わたしはかもめ2006年鴎の便り(4月)

便

4月16日

西武4−6千葉ロッテ(インボイス)

ロッテが3本の本塁打などで6得点を挙げ連勝、借金を3とした。ロッテは2回、ベニーの4号ソロで先制、3回には2死満塁から再びベニーが2点適時打を放ち加点。4回に今江の2号2ラン、6回には里崎の2号ソロで突き放した。ロッテ先発・久保は7回無失点の後、8回に4点を失うが今季初勝利。9回から登板の小林雅は無失点で今季5セーブ目。西武は今季3勝負けなしの先発・涌井が6回6失点で今季初黒星。打線も8回に中島、カブレラ、和田の3連続適時打で4点を挙げるが敗れ、貯金は6。5カードぶりの負け越し。

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上昇気配…遅咲きサクラにバレンタインもホッ[夕刊フジ]

◇ロッテが西武に連勝

ようやくサクラ咲く−ですか?16日の西武戦で6−4の逃げ切り勝ち。首位西武に2連勝したロッテ・バレンタイン監督も安堵の表情だ。「2連勝?野球というのは、毎日新しい1日と新しいゲームを迎えるものだからね。まあ、昨日今日とウチはいいゲームができていたよ」。

久し振りにどっかりベンチに座ってタクトを振れたゲームだったはずだ。先発久保が8回こそ4点を失ったが、7回までは2安打と好投。花冷え気味だった打線も先制、中押し、ダメ押しと効果的な適時打が出て8安打6得点。14−5で快勝した15日の同カードに続く白星に指揮官もようやくひと息ついた心地だろう。

「シーズンは長いもの。いい選手はいずれどこかでいいプレーが出てくるものなんだ」。バレンタイン監督がつぶやくように、周辺に立ち込めていた深い霧から抜け出せたようだ。

スタートダッシュに失敗。その理由はWBCの燃え尽き症候群や、勝ちまくった昨季の蓄積疲労などといわれた。だが周囲から最も上がっていたのが“王者のオゴリ”との指摘だ。

対戦相手から「グラウンドでも(昨季Vの)カン違いが見えますよ。日本一になっただけに、しようがないんでしょうけど」(パ某球団選手)などという声が上がっているほど。球団周辺からも同意の声が。

球団関係者
「昨季と比べて淡泊で相手が嫌がるシツコさがない。守備でも失策が多いし細かさがね…。オレたちは王者だ、受けて立つぞと受け身になっている。それじゃあ体は動かないよ。」

その“オゴリ”から、脱却モードに入ったようだ。失策こそこの日の西岡のエラーでリーグ最多の16個となったが、淡泊さは解消。「WBC?切り替わっていないのは(マスコミなど)周りでしょ」とは6回にダメ押し2号ソロの司令塔・里崎。

首位西武を食った勢いを持続できれば、五分咲きだった千葉のサクラも遅まきながら満開−といえそうだ。

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久保4戦目初勝利

昨季新人王のロッテ久保が、4試合目の先発でようやく今季初勝利を挙げた。それでも8回に4失点する内容に「今の投球では次につながらない」と、反省点を口にした。

7回までは西武打線を散発2安打、無失点に抑える好投を見せていた。だが完封ペースだった8回につかまる。4安打に死球が絡み、一挙4失点。クリーンアップに三者連続で初球のストレートを適時打され「ボールにしなくちゃいけない場面。今までの反省を生かし切れていない」と悔やんだ。バレンタイン監督も「久保はいいピッチングをしていたけど、最後は自分らしさを失っていた」と話した。

昨季は、ロッテの新人投手では55年ぶりの2ケタ勝利をマーク。今季は開幕投手に抜擢された。だがここまで結果が出ず「まだ去年よりボール2、3個分高い」と話す。周囲から期待の大きさを感じており、自分に対しての厳しい言葉となっている。

緩急をつけるためスライダーと共に110キロ台の抜いた球をコースに投げ分けた。「カーブみたいな感じ。今年から使っている。里崎さんがうまくリードしてくれました」と収穫も口にする。「2年目のジンクス」を言わせないためにも、次回はすっきりと勝つ。

◇ベニー、1発&適時打

ベニーが1発を含む3打点と気を吐いた。2回に先制4号ソロを左越えへ放ち「昨日からのいい感触を維持しながら打てたね」とニッコリ。3回2死満塁では中前に2点適時打を放ち「前の打席では大きいのを打ったけど、あえてコンパクトスイングを心がけたんだ」と、状況に応じた打撃ができ納得の様子だった。

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“WBCコンビ”が復調へ光[デイリー]

WBC組の2人が低迷脱出をアピールだ。

まずロッテ・今江だ。3点リードの4回2死、三塁で西武・涌井の直球を、ロッテファンで埋まる左中間席へ運ぶ2号2ラン。

これまでは「強引に振り過ぎて」結果が出ず、16試合アーチなし、試合前の打率は.237だった。基本のピッチャー返しに立ち返り、すぐに左翼方向を向いていた体を修正し、正対させた。

それが功を奏したのが嬉しかった。「開幕2戦目で打ったホームランとは中身が違う。あれはたまたま。今回の方が納得」と喜んだ。

そして里崎が続く。やはり試合前の打率は.227と絶不調。だが、6回1死で、同じく涌井の直球を2号ソロ。こちらは右翼席へ叩き込む、とどめのアーチとなった。「昨日もヒット2本打てたしね。この3連戦はいい投手ばかりから打てて良かったよ」。

守っても久保を好リードで引っ張った。バレンタイン監督も「バッテリーはとてもいいリズムだった」と絶賛した。

WBCの反動か、2人ともシーズンに入ってからは不調が続いた。「ボクらはとっくに切り替えてますよ」(里崎)「シーズンはシーズン」(今江)と言うが、不振がチームの低迷に直結していたのも事実。

2本のアーチは、そのままチームの反撃ののろしとなった。

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ロッテ“弾弾”来た!里崎&今江アベック[報知]

世界一の男達に、ようやくエンジンがかかった。今江が3点リードの4回2死三塁、涌井の142キロの直球を強振。バックスクリーン左に飛び込む2号2ランを放った。5点リードの6回には里崎が右翼へ2号ソロ。WBC日本代表で世界の頂点に立った後、開幕から調子が上がらなかった2人が決めた今季初の“アベック弾”。首位・西武に連勝し、3連戦の勝ち越しを決める大きな本塁打となった。

前日(15日)は大松が1軍昇格、即スタメン起用され、プロ1号が満塁弾の活躍。控え捕手の辻が決勝の2点三塁打を打つなど“ボビー・マジック”で勝った。「昨日の試合がみんなにとって、いい刺激になった」と里崎は言う。“伏兵”達の活躍が、主力に火をつけた。前日、スタメン落ちした今江は試合前、1番乗りで打撃練習を行った。「強引に振り過ぎていたので、ピッチャー返しを心がけた」初心に帰り、スタンドで観戦した夫人と長男の前で17試合ぶりのアーチを描いた。

「パ・リーグで試合する気持ち良さを思い出す本塁打では。いい選手は、必ず調子を上げてくる」と、バレンタイン監督は2人の復活を宣言。この3連戦で首位・西武との差を6.5から4.5ゲームに詰めた。逆転連覇を狙うには、ちょうどいいハンデだ。

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ロッテ全開「世界一組」今江弾!里崎弾![ニッカン]

◇W(忘れるな)B(僕らは王者)C(千葉ロッテ)

主役の揃い踏みで、ロッテが首位叩きだ。ここまで不調だったWBC日本代表の今江、里崎が揃って本塁打。前日は1軍昇格即スタメンに抜てきされた大松の満塁弾など「ボビーマジック」全開で連敗を止めたが、この日は昨季の日本一を支えた主力が勝利をたぐり寄せた。3打点の4番ベニーも含め、3戦全勝だった西武涌井に初めて土を付けた。

まずは今江。試合前まで打率2割3分7厘と苦しんでいたが、4回に開幕2戦目以来となる2号2ランを放った。「ピッチャーの足元を狙って打ったら、うまくバットが振り抜けました」。142キロのストレートを豪快に左中間スタンドに運んだ。さらに里崎が続く。6回に低めのストレートに得意の右打ち。2号ソロを叩き込んだ。

里崎は前日の若手の活躍を「みんないい刺激になっている」と力に変える。「つながりが出てきた。周りがみんな打っていたし、乗り遅れないように打った」と笑顔を見せた。若手がチームを活性化させるのは、昨季と同じ流れ。世界一を実現させてきた両選手に、バレンタイン監督は「2人はパ・リーグで野球をやる気持ち良さを感じ始めてきた」とたたえた。

今江はここまでの不調を「強引に振り過ぎていた」と反省。夫人と昨年生まれたばかりの長男が見守る中、基本に立ち返った打撃を心掛けた。WBCでは途中出場が多く、わずか10打席の出場。思うように打ち込みができない日もあった。「ようやく疲れも取れてきた」と体調面も上向き。「前の(本塁打)はたまたまだったけど、今日は意味が全然違う」と手応えを話す。試合後は、長男を抱いて、笑顔で球場を後にした。

これで、開幕早々5まで膨らんだ借金も3まで減らした。前回の対戦で3連敗を喫した首位西武に勝ち越し、里崎は「相手は松坂、西口さん、涌井といいピッチャーだったし、ここで勝ち越したのは大きい」。18日からは相性がいい楽天、日本ハムと5試合をこなす。役者の調子も上向き、追撃態勢は整った。

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ロッテ・久保、6安打4失点で今季初勝利…内容には不満[サンスポ]

ようやく、光が少しだけ差し込んだ。昨季新人王の久保が、8回6安打4失点で今季初勝利だ。

「西武に勝ち越してホッとしました」。試合後、ナインから握手攻めを受けると満面の笑みを浮かべた。

ルーキーイヤーの昨季は10勝3敗でロッテの日本一に貢献した。バレンタイン監督の評価は高く、先発の3本柱がWBCに出場していたこともあって、開幕投手にも抜擢された。しかし、ここまでの3試合は1年目とは別人。この日まで防御率は4.95。“2年目のジンクス”が頭をよぎった。

それだけに、投球内容には満足していない。「今日のピッチングでは次につながらない」。早くも次を見据えた。

◇WBC組の調子上向き

里崎、今江のWBC組が調子を上げてきた。4回、今江が2号2ランを放ち「いい感じになってきた」と収穫を口にすれば、里崎も6回に2号ソロ。「タイミングが合ってきた」と口も滑らかだ。バレンタイン監督も2人の活躍に「(WBCではなく)パ・リーグの気持ちよさを感じてきたんじゃない」とニンマリ。

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今江「いい感触残った」復活弾[スポニチ]

ロッテは16日、インボイスで西武と対戦し、勝った。主役たちがきっちりと働けばロッテは強い。前日は大松、辻ら若手の活躍で連敗を脱出したが、この日は主力の3発で涌井を攻略した。

2回にベニーの左越え4号ソロで先制すると、3回は3連打で2点。そして4回2死三塁、不振だった今江のバットから快音が響いた。142キロ直球を叩くと打球は左中間席へ飛び込んだ。「投手の足元を狙ったら、バットがうまく振り抜けた。いい感触が残りました」。3・26ソフトバンクとの開幕2戦目(ヤフードーム)以来の2号2ラン。スタンドで幸子夫人(31)と愛息・陸斗くんが見守る中、背番号8は喜びを爆発させた。

前日の試合前の時点で打率.228。先発から外れ、硬い表情でティー打撃に取り組む姿にバレンタイン監督は「悩むのではなく楽しめ」と言った。「WBCから切り替えなければ…」の意識が力みとなっていた。前日は途中出場で左前打。この日は力みが消え、笑顔も復活した。そんなムードに里崎も続く。6回1死から右翼席へ2号ソロ。「イケイケだったから。でも、あれがなければ久保は完封したよ」と、WBCベストナイン捕手はジョークもさえ渡った。

「今江、里崎はパ・リーグで試合をする楽しさを思い出してきた頃だろう」とバレンタイン監督。首位・西武に連勝。「エンジョイ」を取り戻したアジア王者が反攻態勢を整えた。

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ベニーが先制4号ソロ[ニッカン]

ロッテの4番ベニー・アグバヤニ外野手(34)が16日の西武戦で先制4号ソロを放った。2回に、西武涌井のスライダーをとらえ、左翼スタンドに運んだ。「昨日はいい勝ち方をした。昨日の勢いをそのままに今日は勝ちたいと思っている。みんなで力を合わせて久保に今季初勝利をプレゼントしたいね」と話した。続く3回にも2死満塁から中前に2点適時打を放った。

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