わたしはかもめ2004年鴎の便り(12月)

便

12月11日

竹原宣言、3割30本30盗塁

ロッテ4巡目の即戦力ルーキー竹原直隆外野手(24=三菱自動車岡崎)が11日、史上初となる“新人トリプル3”を宣言した。この日、他の新入団選手と共に千葉マリン球場、埼玉・マリーンズ寮を施設見学。「3割30本30盗塁を目安に、はい。数字を設定して、それに向けてやっていくのも大事ですから」と意欲を見せた。来季、ベニー、李承Y、新加入予定のパスクーチ(前エクスポズ)から外野定位置を奪うために設定した具体的数字がトリプル3だ。「今、チームの盗塁数も少ないんで打撃と共にアピールしたい」。

久保
「風が強いイメージがあったのですが、今日は風がなかったのでちょっと意外な感じがしました。ただ、風に特徴があると聞いたので、不利になるのか有利になるのか頭に入れないといけないですね。ファールグランドも広いので、カバーリングもしっかりやらないと。人工芝は思ったよりも短かったです。」
手嶌
「高校時代に2度、社会人でも何度かここでやらせてもらっていますので、大体様子は分かっています。マリーンズのゲームも2回ぐらい見に来ていますので、雰囲気も知っています。早く投げられるように頑張ります。」
竹原
「広いし設備がしっかりしていますね。レギュラーとして、このグランドでやれるように頑張りたいですね。(今江選手とは)会いました。挨拶しました。自信はあります。自信がないとやっていけないですから。」
大松
「広いですね。(ウェイトルームは)器具も揃っていて凄いですね。野球よりもウェイトにのめり込みそうですよ(笑)。」
木興
「広いですね。圧倒されそうでした。(合同自主トレで)足を引っ張らないように頑張ります。」
青松
「設備が整っていますね。あとは自分がしっかりやっていくだけです。」

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楽天、背番「21」用意で岩隈待つ[ニッカン]

楽天として初の契約更改交渉が11日、仙台市内の球団事務所で始まった。この日は分配ドラフトの12選手と、無償トレードなどで獲得した4選手の計16人が1発サインし、心機一転スタートは明るいムードに包まれた。一方で、楽天移籍を希望しながら合併新球団オリックスに強く慰留されている岩隈久志投手にエールを送る声も挙がった。岩隈が近鉄で背負っていた背番号「21」も空いており、トップを切ってサインしたストッパー候補の福盛和男投手は、エース岩隈とのリレーを心待ちにした。

真っ先に福盛が笑顔で現れた。500万円アップの年俸4500万円の提示に「インセンティブ(出来高払い)もつけてもらった。(契約更改で)こんなに和めたのは初めて」と1発サインした。

晴れやかな笑顔の裏で、気になるのは、まだ笑うことのできない「同志」の動向だ。かねて「本人の意思が尊重されるべきですね」と、岩隈の楽天入りがかなえられるべきだと思っていた。この日も球団関係者に、他の選手の背番号を尋ね「まだ21番が空いてましたよ」と、偶然とはいえ、岩隈が近鉄でつけていた番号が空いていることに安心した。

近鉄関係者によると、実は福盛は分配ドラフトで礒部、岩隈らと同じくオリックスのプロテクト入りを拒否した。今季は中継ぎとしてフル稼働し、12セーブポイントをマークしたにもかかわらず、オリックスが指名しなかったのもそのためだった。自分の希望が叶えられた一方で、いまだ戦う「同志」がいることが心残りなのだ。

自身は希望がかなった以上、並々ならぬ意気込みだ。10日に引っ越しを済ませ、住民票も移して楽天の「仙台市民第1号」になった。12日からの、英恵夫人(28=フジテレビアナウンサー)との新婚旅行先も、横浜佐々木プロデュースのジムを併設するホテルがある沖縄を選んだ。横浜時代、佐々木からストッパーの心構えを学んだ。その先輩の地元・宮城で「ワシの大魔神」を目指す。だからこそ、自分の前で投げる不動のエースがいて欲しいと、願わずにはいられなかった。

◇いざとなれば出る、礒部が岩隈擁護

楽天礒部はこの日、岩隈を援護した。名古屋市内で行われた現役プロ野球選手によるシンポジウム「夢の向こうにin愛知」に出席し「(9月)23日にスト回避の妥結したのは(オリックス球団社長の)小泉さんから選手の意向を聞くという条件があったからです。(近鉄最後の選手会長としては)いざとなれば出ていきます」と話した。また「(岩隈)本人も苦しんでいるようですし、早く決着をつけて欲しいと思っています。こういう状況では集中して練習もできないですし…」と心配していた。

楽天入りした前オリックス山ア
「(岩隈問題について)個人的な意見としては、オリックス・バファローズに行きたくなかった選手はたくさんいるし、自由の身で楽天入りできた選手もいる。自分の意思を通すべきだと思う。」

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仰木監督「年内決着」で勝つ

メジャーのウインターミーティング視察中のオリックス仰木彬監督が、岩隈問題について、年内決着へ向けた手応えを示した。

岩隈問題は新球団発足後、最大の懸念事項となっているが、仰木監督は「今は膠着状態だが、少しずつ風が変わり始めたかな、という感じ。そういう気が多少してきたし、そうなれば展開は早くなるのかなと思う。追い風?そうとらえてもらって構わないと思う」と話した。

表面的には、平行線は変わらず、「追い風」の具体的な説明は避けたが「彼もまだ若いし、プレーヤーのことを思ったら早く決着させてあげたい。年内には、と思ってます。今までは一方的に攻められていたが、キャッチボールができるようになった」と話した。

もっとも、静観したままで事態が好転するとも思っていない。野球協約などルール上での折衝だけでなく、球団を挙げて残留交渉をする考えもあらためて示した。「(小泉)社長の出番でしょう。あとは選手がやったりとかもね」。既に川越、谷が岩隈問題の解決まで契約更改を保留する考えを示している。フロント、選手、自らの再出馬も含め総力で説得するだけでなく、将来のメジャー挑戦への協力など物心両面で慰留する考えだ。「柱になる選手ですから、何とかメドは付けたいですね」。依然、先行きは不透明だが、状況の変化を示唆していた。

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孫社長、米レンタル移籍提唱へ

「孫ホークス」が選手のメジャー挑戦の選択肢として「レンタル移籍制」導入を提唱する可能性が出てきた。ダイエー角田雅司球団代表が11日「孫社長はある期間(選手を)メジャーにレンタルというか、留学させるのもいいという考えを持っている」と新しく球団トップとなるソフトバンク孫正義社長の私案を披露。メジャー挑戦を要望した選手が数年後チームに復帰する「レンタル移籍」に前向きな考えを持っていることを明かした。

世界一決定戦や、インターネットによる全試合中継などに続く孫社長のアイデア。現段階で日米間で「レンタル移籍」は認められていないが、横浜佐々木や日本ハム新庄などメジャー復帰組が話題をさらっただけに、孫社長が球界活性策として“留学プラン”を抱くのも当然。角田代表は「孫さんは球団と選手の関係は親と子のようなものであるべきと考えている。固いきずなで結ばれている。留学させたいというのも、それだけ選手を思っている気持ちの表れ」と説明した。現行制度では「実際には野球協約のこともある」と実現不可能を認識済み。その上で「ただ孫さんは、そういう気持ちを持っているのは確か」(角田代表)と新オーナーの意気込みを強調していた。

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選手会・山崎弁護士、岩隈問題楽観視[報知]

労組・日本プロ野球選手会の山崎卓也弁護士は11日、難航しているオリックス・岩隈の去就問題について「ここまで長引くとは思っていなかったが、最終的に(選手の)意思を尊重していただけるというのは、僕らも確認済みのことなので心配はしていない」と近々にも楽天への移籍で決着がつくとの楽観的な見方を示した。

この日、都内で開かれた独占禁止法研究会の会合で「プロ野球参入障壁の実態と問題点」と題した講演を行った山崎弁護士は講演後、「基本的には提訴とかの問題ではないと思っている。9月にスト回避の合意をするとき、(オリックス)小泉社長との話し合いで選手の意見を尊重するとなった」と経緯を改めて説明。「このままだと互いが悪者になる。必ず解決しますよ」とオリックス側の譲歩に自信を見せた。

また、同弁護士は「オリックスから考えたら欲しい戦力でしょう。本人の意思を尊重すると言っても、もう少し説得させてくれ、ということだろう」と推測。「法的な問題というより、球界再編問題の交渉で信頼が生まれてますから」とオリックス側との信頼関係を強調した。

◇仰木監督強気

仰木監督が、岩隈の残留を年内に決着させる強気の姿勢を見せた。「少しずつ風が変わり始めたかな。追い風?そうとらえてもらって構わないと思う」と話したうえで「早く決着した方がいいと思うし、年内ということになるかな」とニンマリ。川越、谷らが岩隈の残留を願い“共闘保留”によってバックアップしていることで自信を深めたようだ。「(援護する)選手も出てきてくれているし、小泉社長の出番も来るんじゃないかな」とチーム一丸で説得を続ける。

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楽天が岩隈歓迎ムード…背番号『21』空いてます[サンスポ]

背番号『21』、空いてます−。楽天の契約更改交渉が11日、仙台市内の球団事務所で始まり、16選手が来季の正式契約を交わした。背番号も一部発表されたが、オリックス入りを拒否、金銭トレードでの楽天移籍を希望する岩隈久志投手の近鉄時代の背番号『21』は空き番号。タンパリングを避けたい球団側は「他意はない」と否定したが、元同僚らは岩隈歓迎ムード一色だ。

トップバッターとして楽天初の契約更改を終えた福盛は白い歯をのぞかせた。500万円増の4500万円に出来高を加えてサイン。背番号は近鉄時代と同じ『15』に決まったが、それ以上にある番号が気になっていた。

「21番、空いているらしいですよ」。それはオリックス入団を拒否し、楽天への金銭トレードを要求している岩隈の背番号だった。元同僚として新天地でも一緒のユニホームを着てプレーしたい。オリックスを戦力外となり、新入団契約を結んだ山崎も「来てくれたら嬉しい。一緒にプレーしたい」と歓迎の意向を示した。

「前球団から引き継ぐ選手が多いから空いただけ。他意はないし、うちは静観して待つだけ」。米田球団代表は岩隈獲得のための動きについて否定したが、これまでも開幕投手を“口約”するなどラブコールを送ってきた。14日のパ・リーグ理事会で『岩隈問題』は話し合われるが、現時点では着地点が見えていないのが現状だ。

タンパリングの疑いを指摘されており、口は出せないが、明らかに岩隈を待って空き番号となっている背番号『21』。相思相愛のエースがいつでも入団できる環境は整っている。

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楽天、選手も岩隈入りを熱望[スポニチ]

楽天の契約更改交渉が11日、仙台市内の球団事務所でスタート。分配ドラフトで獲得した12選手と、無償トレードなどで獲得した4選手を合わせた16選手が1発サインした。交渉の席では、オリックス入りを拒否している岩隈久志投手についての質問が飛び出すなど、楽天入りを熱望する選手が相次いだ。同投手が今季近鉄でつけていた背番号「21」が空いていることも判明。楽天側にまた好条件が整った。

新規参入球団の契約更改交渉のトップバッターを務めた福盛は米田球団代表、キーナートGM、広野編成部長に岩隈について質問した。内容の詳細は定かではないが、会見後、福盛は「背番号21は空いていると聞きました」と笑顔で話した。やはり楽天の浮沈のカギを握る大エースの処遇は楽天の選手達の最大の注目の的だった。

この日楽天入りが決まった山崎は「自由の身を勝ち取った選手もいるんだし、岩隈もそうするべき。法律や協約の問題は分からないが、そうでないと不公平」と真剣なまなざし。他の選手からも「入ってくれたらいい」など、本人の希望である楽天入りを願う声が相次いだ。オリックスでは谷、川越らが岩隈問題の未解決を理由に契約更改交渉で保留。選手間でも波紋を呼んでいるだけに、楽天の選手達の声は大きな意味を持っている。

空いていることが明らかになった背番号「21」について、米田球団代表は「球団として意図的に空けているということはない」と説明した。確かにオリックスで今季21をつけていたユウキは合併球団入り。しかし代わりに21を与える選手もなく、岩隈にとっては大きな“プレゼント”となるのは間違いない。既に田尾監督も楽天入りした場合の“開幕投手”を示唆するなど、受け入れ態勢は万全といえる。

岩隈については14日のパ・リーグ理事会で検討される予定で、近日中にオリックス・小泉球団社長と岩隈の最終会談も行われる。楽天の「21」を岩隈がつけられるのか。楽天は静かにその時を待っている。

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