ソフトバンクは初回、川崎が三塁打で出塁し明石の犠飛で同点。ロッテは2回2死二塁から今江の適時打で1点を勝ち越した。ロッテは4回1死満塁から今江の遊ゴロ、根本の適時打で3点を追加。ソフトバンクは打線がつながらず2回以降無得点が続いた。ソフトバンクは7回1死一、二塁から松田の三塁打で2点を返す。ロッテは継投で逃げ切った。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
福岡ソフトバンク | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 |
ロッテの「ポストYFK」争いが盛り上がってきた。大学・社会人ドラフト4巡目の153キロ右腕、伊藤義弘(26)がソフトバンク戦で2番手として登板。147キロの速球で1回を無安打無失点に抑えた。続く3番手で登板した同3巡目の左腕、根本朋久(21)も1回を3人でピシャリ。現時点で白紙のリリーフ争いで必死のアピールを行った。
移籍した小林の背番号30をつける伊藤は「この時期で147キロはいい感じですね。毎年、暖かくなれば勝手に球速は上がっていきます」と地元福岡での凱旋登板を振り返った。開幕1軍を狙う根本も「プロでも左打者だったら打ち取る自信はあります」と言葉に力を込めた。バレンタイン監督は「2人ともいい内容だった。今後もいい形で競争して欲しい」とフレッシュな戦力によるチームの活性化を歓迎した。
大学生・社会人ドラフト4巡目の伊藤(JR東海)は、対外試合に入ってから4試合連続の無失点。東福岡高出身の右腕は地元で、開幕1軍入りに前進した。柴原を打ち取り「今まで主力に投げていなかったので、自信になった」と手応え。「結果を出していかないといけない」と25歳のルーキーは、気を緩める様子はなかった。
1軍定着を狙う3年目のロッテ・根元が、バットでアピールした。1番・遊撃手で出場。3−1の4回2死二、三塁からスタンドリッジの高めのスライダーを中前に運ぶ2点適時打を放った。遊撃には故障で2軍調整中の西岡がいるが、8月には北京五輪出場で抜ける可能性が高いだけに「無心で打ちました。(自分に)プレッシャーをかけてやっている」と気合十分。昨季はわずか34試合の出場も、バレンタイン監督は「彼は調子がいい。優れた才能を持つ選手」と期待した。
3年目の根元が「1番・遊撃」で先発し、結果を出した。1回には四球で出塁し、すかさず盗塁。4回には、2点適時打を放ち、トップバッターに必要な要素を見せつけた。故障で2軍調整中の西岡の居ぬ間に、西岡の指定席で存在感を示し「チャンスをものにしないと。必死です」と語気を強めた。
ロッテがルーキー2人の好投でオープン戦2連勝をマークした。中継ぎで登板した大学・社会人ドラフト3巡目の根本朋久(21=横浜商大)と同4巡目の伊藤義弘(26=JR東海)が共に1回を無安打無失点に抑える好投を見せ、序盤のリードを守った。バレンタイン監督は「2人ともいい出来、いい内容だった。今後もいい形で争って欲しい」と満足げに振り返った。
ロッテの先発小野晋吾投手(32)が4安打を浴びながら粘りの投球で3回を1失点でしのいだ。例年オープン戦序盤は出遅れていただけに「この時期に投げるのは7、8年ぶりじゃないかな。今日は投げられたことが収穫」と笑顔を見せた。昨年は切れを欠いたシュートもいい時のイメージで投げられるようになり「球持ちがよくなり、いい頃の曲がりが戻ってきた」と納得の表情で今季初登板を振り返った。
ロッテの先発小野は3回を1失点に抑えたが、細かい制球に課題を残した。2番手伊藤が1回無失点で開幕1軍をアピールした。ソフトバンクは新加入のホールトンが3回3安打2失点とやや不安定だったが、松田が7回に2点三塁打を放つなど3安打を放って好調ぶりを見せた。
プロ野球パ・リーグ5球団からCS放送やケーブルテレビ(CATV)の独占放映権を取得したソフトバンク子会社と、同社から番組の放映権を購入しCSなどに番組配信する会社が放映権料をめぐって対立していた問題で、両社の交渉が大筋決着したことが27日、分かった。
シーズン開幕を前に、野球ファンの間で放映に支障が出ると不安が広がっていたが、これで今シーズンもCS、CATVでパの試合が観戦できる見通しとなった。
関係筋によると、ソフトバンク子会社のGTエンターテインメント(GTE)が、スポーツ番組配信会社のジェイ・スポーツ・ブロードキャスティング(Jスポーツ)の要求に沿う形で放映権料の引き下げに応じた模様。
今回の問題では、Jスポーツから配信を受けているCATV最大手ジュピターテレコムや、CSのスカイパーフェクト・コミュニケーションズが、番組供給にGTEが介在することにより将来的に放映権料が高騰すると反発。
ソフトバンクグループが動画ネット配信を本格化させる方針を表明したことに対しても、Jスポーツは「既存メディアの価値を低下させる」と不満を示し、放映権料の引き下げを求めていた。
Jスポーツ側も視聴者をつなぎとめるためには、交渉決着が得策との判断に傾いたとみられる。
GTEは当初、北海道日本ハムファイターズを除くパ5球団の放映権を取得したが、東北楽天イーグルスについては別の番組配信会社に放映権を売却。Jスポーツが配信するのは4球団となる。
パ・リーグ5球団からCS放送やケーブルテレビ(CATV)の独占放映権を取得したソフトバンク子会社と、同社から番組の放映権を購入しCSなどに番組配信する会社が放映権料をめぐって対立していた問題で、両社の交渉が27日、大筋決着。今季もCS、CATVでパの試合が観戦できる見通しとなった。