わたしはかもめ2004年鴎の便り(12月)

便

12月12日

小林雅逸プレーオフ“A級戦犯”[報知]

◇銭闘弱気

小林雅英投手が山梨・大月市で12日、野球教室を開催。2億3000万円とパ・リーグ抑え投手では最高年俸を誇るが、プレーオフ進出を逃した“A級戦犯”とされる小林雅は弱気な発言を繰り返し、対照的な更改となりそうだ。

入団以来、順調に昇給幅を伸ばし続け、昨年はパ・リーグ投手の最高年俸の座についた小林雅。だが、その“伸び”は今年で止まりそうだ。4、5月だけで救援失敗を7度、シーズン中盤からは立ち直ったが、チームは最終的に日本ハムと0.5差で4位に沈んだ。“逸プレーオフ”の戦犯としてのイメージは拭い去れない。

アテネ五輪で1ヶ月抜けた中で28SP、場面を問わず51試合に登板するなど、プラス材料もある。が、「ただ投げていただけなので、意味をなさないかも」と守護神からは弱気な言葉が口をつく。

厳冬更改の波はロッテをも襲っている。4年連続3割、得点圏打率も3割4分8厘を記録した福浦に対して球団は「重要な場面では打てていなかった」ことを理由に昇給幅を抑え込むなど、細部にわたって目を光らせている。「金額を見てみないことには何とも言えない」と小林雅。今年度最初の契約更改交渉は17日に行われる。

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岩隈がオリックスにキレた[報知]

◇球団側が勝手なコメント連発

岩隈が切れた!!オリックスでのプレーを拒否し、楽天入りを希望している岩隈久志投手は12日、自分には沈黙するように要請しながら、マスコミを通じて発言する球団側に激怒した。

仰木監督が「風が変わり始めた」などと年内決着に自信を示した上、小泉球団社長も「残留?残っていただくというより、今のままで…ということ。彼は私共の選手ですから」と、コメントを発している。

埼玉・所沢市内にある義父の楽天・広橋コーチの自宅で、この日、静養したエースは「何なんですかね、あれはっ!『あまり喋らないように』と言われて、おとなしくしてたのに…。僕の気持ちは何も変わってません」と、怒りを隠せず、あらためて楽天へ金銭トレードを求める気持ちに変化がないことを強調した。

14日にも大阪に戻り、小泉球団社長と3度目の会談実現へ、日程を調整する。「小泉さんとは次に会って、最後にしたいという考えは、変わらない。できれば、年内に決着をつけたい」怒りが増幅したエースが、逆にオリックスに絶縁状を突きつける。

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「可能性ゼロ」岩隈キッパリ、誤解消す[ニッカン]

オリックス入りを拒否し、楽天への金銭トレードを希望している岩隈久志投手が12日、『仰木発言』に複雑な表情を見せた。前日、渡米中の仰木監督は「少しずつ風が変わり始めたかな、という感じ。今までは一方的に攻められていたがキャッチボールができるようになってきた」と年内の残留決着に自信を見せた。しかし、埼玉・所沢市内のまどか夫人の実家で静養中の岩隈は「自分の気持ちは今までと同じです。どう風が変わってきたのか、分かりません…」と首をかしげるしかなかった。

確かにオリックスの慰留攻勢はナインにまで広がってきた。選手会長の川越や谷が岩隈問題決着まで契約更改を保留するアクションを起こした。岩隈は「そう言ってもらうのは本当にありがたいです」と感謝しているが、気持ちが傾いた訳ではない。労組選手会が主張するように、労使交渉で確認された「意思尊重」を無視する形でプロテクトされたことへの疑念も根強いもよう。小泉球団社長とは今週中にも3度目の会談を行うが「合併球団でプレーする気持ちには、やはりなれない。オリックス入りの可能性?ゼロです」と軟化の“誤解”を打ち消すかのようにきっぱりと口にした。

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