わたしはかもめ2004年鴎の便り(12月)

便

12月29日

ロッテ厳冬「来年赤字減らなければボーナスなし」

◇選手ではなく職員の話ですが…

ロッテが異例の厳冬仕事納めを行った。29日、千葉市の事務所で瀬戸山隆三球団代表が職員を前に、来年、球団の赤字を削減できなければ「冬のボーナスゼロ」を宣言した。近鉄とオリックスの合併にみられるように、赤字にあえぐ球団経営が取りざたされた1年を象徴するロッテの締めくくりだった。

ロッテの球団事務所が静まり返った。外では雪が降り積もったこの日、瀬戸山代表の声が厳しく響き渡った。20数社のロッテグループで「赤字はマリーンズがダントツの最下位。それを減らさなくてはいけない。達成できなければ、冬の賞与がゼロになるつもりでやって欲しい」と職員に宣言した。

仕事納めの厳しい訓示内容に、報道陣も無言になった。昨年は球団と、関連会社のロッテリアの赤字額が同程度だった。だがロッテリアが冬の賞与をカットしたところ、業績が回復した。この「前例」に球団もならう。今年の球団の赤字額は、総収入20億7000万円に対し経費58億円で、約37億円とみられる。これを20億円台とすべく、およそ10億円の赤字削減が目標。達成できなければ賞与ゼロと共に職員カットの可能性もある。

赤字削減へ、既に動いている。千葉マリンの外野広告看板収入はこれまで選手強化費として3000万円だったが、所有する千葉市とかけ合い5000万円に増額した。フェンスにも広告を入れるなど規制緩和に努力。来年はシーズン席8億円、看板広告収入2億円を目指す。「思い切ってやるしかない。本社を見返してやりたい」と瀬戸山代表は赤字体質脱却を誓った。

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稼頭央、西岡と自主トレ

メッツ松井稼頭央がメジャー2年目のスタートをロッテ西岡と共に切ることになった。年明け1月に行う自主トレのパートナーに、同じ遊撃手の西岡を指名した。西岡は高卒2年目ながら今季63試合に出場。チームトップの8盗塁で小坂を脅かす存在に成長した。この合同トレーニングは西岡の希望により実現。松井は「同じスイッチヒッターで大阪出身。メジャーで経験したことや練習方法などを日本で頑張っている若い人達に、機会があれば積極的に伝えていきたい」と新世代の台頭を期待した。

西岡
「高校生の時から憧れていた松井選手と知人を通じて知り合う機会がありました。自分のレベルアップを図りたくて自主トレを一緒にしていただけないかと依頼したところ、了解をいただきました。」

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西武2軍名称「インボイス」

西武2軍の新名称が29日、埼玉・所沢市の球団事務所で「インボイス」と発表された。ネーミングライツ(命名権)として情報通信サービス業のインボイス社と3年間、6億円で合意し、年明けに契約する。球団運営は引き続き西武が行う。ユニホームの色は従来の白地に青のままで胸のロゴが「LIONS」から「INVOICE」に変更される。会見した同社の木村育生社長は「1軍の育成機関というイメージがあるが勝ちにもこだわっていきたい」。知人でもある元西武監督の東尾修氏から協力要請があり、実現したエピソードも披露した。

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世界一狙う「孫・新リーグ」構想

◇2リーグなら5年に1回セ・パ入れ替えも

ソフトバンク孫正義オーナーが新たな球界改革プランとして「孫・新リーグ」構想を描いていることが29日、分かった。提唱している世界一決定戦に賛同する球団だけで新リーグをつくるプランだ。

孫社長
「私が言う拡大均衡とは球団数を増やすことではなくレベルを上げること。低いレベルでの調和を保って何が楽しいのです。思想がどうしても相容れず、低いレベルの調和を保ちたいなら、世界一を目指さないリーグとガチンコで目指すリーグに分ければいい。お客さんはどっちを見たいか?目指す方に決まってるじゃないですか。」

孫オーナーが目指すのは縮小均衡型の1リーグ構想とは異なり、拡大均衡型だ。

孫社長
「どこの業界でもそう。トップの何社かは儲かって、儲からないところは淘汰され、また新たなチャレンジャーが出てくる。これが真の活性化。」

経営努力をしないオーナー企業の球界からの撤退さえ求めた。

世界一決定戦の実現に向けて、来年3月までに渡米し、大リーグのコミッショナーへの直訴も明言。また28日には、巨人渡辺オーナーとも会談し、私案を披露した。現行の2リーグ制を維持する場合、「5年に1回はガラガラポンで入れ替える」とセ・パ両リーグ入れ替えの活性案も。坂本龍馬に憧れる孫オーナーがアイデア百出で「球界維新」を起こそうとしている。

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プロ野球どこへ-4

◇ドラフト制度

球界改革のキーポイントの1つであるドラフト制度で「完全ウエーバー制」が光を浴び始めている。12球団アンケートでも、支持する声は多い。選手会も、同制度への移行を求めている。同制度は下位チームから順番に指名、獲得していくため、戦力均衡と獲得資金の削減につながると考えてのことだ。ただ「先進国」メジャーリーグでは、その理想が崩れかけている。球界にとってよりよい改革へ、奥深い議論が必要になりそうだ。

球界再編の流れが進む中、ドラフトにまつわる裏金問題が表面化したことで、完全ウエーバー制への移行がクローズアップされている。ウエーバー制への移行は公平感・清潔感からも、時代に即している面はあるに違いない。ただ、長くウエーバー制を採用している米国の実情からも、単純にウエーバー制に変えれば済む問題ではなくなってきている。

米国でも近年は、上位指名選手には多額の資金が必要不可欠なのが実情だ。有力アマ選手には、プロ入り前から代理人がサポートするのが通常で、必然的に入団条件が高額になる。そのため、上位指名が可能な球団でも、資金次第では指名を見送るケースも少なくない。

実際、各チームの50巡目までに計1498人が指名された今年6月のドラフトでは、球団側が指名を回避した例があった。現役メジャーリーガーの実弟で、実力的には全体5位までの指名が確実視されていたウィーバー、ドルー(共に兄はドジャース)が指名されたのは、それぞれ全体12位(エンゼルス)、全体15位(ダイヤモンドバックス)だった。共に代理人が敏腕スコット・ボラス氏で10億円近い契約が条件だったとされ、全体1位の権利を持っていたパドレスは、両選手の指名を直前で回避。高校生を指名した。ウエーバー制では「裏金」は不要でも「表金」は必要なのが現状である。

前年度最下位チームから順番に指名するウエーバー制で、忘れてはならないこともある。そもそも「戦力均衡」の概念から始まったものだけに、メジャーではFA制度と深くリンクさせている。FA取得年年数にとどまらず、FA選手獲得に伴うドラフト指名にもかかわっている。

(1)
FA権取得までの期間は6年(日本は9年)。しかも、年間計算ではなく、累積可能な総日数計算。3年目からは調停資格も得られる。
(2)
FA資格選手を細かくランク分けして、ドラフト制度とリンク。例えば、オフ期間にAランクのFA選手2人を獲得した球団の場合、6月の新人ドラフトでは2巡目までの指名権を失う。逆に選手を放出した球団は、移籍先球団が失ったドラフト上位指名権を得る。

もっとも、これらはあくまでMLBの場合で、日本には日本の歴史がある。ただ、米国のアマ選手に意中の球団があっても「メジャーリーガーになる」ことが最優先、希望球団にはFAで移籍すればいい−との考えが、まだまだ土壌にある。日本球界がそのような改革をするにしても、変える必要があるのは形だけではないことも確かだ。

ドラフト・FA制度に対する12球団の意見
球団ドラフト理想FA改革案
中日完全ウエーバー制期間短縮、補償金減
ヤクルト完全ウエーバー制
巨人
阪神ウエーバー制取得までの期間短縮
広島1巡目のみ入札現行通りでいい
横浜
西武
ソフトバンク
日本ハム完全ウエーバー制補償金の撤廃
ロッテ完全ウエーバー制取得までの期間短縮
オリックス
楽天完全ウエーバー制期間短縮、補償金なし

◇「直メジャーは絶対にダメ」大前提

巨人清武球団代表
「(日本プロ野球を通らない)直メジャーは絶対に許されないような方向にしないと。これは大前提です。例えば完全ウエーバーにして、じゃあどうするんですかと。9年縛り付ける訳?もし、ある選手が『ボク、メジャーに行きます』…じゃなくて『君メジャーに行かない?』と絶対に誘いがくる。そういうときに阻止できない。ボクらが言うと、ホントに1番いいのは自由競争なんだろうけど。それに今の制度というのは職業選択の自由と戦力均衡というのを考えた末でのことだから、それが全て是とは限りませんよ。自由枠2つについても考え直さなければいけないかもしれないし、自由枠2つでもいいということにも。それは論を尽くして議論すべきと思う。」(インタビューから抜粋)

◇選択肢山ほど12球団で議論大切

横浜峰岸球団社長
「完全ウエーバーと自由競争。両極端の間にあるのは全て妥協案。逆指名の良し悪し、FA年数を含めて選択肢は山ほどある。現状は球界を守るための戦力均衡、完全ウエーバーが支持されるかも知れない。しかし数年後『選手の球団選択の自由が奪われる』との声が出るだろう。解決策としてFA権取得までの期間を短くしたら、実績ある選手が資金の潤沢な球団に流出するのを助長することになる。つまり、完全ウエーバーの意義に矛盾が生じる。既成概念でなく、どういう制度にしたらいいかを12球団で考えることが大切だ。」(インタビューから抜粋)

◇ソフトバンク孫オーナー「完全入札制」理想

ソフトバンクの孫オーナーはドラフト制について「完全入札制」を提唱している。完全ウエーバー制について「なぜ最下位のチームが1番いい選手を獲得できるのか。4、5位になるくらいなら6位になった方がいいという考えが出てくるのは危険」と指摘した。「くじ引きにすればいい。12球団が一斉に入札、指名選手が重複すれば抽選、さらに外れれば再入札…。これなら戦力均衡も図れる」と、完全入札制こそが理想のドラフト制度だとしている。

西武星野オーナー代行
ドラフト
「選手雇用の制度はドラフトだけではない。FA、ポスティングなど選手雇用に関する制度は色々あり、それらとリンクさせて考えなければいけない。ドラフトだけをどうすればいいかという問いには答えられない。」
FA
「改革はドラフト、FAそれぞれリンクして考えるべき。ボスティングなど様々な制度も調整、改革していかなければならない。今すぐにFAだけを改革するなら、一時的にもFAを撤廃し、混乱を招かないようなルールを明確にしてからあらためて導入を。」
楽天島田球団社長
ドラフト
「当たり前だが、戦力の均衡化のため、特にウチは痛感しているが、もし逆の立場でもそうすべきだと思う。12球団あってのプロ野球だから。」
FA
「選手の平均寿命は約6年と聞いている。9年経って初めて取得したのでは、多くの選手はピークを過ぎてしまう。そこで既に矛盾がある。また補償金がかかるようでは流動化しにくい。よくありがちなことだけど、ルールはあるが建前だけで動きがない。ウチも補償金がネックで動きにくかった。」
ロッテ瀬戸山球団代表
ドラフト
「他球団の意向を聞かなければ一概に言えないが、個人的には完全ウエーバーでいいと思う。今年はドラフト問題で金銭トラブルがあったし、戦力均衡の意味でも理想だ。」
FA
[基本的に金額のかかる制度は良くない。ドラフトでの完全ウエーバーとセットでFA取得までの期間を短縮するのが理想。またFAの補償金も、減額して然るべきだと思う。」
阪神野崎球団社長
ドラフト
「戦力均衡を図る意味でウエーバーが望ましい。ただ(選手層の薄い)日本では『敗退行為』に結びつきかねない。現行では企業努力という名のもとに不適切な動きも出てきて、プロ・アマい迷惑をかけた。現実的に来季からの改革実行は難しい。諸問題が多い(完全自由競争を望む球団がある)ので。」
FA
「入り口(ドラフト)が不自由なら期間短縮。具体的に何年が妥当かは協議の必要がある。FA制度自体については、その導入を契機に年俸高騰を招き、球団経営にとって厳しかったと言わざるを得ない。」
広島鈴木副本部長
ドラフト
「FAなどと連動するので、何がいいというのは難しいが、ドラフト前の選手が米国に流出することを防ぐシステムとして考えるべきでは。契約金などに関してキチッとしたルールをつくって、それが守られないといけない。」
FA
「取得期間を短くすると、ポジションをあけて選手を使って育てるということが難しくなる。5〜6年かけ育て、さあ今からという選手が主力になった途端FAということも起きる。補償金は撤廃しない方がいい。資金源にもなるし、今は年俸高騰の1つの歯止めにもなっている。」
ヤクルト多菊球団社長
ドラフト
「完全ウエーバーなら『裏』もなくなる。高校生に1億円も出すことはない。肩を痛めたらゼロなんだからバクチだ。ウチはドラフトに成功しているが、ウエーバーにしないと球界全体がビシッとしない。」
FA
「個人の権利だから、ウチは『使いたければ使えばいい』と言う。引き留めるためにこういう条件…ということはしない。必要なら向こう(海外)から連れてきて穴を埋めればいい。(FA残留で)4年契約(各年5億円)の近鉄中村なんて考えられない。あれが破産の原因の1つでしょう。」

◇松原選手会事務局長に聞く

松原選手会事務局長
「今回、積年の希望だった「構造改革協議会」がスタートしました。日本プロ野球組織(NPB)と同じテーブルで話し合う土壌ができた意味で、選手会にとって大きな意義を感じます。NPBから『パートナーである』と表明された以上、選手会にも改革の責任があります。ファンは改革協議会に対し『どんなこと』以上に『どんなスピード』で決めていくかを注目しているでしょう。改革のカギはスピードだと思います。」
松原選手会事務局長
FA
「かねて選手会は『移籍の活性化』が不可欠と提唱してきました。話題づくり以上に、出場機会に恵まれない選手に活躍の場を提供できることが大きい。レンタル移籍制度の導入も試案として提唱しています。FA補償金が足枷になり、十分な活用につながっていません。自由(フリー)という意味からしても、補償金の存在がFAの性質をゆがめてしまっています。FA宣言した選手を獲得できる球団が、一部の資金の潤沢な球団に偏ってしまう状況を生じ、戦力の不均衡化を生んでいます。」
ドラフト
「選手会は、完全ウエーバー制を提唱しています。戦力の均衡以上に、新人選手獲得競争に伴う不明瞭なコストが、球団経営を圧迫することがあってはならないからです。選手が希望球団を選べない代わりに、FA期間の短縮。または大リーグのようにFAによる選手獲得の代償として、ドラフトでの指名権利を譲渡する制度なども含め検討してもいいかと思います。いずれにせよ、野球界全体のブランド価値を下げるようなスキャンダルにつながる要因は解決しなければなりません。球団経営の圧迫要因は、再びの球団減少への引き金になりかねません。」
松原選手会事務局長
「構造改革協議会の場も含め(NPB側と)お互いがアイデアを出し、球界を盛り上げていこうという空気が、以前よりも格段にできあがっています。これは大きい。今回の騒動で一部のファンは離れてしまったかもしれまでんが、それ以外のファンからはどう変わっていくか猶予をもらったと思っています。ストに至る様々な出来事で、選手の意識は大きく変わりました。試合を見せられなかった負い目を持っている選手も、たくさんいます。だからこそ契約更改の席で、ファンサービスや改革論などが飛び出しているのです。これまでの活動を含め『選手だからできること』『選手が行うことでより面白くできるものは何か』という意識が高まっています。まだまだつたない部分もあります。でも、署名活動やストの最中のファンイベント、サイン会などで得たものは意識改革の部分で大きいと思っています。意識が高まっているこのオフにアイデアを練り、今回のことを経験した選手達と一緒に頑張っていきたい。」

◇ドラフト制度の変遷

65年の第1回ドラフトでは、各球団が12位まで順位をつけた希望選手リストを提出し、1位強豪は抽選、2位以下はウエーバー制で指名する方法だった。67年からは予備抽選で指名順位を決め、2巡目以降は折り返し。78年から各順位ごとにリストを提出する入札制になり、競合は抽選に。91年から5巡目以降は下位球団順の折り返しとなり、ドラフト外選手の獲得を禁止した。93年に大学生、社会人の1、2位に限り、逆指名制を導入。3位以下はウエーバー制。01年には社会人、大学生を対象に2人の「自由獲得枠」が認められた。自由獲得の人数により、上位指名の順位が異なり、4位以降はウエーバー制となった。

◇FA制度の変遷

FA制は93年オフに導入された。当初の規定は年間1軍登録150日×10年=1500日で権利を取得するというもの。97年オフに9年に短縮されたが、逆指名、自由獲得枠で入団した選手は10年のままだった。03年オフに全選手が9年となり、今オフから出場登録日数も145日に短縮された。選手会は選手寿命の短さを根拠にさらなる短縮を求めている。日本がモデルにしたメジャーのFA制は76年に導入。コンセプトが選手に選択権のない完全ウエーバーで行われるため、メジャー在籍6年で自由に移籍できる権利を与えようというものだった。

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西岡が稼頭央に弟子入り[報知]

◇スイッチの極意盗みます

西岡剛内野手が、メッツ・松井稼頭央内野手に“弟子入り”した。西岡と松井稼が年明け、合同自主トレを行うことが29日、分かった。西岡の「一緒にトレーニングしたい」との熱意が実っての合体。同じスイッチヒッターのメジャーリーガーから極意を盗むつもりだ。

千載一遇のチャンスを手に入れた。20歳の若武者は、雲の上の存在だったメジャーリーガー、松井稼とは知人を通じて知り合い、申し入れた。これを松井稼が快諾。現在、練習場所をピックアップしているが、1月6日に始動することになった。

走攻守揃ったスイッチヒッターで、遊撃兼二塁手。背番号も西武時代の松井稼と同じ「7」をつけている。西岡は大阪桐蔭、松井稼はPL学園と大阪の強豪校出身でもあり、共通点は多い。それだけに、今回のチャンスにかける意気込みは並大抵のものではない。

今季は63試合に出場、打率2割5分5厘をマーク。素質を開花させつつあるが「納得できる年なんて、野球をやってるうちはありません」と話す。日本最高のスイッチヒッターだった松井稼を目指し、汗を流す。

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松井稼、ロッテの西岡と合同自主トレ[スポニチ]

メッツの松井稼頭央内野手は29日、ロッテの若手成長株・西岡剛内野手と来月初旬から合同自主トレを行うことを明らかにした。2人は共に大阪出身で、西岡の希望に応える形で実現。松井稼は「メジャーで経験したことや練習方法を若い世代に積極的に伝えていきたい」と話し、レギュラー定着を目指す西岡は「自分のレベルアップを図りたくてお願いしました」と声を弾ませた。

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ロッテ赤字減らなきゃ“リストラ”も[報知]

日本一に輝いた西武をはじめ、ロッテ、オリックスの仕事納めが29日、行われた。

ロッテは赤字削減に向けて荒療治に打って出る。29日、仕事納めの訓示で瀬戸山球団代表は「赤字が30億以下でなければ、思い切ったことをやるしかない」と話し、目標が未達成の場合、ボーナスカットやリストラを断行する方針を示した。

04年は経費58億円に対して収入20億7000万円と、1年間で約37億円の赤字を計上。瀬戸山代表は「来年は赤字を30億円以下にする」と目標を設定。球場の看板広告代や年間席の増収を目指している。今秋、本社側からは球団職員の冬季賞与をカットする案も出たが、同代表は1年の猶予期間を申し入れていた。

ロッテグループ内のある企業は昨年、球団と同等の赤字体質だったが、ボーナスをカットして業績回復。球団の待遇面はリーグトップで、瀬戸山代表は「そろそろ爆弾が落ちても仕方ない」と危機感を植え付けた。この日、仕事納め直後に数時間の緊急営業会議を招集するなど、赤字体質脱却へ全力を挙げている。

◇激動1年に幕!!来季も再編続く

オリックス
近鉄との球団合併という激動の1年が幕を閉じた。神戸球場の球団事務所で、小泉隆司球団社長は「今年は色々なことが起こった。大きな問題を抱えたまま、年を越すことになりました」と、2005年も引き続き“球界再編イヤー”になることを予告。「新規参入球団には新しいアイデアを出して欲しい」とも同社長は要望した。中村勝広GMも「岩隈問題など、色々勉強になった年だった。トレード?年末年始に知恵を絞って、積極的に仕掛けていく」と、エース右腕の抜けた穴を埋めるべく、年明け早々にも動き出すことを宣言した。

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今年も色々ありました…お疲れさま仕事納め[サンスポ]

西武、ロッテ、オリックス、楽天の4球団が29日、それぞれ球団事務所で仕事納めを行い、全12球団が今年の業務を終えた。再編問題で激動した平成16年の球界はひとまず幕を下ろし、新年を迎える。

◇ロッテ

仕事納めが行われ、瀬戸山球団代表が「今年は色々なことがあり、不安になったりもしたと思いますが、本当にごくろうさまでした」と挨拶した。来年は約37億円といわれる球団赤字を20億円台まで削減することを目標に掲げ「できなかったら賞与ゼロ。それくらい厳しくやっていきたい」とゲキ。年の瀬にもかかわらず2時間の営業会議も開いた。

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三木谷オーナー「成功させることに意味」[スポニチ]

楽天、西武、ロッテ、オリックスの4球団が29日、それぞれの球団事務所などで仕事納めを行った。今季、12年ぶりの日本一の西武は来季スローガン「05 挑戦 ふたたび。」を発表。新規参入の楽天は都内ホテルで田尾監督、選手らも参加して納会を行った。これで全12球団が仕事納めを行い、今年の業務を終了した。

楽天グループの全体納会が都内のホテルで行われた。三木谷オーナーをはじめ球団からは米田球団代表、田尾監督、山下ヘッドら各コーチに選手も飯田、カツノリらが出席。全体で1500人にも及ぶ大納会となった。三木谷オーナーは「あまり過去を振り返らない主義。今年野球界に参入したけど、参入することに意味はない。成功させることに意味がある。来年は不器用だけど真正面からぶつかっていきたい」と締めくくった。

◇西武「よく頑張った」

埼玉・所沢の球団事務所で星野オーナー代行兼球団社長は「球団、チーム共にトップが代わった中で選手がよく頑張ってくれた」と挨拶。伊東監督就任1年目、日本シリーズ中の10月26日に堤オーナーが不祥事で辞任発表という激震を乗り越えた末の日本一を振り返った。西武鉄道グループの保有株不祥事でグループ内はいまだに揺れているが、星野オーナー代行は「球団とは別の部分で心配させていますが、連覇を目指して頑張ります」と話した。

◇オリックスいつか虎超え

オリックスの小泉球団社長は近鉄との球団合併から始まった激動のシーズンを振り返り「今年は予想もしなかった色んなことが一挙に出てきた。来年はとにかく良くなって欲しい」と挨拶。球団としては3年連続最下位からの脱出と共に人気獲得が命題。中村GMは「阪神への意識は常にある。いつか追い越して恩返ししたいという気持ち」と人気、実力両面で阪神を目標に新たな1歩を踏み出す。

◇ロッテ業績改善へ決意

ロッテは千葉市内の球団事務所で瀬戸山球団代表が挨拶。職員を前に「球団が置かれている環境は大変厳しい」とゲキを飛ばした。昨年の球団赤字は約37億円。ロッテ・グループ内では最低クラスの業績ということもあり「来年の数字次第ではボーナスがゼロになる可能性もある」と訴えた。来季の赤字ノルマを20億円台に設定。挨拶の後に約2時間の緊急営業会議を行い「冬休みの宿題が必要ですから」と話すなど、業績改善へ強い決意を示していた。

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西武2軍「ライオンズ」消え「インボイス」[スポニチ]

西武は29日、埼玉・所沢の球団事務所で情報通信サービス業のインボイス社と、3年間の2軍命名権(ネーミングライツ)を結ぶことを発表。正式契約は年明けに行う。

同社は通信料金一括サービス事業などを軸にここ数年で急成長。スポーツ事業に興味を示していた木村育生社長と懇意だった西武元監督の東尾修氏が2軍の命名権売却先を探していた西武との“橋渡し役”を務め、今回の契約となった。会見で木村社長は「知名度をアップさせる企業目的はあるが、子供達が野球を目指したくなるようなチームにしてプロ野球への協力を追求したい」と説明。野球教室や埼玉県各所での試合開催なども企画しており、西武ドームの命名権も「友人の孫社長(ソフトバンク)から非常に広告宣伝効果があると聞いた」と交渉する方針を示した。

契約金は3年間で6億円(推定)。チーム名は社名の「インボイス」だけで、新ユニホームはこれまでのものを踏襲した白地に青で「LIONS」の代わりに「INVOICE」のチーム名が入る。来季イースタンの開幕戦でお披露目される。

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西武2軍は新名称「インボイス」、3年間の命名権契約[サンスポ]

西武は29日、埼玉県所沢市の球団事務所で、情報通信サービス会社「インボイス」と3年間の2軍命名権(ネーミングライツ)の契約を結ぶと発表した。契約金は3年6億円と推定され、チーム名は「インボイス」。同社の木村育生社長はイースタン・リーグで活躍した選手へのデイリーMVP賞授与など、意欲的なアイデアを次々と披露した。

熱血社長の下、西武ファームが生まれ変わる。2軍のスポンサーとなったインボイス社の木村社長は、次々と意欲的なアイデアを披露した。

木村社長
「2軍は1軍の養成機関というけど、勝ち負けが関係ないということはない。試合ごとにMVPみたいなものを決めてもいい。賞金は規則上、無理なようですけど…。スポンサーが机の上にお金を積んで、奪い合うのがプロの原点と思う。」

同社長は賞金ならずとも、活躍した選手への賞品を提供する私案を展開した。いわば2軍限定の“オーナー賞”だ。

さらに2軍選手による野球教室など「色々と案を出したい」とも発言。これには、1軍の伊東監督も「オレは2軍は育成の場所で、勝敗にはこだわらないといっているんだけど…」と圧倒され気味。また、西武ドームの命名権まで買収する意向を持っていることも明らかにした。

「企業としては知名度アップが目的ですが、私個人としてはプロ選手を目指す子供を増やしたい」。今年、一時は球団売却の可能性が浮上した西武にとっては、何とも気になる2軍スポンサー登場。正式契約は年明けだが、球団内にも“IT革命”が起こりそうだ。

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西武2軍、チーム名は「インボイス」[報知]

◇命名権3年契約6億円で譲渡

西武は29日、埼玉・所沢の球団事務所で会見し、2軍のネーミングライツ(命名権)を情報通信サービス会社「インボイス」に譲渡することで合意したと発表した。3年契約6億円(推定)で、チーム名は「インボイス」に決定。アドバイザーには元西武監督の東尾修氏が就任し、年明けにも正式契約を結ぶ意向だ。

同社の木村育生社長は「プロはスポンサーがお金を積んで、それを奪い合うのが原点」と話し、試合ごとにMVP選出を検討。2軍にも1軍並みのプロ意識を植えつけ、同時に野球教室などイベントも積極的に開催してファンサービスの充実を計画。東尾氏とともに新しいファーム像を模索する。さらに「インボイス・ドームとなるようこれからお願いしたい」と、西武ドームの命名権買収も視野に入れた。

星野好男球団社長兼オーナー代行は「前々から2軍の経営改革を検討していたが、インボイスさんに熱意が感じられたので一緒にやろうと思った」と説明した。伊東勤監督も「1軍が行かないような地方巡業も大切。(名前が違っても)チームは1つです」と新生ファームに期待。胸に「インボイス」と入った新ユニホームはイースタン開幕でお披露目予定で、増収策を図る西武にとっても大きな試みがスタートする。

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