崩さなかった。
大阪ドームでは来季、34試合(ヤフー32試合、東京ドーム2試合)を開催する方向。オリックスは、近鉄が6億円で結んでいた年間使用料を3億円を上限にダンピングすることを希望し、大阪シティドームと攻防を続けている。大阪ドーム側は「3月のオープン戦までに(交渉を)終わらせたい」としているが、巨額の負債を抱えて現在、大阪地裁に特定調停を申請中。1年契約にこだわるオリックスと、早期決着は厳しい情勢だ。
オリックスが、ヤフーBBスタジアムとのダブルフランチャイズ期限が切れる08年以降、大阪ドームを本拠地にする意向を大阪市側に示唆していたことが8日分かった。
大阪市によると、球団側は特定調停を申し立てた同市の第三セクター「大阪シティドーム」との来季使用料をめぐる交渉の中で「08年にはドームを本拠地とするから、それまでは我慢してほしい」と発言、ヤフーで相当数の試合を行うことに理解を求めた。
一方、同球団の小泉隆司社長は「使用料について交渉しているのは事実」としたが「今の業界は1年先がどうなるか分からない。3年先がどうなるか、言える時期ではない」と話した。
オリックスの小泉隆司球団社長は8日、合併による移籍を拒否し楽天への金銭トレードを要求している岩隈久志投手との次回会談について「連絡を取っているが、まだ決まっていない」と話した。
岩隈には前日7日に電話を入れ、回答を待っている状態。双方の日程の都合から、3度目となる会談は早くても週明け13日以降になる見通し。長期戦の様相だが、労組・日本プロ野球選手会の松原徹事務局長とも連絡を取り「説得への時間が必要」と伝え、理解を得ているとしている。
オリックスが大阪ドームの「ボールパーク化」構想を持っていることが8日、明らかになった。大阪市に対してダブルフランチャイズ(大阪、兵庫)の期限が切れる2008年から大阪ドームに本拠地を1本化して、年間60試合を開催する意向を伝えていたことが判明した。さらに構想ではヤフーBBスタジアムで好評の内外野の天然芝化を実現するために、大阪ドームをスライド式の屋根に改造するというものだ。関係者は屋根の改造に約100億円を要すると試算している。オリックス小泉社長は否定し、大阪市側も「現在、交渉中です」と話すにとどまり、資金面がネックなのも事実だ。大阪ドームの運営会社「大阪シティドーム」は経営破綻し、現在、銀行などに債権放棄を求める特定調停を大阪地裁に申し立てている。
楽天イーグルスの来季本拠地開幕戦で、三木谷浩史オーナーが一大プロジェクトを進行させていることが8日、明らかになった。パ・リーグはこの日、来季の公式戦日程を発表。楽天は4月1日の西武戦が本拠地・県営宮城球場の開幕になるが、その始球式を元「X JAPAN」のリーダー・YOSHIKIに打診していたことが判明。また、試合前にはhitomiらをリストアップして、生ライブも計画中だ。球史に残る野球と音楽の融合。杜の都が『歌・夢・人(カムジン)』の舞台になる。
前例のないことをやるのが“ワシ流”だ。三木谷オーナーは本拠地開幕戦に向け、仰天プランを胸に秘めていた。
この日、来季の公式戦日程が発表された。楽天の本拠地開幕は4月1日の西武戦。三木谷オーナーは仙台市内で“4・1”への熱い思いを吐露した。
県営宮城球場での歴史的な第1歩。さて、どうする?ある男の顔が頭に浮かんだ。始球式打診。さっそく親交が深く、米ロサンゼルス在住のYOSHIKIに自ら電話を入れていた。YOSHIKIは「本当?始球式に投げていいの」と声を弾ませたという。
三木谷オーナーは同じくオーナーを務めるサッカーJ1神戸の今季開幕戦(3月13日、当時は社長)にもYOSHIKIを呼んでいる。日程が合えば、始球式を務めることは確実だ。
これだけではない。芸能人の始球式だけでは、過去と比べても「普通」。真の秘策は、球場周辺での音楽ライブだった。
「試合前の3時間、ぶっ通しでライブをやりたい」。同オーナーは今夏まで、音楽業界大手「エイベックス」の社外取締役を務めていただけに、芸能人脈は豊富。大物ミュージシャンをリストアップ中で、人気歌手のhitomi、モー娘。や松浦亜弥が所属する「ハロー!プロジェクト」のメンバーも候補に挙がっている。
グラウンドは選手による試合前の練習があるため、会場は隣接の陸上競技場。そこに、始球式を前にしたYOSHIKIがジョイント。生ピアノ演奏が披露される可能性も。美しいピアノの調べ、珠玉のバラードが杜の都に流れる。
来年のエープリルフール。グラウンドでは新規参入Vs日本一。周辺では新たな息吹を吹き込むド派手なライブ。まさに時代は『歌・夢・人』。“カムジン”が新しい球界の1ページを彩る。仙台が、列島垂涎の“熱狂ボールパーク”になる。
楽天の本拠地開幕戦は、登板日程を考えると両チームとも開幕投手の2度目の先発が有力。西武はエース・松坂になりそうだ。楽天の開幕投手は現時点で本命不在だが、三木谷オーナーは夢のある対決を期待。前日に入団発表したルーキー・一場(明大)の名を挙げ、「現場にまかせるけど一場と松坂の対決はぜひ見たい」と要望した。
3月26日の開幕戦で楽天をホームの千葉マリンに迎えるロッテ。来季はバレンタイン監督が発案した試合前のカラオケ大会を実施。こちらは“素人ライブ”で盛り上がる。「スタジアムも化粧直しをしていますし、いろいろとやっていきます」とは瀬戸山球団代表。また、4〜5種類用意するというユニホームは「どれを着るか先発投手が選んだり、その時の雰囲気で決めていくのもいい」と日替わりにするプランも進行中だ。
田尾監督はこの日、地元・仙台でテレビ番組の収録などに参加。本拠地開幕カードが西武に決まったことを受け、先発が予想される松坂を意識。「松坂は初戦か、2戦目に出るだろう。楽しみですね。相手にとって不足ない」と早くも闘志満々だった。
楽天は球団内に「地域密着推進部」を設置する。ファンとの交流イベントや野球教室開催など、地元に根ざした活動を進める。
パ・リーグは8日、来季の公式戦日程を発表した。セ・リーグより1週早い3月26日(土)に開幕し、新規参入した楽天がロッテと千葉で対戦するほか西武−オリックス(西武ドーム)、ダイエー−日本ハム(福岡ドーム)の顔合わせとなった。
楽天は本拠地・県営宮城球場での初戦が4月1日の西武戦で、同球場以外の東北地方開催は山形で2試合、福島といわき、盛岡で各1試合。
6月28、29日には韓国で初のプロ野球公式戦となるロッテ−ダイエーが実施。開催都市は1月中にも決まる予定。海外公式戦は平成14年(台北)のダイエー−オリックス以来、戦後2度目。来季のパは同リーグ球団と各20回戦を実施、交流試合36試合を合わせた計136試合で争う。今季に引き続いて採用するプレーオフの日程は14日の理事会で決まる。