わたしはかもめ2008年鴎の便り(3月)

便

3月23日

北海道日本ハム1−4千葉ロッテ(札幌ドーム)

ロッテが連勝で01年以来、開幕カードを勝ち越した。ロッテは1回、大松のタイムリー二塁打、押し出し四球で2点先制。4回にも早川のタイムリー内野安打、オーティズのタイムリーで2点を追加。先発・渡辺俊は8回6安打5奪三振2四球、自身のドーム球場での連敗を6で止め、06年5月28日東京ドーム巨人戦以来、札幌ドームでは04年6月30日以来の勝利。9回1死一、二塁から登板した3人目・高木は90年7月11日ダイエー戦以来18年ぶり通算3セーブを記録。日本ハムは7回に高橋の1号ソロのみ、3年ぶりの開幕カード負け越し。

123456789R
千葉ロッテ2002000004
北海道日本ハム0000001001
渡辺俊
「自分自身の開幕だったがすんなりとマウンドに上がる事ができました。集中して投げる事ができました。ただ、1球だけ迷ったボールがホームランされてしまいました。あとは、ほぼ完璧な投球はできたと思います。オープン戦から調子が良かったので、そのままの状態で投げる事ができてホッとしています。優勝のためにローテーションを一年間守って行きたいです。」(8回一失点、今季初勝利)

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渡辺俊8回1失点好投、M開幕カード勝ち越し[千葉日報]

千葉ロッテは渡辺俊が8回1失点と好投。緩いボールを効果的に使い5回まで三塁を踏ませず、本塁打の1点だけに抑えた。打線は1回2死で里崎からの3連打と連続四球で2点を先制し、4回は相手失策から好機をつかんだ。4番オーティズは猛打賞。日本ハムは先発グリンが立ち上がりに制球を乱した。高橋が1号ソロ。

大松
「打ったのはスライダー。何とかしたいと思って積極的に打ちました。うまく打つことができた。」(今季初安打が先制適時二塁打)
オーティズ
「1番だろうが9番だろうが相手の攻めは変わらない。4番でも自分のスイングをして打つだけ。」(猛打賞に)
早川
「打ったのはストレート。とにかく追加点が欲しかったので、くらいついてバットに当てることだけを考えていた。」(4回に適時内野安打)

◇「イメージ通り」連敗ドームで集中

5回を1失点に抑えたオープン戦最終登板の時と同じ言葉。「イメージ通りだった」。渡辺俊は8回を本塁打の1点だけに抑える好投で今季初勝利を挙げた。

90キロ台のカーブを効果的に使った。低めにコントロールし、4回の3番高橋にはカーブの後に27キロも速度差がある直球を投げ込み二ゴロに打ち取った。「まあまあだった」と言うシンカーも、最大のピンチだった6回無死一、二塁で昨季10打席対戦し4安打されている3番稲葉を注文通りの併殺打に切る抜群の制球力だった。

6回から捕手が里崎から橋本に交代。「シンカーかなと思いながらも投げたカーブを打たれた」と、中途半端な気持ちのまま投げ、一発を浴びた球が唯一の失投。最後まで投げるつもりでいたが111球でマウンドを譲った。

風を味方につける投球が持ち味。“無風”のドーム球場では昨季7試合に登板し4敗と勝ち星に見放されていたが「聞かれるまで忘れていた」とけろり。ジンクスなど全く気にすることなく目の前の試合に集中していた。

キャンプからオープン戦にかけて続いていたいい状態のまま迎えた開幕。「去年、一昨年と最初はよかったが勝てなくなった。慎重にいきたい」。3年ぶりの2ケタ勝利に向け気負いはない。

◇3試合投手素晴らしい

バレンタイン監督
「渡辺俊は緩い球をいいところに投げ続け、打者のタイミングを外していた。3試合ともピッチャーが素晴らしいピッチングをしてくれた。(9回のシコースキーの投入は)ほかにもいい投手がたくさんいるので、相手打者との成績を見てマッチングしていく。」

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渡辺俊、魔球封印も一発快投…「無風ドーム苦手」一蹴[夕刊フジ]

それでも魔球は、必要なの!?ロッテ・渡辺俊が23日、札幌ドームでの日本ハム戦で8回6安打1失点の好投で今季初勝利をあげたが、試合後はなぜか苦笑いで…。「ヒーローインタビューで言われるまで知らなかった。でも聞かれたときは、ほっとけと思いましたよ」。

快投後の札幌ドーム内の通路で、渡辺俊が思わず苦笑い。それもそのはずだ。この日の白星は、06年5月28日巨人戦(東京ドーム)以来、何と3年ぶりのドーム球場での勝ち星となったから。「ドームが苦手なんて意識は本当になかったですよ。結構抑えていたんで。今まではドームの方が、勝てる投手を相手に投げていたからね」。

千葉マリンの風を駆使して多彩な変化球を披露する渡辺俊だが、無風のドーム球場は苦手とされていた。とはいえ、事の発端は、昨季の交流戦でサブマリンを攻略した中日・落合監督が指摘したことでクローズアップされたから。それだけに「打たれたのはナゴヤドームくらいですよ。だから全然気にしていなかった」と、風評被害であることを強調した。

でも、少しは気にしていたのが実情。それゆえ、今季の自主トレからドーム対策用の“魔球”に挑戦。フォークの握りで押し出して投げると「突然、不自然に浮き上がる」というライジングボールをマスター。この日の札幌ドームでのお披露目が期待されていた。だが、フタを開けてみれば120キロ前半の直球と、90キロ台のカーブの組み合わせで日本ハム打線を相手に空転ショーを独演。

これには日本ハム・梨田監督が、「打者は緩いカーブが気になって内角の直球が速く感じたようだ。みんな記憶がいいから頭に残っちゃうんだよなあ」と脱帽。まさにあの90キロのカーブは、空転させられた者には魔球そのもの。新たな魔球などの必要性はない感じだ。

それでも、「あのボールはナゴヤ用。中日、落合さん用にとっておきます」と渡辺俊。風評被害をもたらした元締めへのリベンジに、闘志メラメラ。勝てる投手の必勝の秘密は、あくなき貪欲さ−ということか。

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俊介鬼門ドーム球場の連敗6で止めた[ニッカン]

ロッテのサブマリン渡辺俊介投手(31)がドームで2年ぶり勝利を挙げた。日本ハム打線を8回1失点に抑え、06年から続いたドーム連敗を6で止めた。「えっ、そんなに勝ってなかったんですか?全然知りませんでした」と本人もビックリだった。

昨季防御率は屋外で2.08(9勝2敗)ながら、ドーム球場では3.56(0勝4敗)と相性が悪かった。中日落合監督から「サブマリンは風がないドームに弱い」と嫌みを言われたこともあったが、無風の中できっちり結果を出した。

生命線である90キロ台のカーブと120キロ前半のシンカーを両コーナーに投げ分け、失点はソロ本塁打の1点。昨季4割打たれた「天敵」稲葉に対してはシンカーを外角に集め3、6回のピンチでは、いずれも内野ゴロに仕留めて無失点に切り抜けた。捕手の里崎は「去年よりフォームのばらつきが少なく、コントロールが良かった」と話した。

昨年オフからの体づりが安定感につながった。昨年末には「断食道場」に泊まり込んで、体に良くない成分を排出してリセット。自宅では「あまり肉類を受けつけなくなった」と、野菜や魚中心のヘルシー志向に変わった。さらに1月には初の海外自主トレをグアムで行い、温暖な気候の中で充実した練習をこなしスタミナがついた。

「今年はいい状態で調整できたので、そのまま入れましたね」と確かな手応えを口にした。チャレンジしている新球ライズボールはまだ封印。「ナゴヤドーム用にとっておきます」と、ニヤリと笑った。

◇18年ぶりセーブ、高木「もうない」

39歳のベテラン左腕高木が90年7月11日ダイエー14回戦以来、18年ぶりのセーブを挙げた。「こんな長くやっている人はいないからね。結果より、勝ててよかった」と話した。4−1で迎えた9回裏1死一、二塁から代打鶴岡をシュートで遊ゴロ併殺に仕留めて無失点に切り抜けた。「1番いいパターンだった。もう、こういう場面で登板することはないでしょう」と話した。

◇抜擢4番3H、オーティズ成功

“ボビーマジック”で開幕カード2勝1敗と勝ち越した。不振のサブローを先発から外し、オーティズを昨年7月以来となる4番で起用する大胆な打順を組んだ。オーティズが日本ハム先発グリンに対して打率5割と相性の良さを買ったものだが、その期待に3打数3安打1打点で応えた。オーティズは「4番でも自分のスイングをして打つだけ。去年、日本ハムに負けた悔しさを思い出しながらプレーした」と胸を張った。

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渡辺俊、鬼門のドームで2年ぶり白星[スポニチ]

鬼門を突破した。ロッテ・渡辺俊がリズム良く8回1失点。06年5月28日の巨人戦(東京ドーム)以来665日ぶりにドーム球場で白星を挙げた。「言われるまで本当に忘れてました。ドームで勝っていないのは気にしてなかった」。

さらりと振り返ったサブマリンだが、ドーム球場では昨季CSを含めて7連敗中と苦闘が続いていた。昨年は屋外球場で9勝2敗、防御率2.08に対しドームは7試合で0勝4敗、防御率3.56。6月11日にナゴヤドームで打ち込まれると、中日・落合監督から「下手投げは風がないドームでは不利」と指摘された。以降は“オレ竜の呪い”にかかったのか屋外でも一時スランプに。今季は鬼門を克服するため「ドーム用に」と新球ライズボールを習得。この日は封印したが、ちゃめっ気たっぷりに「ナゴヤ用、中日用、落合さん用です」。呪いを解いた渡辺俊に怖いものはなくなった。

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ロッテ・高木が18年ぶりS…22年目ベテランが価値ある仕事[サンスポ]

9回1死一、二塁から登板した高木=写真=がオリックス時代の1990年以来、18年ぶりのセーブを挙げた。鶴岡を狙い通りの遊ゴロ併殺打に仕留め「こんなに長くやっている人がいないだけ。チームが勝ててよかった」とホッとした表情だ。1987年にドラフト1位で阪急入団。その後オリックス、ダイエー、ヤクルトと渡り歩き、2002年にロッテ移籍。昨年はわずか1勝で通算29勝36敗2セーブの22年目左腕が価値ある仕事だ。バレンタイン監督は抑えを固定しない考えで、今後も39歳のベテランがピンチを救う場面が見られそうだ。

◇渡辺俊、“鬼門”で勝った

渡辺俊が06年5月28日の巨人戦(東京ドーム)以来となるドーム球場での勝利。公式戦6連敗、クライマックスシリーズを含めると7連敗中だった不名誉記録に終止符を打った。「コントロールが良くて、イメージ通りに投げられた」。90キロ台のカーブを有効に使って打者のタイミングを外し、8回1失点でしのいだ。

大松
「積極的に打った。今季初安打が先制タイムリーで嬉しい。」(1回に先制の適時二塁打)

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俊介、ドーム665日ぶり勝利…ロッテ[報知]

渡辺俊が、鬼門を克服した。8回6安打1失点で今季初白星。ドーム球場では、06年5月28日の巨人戦(東京D)で勝ったのを最後に、公式戦6連敗中だった。665日ぶりの“トンネル脱出”に「ドームへの苦手意識? ヒーローインタビューで聞かれるまで本当に忘れていました。いつも打たれているなら別だけど、抑えた試合もあったし、気にしていなかった」と言いつつも、笑みが広がった。

生命線の変化球がさえた。6回無死一、二塁で迎えたのは、最もマークしていた稲葉。「下手にフライを打たすと危ない。ゴロを打たせよう」。外角にシンカーを2球続け、シナリオ通りの遊ゴロ併殺。7回に高橋に一発を浴びたが、それ以外は危なげなかった。

女房役の里崎にもほめ言葉を並べられた。「珍しく制球がよかった。フォームがしっかりして、バラつきが少なくなってきた」開幕前、好調時と不調時の微妙なフォームの違いを指摘された。VTRを見てきっちり修正したことで、普段は辛口の背番号22からも満点に近い評価をもらった。

昨季、交流戦で中日・落合監督に「風のないドーム球場では勝てない」と言われ発奮。風の影響が少ない新球「ライズボール」を開発した。この日は使うまでもなく「新球はナゴヤドーム、いや落合さん用です」と冗談を飛ばした。「今日はまだ初戦。今年は最後に勝ちたい」とV宣言のサブマリン。今季は屋内外関係なく、ライバル達を幻惑する。

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渡辺俊、665日ぶりドーム勝利[デイリー]

“野生”の力でロッテ・渡辺俊がドームの呪縛を振り払った。「楽しかった。良い状態で(シーズンに)入れました」。緩急自在の投球で8回1失点。ドーム球場では06年5月28日の巨人戦(東京ドーム)以来、665日ぶりの勝利だ。

クライマックス・シリーズを含めてドーム球場では7連敗。ヒーローインタビューでその話を振られ、「ほっといて下さいよ!」と苦笑い。好投しても勝てない日々が続いていた。

だが、今季のサブマリンは一味違う。オフに断食トレを敢行し「極限状態で集中力が研ぎ澄まされていく。その精神状態にしたい。肉食獣が静かに獲物を狙うような感じ」。“野生”の集中力を養い、ポーカーフェースの奥に鋭い殺気を込めた。

昨季はバランスを崩すことがあった投球フォームも終始安定。6回無死一、二塁の危機は苦手・稲葉を「ゴロを打たせたかった。狙い通り」と注文通りの遊ゴロ併殺で“獲物”を確実に仕留めた。「いつもシーズン中盤に勝てなくなる。今年は慎重にやりますよ」。謙虚な言葉に、確かな手応えを感じさせた。

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抑え不在は逆に良かった?ロッテ、開幕カード勝ち越し[サンスポ]

その数字が今季の継投の形を暗示していた。ロッテが開幕3連戦勝ち越しを決めた瞬間、マウンドに立っていたのは22年目の高木。実に18年ぶりとなるセーブだった。

4−1の9回。今季初めてのセーブがつく状況で、昨季までの小林雅(インディアンス)の指定席に、バレンタイン監督はオープン戦でも最後の締めで使っていないシコースキーを送った。

「抑えを固定する必要性は感じていない。クローザーとして使える投手をどんどん投入したい」という監督は1死一、二塁のピンチを招いて左打者を迎えると、すかさず高木に代える。その左腕は右の代打、鶴岡を内角シュートで注文通りに遊ゴロ併殺に仕留め「展開に関係なく自分の投球を心掛けた」。299試合目の登板となった39歳は経験で起用に応えた。

指揮官は言う。「(例えば)ここ数年、抑えが8回に登板できなかったのはうちだけ。それは不利な点だった。今季は相手を見ながら色々使い分けていく」と。絶対的な抑えがいない分、継投に制約はなくなった。今季は打線と同様、抑えも自在に操れる。さらにバレンタイン監督主導の色が濃く出そうだ。

◇相性悪いドームで勝利

渡辺俊が今季初勝利。しかも相性が悪かったドーム球場で2年ぶりに勝った。そのことに触れられると、ちゃめっ気たっぷりに「ほっといてください。ドームでは0−1で勝てないだけと思っていた」。相手投手の好投などが理由だったと強調し、苦手意識を否定した。

言葉通り、この日は相手に考える暇を与えないテンポの良さで、上下左右に緩急をつけながら手玉に取り「まあまあ制球は良かった」と余裕たっぷりに話した。

大松
「2死からチャンスをつくってくれたので、何とかしたいと積極的に打った。」(今季初安打が先制打)
オーティズ
「昨年は日本ハム相手に悔しい思いをした。その気持ちを思い出しながらプレーしている。」(4番で3安打)

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渡辺俊ドームで2年ぶり勝利[ニッカン]

ロッテ渡辺俊介投手(31)がドームで2年ぶり勝利を挙げた。日本ハム打線を8回1失点に抑え、06年5月28日巨人戦以来となるドーム球場での白星をマークした。「そんなに勝ってなかったなんて全然知りませんでした。気にしていなかった」と、いつも通りカーブ、シンカーと緩急自在の投球で日本ハム打線を翻弄した。

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渡辺俊が8回1失点…ロッテ[報知]

ロッテが連勝で開幕カード勝ち越し。渡辺俊は8回を6安打1失点で今季初勝利。高木に18シーズンぶりのセーブがついた。日本ハムの反撃は高橋のソロ本塁打のみ。

渡辺俊が相性が悪かったドーム球場で2年ぶりに勝った。そのことに触れられると、ちゃめっ気たっぷりに「ほっといてください。ドームでは0−1で勝てないだけと思っていた」と否定した。

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