ロッテが本拠地開幕戦を勝利で飾り、昨年から続く千葉マリンでの連勝を5と伸ばした。ロッテは2回、大松の1号ソロ、橋本の2006年5月14日以来の1号2ランで3点を先制。3回には堀と大松のタイムリー。7回には橋本の2点タイムリーなどで追加点を挙げた。先発・小林宏は6回を5安打3失点で今季初勝利、千葉マリンでは07年4月19日から8連勝。オリックスは、先発・中山が2回1/3を5失点で開幕から連敗。打線はローズの2点タイムリーで24イニングぶりに得点し、浜中が移籍後初打点を含む3打点を挙げるも反撃及ばず。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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オリックス | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 6 |
千葉ロッテ | 0 | 3 | 2 | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | x | 9 |
千葉ロッテが逃げ切った。大松のソロ、橋本の2ランで3点を先制。連打で加点するなど14安打を放った。堀、橋本は猛打賞。小林宏は球威がなく6回3失点ながらも今季初勝利。リリーフ陣がつかまり不安を残した。オリックスは村松が3安打。8回に3点を返したが3連敗。
橋本が2ランを含む3安打4打点と大当たり。先発出場が減る中で存在感を示した。
まずは、2回の第1打席で強打を見せつけた。2死二塁でカウント1−2から左投手の高めのスライダーを見逃さなかった。「打った瞬間に分かる完璧な当たりだった」と自画自賛する打球は、高々と上がりファンの待つ右翼スタンドに吸い込まれた。
本塁打は2006年5月14日の広島戦(千葉マリン)で黒田から打って以来。今季はここまで5試合に出場し10打数無安打だった。今季初安打が約2年ぶりの一発。久々の本塁打に「打ち方を忘れていたよ」と照れ笑いを浮かべた。
第3打席では中前打し、7回2死一、二塁の場面ではまたも左投手から走者一掃の左越え適時打。本塁打を打ったことで左投手に対して自信をもって打席に立つことができた。
前の試合は先発出場したが、正捕手の座をキャプテンの里崎に譲り控えにまわることが多くなった。25日のソフトバンク戦は田中雅が先発マスクをかぶるなど下からの突き上げもある。「守りでしっかりとチームに貢献したい」。14年目のベテランは気を引き締めた。
ロッテ小林宏之投手(29)が汚名返上を果たした。オリックスを6回3失点に抑えて今季初勝利を挙げ、千葉マリン8連勝を飾った。20日の日本ハムとの開幕戦では6回1死満塁のピンチで右ふくらはぎに痙攣を起こして降板し、負け投手となった。この日は本調子ではなかったが、心強い本拠地で要所を締めてチームに連勝をもたらした。
ロッテのエース小林宏が苦しみながらも今季初白星を手にした。直球は最速143キロと精彩を欠いたが、スライダー、チェンジアップを低めに集め6回3失点に踏みとどまった。「真っ直ぐが最悪だった。それでも悪いなりにゲームをつくれたのが良かった」と複雑な表情を浮かべた。
苦しい時にプライドが支えになった。2回はラロッカに死球を与えたものの、続く村松、浜中を連続空振り三振。4回1死一、三塁のピンチも後続を変化球で打ち取り追加点を与えなかった。橋本捕手は「最低の調子だったと思うけど、冷静に打者を抑えたお手本のような投球。我慢強くなった」と称えた。
試合前は「この前みたいにならないように、しっかり結果を出したい」と話した。「この前」とは悪夢のような開幕戦のことだ。20日の日本ハム戦でプロ12年目で初の開幕投手を務めたが、6回途中に右ふくらはぎが痙攣して無念の降板。5回まで許したヒットはわずかに1本と完ぺきだっただけに、その日の夜は悔しさのあまり眠れなかったという。
プライベートでも兄貴分の小宮山から「プロ失格」とまで言われ、その直後から思い切ってトレーニング方法を変える荒療治に出た。これまで投球練習以外でスパイクを履くことがなかったが、この1週間は練習中から常にスパイクを履いて足に負荷をかけた。「疲れますけど、足を強化してそういう状況になれさせることが大事」と話した。
リベンジのマウンドで「(痙攣する)気配は全くなかった」と言う。肉体的にも精神的にも壁を乗り越えた。バレンタイン監督も「一安心」と本音を漏らした。昨年7勝0敗と相性抜群の千葉マリンで、価値ある8連勝を飾った。
橋本が2年ぶり本塁打を含む3安打4打点と爆発し、本拠地白星スタートへと導いた。1点先制してなおも2回2死二塁から、オリックス中山の128キロスライダーをとらえた。高々と舞い上がった打球はロッテファンで埋まった右翼席上段に飛び込む120メートル弾。今季初安打が本塁打となり「ホームランの打ち方を忘れていたよ」と3年ぶりのお立ち台で笑顔を見せた。
本拠地開幕を飾る14安打9得点にスタンドが揺れる。ロッテ・大松が先制弾を放ち、今江は開幕から7試合連続安打。猛打ショーの主役となったのは14年目の橋本だった。3安打4打点で05年以来3年ぶりのお立ち台。興奮で自然と声は上ずっていた。「ちょっと打ち方を忘れたような感じだったので、思い出しました。いいことばかりじゃない。悪いこともあるけど、切り替えてやっていく」。
5回終了時、通常の約2倍となった500発のスペシャル花火が上がる前に、千葉マリンの夜空へ大きな花火を打ち上げた。1点先制した直後の2回2死二塁。左腕・中山の内角スライダーを右翼席中段に運んだ。今季12打席目の初安打は06年5月14日の広島戦(千葉マリン)で黒田(ドジャース)から放って以来の一発。4回は四球、5回は中前打、7回にはダメ押しの左越え二塁打と3方向に快音を響かせた。打つだけじゃない。不調の小林宏を懸命にリードし、YFKが抜けた救援陣をもり立てて貯金1に導いた。
日本一となった05年は同い年の里崎と併用も、06年以降は正妻の座を譲ってきた。今季も開幕マスクは里崎。その里崎が右ひじの張りを訴え、めぐってきた3度目のスタメンで存在感を示した。8月には北京五輪がある。里崎は日本代表選出が濃厚なだけに、橋本にかかる期待は大きい。「うちには日本を代表する捕手がいる。その中で橋本を使いたいと思わせるのも大事」。3年ぶり日本一へ橋本は欠かせない。ロッテには捕手2枚看板がいる。
悪夢の負傷降板のリベンジだ。本拠地開幕戦で、小林宏が6回5安打3失点と苦しみながらも今季初勝利を挙げた。
20日の日本ハムとの開幕戦(札幌ドーム)は、5回まで1安打無失点と好投しながら、6回途中、66球目で右ふくらはぎが痙攣して降板した。
悔しかった。もう2度とあんな思いは…。直後から筋肉強化のため、ブルペン以外では履いていなかったスパイクを練習時も常に履くなど対策を講じて臨んだ。この日の66球目は4回だったが「(足の)懸念は全くなかった」。
開幕のリベンジには成功したが、この日の勝利は、味方打線の援護もあった。「一からやり直し。今日は野手陣に助けられた。次は(野手陣を)きっちり助けてあげたい」。エースは今季初勝利の余韻に浸ることなく、早くも次を見据えた。
2回に右翼席へ1号2ランを放つなど橋本が3安打4打点と活躍。24日のソフトバンク戦(ヤフードーム)では1点リードした延長10回、自らの失策でピンチを招き、同点に追いつかれ、結果的にサヨナラ負け。「ほんまに引退せなあかんと思った」というくらい落ち込んだが、この日の活躍で「やってきたことを信じていれば結果が出る」と吹っ切れた様子だった。
アジア最長約296メートルの長さを誇るオーロラリボン(帯状映像装置)が点灯し、試合を盛り上げた。「胸が高鳴る気持ちになった」とバレンタイン監督。オーロラリボンの後押しもあってか、チームの打線が爆発。本拠地開幕戦を飾った。
ロッテは2回に大松尚逸外野手のの1号ソロと橋本将捕手の1号2ランで3点を先制。3回にも堀幸一内野手の適時二塁打などで2点を加えてその後も加点した。先発の小林宏之投手は6回3失点で今季初勝利。
オリックスは後半追い上げたが序盤の失点が響き3連敗。
橋本が本塁打を含む3長短打で4打点。1点をリードの2回2死二塁でスライダーを右翼席に運んだ。今季初安打が2年ぶりの本塁打だった。
橋本が2年ぶり本塁打を含む3安打4打点と爆発し、本拠地開幕戦を白星で飾った。1点先制してなおも2回2死二塁から、オリックス中山の128キロスライダーを捕らえ、右翼席上段に飛び込む120メートル弾。今季4試合目で初安打が本塁打となり「ホームランの打ち方を忘れていたよ」と3年ぶりお立ち台で笑顔を見せた。
ロッテが逃げ切った。2回に大松のソロと橋本の2ランで3点を先制。3回にも堀の適時二塁打などで2点を加えてその後も加点。継投でリードを守った。小林宏は6回3失点で今季初勝利。オリックスは序盤の失点が響き3連敗。
ロッテ・橋本が本塁打を含む3長短打で4打点を挙げた。1点をリードの2回2死二塁でスライダーを右翼席に運んだ。今季初安打が2年ぶりの本塁打となると一気に波に乗った。続く打席は四球、さらに5回に中前打すると7回には2点二塁打。「本塁打のあとに四球を選べた」と納得の表情だった。