わたしはかもめ2005年鴎の便り(2月)

便

2月7日

ロッテに新風、元編集者がフロント入り[サンスポ]

球界改革へ向け、外部からの“新しい血”も新規参入している。ロッテは約1年間で7人もの人材を外部から登用した。ベースボール・マガジン社から昨年1月に“とらばーゆ”した宮田隆氏は1月から編成部長に就任。旅行代理店の元営業マンで元雑誌編集者、プロ野球経験が全くない異色の経歴を持つ宮田編成部長は、独自の感性で球界に新風を吹き込む。

旅行代理店で7年間営業マンを務め、ベースボール・マガジン社では12年間雑誌編集に携わった。「週刊ベースボール」の記者時代、ロッテ担当だった宮田編成部長は、試合を読む分析力を首脳陣の前で発揮。同時に同郷(宮崎)の黒木らと親交を深め、球界の人脈も広げていった。

重光オーナー代行から「球団の抜本的な改革が必要。野球をよく知っており、アドバイスをもらいたい」と“入団要請”を受け、昨年1月に編成部長代行に就任。昨秋のドラフトでは、早速結果を出した。球団初の自由獲得枠を使い久保、手嶌の即戦力右腕を獲得。“松坂世代最後の大物”といわれた久保は4球団競合の末のことだった。

65年スタートのドラフト会議で、ロッテの指名を拒否した選手は56人。これは12球団で最多だ。大物新人の獲得など、数年前では考えられないことだった。「記者で見る目を学んだ。ウチに入るメリットを説明して来ていただくのは営業と同じこと」。冷静な分析と情熱的な口説き。営業や記者時代の経験が生きた。

ロッテは、この1年間で外部から7人の人材を登用。ダイエー(現ソフトバンク)の球団代表を94年から2度務めた瀬戸山球団代表もその1人だが「今までは本社側は(球団を)出来の悪い子会社としか思っていなかった。だから優秀な人間が球団に来なかった。ならば広い視野をもった者を外から採用するしかない」と異業種からの起用の理由を説明する。

今年1月、宮田氏は、03年12月から不在だった編成部長に就任。責任はさらに重くなった。「周囲から“アイツに何ができるんだ”と思われることは当然」と言う。だからこそ、プロとしての結果にこだわる。

宮田隆(みやた・たかし)
1961年(昭36)9月13日、宮崎県生まれの43歳。宮崎南−早大。旅行代理店のJTBで営業を経験し、その後ベースボール・マガジン社で「週刊ベースボール」の編集などに携わる。04年1月1日付でロッテ球団に入社し、編成兼企画部長代行。今年1月1日付で編成部長に就任。家族は夫人と2女。1メートル78、103キロ。血液型O。

◇福浦ヒヤリ

福浦が小坂のティー打撃の打球を右目に当てるアクシデントに見舞われた。鹿児島市内の病院で診察を受け、骨には異常がなく、打撲と診断された。患部をアイシングしながら病院から戻った福浦は「大丈夫です。(心配をかけて)申し訳ない」と話し、8日に再検査し、練習参加するかを決める。小坂は「驚きました。目は情報を伝達する場所ですから…」と青ざめていた。

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福浦が離脱…右目付近にボール直撃[スポニチ]

守備練習中の室内練習場が一瞬シーン…。福浦が7日、捕球に失敗し、ボールが右目付近を直撃。鹿児島市内の病院で「右眼打撲」と診断された。骨に異常はなく、8日に同病院で再検査を受ける予定。バレンタイン監督は「彼は非常に重要な存在。とても心配している」と4年連続3割をマークしている福浦の離脱にショックを隠しきれない表情だった。

◇この日のファンサービス

普段は入れない室内練習場の扉を開放。ボールを使わない練習に限定、ファンはネット1枚の至近距離で見学。外からも見学できるように窓も開放。つまり、サービス“全開”。

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千葉マリン球場命名権売却も[報知]

◇赤字脱却 県や市と交渉へ

千葉マリン球場が命名権(ネーミングライツ)を売却する可能性が浮上した。千葉市議会議員15人が7日、ロッテ・キャンプを視察。市が所有する球場の命名権売却について、議員の1人は「前向きに検討したい」と発言した。球団は赤字体質の脱却を図っており、県や市と交渉に乗り出す可能性が出てきた。

球場は土地を県、建物を市が所有。運営は市の第3セクターという複雑な形態をとっている。そのため、飲食店収入や駐車場収入が球団に入らないなど、ロッテにメリットの少ない状態が続いているが、昨年の合併騒動を契機に、自治体から球団の地元密着を望む声が噴出。地元財界による後援会「かもめ会」も設立され、ロッテを支援していく動きも活発化してきている。

球団関係者は「交渉が進展すれば(球団と自治体の)双方にプラスなのは間違いない」と積極的な見解を示した。ロッテ本社から赤字削減の至上命令が下されている。瀬戸山球団代表も「本社会議で話題に上ってはいないが、こちらから動く必要もある」と話す。命名権売却は大きな収入源となるため、球団が動く可能性は十分。早ければ06年から千葉マリンが生まれ変わる。

◇花粉症イヤッ清水雨大歓迎

ロッテの清水直行投手が、鹿児島キャンプの悪天候を大歓迎した。7日も雨に見舞われた鹿児島は、キャンプイン以来、6日間中3日間が雪か雨。だが、花粉症の清水は「湿気がある方がいい」とチームでただ1人悪天候を手招きして、順調な調整を続けている。

「ハクション、ハクション」晴天の3日には数秒おきにクシャミを連発していた清水が、この日は満面の笑みを浮かべていた。ブルペンで快調に60球の投球練習。「今年1番よかったんちゃう?」上々の内容に思わず自画自賛した。

好調の要因は降りしきる豪雨。花粉症歴6年の清水にとって、湿気は大歓迎なのだ。もちろん、花粉対策も、雑誌やテレビで研究。「シソのサプリとお茶を飲むといい」と1ヶ月分のサプリメントを持ち込んだ。「敵は花粉だけや」と話すエース右腕。最大の敵を制して、2年連続開幕投手の座を手に入れる。

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千葉マリン「命名権」売却へ[ニッカン]

◇ロッテが今オフ再度要請

ロッテが今季終了後、千葉市に対して、本拠地の千葉マリンスタジアムの命名権(ネーミングライツ)販売募集を要請することが7日、明らかになった。このオフ、水面下で球団は命名権販売に関し市側に打診。同球場は公共性が強いことから、今季は見送ることを1月に文書で通知された。球団は今季終了後に再度、要請する方針で、千葉市も前向きに検討する。

同球場は土地を県、球場を市、運営を市の第三セクターが担当と運営形態が複雑だ。加えて高校野球開催など公共性が高い。だが球団は昨年から同球場の「ボールパーク化構想」を打ち出し県、市側に協力依頼していた。県、市側も今年から、外野フェンスの広告掲出、またファンと触れ合う場を設けるため一塁ベンチ上の改修も認めるなど「規制緩和」を進めていた。

この日、千葉市議会議員15人がロッテの鹿児島キャンプを表敬訪問。「チーム強化に協力します。命名権も時代の1つの流れ。前向きに検討したい」と関係者は語った。今季からセとの交流戦が行われ、注目度も増す。「経営的にもプラスになる。お互いにとっていい話だと思う」と球団関係者も期待した。

今季から、福岡ドームが「福岡Yahoo!JAPANドーム」、西武ドームが「インボイス西武ドーム」、宮城球場が「フルキャストスタジアム宮城」に名称変更。ロッテも千葉市と協力して赤字額を減らし、魅力あるチームづくりを目指す。

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小野、気温低下の中初ブルペン[ニッカン]

小野がこの日初めてブルペン入りし、捕手を立たせて50球を投げた。雨で気温が下がる中、時おり強いボールも投げた。自主トレ期間中に右足首を捻挫して、出遅れていた。「周りはどんどん投げているので、焦る部分はある。徐々にやっていきたい。ケガには気を付けたい」と表情は明るかった。次の第3クールでは捕手を座らせて投げる予定。昨年は腰痛に苦しんだが、今年は先発ローテーション入りを目指して練習に励む。

小野
「やっと初投げしました。変化球も投げようと思っていたけれど、それどころじゃなかったです(笑)。まだ6〜7割程度といった状態ですけれど、体調はいいので、キャンプラストまでに取り返します。」

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福浦が右目打撲

福浦和也内野手は7日、守備練習中にボールが右目に当たり、鹿児島市内の病院で診察を受けた結果、骨に異常はなく右目打撲と診断された。氷で患部を冷やしながら宿舎に戻った。8日に再検査する。バレンタイン監督は「骨折ではなくて良かった。チームでも重要なので心配している。明日、検査して状態が確認できれば」と語った。

◇ボビー宣伝部長

バレンタイン監督が宣伝部長になった。球団はキャンプ地・鹿児島限定のご当地Tシャツを販売。バレンタイン監督はユニホームを脱いで着替えると「今キャンプ限定。勝利のTシャツです」とPRした。Tシャツは1枚2600円。鹿児島サンロイヤルホテルでキャンプ期間中、鴨池球場で11〜13日と26日、薩摩川内市野球場で27日に販売される。

◇シャトルランに四苦八苦

鹿児島キャンプ名物?のシャトルランが行われた。当初はメイン球場で予定されていたが、雨のため室内で実施。室内練習場の50メートルを3往復する、300メートル走を2回。2回のランの間は、90秒のインターバルという、かなり厳しいもの。もちろん、タイムを計測。

午前中に内野手とバッテリー、午後に外野手が行った。午前中のランで目立っていたのが澤井。1本目に51秒を切る、50秒94という好記録をマークした。高橋コンディショニング担当も「なかなか出せないタイム。いい走りをしていた」と評価。その他、西岡が51秒09、フランコが51秒25という記録で続いた。

午前中にランを終えた投手陣、内野陣の野次が飛ぶ中、外野陣が挑んだ午後のランでは、1本目にベニーがトップで入ったものの、2本目のスタートが遅れ、午後組としては、大松、竹原のルーキーコンビが粘りの走りを見せ、トップでゴールした。

なお、2本の平均タイムの算出は明日。1本の最高タイムは、午前中にマークした澤井の50秒94。全選手の中で、ただ1人51秒を切った。澤井は「何でもいいから目立てばいい」と苦笑い。「野球でも目立たないと」と話していた。

◇大塚、レギュラー獲りに再挑戦

2年ぶりにキャンプを一軍で過ごしている大塚。右肩の手術から2年が経過して、ようやく本格的なレギュラー獲りが見えてきた。

大塚
「(笑顔が多いが)自分では意識はないのですが、周りからそう言われていますね(笑)。正直、今年は厳しさを増していると思います。外野陣の厳しい状況は分かっています。とにかく、紅白戦かオープン戦か分からないけれど、もらったチャンスを活かして生き残るしかない。マイペースでやっていきますよ。」

◇サードにも挑戦、田中雅

2年目の田中雅がサードの守備に挑戦している。キャッチャーとして入団し、175センチと小柄な体ながら、パンチ力と安定したインサイドワークに首脳陣の期待は高い。そして、このキャンプで初めての1軍に抜擢された。

そんな田中雅にバレンタイン監督から声がかかった。「監督からキャッチャーの合間に、内野の守備をやるように言われました」と田中雅。「監督から注目してもらえているということ。やりがいがある」と目を輝かせる。

もちろん、主はキャッチャー。今日も他のキャッチャー陣と並んでブルペンでボールを受け、里崎とともにキャッチングのメニューも消化した。両立のために、時間的にも厳しいキャンプとなるが「チャンスが増えると思っている。何でもやっていきたい」と意欲的だ。バレンタイン監督も「うちのキャッチャー陣はいい選手が多い。彼の将来のためにも、チャンスが広がる」とバッティングを活かすことを考えている。「サードをやっているが、セカンドもやってもらう」とバレンタイン監督。田中雅はチャンスを活かして、しっかり1軍切符をつかむつもりだ。

田中雅
「監督からキャッチャーの合間に、内野の守備をやるように言われました。監督から注目してもらえているということ。やりがいがある。」

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