ロッテの新人投手としては55年ぶりとなる2ケタ、10勝を挙げて新人王に輝いた久保康友投手(25)が7日、千葉マリンで契約更改交渉に臨み、今季年俸の1500万円から2500万増の4000万円でサインした。
交渉の席でさらなるアップを要求したが、「自分も後半にバテて、ポストシーズンも登板機会がなかったし」とあっさり白旗を揚げた。瀬戸山球団代表も「もう少し投球回が欲しかった」と話した。今季、109イニング。規定投球回未満だったことから、目標額には届かなかった。
本人は既に来季へ向けて練習を始めており、「年間を通して投げる体を作りたい。キレのいい落ちる球を持たないと来年は厳しい」と危機感を募らせている。
11月には5年間交際してきた森永洋子さん(25)と入籍を済ませ、新居での生活をスタートさせた。来季は家族とともに、2年目のジンクスを破るつもりだ。
チーム史上最高の新人昇給で1年目を締めくくった。ロッテ久保康友投手(25)が7日、初の契約更改交渉に臨み、2500万円増の4000万円で1発サイン。リーグ優勝、日本一、アジアシリーズ制覇、個人的にも新人王、嫁取りに続くバラ色のオフを飾った。
1時間以上粘り、最後は発奮材料にして久保はサインした。「皆さんが思っているよりは少ない提示かもしれない。1年通して1軍にいなかったし、自分の中でも許せない部分があった」。ロッテ新人投手では55年ぶりの2ケタ勝利を挙げた。しかしタイトル料300万円は年俸に含まれず、日本一景気で3倍増も期待されただけに金額的にはやや肩透かしとなった。それでも、97年新人王小坂の昇給率220%には及ばなかったが、昇給額では小坂を300万円上回った。
11月15日には高校時代から8年の交際を実らせて洋子夫人(25)と入籍。「日本一、新人王と有言実行できた有意義な1年」と公私とも最高のシーズンを振り返った。ただ2年目のジンクス打破への戦いも始まる。調子が下降線をたどりポストシーズンは登板0に終わった反省を踏まえ、1から体づくりに励んでいる。フォークの完成度にも磨きをかける。「2年目、3年目と結果を残してこそ本物」とさらなるレベルアップに意欲的だった。
第30回報知新聞社制定「2005報知プロスポーツ大賞」のプロ野球部門はセ・リーグが阪神・金本知憲外野手(37)、パ・リーグはロッテ・渡辺俊介投手(29)とチームのリーグ優勝に貢献した両選手が選ばれた。受賞の知らせを受けた金本、渡辺俊は、共に喜びに声を弾ませると共に、賞の重みを噛み締め、来季への決意を新たにしていた。
球界屈指のサブマリンが名実共に日本の頂点を極めた。リーグ優勝、日本一、アジア制覇の原動力となり、オフも多忙を極める渡辺俊。インボイス西武で行われていた日テレ系「スポーツえらい人グランプリ」の収録中に、受賞の知らせが舞い込んだ。「嬉しいですね。リーグを代表する選手として選出していただいたことは、非常に光栄に思います」。柔和な表情を浮かべ、受賞の喜びに浸った。
ミラクル・ロッテの象徴として、脚光を浴び続けた今季。初めて味わう重圧を力に変え、最強投手陣の中で随一の安定感を誇った。レギュラーシーズン、ポストシーズンを通じてKOなし。「野手のみんなのおかげですよ」と謙遜するが、15勝4敗、防御率2.17は自己最高を大きく更新する成績だった。
学生時代、1度もエースになれなかった細身の右腕がつかんだ栄誉。「どんな目標でも、時間をかければ必ず実現できると実感してきました」とサクセス・ストーリーを振り返る。自らを評して「大きな目標を達成する力がなかったから、あまり先の目標を立てないタイプ」と話す。プレーオフ突破、日本一、アジア制覇。1つ先の目標に全精力を傾け続けた結果、バレンタイン監督に「いつ、どんな時も力を発揮してくれる素晴らしい投手」と言わせるまでに成長した。
全てを手に入れたサブマリンは、来季どこへ向かうのか。「アジアの次は世界の舞台で戦いたいですね」次なる夢は、ボビーが提唱する北米王者とアジア王者によるクラブチーム世界一決定戦。3月にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場も決定的だ。30歳を迎える右腕が、世界に羽ばたく2006年。柔よく剛を制す渡辺俊の姿に、来年も日本中が酔いしれる。
小宮山悟投手(40)が7日、千葉マリンスタジアムで契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸3500万円の球団提示を保留した。
14年目の今季は主に敗戦処理として23試合(40回1/3)を投げて0勝0敗、防御率3.79。球団の評価は理解しながらも「バレンタイン監督に先発を希望しても間違いなく却下される。オレが監督でも若い方を使う。来年も今年のような仕事が待っている。ストレスがかかる生活をもう1年できるか、考える時間が欲しい」と複雑な心境を話した。
交渉の席では「近い将来の話を含めて、それなりの評価をしてもらった」とボビー退任後の監督など将来の球団首脳として期待している、との話も出たようだが「先の事を考えてもろくな事がない」と無関心。瀬戸山球団代表は「監督手形を与えた?一切ない」と笑顔で否定したが、幹部候補生であることは間違いない。
日本一ロッテに早くも“厳冬更改警報”が発令された。ルーキーの久保康友投手(25)が7日、千葉マリンスタジアムで契約更改交渉に臨み、2500万円増の4000万円でサイン。2ケタ勝利で新人王。しかし、過去の“同条件”のルーキーと比べると、いささか寂しいアップ幅。これが“予報”だとしたら…。
初めてのおつかいならぬ、初めての契約更改。久保への提示は微妙な金額だった。
2500万円アップ。入団時から目標に掲げていた『日本一』と『新人王』をゲット。先発ローテ入りし、10勝3敗の成績を残した。
しかし、“松坂世代”で新人王を獲った選手は、1年目で大幅アップを勝ち取っている。ソフトバンク・和田は14勝をあげて日本一に貢献し、1500万円から8000万円。高卒の西武・松坂はチームが2位だったものの16勝をマーク。“人気料”も含め、1300万円から7000万円にアップしている。
「もう一声という気持ちもあるだろうが…」と瀬戸山球団代表。つまり、久保の“おつかい”で分かったのは、暖冬更改ではないということ。契約更改交渉はこれからが本番。久保までは諸積、小林宏、辻、小宮山が連続保留した。千葉に“警戒警報”がウウゥ〜ッ。
今季10勝3敗をマークし、新人王に輝いたロッテ・久保康友投手(25)が7日、千葉マリンで行われた契約更改交渉に臨み、2500万円アップの年俸4000万円(推定)で1発サイン。新人では97年に新人王を獲得した小坂の2200万円アップ(1000万円→3200万円)を上回る球団史上最高のアップ額となった。それでも久保は「(メディアの)皆さんが思っているより少ないかもしれない」。同世代の松坂(西武)、和田(ソフトバンク)は、いずれも1年目に1500万円から8000万円に大幅昇給しただけに、やや悔しそうだった。
それでも、11月15日に高校時代から交際してきた洋子夫人(25)と結婚しただけに、向上心は人一倍強い。「先発にこだわるタイプではない。中継ぎ、抑え、どこでもやる」と、来季のフル回転を誓っていた。
米国へ帰国しているロッテのバレンタイン監督が、テキサス州で行われたチャリティーイベントでワールドシリーズ王者と日本一チームで争う世界一決定戦の開催を訴えた。「今季のホワイトソックスの試合はテレビでしか見ていない」としながらも「ロッテは十分対抗できる。投手陣は制球がいいし、守備も素晴らしい。中軸打者のパワーはないが、勝利とは関係ない」と力説した。
野球協約改定委員会の初会合が7日、日本ハムを除く11球団の代表、顧問弁護士らが出席して東京都内で開かれ、改定に向けた作業手順を確認した。今後は作業部会がコミッショナーの権限強化、3局統合など検討項目を整理し、19日の実行委員会に報告。その後に改正委員会委員長を選出し、1年後をメドに協約改定案をまとめる。
就任当初から協約改定の必要性を説いていた根来コミッショナーは委員会で改めて現行協約の不備・問題点を指摘。「球界は協調から競争の時代に入っている。対応できる協約にする必要がある」と力を込めた。
フジテレビの日枝久会長(67)は7日、神奈川県内のゴルフ場で取材に応じ、フジサンケイグループが保有するヤクルト、横浜両球団の株式のうち、いずれかを売却するかに関し「まだ結論は出ていない」と話した。
前日6日に巨人の渡辺会長は「来年3月を待たずに全て解決できる」と野球協約に抵触する球団の2重保有解消に自信を見せ、この日も「精神的には決着してる」と発言。
日枝会長は渡辺会長との電話会談を認め「うちの専務が“横浜株を売る気は一向にない”と言ったのでお怒りになったようだが、一向にというのは言い過ぎたと話した」。ヤクルト株の売却は「100パーセントない」と否定し、売却となれば、横浜株を手放す方向を示唆した。
巨人がロッテを自由契約になったダン・セラフィニ投手(31)の争奪戦に“参戦”したことが7日、明らかになった。ウインターミーティングが行われている米テキサス州ダラスで6日(日本時間7日)、巨人ニューヨーク事務所の中島康雄氏がセラフィニの代理人であるマイルズ・カーン氏と1時間以上にわたって交渉を行った。
巨人はすでに新外国人としてゲーリー・グローバー投手(28)と契約。さらにオリックスを自由契約になったJP投手(29)の獲得にも動いている。桃井球団社長は「セラフィニに限らず調査はしている」と語るにとどまったが、投手力強化を最重要課題に挙げているだけに、11勝左腕は魅力的な存在だ。
この日、セラフィニ側は巨人以外にソフトバンク、オリックス、楽天と交渉。今後、日本ハムとも会う予定だという。「今日は実り多い話し合いがたくさんできた。近いうちに(この日交渉した)4球団からオファーが届くことになっている」とカーン氏。条件は2年以上の複数年、年俸は150万ドル(約1億8150万円)が最低ライン。ロッテも含め計6球団の争奪戦−巨人の参戦で一気にヒートアップしそうだ。
ロッテのベテラン小宮山が契約更改に臨み、現状維持3500万円を保留した。今季は全23試合が中継ぎでの登板で0勝0敗、3.79。立場的には「敗戦処理」でプラス材料にはなりにくい役割だったが「ありがたいことに、それなりの評価をしてもらった」と温情査定。ただ「来年も同じような仕事になる。気分良く頑張れるか、ということを考えると…」とモチベーション維持のため、気持ちの整理が必要だとし保留した。
新人王ロッテの久保が2500万円アップの4000万円で1発サインした。チームでは55年ぶりに新人2ケタ勝利に乗せる10勝3敗、防御率3.40と文句なしの成績だった。11月15日には洋子さん(25)との入籍を終え、バラ色のオフとなった。5000万円の大台突破こそならなかったが「1年を通して1軍にいなかった。自分でも許せない部分があった」と来季への発奮材料としていた。(金額は推定)
選手名 | 年俸 | 前年比 |
---|---|---|
久保 | 4000 | △2500 |
小宮山 | 保留 | |
辻 | 保留 |
小宮山が「王者」ユニホームを提案した。初代アジア王者の栄光を祝い、袖に特製ワッペンを付けて来季を戦おうというもの。「今年1年が頑張ったことが来年への励みにもなる」と、41歳のシーズンを見据えた。契約更改交渉は現状維持の3500万円を保留。今季0勝で登板23試合の多くがリードされた場面での中継ぎ。プラス材料になりにくい役割だったが「それなりの評価をしてもらった」と温情査定。ただ「来年も同じような仕事になる。ストレスもあって、こういう仕事でいいのかと自問自答したことがあった」とモチベーション維持のため、サインまでには気持ちの整理が必要だとした。
野球協約の改正を目指す協約改訂委員会が7日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で行われ、根来泰周コミッショナーが基本方針を説明した。日本ハムを除く11球団から球団代表や顧問弁護士らの代表者が集まった。根来コミッショナーが示した基本方針は
の2点だった。
同コミッショナーは、(1)について「責任者は誰かという問題。今のコミッショナーは実行委員会でもオーナー会議でも1票がない。代表者のようで代表者でない部分が多い。そこを改正し、責任者として球界外へ発信することで野球界での立場を明確にする。そうしなければ大勢の理解は得られない」と説明。責任を明確にするメリットとして、様々な事態に迅速に対応できる点を挙げた。コミッショナーが「行政」になる代わりとして「司法」の立場には、調査委員会を設置したい考えを示した。
また、コミッショナー事務局やセ、パ連盟の統合や、実行委員会とオーナー会議の2重構造、親会社との関係についてなど、根本的な問題についてを話し合っていく。今後は在京球団による作業部会で改定の優先順位などを決め、19日の実行委員会で改訂委員長を決定し、本格的な議論に入る。