わたしはかもめ2004年鴎の便り(12月)

便

12月21日

戸部がXマス結婚

ロッテの中継ぎ右腕、戸部浩投手がクリスマスに結婚することが21日、明らかになった。相手は成田光博さん(65=元会社員、秋田在住)の二女、春香さん(32=元会社員)で、25日に入籍する。昨夏に知人の紹介で知り合った。既に同居生活をしている。戸部は「明るくて、素直なところに惹かれた。記念になる日を選びました」と笑顔を見せた。挙式は来年1月13日にハワイで行なう。昨季は35試合登板と活躍したが、今季は12試合と激減した。「投球フォームのバランスを崩してしまったので、オフはそこを意識してトレーニングしたい。これからは1人じゃないので、一層頑張りたい」と気持ちを新たにしていた。

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ロッテが中国プロ提携

ロッテが中国プロ野球に来年誕生する新球団、チャイナ・ホープスターズ(北京)と提携する。ロッテは来年、韓国で日本プロ野球初の公式戦を主催するが、将来的なアジアリーグ構想を持っている。瀬戸山代表は「野球も国際化の時代。アジアとの交流を深めたい」と語った。キャンプでのチームの受け入れの可能性もある。同代表は22日に公式戦開催の準備として韓国入り。釜山、仁川やKBO(韓国野球委員会)、韓国ロッテを訪問。23日に帰国する予定だ。

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サブロー「全部青く塗って」

サブローが千葉マリンの「オールブルー化」を提案した。500万円減の4200万円で契約更改。球場の壁面はブルーに塗られているが、一部白い壁面もあり「ボールが見づらくなる」と語った。交渉の最中に関係者と球場を異例の視察。瀬戸山代表も「できるところはやってもらえれば」と前向きだった。

選手名年俸前年比
サブロー4200▼500

[注]年俸は推定で単位は万円。

サブロー
「前回から少し上乗せしてもらいましたので、納得しました。出来高の部分で、今シーズンは左投手との対戦が多かったので、多少その部分を考慮してもらいました。球団には、要望としてVIPルームの上下の壁が、白く打球と区別しにくいので、色を変えて欲しいとお願いしました。これで、気持ちを切り替えてトレーニングしていきます。」

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サブローは4200万円で更改[ニッカン]

ロッテのサブローが21日、2度目の契約更改交渉を行い、前回提示より100万円上積みされた500万円ダウンの4200万円でサインした。今季は89試合に出場し、打率2割5分6厘だった。(金額は推定)

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サブローが500万円減の4200万円[サンスポ]

ロッテのサブローが21日、2度目の契約更改交渉を行い、前回提示より100万円上積みされた500万円ダウンの4200万円でサインした。今季は89試合に出場し、打率2割5分6厘だった。

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ロッテが中国プロ球団と業務提携へ[報知]

ロッテが、中国プロ野球「チャイナホープスターズ」(本拠地・北京)と業務提携を進めていることが21日、明らかになった。「チャイナ―」は2005年から中国プロ野球に加盟する新球団。年明けにも球団幹部が中国入りし、具体的な提携内容を話し合う。

08年に北京五輪を控え、野球に力を注いでいる中国。05年秋には韓国、台湾を交えた4か国で「アジアチャンピオンズカップ(仮称)」も開催される。瀬戸山球団代表は「これからの国際化に向けて交流を図っていきたい」と、スポンサーとして密接な関係を築いていく考えを示した。

提携が実現すれば、人材交流、選手の発掘も行っていく。野球の面では発展途上だが、ばく大な人口を抱える中国。ロッテは、韓国プロ野球のロッテ・ジャイアンツとの関係強化も同時並行的に推進していく方針で、アジア進出を推し進めていく。

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ロッテ、日韓中アジア戦略推進[スポニチ]

ロッテが中国・北京に本拠地を置くチャイナ・ホープスターズとの業務提携を検討していることが21日、分かった。同球団は来季中国プロ野球が4球団から6球団へ拡張するのに伴って誕生する新球団。瀬戸山球団代表は「国際化へ向け、人事交流も含めて互いに向上できれば」と話した。中国は08年北京五輪を控えて強化に本腰。今後人材の供給源となる可能性もあり、ロッテは来年1月に球団職員を現地に派遣して具体的な話し合いに入る。

また、瀬戸山代表は22日に渡韓。来年6月のホークス戦開催へ調整を行うが、開催地の1つである釜山ではロッテ・ジャイアンツ首脳と会談する。「同じ資本の球団。もっと太いパイプをつくりたい」と関係強化を図る構えで、日韓中を舞台にアジア戦略を推進していくことになる。

◇サブロー、球場改修求める

サブローが球場改修を求めた。千葉マリンで2度目の契約更改交渉に臨み、前回より100万円上積みとなる500万円減の年俸4200万円でサイン。「球が見にくい場所がある」と訴えた。バックネット裏の一部壁面と内野席への出入口が白く、球と重なるため野手に不評。サブローと点検した瀬戸山球団代表は「いいプレーをしてもらった方がいいから」と検討を約束した。

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元ロッテ投手を強盗殺人容疑で逮捕[スポニチ]

埼玉県上尾市の産業廃棄物処理会社の女性社員西内和子さんが11月に殺害された事件で、上尾署捜査本部は21日、強盗殺人の疑いでさいたま市緑区の元プロ野球ロッテ投手、無職小川博容疑者(42)を逮捕した。小川容疑者は今月20日まで同社の営業部長。捜査本部は消費者金融などに借金があった小川容疑者が、返済に困り犯行に及んだとみて、余罪の有無も含めて調べている。

ドラフト2位で入団しオールスターにも出場し甘いマスクから「上州の玉三郎」とも呼ばれた元ロッテの右腕が、会社が集金した金を奪った上、同僚を殺して逮捕された。

調べによると、小川容疑者は11月18日午後6時半ごろ、上尾市の産廃処理会社会長宅の玄関から侵入。住み込みで働いていた西内さんに暴行を加えた上、室内にあった封筒入りの会社の現金約175万円を奪った。さらに西内さんを乗用車に乗せ、約3キロ離れた同県桶川市の旧荒川に投げ込み、水死させた疑い。

小川容疑者は「ヤミ金融などに約80万円の借金があった。(事件当日の18日に)返済期限が迫っていたので、西内さんに金を借りようとしたが断られたので突き飛ばし、室内にあった金を奪った」などと供述しているという。

西内さんがいた2階の居間には争った形跡がなく、テレビが付いたままだったことや遺体からも争ってできた傷などがなかったことなどから、顔見知りの犯行の可能性が強いと見て捜査。事件当日、近所の主婦が会長宅の玄関前に黒い乗用車が止まり、体格のいい男が西内さんを連れ去るように車に押し込んだ、などの目撃証言もあった。

会長宅では8月下旬にも室内が荒らされる窃盗未遂事件が発生。11月には上尾市の同社社員寮のアパートでも社員2人の給料50万円近くが給料日の翌日に盗まれる事件があった。捜査本部はこの事件への関与についても調べている。

小川容疑者は02年にロッテの編成担当を退いた後、03年に新聞広告を見て産廃処理会社に就職。しかし、多額の借金が返済できず、同年4月に自己破産していた。球界関係者は「前妻との離婚の際に多額の慰謝料を払うために借金をした。ロッテ時代も選手やスタッフに借金を重ね、02年に退団したのも金銭トラブルだった」などと話した。

事件当日も借金の返済期限で返済額は3万円だったという。

小川博(おがわ・ひろし)
1962年(昭37)4月2日、栃木県足利市生まれ。群馬・前橋工時代は3度甲子園に出場。青学大では4年春に1部復帰へ導くと同年秋、当時最高の2位に貢献した。84年ドラフト2位でロッテに入団。プロ通算成績は8年間132試合に登板し21勝26敗5S、防御率4.12。88年には204奪三振でシーズン最多奪三振のタイトルを獲得。同年、歴史に残る「10・19」近鉄とのダブルヘッダー第1試合に先発。9回途中まで3失点に抑えた。92年に現役引退後は99年まで主に2軍トレーニングコーチを務め95、98年には1軍も担当した。00年から02年までロッテの編成担当も務めた。

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元ロッテ投手・小川博、強盗殺人容疑で逮捕[サンスポ]

元プロ野球、ロッテ投手の小川博容疑者(42)=さいたま市緑区道祖土=が21日、埼玉県上尾市の会社員、西内和子さんが殺害され、遺体で見つかった事件に絡み、強盗殺人容疑で上尾署捜査本部に逮捕された。甘いマスクで、高校時代には“甲子園の玉三郎”と騒がれ、ロッテでは昭和63年にパ・リーグの最多奪三振のタイトルを獲得、球宴にも出場していた。

調べによると、小川容疑者は11月18日午後6時半ごろ、西内さんが住み込みで働いていた上尾市小敷谷の産業廃棄物処理会社会長宅で、西内さんに借金を断られて立腹、突き飛ばして転倒させ、室内にあった同社の現金175万円を強奪。西内さんを乗用車に乗せ、約3キロ離れた同県桶川市に連れて行って旧荒川に投げ込み、水死させた疑い。

西内さんは20日午後、遺体で見つかり、顔や頭などに殴られたあとがあった。175万円は、同社が請け負った家屋解体業務の代金。

小川容疑者は昨年1月に同社に入社、事件当時は営業部長で西内さんとは同僚だったが、今月20日に解雇されたという。「消費者金融などの借金約80万円の返済が迫っていたのでやった」と容疑を認めている。

小川容疑者の球歴は華やかだ。前橋工時代、春、夏の全国大会に3度出場。甘いマスクから“甲子園の玉三郎”と呼ばれ、アイドル的人気を博した。卒業後には全国屈指の強豪リーグ、東都大学リーグの青学大に進み、4年生の秋には1部昇格したばかりのチームを史上初の2位に導いた。

昭和59年秋のドラフトでロッテ・オリオンズ(現千葉ロッテ・マリーンズ)に2位指名され、入団。サイドスローの即戦力右腕として活躍し、63年には両リーグ最多の204奪三振をマーク、オールスターにも出場した。平成4年に現役を退いたが、その後、同球団のトレーニングコーチを平成11年まで務めた。

ロッテの現役時代の同僚は「性格は軽い奴だった。世渡り上手で、相手の顔色を見て持ち上げるような、人をうまく利用しようとするタイプ」と指摘したが、「それにしても、まさかこんな事件を起こすとは…」と衝撃を受けた様子だった。

小川博(おがわ・ひろし)
昭和37年4月2日、栃木県足利市生まれ、42歳。前橋工−青学大で、昭和59年のドラフト2位でロッテ入りし、60年から1軍で活躍。パ・リーグで奪三振王を獲得した63年には、オールスターに出場した。平成4年に現役を引退、11年まで千葉ロッテマリーンズのトレーニングコーチをしていた。現役時代のサイズは1メートル78、72キロ、右投げ右打ち。通算成績は21勝26敗5セーブ。防御率4.12。
小川容疑者の年度別成績
年度試合S防御率
昭60212344.67
昭6160007.11
昭62403503.28
昭633110903.40
平元143805.50
平2203114.83
通算132212654.12

◇ロッテ球団関係者…突然で困惑

小川容疑者が在籍していたロッテでは21日、逮捕の知らせに広報担当者が対応に追われた。当時をよく知る球団関係者は「突然のことで驚いています。詳しいことが分からないのでコメントのしようがありません」と困惑気味だった。

◇元プロ野球選手の殺人「記憶にない」

プロ野球のコミッショナー事務局関係者は21日夜、小川容疑者の逮捕を聞き、困惑の表情。「事実関係を確認しないと何ともいえない」としながらも、元プロ野球選手の殺人事件については「記憶にない」と話した。

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強盗殺人で元ロッテ・小川容疑者逮捕[報知]

◇88年奪三振王

埼玉県上尾市の会社員・西内和子さんが殺害され遺体で見つかった事件で、上尾署捜査本部は21日、強盗殺人の疑いで元プロ野球ロッテ投手の小川博容疑者(42)を逮捕した。同容疑者は西内さんが勤務していた会社の元同僚。容疑を認めているという。

調べによると、小川容疑者は11月18日午後6時半ごろ、上尾市小敷谷の産業廃棄物処理会社会長宅を訪れ、住み込みで働いていた西内さんに借金を申し込んだ。だが、断られたため、西内さんを突き飛ばし、室内に置いてあった現金約175万円の入った封筒を奪って逃走。その際、西内さんを車に乗せ、旧荒川に投げ込み水死させた疑い。

西内さんは同月20日午後2時ごろ、会長宅から約3キロ離れた旧荒川で死亡しているのが発見された。事件当時、会長宅前では黒っぽい乗用車や、玄関前に立っていた不審な「体格のいい男」が目撃されており、県警が調べていた。

小川容疑者は1984年、青学大からドラフト2位でロッテに入団。1軍での成績は通算21勝26敗5セーブ。88年には、オールスターにも出場した。

小川博(おがわ・ひろし)
1962年4月2日、栃木県足利市生まれ。42歳。前橋工、青学大を経て84年ドラフト2位でロッテに入団。88年には204奪三振で奪三振王に輝く。実働6年で132試合登板、21勝26敗5セーブ、防御率4.12。オールスター出場1回。92年に引退後、翌年から99年までロッテでコーチを務める。178センチ、68キロ。右投右打。

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強盗殺人:元ロッテ投手を逮捕、埼玉県警[毎日]

埼玉県桶川市の旧荒川で、産業廃棄物処理会社従業員、西内和子さんが水死体で見つかった事件で、西内さんを殺害し金を奪ったとして県警上尾署捜査本部は21日、さいたま市緑区道祖土(さいど)、元プロ野球ロッテ投手の無職、小川博容疑者(42)を強盗殺人容疑で逮捕した。

調べでは、小川容疑者は11月18日午後6時半ごろ、当時、営業部長として勤務していた同社の会長宅=上尾市小敷谷=を訪れ、住み込みで働いていた西内さんに借金を申し込んだが断られた。小川容疑者は西内さんを突き飛ばし、転倒させて気を失わせ、室内にあった会社の現金175万円が入った封筒を奪い、乗用車に西内さんを乗せて運び、旧荒川に投げ入れて殺害した疑い。西内さんの死因は水死だった。

捜査本部によると、小川容疑者は02年11月にロッテを辞めたころ離婚の慰謝料などで約1000万円の借金があったという。

小川容疑者はヤミ金融などに約80万円の借金があり、事件のあった18日は10万円分の返済日だった。

小川容疑者は前橋工高時代から投手として活躍。春夏の甲子園に3回出場し、青山学院大を経て85年、ドラフト2位でロッテに入団。10勝を挙げた88年にはオールスターに出場し、最多奪三振のタイトルも獲得した。プロ実働6年間の成績は21勝26敗5セーブ、防御率4.12。92年のオフに引退後はロッテのトレーニングコーチなどを務めた。

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元ロッテ投手を強盗殺人容疑で逮捕、埼玉の女性殺害[朝日]

埼玉県上尾市小敷谷の産業廃棄物処理会社会長宅に住み込みで働いていた西内和子さんが11月に同県桶川市川田谷の旧荒川で水死体で見つかった事件で、埼玉県警は21日、会長宅から現金を奪い西内さんを殺害したとして同社の元従業員でプロ野球・千葉ロッテの元投手小川博容疑者(42)=さいたま市緑区道祖土4丁目=を強盗殺人容疑で逮捕した。容疑を認めているという。

捜査1課と上尾署の調べでは、小川容疑者は11月18日午後6時半ごろ、会長宅で1人で留守番をしていた西内さんに借金を申し込み断られたため突き飛ばして失神させた。その後、2階居間にあった封筒入りの現金175万円を奪い、西内さんを乗用車で連れ出して旧荒川へ投げ入れ、水死させた疑い。

犯行時、複数の金融会社から計80万円の借金があり、利子分の3万円の返済期限が18日だったといい「借金を断られたので殺してでもカネを奪おうと思った」と話しているという。

小川容疑者は前橋工から青山学院大学を経て、84年のドラフト2位でロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)に入団。投手として92年までプレーし、通算21勝26敗5セーブ。88年にはパ・リーグ最多の204奪三振を記録し、オールスターゲームにも出場した。93〜99年は同球団でコーチ、00〜02年は編成部門に携わり、02年11月に解雇された。

球団解雇時に消費者金融などに1000万円以上の借金があり、03年4月に自己破産が決定。運送会社アルバイトなどを経て新聞広告を見て03年1月、廃棄物処理会社に入社。犯行時は営業部長を務め、今月20日に解雇された。

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元ロッテ投手逮捕、殺人[ニッカン]

◇小川博容疑者、88年球宴出場&奪三振王のサイドスロー

元ロッテ投手で、さいたま市緑区の無職小川博容疑者(42)が21日、埼玉県警上尾署捜査本部に、強盗殺人容疑で逮捕された。調べによると、11月18日に埼玉県上尾市の会社員西内和子さんを水死させ、約175万円を奪った疑い。小川容疑者は、ロッテ時代には奪三振王に輝き、オールスターにも出場した横手投げ右腕。92年に現役を引退後は、トレーニングコーチや編成担当を務め、02年に退団していた。最近は「金に困っていた」との話も伝わっていたが、ロッテ時代を知る球界関係者は一様にショックを受けている。

1度はプロ野球投手として奪三振王にも輝いた右腕の、ショッキングな逮捕だった。小川容疑者は、調べに対し容疑を認めているという。西内さんは、産業廃棄物処理会社の元同僚。同容疑者は昨年1月に入社し、営業部長だったが、今月20日に解雇された。状況からは、犯行後も勤務していたことになる。

調べでは、小川容疑者は11月18日午後6時半ごろ、西内さんが住み込みで働いていた上尾市小敷谷の会社会長宅に玄関から侵入、2階で1人でいた西内さんに土下座して借金を申し込んだが断られたため、突き飛ばして失神させ、2階の居間にあった現金175万円を強奪。西内さんを乗用車で約3キロ離れた同県桶川市に連れて行き、旧荒川に投げ込み、水死させた疑い。

「消費者金融などの借金約80万円があり、利子の3万円の返済が迫っていた」「玄関のベルを何回か押したら、西内さんがドアを開けてくれた」「西内さんに金を借りようと思ったが断られたので殺してでも金を奪おうと思った。現金の入った封筒があったので取った」などと供述しているという。犯行のあった日のうちに金融会社1社に十数万円を返済していた。犯行時「おばあちゃんを抱えて車に乗せようとしている体が大きく、ガッチリした男性をみた」という目撃証言もあった。

捜査本部は、窓などを割って侵入した形跡がないことや、室内に争ったあとがないことから、顔見知りの犯行の可能性があるとみて、会社関係者などを中心に調べていたが、社用車から西内さんの血痕も見つかった。

元快速右腕の逮捕に、球界関係者は驚きを隠せなかった。ただ「最近はお金に困っていた。借金をかかえて大変だったようだ」の声も聞かれ、ロッテ球団にも借金の取り立てがきたとの話もある。球団解雇時に、すでに消費者金融などに1000万円以上の借金があり、過去に自己破産していたという。関係者によると、02年にロッテ退団後、台湾プロ野球でコーチ就任の話があったが「700万円(年俸)では苦しいと、断った」とされる。

球歴は華々しい。前橋工高のエースとして、甲子園にも3度出場。剛腕とその甘いマスクから人気となり「群玉」(群馬の玉三郎)のニックネームもついた。青学大を経てロッテ入りしてからも、右横手投げからの150キロの快速球を武器に活躍。88年にはオールスターに初出場を果たし、同年には「10・19」として語り継がれる近鉄との最終戦ダブルヘッダー第1戦に先発し、同年は奪三振王にも輝いた。90年4月28日西武戦では、右肩痛から1年ぶりに白星。最後の打者清原を中飛に抑え男泣きした復活劇は、ファンの感動を呼んだ。

92年に引退後は、トレーニングコーチなどを務め後輩の指導にあたった。その後フロント入りし、編成担当として他球団の若手選手を調査するため、全国を精力的に動いていた。

同事件は、11月20日午後2時ごろ、桶川市川田谷の旧荒川で、西内さんの死体が浮いているのを釣りに来た男性が見つけ通報。県警は強盗殺人事件として、上尾署に捜査本部を設置していた。

小川博(おがわ・ひろし)
1962年(昭37)4月2日、栃木県足利市生まれ。前橋工、青学大を経て84年ドラフト2位でロッテ入団。85年4月10日の阪急戦でデビュー。88年には初の2ケタ勝利となる10勝(9敗)。204奪三振はリーグ1位で、規定投球回数(203回2/3)を超えたパ・リーグ投手では初めて三振数が投球数を上回った。この年、球宴にも初出場。92年オフに現役引退し、通算成績は132試合に登板し21勝26敗5セーブ、防御率4.12。引退後は2軍投手コーチ補佐、2軍トレーニングコーチ、1軍トレーニングコーチを歴任。99年オフにフロント入り(調査部調査担当)し02年オフに退団。178センチ、68キロ。右投げ右打ち。
小川容疑者の現役時代成績
所属試合完投完封勝利敗戦S投球回安打三振四死失点自責防御率
85ロッテ210023461 2/352474438324.67
86ロッテ6000006 1/3761557.11
87ロッテ403035098 2/367794339363.28
88ロッテ311011090203 2/31442049679773.40
89ロッテ142138086 2/381695263535.50
90ロッテ200031178 1/377553244424.83
通算13215221265535 1/34284602682682454.12

◇“プロ”がなぜ

ユニホームを脱いだ後の小川容疑者にいったい何があったのか。ロッテ時代の小川容疑者は、何をしても「結果を出すのがプロ」とばかりに、例えば深夜まで酒を飲んだ時は、翌日がデーゲームだろうと抑えることにこだわり、実践するタイプ。練習で目一杯汗を流してアルコールを抜き、マウンドに上がって打者を抑え込んでみせた。そんな豪快さの一方で、こんな側面ものぞかせていた。4WDのファミリーカーに乗っていたのは、家族と釣りに出かけやすく、アウトドアを楽しむためなんだと。しかし、ロッテ退団後は、関係者との接点も極端に減ったようで、ロッテ時代のような雰囲気を感じさせる話は出てこなかった。

◇巨人・山本コーチ絶句

小川容疑者とはロッテ時代のチームメートで、監督−コーチの間柄でもあった、巨人山本功児ヘッド兼打撃コーチも絶句するばかりだった。横浜市内の自宅で、電話取材に応じ、「あんまり急だから、何とも言えんよ」と言葉を失っていた。

ロッテ時代の監督だった有藤氏
「ショックだ。そんな大それたことをする人間じゃないはず。どちらかといえば気が弱いタイプの男だった。ロッテで一緒にやってきた人間として寂しい。」
ロッテ時代のチームメートの横浜牛島監督
「夜10時頃、知人からの電話で知った。驚いています。現役時代は先輩、後輩としての付き合いはあったが、引退後は連絡を全く取っていなかったので、何ともコメントのしようがありません。」
前橋工の後輩・西武渡辺久信2軍監督
「信じられない。高校はちょうど、入れ替わりだったんですが、プロに入って何度もやってますから…。信じられません。」

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小池パ会長が「難しい」

パ・リーグ小池唯夫会長が21日、岩隈問題が越年する可能性があるという見方を示した。都内の連盟事務所で、合併球団オリックス入りを拒否し、楽天への金銭トレードを希望している岩隈久志投手について「年内解決は今みたいな議論になってくると難しい。岩隈くんのことを考えると早く決着してやらないとかわいそうなんだけど」と話した。

小池会長は、14日の理事会で「1年オリックス、その後は選手の意思の尊重」を強く要望した。しかし、岩隈や選手会側が拒絶し、動向を見守るしかなくなった。同会長は、24日のオーナー会議にも期待していた。しかし「(オリックス)宮内さんの都合が悪い。政府の審議会が大詰めで、あの人は規制緩和員会の座長やってるから」と話し、宮内オーナーと楽天三木谷オーナーの会談の機会が失われたことを残念がった。

選手会側は、スト回避に向けた9月23日の労使交渉の際の「プロテクトは選手の希望を尊重する」という合意を強調している。だが小池会長は「密室での話し合いで肝心どころがグレー。決めた連中で話さないと分からないよ。そういうこともあるから、関係者で話して早く解決して欲しいということなんだ」と、最後はこれまで通り、当事者間での解決を要望した。

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王さんの好みはどれ?新ユニホーム選択一任

通信大手ソフトバンクの孫正義社長が21日、新ユニホームの最終選択を王貞治監督に任せる考えを明かした。都内で光ファイバーに関する会見を開いた後、新ユニホームについての質問が飛んだ時だった。現場に相談するか、と聞かれ「今は具体的な案を出している最中。(現場に)絵(デザイン)だけ出すのではなく、縫っていくつかのものを出して、その中から出してもらう」と、王監督の意向を踏まえることを示唆した。

新ユニホームは球団名、ロゴマークと共に、球界参入がオーナー会議で正式承認される24日の発表を目指し、デザインを絞り込んでいる段階だ。同日は王監督も福岡入りする予定。ソフトバンク関係者は「デザインだけでは分からないところもある」と“試着”の必要性を強調するなど、現場重視をモットーとする孫社長の考えが、ユニホーム選択にも表れている。

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楽天来季2軍命名売却

楽天が、来季から2軍のチーム名や球場名などに企業名をつけるネーミングライツ(命名権)売却を検討していることが21日、分かった。米田純球団代表は「複数の企業から打診があり、前向きに検討している。1月上旬までに決めたい」と語った。20日の実行委員会では、西武の2軍が来季からインボイス社へネーミングライツを売却することが承認された。楽天は、1軍本拠地となる宮城球場について、7日に宮城県とネーミングライツ導入で合意し、複数の企業と交渉を進めている。

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暫定球場名は「神戸」[ニッカン]

オリックスは21日、球場名の表記を現在の「ヤフーBBスタジアム」から、新名称が決定するまでは「神戸」(もしくは「神戸球場」)にすると発表した。来年3月31日まではソフトバンク社との命名権(ネーミングライツ)契約が残っているが、同社も変更を了承している。

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岩隈問題「年内決着難しい」[報知]

◇パ・小池会長が予想

パ・リーグの小池唯夫会長は21日、東京・銀座の連盟事務所で混迷する岩隈問題について「年内の決着は難しいんじゃないか」と予想した。

泥沼化している背景には、9月23日の協議交渉委員会でオリックスの小泉球団社長が近鉄の礒部、オリックス(いずれも当時)の三輪両選手会長らに対し他球団への移籍の際は本人の意思を尊重することに同意したとする選手会側の主張がある。

解決には密室での会話を明らかにするのが近道だが、小池会長は「(14日の)パ・リーグ理事会でも小泉社長は何も言わなかったので、こちらとしてもそれ以上、聞けない」と控えめ。事態収拾のため「強い要望」として1年後の移籍を前提とした残留案を提示したが受け入れられず「オリックスと選手会で話してもらわないと話が前に進まない」とお手上げだった。

◇本人は好転望む

岩隈はこの日も、居場所は明さなかったものの静養に努めた。希望する楽天への金銭トレードに向け、既に日本プロ野球選手会と連絡を取り合い、協力を要請しているエースは「松原さん(選手会事務局長)が動いてくれていると思う。いい方向にいって欲しいですね」と話した。

◇選手会は静観

労組・プロ野球選手会は岩隈問題に関して、当面はオリックスの球団弁護士と同選手会の弁護士の話し合いに事態収拾を委ねる構えを見せた。プロ野球選手会の松原徹事務局長は21日、行うと見られていたオリックス・小泉球団社長と会談は実施せず、岩隈と電話で連絡を取り合っただけ。「今は弁護士同士で話を進めている段階。静観している状態です」と事態の推移を説明した。

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