わたしはかもめ2004年鴎の便り(12月)

便

12月18日

黒木、年間シート贈る

黒木知宏投手が社会福祉活動を励みに完全復活を目指す。18日、千葉市内のホテルで社会還元を目的とした後援会「ジョニークラブ54」の会合に出席。今年で4回目を向かえたが「1人の力は微々たるもの。単なる後援会ではなく社会に還元したい。僕がやっているのではなく、マリーンズを愛している人と一緒になってやる」と語った。

千葉市福祉総務課、赤十字千葉県支部にロッテ戦の年間シート、寄付金を贈呈。今年はさらに、新潟県中越地震、来年2月に長野で開催予定の知的障害者のスポーツの世界大会「スペシャルオリンピック」への募金などと活動を広げている。「還元するというより、僕の方が勇気をもらっている。ユニホームを脱いだ後もやっていきたいですね」と発奮材料にするつもりだ。チームからは辻と浅間も出席した。

6月のダイエー戦では約3年ぶりの白星。だがその1勝に終わり、右ひじ痛で10月に手術した。経過は順調でキャッチボールも近く再開する予定だ。「もっとやらなきゃ、という気持ちになる。自分にできることがあればどんどんやっていきたい」と気持ちを新たにしていた。

◇藤田、澤井、原井の3選手が野球教室

18日、千葉県佐倉市の岩谷運動公園で、藤田、澤井、原井の3選手が参加して、野球教室が行われた。佐倉市で初めてとなる野球教室は、佐倉市教育委員会の主催で行われ、約200名の子供が参加した。

準備運動の後、キャッチボールからスタート。守備練習では、バッテリーを藤田が、内野を澤井が、外野を原井が担当。守備の基本を繰り返し教えた。続いてバッティングでは、素振りを中心に、1人1人に細かいアドバイス。最後はサインをプレゼントした。

最後に原井が「これからもコーチの意見をしっかり聞いて、一生懸命野球に取り組んで下さい。来シーズンはマリンスタジアムへ来て応援して下さい」と挨拶して野球教室を終了した。

澤井は「子供達のレベルが高そう。もう少し時間が欲しかった」と「疲れた」と話しながらも、約2時間の講習時間に物足りなそう。原井は「自分の子供も小学校4年で野球をやっているので、やっぱり比べてしまうね」と苦笑い。藤田は「大変だったけれど、楽しかった。これで球場に来てくれる子供が増えれば」と話して球場を後にした。

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藤田が越年辞さず…中継ぎへの査定方法に不満[サンスポ]

今季リーグ2位の62試合に登板、現在391試合連続リリーフ登板しているロッテの鉄腕・藤田が18日、25日の契約交渉を前に「納得しなかったら覚悟している」と越年辞さずの姿勢を見せた。11月に行われた下交渉では球団の低い評価に怒り爆発。「先発は長いイニングの中で試合を作れば評価される。でも中継ぎは1点を取られるだけで失敗とされてしまう」と、中継ぎへの査定方法に不満を漏らしていた。

◇小林宏が挙式

今季9勝を挙げた小林宏之投手が今年4月に入籍した夫人の佳世さん(19)と挙式。「もう独りじゃありません。家庭を守らなくてはいけませんから」と決意を語った。披露宴にはチームメートの清水直、福浦ら約180人が出席。チーム最年長の小宮山は「君が頑張らないとロッテは優勝できません」と激励を兼ねたスピーチで祝福した。

◇黒木の後援会パーティーでチャリティーオークション

社会還元を目的として設立された黒木知宏投手の後援会『ジョニークラブ54』のパーティーが千葉市内で開かれた。チャリティーオークションが行われ、新潟県中越地震の義援金などが集められた。

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「大安の18日」ロッテ小林宏が挙式[ニッカン]

小林宏之投手が18日、千葉・浦安市内のホテルで、4月に入籍した佳世夫人(19)と披露宴を行った。小宮山、清水直、小林雅ら関係者180人が出席。今年は9勝したが、小宮山からは「君が頑張らないと、ロッテは勝てない」とスピーチを受けた。「守らなくてはいけないものができたので、気持ちも違ってくる。オフも練習に専念したい。下半身を中心に強化したい」と自覚十分だった。

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横浜吉見、ロッテ小林宏が挙式[スポニチ]

横浜・吉見が昨年の12月24日に入籍した元看護師の佳寿子夫人(27)と神奈川・横浜市内のホテルで結婚披露宴を行った。約180人の招待客の中には和歌山・星林の先輩にあたる巨人・小久保の姿もあり「高校のOB会で“今季は吉見からホームランを1本打ちます”と宣言しましたが、3本も打たせてもらいました」とスピーチ。今季7勝の吉見は「来年は12勝を目標に、小久保さんにも打たれないよう頑張ります」と決意を新たにしていた。

◇小林宏「気持ち違う」

ロッテ・小林宏と佳世夫人(19)の結婚披露宴が千葉・浦安市内のホテルで行われ、チームメートの清水直や小林雅ら約180人が出席した。先発ローテーションの軸として今季9勝を挙げた小林宏は「家庭を守らなくてはいけない。これまでとは気持ちが全然違います」と決意。小宮山からはスピーチで「君が頑張らないとロッテは勝てません」とゲキを飛ばされ、飛躍を誓っていた。

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楽天移籍へ、岩隈と選手会がタッグ[ニッカン]

楽天移籍へ、岩隈と選手会がタッグを組む。オリックス入りを拒否している岩隈久志投手は18日、大阪市内でテレビ出演し、あらためて楽天への金銭トレードの希望が変わらないことを明言した。一方、岩隈から連絡を受けている選手会側も全面支援を約束。鳥取県米子市で行われたシンポジウム会場で、選手会の山崎祥之広報は「彼の結論を尊重し、サポートしていきたい」と今後の方針を示した。同じくシンポジウムに出席したオリックス小泉隆司球団社長との接触はなかったが、事態に進展がなければ、週明けにもアクションを起こすことになりそうだ。

労組プロ野球選手会が岩隈全面支援の方針を打ち出した。前日は滞在先のハワイから松原事務局長が「これ以上、岩隈を苦しめないで欲しい」と発信。この日のシンポジウムには山崎祥之広報が出席し、岩隈救済を訴えた。「彼が意思を表明したのでバックアップしていく。ゴールは彼が1日も早く野球ができる環境を整えること。どこの球団の味方というのではなく彼の決断を尊重し、サポートしていきたい」。

決断とは前日、岩隈がオリックスに伝えた「ファイナルアンサー」のこと。オリックス小泉球団社長との4度目の会談で岩隈は「楽天への金銭トレード」と最終回答した。一夜明けたこの日、岩隈は関西ローカルの「おはよう朝日です」に生出演。自身が出した結論が揺るがないことを強調した。「(15日のオリックス小泉球団社長との会談後)2日間、家族と相談しながら寝ずに考えて出した結論。迷いはないです」と早朝の生出演にもかかわらずスッキリした表情で答えた。

小池パ・リーグ会長の「1年オリックスでプレーした後、移籍問題をあらためて話し合う」とする“強い要望”に対し、岩隈はオリックス入りすべきか自問自答した。しかし、合併へのわだかまりは最後までぬぐえなかった。

岩隈
「ストライキ中の藤井寺でのサイン会で近鉄ファンの温かみを知った。本当に感謝している。このままオリックスに入っても、この気持ちを引きずることになるし、新しい気持ちでやりたい。年内に決着して欲しい。」

あらためて決断理由を説明した上で早期解決を希望した。

テレビ出演後、岩隈は埼玉・所沢市内にある、まどか夫人の実家に帰省した。オリックス側はまだ説得を続けることを明言しているが最終回答を出した以上、岩隈に応じる構えはない。今後はバックアップを約束した労組選手会に交渉を一任し、行方を見守ることになる。

◇小泉社長ニアミス

オリックス小泉球団社長が労組選手会と「ニアミス」した。シンポジウムにプロ野球機構の代表者として出席。岩隈問題の今後の交渉相手となる選手会側代表者と、同じ主催者として呉越同舟する形となった。だが話し合いは行なわず、閉会の挨拶を終えると一足先に帰宅。「昨日から一晩寝ただけだから何もない」と話すにとどめた。

◇川越選手会長「残って欲しい」

オリックス川越選手会長がこの日、あらためて岩隈の残留を訴えた。小泉球団社長も出席したシンポジウムに同僚の塩崎、早川らと出席。「岩隈とオリックスの問題だと思いますが、1選手として残って欲しい気持ちは変わらない。優勝するために絶対、必要な投手」と話した。オリックス選手会として動きが取りにくい状況だが、岩隈とは個人的にコンタクトを取り続ける方針だ。

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宮城球場改め「○○ボールパーク宮城」[ニッカン]

名実ともに日本初の「ボールパーク」が誕生する。楽天は改修中の県営宮城球場のネーミングライツ(命名権)を売却する方針で、その基本となる名前が「ボールパーク宮城」となることが、ほぼ確実になった。これに大リーグ、ダイヤモンドバックスの「バンクワンボールパーク」やアストロズの「ミニッツメイドボールパーク」のように、命名権買収企業をプラスした「○○ボールパーク宮城」となる予定だ。

米国ではなじみの深い命名だが、日本の主要球場での採用はない。楽天は宮城球場改修にあたり「ディズニーランドのように楽しめる球場」を目指し、左翼後方に芝生公園を設けるなど、文字通り「公園化」が進められていた。ロッカーや本部席など付帯施設の建設計画も「ボールパーク養成ギプス」と名付けられていた。関係者は「米国のように『エンジョイ、ゲーム!』と出迎えられるようなボールパークにしたい」と張り切っている。

企業名は年内にも発表の予定だが、大手企業10社が参加する楽天野球団の経営諮問委員会の中から、名乗りが上がるとみられている。年2億〜3億円の5年契約の予定で、25%が宮城県に計上される。

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孫社長「公開オーナー会議」提案[ニッカン]

ダイエーホークスを買収する通信大手ソフトバンクの孫正義社長が18日、「公開オーナー会議」を提案した。17日に地元財政界との懇親会に出席し、この日帰京するために訪れた福岡空港で「まだオーナーになった訳ではないが」と前置きした上で「(オーナー会議は)包み隠さず、オープンにしてやった方がいいと思う。何事も公明正大であるべきだし、どんどんそうした方がいい」とクリア、かつオープンな話し合いを持つべきとの考えを示した。

「清く、正しく、強く、ファンに愛される球団」をモットーとする孫社長。球界の“ルーキー”といえども、オーナー1年目から遠慮なくオープンな球界への変革を狙う。買収表明から約2ヶ月。これまでインターネット上でのチケット、グッズ販売、観客動員数の実数発表など、様々なアイデアを披露してきた。自分のチームだけではなく、全てはファンのため、日本野球界の発展を期待しての提案だった。

この日の「公開オーナー会議」もその1つ。これまでの日本球界は、密室で話しが進行することが多く、ファンに真意が伝わりにくい面があった。1リーグ制移行など球界再編問題で揺れた今季もそうだった。24日の臨時オーナー会議で正式承認され、来年1月に行われるセ・パ別のオーナー懇談会が、新オーナーとして初の顔合わせとなるが、その場で提案する可能性もある。

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岩隈問題 選手会“介入”で年内解決目指す[スポニチ]

オリックス入りを拒否し、楽天への金銭トレードを希望している元近鉄の岩隈久志投手に対し、労組・日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)が、日本時間20日にも支援に向けての動きをスタートさせることになった。名球会のハワイ旅行に同行している選手会の松原徹事務局長が17日に明らかにしたもの。松原事務局長は20日に帰国し、岩隈本人と連絡を取りながら28日を最終期限として年内解決を目指す。

一向に解決への糸口が見えない岩隈問題。前日のオリックス・小泉球団社長との会談で、岩隈はこれまでと同様「(楽天で)新しい気持ちでやりたい」との希望を伝えた。さらに、今後の交渉を選手会に一任。これを受けて松原事務局長はサポート態勢を確立することを約束した。

松原事務局長
「私は20日に帰国するので、すぐ動くことになる。オリックスと選手会で?そういう形になるんでしょうか。」

選手会側も岩隈と同じく年内解決を目指す考えで、帰国後は岩隈とも連絡を取り合い、顧問弁護士らも交えて対策を協議する。松原事務局長は「早くて来週の内に、遅くても27、28日までには」と期限を設定。しかし、小泉社長は「今までと全く一緒。いつまで決着とは思っていない」と長期戦を覚悟する発言をしており、この段階での両者の温度差を埋めるのは容易な作業ではない。

また、オリックス側は本社の顧問弁護士とも連絡を取り、法廷闘争も辞さない強硬姿勢を見せている。これに対して松原事務局長は仮に法廷闘争に持ち込まれても“勝訴”に自信を見せながら「変にコメントできない」とした上で「法廷闘争となればお互いに傷つくだけ。(そういった動きは)ないと思う」と否定的な見解を示した。

岩隈のためにも、あくまで年内解決の方針を貫く考えで、そのためには話し合いで解決を図ることが最善との判断。日本時間の20日から選手会が動き出す。

◇岩隈“変わらず”

岩隈が法廷闘争も辞さないオリックスの姿勢に拒否反応を示した。「法律のことは自分の分からないところなので、そうならない方がいい」と話し「(楽天入りの)気持ちが変わることはない。何としても年内に決着をつけたい」とした。この日は早朝からテレビ出演し、大阪・枚方市内で行われた「ナイキベースボールクリニック」に参加。その後、埼玉・所沢にある義父の楽天・広橋コーチ宅で静養した。

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「岩隈問題」実行委&オーナー会議で議題に[報知]

◇10球団総意で楽天トレード決断へ

「岩隈問題」の解決へ着地点を模索しているオリックスが、20日の実行委員会および24日のオーナー会議の席上、同問題を議題として提起する方針でいることが18日、複数の球団関係者によって明らかになった。球団側では、これ以上の泥仕合を続けると本社にも深刻なマイナスイメージを与えると判断。一方の当事者である楽天を除いた10球団に“仲裁役”を求め、球界の総意が「楽天へのトレードやむなし」となれば、岩隈久志投手の今後の野球人生に配慮する形で金銭トレードを決断することになりそうだ。

もつれた糸を自力でほぐすことはもはや不可能になった。「ここまでこじれると両者(オリックスと岩隈および楽天)間で解決するのは無理。何らかの強権発動でもないとね」とこの日、球団関係者のひとりが打ち明けた。オリックスに残された現実的な選択肢は一つ。岩隈問題を実行委員会とオーナー会議の議題に挙げ、残留もしくは楽天移籍のいずれにせよ、球界が下した結論を甘んじて受け入れるというものだった。

オリックスからすれば楽天への金銭トレードは最悪のシナリオになる。前日(17日)に岩隈の説得に失敗した小泉隆司球団社長は「何度でも会いたい」と残留交渉を継続する姿勢を示し、この日も鳥取・米子市内で開かれた高校球児を対象にしたシンポジウム「夢の向こうに」に出席後、あらためて「一晩たっただけで何も情報はないです。変わりませんよ」と初志貫徹を表明した。だが、こうした強硬姿勢には内部からも異論が出始めている。

オリックスがいくら正論で説得しても、ファンが肩入れするのは23歳の若きエースとの見方が強い。日本プロ野球選手会も岩隈を全面バックアップしていることもあり「このまま泥仕合を続ければイメージダウンにつながる。これは本社サイドでも意識している」とオリックス関係者は証言する。自ら楽天へのトレードを容認することに強い抵抗感がある球団としては、オーナー会議など「権威ある決断」に従う形でしか混迷を続ける問題の着地点を見い出せないのが現状だ。

ただ、オリックスが最多勝エースの放出に踏み切る以上、これまでタンパリングとも受け取れる発言を繰り返してきた楽天側が態度を改めることが条件になる。まず20日の実行委員会でどのような判断が下されるのか、合併球団が苦肉の策の事態収拾へ動き出す。

◇岩隈早朝出演、移籍を“直訴”

楽天への金銭トレードを要望する岩隈は18日、ABCテレビ系「おはよう朝日です」に緊急生出演。前日(17日)、球団側に最終結論を通告した右腕は、ブラウン管を通じて改めて移籍の強い思いを訴えた。

渦中の男が、朝6時45分開始の番組に登場した。近鉄OBの村上隆行氏がキャスターを務めるとあって、前夜の出演依頼を快諾した。「自分の希望は伝えました。気持ちは変わりません」揺るぎない意思を視聴者に伝えた後、クリスマスケーキをパクついた。

番組終了後は大阪・枚方市でナイキ社の少年野球教室に参加し、福岡へ移動。19日は義父の楽天・広橋コーチらと野球教室に参加する予定だ。それ以降は、年末まで埼玉・所沢市にある広橋コーチの自宅で過ごし、交渉を託した日本プロ野球選手会とオリックスとのやり取りを見守る。

◇選手会支援改めて表明

労組・日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)が、オリックス入りを拒否、楽天へのトレードを希望している岩隈を支援していく方針を改めて表明した。

18日、同会の山崎祥之広報は鳥取・米子市で行われた選手会と高校球児のシンポジウム会場で取材に応じ「彼が意思を表明したのでバックアップしていく。どこの球団の味方ということではなく、彼の決断を尊重し、サポートしていきたい」と話し、「1日でも早く野球ができるようにサポートしていく」と付け加えた。

「この問題に関して、岩隈投手が我儘を言っているように思われがちだが、彼は正当な権利を主張しているだけ」と山崎広報。今月2日、大阪で行われた選手会定期大会でも「各球団、選手達に岩隈の立場を説明して欲しい」と、各選手会長に伝えている。岩隈は17日、オリックスの小泉隆司球団社長にあらためて移籍希望を伝え、今後の交渉については選手会に一任する意向を示している。

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